JP2003200521A - フィルム貼着金属缶 - Google Patents
フィルム貼着金属缶Info
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Abstract
た装飾の意匠性が向上できる金属缶を提供する。 【解決手段】 缶体1の外面に樹脂系接着剤4を介して
熱可塑性樹脂フィルム2が接着され、樹脂系接着剤層4
と熱可塑性樹脂フィルム2との間に、パール顔料10を
含有した樹脂組成物からなるパールインクと、着色顔料
を含有した樹脂組成物からなる印刷インクとが印刷され
て缶体に表わされる装飾層30が形成されたフィルム貼
着金属缶において、パール顔料10が、フレーク11に
酸化チタン層12を被覆し酸化チタン層12に酸化鉄層
13を被覆した構成とされ、パールインクによる印刷層
または印刷部分がパール顔料の偏光によって異なる発色
を行なうことを特徴とするフィルム貼着金属缶。
Description
料を用いた印刷による装飾が施された金属缶に関し、特
に、2層に被覆されたフレークからなるパール顔料を用
いたものである。
とした金属缶(容器)には、その形状によって、スリー
ピース缶とツーピース缶とボトル型缶との3種類に大別
される。このスリーピース缶は、底蓋と、溶接や接着に
より継ぎ合わせた缶胴と、天蓋との三つのパーツからな
るのでスリーピース缶と呼ばれている。また、ツーピー
ス缶は、缶底が一体化された缶胴に天蓋を取り付けた構
造であって、缶胴と天蓋との二つを構成部材とすること
からツーピース缶と称され、また缶胴に継ぎ目がないこ
とからシームレス缶とも呼ばれている。さらに、ボトル
型缶は、缶胴の一方の開口端部にネジ部が形成された側
面シームレス缶胴と、そのネジ部に螺合されるキャップ
と底蓋とからなり、全体としての形状が旧来のガラス製
ボトルに近似していることからボトル型缶と呼ばれてい
る。
容した内容物に応じて、単なる内容物の名称や種類など
の表示に留まらずに、多種多様な装飾が施されて、収容
した商品の識別性を向上させるとともに、商品の販売に
貢献できるようにしている。
料水などの嗜好飲料の場合には、その嗜好飲料自体がイ
メージ商品としての性格が強いので、そのネーミングと
ともに、金属缶の外観も重要なアピール・ポイントとな
っている。
うことが無いことは勿論、商品のイメージに適合し、さ
らには商品イメージの増進を図れることが望まれてい
る。さらに、これに加えて、消費の動向やニーズの変化
による商品に対する要請の多様化によって、一層美麗な
外観の金属缶が要求されている。
ともに、デザイン面での優位を確保するために、この装
飾に特殊な視覚上の効果を附与することによって、新た
な付加価値を付けたり、この効果によって周囲の競合品
から際立たせたりするようにしている。
外面に直接印刷された缶に替わるものとして、金属缶の
外面に、予め印刷されたポリエステルなどの熱可塑性樹
脂フイルムを貼着して作られた缶が種々提案されてい
る。
フセット印刷に加えて、グラビヤ印刷やフレキソ印刷法
などを選択することが可能であり、これらの印刷方法
は、従来のドライオフセット印刷法に比べて装飾的な効
果が高く、良好な印刷品質が得られ、しかも缶体の代わ
りに連続した熱可塑性樹脂フイルムに印刷するので、高
速印刷が期待できるなど、従来の缶体に直接印刷するド
ライオフセット印刷では得られない有利な点を備えてい
る。
加することにより、装飾に特殊な色調を付与したものが
知られている。このパール顔料は、特殊な光学的効果に
よって、装飾に真珠光沢あるいは虹彩色を付与すること
ができるので、高級感を醸し出したり、独特のボリュー
ム感などの装飾効果を得ることができるとされている。
パク質と炭酸カルシウムの薄膜が交互に積層されて形成
され、これらの平行に配列した2層の境界で、入射光が
規則的に反射することによって、パール光沢が得られて
いる。そこで、同様に、屈折率の低いマイカ(雲母)と
屈折率の高い酸化チタンなどを層状に配列することで、
パール光沢を得るようにしている。つまり、パール顔料
は、粒子状のマイカの外面を酸化チタンで被覆した構成
とされ、図13に示すように、酸化チタン層の表面から
の反射光と、酸化チタン層とマイカ層との界面からの反
射光との干渉によって、パール光沢が得られるようにし
ている。
同一な色調とされたソリッド色においては、ソリッド色
で着色された箇所を見る角度を変えても、その明度や色
相が変化しないので、単調で安価な感じを受けてしまう
のに対して、上記のパール顔料によるパール色によれ
ば、パール着色された箇所を見る角度によって、その明
度や色相が変化するので、深みのある色調となり高級感
を持たせることができる。
をポリエステルフィルムを樹脂系接着剤層を介して接着
するとともに、このフィルムと接着剤層との間に、虹彩
色タイプの雲母粉末を用いたパール顔料が含まれた樹脂
組成物をグラビア印刷を用いて形成した印刷層を設けた
構成の金属缶体が特開平8−198272号公報に記載
され提案されている。したがって、この構成によれば、
印刷層が真珠光沢あるいは虹彩色の特殊な色調に見え、
しかも見る角度を変えるとパール顔料の偏光によって印
刷層がその本来の色調とは異なる色調に見えるので、そ
の部分が強調され、優れた視覚印象を与えられるとして
いる。
パール顔料を印刷に用いた金属缶においては、さらに、
異形缶、エンボス缶、複雑な文字、デザイン等、多様な
商品の要請に応えるために、従来以上の新規な装飾効果
が得られる金属缶が要求されている。
インされた絵柄やエンボス加工、異形缶などからなる装
飾に、デザイン面での優位性を確保したり、特定の文字
色例えば、緑色文字、青色文字、赤色文字に透明感を持
たせたりしてデザインの選択幅を広げることが要請され
ている。
たものであり、新たな視覚効果によって缶体の外面に施
された装飾の意匠性が向上できる金属缶を提供すること
を目的とするものである。
的を達成するために、請求項1の発明は、缶体の外面に
樹脂系接着剤を介して熱可塑性樹脂フィルムが接着さ
れ、前記樹脂系接着剤層と前記熱可塑性樹脂フィルムと
の間に、パール顔料を含有した樹脂組成物からなるパー
ルインクと、着色顔料を含有した樹脂組成物からなる印
刷インクとが印刷されて缶体に表わされる装飾層が形成
されたフィルム貼着金属缶において、前記パール顔料
