JP2003200539A - 食品包装用フィルム - Google Patents

食品包装用フィルム

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JP2003200539A JP2002239412A JP2002239412A JP2003200539A JP 2003200539 A JP2003200539 A JP 2003200539A JP 2002239412 A JP2002239412 A JP 2002239412A JP 2002239412 A JP2002239412 A JP 2002239412A JP 2003200539 A JP2003200539 A JP 2003200539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性および粘着性に優れ、しかも取扱い性
および透明性に優れた食品包装用フィルム。 【解決手段】 メチル−1−ペンテン系重合体(a)の
フィルム層(A)の両面或いは片面にエチレン・α−オ
レフィン共重合体(b)70.0〜100重量部、及び
メチル−1−ペンテン系重合体(a)0〜30.0重量
部からなる樹脂組成物のフィルム層(B)を積層したこ
とを特徴とする食品包装用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装用、特に家庭
用フィルムとして好適に使用される食品包装用フィルム
に関するものである。より詳細には、易カット性、密着
性、耐熱性、透明性に優れた食品包装用フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる家庭用ラップフィルムな
どとして使用されるストレッチフィルムとしては、ポリ
塩化ビニル(PVC)やポリ塩化ビニリデン(PVD
C)に適当量の可塑剤を配合して製膜したもの、適当な
密度のポリエチレン(PE)を透明性よく製膜したもの
等が知られている。しかしながら、このような材質のラ
ップフィルムは、高温で柔らかくなりすぎ、フィルムと
しての形状を保持できなくなる。また、油性の強い食品
を直接包んで電子レンジ等で比較的長時間加熱すると、
フィルムが融けたり破れたりするなどの問題があった。
【0003】一方、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリアミド(PA)などの耐熱性のよいプラスチ
ックを用いたラップフィルムも知られているが、これら
のフィルムは粘着性が付与されにくいという問題があっ
た。
【0004】また、耐熱性に優れた4−メチル−1−ペ
ンテン系重合体を用い、これに液状ポリブテン(イソブ
チレンを主成分とする重合体)を粘着性付与剤として添
加したラップフィルムが、特開平5−239291号公
報に記載されているが、このような組成物のフィルムで
は、経時的にブロッキング現象を発現し、箱からの取り
出しが著しく困難になるという欠点を有する。メチル−
1−ペンテン系重合体にポリプロピレンを積層させたフ
ィルムも知られているが、融点が高くまた剛性も高い
為、伸びにくく粘着性が劣るという欠点を有する。ま
た、押出フィルムの端部を処理する為に、通常、端部か
ら切り取られた積層フィルムをフィルムの各層に混入さ
せる処理が行われるが、その場合、透明性が低下し、粘
着性に劣るフィルムとなる。そこで、端部を単層にする
等の積層技術が必要となってくる。また、ポリプロピレ
ンやポリエチレンにナイロンを積層させたラップフィル
ムも知られているが、これらは、伸びにくく、粘着性も
劣り、層間剥離も発生するという欠点を有する。
【0005】また、メチル−1−ペンテン系重合体を主
成分とし、これにエチレン・α−オレフィン共重合体を
混合して得られる樹脂組成物から成る単層の包装フィル
ムが、特開平11−29670号や特開平11−296
71号公報に記載されている。しかし、単層では多層構
造に比べてカット性が劣り、また、メチル−1−ペンテ
ン系重合体が多い配合では、フィルムの透明性が損なわ
れると共に、粘着性が低下するという欠点を有する。一
方、メチル−1− ペンテン系重合体のみから成る単層
フィルムは、カット性、透明性、耐熱性は良好である
