JP2003200726A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003200726A JP2001399639A JP2001399639A JP2003200726A JP 2003200726 A JP2003200726 A JP 2003200726A JP 2001399639 A JP2001399639 A JP 2001399639A JP 2001399639 A JP2001399639 A JP 2001399639A JP 2003200726 A JP2003200726 A JP 2003200726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風ユニット3に車室外の空気を導入して空
調ユニット4へ送風するものにおいて、その車室外の空
気によって送風ファン駆動モータ24を冷却する場合
に、ファン駆動モータ24の信頼性を向上する。 【解決手段】 送風ユニット3の上部に外気導入口10
を形成し、その下方に送風ファン23及びファン駆動モ
ータ24を配設する。送風ファン23のハウジング22
には、渦巻き状の空気流出路28を形成するとともに、
この空気流出路28を臨む側壁面から底面に亘って該空
気流出路28内へ膨出する膨出部80を形成する。該膨
出部80には、上面に開口する空気取入孔82から下方
へ延びるとともに、空気流出路28内の空気をモータ2
4内部へ導く冷却風通路81を設ける。空気流出路28
の側壁面から空気取入孔82の空気流上流側を覆うよう
に該空気流出路28内に延びる縦壁部84を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風ユニットと空
調ユニットをからなる車両用空調装置に関し、特に、送
風ユニットに配設されるファン駆動モータの冷却構造の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平9−12374
8号公報に開示されるように、この種の空調装置を自動
車の車室に設ける場合に、冷却用及び加熱用の熱交換器
を収容した空調ユニットと、該空調ユニットへ空調用空
気を送風する送風ユニットとに分割して、それぞれイン
ストルメントパネル内において車幅方向略中央部とその
助手席側とに配設したものが知られている。
【0003】前記送風ユニットには、その上部に空気導
入部が設けられ、ここから導入した空調用空気をその下
部の送風ファンによって空調ユニットへ送風するように
なっている。前記空気導入部には、車室内の空気を取り
入れるための内気取入口と車室外の空気を取り入れるた
めの外気取入口とが形成されていて、該外気取入口はダ
クトを介して車体のカウルパネルに形成された開口に接
続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、送風ユニッ
トには、送風ファン駆動モータの過熱を防止するため
に、該送風ユニットに導入した空気を送風通路から取り
入れてモータの内部へ供給するための冷却風通路を設け
ることがある。
【0005】しかしながら、外気導入時には、カウルパ
ネルの開口部から外気と一緒に雨水も送風ユニット内に
導入され、この雨水が送風ファンを収容するファンハウ
ジングの側壁面や天井面を伝わって流れて、前記冷却風
通路に浸入することがあり、これによってモータの信頼
性が低下するという問題がある。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、送風ユニットに導入し
た空気によってファン駆動モータを冷却する場合に、そ
の冷却風の取入構造に工夫を凝らして、モータの信頼性
を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の解決手段では、ファンハウジングの空気流
出路内に膨出するように膨出部を設け、該膨出部の上面
にファン駆動モータへの空気取入口を開口させるととも
に、この開口部の空気流上流側に水の浸入を防ぐための
縦壁部を設けた。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、送風ユ
ニットの上部から導入した空気をその下方のファンハウ
ジングに収容した遠心式ファンにより空調ユニットへ送
風するようにした車両用空調装置を前提とする。そし
て、前記遠心式ファンを、回転軸が上下に向くように配
置するとともに、その回転軸の下端部にファン駆動モー
タを連結し、前記ファンハウジングには、遠心式ファン
の外周を囲むように空気流出路を形成するとともに、こ
の空気流出路を臨む側壁面から底面に亘って該空気流出
路内へ膨出する膨出部と、該膨出部の上面に開口する空
気取入孔から下方に延びて前記ファン駆動モータへ空気
流出路内の空気を導く冷却風通路とを設け、該空気流出
路の側壁面から空気取入孔の空気流上流側を覆うように
該空気流出路内に延び、かつ前記膨出部の上面から空気
流出路の天井面に亘って延びる縦壁部を設ける構成とす
る。
【0009】前記の構成によれば、遠心式ファンが駆動
されると送風ユニットの上部から空調用の空気が導入さ
れ、ファンハウジングの空気流出路を通って空調ユニッ
トに送風される。さらに、このときの空気流出路内の空
気は、該空気流出路に臨む側壁面から底面に亘って空気
流出路内へ膨出する膨出部に設けられた冷却風通路から
ファン駆動モータに供給される。
【0010】ここで、外気導入時には、車室外の空気と
一緒に雨水が送風ユニットに導入され、この雨水が空気
流に沿って空気流出路内を下流側へ流れることになる
が、前記の構成では、冷却風通路への空気取入孔が膨出
部の上面に開口しているため、雨水等が浸入し難く、し
かも、その空気取入孔の空気流上流側を覆うように縦壁
部が形成されているので、雨水の冷却風通路への浸入が
十分に抑制されて、モータの信頼性が向上する。
【0011】また、膨出部を空気流出路の側壁面及び底
面と一体に成形すれば、冷却風通路を設けたことによる
製造コストの増加を抑制できるとともに、空気流出路内
