JP2003201560A - スパッタリングターゲットおよびその製造方法 - Google Patents
スパッタリングターゲットおよびその製造方法Info
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- JP2003201560A JP2003201560A JP2002004967A JP2002004967A JP2003201560A JP 2003201560 A JP2003201560 A JP 2003201560A JP 2002004967 A JP2002004967 A JP 2002004967A JP 2002004967 A JP2002004967 A JP 2002004967A JP 2003201560 A JP2003201560 A JP 2003201560A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スパッタ操作中におけるパーティクルやダスト
の発生を効果的に低減でき、異常放電を抑制して安定的
に成膜操作を継続することが可能であり、さらに構成成
分が均一に分散しており、耐酸化性や厚さ等の特性均一
性(面内均一性)に優れた配線膜等を形成することが可
能なスパッタリングターゲットおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】アルミニウムを5〜60原子%含有し、残
部成分が実質的にチタンから成るスパッタリングターゲ
ットにおいて、EPMA解析によるAlのマッピングを
実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定感
度のカウント数が400以上である連なった部分を囲む
最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在数が
上記測定領域内で5個以下であることを特徴とするスパ
ッタリングターゲットである。
の発生を効果的に低減でき、異常放電を抑制して安定的
に成膜操作を継続することが可能であり、さらに構成成
分が均一に分散しており、耐酸化性や厚さ等の特性均一
性(面内均一性)に優れた配線膜等を形成することが可
能なスパッタリングターゲットおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】アルミニウムを5〜60原子%含有し、残
部成分が実質的にチタンから成るスパッタリングターゲ
ットにおいて、EPMA解析によるAlのマッピングを
実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定感
度のカウント数が400以上である連なった部分を囲む
最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在数が
上記測定領域内で5個以下であることを特徴とするスパ
ッタリングターゲットである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリングタ
ーゲットおよびその製造方法に係り、特に半導体装置の
電極や配線材料としての薄膜をターゲットのスパッタリ
ングによって形成する場合に、スパッタ操作中における
パーティクルの発生を効果的に低減でき、異常放電を抑
制して安定的に成膜操作を継続することが可能であり、
さらに半導体装置の耐酸化性を向上させて耐久性を高め
ると共に製品歩留まりを大幅に向上させることが可能な
スパッタリングターゲットおよびその製造方法に関す
る。
ーゲットおよびその製造方法に係り、特に半導体装置の
電極や配線材料としての薄膜をターゲットのスパッタリ
ングによって形成する場合に、スパッタ操作中における
パーティクルの発生を効果的に低減でき、異常放電を抑
制して安定的に成膜操作を継続することが可能であり、
さらに半導体装置の耐酸化性を向上させて耐久性を高め
ると共に製品歩留まりを大幅に向上させることが可能な
スパッタリングターゲットおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIや液晶、PDP等のエレク
トロニクス分野、磁気記録分野で使用される各種半導体
デバイスの構成技術は飛躍的な進歩をとげており、高容
量化、高出力化および高集積化の傾向が、さらに進展し
ている。例えば、DRAMにおいては、ギガバイト級の
製品が既に市場に流通している。一方、強誘電体薄膜を
キャパシタに用いた強誘電性RAM(FeRAM)やT
MR素子を使用したMRAMなど、従来のDRAMを代
替するメモリ−開発も促進されており、一部は既に製品
化されている。
トロニクス分野、磁気記録分野で使用される各種半導体
デバイスの構成技術は飛躍的な進歩をとげており、高容
量化、高出力化および高集積化の傾向が、さらに進展し
ている。例えば、DRAMにおいては、ギガバイト級の
製品が既に市場に流通している。一方、強誘電体薄膜を
キャパシタに用いた強誘電性RAM(FeRAM)やT
MR素子を使用したMRAMなど、従来のDRAMを代
替するメモリ−開発も促進されており、一部は既に製品
化されている。
【0003】これらの半導体デバイスは多数の薄膜から
成る多層構造を有しており、異種薄膜での界面反応性や
相互拡散性、薄膜の密着性などがデバイス特性を決定す
る非常に重要なポイントとなる。
成る多層構造を有しており、異種薄膜での界面反応性や
相互拡散性、薄膜の密着性などがデバイス特性を決定す
る非常に重要なポイントとなる。
【0004】最近、従来から用いられてきたポリシリコ
ン電極に替えて、Pt、Ir、Ruなどの貴金属系材料
もしくはIrOx、PtOx、RuOxなどの貴金属酸
化物系材料から成る電極を用いて、BaSrTiOx、
PbZrTiOxなどから成る強誘電体薄膜を用いたキ
ャパシタ膜を上下一対の電極で挟み込んだ構造が一般的
に採用されている。上記キャパシタ薄膜を形成する際の
処理温度は、半導体製造プロセスでは非常に高温とな
り、600℃以上の高い処理温度が要求される。また、
酸化物を形成する必要から、酸素雰囲気下で成膜処理を
実施する場合が多い。
ン電極に替えて、Pt、Ir、Ruなどの貴金属系材料
もしくはIrOx、PtOx、RuOxなどの貴金属酸
化物系材料から成る電極を用いて、BaSrTiOx、
PbZrTiOxなどから成る強誘電体薄膜を用いたキ
ャパシタ膜を上下一対の電極で挟み込んだ構造が一般的
に採用されている。上記キャパシタ薄膜を形成する際の
処理温度は、半導体製造プロセスでは非常に高温とな
り、600℃以上の高い処理温度が要求される。また、
酸化物を形成する必要から、酸素雰囲気下で成膜処理を
