JP2000301674A - 青果物包装用フィルム - Google Patents
青果物包装用フィルムInfo
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Abstract
有し、かつ包装フィルムに必要な機械的強度、透明性、
および低温シール性を兼ね備えたポリ4−メチル−1−
ペンテン系フィルムを提供すること。 【解決手段】 ポリ4−メチル−1−ペンテン樹
脂からなる樹脂層(a)およびポリ4−メチル−1−ペ
ンテン樹脂を含むヒートシール性樹脂層(b)との積層
体であって、全体の酸素ガス透過度が10000〜80
000(cm3/m2/24hr/atm:25℃)、炭
酸ガス透過度が30000〜300000(cm3/m2
/24hr/atm:25℃)であり、ヒートシール強
度が500(gf/15mm)以上の青果物包装用フィ
ルムである。ここで樹脂層(b)は、ポリ4−メチル−
1−ペンテン樹脂、結晶化度40%以下のα−オレフィ
ンランダム共重合体および粘着性付与剤からなる組成物
であることが好ましい。
Description
に適したフィルムに関し、より詳細にはポリ4−メチル
−1−ペンテン樹脂を用いたガス透過性およびヒートシ
ール性に優れた青果物包装用フィルムに関するものであ
る。
(Modified Atmosphere Packaging)が注目され、一部
実用化されている。このMA包装と言うのは、収穫後の
青果物を適切なプラスチックフィルム等で密封包装し、
青果物の呼吸作用によってもたらされる酸素ガスの消費
と炭酸ガスの蓄積によって変化した包装袋内部のガス組
成を、大気よりも低酸素ガス濃度かつ高炭酸ガス濃度へ
と変え、その後の呼吸作用を抑制させて、鮮度保持を図
ろうとする方式である。
よび炭酸ガス濃度に維持させるために、包装用フィルム
の持つガス透過度が重要なパタメーターになる。孔あき
フィルムのようにガス透過度が大きいと、呼吸作用が活
発に行われ、糖や酸のような味成分や栄養分が消費され
てしまい、鮮度の急激な低下が懸念される。他方、ポリ
エチレンフィルムのようにガス透過度が小さいと、呼吸
作用が抑制されて発酵が始まり、アセトアルデヒドやエ
タノールを生成し、異臭の発生も起りやすくなる。
は、青果物の種類や熟度によってバラツキはあるが、一
般に酸素ガス3〜8%、炭酸ガス3〜10%、残りが窒
素ガスから構成される組成の範囲にあると言われてい
る。従って、この様な数値範囲のガス組成になるよう、
適度のガス透過度を有するプラスチックフィルムを選択
し、かつ包装形態を選択することが求められている。
ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィル
ム、あるいは二軸延伸ポリプロピレンフィルムでは、青
果物包装に必要なガス透過度が小さすぎることから、そ
れに代わってガス透過度が大きくかつ選択透過性のある
ポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムが注目されてい
る。
ポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムを用いて梨やブ
ロッコリーの包装を行って、良好な貯蔵結果を得た記載
されている。しかし、ポリ4−メチル−1−ペンテンフ
ィルムは、元来フィルム強度が十分でなく、ヒートシー
ル温度が高く、かつシール強度が低く、包装材料として
使用するには最適ではなかった。
は、4−メチル−1−ペンテン共重合体にグラフト変性
体あるいは他の重合体をブレンドしたフィルムが、ま
た、特開平6−211996号公報には、4−メチル−
1−ペンテン共重合体に超低密度ポリエチレンやポリプ
ロピレンをブレンドしたフィルムが、さらに、特開平7
−102081号公報には、4−メチル−1−ペンテン
共重合体にエチレン−エチルアクリレート共重合体およ
び不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンをブレンドした
フィルムがそれぞれ開示され、レタス、もやし、ブロッ
コリー、しいたけ包装に使用されている。しかし、その
ブレンド処方によってシール性およびフィルムの強度向
上が図れると記載されてはいるが、具体的なデータは何
も記載されてない。
−4−メチル−1−ペンテン層/接着性樹脂層/ポリエ
チレン層からなる3層フィルムが、また特開平7−60
921号公報には、ポリ−4−メチル−1−ペンテン層
/エチレン・α−オレフィン共重合体と粘着性付与剤と
変性ポリエチレンとからなる層/エチレン系共重合体層
からなる3層フィルムがそれぞれ開示され、ガス透過度
および層間剥離強度のデータを示している。しかし、包
装フィルムとして不可欠なフィルム強度やヒートシール
強度に関しては何も示されておらず、本発明者らの検討
結果によってもなお一層の改良が必要と考えている。
包装に適したガス透過度を有し、かつ包装フィルムに必