の空気の流れを大きく阻害することも無い。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記空調ユニット及び送風ユニットを車幅方向に
並設し、該送風ユニットのファンハウジングには、空調
ユニット側の壁部における車体前後方向一側寄りの部位
から該空調ユニット側へ延びる延出部を設け、前記ファ
ンハウジングの空気流出路の下流端を前記延出部の端面
に開口し、前記膨出部を前記延出部内の空気流出路にお
いて車体前後方向他側の側壁面から膨出するように設け
るものとする。
【0013】この構成によれば、遠心式ファンの外周に
吹き出された空気の流れは、一旦、空気流出路に集合
し、全体として該空気流出路に沿って送風ファンの周囲
を流れた後に、空調ユニット側へ延出した延出部内の通
路に沿って車幅方向にスムーズに流れるようになる。こ
の際、空気流出路では、その外周側へ相対的に空気流量
が多くなるので、延出部内の通路の空気流量は車体前後
方向一側で相対的に多くなり、一方、他側では相対的に
少なくなる。そして、この風量の少ない側に膨出部が設
けられているので、この膨出部によって空気の流れを阻
害することはほとんど無い。
【0014】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、前記縦壁部を、ファンハウジングの延出部内の空
気流出路における車体前後方向他側の側壁面から前記空
気取入孔の開口部よりも空気流出路の内方まで延びるよ
うに形成し、該空気取入孔の開口部よりも車体前後方向
一側で前記縦壁部から空気流の下流側へ向かって延び、
かつ空気流出路の天井面に連繋する第1リブを設けるも
のとする。
【0015】すなわち、外気導入時には、雨水は上部か
ら浸入するので、空気流出路の天井面を伝わって流れる
量も多いが、空気取入孔よりも車体前後方向一側で該天
井面に連繋する第1リブを設けたので、そのような雨水
が空気取入孔に対応する天井面近傍へ流れてくることを
阻止して、空気取入孔よりも空気流下流側へ導くことが
できる。
【0016】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記空気取入孔の開口部よりも車体前後方向一側
で、前記縦壁部から空気取入孔よりも空気流の下流側ま
で延び、かつ前記膨出部の上面から空気流出路の天井面
に亘って延びる第2リブを設けるものとする。
【0017】すなわち、空気流出路内を流れる雨水のう
ち一部は、縦壁部の車体前後方向一側の縁部から廻り込
むようになるが、空気取入孔よりも車体前後方向一側で
膨出部上面から空気流出路の天井面に亘って延びる第2
リブを設けたので、縦壁部を廻り込む雨水を空気取入孔
よりも下流側へ確実に導くことができる。
【0018】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、前記第2リブよりも車体前後方向他側で前記縦壁
部から空気流の下流側へ向かって延び、かつ前記膨出部
の上面から空気流出路の天井面に亘って延びる第3リブ
を設け、該第3リブの空気流下流側の端部を、前記第2
リブの下流側の端部よりも下流側に位置させる構成とす
る。
【0019】この構成によれば、前記の如く空気流出路
内では、車体前後方向他側ほど相対的に空気流量が少な
いが、この空気流量の少ない側に配置された第3リブの
空気流下流側の端部が第2リブの下流側の端部よりも下
流側に位置付けられているので、この第3リブによって
雨水を空気取入孔の下流側へ確実に導くことができる。
一方、空気流の多い側に配置された第2リブの下流側の
端部が相対的に上流側に位置することになるので、空気
流の多い側で相対的に通路断面積を拡大でき、スムーズ
な送風が行える。
【0020】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、前記膨出部の側面には、空気流の下流側ほど空気
流出路における車体前後方向他側の側壁面に接近するよ
うに傾斜する送風ガイド部を設け、前記空気取入孔を、
膨出部上面の空気流上流側に開口するものとする。
【0021】この構成では、膨出部の側面に、空気流下
流側ほど空気流出路の車体前後方向他側の側壁面へ接近
するように傾斜する送風ガイド部を設けたので、この部
分の通路の断面積を下流側に向かって徐々に大きくする
ことができ、このことで、空気の流れがスムーズにな
る。しかも、空気取入孔は、膨出部上面における比較
的、車体前後方向の寸法が長い上流側の部分に形成され
ているので、該空気取入孔の開口面積は十分に確保でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0023】図1〜図3は、本発明の実施形態に係る空
調装置1の外観を示すものであり、この空調装置1は、
図4に示すように、自動車の車室に配設されているイン
ストルメントパネル2の内方に収容されている。この自
動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体右側及び左側
に設けられている、いわゆる右ハンドル車であり、さら
に前部のエンジンルームと、車室の前側とはダッシュパ
ネルP(図11にのみ示す)によって仕切られている。
尚、この明細書では、空調装置1の車体前側及び車体後
側を、それぞれ単に前側及び後側とも呼ぶものとする。
【0024】前記空調装置1は、図3に示すように、送
風ユニット3と、該送風ユニット3からの空調用空気を
冷却した後、温度調節して車室へ供給する空調ユニット
4と、送風ユニット3からの空気を空調ユニット4へ送
る中間ダクト5とからなるものである。空調ユニット4
は車幅方向の略中央部に配置される一方、送風ユニット
3は該空調ユニット4から車体左側へ所定距離離間して
助手席の前方に配置されている。また、該送風ユニット
3の下端は、空調ユニット4の下端よりも上方に位置付
けられていて、助手席乗員の足元スペースを広く確保し
ている。
【0025】前記送風ユニット3は、図5及び図6に示
すように、その車幅方向の略中央部において左右に2つ