実施する場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような高温条件
下でかつ酸素雰囲気中で遂行されるプロセスでは、強誘
電体酸化物に含有される酸素が下部電極部方向に拡散し
て、電極とキャパシタとの界面において貴金属酸化物が
形成され易く、その酸化物による体積膨張によって剥離
が生じやすい問題点があった。そこで、電極とキャパシ
タとの間に拡散防止層を形成することで上記問題を回避
する対策が採用されている。
下でかつ酸素雰囲気中で遂行されるプロセスでは、強誘
電体酸化物に含有される酸素が下部電極部方向に拡散し
て、電極とキャパシタとの界面において貴金属酸化物が
形成され易く、その酸化物による体積膨張によって剥離
が生じやすい問題点があった。そこで、電極とキャパシ
タとの間に拡散防止層を形成することで上記問題を回避
する対策が採用されている。
【0006】上記拡散防止層を形成する材料としては、
一般的にはTiNやTaNなどが用いられる場合が多か
ったが、現在はTiAlNが注目されている。このTi
AlN製拡散防止層は、熱的・化学的に安定であり、耐
酸化性に優れた特性を有している。現状は、キャパシタ
膜の安定化を図るため、薄膜を形成する際の処理温度
が、より高温側にシフトしており、700℃付近まで到
達している。
一般的にはTiNやTaNなどが用いられる場合が多か
ったが、現在はTiAlNが注目されている。このTi
AlN製拡散防止層は、熱的・化学的に安定であり、耐
酸化性に優れた特性を有している。現状は、キャパシタ
膜の安定化を図るため、薄膜を形成する際の処理温度
が、より高温側にシフトしており、700℃付近まで到
達している。
【0007】しかし、Al含有量が60at%以上にな
ると、逆に耐酸化性が劣化し易く、O2やその他の可動
イオンなどが簡単に拡散防止層を通り抜けてしまう現象
が生じる。この結果から、Al含有量は60at%まで
の範囲に制限されている。
ると、逆に耐酸化性が劣化し易く、O2やその他の可動
イオンなどが簡単に拡散防止層を通り抜けてしまう現象
が生じる。この結果から、Al含有量は60at%まで
の範囲に制限されている。
【0008】一方、一般的に半導体や液晶に使用される
膜を形成するスパッタリングターゲットに要求される項
目として、不純物が重要なファクターとなる。例えば、
UやThなどの放射線元素は、MOS素子の信頼性に悪
影響を及ぼすことや、Na、Kなどのアルカリ金属は、
MOS素子の界面特性の劣化を引き起こす要因として挙
げられている。
膜を形成するスパッタリングターゲットに要求される項
目として、不純物が重要なファクターとなる。例えば、
UやThなどの放射線元素は、MOS素子の信頼性に悪
影響を及ぼすことや、Na、Kなどのアルカリ金属は、
MOS素子の界面特性の劣化を引き起こす要因として挙
げられている。
【0009】前記TiAlN製拡散防止層の形成方法と
しては、Ti−Al合金製のスパッタリングターゲット
を使用し、ArとN2の混合ガスを用いた反応性スパッ
タ法を用いることが一般的である。
しては、Ti−Al合金製のスパッタリングターゲット
を使用し、ArとN2の混合ガスを用いた反応性スパッ
タ法を用いることが一般的である。
【0010】この反応性スパッタ法で使用されているT
i−Al合金製スパッタリングターゲットは、前述した
組成や不純物の影響などを考慮し、以下のような工程を
経て製造されている。すなわち、溶解法を用いて所定組
成のインゴットを作製した後に、ターゲットに要求され
る微細結晶粒径化を満足させるために、適宜熱処理を含
む鍛造や圧延などの熱間塑性加工を施してスパッタリン
グターゲットとする製造方法が一般的である。
i−Al合金製スパッタリングターゲットは、前述した
組成や不純物の影響などを考慮し、以下のような工程を
経て製造されている。すなわち、溶解法を用いて所定組
成のインゴットを作製した後に、ターゲットに要求され
る微細結晶粒径化を満足させるために、適宜熱処理を含
む鍛造や圧延などの熱間塑性加工を施してスパッタリン
グターゲットとする製造方法が一般的である。
【0011】しかしながら、Al含有量が30〜60a
t%であるターゲットの組成範囲では、高硬度な金属間
化合物であるTi3AlやTiAl3などが析出し易
く、ターゲット材の塑性加工が困難になるという問題が
発生する。
t%であるターゲットの組成範囲では、高硬度な金属間
化合物であるTi3AlやTiAl3などが析出し易
く、ターゲット材の塑性加工が困難になるという問題が
発生する。
【0012】一方、不純物によるターゲットの汚染を防
止する観点から、所定のターゲットサイズに合わせたル
ツボを用意し、不純物を遮断した状態で溶解インゴット
を調製し、このインゴットをスライスすることにより、
所定サイズのターゲットを作製することも可能である。
止する観点から、所定のターゲットサイズに合わせたル
ツボを用意し、不純物を遮断した状態で溶解インゴット
を調製し、このインゴットをスライスすることにより、
所定サイズのターゲットを作製することも可能である。
【0013】しかしながら、上記溶解法により調製した
インゴットから成るターゲットの結晶粒径は数mmと粗
大であり、かつその結晶粒径のばらつきも極めて大き
い。この結晶粒径の大小は、スパッタリング時における
パーティクルやダストの発生に大きく影響を及ぼすこと
が既に知られており、DRAMやTFT素子などの形成
時に欠陥を引き起こす大きな要因となり、半導体デバイ
スの製造歩留りを低下させる問題点がある。また、配線
膜中に取り込まれたダストやパーティクルは、エレクト
ロマイグレーションやストレスマイグレーションの発生
原因ともなる。
インゴットから成るターゲットの結晶粒径は数mmと粗
大であり、かつその結晶粒径のばらつきも極めて大き
い。この結晶粒径の大小は、スパッタリング時における
パーティクルやダストの発生に大きく影響を及ぼすこと
が既に知られており、DRAMやTFT素子などの形成
時に欠陥を引き起こす大きな要因となり、半導体デバイ
スの製造歩留りを低下させる問題点がある。また、配線
膜中に取り込まれたダストやパーティクルは、エレクト
ロマイグレーションやストレスマイグレーションの発生
原因ともなる。
【0014】また、ターゲットの結晶粒径のばらつき
は、スパッタして得られる薄膜の膜厚均一性に悪影響を
及ぼすことが知られている。これらの観点から判断する
と、上記のような、溶解法によりインゴットを調製した
後に熱間塑性加工を実施し、さらに再結晶化処理を実施
してターゲットを製造する手法は好適なものではない。
は、スパッタして得られる薄膜の膜厚均一性に悪影響を
及ぼすことが知られている。これらの観点から判断する
と、上記のような、溶解法によりインゴットを調製した