が、フレークに酸化チタン層を被覆し前記酸化チタン層
に酸化鉄層を被覆した構成とされ、前記パールインクに
よる印刷層または印刷部分が前記パール顔料の偏光によ
って異なる発色を行なうことを特徴とするものである。
レークが酸化チタン層で被覆され、さらに酸化鉄層で被
覆されて2層に被覆された構成とされ、このパール顔料
を樹脂組成物によりインキ化したパールインクと、印刷
インクを印刷して装飾層を形成したことにより、金属缶
の外面に変化のある複雑な色調が現れるとともに、金属
缶を正対して見る場合と斜めから見る場合とでは、パー
ル色に別々の色が配合されたように見えるので、新たな
視覚効果が得られるとともに、意外性を確保できること
になる。
た金属缶においては、パール顔料が一層に被覆された構
成であるため缶体外面を正対して見ると白っぽいパール
色に見える一方、斜めから見ると偏光して多少色が変わ
るだけであるが、本発明のパール顔料を印刷に用いた金
属缶においては、前記パール顔料による偏光によって、
缶外面を正対して見るとパール調の緑色又は青色又は赤
色に見え、さらに、斜めから見ると偏光してパール調の
ブラウン色またはプラム色またはオレンジ色に見える。
刷部分の面に正対して見た場合には、フレークに形成さ
れた各被覆層から反射される反射光の光路の長さに差が
ないので、両反射光による干渉光が強く見えることにな
る一方、印刷部分に対して斜めに見た場合には、上記反
射光の光路の長さに差が生じるので、両反射光による干
渉光が弱まって吸収光が強く見えることからである。
記樹脂組成物に対して20から25重量%の割合で配合
されたことを特徴とするものである。
と同様の作用を得られる他に、充分なパール光沢感を確
保できるとともに、その色調に濁った感じが出てしまう
ことを防止することができる。
配合された場合には、顔料の分散量が少ないので、入射
光に対する反射の強度が低下して、充分なパール光沢感
が発現されなくなる一方、上記の範囲を越えてパール顔
料が配合された場合には、顔料同士が凝集して均一な外
観性を確保できなくなるとともに、反射光が相互に影響
を及ぼして濁った色調を呈することになるが、上記の範
囲の割合でパール顔料を樹脂組成物に配合しているの
で、そのような事態を未然に回避することができる。
り形成された印刷層または印刷部分並びに前記印刷イン
クにより形成された印刷層または印刷部分の缶体側に、
前記パールインクまたは前記印刷インクよりも反射率の
低い印刷インクによって下地印刷層または下地印刷部分
が形成されているを特徴とするものである。
2の発明と同様の作用を得られる他に、上記の装飾層の
発色を充分に確保できることになるとともに、上記パー
ル顔料を含有した印刷層または印刷部分と着色顔料を含
有した印刷層または印刷部分とが組合わされた装飾の効
果に、この前記パールインクまたは前記印刷インクより
も反射率の低い印刷インクによって下地印刷を施した効
果を加えることが可能となる。
を参照して説明する。図1、図4〜図11は本具体例の
装飾層が形成されたフィルムが貼着された金属缶の缶外
面部分を示す拡大断面図である。
金属製とされ、その素材としての金属板には、アルミニ
ウム板、ティンフリースチール、ステンレススチール、
ブリキ、クロムメッキ鋼板、アルミメッキ鋼板、ニッケ
ルメッキ鋼板、ターンメッキ鋼板、その他の各種合金メ
ッキ鋼板などの表面処理鋼板及び金属板の表面を、熱硬
化型や紫外線硬化型の塗料により被覆したか、または、
熱可塑性樹脂により被覆した樹脂被覆金属板を用いるこ
とができる。
ストレッチ加工とを施した缶を含む)、絞りしごき缶
(以下、DI缶と略記する)、インパクト缶などの缶底
と缶胴とが一体に成形された底付き缶体、すなわちツー
ピース缶とすることができる。また一般的にいわれるス
リーピース缶やボトル型缶であってもよい。なお、DI
缶とは、金属板を絞り成形(カッピング)した後、しご
き加工して成形された缶体を主体とした金属缶であり、
その胴部と底部とが継目が無い一体の構造とされてい
る。
るツーピース缶であるDI缶の缶体は、錫メッキ鋼板や
亜鉛メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板などの表面処理さ
れた鋼板を原材料として、図2(a)〜(i)に示され
る製造工程を実施することによって製造される。
(a)では、まず、上記の鋼板を円形に切断したブラン
クから絞り加工によりカップが成形される。すなわち、
円盤状に打抜いた鋼板をしわ押さえ装置により押さえ付
けながら、ポンチとダイスを組合わせた工具によって底
付きのカップ状に成形する。次に、ボディ成形工程
(b)で、そのカップにDI(Drawing & Ir
oning)加工が施される。すなわち、絞り加工とし
ごき加工(これらの加工時に成形用パンチによる底部の
プレス加工を含む)によって、絞り成形されたカップの
側壁が薄く引き伸ばされ、深絞りカップ状に成形する。
さらに、トリミング工程(c)で、その開口端が切除さ
れて、所定の缶高寸法となるようにトリミングされる。
そして、脱脂・化成処理工程(d)では、缶内外表面に
処理液(以下、工業用水、薬液、イオン交換水を含めて
処理液と記す)が噴霧されて表面処理が施され、上記の
絞り成形・しごき加工を行う際に付着された潤滑剤が除
去されるとともに、缶胴部の内外面に腐食防止のための
ジルコニウム系化成処理などの適宜の表面化成処理が行
なわれる。次に、加熱乾燥炉で乾かされ、乾燥後の第1
の保護塗装工程(e)では、その缶外面側で胴部と底部
との境界線に沿った両側の所定範囲内に硬化型塗料によ
る塗装が施されて、保護被膜が形成される。その乾燥
後、フィルム貼着工程(f)では、胴部の外面に印刷済
みの樹脂フィルムが貼着される。さらに、第2の保護塗
装工程(g)では、缶底が接地する部分に塗装が施さ
れ、第3の保護塗装工程(h)では、缶内面と底部の外
面に塗料がスプレー塗布され、加熱乾燥される。そし
て、製造工程の最終段階では、ネックイン加工とフラン
ジ加工とからなるネック・フランジ加工(j)が施さ
れ、円筒状の胴部の上端付近がネック部として縮径化さ
れるとともに、このネック部の上端にフランジ部が形成
されて、フィルムが貼着されたDI缶の缶体が製作され
る。
ピース缶用の溶接缶胴(メガネ缶)は、上記の鋼板を原