に分割されたケーシング6を備えており、それらはファ
スナ等を用いて一体化されている。そのケーシング6の
上側には空調装置1へ空気を取り入れるための空気導入
部7が設けられる一方、下側には取り入れた空気を前記
空調ユニット4へ送風するための送風部8が設けられて
いる。空気導入部7の上部には、車室外の空気を取り入
れるための外気取入口10と、車室内の空気を取り入れ
るための内気取入口11とが形成されていて、さらに、
これらのうちのいずれか一方を閉状態とするとともに、
他方を開状態とするように作動する内外気切替ダンパ1
2(図2のみに示す)が、該空気導入部7の内方に設け
られている。
【0026】詳しくは、前記空気導入部7の上部は、前
後に隣接する2つの矩形状の傾斜面が互いに差し掛けら
れた屋根のような形状をなし、その前面部が後側ほど上
方に位置し、また、後面部は前側ほど上方に位置し、そ
れらの上縁同士が連繋していて、車幅方向から見て、略
三角形の断面を有するように形成されている。前記前面
部及び後面部にそれぞれ前記外気取入口10及び内気取
入口11が矩形状に開口していて、該外気取入孔10は
図示しないダクトを介して前記ダッシュパネルPの上端
部に配設されたカウルパネル(図示せず)に形成された
開口に接続されている。一方、前記空気導入部7の側面
部は、前面部及び後面部の対応する側縁同士を連繋する
ように設けられている。前記内外気切替ダンパ12は、
各取入口10、11よりも大きい矩形状とされていて、
その上縁に車幅方向に延びる軸を有し、この両端がそれ
ぞれ前記空気導入部7の一対の側面部の上端側に支持さ
れている。
【0027】前記内外気切替ダンパ12の軸の一方側に
は、空気導入部7の側面部に取り付けられたアクチュエ
ータ15の出力軸が連結されるように、該側面部を貫通
する連結部(図示せず)が設けられている。また、該側
面部には、アクチュエータ15をねじ等により締結する
ためのボス部が一体成形されている。該アクチュエータ
15は、車体に配設されている空調制御部(図示せず)
からの信号を受けて作動するように構成されていて、空
調制御部からの信号線は、アクチュエータ15のカプラ
17に結線されるようになっている。
【0028】そして、前記アクチュエータ15によって
内外気切替ダンパ12がその軸周りに回動されて、外気
取入口10を全開とする位置にされると内気取入口11
が全閉とされて、外気のみを取り入れる外気導入モード
となる一方、該内外気切替ダンパ12がその状態から逆
方向に回動されて、外気取入口10を全閉とする位置に
されると内気取入口11が全開とされて、内気循環モー
ドとなる。
【0029】一方、前記空気導入部7の下部には、図7
に示すように、取り入れた空気を濾過するためのフィル
タ20が配設されるフィルタ配設部21が設けられてお
り、図示しないが、このフィルタ配設部21の後側には
開口が形成されていて、この開口からフィルタ20の交
換が行えるようになっている。そして、この図において
矢印で示すように、空気導入部7の上部から空気が取り
入れられ、フィルタ20を通過し、送風部8に導入され
る。
【0030】前記送風部8には、送風ファン23である
遠心式多翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設
され、さらにこの送風ファン23の下方にその回転軸と
連結されるファン駆動モータ24が配設されている。こ
の送風ファン23は、送風部8の外形状を構成するファ
ンハウジング22に収容されていて、そのファンハウジ
ング22には、送風ファン23の外周を囲んで該送風フ
ァン23からの空気を中間ダクト5へ流出させる空気流
出路28が形成されている。この空気流出路28は、そ
の上流側が送風ファン23の車体右側における前後方向
の略中央部に対応する部分に位置付けられ、ここから送
風ファン23の車体前側、左側へと順に回り込んで、該
送風ファン23の後側で車幅方向に延びていて、その上
流側から下流側へ向かって徐々に断面積が大きくなる渦
巻き状の通路である。
【0031】すなわち、前記ファンハウジング22に
は、空調ユニット4側の側壁部における車体後側寄りの
部位から該空調ユニット4側へ直線的に延びる延出部2
9が設けられている。そして、前記空気流出路28の下
流端は、この延出部29の空調ユニット4側の端面に開
口しており、この開口部が中間ダクト5を介して空調ユ
ニット4と接続されている。従って、送風ファン23が
駆動されると、空気は送風ファン23からその外周に向
かって送り出され、その流れは、まず、空気流出路28
のうち、渦巻き状に形成された部分で集合した後、延出
部29に対応する部分を車体左側から右側へスムーズに
流れるようになる。
【0032】前記延出部29は、図8に示すように、断
面が大略矩形状とされており、該延出部29には、その
車体前側に位置するとともに空気流出路28を臨む側壁
面から底面に亘って該空気流出路28の内部へ膨出する
膨出部80が設けられていて、この膨出部80の内部に
空気流出路28の空気を冷却風として前記ファン駆動モ
ータ24へ供給するための冷却風通路81が形成されて
いる。この膨出部80は、空気流出路28の側壁面及び
底面と一体成形されていて、このことで、該膨出部80
によって空気流出路28内の空気の流れが阻害される度
合いは極めて小さいものとなる。
【0033】前記膨出部80の上端は、延出部29の上
下方向の略中央部に位置するとともに略水平な平坦面と
されている。さらに、この膨出部80は上端から下端に
亘って、断面形状が略同じとされており、また、該膨出
部80の車体後側の側面には、空気流の下流側ほど延出
部29内の空気流出路28の前側壁面に接近するように
傾斜する傾斜面80a(送風ガイド部)が設けられてい
る。言い換えると、図9及び図10に示すように、膨出
部80は空気流の上流側が相対的に大きく膨出している
ので、該膨出部80上面の車体前後方向の寸法は上流側
が相対的に長くなる。また、このように膨出部80の側
面に前記送風ガイド部80aを設けているので、膨出部
80に対応する空気流出路28の断面形状を、徐々に該