後に熱間塑性加工を実施し、さらに再結晶化処理を実施
してターゲットを製造する手法は好適なものではない。
【0015】一方、ターゲットの粒径を適正にする観点
から、焼結法に基づく製造方法も広く採用されている。
この製造方法は、ターゲットサイズに制約される溶解法
を用いたプロセスに比べると、ターゲットサイズによる
制約は少なく、またターゲット組成を均一化する上で好
適な方法である。
から、焼結法に基づく製造方法も広く採用されている。
この製造方法は、ターゲットサイズに制約される溶解法
を用いたプロセスに比べると、ターゲットサイズによる
制約は少なく、またターゲット組成を均一化する上で好
適な方法である。
【0016】しかしながら、不純物の観点から考慮する
と、原料粉末混合体の作製時に、数百〜数千ppm程度
の高濃度の不純物元素による汚染があり、また原料粉末
の表面積が極めて大きいため、不純物ガス成分が多量に
吸着されてターゲットに混入する問題点がある。このよ
うな原料粉末を使用し焼結を実施してターゲットを調製
しても、ガス成分や他の不純物成分の低減化が不可能で
あり、ターゲットの高純度化には不適である。
と、原料粉末混合体の作製時に、数百〜数千ppm程度
の高濃度の不純物元素による汚染があり、また原料粉末
の表面積が極めて大きいため、不純物ガス成分が多量に
吸着されてターゲットに混入する問題点がある。このよ
うな原料粉末を使用し焼結を実施してターゲットを調製
しても、ガス成分や他の不純物成分の低減化が不可能で
あり、ターゲットの高純度化には不適である。
【0017】また、ターゲット組織内のTi成分および
Al成分の分散状態も膜特性に大きな影響を及ぼす。こ
れは、TiとAlとの融点(Ti:1675℃、Al:
660℃)の差に起因するものであり、Ti成分および
Al成分の偏析を生じているターゲットを用いてスパッ
タリングを行うと、膜の耐熱性および耐酸化性が部分的
に劣化してしまう問題点もあった。その結果、電子デバ
イスの特性不良や耐久性および信頼性が低下するという
不具合を招き、また半導体製品の製造歩留りが大幅に低
下するなどの深刻な問題が生起している。
Al成分の分散状態も膜特性に大きな影響を及ぼす。こ
れは、TiとAlとの融点(Ti:1675℃、Al:
660℃)の差に起因するものであり、Ti成分および
Al成分の偏析を生じているターゲットを用いてスパッ
タリングを行うと、膜の耐熱性および耐酸化性が部分的
に劣化してしまう問題点もあった。その結果、電子デバ
イスの特性不良や耐久性および信頼性が低下するという
不具合を招き、また半導体製品の製造歩留りが大幅に低
下するなどの深刻な問題が生起している。
【0018】本発明は上記従来の課題を解決するために
成されたものであり、特に半導体装置の電極や配線材料
としての薄膜をスパッタリングによって形成する場合
に、スパッタ操作中におけるパーティクルやダストの発
生を効果的に低減でき、異常放電を抑制して安定的に成
膜操作を継続することが可能であり、さらに構成成分が
極めて均一に分散しており、耐酸化性や厚さ等の特性均
一性(面内均一性)に優れた配線膜等を効率的に形成す
ることが可能であり、半導体装置の耐酸化性を向上させ
て耐久性を高めると共に製品歩留まりを大幅に向上させ
ることが可能なスパッタリングターゲットおよびその製
造方法を提供することを目的とする。
成されたものであり、特に半導体装置の電極や配線材料
としての薄膜をスパッタリングによって形成する場合
に、スパッタ操作中におけるパーティクルやダストの発
生を効果的に低減でき、異常放電を抑制して安定的に成
膜操作を継続することが可能であり、さらに構成成分が
極めて均一に分散しており、耐酸化性や厚さ等の特性均
一性(面内均一性)に優れた配線膜等を効率的に形成す
ることが可能であり、半導体装置の耐酸化性を向上させ
て耐久性を高めると共に製品歩留まりを大幅に向上させ
ることが可能なスパッタリングターゲットおよびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため、特に高純度のTi−Al合金系スパッタ
リングターゲットを対象として種々の検討を重ねた結
果、以下のような知見を得た。すなわち、真空溶解法に
て調製した母合金を回転電極法により所定粒径の合金粉
末とし、これを焼結したときに、偏析が少なく構成成分
が均一に分散し、パーティクルや異常放電の発生が少な
いターゲットが初めて得られ、このターゲットを使用し
てスパッタリングを実施したときに、耐酸化性、密着
性、膜厚等の面内均一性が優れた配線膜等を効率的に形
成できるという知見を得た。本発明は上記知見に基づい
て完成されたものである。
達成するため、特に高純度のTi−Al合金系スパッタ
リングターゲットを対象として種々の検討を重ねた結
果、以下のような知見を得た。すなわち、真空溶解法に
て調製した母合金を回転電極法により所定粒径の合金粉
末とし、これを焼結したときに、偏析が少なく構成成分
が均一に分散し、パーティクルや異常放電の発生が少な
いターゲットが初めて得られ、このターゲットを使用し
てスパッタリングを実施したときに、耐酸化性、密着
性、膜厚等の面内均一性が優れた配線膜等を効率的に形
成できるという知見を得た。本発明は上記知見に基づい
て完成されたものである。
【0020】すなわち、本発明に係るスパッタリングタ
ーゲットは、アルミニウム(Al)を5〜60原子%含
有し、残部成分が実質的にチタン(Ti)から成るスパ
ッタリングターゲットにおいて、EPMA(Elect
ron Probe Micro Analyser)
解析によるAlのマッピングを実施した場合に、200
μm四方の測定領域内で測定感度のカウント数が400
以上である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以
上であるAl偏析部の存在数が上記測定領域内で5個以
下であることを特徴とする。
ーゲットは、アルミニウム(Al)を5〜60原子%含
有し、残部成分が実質的にチタン(Ti)から成るスパ
ッタリングターゲットにおいて、EPMA(Elect
ron Probe Micro Analyser)
解析によるAlのマッピングを実施した場合に、200
μm四方の測定領域内で測定感度のカウント数が400
以上である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以
上であるAl偏析部の存在数が上記測定領域内で5個以
下であることを特徴とする。
【0021】また、上記スパッタリングターゲットにお
いて、前記EPMA解析によるチタンのマッピングを実
施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定感度