が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミ
ド(PA)などの耐熱性のよいプラスチックを用いたラ
ップフィルムと同様に粘着性を付与しにくいという問題
を有する。エチレン・α−オレフィン共重合体のみから
成る単層フィルムでは、透明性、粘着性は良好である
が、カット性、耐熱性の点で劣る。カット性を向上させ
る為に、延伸技術等が知られているが、延伸できる温度
範囲が狭く、温度が低いと延伸できずに裂け、温度が高
いと溶融して伸びてしまい、安定して延伸成形するには
他の樹脂を混合して延伸温度範囲を広げる等の高度な技
術が必要となってくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記欠点のない、耐熱性および粘着性に優れ、しかも取扱
い性および透明性に優れ、押出フィルムの端部処理もし
易く、層間剥離のしない食品包装用フィルムを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メチル−
1−ペンテン系重合体が高い融点を有し、カット性が良
いことに着目し、これに粘着性を付与する方法について
検討を重ねた結果、メチル−1−ペンテン系重合体から
成る層と、エチレン・α−オレフィン共重合体を主成分
とし、任意成分としてメチル−1−ペンテン系重合体を
含有する層をそれぞれ形成し、積層して多層化すること
により、カット性、粘着性、透明性に優れ、適度な耐熱
性を有するフィルムが得られることを見出し、本発明に
到達した。
【0008】すなわち、本発明は、メチル−1−ペンテ
ン系重合体(a)のフィルム層(A)の両面或いは片面
にエチレン・α−オレフィン共重合体(b)70.0〜
100重量部、及びメチル−1−ペンテン系重合体
(a)0〜30.0重量部からなる樹脂組成物のフィル
ム層(B)を積層したことを特徴とする食品包装用フィ
ルムである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においてA層として、及び
B層の任意成分として使用されるメチル−1−ペンテン
系重合体(a)は、4−メチル−1−ペンテンまたは3
−メチル−1−ペンテンの単独重合体の他に、4−メチ
ル−1−ペンテンおよび/または3−メチル−1−ペン
テンと他の1−アルケンとの共重合体を包含する。1−
アルケンは1種単独でも、また2種以上組合せて使用し
てもよい。共重合体における1−アルケンの含有量は、
C2〜C5の1−アルケンを使用する場合には10重量%
以下、C6〜C10の1−アルケンを使用する場合には8
重量%以下、C11〜C14の1−アルケンを使用する場合
には5重量%以下であるのが好ましい。これらを組合せ
て使用する場合には、1−アルケンの合計が5重量%以
下であるのが好ましい。また、4−メチル−1−ペンテ
ンおよび/または3−メチル−1−ペンテンと他の1−
アルケンとの共重合体と、その他の1−アルケン重合体
とのブレンド品も使用できる。また、このような重合体
もしくは共重合体を無水マレイン酸で変性したものもメ
チル−1−ペンテン系重合体として使用でき、その場
合、無水マレイン酸の含有量は10重量%以下であるの
が好ましい。メチル−1−ペンテン系重合体としては、
4−メチル−1−ペンテンの重合体が好ましい。なお、
A層におけるメチル−1− ペンテン系重合体(a)と
B層におけるメチル−1−ペンテン系重合体(a)と
は、同じでも異なっていても良い。
【0010】メチル−1−ペンテン系重合体(a)は、
好ましくはメルトフローレート(測定温度:260℃;
荷重:5.00kg)が15.0〜50.0g/10分
であり、より好ましくは20.0〜30.0g/10分
である。
【0011】A層は、かかるメチル−1− ペンテン系
重合体(a)で構成されるが、他の樹脂を、メチル−1
−ペンテン系重合体(a)による効果を損なわない範囲
で、例えば50重量%未満、好ましくは、0〜35重量
%の量でブレンドしても良い。
【0012】次に、本発明でB層の主成分として使用さ
れるエチレン・α−オレフィン共重合体(b)は、エチ
レンと炭素数が4〜8のα−オレフィンとを共重合した
もので、好ましくは線状低密度ポリエチレン共重合体で
ある。α−オレフィンの含有量は5重量%以上、好まし