要な機械的強度、透明性、および低温ヒートシール性を
兼ね備えたポリ4−メチル−1−ペンテン系フィルムの
提供を目的とする。
4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる樹脂層(a)お
よびポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂を含むヒートシ
ール性樹脂層(b)との積層体であって、全体の酸素ガ
ス透過度が10000〜80000(cm3/m2/24
hr/atm:25℃)であり、炭酸ガス透過度が30
000〜300000(cm3/m2/24hr/at
m:25℃)であり、ヒートシール強度が500(gf
/15mm)以上である青果物包装用フィルムに関す
る。このフィルムは、その破断点強度が12(MPa)
以上、破断点伸びが10〜500(%)であることが好
ましい。
1−ペンテン樹脂、結晶化度40%以下のα−オレフィ
ンランダム共重合体および粘着性付与剤とを含む組成物
であることが望ましく、特にポリ4−メチル−1−ペン
テン樹脂10〜90重量%、結晶化度40%以下のα−
オレフィンランダム共重合体5〜80重量%および粘着
性付与剤1〜35重量%とからなる組成物であることが
好ましい。
合体としては、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフ
ィンとの共重合体、またはプロピレンと炭素数4〜20
のα−オレフィンとの共重合体であることが好ましく、
また粘着性付与剤は、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、
石油樹脂、スチレン系樹脂、液状ポリブテン、パラフィ
ン類、およびオイル類からなる群から選ばれた少なくと
も1種であることが望ましい。
層(a)/樹脂層(b)からなる3層の構造体であって
も、あるいは樹脂層(c)/樹脂層(b)/樹脂層
(a)/樹脂層(b)/樹脂層(c)からなる5層の構
造体であってもよく、ここで樹脂層(c)は樹脂層
(b)を形成する樹脂組成物と同じ成分からなっている
が、その成分割合が異なっていることが望ましい。
くとも樹脂層(a)および樹脂層(b)とからなる積層
体であって、その積層体を通過する酸素および炭酸ガス
透過度が一定の範囲にあり、また(b)層同士を向かい
合わせた時の積層体相互のヒートシール強度が一定の範
囲にあって、それによって青果物包装に適したガス透過
度に調整された包装袋を形成することができる。次に、
各構成に付いて具体的に説明する。
されており、より詳細には4−メチル−1−ペンテン単
独重合体、あるいは4−メチル−1−ペンテンと他のα
−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンとし
ては、炭素数2〜20のオレフィンであって、例えば、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1
−オクテン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセ
ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタ
デセン等を挙げることができる。これらコモノマーは1
種類であっても、あるいは2種類以上を組み合わせて使
用してもよく、共重合体中に0〜20モル%、好ましく
は0〜15モル%含有されていることが望ましい。
は、フィルム形成するに十分な流動性と、フィルムとし
ての十分な機械強度を示す分子量を有していればよく、
そのメルトフローレート(MFR)は、ASTM D−
1238に準拠し、260℃、5.0kg荷重下で測定
した値が、0.5〜200、好ましくは5〜120(g
/10分)の範囲にあることが望ましい。このようなポ
リ4−メチル−1−ペンテン樹脂は、チーグラー・ナッ
タ触媒やメタロセン触媒を用いて、4−メチル−1−ペ
ンテンを公知の方法で重合し、樹脂として製造すること
ができる。
ートシール性樹脂層であって、樹脂層(a)と強固に接
合している。そのポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂
は、樹脂層(a)で説明した重合体と同じである。この
樹脂層はヒートシール性を有する層であって、ポリ4−
メチル−1−ペンテン樹脂に各種の重合体等を配合した
樹脂組成物とすることによって、低温でかつ強固なヒー
トシール性が発現している。
は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂、結晶化度40
%以下のα−オレフィンランダム共重合体、および粘着
性付与剤とを含んだ組成物である。この樹脂層には、本
発明の目的からはずれない限り各種の添加剤、例えば酸