のカウント数が3500以上である連なった部分を囲む
最小円の直径が2μm以上であるTi偏析部の存在数が
上記測定領域内で5個以下であることが好ましい。
いて、前記EPMA解析によるチタンのマッピングを実
施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定感度
のカウント数が3500以上である連なった部分を囲む
最小円の直径が2μm以上であるTi偏析部の存在数が
上記測定領域内で5個以下であることが好ましい。
【0022】さらに、上記スパッタリングターゲットに
おいて、前記EPMA解析によるAlのマッピングを実
施した場合に、200μm四方の測定領域を等面積に4
分割した各分割領域で、それぞれ測定感度のカウント数
が400以上であるAl偏析部の面積比率を測定したと
きに、各分割領域での面積比率のばらつきが30%以内
であることが好ましい。
おいて、前記EPMA解析によるAlのマッピングを実
施した場合に、200μm四方の測定領域を等面積に4
分割した各分割領域で、それぞれ測定感度のカウント数
が400以上であるAl偏析部の面積比率を測定したと
きに、各分割領域での面積比率のばらつきが30%以内
であることが好ましい。
【0023】また、上記スパッタリングターゲットにお
いて、前記EPMA解析によるTiのマッピングを実施
した場合に、200μm四方の測定領域を等面積に4分
割した各分割領域で、それぞれ測定感度のカウント数が
4700以上であるTi偏析部の面積比率を測定したと
きに、各分割領域での面積比率のばらつきが30%以内
であることが好ましい。
いて、前記EPMA解析によるTiのマッピングを実施
した場合に、200μm四方の測定領域を等面積に4分
割した各分割領域で、それぞれ測定感度のカウント数が
4700以上であるTi偏析部の面積比率を測定したと
きに、各分割領域での面積比率のばらつきが30%以内
であることが好ましい。
【0024】さらに、上記スパッタリングターゲットに
おいて、前記Al偏析部の最大径がφ30μm以下であ
ることが好ましく、さらに前記Ti偏析部の最大径がφ
30μm以下であることが好ましい。
おいて、前記Al偏析部の最大径がφ30μm以下であ
ることが好ましく、さらに前記Ti偏析部の最大径がφ
30μm以下であることが好ましい。
【0025】また本発明に係るスパッタリングターゲッ
トの製造方法は、アルミニウムを5〜60原子%含有
し、残部成分が実質的にチタンから成るスパッタリング
ターゲットであり、EPMA解析によるAlのマッピン
グを実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測
定感度のカウント数が400以上である連なった部分を
囲む最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部が上記
測定領域内に5個以下存在するスパッタリングターゲッ
トの製造方法において、アルミニウム含有量が5〜60
原子%となるようにアルミニウム材とチタン材とを配合
して原料体を調製する工程と、上記原料体を真空溶解法
により融解し凝固せしめて、Ti−Al母合金を調製す
る工程と、調製したTi−Al母合金を回転電極法によ
り融解分散せしめることによりアルミニウムを5〜60
at%含有した粒径500μm以下のTi−Al合金粉
末を調製する工程と、得られたTi−Al合金粉末を成
形焼結してTi−Al合金焼結体を作製し、スパッタリ
ングターゲットとする工程とを備えることを特徴とす
る。
トの製造方法は、アルミニウムを5〜60原子%含有
し、残部成分が実質的にチタンから成るスパッタリング
ターゲットであり、EPMA解析によるAlのマッピン
グを実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測
定感度のカウント数が400以上である連なった部分を
囲む最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部が上記
測定領域内に5個以下存在するスパッタリングターゲッ
トの製造方法において、アルミニウム含有量が5〜60
原子%となるようにアルミニウム材とチタン材とを配合
して原料体を調製する工程と、上記原料体を真空溶解法
により融解し凝固せしめて、Ti−Al母合金を調製す
る工程と、調製したTi−Al母合金を回転電極法によ
り融解分散せしめることによりアルミニウムを5〜60
at%含有した粒径500μm以下のTi−Al合金粉
末を調製する工程と、得られたTi−Al合金粉末を成
形焼結してTi−Al合金焼結体を作製し、スパッタリ
ングターゲットとする工程とを備えることを特徴とす
る。
【0026】また、上記スパッタリングターゲットの製
造方法において、前記真空溶解法が真空アーク溶解法、
コールドクルーシブル溶解法および電子ビーム溶解法
(EB溶解法)のいずれかであることが好ましい。
造方法において、前記真空溶解法が真空アーク溶解法、
コールドクルーシブル溶解法および電子ビーム溶解法
(EB溶解法)のいずれかであることが好ましい。
【0027】さらに、上記スパッタリングターゲットの
製造方法において、前記焼結がホットプレス(HP)焼
結法、熱間静水圧プレス(HIP)法およびプラズマ放
電焼結法のいずれかの焼結法に基づいて実施されること
が好ましい。
製造方法において、前記焼結がホットプレス(HP)焼
結法、熱間静水圧プレス(HIP)法およびプラズマ放
電焼結法のいずれかの焼結法に基づいて実施されること
が好ましい。
【0028】本発明に係るスパッタリングターゲット
は、特に、Ti、Alの分散性に着目したものであり、
その分散性の良否を規定する尺度として、ターゲット組
織のEPMAによるカラーマッピング結果を用いてい
る。
は、特に、Ti、Alの分散性に着目したものであり、
その分散性の良否を規定する尺度として、ターゲット組
織のEPMAによるカラーマッピング結果を用いてい
る。
【0029】EPMA(Electron Probe
Micro Analyser:X線マイクロアナラ
イザー)は、下記の測定原理のもとに偏析成分の定量や
非金属介在物の同定手段として広く使用されている。す
なわち、物質表面に高速電子線束を照射すると各種の放
射線が放出され、この中の特性X線は照射された物質固
有のもので、その波長を測定して数μm程度の微小部分
に存在する元素の定量分析を行うものである。
Micro Analyser:X線マイクロアナラ
イザー)は、下記の測定原理のもとに偏析成分の定量や
非金属介在物の同定手段として広く使用されている。す
なわち、物質表面に高速電子線束を照射すると各種の放
射線が放出され、この中の特性X線は照射された物質固
有のもので、その波長を測定して数μm程度の微小部分