くは8〜25重量%、より好ましくは10〜20重量%
である。α−オレフィンとしてはブテンやヘキセン、オ
クテン、4−メチルペンテン−1等が挙げられ、なかで
も炭素数6〜8のα−オレフィン、特にヘキセン、オク
テン、4−メチルペンテン−1が好ましい。
【0013】エチレン・α−オレフィン共重合体(b)
は、好ましくはメルトフローレート(測定温度:190
℃;荷重:2.16kg)が0.1〜20g/10分で
あり、より好ましくは1〜10g/10分である。ま
た、エチレン・α−オレフィン共重合体(b)は、得ら
れるフィルムの柔軟性や強度、透明性及び耐熱性の観点
から、密度が0.93g/cm3未満であるのが好まし
い。
【0014】さらに、本発明で使用されるエチレン・α
−オレフィン共重合体(b)は、得られるフィルムの強
度および耐ブロッキング性の観点から、数平均分子量M
nに対する重量平均分子量Mwの比Mw/Mn(Q値)
が5.1以下である樹脂が好ましい。
【0015】B層は、かかるエチレン・α−オレフィン
共重合体(b)70.0〜100重量部、及びメチル−
1−ペンテン系重合体(a)0〜30.0重量部からな
る樹脂組成物で構成されるが、好ましくは、エチレン・
α−オレフィン共重合体(b)80.0〜100重量
部、及びメチル−1−ペンテン系重合体(a)0〜2
0.0重量部からなり、さらに好ましくは、エチレン・
α−オレフィン共重合体(b)90.0〜100重量
部、及びメチル−1−ペンテン系重合体(a)0〜1
0.0重量部からなる樹脂組成物で構成される。なお、
B層がメチル−1−ペンテン系重合体(a)を含む場合
は、メチル−1−ペンテン系重合体(a)が0.1重量
部以上であるのが好ましい。また、B層を構成する上記
樹脂組成物に、他の樹脂を、樹脂組成物による効果を損
なわない範囲で、例えば30重量%未満、好ましくは0
〜20重量%の量でブレンドしても良い。
【0016】また、B層は、得られる積層フィルムの自
己粘着性、防曇性、帯電防止性、滑性、加工性を向上さ
せるために、以下に示す油脂(c)を上記樹脂組成物1
00重量部に対して0.1〜20重量部含有していても
良い。
【0017】油脂(c)の具体例は、グリセリン脂肪酸
エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステル化合物、
たとえば(ジ)グリセリンモノ(またはジもしくはト
リ)オレート、(ジ)グリセリンモノ(またはジもしく
はトリ)ステアレート、(ジ)グリセリンモノ(または
ジ)パルミテート、(ジ)グリセリンモノ(またはジ)
ラウレート、(ジ)グリセリンモノ(またはジもしくは
トリ)オレートラウレート;ソルビタン脂肪酸エステル
化合物、たとえばソルビタンラウレート、ソルビタンパ
ルミテート、ソルビタン(トリ)ステアレート、ソルビ
タン(トリ)オレート;エチレンオキサイド付加物、た
とえばポリオキシエチレンアルキル(フェニル)エーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリ
オキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキ
シエチレングリセリンモノオレート;および、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、たとえばプロピレングリ
コールモノラウレート、プロピレングリコールモノパル
ミテート、プロピレングリコールモノステアレート、プ
ロピレングリコールモノオレート、プロピレングリコー
ルモノベヘネートを包含する。これらは、上記樹脂組成
物100重量部に対して、好ましくは0.5〜5重量
部、より好ましくは1〜4重量部の量で配合できる。
【0018】油脂(c)の他の具体例は、オレイン酸ア
マイド、ステアリン酸アマイド、エルカ酸アマイド、ラ
ウリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイ
ド、エチレンビスオレイン酸アマイドを包含する。これ
らは、上記樹脂組成物100重量部に対して、好ましく
は0.01〜0.5重量部、より好ましくは、0.05
〜0.2重量部の量で配合できる。
【0019】さらに、油脂(c)としては、常温で液体
のパラフィン系列(メタン系列)またはシクロパラフィ