化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、光安定剤、帯電防
止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、流
滴剤、抗菌剤、顔料、染料等を適宜配合することができ
る。
数2〜20のα−オレフィンを複数種相互に共重合させ
た重合体であって、その例として次の重合体を挙げるこ
とができる。 (1)エチレンと炭素数3以上のα−オレフィン1種以
上との共重合体。 (2)プロピレンと炭素数4以上のα−オレフィン1種
以上との共重合体。 (3)1−ブテンと炭素数5以上のα−オレフィン1種
以上との共重合体。 (4)4−メチル−1−ペンテンと炭素数5以上のα−
オレフィン1種以上との共重合体。
ができる。 (1)エチレン含量が30〜95モル%のエチレンとプ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル
−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等とのランダ
ム共重合体。 (2)プロピレン含量が30〜95モル%のプロピレン
とエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、3−メ
チル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等とのラ
ンダム共重合体。
の1−ブテンとエチレン、プロピレン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセ
ン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等とのランダム共重合体。 (4)4−メチル−1−ペンテン含量が10〜85モル
%の4−メチル−1−ペンテンとエチレン、プロピレ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−
オクテン、1−デセン、3−メチル−1−ブテン等との
ランダム共重合体。
ン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン
・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重
合体、プロピレン・1−ブテン共重合体が好ましい。こ
のようなα−オレフィンランダム共重合体は、X線回折
法によって測定された結晶化度が40%以下、好ましく
は35%以下であって、低結晶性ないし非晶性の重合体
である。
ンテン樹脂およびα−オレフィンランダム共重合体と相
溶性がある、比較的低分子量の固体ないし液体の炭化水
素系重合体であって、ポリオレフィンに配合された時に
潜在的に粘着性付与剤として作用するものであって、ま
た(b)層樹脂のガス透過度を低下させる効果もある。
を挙げることができ、これらは単独で、あるいは組み合
わせて使用することができる。 (1)ロジン系樹脂:ガムロジン、ウッドロジン、水添
ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、マレイン化ロジ
ン、ロジングリセリンエステル、水添ロジングリセリン
エステル等。 (2)テルペン系樹脂:α−ピネン樹脂、β−ピネン樹
脂、ジペンテン樹脂、α−ピネンフェノール樹脂、ジペ
ンテンフェノール樹脂等。 (3)石油樹脂:芳香族系石油樹脂、脂肪族系石油樹
脂、脂環族系石油樹脂、水添石油樹脂。
チルスチレン、ビニルトルエン、イソプロペニルトルエ
ン等をそれぞれ主成分とする樹脂。 (5)液状ポリブテン。 (6)パラフィン類:パラフィンワックス、流動パラフ
ィン。 (7)オイル類:パラフィン系プロセスオイル、ナフテ
ン系プロセスオイル、白色鉱油。ミネラルオイル。
くはポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂が10〜90、
より好ましくは15〜85重量%であって、この範囲内
であると(a)層と(b)層とは強固に接着し、かつ高
いヒートシール強度を得ることができる。
ダム共重合体は、5〜80、より好ましくは10〜75
重量%であって、また粘着性付与剤は1〜35、より好
ましくは3〜30重量%である。α−オレフィンランダ
ム共重合体および粘着性付与剤の配合量がこの範囲内で
あると、ヒートシール強度を高め、(a)層との接着強
度を増し、またガス透過度を適宜の範囲に調節すること
ができ、フィルムの透明性を保つことができる。さら
に、前記の範囲内にあると、組成物の溶融粘度が適度の
値になることから、押出成形性を高め、押出時の発煙を
抑制することができる。また、α−オレフィンランダム
共重合体の配合は、前記以外にフィルムの伸度を高め、
耐衝撃性を向上させる効果がある。
層とが直接接合した(a)/(b)なる構造になってい
るが、(a)層の両側に(b)層を配置した(b)/