材料として、図3に示される製造工程を実施することに
よって製造される。
ドラムに巻かれた鋼板を巻き解いて一定方向に送給し、
この帯状の鋼板を予め予備加熱しておく。なお、鋼板を
予熱する加熱方式としては、熱風加熱方式や赤外線加熱
などの輻射加熱方式を用いることができるが、温度制御
の容易性から、通電加熱方式や高周波誘導加熱方式が望
ましく、これらの方法によって100〜250℃の温度
範囲に加熱される。そして、この鋼板の上面および下面
から離れたそれぞれの位置に、リールに巻き取られた帯
状のフィルムを巻き解きながら同一方向に走行させ、そ
れぞれの貼着ロールの手前で、非ラミネート部分に相当
する部分をフィルムの長手方向に切断して除去してか
ら、フィルムに塗布された接着剤層の側を鋼板に向け
て、貼着ロールによって加圧しながら熱貼着させる。こ
の結果、鋼板の上下の両面には、その幅方向で例えば2
〜6mmなどのように所定の間隔を設けて、例えば4条
などのように複数条のフィルムが鋼板の長手方向に沿っ
て連続して熱貼着されることになる。そして、第1のせ
ん断工程(b)で、複数条のフィルムが貼着された鋼板
が、その長手方向で複数缶分となる長さのシート板毎に
切断される。さらに、第2のせん断工程(c)では、シ
ート板から1缶に相当する寸法の矩形形状の(d)に示
すブランクが切り出される。そして、フォーミング工程
(e)では、溶接缶胴成形装置によって、ブランクが円
筒状に丸められる。そして、溶接工程(f)では、周方
向の重ね合わせられた両端縁部分が溶接接合されて、缶
胴部となる。次に、円筒状に形成された缶胴に対して缶
胴溶接部の非ラミネート部分を保護するための補修塗装
(図示せず)が施され、さらに、この塗装された塗料を
乾燥させるために加熱乾燥が行なわれる。すなわち、こ
の加熱乾燥工程(MCH工程)は、150〜230度の
加熱温度に缶胴を加熱することにより、缶胴溶接部の非
ラミネート部分に形成された補修塗装層を乾燥させてい
る。これと同時に、上述した工程で切断処理されて生成
された切断端部のうちの缶内面側に位置する切断端部で
は、その保護被膜である熱可塑性フィルムの剥離が生じ
るのに対して、熱硬化型接着剤の硬化収縮に伴う引き連
れによって、このような熱可塑性フィルムの剥離部を5
0%以上収縮させて、フィルムの剥離部分がそれ以上に
広がらないようにしている。次に、ネック加工工程
(g)では、缶胴の一方の開口端側がネック加工され、
フランジ加工(h)では、フランジ加工される。そし
て、二重巻き締め工程(i)では、この開口端部に天蓋
が巻締められて、一端が開口された円筒状の缶胴部が製
作される。その後に、他方の開口端から内容物が充填さ
れ、地蓋が二重巻締めにより開口端に装着されて溶接缶
が密封される。そして、溶接缶には、例えば30分の間
125℃に加熱して温度を保持するレトルト処理が行わ
れて、最終的な製品となる。
着されるフィルム2は、ポリエステルフィルム(以下、
PETフィルムと略記する)とされ、優れた強度および
透明性などを備えている。
位の75〜100%がエチレンテレフタレート単位から
なるもので、エチレンテレフタレート単位以外のエステ
ル単位としては、フタル酸、イソフタル酸、コハク酸、
アジピン酸等のエステル単位を挙げることができる。
分と酸成分を適宜選択することにより、260℃程度の
高融点のものが得られるので、充分な耐熱性が確保でき
ることからも好ましい。
面)に保護被覆としてラミネートされる熱可塑性樹脂フ
ィルムを形成する樹脂については、ビスフェノールAを
含有していない樹脂で、一定の耐加工性と耐熱性と耐水
性と耐気体透過性を備えている樹脂であれば、特に限定
されるものではない。
ィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびこれらのうちの
2種類以上が混合された樹脂による樹脂フィルムを使用
することができるが、耐熱性や内容物の保護性の観点か
らは、ポリエステルフィルムが最適である。
イルム2以外にポリエチレンフイルム、ポリプロピレン
フイルムなども使用することができる。さらに、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン共重合体など
のうちから選択された透明な高分子樹脂体、あるいは、
上記樹脂の複合体からなる熱可逆性を有した樹脂フィル
ムを使用してもよく、この熱可逆性樹脂フィルムの厚さ
については、選択した材質に応じて適宜決定されるもの
とする。
される表面には、予めコロナ放電などによって、表面酸
化処理が施されていることが好ましく、このような表面
処理によって、接着剤による接着力の向上が図れ、フィ
ルムと接着剤層の接合強度を高めることことができる。
ィルム2の一方の面に、パール顔料が含まれた樹脂組成
物である第1印刷層3aと樹脂成分に含まれた着色顔料
により文字やデザインを示す印刷が施された第2印刷層
3bとからなる装飾層30と、熱硬化型樹脂系または電
子線硬化型樹脂系接着剤からなる接着剤層4が設けら
れ、反対側の面には熱硬化型樹脂系または電子線硬化型
樹脂により形成された透明な硬化オーバーコート層5が
設けられ、ている。
たは、塩化ビニル系樹脂からなる樹脂組成物中に、約2
0から25重量%の2層に被覆されたマイカが分散され
ているパールインキによって形成されている。
または、塩化ビニル系樹脂からなる樹脂中に顔料を含む
印刷インキによって形成されている。この第1印刷層3
aは、各色の顔料が含まれた印刷インキを1色ごとにグ
ラビア印刷することにより、多色に印刷されて積層さ
れ、缶外面側に所定の表示及びデザイン画像からなる絵
柄が形成されるようにしている。
線硬化型樹脂系の接着剤を用いて形成されている。
は、数平均分子量5000〜20000のエポキシ樹脂
と酸無水物系硬化剤とを70/30〜99/1の重量比
で配合させた樹脂、または、ポリエステル樹脂とアミノ
プラスト樹脂とを70/30〜90/10の重量比で配
合させた樹脂が用いられている。したがって、この場合
には、高温で短時間の加熱によって、上記のPETフィ
ルム2を熱硬化型樹脂系の接着剤層を介して、缶体1を
形成する鋼板に熱接着することにより、鋼板との間で優
れた接着強度を得ることができる。
リエステル樹脂100重量部に対して不飽和二重結合を