空気流出路28の下流端の断面形状に近づけることがで
き、もって、送風をスムーズに行うことができる。
【0034】前記冷却風通路81は、その上流端が膨出
部80の上面に開口する空気取入孔82に接続されてい
て、ここから延出部29の底壁部を貫通するように略鉛
直に延びている。前記空気取入孔82は、全体として車
体前後方向に長く延びる略矩形状とされ、その車体前側
の縁部は延出部29内における空気流出路28の前側壁
面に沿うように延びており、また、車体左側、即ち、空
気流の上流側の縁部は、膨出部80上面の上流側縁部に
対応している。さらに、該空気取入孔82の車体後側の
縁部は膨出部80上面の車体後側縁部よりも前方に位置
し、また、空気流下流側の縁部は膨出部80上面におい
て略中央部に位置している。すなわち、空気取入孔82
は、膨出部80上面における空気流の上流側に位置付け
られているので、その開口面積を十分に大きくすること
ができる。
【0035】前記冷却風通路81の下流端部は、ファン
ハウジング22の底壁部に一体的に形成された外側通路
83(図3にのみ示す)の上流端部に接続されていて、
この外側通路83はファン駆動モータ24の内部と連通
している。そして、前記空気流出路28内の空気は、空
気取入孔82から取り入れられて、膨出部80内の冷却
風通路81を通って外側通路83に流れ、ファン駆動モ
ータ24の内部に供給されて、該モータ24を冷却する
ようになる。
【0036】この際、外気導入モードとされていると、
送風ユニット3内にカウルパネルの開口部から車室外の
空気と一緒に雨水が流れ込んでくることがあり、この雨
水が空気取入孔82から冷却風通路81に浸入すると、
ファン駆動モータ24の信頼性が低下する虞れがあっ
た。これに対して、本実施形態では、前記の如く空気取
入孔82を空気流出路28の底面から上方へ離すこと
で、その底面を流れる雨水の冷却風通路81への浸入を
防止する一方、空気流出路28の側壁面や天井面を伝わ
って流れる雨水の浸入を抑制するために空気取入孔82
の空気流上流側を覆うように壁部84を設けている。
【0037】すなわち、この壁部84は、図8〜図10
に示すように、前記空気取入孔82よりも空気流出路2
8の内方まで延びるとともに、膨出部80上面の空気流
上流側の周縁部から空気流出路28の天井面に亘って、
空気流と略直交するように延びる縦壁部84とされてい
る。この縦壁部84は略矩形状とされ、その車体後側の
部分は後端側ほど空気流の下流側へ位置するように湾曲
形成されている。
【0038】外気導入モード時に空気導入部7へ浸入し
た雨水は、送風ユニットケーシング6の壁部の内面を伝
わって流れ落ちて、ファンハウジング22の空気流出路
28の天井面や側壁面に伝わるようになる。そして、空
気流によって下流側へ流されるが、縦壁部84を該空気
流出路28の天井面及び側壁面に連繋させているので、
空気取入孔82の上方に雨水が流れてくることはほとん
ど無く、冷却風通路81への浸入が確実に抑制される。
【0039】また、前記空気流出路28の内部には、縦
壁部84の湾曲部分の車体後縁部から空気流の下流側へ
向かって延びるように形成された矩形の第1リブ85が
設けられている。該第1リブ85は、上端が空気流出路
28の天井面に連繋していて、そこから下端までの寸法
は、略14ミリメートルとされており、また、図9に示
すように、空気流下流側の端部は前記膨出部80よりも
下流まで延びている。前記空気流出路28の天井面に伝
わって流れる雨水は、この第1リブ85によって膨出部
80の上方の天井面に流れてくることは無く、該膨出部
80よりも下流側へ導かれるため、冷却風通路81への
浸入を十分に抑制できる。さらに、この第1リブ85の
上下方向の寸法が長いと、その分、延出部29内の空気
流出路29の断面積が狭くなって空気がスムーズに流れ
にくくなるが、その寸法を略10〜略20ミリメートル
の間の長さすれば、前記した天井面を伝わる雨水の冷却
風通路81への浸入の抑制と、空気のスムーズな流れと
を両立させることができる。
【0040】また、前記空気流出路28の内部には、膨
出部80上面における空気取入孔82の車体後側周縁部
から空気流出路28の天井面に亘って延び、かつ縦壁部
84から膨出部80よりも空気流下流側まで延びる矩形
の第2リブ86が設けられている。また、この第2リブ
86と前記空気流出路28の車体前側壁面との間には、
前記縦壁部84から第2リブ86の下流側端部よりも下
流側まで延びる矩形の第3リブ87が設けられている。
この第3リブ87は、膨出部80上面における空気取入
孔82の車体前後方向の略中央部から空気流出路28の
天井面に亘って、前記第2リブ86と略平行に延びてい
る。
【0041】前記送風ユニット3に浸入した雨水のうち
の一部は、前記縦壁部84の車体後側の縁部から廻り込
んで下流側へ流れるようになるが、この雨水は、前記第
2リブ86や第3リブ87を伝わって膨出部80の下流
側まで導かれるので、冷却風通路81への浸入は十分に
抑制される。
【0042】また、前記送風ファン23から吹き出され
た空気の流れが空気流出路28で集合した際には、該空
気流出路28の外周側で相対的に風量の多い流れとなる
ので、空気流出路28のうち延出部29に対応する部分
では車体後側において相対的に風量の多い流れとなる。
このことに対応して、本実施形態では、第3リブ87よ
りも空気流の多い側に位置する第2リブ86の空気流下
流側の端部を第3リブ87の下流側端部よりも上流側に
位置させている。すなわち、第2リブ87の下流側端部
を相対的に上流側に位置させると、若干、冷却風通路8
1への雨水の浸入を抑制する作用が低下するが、風量の
多い側で相対的に空気通路の断面積を拡大できるので、
スムーズな送風が行えるようになる。そして、このとき
低下した第2リブによる雨水の浸入抑制の作用について
は、該第2リブ86よりも下流側へ延びている第3リブ
87によって補うことができる。つまり、前記の如く第
2リブ86及び第3リブ87のそれぞれの形状を設定し
たので、スムーズな送風と雨水の浸入抑制との両立を図
ることができる。
【0043】前記中間ダクト5は、その車体左側の端部