(a)/(b)なる構造であってもよい。また、(a)
層の片側または両側に(b)層を介して別の樹脂層
(c)を配置することもでき、(a)/(b)/(c)
なる3層構造、あるいは(c)/(b)/(a)/
(b)/(c)なる5層構造とすることもできる。
る樹脂であってもよいが、好ましくは(b)層樹脂と同
じ成分から構成され、ただ成分の配合割合が異なる組成
物であると、ヒートシールする際に好都合である。例え
ば、(b)層樹脂がポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂
成分の配合割合を多くし、(c)層樹脂がポリ4−メチ
ル−1−ペンテン樹脂成分の配合割合を少なくし、逆に
α−オレフィンランダム共重合体および粘着性付与剤の
配合割合を多くすると、(a)層との接着が強固になる
と共にヒートシール強度が高まる。
00μm、(b)層は3〜200μmであって、必要に
応じて3〜200μmの(c)層を設けることができ
る。厚み構成がこの範囲にあると、フィルム強度が高く
かつ可撓性のあるフィルムを得ることができる。
合わせることによって容易に製造することができ、中で
も次の方法が適している。 (1)(a)層を形成するフィルムを予め形成してお
き、その上に(b)層を形成する樹脂組成物を押出コー
ティングする方法、あるいは(b)層および(c)層を
形成する樹脂組成物を共押出コーティングする方法。 (2)(a)層を形成するフィルムおよび(c)層を形
成するフィルムを別々に予め成形しておき、それらの間
に(b)層を形成する樹脂組成物をTダイから押出して
サンドラミネートする方法。 (3)(a)層および(b)層、必要に応じて(c)層
を形成する樹脂ないし樹脂組成物を共押出装置を用いて
共押出成形する方法。
ム厚さ方向の酸素ガス透過度が10000〜80000
(cm3/m2/24hr/atm:25℃)であり、炭
酸ガス透過度が30000〜300000(cm3/m2
/24hr/atm:25℃)である。積層体のガス透
過度が前記範囲内にあることによって、青果物包装に適
したガス組成に制御することができ、十分に青果物の鮮
度を保つことができる。
(c)層同士を向かい合わせてヒートシールした時のヒ
ートシール強度が、500(gf/15mm)以上、好
ましくは700(gf/15mm)以上である。この範
囲にあれば、ヒートシール端部が破壊したり、(a)層
との間で層間剥離を起こすおそれが少なく、安心して青
果物包装袋を製造することができる。
断点強度が12(MPa)以上、破断点伸びが10〜5
00(%)であることが望ましい。この様な強度と伸び
とを有したフィルムは、通常の青果物包装形態で容易に
流通経路にのせることができる。
発明はそれら実施例に限定されるものではない。使用し
た樹脂は、次の種類である。 (A)ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂:4−メチル
−1−ペンテン97モル%、1−デセン3モル%とから
なる共重合体。 MFR(260℃、5kg荷重):26(g/10
分)。 密度0.835(g/cm3)。
90モル%、エチレン10モル%とからなる共重合体。 結晶化度:32%(結晶形態I型) MFR(190℃、2.16kg荷重):0.2(g/
10分)。 密度0.890(g/cm3)。 (B−2)1−ブテン・エチレン共重合体:1−ブテン
15モル%、エチレン85モル%とからなる共重合体。 結晶化度:6% MFR(190℃、2.16kg荷重):3.6(g/
10分)。 密度0.880(g/cm3)。ビカット軟化点55
℃。
品、商品名アルコンP−140 環球法軟化温度140℃。 (C−2)液状ポリブテン:平均分子量1400。動粘
度(40℃)26000 cSt。
%、1−ブテン10モル%とからなるエチレン・1−ブ
テン共重合体(MFR:3.0g/10分:190℃、
2.16kg荷重)に無水マレイン酸が2.0重量%グ
ラフト共重合された重合体。 (D−2)直鎖状低密度ポリエチレン: MFR(190℃、2.16kg荷重):4.0(g/
10分)。 密度0.905(g/cm3) (D−3)直鎖状低密度ポリエチレン:密度0.915
(g/cm3)
た。 (1)酸素透過度:モコン法 23℃ 単位;cm3/m2/24hr/atm (2)炭酸ガス透過度:モコン法 23℃ 単位;cm3/m2/24hr/atm (3)透湿度:JIS Z−0208 40℃ 単位;g/m2・24hr
6782に準拠して測定した。 単位;強度はMPa、伸び% (5)衝撃強度: 単位;kgf・cm (6)ヘイズ:ASTM D1003に準拠して測定し
た。 単位;% (7)ヒートシール強度:富士インパルス(株)製品30
0型、インパルスシーラーを用い、ダイヤル8の条件で
シールした。 単位;gf/15mm
(A)を75mmφの押出機(No.1)に導入し、シ
リンダー先端温度280℃で溶融可塑化し、アダプター