に存在する元素の定量分析を行うものである。
【0030】そして、本発明のスパッタリングターゲッ
トは、アルミニウム(Al)を5〜60原子%(at
%)含有し、残部成分が実質的にチタン(Ti)から成
る。Al含有量が5原子%(at%)未満の場合には、
このターゲットをスパッタリングして得られる膜の耐酸
化性を向上させることが困難である。一方、Al含有量
が60原子%(at%)を超える場合には、このターゲ
ットをスパッタリングして得られる薄膜の耐酸化性が逆
に劣化すると共に、拡散防止層として使用した場合にO
2やその他の可動イオンなどが簡単に薄膜を通り抜けて
しまい、バリアメタル層としての機能が損なわれる。
トは、アルミニウム(Al)を5〜60原子%(at
%)含有し、残部成分が実質的にチタン(Ti)から成
る。Al含有量が5原子%(at%)未満の場合には、
このターゲットをスパッタリングして得られる膜の耐酸
化性を向上させることが困難である。一方、Al含有量
が60原子%(at%)を超える場合には、このターゲ
ットをスパッタリングして得られる薄膜の耐酸化性が逆
に劣化すると共に、拡散防止層として使用した場合にO
2やその他の可動イオンなどが簡単に薄膜を通り抜けて
しまい、バリアメタル層としての機能が損なわれる。
【0031】また、Alの分散性に関して、ターゲット
表面組織に対してEPMA解析によるAlのマッピング
を実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定
感度のカウント数が400以上である連なった部分を囲
む最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在数
は上記測定領域内で5個以下と規定される。
表面組織に対してEPMA解析によるAlのマッピング
を実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定
感度のカウント数が400以上である連なった部分を囲
む最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在数
は上記測定領域内で5個以下と規定される。
【0032】具体的には、EPMA装置(JEOL製J
XA−8600M)を使用した解析によるAlのマッピ
ング結果において、上記のように定義されたAl偏析部
の存在数が上記測定領域内で5個以下とされる。
XA−8600M)を使用した解析によるAlのマッピ
ング結果において、上記のように定義されたAl偏析部
の存在数が上記測定領域内で5個以下とされる。
【0033】上記測定領域内でのAl偏析部の存在数が
5個を超えると、均一な膜特性が得られなくなる。その
ため、Al偏析部の存在数は5個以下と規定されるが、
3個以下が好ましく、さらには2個以下が望ましい。
5個を超えると、均一な膜特性が得られなくなる。その
ため、Al偏析部の存在数は5個以下と規定されるが、
3個以下が好ましく、さらには2個以下が望ましい。
【0034】また、Tiの分散性に関して、前記EPM
A解析によるチタン(Ti)のマッピングを実施した場
合に、200μm四方の測定領域内で測定感度のカウン
ト数が3500以上である連なった部分を囲む最小円の
直径が2μm以上であるTi偏析部の存在数が上記測定
領域内で5個以下であることが好ましい。
A解析によるチタン(Ti)のマッピングを実施した場
合に、200μm四方の測定領域内で測定感度のカウン
ト数が3500以上である連なった部分を囲む最小円の
直径が2μm以上であるTi偏析部の存在数が上記測定
領域内で5個以下であることが好ましい。
【0035】Al偏析部と同様に、上記測定領域内での
Ti偏析部の存在数が5個を超えると、均一な膜特性が
得られなくなる。そのため、Ti偏析部の存在数は5個
以下と規定されるが、3個以下が好ましく、さらには2
個以下が望ましい。
Ti偏析部の存在数が5個を超えると、均一な膜特性が
得られなくなる。そのため、Ti偏析部の存在数は5個
以下と規定されるが、3個以下が好ましく、さらには2
個以下が望ましい。
【0036】さらに、前記EPMA解析によるAlまた
はTiのマッピングを実施した場合に、200μm四方
の測定領域を等面積に4分割した各分割領域で、それぞ
れ測定感度のカウント数が400以上であるAl偏析部
の面積比率または測定感度のカウント数が4700以上
であるTi偏析部の面積比率をそれぞれ測定したとき
に、各分割領域での各面積比率のばらつきが30%以内
であることが好ましい。
はTiのマッピングを実施した場合に、200μm四方
の測定領域を等面積に4分割した各分割領域で、それぞ
れ測定感度のカウント数が400以上であるAl偏析部
の面積比率または測定感度のカウント数が4700以上
であるTi偏析部の面積比率をそれぞれ測定したとき
に、各分割領域での各面積比率のばらつきが30%以内
であることが好ましい。
【0037】上記Al偏析部またはTi偏析部のばらつ
きは、4分割した各分割領域における面積比率の最大値
と最小値とから下記(1)式で算出される。
きは、4分割した各分割領域における面積比率の最大値
と最小値とから下記(1)式で算出される。
【0038】
【数1】
上記偏析部のばらつきの値が30%を超えると、上記同
様に均一な膜特性を得ることが出来なくなり、薄膜を使
用した半導体製品の製造歩留りを低下させてしまう。特
に、薄膜の面内均一性を実現し大口径のウエハー上にお
いても均一な薄膜を形成するためには、上記偏析部のば
らつきが15%以下であることが、さらに好ましい。
様に均一な膜特性を得ることが出来なくなり、薄膜を使
用した半導体製品の製造歩留りを低下させてしまう。特
に、薄膜の面内均一性を実現し大口径のウエハー上にお
いても均一な薄膜を形成するためには、上記偏析部のば
らつきが15%以下であることが、さらに好ましい。
【0039】さらに、上記スパッタリングターゲットに
おいて、前記Al偏析部の最大径が30μm以下である
ことが好ましく、さらに前記Ti偏析部の最大径が30
μm以下であることが好ましい。
おいて、前記Al偏析部の最大径が30μm以下である
ことが好ましく、さらに前記Ti偏析部の最大径が30
μm以下であることが好ましい。
【0040】Al偏析部またはTi偏析部の最大径を、
好ましくは30μm以下と規定した理由は、最大径が3
0μmを超えるような粗大な偏析部が存在すると、均一
な膜特性が得られにくい一方、偏析部の最大径が30μ
m以下である場合は、膜特性に対して大きな影響を与え
なかったためである。
好ましくは30μm以下と規定した理由は、最大径が3
0μmを超えるような粗大な偏析部が存在すると、均一
な膜特性が得られにくい一方、偏析部の最大径が30μ
