JP2003200517A - モールド成形品 - Google Patents
モールド成形品Info
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Abstract
モールド成形品の提供。 【解決手段】 少なくとも表地及び裏地から構成される
内層と不織布を含む外層とからなり、内層の表地に凹凸
が形成されており、内層の裏地と外層の不織布とが点状
に接着されている、モールド成形品。
Description
関する。特に、蒸散性に優れ且つソフトな触感を有する
モールド成形品に関する。
ト、腰パット等のモールド成形品においては、不織布又
は発泡ウレタンのような材料が用いられてきた。しかし
ながら、かかる不織布や発泡ウレタンからなるモールド
成形品においては、着用及び洗濯を繰り返すことで、へ
たりが生じ、保型性が低下してしまうため、改善が望ま
れていた。
おける保型性低下を向上させる試みが、特開平11−1
72505号公報及び特開2000−226704号公
報等において提案されている。これらの公報には、編物
からなる外層部と、不織布又は合成樹脂発泡体からなる
内層部とを有する二層構造のモールド加工衣料品が記載
されている。
載されるブラジャーカップ等のモールド加工衣料品にお
いては保型性の低下を防止できるが、蒸散性が不充分、
すなわち着用時に蒸れ易いということが分かってきた。
また、身体と接触する内層部に不織布を用いた場合に
は、着用した際ブラジャーカップの触感が硬いという問
題もあった。
たものであって、その目的とするところは、蒸散性に優
れ、且つ着用時の触感がソフトなモールド成形品を提供
することにある。
地及び裏地から構成される内層と、不織布を含む外層と
からなるモールド成形品であって、内層の表地に凹凸が
形成されており、内層の裏地と外層の不織布とが点状に
接着されていることを特徴とする。
の内層が、非弾性伸縮糸からなる表地、弾性伸縮糸から
なる裏地、及び表地と裏地との間に配される中綿を、裏
地を構成する弾性伸縮糸により一体化した伸縮性キルテ
ィング状生地であることが好ましい。
が身体側表面を形成していることが好ましい。
ついて説明する。図1は、本発明のモールド成形品の一
例であるモールドカップを模式的に示した概略断面図で
ある。モールドカップ1は、表地及び裏地から構成され
る内層2と、不織布を含む外層3とからなっている。
は、少なくとも表地及び裏地から構成されており、ま
た、表地に凹凸が形成されている必要がある。凹凸の形
状に関しては、特に制限はなく、ドーム状、ひし形状、
亀甲状、かまぼこ状等といったいずれの形状でもよい。
また、表地及び裏地の構成についても、特に制限はな
く、織物、編物のいずれであってもよいが、通気性、加
工性の点から編物であることが好ましい。更に、本発明
においては、得られる成形品にクッション性を付与しソ
フト感を高めるため、表地をキルティング状の生地とす
ることが好ましい。
品のソフト感をより向上させるため、内層を伸縮性キル
ティング状生地にすることが特に好ましい。ここで、伸
縮性キルティング状生地とは、非弾性伸縮糸からなる表
地、弾性伸縮糸からなる裏地、及び表地と裏地との間に
配される中綿からなり、表地、裏地及び中綿が裏地を構
成する弾性伸縮糸により連結され一体化されたものであ
る。
部にポリウレタン繊維を用い、鞘部に短繊維を用いた芯
鞘構造糸、芯部にポリウレタン繊維を、鞘部にフィラメ
ントを配し、撚りを掛けたもの、フィラメント又は紡績
糸とポリウレタン繊維を交撚したものなどである。ま
た、ポリウレタン繊維の代わりにポリウレタン繊維にフ
ィラメントを巻き付けた糸を用いても良い。ポリウレタ
ン繊維は弾性伸縮性を有し、通常3〜4倍に引き伸ばさ
れて芯鞘構造糸等を形成している。一方、ここでいう
「非弾性伸縮糸」とは、ポリウレタン繊維を含まない糸
のことであって、弾性伸縮率が小さいものである。例え
ば、ポリエステル、アクリル、ナイロン、レーヨン等の
フィラメントや、天然繊維、化学繊維、合成繊維の紡績
糸などである。
表地は、ポリエステル繊維、ナイロン繊維及びアクリル
繊維等の非弾性伸縮糸から編成されていることが好まし
い。モールド成形品のリサイクルの点から、伸縮性キル
ティング状生地の表地としてポリエステル繊維を用いる
ことが特に好ましい。なお、上記非弾性伸縮糸から構成
される表地は、織物、編物のいずれであってもよいが、
通気性、加工性の点から編物であることが好ましい。
は、弾性伸縮糸から構成されていれば特に限定されない
が、芯鞘構造を有する弾性伸縮糸を用いることが好まし
い。例えば、ポリウレタン繊維(スパンデックス)を芯
部とし、鞘部としてポリエステル等の短繊維を用いたも
のである。なお、表地同様、上記弾性伸縮糸から構成さ
れる裏地は、織物、編物のいずれであってもよいが、裏
地がほぼ平らとなるようなものが好ましい。また、通気
性、加工性の点から編物であることが好ましい。なお、
裏地を構成する糸は、全てが弾性伸縮糸である必要はな
く、生地が弾性伸縮性を有するのであれば、非弾性伸縮
糸と交互に配したものであってもよい。
は、アクリル、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維が
好適である。ここで、中綿としては、クッション性や通
気性に優れていることが求められるため、バルキー性の
有る紡績糸やウーリー加工糸又はコンジュゲート糸のよ
うな嵩高性を有するものを用いることが好ましい。ま
た、毛羽立ちやソフト性という点からは、フィラメント
糸を用いることが好ましい。
は、表地と裏地と中綿との三層構造体である。織成・編
成時に、裏地を構成する弾性伸縮糸が表地を構成する糸
と交差することで、表地・中綿・裏地を連結一体化し、
キルティング状としている。