を経由して共押出Tダイへと導いた。
ペンテン樹脂(A)70重量%、1−ブテン・エチレン
共重合体(B−1)25重量%、脂環族炭化水素系石油
樹脂5重量%とからなる混合物を二軸混練機によって溶
融混練りして、樹脂組成物(I)とした。この組成物を
75mmφの押出機(No.2)に導入し、シリンダー
先端温度270℃で溶融可塑化し、アダプターを経由し
て前記の共押出Tダイへと導いた。
に設定されたTダイ内で合流積層させ、40(m/分)
の成形速度で総厚35μmの共押出フィルムを引き取っ
た。各層の厚さは、(a)層が30μm、(b)層が5
μmであった。
示したが、機械的強度、透明性、ヒートシール強度およ
びガス透過度は、共にMA包装に適当であると判断し
た。
ーの充填試験を行った。まず、このフィルムから縦60
cm、横78cmの袋を作り、この袋を外装ダンボール
箱内部に装着し、袋内部に平均重量350gのブロッコ
リー11個を充填し、その後ヒートシールして密封し、
15℃および25℃の恒温室にそれぞれ保管した。
濃度をガスクロマトグラフィーで分析しつつ経時変化を
追跡すると共に、重量変化、色の変化および臭気の変化
を検査した。5日後までの測定結果を表2に示したが、
これらの結果は良好であって、このフィルムがブロッコ
リーのMA包装袋として優れた特性を有すると判定し
た。
(No.1)と押出機(No.2)のそれぞれの樹脂押
出量を変え、それ以外は実施例1と同様に操作した。そ
の結果、総厚35μmで、(a)層が15μm、(b)
層が20μmの共押出フィルムを得た。
果を表1に併せて示した。機械的強度、透明性、ヒート
シール強度およびガス透過度は、いずれの値も良好で、
共にMA包装に適当であると判断した。また同様にし
て、ブロッコリーの充填試験を行い、その結果を表2に
示した通り、良好な結果を得た。従って、MA包装袋と
して優れた特性を有すると判定した。
(a)層樹脂および(b)層樹脂を共押出Tダイへと導
いた。一方、(c)層樹脂として、4−メチル−1−ペ
ンテン樹脂(A)/1−ブテン・エチレン共重合体(B
−1)/脂環族炭化水素系石油樹脂(C−1)=61.
5重量%/35重量%/3.5重量%からなる組成物
(II)を実施例1と同様にして調製し、75mmφの
押出機(No.3)に導入し、シリンダー先端温度27
0℃で溶融可塑化し、アダプターを経由して前記の共押
出Tダイへと導いた。
層樹脂、(b)層樹脂および(c)層樹脂を合流させて
積層し、40(m/分)の成形速度で総厚35μmの共
押出フィルムを引き取った。各層の厚さは、(a)層が
10μm、(b)層が10μm、および(c)層が15
μmであった。
併せて示した。機械的強度、透明性、ヒートシール強度
およびガス透過度は、いずれも良好で、共にMA包装に
適当であると判断した。また同様にして、ブロッコリー
の充填試験を行い、表2に示した通り良好な結果を得
た。従って、MA包装袋として優れた特性を有すると判
定した。
(a)層樹脂を共押出Tダイへと導いた。一方、(b)
層樹脂として、4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)/
1−ブテン・エチレン共重合体(B−1)/脂環族炭化
水素系石油樹脂(C−1)の混合比を次のように変え、
組成物(III)および(IV)を調整した。 70重量%/25重量%/ 5重量%からなる組成物
(I) 60重量%/25重量%/15重量%からなる組成物
(III) 55重量%/25重量%/20重量%からなる組成物
(IV) これら3種類の組成物をそれぞれ単独で共押出Tダイへ
と導き、実施例1と同様にして(a)層25μm、
(B)層10μmの3種類の共押出フィルムを得た。
したが、機械的強度、透明性、ヒートシール強度および
ガス透過度は、いずれの値も良好で、共にMA包装に適
当であると判断した。
樹脂として次の樹脂組成物(V)を用いた以外は、実施
例1と同様の操作を繰り返し、(a)層30μm、
(b)層5μmの共押出フィルムを得た。
ル−1−ペンテン樹脂(A)64重量%、1−ブテン・
エチレン共重合体(B)12重量%、1−ブテン・エチ
レン共重合体(B−2)20重量%、液状ポリブテン
(C−2)4重量%で、二軸混練機を用いて溶融混練り
した組成物である。
表1に併せて示したが、機械的強度、透明性、ヒートシ
ール強度およびガス透過度は、いずれの値も良好で、M
A包装に適当であると判断した。
脂(A)を75mmφの押出機に導入し、シリンダー先
端温度280℃で溶融し、300℃に設定したTダイか
ら40(m/分)の速度で押出し、厚さ35μmの単層
フィルムを得た。フィルム物性を表1に併せて記した
が、横方向伸びが小さく、フィルムが脆く、かつヒート
シール強度が小さく、MD包装袋としては適してないこ
とがわかった。
(A)を用い、実施例1と同様にして、共押出Tダイへ
と導いた。 (b)層樹脂として、無水マレイン酸変性樹脂(D−