m以下である場合は、膜特性に対して大きな影響を与え
なかったためである。
【0041】なお、本発明のターゲットでは、チタン
(Ti)を主成分とする組成が多く採用されるが、チタ
ンはターゲット組織中では主にTi3Alという化合物
相を形成しており、EPMAでのマッピングを実施して
も、Ti単独で存在する状態を検出する感度は低い。し
たがって、Al成分についてマッピングを実施した結果
からTiの分散状態を推定することも可能である。
(Ti)を主成分とする組成が多く採用されるが、チタ
ンはターゲット組織中では主にTi3Alという化合物
相を形成しており、EPMAでのマッピングを実施して
も、Ti単独で存在する状態を検出する感度は低い。し
たがって、Al成分についてマッピングを実施した結果
からTiの分散状態を推定することも可能である。
【0042】いずれにしても、上記のようにAlまたは
Ti成分の偏析部が存在するターゲットを用いて成膜を
実施すると、薄膜の耐熱性および耐酸化性が劣化すると
言う問題点が顕著になる。したがって、Ti偏析部の面
積比率のばらつきに関しても、Al同様に30%以下で
あることが好ましく、15%以下であると更に好まし
い。
Ti成分の偏析部が存在するターゲットを用いて成膜を
実施すると、薄膜の耐熱性および耐酸化性が劣化すると
言う問題点が顕著になる。したがって、Ti偏析部の面
積比率のばらつきに関しても、Al同様に30%以下で
あることが好ましく、15%以下であると更に好まし
い。
【0043】本発明のTi−Al合金製スパッタリング
ターゲットの製造方法は、特定の原料組成、純度、粒径
および塑性加工条件・熱処理条件を満足させる以外は、
特に限定されるものではなく、例えば以下のようなプロ
セスで遂行される。
ターゲットの製造方法は、特定の原料組成、純度、粒径
および塑性加工条件・熱処理条件を満足させる以外は、
特に限定されるものではなく、例えば以下のようなプロ
セスで遂行される。
【0044】まず、純度4N(99.99%)程度の針
状チタンを電子ビーム(EB)溶解する。この時、EB
溶解チャンバー内の真空度を1×10−5Paに保持し
て、更に最低3回以上の溶解操作を繰り返して実施して
精製することにより、高純度Ti材を調製する。
状チタンを電子ビーム(EB)溶解する。この時、EB
溶解チャンバー内の真空度を1×10−5Paに保持し
て、更に最低3回以上の溶解操作を繰り返して実施して
精製することにより、高純度Ti材を調製する。
【0045】なお、上記溶解操作を真空度が1×10
−2Paを超えるチャンバー内で実施しても、不純物の
除去効果および脱ガス効果が十分に得られず、ターゲッ
トに残留ガス成分や不純物が多く含有されることにな
り、スパッタリング時に発生するパーティクル量が増大
すると共に、膜特性も低下してしまう。したがって、溶
解時の真空度は1×10−2Pa以下とされるが、1×
10−3Pa以下と可及的に高真空であることが望まし
い。
−2Paを超えるチャンバー内で実施しても、不純物の
除去効果および脱ガス効果が十分に得られず、ターゲッ
トに残留ガス成分や不純物が多く含有されることにな
り、スパッタリング時に発生するパーティクル量が増大
すると共に、膜特性も低下してしまう。したがって、溶
解時の真空度は1×10−2Pa以下とされるが、1×
10−3Pa以下と可及的に高真空であることが望まし
い。
【0046】一方、Alについても、純度4N以上であ
ればそのまま使用可能であるが、原料が低純度である場
合には、ゾーンリファイニング法を用いて精製操作を最
低3回以上繰り返して、純度4N〜5Nの高純度Al材
料を得る。
ればそのまま使用可能であるが、原料が低純度である場
合には、ゾーンリファイニング法を用いて精製操作を最
低3回以上繰り返して、純度4N〜5Nの高純度Al材
料を得る。
【0047】次に、上記のように調製したTi材とAl
材と所定比率で配合し、得られた原料体に電子ビーム融
解法や真空アーク溶解、コールドクルーシブル溶解法な
どの真空溶解法を適用して溶解凝固せしめてTi−Al
母合金を作製する。
材と所定比率で配合し、得られた原料体に電子ビーム融
解法や真空アーク溶解、コールドクルーシブル溶解法な
どの真空溶解法を適用して溶解凝固せしめてTi−Al
母合金を作製する。
【0048】さらに、得られた母合金について、回転電
極法(Plasma Rotating Electr
ode Process:P−REP)を用いて溶融分
散処理することにより、Al成分を5〜60at%の割
合で含有した粒径500μm以下のTi−Al合金粉末
を作製する。
極法(Plasma Rotating Electr
ode Process:P−REP)を用いて溶融分
散処理することにより、Al成分を5〜60at%の割
合で含有した粒径500μm以下のTi−Al合金粉末
を作製する。
【0049】このとき、上記Ti−Al合金粉末の粒径
が500μmを超えるように粗大に成ると、焼結条件を
広範囲に変化させても、99%以上の所定の高密度を有
するターゲット焼結体が得られない。また、構成成分と
してのAlやTiの偏析量が増加すると共に、ターゲッ
ト全体として偏析部の面積比率のばらつきも大きくな
る。
が500μmを超えるように粗大に成ると、焼結条件を
広範囲に変化させても、99%以上の所定の高密度を有
するターゲット焼結体が得られない。また、構成成分と
してのAlやTiの偏析量が増加すると共に、ターゲッ
ト全体として偏析部の面積比率のばらつきも大きくな
る。
【0050】次に、上記のように作製したTi−Al合
金粉末を、1×10−2Pa以下の真空中において温度
1000〜1500℃で3時間以上加熱したり、圧力1
9.6MPa以上で加圧ホットプレス焼結したり、また
は熱間静水圧プレス(HIP)処理を実施したり、もし
くはプラズマ放電焼結を実施することにより、Ti−A
l合金焼結体を作製する。
金粉末を、1×10−2Pa以下の真空中において温度
1000〜1500℃で3時間以上加熱したり、圧力1
9.6MPa以上で加圧ホットプレス焼結したり、また
は熱間静水圧プレス(HIP)処理を実施したり、もし
くはプラズマ放電焼結を実施することにより、Ti−A
l合金焼結体を作製する。
【0051】上記焼結過程において、1000℃未満の
温度で処理した場合、または3時間未満の条件で加熱処
理した場合には、低密度で、かつ、ガス成分を多量に含
有した焼結体しか得られず、スパッタリングにより得ら
れる膜特性が低下する。一方、温度が1500℃以上の
焼結条件で処理すると、ターゲット組織の結晶粒が異常
に成長して焼結体の平均結晶粒径を粗大化させ、かつ、
そのばらつきも大きくなる。
温度で処理した場合、または3時間未満の条件で加熱処
理した場合には、低密度で、かつ、ガス成分を多量に含