述の通り、表地に非弾性伸縮糸が、裏地に弾性伸縮糸が
用いられていることにより、裏地はほぼ平面のままであ
るが、表地は中綿と共に2つのキルティング間で大きく
湾曲する。したがって、得られる伸縮性キルティング状
生地は、表地に凹凸が形成されると共に柔らかいクッシ
ョン性を有するものとなる。また、表地、裏地及び中綿
からなる三層構造体を裏地を構成する弾性伸縮糸を用い
て一体化していることにより、良好な伸縮性を保つこと
が可能となり、結合部分も硬くならなくなる。更に、縦
方向、緯方向共に伸縮性を有するようになるため、モー
ルド加工時における加工性が非常に良好となる。
層は、不織布からなっている。不織布を構成する繊維と
しては、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ア
クリル繊維等が挙げられる。本発明においては、これら
の中でも、耐久性及びリサイクル性の点からポリエステ
ル繊維を用いることが好ましい。また、不織布の製造方
法については、従来から知られている方法に従えばよ
い。また、不織布に少量の熱融着性繊維を混入しても良
い。熱融着性繊維はモールド加工時に加熱されること
で、不織布を形成する繊維を熱融着繊維が融着し、モー
ルド成形品の保型性を更に高めることが可能となる。
は、図2に示すように、上記した内層の裏地と外層の不
織布とが点状に接着した構造になっている。すなわち、
図2には、表地21、中綿22及び裏地23から構成さ
れる伸縮性キルティング状生地20を内層として用いた
モールド成形品1において、伸縮性キルティング状生地
20の裏地23と不織布3とが接着剤4により点状に接
着している状態が模式的に示されている。このように、
内層と外層とを点状に接着させることにより、得られる
モールド成形品の通気性を良好にすることが可能とな
る。
状に接着する方法としては、例えば、内層の裏地又は外
層の不織布の一方又は両方に接着剤を点状に塗布し、両
者を後述するモールド成形することよって接着させる方
法が挙げられる。また、内層の裏地又は外層の不織布の
一方又は両方に固体状接着剤を面状に散布し、両者をモ
ールド成形することによって接着させる方法を挙げるこ
ともできる。なお、接着剤としては、衣料用に通常用い
られる接着剤を使用すればよく、特に制限はない。
なる方法としては、内層の裏地と外層の不織布との間
に、例えばメッシュ状又はくもの巣状の熱可塑性繊維シ
ートを介在させ、モールド成形による熱可塑性繊維シー
トの溶融により内層の裏地と外層の不織布とを点状に接
着する方法でもよい。
に用いた場合、凹凸が形成されている内層の表地を身体
表面側にすると、モールド成形品のキルティング状の部
分には凹部が存在しているため、身体表面との間に隙間
が生じる。このため、モールド成形品が身体表面全体に
わたって密着するという現象が起こらなくなる。また、
このモールド成形品と身体表面との間の隙間を通じて、
着用者から発せられる熱や湿気が発散されることにな
る。したがって、モールド成形品において、この凹凸を
有する表地を身体表面側にした場合、通気性及び蒸散性
を向上させることが可能となる。
法について説明する。本発明においては、予め製造した
内層及び外層を重ね合わせ、モールド成形することで、
所定の形状を有するモールド成形品を製造する。
は、内層の裏地と外層の不織布とが点状に接着するよう
な前処理を行うことが好ましい。すなわち、本発明にお
いては、上記したように、内層の裏地又は外層の不織布
の一方又は両方に接着剤を点状に塗布(若しくは固体状
接着剤を面状に散布)するか、又は内層の裏地と外層の
不織布との間に熱可塑性繊維シートを介在させた後に、
内層と外層とを重ね合わせ、モールド成形を行うことが
好ましい。なお、本発明においては、内層の裏地と外層
の不織布とが既に点状に接着している積層構造体を用い
て、モールド成形することも可能である。
重ね合わせる前に、それぞれを所定の形状に成形してお
くことも可能である。
て、カップ状等の色々な形状にすることができる。具体
的な用途としては、ブラジャーカップ、肩パット、腰パ
ット、サポーター、靴の基材、マット資材等として用い
られる。
ャーカップ、肩パット、腰パット、サポーター等のよう
な衣料用途に用いた場合、身体表面側を伸縮性キルティ
ング状生地の表地とすると、伸縮性キルティング状生地
のボリューム感及びクッション性のため、着用感がソフ
トであると共に、着用者の肌に心地よくフィットするモ
ールド成形品となる。また、本発明のモールド成形品
は、内層と外層の二重構造であるため、良好な保型性を
有するという効果も有している。
内層及び外層を点状に接着させるという構成を有するこ
とにより、蒸散性に非常に優れている。更に、本発明の
モールド成形品は、良好な通気性を有すると共に、不織
布のみからなる従来の成形品と同等の透湿性も有してい
る。
層及び外層を構成する原料のうち、裏地を構成するポリ
ウレタン繊維を除く他の全てをポリエステル繊維とする
ことができ、このことにより、得られるモールド成形品
の黄変を防ぐことが可能になると同時に、リサイクル性
に優れた成形品とすることができる。
り具体的に説明することにするが、これは単なる例示で
あって、本発明を制限するものではない。
テル84デシテックスのフィラメントヤーンを用い、裏
地として弾性伸縮性を有するコアスパンヤーン英式綿番
手30(芯部がスパンデックス45デシテックスで、鞘
部がポリエステル短繊維)を用い、中綿としてポリエス
テル84デシテックスのウーリー加工糸を用いて、編み
立てした。得られた編物を染色加工し、厚み2.25m
m、生地目付け約490g/m2の伸縮性キルティング
状生地を得た。得られた伸縮性キルティング状生地を内
層とし、また、ポリエステル6.6デシテックスの糸を