ン系列の飽和炭化水素、具体的には、パラフィン系およ
びナフテン系のプロセスオイル、白色鉱油、ミネラルオ
イル、パラフィンワックスおよび流動パラフィンか挙げ
られる。これらは、単一化合物であっても混合物であっ
ても良い。これらは、不飽和結合を有する化合物の重合
体(例えばオレフィンの重合体)を含有しない。これら
は、上記樹脂組成物100重量部に対して、好ましくは
0.1〜20重量部、より好ましくは、5〜20重量部
の量で配合される。
【0020】油脂(c)は、好ましくは、ジグリセリン
モノオレートラウレートである。
【0021】本発明に用いられるメチル−1−ペンテン
系重合体(a)およびエチレン・α−オレフィン共重合
体(b)は、各々、市販のものを利用することができ
る。あるいは、公知の高圧イオン重合法や、気相重合
法、溶液重合法、スラリー重合法、バルク重合法等によ
り製造することもできる。この場合、触媒としては公知
のチーグラー触媒、メタロセン触媒等の遷移金属錯体触
媒が用いられる。エチレン・α−オレフィン共重合体
(b)の製造の場合は、メタロセンに代表されるシング
ルサイト触媒を用いるのが好ましい。
【0022】本発明の食品包装用フィルムは、上記した
A層の両面または片面に上記したB層を有することを特
徴とする多層フィルムである。中でも、A層を中間層と
し、その両側にB層を積層した多層フィルムが好まし
い。
【0023】A層とB層の各厚みは特に限定されない
が、通常は、A層が1〜10μm、好ましくは1〜5μ
mであり、B層が2〜10μm、好ましくは2〜7μm
である。層の厚みの比率はA層/B層=1/1〜1/
3、或いはB層/A層/B層=1/1/1〜3/1/3
が好ましい。得られる積層フィルムの厚さは、5μm以
上、30μm未満であるのが好ましく、特に好ましくは
5〜15μmである。また、食品包装用フィルムとして
は、透明性が必要で有り、ヘーズ値が5.0%以下のも
のが好ましく、特に好ましくは、3.0%以下である。
【0024】本発明の食品包装用フィルムの製造方法は
特に限定されないが、例えば上記樹脂をそれぞれ、2台
以上の押出機と1台の多層ダイを用いて溶融混練した
後、T−ダイ、インフレーション等の公知の製膜方法を
用いてフィルムに成形することができる。なお、耐熱
性、セット性および強度を上げるために、テンター法、
チューブラ法等により延伸しても良い。
【0025】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに説明す
る。これらは本発明を何ら制約するものではない。
【0026】実施例および比較例において行われたフィ
ルムの試験は、以下の通りである。 (1)耐熱性 東京都家庭用品の品質表示法にしたがって、耐熱温度を
測定した。 (2)粘着性 ガラス容器へのくっつき性を、10人のパネラーによる
アンケートで評価した。評価基準は以下の通りである。 ◎:9人以上が、粘着性が良いと判断した ○:7〜8人が、粘着性が良いと判断した △:4〜6人が、粘着性が良いと判断した ×:7人以上が、粘着性が悪いと判断した。 (3)カット性 化粧箱での鋸刃カット性を、10人のパネラーによるア
ンケートで評価した。評価基準は以下の通りである。 ◎:9人以上が、カット性が良いと判断した ○:7〜8人が、カット性が良いと判断した △:4〜6人が、カット性が良いと判断した ×:7人以上が、カット性が悪いと判断した。 (4)透明性 JIS K7105に準拠し、ヘーズ値を測定した。 (5)光沢 JIS K7105に準拠し、60度鏡面光沢度を測定
した。 (6)引張強度・伸び JIS K7127に準拠した。試験片タイプ5を用い
て、試験速度200mm/分にて測定した。 (7)層間接着性 フィルムの両面からテープ幅17mm、長さ50mmの
セロハンテープ(商品名)を貼りつけ、フィルムの層間
接着性を確認した。評価基準は以下の通りである。 OK:剥がれなかった。 NG:剥がれた。 (8)電子レンジ適性 ガラス容器にフィルムを貼りつけた後、電子レンジにて
温め、使用感を10人のパネラーによるアンケートで評
価した。評価基準は以下の通りである。 ◎:9人以上が、粘着性が良いと判断した ○:7〜8人が、粘着性が良いと判断した △:4〜6人が、粘着性が良いと判断した ×:7人以上が、粘着性が悪いと判断した。 (9)エチレン・α−オレフィン共重合体(b)のQ値