1)を用い、75mmφの押出機(No.2)に導入
し、シリンダー先端温度260℃で溶融可塑化し、アダ
プターを経由して前記の共押出Tダイへと導いた。 (c)層樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレン(D−
2)を用い、75mmφの押出機(No.3)に導入
し、シリンダー先端温度260℃で溶融可塑化し、アダ
プターを経由して前記の共押出Tダイへと導いた。
層樹脂、(b)層樹脂および(c)層樹脂を合流させて
積層し、40(m/分)の成形速度で総厚30μmの共
押出フィルムを引き取った。各層の厚さは、(a)層が
20μm、(b)層が5μm、および(c)層が5μm
であった。フィルム物性を表1に併せて記したが、ヒー
トシール強度が小さく、かつ層間剥離しており、青果物
の充填包装袋としては適してないことがわかった。
低密度ポリエチレン(D−3)フィルムを用い、ヒート
シールによって縦60cm、横78cmの袋を作成し
た。このフィルムの酸素透過度は、4900(cm3/
m2/24hr/atm)であった。実施例1と同様の
方法で、ブロッコリーの充填テストを行い、その結果を
表2に併せて記した。
(b)層とからなる積層体構造をとり、かつガス透過度
を一定範囲に調整したことによって青果物包装に適した
フィルムとすることができ、またヒートシール強度とフ
ィルム強度を一定範囲に調整したことによって包装材料
に適したフィルムとすることができた。すなわち、ポリ
4−メチル−1−ペンテンフィルムが持つ青果物包装に
適したガス透過度を保持した上で、ポリ4−メチル−1
−ペンテンフィルムがもつ脆さおよびヒートシール強度
の弱さを克服することができ、MA包装に適した包装材
料を提供することができた。
ンテンを含む樹脂層としたことによって、(a)層と強
固に接着させることができ、このことが高いヒートシー
ル強度の実現へと結びついた。また(b)層はα−オレ
フィンランダム共重合体と粘着性付与剤とを同時に配合
することによって、凝集破壊を起こすほどの強い力でか
つ低温でヒートシールすることができ、従来ポリ4−メ
チル−1−ペンテンフィルムで起こりがちであったシー
ル端部からの破壊を改良することができた。
ンテンを含む樹脂層としたことにより、通常のヒートシ
ール層がガス透過度を小さくすることに反し、フィルム
全体のガス透過度を大きくする改良効果があった。仮に
(a)層と(b)層との厚さ変動があった場合にも、
(b)層がガス透過度を制御する働きがあることから、
常にガス透過度の変動率の小さなフィルムを提供するこ
とができた。
構成および層厚を調整することによって、青果物の種類
や充填個数に応じた最適ガス透過度へと制御することが
可能になった。
Claims (10)
- 【請求項1】ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からな
る樹脂層(a)およびポリ4−メチル−1−ペンテン樹
脂を含むヒートシール性樹脂層(b)との積層体であっ
て、全体の酸素ガス透過度が10000〜80000
(cm3/m2/24hr/atm:25℃)であり、炭
酸ガス透過度が30000〜300000(cm3/m2
/24hr/atm:25℃)であり、ヒートシール強
度が500(gf/15mm)以上であることを特徴と
する青果物包装用フィルム。 - 【請求項2】前記の積層体は、その破断点強度が12
(MPa)以上、破断点伸びが10〜500(%)であ
ることを特徴とする請求項1記載の青果物包装用フィル
ム。 - 【請求項3】前記の樹脂層(b)が、ポリ4−メチル−
1−ペンテン樹脂、結晶化度40%以下のα−オレフィ
ンランダム共重合体および粘着性付与剤とを含むことを
特徴とする請求項1または2記載の青果物包装用フィル
ム。 - 【請求項4】前記の樹脂層(b)が、ポリ4−メチル−
1−ペンテン樹脂10〜90重量%、結晶化度40%以
下のα−オレフィンランダム共重合体5〜80重量%お
よび粘着性付与剤1〜35重量%とからなることを特徴
とする請求項1または2記載の青果物包装用フィルム。 - 【請求項5】前記のα−オレフィンランダム共重合体
が、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとの共
重合体、またはプロピレンと炭素数4〜20のα−オレ
フィンとの共重合体であることを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載の青果物包装用フィルム。 - 【請求項6】前記のα−オレフィンランダム共重合体
が、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブ
テン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチ
レン・1−オクテン共重合体、プロピレン・1−ブテン