から空調ユニット4の下端側へ向かって斜め下方へ延び
るように形成されていて、詳細は後述するが、その右側
の端部が、空調ユニット4の左側壁部の下側に形成され
た空気導入口25を介して、該空調ユニット4の内部空
間と連通している。すなわち、送風ユニット3と空調ユ
ニット4とは、中間ダクト5の分だけ離れていて、該送
風ユニット3からの空気は、図7の矢印で示すように、
この中間ダクト5内を通過してスムーズに空調ユニット
4へ送られるようになっている。
【0044】前記空調ユニット4は、全体として上下方
向に長く、かつ前記送風ユニット3のケーシング6より
も大型の矩形箱状に形成されたケーシング30を備えて
おり、該ケーシング30は底壁部31と、この底壁部3
1よりも上側の本体部32とに分割されていて、さら
に、該本体部32は前記送風ユニット3と同様に、その
車幅方向の略中央部において2つに分割されている。こ
のケーシング30の内部には、図11に示すように、前
記中間ダクト5が接続される空気導入口25よりも上方
に冷凍サイクルの一要素であるエバポレータ33が配設
され、さらにその上方にはヒータコア34が配設されて
いる。また、この空調ユニット4のケーシング30の上
部には、調和空気の吹出口が複数形成されており、前記
図7に矢印で示すように、前記送風ユニット3からの空
気の流れはこの空調ユニット4内で上方へ向かう流れと
なる。
【0045】前記空調ユニット4の空気導入口25は、
全体として略台形状とされ、下縁は略水平に延びる一
方、上縁は後側ほど上方に位置するように傾斜して直線
的に延びている。すなわち、空気導入口25は、後述す
るエバポレータ33の傾斜配置に対応して、できるだけ
大きな開口面積を確保できるような形状とされている。
また、この空気導入口25の周縁には、その全周から車
体左側へ略水平に延出したダクト接続部59が一体に設
けられていて、このダクト接続部59に前記中間ダクト
5の右端部が嵌合されている。従って、中間ダクト5の
右端部の上縁は、後側ほど上方に位置するように傾斜し
て延びる一方、左端部の上縁は前記の如く略水平に延び
ている。そして、これら中間ダクト5の右端部及び左端
部の上縁同士を連繋するように上壁66が設けられてい
て、この上壁66に前記ファン駆動モータ24の回転数
を制御するパワートランジスタ等の配設された制御回路
26が取り付けられている。
【0046】前記中間ダクト5の上壁66は、3つの平
坦な面部から構成されていて、全体としては大略矩形状
とされ、かつ、送風ユニット3から空調ユニット4に向
けて徐々に下方へ向かうように傾斜している。該上壁6
6は、まず、その左前隅から右後隅に亘って延びる対角
線に沿って2つに区分されていて、この対角線よりも後
側の傾斜面部が前記送風ユニット3の空気吹出口29の
上縁から空調ユニット4の空気導入口25の上縁に延び
るように形成されていて、前記制御回路26の配設部と
されている。また、前記対角線よりも前側の部分は、該
対角線の略中央からこの上壁66の右前隅に亘って延び
る直線に沿ってさらに2つに区分されている。
【0047】前記中間ダクト5に取り付けられている制
御回路26は、大略矩形箱状とされ、若干、中間ダクト
5の延びる方向に長く形成されている。この制御回路2
6は、大部分が中間ダクト5の内部を臨むようにして、
残りの上端側のみが中間ダクト5の上壁66から突出す
るように取り付けられおり、その上端に前記空調制御部
からのコネクタを接続するためのカプラ27が設けられ
ている。この制御回路26の配設部は、前記の如く空気
吹出口29上縁から空気導入口25上縁に延びるように
形成されているので、中間ダクト5内の空気の流れの障
害とならず、制御回路26への冷却風の確保を容易にし
ている。
【0048】前記の如く構成された中間ダクト5から空
調ユニット4へ導入された空気は、まず、前記エバポレ
ータ33を通過する。このエバポレータ33は、送風ユ
ニット3からの空気を冷却する冷却用の熱交換器であ
り、例えばアルミニウム等の金属薄板から形成されたチ
ューブを互いに同方向に延びるように多数積層して、隣
り合うチューブの間に、同じく金属薄板から形成された
波形のフィンを介在させたものである。このエバポレー
タ33のチューブ内には、冷凍サイクルにより生成され
る低温の冷媒が循環して、該エバポレータ33を通過す
る空気を冷却するようになっている。すなわち、このエ
バポレータ33には、図示しないが、チューブの両端側
にそれぞれ該チューブと連通するタンクが設けられてい
て、一方のタンクはチューブの積層方向の中央部分に配
設された仕切板によって流入タンク部と流出タンク部と
に区画されている。そして、流入タンク部に流入した冷
媒は、この流入タンク部に接続された上流側チューブを
介して他方のタンクに流れ、その後、この他方のタンク
から下流側チューブを介して前記一方のタンクの流出タ
ンク部に至る。
【0049】前記エバポレータ33は、チューブの延び
る方向を車体前後方向に向け、かつ車幅方向に見て、該
エバポレータ33の下端と前記空気導入口25の上縁と
が略一致するように、傾斜した状態で配設されている。
言い換えると、エバポレータ33の前端側は、空調ユニ
ット4の下端部近傍に位置し、該エバポレータの後側が
前側よりも上方に位置している。そして、空調ユニット
4の下側の内部空間に導入された送風ユニット3からの
空気は全てエバポレータ33を通過するようになってい
る。前記エバポレータ33の流入タンク部と流出タンク
部とには、それぞれクーラパイプ(図示せず)が接続さ
れていて、各クーラパイプは空調ユニット4のケーシン
グ30における左側壁部30aからケーシング30の外
方へ延出した後、車体前方へ延びるように成形されてい
る。
【0050】また、エバポレータ33が前記の如く傾斜
配置されているために、空気の冷却時に該エバポレータ
33のチューブやフィンに発生した凝縮水は、そのチュ
ーブを伝わって前端側の部分まで流れ、そこから前記ケ
ーシング30の底壁部31に落下するようになり、凝縮
水をスムーズに排水できる。そして、底壁部31に落下