の測定方法 サンプルペレットを熱プレスし、薄押しシートを作成し
た。このシート6mgを6mlのo−ジクロロベンゼン
(0.1wt%BHT入り)中で加熱溶解(140℃)
し試料溶液とした。この試料溶液を用いて、MPC装置
の高温SECにより測定を行なった。 測定条件 試料濃度:0.1wt% 注入量:400μl 展開溶液:o−ジクロロベンゼン(0.1wt%BHT
入り) 流速:1ml/分 カラム:TSKgel GMH HR−H(20)HT
(東ソー) 7.8mmφ×30cm 2本 カラム恒温槽温度:135℃ 検出器:FT-IR 標準PS:ポリマーラボラトリーズ社製を使用
【0027】実施例1 A層を構成するメチル−1−ペンテン系重合体(a)と
して、三井化学(株)製のMX−021(ポリ(4−メ
チル−1−ペンテン);MFR(測定温度:260
℃、荷重:5.00kg):23g/10分;密度:
0.833g/cm3)を使用し、その両面に積層され
るB層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(b)として、日本ポリケム(株)製のKF260(エ
チレン・ヘキセン−1共重合体;MFR(測定温度19
0 ℃、荷重:2.16kg):2.0g/10分;密
度:0.903g/cm3;Q値:2.6)を使用し、
それらを各々、押出機(池貝鉄工株式会社製、スクリュ
ー径:40mm、L/D:28 )に供給した。280
℃、40rpm の条件で溶融混練した後、層厚比1:
1:1となるように共押出多層Tダイにて積層して、全
厚12μmの三層フィルム(B/A/B)を作成した。
このフィルムの試験結果を表1に示す。
【0028】実施例2 B層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(b)として、住友化学工業(株)製のFV203(エ
チレン・ヘキセン−1共重合体;MFR(測定温度:1
90℃、 荷重:2.16kg):2.0g/分;密
度:0.912g/cm 3;Q値:2.5)を使用した
以外は、実施例1と同様にして、全厚12μm、層厚比
1:1:1の三層フィルム(B/A/B)を作成した。
このフィルムの試験結果を表1に示す。
【0029】実施例3 B層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(b)として、住友化学工業(株)製のFV401(エ
チレン・ヘキセン−1共重合体;MFR(測定温度:1
90℃、 荷重:2.16kg):4.0g/分;密
度:0.902g/cm 3;Q値:2.8)を使用した
以外は、実施例1と同様にして、全厚12μm、層厚比
1:1:1の三層フィルム(B/A/B)を作成した。
このフィルムの試験結果を表1に示す。
【0030】実施例4 B層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(b)として、住友化学工業(株)製のCL2089
(エチレン・ブテン共重合体;MFR(測定温度:19
0℃、 荷重:2.16kg):1.4g/分;密度:
0.921g/cm3;Q値:3.6)を使用した以外
は、実施例1と同様にして、全厚12μm、層厚比1:
1:1の三層フィルム(B/A/B)を作成した。この
フィルムの試験結果を表1に示す。
【0031】実施例5 B層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(b)として、住友化学工業(株)製のFV202(エ
チレン・ヘキセン−1共重合体;MFR(測定温度:1
90℃、 荷重:2.16kg):1.7g/分;密
度:0.925g/cm 3;Q値:5.1)を使用した
以外は、実施例1と同様にして、全厚12μm、層厚比
1:1:1の三層フィルム(B/A/B)を作成した。
このフィルムの試験結果を表1に示す。
【0032】実施例6 B層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(b)として、住友化学工業(株)製のFV102(エ
チレン・ヘキセン−1共重合体;MFR(測定温度:1
90℃、 荷重:2.16kg):1.0g/分;密