有した焼結体しか得られず、スパッタリングにより得ら
れる膜特性が低下する。一方、温度が1500℃以上の
焼結条件で処理すると、ターゲット組織の結晶粒が異常
に成長して焼結体の平均結晶粒径を粗大化させ、かつ、
そのばらつきも大きくなる。
【0052】このようにして得たTi−Al合金焼結体
を所定寸法に機械加工することにより、本発明に係るス
パッタリングターゲットが得られる。
を所定寸法に機械加工することにより、本発明に係るス
パッタリングターゲットが得られる。
【0053】上記構成に係るスパッタリングターゲット
およびその製造方法によれば、真空溶解法にて調製した
母合金を回転電極法により所定粒径の合金粉末とし、こ
れを焼結してターゲットが形成されているため、偏析が
少なく構成成分が均一に分散し、パーティクルや異常放
電の発生が少ないターゲットが得られる。また、このタ
ーゲットを使用してスパッタリングを実施したときに、
耐酸化性、密着性、膜厚等の面内均一性が優れた配線膜
等を効率的に形成できる。
およびその製造方法によれば、真空溶解法にて調製した
母合金を回転電極法により所定粒径の合金粉末とし、こ
れを焼結してターゲットが形成されているため、偏析が
少なく構成成分が均一に分散し、パーティクルや異常放
電の発生が少ないターゲットが得られる。また、このタ
ーゲットを使用してスパッタリングを実施したときに、
耐酸化性、密着性、膜厚等の面内均一性が優れた配線膜
等を効率的に形成できる。
【0054】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態および効果
について、以下の実施例および比較例を参照してより具
体的に説明する。
について、以下の実施例および比較例を参照してより具
体的に説明する。
【0055】
【実施例1】まず、純度4N5(99.995%)のT
i材と純度4N(99.99%)のAl材を準備し、T
i−30at%Alの配合組成となるよう計量し混合し
た。そのTi材とAl材との混合体を真空アーク溶解装
置にセットし、装置のチャンバー内を5.0×10−3
Paまで排気した後に、アーク溶解を行い、直径80m
m×長さ100mmのインゴットを作製した。
i材と純度4N(99.99%)のAl材を準備し、T
i−30at%Alの配合組成となるよう計量し混合し
た。そのTi材とAl材との混合体を真空アーク溶解装
置にセットし、装置のチャンバー内を5.0×10−3
Paまで排気した後に、アーク溶解を行い、直径80m
m×長さ100mmのインゴットを作製した。
【0056】得られたインゴットを機械加工して直径7
0mm×長さ100mmの電極材とし、得られた電極材
を用いて、12000rpmの回転数でプラズマ回転電
極法(P−REP)に基づく溶融分散処理を実施し、T
i−Al合金粉末を作製した。得られたTi−Al合金
粉末の平均粒径は100μmであった。その合金粉末を
直径130mmのカーボンモールドに充填した後に、加
圧ホットプレス装置に装填し、真空中で10℃/min
の昇温速度で温度1200℃まで加熱した後に、圧力2
4.5MPaの条件で5時間焼結した。
0mm×長さ100mmの電極材とし、得られた電極材
を用いて、12000rpmの回転数でプラズマ回転電
極法(P−REP)に基づく溶融分散処理を実施し、T
i−Al合金粉末を作製した。得られたTi−Al合金
粉末の平均粒径は100μmであった。その合金粉末を
直径130mmのカーボンモールドに充填した後に、加
圧ホットプレス装置に装填し、真空中で10℃/min
の昇温速度で温度1200℃まで加熱した後に、圧力2
4.5MPaの条件で5時間焼結した。
【0057】得られた焼結体を機械加工して、直径12
7mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、この円盤状の焼
結体に対して、EPMA装置(JEOL製JXA−86
00M)を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域におけるTi成分およびAl成分のカラーマッピング
を得た。その結果、測定感度のカウント数が3500以
上である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上
であるTi偏析部の存在個数は3個であり、Ti偏析部
の最大径は10μmであった。
7mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、この円盤状の焼
結体に対して、EPMA装置(JEOL製JXA−86
00M)を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域におけるTi成分およびAl成分のカラーマッピング
を得た。その結果、測定感度のカウント数が3500以
上である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上
であるTi偏析部の存在個数は3個であり、Ti偏析部
の最大径は10μmであった。
【0058】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は1
個であり、Al偏析部の最大径は8μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は1
個であり、Al偏析部の最大径は8μmであった。
【0059】また、その200μm四方の測定領域を4
分割し、TiおよびAlのそれぞれの成分について、偏
析部の面積比率を測定し、そのばらつきを、前記[(最
大値−最小値)/(最大値+最小値)]×100(%)
で示す(1)式で算出した。その結果、Ti偏析部の面
積比率のばらつきは3%である一方、Al偏析部の面積
比率のばらつき5%であった。以上の事実から、ターゲ
ットの構成成分の偏析は十分に抑制されていることが判
明した。
分割し、TiおよびAlのそれぞれの成分について、偏
析部の面積比率を測定し、そのばらつきを、前記[(最
大値−最小値)/(最大値+最小値)]×100(%)
で示す(1)式で算出した。その結果、Ti偏析部の面
積比率のばらつきは3%である一方、Al偏析部の面積
比率のばらつき5%であった。以上の事実から、ターゲ
ットの構成成分の偏析は十分に抑制されていることが判
明した。
【0060】このように調製したTi−Al焼結体とA
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、実施例1に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、実施例1に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