した凝縮水は、該底壁部31のドレン部35を介して車
外へ排出される。詳しくは、このドレン部35は、底壁
部31の前端側における車体左側の部分に、該底壁部3
1と一体に形成されたドレン通路(図示せず)を備えて
いて、このドレン通路の上流端はケーシング30内に臨
んで開口し、そこからケーシング30の左側壁部30a
よりも車体左側へ突出するように延びて、さらに下流側
の部分は前記クーラパイプと同様に車体前方へ延びてお
り、その下流端が開口している。このように底壁部31
の前端側にドレン部35が設けられているので、前記の
如くエバポレータ33の前端側から落下した凝縮水は、
素早く排出されるようになり、底壁部31の保水量を少
なくすることができる。
【0051】また、前記エバポレータ33の上方のヒー
タコア34は、該エバポレータ33を通過した空気を加
熱する加熱用の熱交換器であり、該エバポレータ33と
同様に積層されたチューブ及びフィンとからなるものと
され、該チューブ内にはエンジンからの高温の冷却水が
循環して、該ヒータコア34を通過する空気を加熱する
ようになっている。このヒータコア34にも、前記エバ
ポレータ33の各クーラパイプと同様に、エンジン冷却
水を流入及び流出させる各ヒータパイプ(図示せず)が
設けられていて、それぞれが、ケーシング30の左側壁
部30aから外方へ延出した後、車体前方へ延びるよう
に成形されている。従って、各ヒータパイプは、前記中
間ダクト5の上方に位置することになるので、助手席乗
員が接触することは無く、該ヒータパイプへの断熱部材
の取り付けを省略できる。
【0052】前記エバポレータ33とヒータコア34と
の間には、調和空気の温度を調節するための2つのエア
ミックスダンパ36、37が設けられている。このエア
ミックスダンパ36、37による温度調節は、エバポレ
ータ33を通過した空気のうち、ヒータコア34を通過
する空気量と該ヒータコア34をバイパスさせるバイパ
ス通路38を通過する空気量との比率を変更することに
よって行われる。
【0053】詳しくは、図11に示すように、空調ユニ
ット4の内部は、ケーシング30の内側に一体成形され
た隔壁部40によってエバポレータ33の配設空間41
と、ヒータコア34の配設空間42とに区画されてい
る。この隔壁部40は、車幅方向から見ると、車体前側
で略水平に延びる前側隔壁40aと、車体後側で逆V字
状をなす後側隔壁40bとからなり、その前側隔壁40
aと後側隔壁40bとには、それぞれ、エバポレータ配
設空間41とヒータコア配設空間42とを連通させる2
つの開口部43、44が形成されていて、前記エアミッ
クスダンパ36、37により開閉されるようになってい
る。さらに、前記隔壁部40の後側隔壁部40bには、
ヒータコア配設空間42の後側で前記バイパス通路38
とエバポレータ配設空間41とを連通させる開口部48
が形成されている。
【0054】前記2つのエアミックスダンパ36、37
は、内外気切替ダンパ12と同様に、各々が車幅方向に
延びる軸を有しており、その両端がケーシング30に支
持されていて、それぞれの車体左側の軸端に対して、前
記ケーシング30の左側壁部30aに配設されたアクチ
ュエータ45の出力軸がリンク機構46を介して連結さ
れている。該アクチュエータ45は、内外気切替ダンパ
12のアクチュエータ15と同様に、ケーシング左側壁
部30aに突設されたボス部に固定されている。
【0055】前記2つのエアミックスダンパ36、37
は、前記したリンク機構46により連動しており、アク
チュエータ45により前側及び後側開口部43、44の
それぞれを全開とする位置から、全閉とする位置まで回
動するようになっている。この際、後側のエアミックス
ダンパ37は、前記後側開口部44を全開とする位置ま
で回動すると、前記バイパス通路38の上流端開口部4
8を全閉とするようになっていて、略全ての空気がヒー
タコア34を通過するようになる。尚、このエアミック
スダンパ36、37のアクチュエータ45も前記内外気
切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様に、空調制
御部の信号線が結線されるカプラ49(図3及び図7に
のみ示す)を有している。
【0056】尚、図示しないが、前記エバポレータ33
には、その表面の温度を検出する温度センサが配設され
る一方、ヒータコア34にはその内部のエンジン冷却水
の温度を検出する水温センサが配設されている。これら
各センサの信号線は、空調ユニット4の左側壁部30a
を貫通して延びていて、前記空調制御部に接続されるよ
うになっている。
【0057】さらに、前記空調ユニット4のケーシング
30の上部には、車体後側の傾斜した部分にベント吹出
口50,50,…が形成され、その前側の略水平な部分
にデフロスト吹出口51,51が形成されている。さら
に、該ケーシング30の上部における左側壁部30a及
び右側壁部30bには、それぞれフット吹出口52(図
11に右側のもののみ示す)が形成されている。前記ベ
ント吹出口50,50,…は、ベントダクト(図示せ
ず)を介して図4に示すインストルメントパネル2に設
けられたベントグリル53,53,…に接続されてお
り、各ベント吹出口50からの調和空気は主に乗員の上
半身へ吹き出すようになっている。一方、前記デフロス
ト吹出口51,51は、デフロストダクト(図示せず)
を介してインストルメントパネル2の前端側に設けられ
たデフロストグリル54,54に接続されており、各デ
フロスト吹出口51からの調和空気はフロントウインド
の内面に向かって吹き出すようになっている。また、前
記左右のフット吹出口52,52には、それぞれ下方へ
延びるダクト56、57が接続されていて、両ダクト5
6、57は、インストルメントパネル2の下側における
運転席乗員及び助手席乗員の足元近傍で開口しており、
フット吹出口52,52からの調和空気を乗員の足元に
向かって吹き出すようになっている。
【0058】前記フット吹出口52,52に接続された
ダクト56、57のうち、運転席側のダクト56は、ケ
ーシング30の右側壁部30bから後側の壁部に回り込