共重合体からなる群から選ばれた少なくとも1種の重合
体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の青果物包装用フィルム。 - 【請求項7】前記の粘着性付与剤が、ロジン系樹脂、テ
ルペン系樹脂、石油樹脂、スチレン系樹脂、液状ポリブ
テン、パラフィン類、およびオイル類からなる群から選
ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の青果物包装用フィルム。 - 【請求項8】前記の粘着性付与剤が、脂環族炭化水素樹
脂であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
載の青果物包装用フィルム。 - 【請求項9】前記の積層体が、樹脂層(b)/樹脂層
(a)/樹脂層(b)からなる3層の構造体であること
を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の青果物包
装用フィルム。 - 【請求項10】前記の積層体が、樹脂層(c)/樹脂層
(b)/樹脂層(a)/樹脂層(b)/樹脂層(c)か
らなる5層の構造体であって、樹脂層(c)は樹脂層
(b)を形成する樹脂組成物と同じ成分からなっている
が、その成分割合が異なっていることを特徴とする請求
項1〜8のいずれかに記載の青果物包装用フィルム。
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|---|---|---|---|
| JP11051699A JP4251415B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 青果物包装用フィルム |
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| JP11051699A JP4251415B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 青果物包装用フィルム |
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|---|---|
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|---|---|---|---|
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Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003200539A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-07-15 | Riken Technos Corp | 食品包装用フィルム |
| JP2005067735A (ja) * | 2003-08-05 | 2005-03-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 切り餅包装用フィルム |
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| JP2018075822A (ja) * | 2016-04-04 | 2018-05-17 | 三井化学株式会社 | ガス透過フィルム及び包装材 |
| JP2020152419A (ja) * | 2019-03-21 | 2020-09-24 | 中央化学株式会社 | 食品パッケージ、食品パッケージの製造方法、及び食品パッケージの搬送・陳列方法 |
| CN113601925A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-11-05 | 江苏集萃功能材料研究所有限公司 | 一种双向拉伸tpx薄膜及其制备工艺 |
| WO2024111565A1 (ja) * | 2022-11-25 | 2024-05-30 | 三井化学株式会社 | 積層体、フィルムおよび包装材 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11051699A patent/JP4251415B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN113601925B (zh) * | 2021-03-30 | 2023-08-22 | 江苏集萃功能材料研究所有限公司 | 一种双向拉伸tpx薄膜及其制备工艺 |
| WO2024111565A1 (ja) * | 2022-11-25 | 2024-05-30 | 三井化学株式会社 | 積層体、フィルムおよび包装材 |
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