有するポリエステル系オリゴマー2〜30重量部配合し
た樹脂組成物に、応力緩和剤が0.5〜250PHR
(樹脂100重量部に対する重量部)添加された構成と
されている。
は、シリカ、酸化チタンなどが添加され、上記印刷層3
a,3bによる所望の発色を確保するための下地色とさ
れている。
aによるパール光沢の見えやすさは、印刷層3bの印刷
層となる部分の色合いと、印刷層3bの下地となる部分
の色相による影響を受けている。これは、印刷層3aや
印刷層3bからの反射光と、印刷層3aおよび印刷層3
bを一旦透過して下地で反射した反射光とが混合されて
見えるからである。
には、この下地からの反射光の量が増加するので、この
下地からの反射光による上記の印刷層3aに含まれたパ
ール顔料への入射光量が増加されることになる。このた
め、この増量された下地層からの反射光によって、パー
ル顔料の偏光によるパール光沢の効果が増強される。つ
まり、外部から直接入射される光に加えて、上記の下地
からの反射光がより多量に印刷層3aに入射されるの
で、パール光沢色がより一層の強く現れることになる。
この結果、着色顔料によって形成された文字やデザイン
を表示する印刷層3bからの反射光は、上記の印刷層3
aのパール顔料によるパール光沢を帯びた光と混合され
るので、これらが融合した色相の視認性が増強されるこ
とになる。
上記の印刷層3aの色相つまりパール光沢色の視認性を
増強するためには、下地が反射率の高い白色、淡色に着
色されている必要がある。また、パール光沢色と他の有
色インキによる発色とが融合された色相を得たい場合に
は、上記の印刷層3bを反射率の低い濃い有色の着色顔
料で着色することになる。
いてもよく、この場合にも、少なくとも、パール顔料が
含まれた印刷層3aによる特徴ある発色を得ることがで
きる。
することにより、着色コート層を兼用した接着剤層を形
成することもできる。すなわち、インキによる印刷層の
下には、印刷層の発色を確保するために白系の着色層
(通常ホワイトコート)が必要となる場合があるが、着
色層を兼用した接着剤層とすれば、着色層を形成する工
程が不要となり、製造工程から一工程を削減することが
できる。
に、別途に前記印刷層3aのパールインクまたは前記印
刷層3bの印刷インクよりも反射率の低い印刷インクを
各種の印刷技法を用いて印刷して形成された下地印刷層
を設ければ、前記印刷層3aまたは印刷層3bによる発
色とが融合された色相を得ることになるとともに、この
下地印刷層により、さらに高級感のある装飾の効果を得
ることが可能となる。また、上記印刷層3aおよび印刷
層3bが組合わされた装飾の効果に、この下地印刷を施
した効果が加わることになるので、装飾に新たな相乗効
果が得られるとともに、装飾の選択幅が広がることにな
り、より商品の要請に応じたデザイン性を確保すること
ができる。
えば、インクを各種の網点印刷で印刷して形成した印刷
層を設けた場合には、この網点印刷を反映した模様状に
パールインキ部と光沢有色インキ部とによる発色が現れ
ることになる。
く、明度や彩度が互いに異なる複数のインクを組合わせ
て、下地印刷層を形成してもよく、さらに複雑な色の組
み合わせによる装飾効果を得ることが可能となる。
bが、ウレタン系樹脂または塩化ビニル系樹脂を主要な
ビヒクル成分とした構成とされていることにより、缶体
1の内容物が飲用物などの食品の場合にも、以下に説明
する不都合が解消され、良好な装飾性を確保することが
できるので、好適に使用することができる。
食品の場合には、缶体1に内容物が充填された後に、加
熱殺菌処理(これは例えば、レトルト殺菌処理)が行な
われたり、缶体1に電子線硬化型接着剤が使用されてい
るときは、接着剤を硬化して固着させるために電子線が
照射されたり、製品として完成後の搬送時に太陽光に曝
されたりすることにより、印刷層が変色したり、退色化
したりするので、印刷層によって形成されたデザインな
どの装飾が不明瞭になる不都合が生じた。なお、耐熱性
が弱いインキとしては、そのビヒクルの主体となるベー
ス樹脂として硝化綿(ニトロセルロース)やポリアミド
系樹脂を用いたインクが挙げられる。
は塩化ビニル系樹脂を第1印刷層3aおよび第2印刷層
3bのビヒクル成分としていることにより、加熱による
レトルト処理や電子線の照射および太陽光の照射を受け
ても、これらの第1印刷層3aおよび第2印刷層3bの
変退色化が防止でき、印刷層による鮮明な画像が維持さ
れ、良好な装飾性を確保することができる。
層3bは、逆の配置としてもよく、また、PETフィル
ム2と第1印刷層3aとの間に、着色顔料を含有させた
樹脂組成物の層が配置されてもよく、さらには、缶体1
に施される全体のデザインによるが、パール顔料が含ま
れた樹脂組成物の層や着色顔料が含まれた樹脂組成物の
層を部分的に形成してもよく、またさらには、これらを
組合わせた構成としてもよく、適宜、缶体1に収納され
る商品が要求するデザインに合わせて選択することがで
きる。
第2印刷層3bとを逆の配置とした例としては、図4に
示した例が挙げられる。この例では、缶体1の外表面か
ら外方に向けて、つまり同図中の下方から上方に向け
て、接着剤層4、パール顔料が含まれた第1印刷層3
a、濃度の薄いインキを用いて形成された第2印刷層3
0a、PETフィルム2、硬化オーバーコート層5を設
置した構成とされ、前記のように、第1印刷層3aには
干渉色が緑色又は青色又は赤色であるパール顔料が含ま
れており、第2印刷層3bが濃度の薄い緑色又は青色又
は赤色のインキを用いて形成されているので、缶外面を
正対して見ると、第1印刷層3aの干渉色が第2印刷層
3bに影響して緑色又は青色又は赤色が透明感ときらき
らしたパール調のある色調に見える。
との間に着色顔料を含有させた樹脂組成物による層を追
加して形成した例としては、図5に示した例が挙げられ
る。この例では、缶体1の外表面から外方に向けて、順
次、接着剤層4、反射率が低い濃度の濃い印刷インクを
用いて形成された印刷層30b、パール顔料が含まれた
第1印刷層3a、濃度の薄いインキを用いて形成された
第2印刷層30a、PETフィルム2、硬化オーバーコ
ート層5を設置した構成とされ、前記のように、印刷層
30bには反射率が低い濃度の濃い紺色または黒色のイ
ンキを用いて形成されていて、第1印刷層3aには干渉