むように、該ケーシング30と一体的に設けられたもの
で、比較的、大きい断面積を有しており、後席乗員への
調和空気も一緒に通過する後席用との兼用のダクトとさ
れている。この兼用ダクト56のケーシング右側壁部3
0bに対応する部分の前側には、前記したように運転席
乗員への調和空気の吹出用開口55,55が形成される
一方、ケーシング30の後壁部に対応する部分の下端側
には後席乗員へ調和空気を導くためのフロアダクト(図
示せず)の上端部が接続される接続部58,58が形成
されている。
【0059】また、前記空調ユニット4のケーシング3
0内部には、前記吹出口50、51、52を開閉して調
和空気の吹出方向を変更する2つの吹出方向切替ダンパ
60、61が、前記エアミックスダンパ36、37と同
様に設けられていて、これらは空調ユニット4のケーシ
ング30における左側壁部30aに配設されたリンク機
構62及び該左側壁部30aのボス部に固定されたアク
チュエータ63により作動するようになっている。
【0060】前記吹出方向切替ダンパ60、61のうち
の前側のものは前記デフロスト吹出口51,51を開閉
するデフロストダンパ60とされ、後側のものはベント
吹出口50,50,…を開閉するベントダンパ61とさ
れている。それぞれのダンパ60、61は前記リンク機
構62により連動するようになっており、前記アクチュ
エータ63によって駆動されることで、それぞれが各吹
出モードに対応した開度とされる。すなわち、この空調
ユニット4は、2つのダンパ60、61の開閉状態によ
ってベントモード、デフロストモード、フットモード、
ベント及びフットの各吹出口50、52から吹き出すバ
イレベルモード等の各吹出モードに切り替え可能とされ
ている。尚、この吹出方向切替ダンパ60、61のアク
チュエータ63も前記内外気切替ダンパ12のアクチュ
エータ15と同様に、空調制御部の信号線が結線される
カプラ65(図3及び図7にのみ示す)を有している。
【0061】次に、前記空調装置1の車体への取り付け
について、まず、送風ユニット3及び空調ユニット4の
それぞれの取付部について説明する。送風ユニット3の
送風部8の左右両側には、それぞれ一対の取付脚68,
68が設けられ、また、前記フィルタ配設部21の空調
ユニット4側から車体右側に向かって斜めに突出する取
付脚69が設けられている。一方、空調ユニット4の取
付部は、前記ドレン部35に一体成形された取付脚70
と、ケーシング30上部の左右両側にそれぞれ設けられ
た一対の取付脚71,71とからなる。
【0062】また、前記送風ユニット3及び空調ユニッ
ト4の取付部68〜71には貫通孔が形成される一方、
前記ダッシュパネルPには、図示しないが、各貫通孔の
位置に対応するように、スタッドボルトが取り付けられ
ている。また、該ダッシュパネルPには、前記クーラパ
イプ及びヒータパイプと、ドレン通路との配設位置に対
応して貫通孔が形成されている。そして、各ユニット
3、4の取付部68〜71における貫通孔にスタッドボ
ルトを挿通させるように空調装置1を車体に位置決めす
ると、前記クーラパイプ及びヒータパイプはダッシュパ
ネルPの貫通孔からエンジンルームに臨むようになる。
この状態で、スタッドボルトにナットを螺合させること
によって空調装置1を車体に対して強固に固定すること
ができ、また、各パイプにはエンジンルーム内の配管を
接続して、ドレン通路には排水パイプを接続する。
【0063】したがって、この実施形態に係る空調装置
1によると、送風ユニットハウジング6に形成された延
出部29内の空気流出路28の車体前側の壁面から底面
に亘ってその空気流出路28内へ膨出する膨出部80を
設けて、その内部にファン駆動モータ24へ冷却風を導
く冷却風通路81を形成したので、該冷却風通路81を
設けたことによって空気流が阻害されることはほとんど
無く、スムーズに送風することができる。また、膨出部
80は延出部29の側壁及び底壁と一体成形されている
ので、冷却風通路81を設けたことによる製造コストの
増加を抑制できる。
【0064】また、冷却風通路81の上流端部を膨出部
80の上面に開口する空気取入孔82に接続して、その
空気取入孔82の空気流上流側に縦壁部84を設け、さ
らに、この縦壁部84から空気流下流側へ向かって延び
る第1〜第3リブ85〜87を設けたので、送風ユニッ
ト3内に浸入した雨水が冷却風通路81に流れ込むこと
を十分に抑制して、ファン駆動モータ24の信頼性を向
上させることができる。
【0065】(他の実施形態)尚、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、前記実施形態は、右
ハンドル車の場合について説明しているが、本発明は送
風ユニット3を車体右側に配置する左ハンドル車にも適
用できる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る車両用空調装置によると、ファンハウジングの空気
流出路の側壁面から底面に亘って該空気流出路内へ膨出
する膨出部を設け、その上面にファン駆動モータへの冷
却風通路の空気取入孔を開口し、空気流出路の側壁面か
ら空気取入孔の空気流上流側を覆うように延びる縦壁部
を設けたので、空気流出路内を流れる雨水の冷却風通路
への浸入が抑制されて、モータの信頼性を向上させるこ
とができる。
【0067】請求項2記載の発明によると、ファンハウ
ジングの空調ユニット側の壁部における車体前後方向一
側寄りの部位に形成した延出部の端面に空気流出路の下
流端を開口し、膨出部を延出部内で車体前後方向他側に
設けたので、膨出部によって空気の流れを阻害すること
はほとんど無い。
【0068】請求項3記載の発明によると、空気取入孔
よりも車体前後方向一側で縦壁部から空気流下流側へ向
かって延びる第1リブを空気流出路の天井面に連繋させ
たので、該天井面に伝わる雨水を空気取入孔よりも空気
流の下流側へ導いて、冷却風通路への浸入をさらに抑制
できる。
【0069】請求項4記載の発明によると、空気取入孔
よりも車体前後方向一側に、縦壁部から空気流の下流側
へ延び、かつ膨出部上面から空気流出路の天井面に亘っ