度:0.930g/cm 3;Q値:8.7)を使用した
以外は、実施例1と同様にして、全厚12μm、層厚比
1:1:1の三層フィルム(B/A/B)を作成した。
このフィルムの試験結果を表1に示す。
【0033】比較例1 A層としてポリプロピレン(PP)(チッソ(株)製、
A−5014:ホモポリプロピレン、MFR(測定温
度:230℃、 荷重:2.16kg):3.4g/
分)を使用した以外は、実施例2と同様にして、全厚1
2μm、層厚比1:1:1の三層フィルム(B/A/
B)を作成した。このフィルムの試験結果を表2に示
す。
【0034】比較例2 実施例1においてA層として使用したメチル−1−ペン
テン系重合体(a)(三井化学(株)製、MX−02
1)のみを用い、単層押出し機にて厚さ12μmの単層
フィルムを作成した。このフィルムの試験結果を表2に
示す。
【0035】比較例3 実施例5においてB層として使用したエチレン・α−オ
レフィン共重合体(b)(住友化学工業(株)製、FV
202)のみを用い、単層押出し機にて厚さ12μmの
単層フィルムを作成した。このフィルムの試験結果を表
2に示す。
【0036】比較例4 実施例5においてA層として使用したメチル−1−ペン
テン系重合体(a)(三井化学(株)製、MX−02
1)およびB層として使用したエチレン・α−オレフィ
ン共重合体(b)(住友化学工業(株)製、FV20
2)を1:1の重量比で混合し、得られた樹脂組成物を
用いて、単層押出し機にて厚さ12μmの単層フィルム
を作成した。このフィルムの試験結果を表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】上記表から明らかなように、本発明に従う
実施例1〜6の積層フィルムは、耐熱性および透明性に
優れると共に、粘着性および取扱い性(易カット性)に
優れる。一方、A層として、メチル−1−ペンテン系重
合体(a)の代わりにポリプロピレンを使用した比較例
1の積層フィルムは、透明性は良好であるが、カット性
が劣る。また、メチル−1−ペンテン系重合体(a)の
A層のみから成る比較例2の単層フィルムは、耐熱性、
カット性には優れるが粘着性に劣り、エチレン・α−オ
レフィン共重合体(b)のB層のみから成る比較例3の
単層フィルムは、粘着性、透明性には優れるが、カット
性に劣る。また、メチル−1−ペンテン系重合体(a)
およびエチレン・α−オレフィン共重合体(b)を混合
して得た比較例4の単層フィルムは、耐熱性、カット性
には優れるが、透明性が劣る。
【0040】実施例7 A層を構成するメチル−1−ペンテン系重合体(a)と
して、三井化学(株)製のRT−31(ポリ(4−メチ
ル−1−ペンテン);MFR(測定温度:260℃、荷
重:5.00kg):26g/10分;密度:0.83
3g/cm3)を使用した。その両面に積層されるB層
を構成する樹脂組成物として、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体(b)である住友化学工業(株)製のFV2
02(エチレン・ヘキセン−1共重合体;MFR(測定
温度:190℃、 荷重:2.16kg):1.7g/
分;密度:0.925g/cm3;Q値:5.1)を8
0.0重量部、メチル−1−ペンテン系重合体(a)で
ある三井化学(株)製のTL221(4−メチル−1−
ペンテン・α−オレフィン共重合体とα−オレフィン重
合体とのブレンド品;MFR(測定温度:260 ℃、
荷重:5.00kg):25g/10分;密度:0.8
60g/cm3)を20.0重量部、および油脂(c)
であるジグリセリンモノオレートラウレート(DGO
L)2.0重量部を使用した。A層の樹脂およびB層の
樹脂組成物を各々、押出機(池貝鉄工株式会社製、40
mm、L/D:28 )に供給した。280 ℃、40r
pm の条件で溶融混練した後、層厚比1:1:1とな
るように共押出多層Tダイにて積層して、全厚12μm
の三層フィルム(B/A/B)を作成した。このフィル
ムの試験結果を表3に示す。
【0041】実施例8 B層を構成する樹脂組成物において、エチレン・α−オ
レフィン共重合体(b)として、日本ポリケム(株)製
のKF260(エチレン・ヘキセン−1共重合体;MF
R(測定温度190 ℃、荷重:2.16kg):2.