色が緑色又は青色又は赤色であるパール顔料が含まれて
おり、第2印刷層30aが濃度の薄い緑色又は青色又は
赤色のインキを用いて形成されているので、缶外面を正
対して見たときには、第1印刷層3aのパール調色は下
層の印刷層30bの反射が少ないため、輝度を抑えた重
厚感を出し、さらに、第2印刷層30aを通して見るこ
とで緑色又は青色又は赤色は深みのある色調に見える。
の層や着色顔料を含ませた樹脂組成物の層を部分的に形
成した例、または、これらの例を組合わせた構成として
は、図6に示すように、パールインクにより形成された
印刷部分3Aと、反射率の低い濃度の濃い印刷インクに
より形成された印刷部分30Bとを、同一の層に設ける
とともに、これらの両者3A,30Bを印刷表面に沿っ
た方向で互いに間隔を設けて部分的に配置した構成と
し、前記のように、部分的にパールインクにより形成さ
れた印刷層において、パールインク周辺に反射率が低い
濃度の濃い黒色又は紺色を使用することでパールインク
により形成された印刷層が輝度を抑えた重厚感を出して
更に、浮き出たように見えたり、図7に示すように、パ
ールインクによる印刷層3aを所定の範囲に形成すると
ともに、この印刷層の下層に反射率の低い濃度の濃い印
刷インクにより形成された印刷部分31Bを設けた構成
とし、前記のように、干渉色が緑色又は青色又は赤色で
あるパール顔料が含まれている印刷層3aの下層に反射
率が低い濃度の濃い紺色又は黒色のインキの印刷部分3
1Bが部分的に設けられているため、印刷層3aによる
発色は輝度を抑えた重厚感があり、高級感のある装飾と
したり、図8に示すように、パールインクによる印刷層
3aを所定の範囲に形成するとともに、この印刷層3a
に濃度の薄い印刷インクにより形成された印刷部分31
Aを埋め込んで設けた構成とし、前記のように、印刷部
分31Aに濃度の薄い緑色、青色、赤色を使用し、印刷
の2層ある部分と、接着剤層4の1層だけある部分を設
けてあるので、缶外面に正対して見た時には、下層が2
層である部分は透明感とパール調の色相を得て、下層が
1層である部分は本来の色相に近いので、パール顔料を
含む印刷層が文字商標、ロゴなどに使用されるとその部
分が強調されるし、特徴ある図柄や商標の外郭に使用さ
れると外郭内の図柄や商標は浮き出たように見えたり、
図9に示すように、パールインクによる印刷層3aを所
定の範囲に形成し、この印刷層3aに濃度の薄い印刷イ
ンクにより形成された印刷部分31Aを埋め込んで設け
るとともに、この印刷部分31Aが印刷表面に沿った方
向に互いに間隔を設けて部分的に配置され、パールイン
クの印刷層3aの下層に反射率の低い濃度の濃い印刷イ
ンクにより形成された印刷部分31Bを印刷表面に沿っ
た方向で互いに間隔を設けて部分的に配置した構成とし
たり、図10に示すように、パールインクによる印刷層
3aを形成し、この印刷層3aに濃度の薄い印刷インク
により形成された印刷部分31Aを埋め込んで設けると
ともに、この印刷部分31Aが印刷表面に沿った方向で
互いに間隔を設けて部分的に配置され、パールインクの
印刷層3aの下層に反射率の低い濃度の濃い印刷インク
により形成された印刷層30bを設けた構成としたり、
図11に示すように、パールインクによる印刷層3aを
所定の範囲に形成し、この印刷層3aに濃度の薄い印刷
インクにより形成された印刷部分31Aを埋め込んで設
けるとともに、この印刷部分31Aが印刷表面に沿った
方向で互いに間隔を設けて部分的に配置し、パールイン
クの印刷層3aの下層に反射率の低い濃度の濃い印刷イ
ンクにより形成された印刷部分31Bを印刷表面に沿っ
た方向で互いに間隔を設けて部分的に配置した構成とし
た例を挙げることができる。したがって、これらの構成
によれば、パールインクによって形成された印刷部分
は、印刷インクの印刷によって形成される画像の一部を
構成することになり、前記図9、図10、図11のよう
に、例えば、印刷層30b,31Bは反射率が低い濃度
の濃い紺色又は黒色のインクを用いて形成されていて、
印刷層3aは干渉色が緑色又は青色又は赤色であるパー
ル顔料が含まれていて、印刷部分31Aが濃度の薄い緑
色又は青色又は赤色のインクを用いて形成されている時
には、缶外面を正対して見ると、印刷層30b,31B
の色とが融合して緑色又は青色又は赤色に深みのある色
調に見える。
層30bを使用することで、より細かい模様に対応する
ことができる。
31A、接着剤層4の2層と、印刷層31A、パール顔
料を含んだ印刷層3a、印刷層31B、接着剤層4の4
層にしたため、パール顔料を含む印刷層が文字商標、ロ
ゴなどに使用されるとその部分が強調されるし、特徴あ
る図柄や商標の外郭に使用されると外郭内の図柄や商標
は浮き出たように見える。
は電子線硬化型の樹脂を用いて形成されている。すなわ
ち、硬化オーバーコート層5を形成する熱硬化型樹脂と
しては、エポキシ樹脂とアミノプラスト樹脂とからな
り、リン酸触媒を添加したものが挙げられる。また、電
子線硬化型樹脂としては、エポキシアクリレート樹脂、
ポリエステルアクリレート樹脂、ポリウレタンアクリレ
ート樹脂、ポリエーテルアクリレート樹脂、ポリブタジ
エン系アクリレート樹脂などが挙げられ、その分子量が
比較的高い樹脂状のものから低いモノマー状のものまで
を含み、放射線で重合反応を示すものであればよい。な
お、電子線硬化型樹脂は、単独であるいは二種類以上の
混合物として使用できる。
ーコート層5を設けたことにより、PETフイルム2が
外面に露出されないことになり、PETフイルム2によ
る缶体1の外面の滑り性の低下が防止できるので、その
後の製缶工程や缶詰製造工程での缶体1の搬送性が確保
され、製缶や缶詰製造の能率を維持することができる。
フィルム2により保護被覆層が形成された缶体1におい
て、PETフィルム2の耐傷付き性の向上及び缶体1表
面の滑り性の向上を図るために、シリコンまたはワック
スが添加されていることが好ましい。
の缶胴面に、電子線硬化型のオーバーコートが施されて
硬化オーバーコート層5が形成され、かつ接着剤層4に
電子線硬化型の接着剤が使用される場合には、電子線の
照射でオーバーコート塗料を硬化させると同時に接着剤
の硬化を促進させることができるので、接着剤の固化工
程を省略して、電子線の照射工程で一緒に接着剤の固化