使った厚み20mm、目付け200g/m2の不織布を
外層として用い、不織布に点状に接着剤を塗布した後、
伸縮性キルティング状生地と重ね合わせ、更に金型に入
れモールド加工して、モールド成形品を得た。
った厚み20mm、目付け400g/m2の不織布を、
実施例1と同一の金型に入れモールド加工して、モール
ド成形品を得た。
泡ウレタンを、実施例1と同一の金型に入れモールド加
工して、モールド成形品を得た。
たモールド成形品を、所定の大きさに切断して蒸散性測
定用の試料とし、この試料の重量を測定した。次に、予
め重量の分かっている時計皿を用意し、この中に水を1
cc滴下し、時計皿の上部を覆うように試料を乗せて全
体の初期重量(Wo)を測定した。その後、この水が入
っている時計皿の上部に試料を乗せたものを、温度20
℃及び湿度65%の部屋に放置し、一定時間(t)経過
後の重量(Wt)を随時測定し、下記式により時計皿か
らの水分の蒸散率を求めた。 蒸散率(%)=[(Wo−W)−(Wt−W)]/(W
o−W)×100 W:試料及び時計皿の重量の合計 Wo:初期の試料、時計皿及び水の重量の合計 Wt:一定時間(t)経過の試料、時計皿及び水の重量
の合計 なお、蒸散率が100%となる時間が速いものほど、水
分の蒸散速度が速く、蒸散性に優れた(蒸れにくい)試
料であるといえる。
性試験の結果を図3に示す。この図から明らかな通り、
本発明のモールド成形品は、従来の不織布又は発泡ウレ
タンのような材料に比べて蒸散性が非常に良好である。
透湿性に優れている。特に、モールド成形品の身体側を
クッション性のある凹凸形状とすることによって、触感
がソフトで、且つ蒸散性に優れたモールド成形品とする
ことができるので、衣料用途に用いた場合、心地よい着
用感が得られる。
略断面図である。
ている状態を模式的に示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも表地及び裏地から構成される
内層と、不織布を含む外層とからなるモールド成形品で
あって、内層の表地に凹凸が形成されており、内層の裏
地と外層の不織布とが点状に接着されていることを特徴
とする、前記モールド成形品。 - 【請求項2】 内層が、非弾性伸縮糸からなる表地、弾
性伸縮糸からなる裏地、及び表地と裏地との間に配され
る中綿を、裏地を構成する弾性伸縮糸により一体化した
伸縮性キルティング状生地であることを特徴とする、請
求項1記載のモールド成形品。 - 【請求項3】 内層の表地が身体側表面を形成している
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のモールド成形
品。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001400278A JP3794560B2 (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | モールド成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001400278A JP3794560B2 (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | モールド成形品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Family
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|---|---|---|---|
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005329581A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Toray Ind Inc | 積層体及びその製造方法 |
| JP2010131299A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Monberu:Kk | 布帛製品 |
| KR200474349Y1 (ko) | 2013-03-15 | 2014-09-05 | 주식회사 신영와코루 | 브래지어용 몰드컵 |
| JP2016520451A (ja) * | 2013-04-30 | 2016-07-14 | ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティドW.L. Gore & Associates, Incorporated | 不連続な接着領域を有する多層物品 |
| JP2021112844A (ja) * | 2020-01-17 | 2021-08-05 | 藤井株式会社 | 中材布帛 |
| CN113425002A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-09-24 | 深圳市奥邦自动化设备有限公司 | 一种无痕内衣双工位双胶阀点胶热压的新型制备工艺 |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001400278A patent/JP3794560B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN113425002A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-09-24 | 深圳市奥邦自动化设备有限公司 | 一种无痕内衣双工位双胶阀点胶热压的新型制备工艺 |
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