0g/10分;密度:0.903g/cm3;Q値:
2.6)を99.0重量部、メチル−1−ペンテン系重
合体(a)としてTL221を1.0重量部使用した以
外は、実施例7と同様にして、全厚12μm、層厚比
1:1:1の三層フィルム(B/A/B)を作成した。
このフィルムの試験結果を表3に示す。
【0042】実施例9 油脂(c)としてジグリセリンモノオレートラウレート
2.0重量部および流動パラフィン(エッソ石油化学
(株)製 クリストール352、無臭、初留沸点149
℃、終留沸点343℃)15.0重量部を使用した以外
は、実施例7と同様にして、全厚12μm、層厚比1:
1:1の三層フィルム(B/A/B)を作成した。この
フィルムの試験結果を表3に示す。
【0043】実施例10 B層を構成する樹脂組成物において、エチレン・α−オ
レフィン共重合体(b)として、住友化学工業(株)製
のFV102(エチレン・ヘキセン−1共重合体;MF
R(測定温度:190℃、 荷重:2.16kg):
1.0g/分;密度:0.930g/cm3;Q値:
8.7)を使用した以外は、実施例8と同様にして、全
厚12μm、層厚比1:1:1の三層フィルム(B/A
/B)を作成した。このフィルムの試験結果を表3に示
す。
【0044】比較例5 A層としてポリプロピレン(PP)(チッソ(株)製、
A−5014:ホモポリプロピレン、MFR(測定温
度:230℃、 荷重:2.16kg):3.4g/
分)を使用した以外は、実施例7と同様にして、全厚1
2μm、層厚比1:1:1の三層フィルム(B/A/
B)を作成した。このフィルムの試験結果を表4に示
す。
【0045】比較例6 B層を構成する樹脂組成物において、エチレン・α−オ
レフィン共重合体(b)としてFV202を60.0重
量部、メチル−1−ペンテン系重合体(a)としてRT
−31を20.0重量部およびTL221を20.0重
量部使用した以外は、実施例7と同様にして、全厚12
μm、層厚比1:1:1の三層フィルム(B/A/B)
を作成した。このフィルムの試験結果を表4に示す。
【0046】比較例7 実施例7において、B層を構成する樹脂組成物における
エチレン・α−オレフィン共重合体(b)(住友化学工
業(株)製、FV202)の代わりにポリプロピレン
(チッソ(株)製、A−5014:ホモポリプロピレ
ン、MFR(測定温度:230℃、 荷重:2.16k
g):3.4g/分)を80.0重量部使用し、メチル
−1−ペンテン系重合体(a)としてRT−31を2
0.0重量部使用した以外は、実施例7と同様にして、
全厚12μm、層厚比1:1:1の三層フィルム(B/
A/B)を作成した。このフィルムの試験結果を表4に
示す。
【0047】比較例8 メチル−1−ペンテン系重合体(a)である三井化学
(株)製のRT−31を60.0重量部、およびエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(b)であるダウケミカル
(株)製のEG8100(エチレン−オクテン共重合体;
MFR(測定温度:190 ℃、荷重:2.16k
g):1g/10分;密度:0.870g/cm3;Q
値:2.4)を40.0重量部使用し、単層押出し機に
て厚さ12μmの単層フィルムを作成した。このフィル
ムの試験結果を表4に示す。
【0048】比較例9 メチル-1- ペンテン系重合体(a)である三井化学
(株)製のRT−31を60.0重量部、ならびにエチ
レン・α−オレフィン共重合体(b)であるダウケミカ
ル(株)製のEG8100を25.0重量部、及び住友化
学工業(株)製のFV202を15.0重量部使用し、
単層押出し機にて厚さ12μmの単層フィルムを作成し
た。このフィルムの試験結果を表4に示す。
【0049】比較例10 メチル−1−ペンテン系重合体(a)である三井化学
(株)製のRT−31を80.0重量部、エチレン・α
−オレフィン共重合体(b)である住友化学工業(株)
製のFV202を20.0重量部、および油脂(c)で
ある流動パラフィンを5.0重量部使用し、単層押出し
機にて厚さ12μmの単層フィルムを作成した。このフ
ィルムの試験結果を表4に示す。
【0050】比較例11 メチル-1- ペンテン系重合体(a)である三井化学