を行うことができ、製造に必要な工程数を削減すること
ができる。
型の樹脂の場合には、オーバーコート層5を硬化させる
ために加熱する必要がなくなるので、熱可塑性樹脂フイ
ルムの熱収縮による変形が防止され、良好な缶体1の外
観性を確保することができる。
印刷層3aの下層に、所定の表示及びデザインの絵柄が
形成された第2印刷層3bが配置されていることによっ
て、缶体1の外面に施された装飾として特殊な視覚効果
が附与できるようにしている。
貝殻の内側部分の粉粒子を使用していたが、本発明で
は、微細なフレーク(薄片)の外側を金属酸化物または
金属酸化物の混合物により被覆したものを用いることが
でき、本例のパール顔料10は、さらに、図12に示す
ように、フレーク11の外側に酸化チタン層12と酸化
鉄層13とからなる2層の被覆層を形成したものを用い
ている。
ては、アルミニウム薄片、マイカ(雲母)、ガラスフレ
ーク、合成セラミックなどが挙げられる。
対する配合量は、ビヒクル成分(固形分)100重量部
に対して0.1から30重量部の範囲に調整することが
好ましく、本例においては、インキ樹脂中に、約20か
ら25重量%のパール顔料10を配合させ、充分なパー
ル光沢感を確保するとともに、その色調に濁った感じが
出てしまうことを防止するようにしている。
1重量%未満の場合には、顔料の分散量が少ないので、
入射光に対する反射の強度が低下して、パール光沢感が
充分に発現されなくなる不都合が生じる。他方、パール
顔料10の配合量が30重量%以上の場合には、顔料同
士が凝集して均一な外観性を確保できなくなるととも
に、反射光が相互に影響を及ぼして濁った色調を呈する
などの不都合が生じる。このため、約20から25重量
%の顔料をインキ中に配合することにより、これらの不
都合を未然に解消するようにしている。
ク11からなるパール顔料10の個々の粒子径は、5μ
mから48μmの範囲を占めるとともに、その厚みは、
5μmから20μmの範囲を占めており、さらに、その
平均粒子幅は25μmとなるように形成されている。
酸化チタン層が形成されたフレーク11の個々の粒子径
は、例えば、5μmから25μmの範囲を占めるととも
に、その厚みは、5μmから15μmの範囲を占め、そ
の平均粒子径は15μmとなるように形成されている。
11の平均粒子径は17μmとされ、充分な光輝感と良
好な印刷による外観性とを確保できるようにしている。
10μm未満の場合には、粒子がインキ中で一定方向に
配向しにくいので、入射光に対する反射の強度が小さく
なり、充分な光輝感が発現されない不都合が生じる。他
方、パール顔料10の平均粒子径が30μmを超えた場
合には、フィルムにグラビア印刷する時にインクが転移
されたグラビアロールのグラビアメッシュ(凹部)に異
物として残るので、版詰りに起因するピンホール(未印
刷部)などの欠陥が発生し、グラビア印刷による外観性
を良好に確保できないという不都合が生じる。このた
め、パール顔料10の平均粒子径を17μmとすること
により、これらの不都合を未然に回避している。
るフレーク11の表面を酸化チタン層12により被覆
し、さらに、この酸化チタン層12の表面を酸化鉄層1
3により被覆した構成とされている。
厚さは、約7〜13μmとされ、酸化チタン層12の層
の厚さは、約7〜13μmとされ、酸化鉄層13の層の
厚さは、約2〜8μmとされている。
樹脂または塩化ビニルのバインダーによって、インキ化
している。
のバインダー(インキ中の樹脂部分)として、ウレタン
樹脂系または塩化ビニル系を用いているが、このままで
は、インキとしての凝集力が不足するので、架橋剤とし
てブロックイソシアネート(block isocya
nate)を添加している。すなわち、ブロックイソシ
アネートを添加することによって、インキの架橋性を補
充して、インキとしての凝集力を確保するようにしてい
る。
な反応性が高いことにより、予めインキ中に添加してお
くと、印刷が実施される前にゲル化してしまい、印刷品
質が低下するおそれがある。このため、イソシアネート
を予めインキ中に添加しておく場合には、添加されたイ
ソシアネートの反応部をブロック化するようにしてい
る。すなわち、イソシアネートプレポリマーの反応基を
ブロック化し、高温加熱時にのみ反応するようにしてい
る。
アオーブンによる120度の加熱処理と、缶胴溶接接合
後の加熱乾燥工程による220度の加熱処理とが含まれ
ている場合には、まず、前者の120度の加熱では、イ
ソシアネートの反応の完結に数十分の時間を要するの
で、インキ全体の一部が反応するのに留まるのに対し
て、後者の220度の加熱では、イソシアネートの反応
が数秒で完結されることになる。
て、ブロック剤としては、MEKオキシム(メチルエチ
ルケトキシム)が選択され、インキ中に添加されてい
る。
は、一般的なヘキサメチレンジイソシアネート(Hex
amethylene diisocyanate)が
使用されている。
からなるパール顔料10を含んだインキ印刷によれば、
その印刷された表面に正対して見る場合と、表面に対し
て斜めに見る場合とでは、反射光の光路の長さが異なる
ので、異なる色に見えることになるカラートラベリング
現象を現出させることができる。
面に入射した光は、パール顔料10の最上層である酸化
鉄層13では反射されないことになり、さらにパール顔
料10の下層の方に入射し続けることになる。
料10の内部の酸化チタン層12によって反射された反
射光と、フレーク11の表面によって反射された反射光
との干渉により発色が得られる。
2中の左側に矢印で示された上記2つの反射光同士の光
路の長さに差が無いので、干渉色が強く見えることにな
る。他方、斜めから見た場合には、図12中の右側に矢
印で示された上記2つの反射光の光路の長さが異なるの
で、吸収色が強く見えることになる。
んだインク印刷による装飾が施された表面に対して、正
対して見た場合には、干渉色が強く見える一方、斜めか
ら見た場合には、吸収色が強く見える。
とすると、45度付近を境界として、偏光する傾向があ
るので、見る角度によって、全く異なる印象を受ける視
覚効果が得られる。
まっすぐ向いて見ること、つまり平坦な印刷面に対して
直交する方向から見ることを意味するが、本例において
は、この印刷面が曲面とされている、つまり円筒状に形