て延びる第2リブを設けたので、雨水が縦壁部の車体前
後方向一側から廻り込んでも、この雨水の冷却風通路へ
の浸入を抑制できる。
【0070】請求項5記載の発明によると、第2リブよ
りも車体前後方向他側で前記縦壁部から空気流の下流側
へ向かって延びる第3リブを設けて、該第3リブの空気
流下流側の端部を、第2リブよりも下流側に位置させた
ので、空気流出路の雨水を空気取入孔の下流側へ確実に
導いて冷却風通路への浸入を十分に抑制しながら、スム
ーズな送風が行える。
【0071】請求項6記載の発明によると、膨出部の側
面の送風ガイド部によってスムーズに送風できるととも
に、空気取入孔を膨出部上面の空気流上流側に開口した
ので、該空気取入孔の開口面積を相対的に大きく確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用空調装置の外観
を示す左側後方からの斜視図である。
【図2】空調装置の外観を示す右側後方からの斜視図で
ある。
【図3】空調装置の外観を示す後面図である。
【図4】空調装置の配設状態を示す説明図である。
【図5】送風ユニットの下方からの斜視図である。
【図6】送風ユニットの右側からの斜視図である。
【図7】空調装置の構造を示す図3相当図である。
【図8】送風ユニットの接続ダクト部近傍の側面図であ
る。
【図9】図8におけるA−A線断面図である。
【図10】図8におけるB−B線断面図である。
【図11】空調ユニットの内部構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 空調装置 3 送風ユニット 4 空調ユニット 8 送風部 22 ファンハウジング 23 送風ファン(遠心式ファン) 24 ファン駆動モータ 28 空気流出路 29 延出部 80 膨出部 80a 送風ガイド部 81 冷却風通路 82 空気取入孔 84 縦壁部 85 第1リブ 86 第2リブ 87 第3リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 隆 広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株 式会社日本クライメイトシステムズ内 (72)発明者 竹野下 太輔 広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株 式会社日本クライメイトシステムズ内 Fターム(参考) 3L011 BF01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風ユニットの上部から導入した空気を
    その下方のファンハウジングに収容した遠心式ファンに
    より空調ユニットへ送風するようにした車両用空調装置
    において、 前記遠心式ファンは、回転軸が上下に向くように配置さ
    れるとともに、その回転軸の下端部にファン駆動モータ
    が連結され、 前記ファンハウジングには、遠心式ファンの外周を囲む
    ように空気流出路が形成されるとともに、この空気流出
    路を臨む側壁面から底面に亘って該空気流出路内へ膨出
    する膨出部と、該膨出部の上面に開口する空気取入孔か
    ら下方に延びて前記ファン駆動モータへ空気流出路内の
    空気を導く冷却風通路とが設けられ、 前記空気流出路の側壁面から空気取入孔の空気流上流側
    を覆うように該空気流出路内に延び、かつ前記膨出部の
    上面から空気流出路の天井面に亘って延びる縦壁部が設
    けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記空調ユニット及び送風ユニットは車幅方向に並設さ
    れ、 前記送風ユニットのファンハウジングには、空調ユニッ
    ト側の壁部における車体前後方向一側寄りの部位から該
    空調ユニット側へ延びる延出部が設けられ、 前記ファンハウジングの空気流出路の下流端が前記延出
    部の端面に開口し、 前記膨出部は、前記延出部内の空気流出路において車体
    前後方向他側の側壁面から膨出するように設けられてい
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記縦壁部は、ファンハウジングの延出部内の空気流出
    路における車体前後方向他側の側壁面から前記空気取入
    孔の開口部よりも空気流出路の内方まで延びるように形
    成され、 前記空気取入孔の開口部よりも車体前後方向一側で前記
    縦壁部から空気流の下流側へ向かって延び、かつ空気流
    出路の天井面に連繋する第1リブが設けられていること
    を特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記空気取入孔の開口部よりも車体前後方向一側で前記
    縦壁部から空気取入孔よりも空気流の下流側まで延び、
    かつ前記膨出部の上面から空気流出路の天井面に亘って
    延びる第2リブが設けられていることを特徴とする車両
    用空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記第2リブよりも車体前後方向他側で前記縦壁部から
    空気流の下流側へ向かって延び、かつ前記膨出部の上面
    から空気流出路の天井面に亘って延びる第3リブが設け
    られ、 前記第3リブの空気流下流側の端部は、前記第2リブの
    下流側の端部よりも下流側に位置することを特徴とする
    車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記膨出部の側面には、空気流の下流側ほど空気流出路
    における車体前後方向他側の側壁面に接近するように傾
    斜する送風ガイド部が設けられ、 前記空気取入孔は、膨出部上面の空気流上流側に開口し
    ていることを特徴とする車両用空調装置。
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