(株)製のRT−31を50.0重量部、エチレン・α
−オレフィン共重合体(b)である住友化学工業(株)
製のFV202を50.0重量部、および油脂(c)で
あるジグリセリンモノオレートラウレートを2.0重量
部使用して得られた樹脂組成物を用いて、単層押出し機
にて厚さ12μmの単層フィルムを作成した。このフィ
ルムの試験結果を表4に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】上記表から明らかなように、本発明に従う
実施例7〜10の積層フィルムは、耐熱性および透明性
に優れると共に、粘着性および取扱い性(易カット性)
に優れる。また、実施例7〜10において油脂(c)を
添加しなかった場合も、防曇性において若干劣るもの
の、同様に優れた特性を有する積層フィルムが得られ
た。一方、A層として、メチル−1−ペンテン系重合体
(a)の代わりにポリプロピレンを使用した比較例5の
積層フィルムは、透明性は良好であるが、カット性が劣
る。また、B層にメチル−1−ペンテン系重合体(a)
を30重量部より多く配合した比較例6の積層フィルム
は、透明性が悪く、粘着性も劣る。B層におけるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(b)の代わりにポリプロ
ピレンを使用した比較例7の積層フィルムも同様に、透
明性が悪く、粘着性も劣る。メチル−1−ペンテン系重
合体(a)およびエチレン・α−オレフィン共重合体
(b)からなる樹脂組成物のみで形成された比較例8お
よび9の単層フィルムは、透明性に劣り、油脂(c)を
更に含む比較例10および11の単層フィルムも透明性
に劣る。
【0054】
【発明の効果】本発明は、耐熱性および粘着性に優れ、
しかも取扱い性および透明性に優れた食品包装用フィル
ムを提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 英将 東京都中央区日本橋本町3丁目11番5号 リケンテクノス株式会社内 Fターム(参考) 3E086 AD13 BA04 BA15 BB41 BB59 BB90 CA01 4F100 AH02B AH02C AH02H AK08A AK08B AK08C AK62B AK62C AL05B AL05C BA02 BA03 BA06 BA10A BA10B BA10C GB15 GB23 JA07B JA07C JA13B JA13C JA20 JJ03 JL05 JN01 YY00B YY00C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチル−1−ペンテン系重合体(a)の
    フィルム層(A)の両面或いは片面にエチレン・α−オ
    レフィン共重合体(b)70.0〜100重量部、及び
    メチル−1−ペンテン系重合体(a)0〜30.0重量
    部からなる樹脂組成物のフィルム層(B)を積層したこ
    とを特徴とする食品包装用フィルム。
  2. 【請求項2】 フィルム層(B)が、該樹脂組成物10
    0重量部に対して、油脂(c)を0.1〜20重量部含
    有することを特徴とする請求項1記載の食品包装用フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 油脂(c)がジグリセリンモノオレート
    ラウレートであることを特徴とする請求項2記載の食品
    包装用フィルム。
  4. 【請求項4】 エチレン・α−オレフィン共重合体
    (b)の密度が0.93g/cm3未満であり、かつ数
    平均分子量Mnに対する重量平均分子量Mwの比Mw/
    Mn(Q値)が5.1以下であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項記載の食品包装用フィルム。
  5. 【請求項5】 積層したフィルムの厚みが5μm以上、
    30μm未満であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の食品包装用フィルム。
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