成された缶体1の側面に印刷面が位置しているので、厳
密には印刷面を正対して見ることはできないことにな
る。しかし、缶体1の大きさにもよるが、缶体1の側面
の微小な区域に限ってみれば、この微小な区域が充分に
平面であると見なせるので、この区域に正対して見るこ
とはできる。したがって、本例のパール顔料10を平面
的な印刷面に対して用いた場合には、この印刷面を見る
角度によって、一斉に印刷面の色合いが変わって見える
のに対して、本例のように缶体1側面の曲面とされた印
刷面に対して用いた場合には、見る角度によって、その
印刷面の部分的な区域の色合いが変わって見えることに
なるので、このパール顔料10による独特な装飾効果を
より一層現わすことができる。
層12および酸化鉄層13の層の厚みを変えて組み合わ
せることにより、種々の干渉色および吸収色のヴァリエ
ーションが得られることになる。
11μm、酸化チタン層の厚さが約11μm、酸化鉄層
の厚さが約3μmとされたパール顔料10を用いた場合
には、干渉色として、緑色が得られ、吸収色として、ブ
ラウン色(これは、茶褐色に相当する)が得られる。し
たがって、この場合には、装飾に正対して見た場合に
は、装飾がパール調の緑色に見える一方、斜めから見た
場合には、パール調のブラウン色に見えることになる。
1μm、酸化チタン層の厚さが約9μm、酸化鉄層の厚
さが約5μmとされたパール顔料10を用いた場合に
は、干渉色として、青色が得られ、吸収色として、プラ
ム色(これは、桃色に相当する)が得られる。したがっ
て、この場合には、装飾に正対して見た場合には、装飾
がパール調の青色に見える一方、斜めから見た場合に
は、パール調のプラム色に見えることになる。
13μmで、酸化チタン層の厚さが約10μm、酸化鉄
層の厚さが約2μmとされたパール顔料10を用いた場
合には、干渉色として、赤色が得られ、吸収色として、
オレンジ色(これは、蜜柑色に相当する)が得られる。
したがって、この場合には、装飾に正対して見た場合に
は、装飾がパール調の赤色に見える一方、斜めから見た
場合には、パール調のオレンジ色に見えることになる。
分的に全く異なった着色が施されているように見えるこ
とになり、しかも、この見かけ上の着色がある角度を境
界にして急激に変化するので、意外性のある印象を与え
ることができる。すなわち、本発明のパール顔料を印刷
に用いた金属缶においては、前記パール顔料の偏光によ
って、外面に表示された緑色又は青色又は赤色の絵柄に
特に透明感をもたせたり、ブラウン色又はプラム色又は
オレンジ色の絵柄またはエンボス加工または異形缶の微
妙な凹凸部が浮き出た様に見えて立体感をもたせたりす
ることができる。
平面ではなく曲面に形成されているので、視点を変える
こと無く、上記の視覚効果が得られることになり、従前
のパール顔料10を用いた金属缶に対しても、美粧性や
デザイン面での優位性を確保することができる。
を用いた装飾が施された缶体によれば、パール顔料を構
成するフレークを2層にコーティングする被覆層を形成
したことにより、金属缶の外面に変化のある複雑な色調
が現れるとともに、缶体を見る角度によっては、異なる
着色が施されたように見えることになるので、新たな視
覚効果が得られるとともに、意外性が確保できることに
なり、内部に収容した商品イメージを反映できる高い意
匠性の優れた金属缶を提供することができる。
して見た場合には、各被覆層から反射される反射光の光
路の長さに差がないので、両反射光による干渉光が強く
見えることになる一方、印刷面に対して斜めに見た場合
には、上記反射光の光路の長さに差が生じるので、両反
射光による干渉光が弱まって吸収光が強く見えることに
なる。
て20から25重量%の割合でパール顔料を配合したこ
とにより、充分なパール光沢感を確保できるとともに、
その色調に濁った感じが出てしまうことを防止すること
ができる。
配合された場合には、顔料の分散量が少ないので、入射
光に対する反射の強度が低下して、パール光沢感が充分
に発現されなくなる一方、上記の範囲を越えてパール顔
料が配合された場合には、顔料同士が凝集して均一な外
観性を確保できなくなるとともに、反射光が相互に影響
を及ぼして濁った色調を呈することになるが、上記の範
囲の割合でパール顔料を樹脂組成物に配合しているの
で、そのような事態を未然に回避することができ、パー
ル顔料による視覚効果を充分に発揮することが可能にな
る。
との対応関係を説明すれば、缶体1がこの発明の金属缶
に相当し、PETフィルム2がこの発明のフィルムに相
当し、印刷層3aがこの発明のパール顔料を含有した樹
脂組成物からなるパールインクにより形成された印刷層
に相当し、印刷層3bがこの発明の着色顔料を含有した
樹脂組成物からなる印刷層に相当し、接着剤層4がこの
発明の接着剤層に相当し、パール顔料10がこの発明の
パール顔料に相当し、フレーク10がこの発明のフレー
クに相当し、装飾層30がこの発明の装飾層に相当す
る。
よれば、パール顔料を構成するフレークを酸化チタン層
と酸化鉄層とからなる2層に被覆した構成とし、このパ
ール顔料を用いたパールインクと、着色顔料を用いた印
刷インクによって装飾層を形成したことにより、金属缶
の外面に変化のある複雑な色調が現れるとともに、缶体
を見る角度によっては、異なる着色が施されたように見
えることになるので、新たな視覚効果が得られるととも
に、意外性が確保できることになり、内部に収容した商
品イメージを反映できる高い意匠性の優れた金属缶を提
供することができる。
と同様の効果を得られる他に、印刷層を形成する樹脂組
成物に対して20から25重量%の割合でパール顔料を
配合したことにより、この範囲未満のパール顔料が配合
された場合には、顔料の分散量が少ないので、入射光に
対する反射の強度が低下して、パール光沢感が充分に発
現されなくなるとともに、上記の範囲を越えてパール顔
料が配合された場合には、顔料同士が凝集して均一な外
観性を確保できなくなり、反射光が相互に影響を及ぼし
て濁った色調を呈することになるが、上記の範囲の割合
でパール顔料を樹脂組成物に配合しているので、充分な
パール光沢感を確保できるとともに、その色調に濁った
感じが出てしまうことを防止することができ、パール顔
料による視覚効果を充分に発揮することが可能になる。
すなわち、従来のパール顔料を印刷に用いた金属缶にお
いては、パール顔料が一層被覆の構成であるため缶体外
面を正対して見ると白っぽいパール色に見えるととも
に、斜めから見ると偏光して多少色が変わるだけである
が、本発明のパール顔料を印刷に用いた金属缶において
は、前記パール顔料による偏光によって、缶外面を正対
して見るとパール調の緑色又は青色又は赤色に見え、さ
らに、斜めから見ると偏光してパール調のブラウン色ま
たはプラム色またはオレンジ色に見ることができる。
2の発明と同様の効果を得られる他に、上記の装飾層の
発色を充分に確保できるとともに、上記パール顔料を含
有した印刷層または印刷部分と着色顔料を含有した印刷
層または印刷部分とが組合わされた装飾の効果に、この
下地印刷を施した効果を加えることになるので、装飾に
新たな相乗効果が得られるとともに、装飾の選択幅が広
がることになり、より商品の要請に応じたデザイン性を
確保することができる。
着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面図である。
あるDI缶の製造工程を説明する模式図である。
であるメガネ缶の製造工程を説明する模式図である。
外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面図
である。
外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面図
である。
外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面図
である。
外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面図
である。
外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面図
である。
外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面図
である。
の外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面
図である。
の外面に貼着された樹脂フィルムの構成を示す拡大断面
図である。
見る角度によって異なる発色の原理を説明する模式図で
ある。
である。
を含んだ印刷層、 3A…パール顔料を含んだ印刷部
分、 3b…表示およびデザイン画像用の印刷層、 3
0a…濃度が薄いインクを用いて形成された第2印刷
層、 30b…反射率が低い濃度が濃い印刷インクを用
いて形成された印刷層、 31A…濃度が薄い印刷イン
クにより形成された印刷部分、 31B…反射率の低い
濃度が濃い印刷インクにより形成された印刷部分、 4
…接着剤層(着色層を兼用する場合を含む)、 5…硬
化オーバーコート層、 10…パール顔料、 11…フ
レーク、 12…酸化チタン層、 13…酸化鉄層、
30…装飾層。
Claims (3)
- 【請求項1】 缶体の外面に樹脂系接着剤を介して熱可
塑性樹脂フィルムが接着され、前記樹脂系接着剤層と前
記熱可塑性樹脂フィルムとの間に、パール顔料を含有し
た樹脂組成物からなるパールインクと、着色顔料を含有
した樹脂組成物からなる印刷インクとが印刷されて缶体
に表わされる装飾層が形成されたフィルム貼着金属缶に
おいて、 前記パール顔料が、フレークに酸化チタン層を被覆し前
記酸化チタン層に酸化鉄層を被覆した構成とされ、前記
パールインクによる印刷層または印刷部分が前記パール
顔料の偏光によって異なる発色を行なうことを特徴とす
るフィルム貼着金属缶。 - 【請求項2】 前記パール顔料が、前記樹脂組成物に対
して20から25重量%の割合で配合されたことを特徴
とする請求項1記載のフィルム貼着金属缶。 - 【請求項3】 前記パールインクにより形成された印刷
層または印刷部分並びに前記印刷インクにより形成され
た印刷層または印刷部分の缶体側に、前記パールインク
または前記印刷インクよりも反射率の低い印刷インクに
よって下地印刷層または下地印刷部分が形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のフィルム貼着
金属缶。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001401283A JP2003200521A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | フィルム貼着金属缶 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001401283A JP2003200521A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | フィルム貼着金属缶 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003200521A true JP2003200521A (ja) | 2003-07-15 |
Family
ID=27640103
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001401283A Pending JP2003200521A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | フィルム貼着金属缶 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003200521A (ja) |
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-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001401283A patent/JP2003200521A/ja active Pending
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Legal Events
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