【0061】このようにして得たTiAlスパッタリン
グターゲットを用いて、表面を熱酸化させた8−インチ
Siウエハー基板上に、マグネトロンスパッタリング装
置(ULVAC:SH−550)を用いて、基板−ター
ゲット間距離=150mm、背圧:1×10−5Pa、
出力DC:2kW、Ar流量:10sccm、N2ガス
流量:20sccm、スパッタ時間:10minの条件
下で、膜厚1000ÅのTiAlN膜のスパッタリング
を行い、薄膜中に混入した直径0.2μm以上のパーテ
ィクル数を測定した。なお、パーティクルについては、
パーティクル測定器(WM3)を使用した。
グターゲットを用いて、表面を熱酸化させた8−インチ
Siウエハー基板上に、マグネトロンスパッタリング装
置(ULVAC:SH−550)を用いて、基板−ター
ゲット間距離=150mm、背圧:1×10−5Pa、
出力DC:2kW、Ar流量:10sccm、N2ガス
流量:20sccm、スパッタ時間:10minの条件
下で、膜厚1000ÅのTiAlN膜のスパッタリング
を行い、薄膜中に混入した直径0.2μm以上のパーテ
ィクル数を測定した。なお、パーティクルについては、
パーティクル測定器(WM3)を使用した。
【0062】また、ウエハー全体に形成した薄膜の面内
均一性を評価するために、図1に示す17箇所の部位よ
り、薄膜サンプルを採取した。すなわち、円形状の薄膜
の中心部(部位1)と、中心部を通り円周を均等に分割
した4本の直線上の中心から外周部に向かって半径の9
0%の位置(部位2〜9)および中心から半径の50%
の位置(部位10〜17)の合計17箇所を薄膜サンプ
ルの採取位置とした。
均一性を評価するために、図1に示す17箇所の部位よ
り、薄膜サンプルを採取した。すなわち、円形状の薄膜
の中心部(部位1)と、中心部を通り円周を均等に分割
した4本の直線上の中心から外周部に向かって半径の9
0%の位置(部位2〜9)および中心から半径の50%
の位置(部位10〜17)の合計17箇所を薄膜サンプ
ルの採取位置とした。
【0063】そして、各薄膜サンプルについて、膜厚測
定装置(Alpha−Step200)を用いて膜厚を
測定し、その膜厚のばらつきを、前記偏析部のばらつき
と同様に[(最大値−最小値)/(最大値+最小値)×
100(%)]で示す(1)式で算出することにより、
膜厚の面内均一性を評価した。
定装置(Alpha−Step200)を用いて膜厚を
測定し、その膜厚のばらつきを、前記偏析部のばらつき
と同様に[(最大値−最小値)/(最大値+最小値)×
100(%)]で示す(1)式で算出することにより、
膜厚の面内均一性を評価した。
【0064】その結果、直径0.2μm以上のパーティ
クルの混入数は8p/wであり、膜厚のばらつきは10
%であり、高品質の薄膜を安定的に形成することが実現
できた。
クルの混入数は8p/wであり、膜厚のばらつきは10
%であり、高品質の薄膜を安定的に形成することが実現
できた。
【0065】さらに、形成したTiAlN膜の耐酸化性
を評価するために、さらにW膜を形成し加熱処理後にお
ける酸化物の生成量を下記のように調査した。すなわ
ち、同様のスパッタ装置にWターゲットを装着し、基板
−ターゲット間距離=150mm、背圧:1×10−5
Pa、出力:DC2kW、Ar圧力:0.5Pa、スパ
ッタ時間:5minの条件下で、TiAlN膜の上にW
膜を1000Å成膜した。その後、成膜したウエハー
を、真空度:1×10−2Pa、温度:600℃で3時
間の真空熱処理を施した後に、理学機器のX線回折装置
でプロファイル計測を行い、Wの酸化物の形成状態をX
線強度に基づいて調査することによって、耐酸化性を評
価した。その結果、W酸化物のX線ピーク強度は0であ
り、十分に耐酸化性も得られていることが確認できた。
を評価するために、さらにW膜を形成し加熱処理後にお
ける酸化物の生成量を下記のように調査した。すなわ
ち、同様のスパッタ装置にWターゲットを装着し、基板
−ターゲット間距離=150mm、背圧:1×10−5
Pa、出力:DC2kW、Ar圧力:0.5Pa、スパ
ッタ時間:5minの条件下で、TiAlN膜の上にW
膜を1000Å成膜した。その後、成膜したウエハー
を、真空度:1×10−2Pa、温度:600℃で3時
間の真空熱処理を施した後に、理学機器のX線回折装置
でプロファイル計測を行い、Wの酸化物の形成状態をX
線強度に基づいて調査することによって、耐酸化性を評
価した。その結果、W酸化物のX線ピーク強度は0であ
り、十分に耐酸化性も得られていることが確認できた。
【0066】
【実施例2】純度4N5(99.995%)のTi材と
純度4NのAl材とを準備し、Ti−40at%Alの
配合組成となるよう計量した。そのTi材およびAl材
をコールドクルーシブル溶解装置にセットし、7×10
−3Paの真空度が得られるまで装置内を排気した後
に、溶解処理を実施し、直径80mm×長さ100mm
のインゴットを作製した。得られたインゴットを機械加
工して直径70mm×長さ100mmの電極材とし、得
られた電極材を用いて、10000rpmの回転数でプ
ラズマ回転電極法(P−REP)に基づく溶解分散処理
を実施し、Ti−Al合金粉末を作製した。合金粉末の
平均粒径は200μmであった。その合金粉末を、直径
130mmのカーボンモールドに充填して、加圧ホット
プレス装置に配置し、真空中で10℃/minの昇温速
度で温度1300℃まで加熱した後に、24.5MPa
の圧力条件下で4時間焼結した。
純度4NのAl材とを準備し、Ti−40at%Alの
配合組成となるよう計量した。そのTi材およびAl材
をコールドクルーシブル溶解装置にセットし、7×10
−3Paの真空度が得られるまで装置内を排気した後
に、溶解処理を実施し、直径80mm×長さ100mm
のインゴットを作製した。得られたインゴットを機械加
工して直径70mm×長さ100mmの電極材とし、得
られた電極材を用いて、10000rpmの回転数でプ
ラズマ回転電極法(P−REP)に基づく溶解分散処理
を実施し、Ti−Al合金粉末を作製した。合金粉末の
平均粒径は200μmであった。その合金粉末を、直径
130mmのカーボンモールドに充填して、加圧ホット
プレス装置に配置し、真空中で10℃/minの昇温速
度で温度1300℃まで加熱した後に、24.5MPa
の圧力条件下で4時間焼結した。
【0067】得られた焼結体を機械加工して直径127
mm×厚さ5mmの円盤状に成形した後に、前記同様の
EPMA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測
定領域内におけるTiおよびAl成分のカラーマッピン
グを得た。
mm×厚さ5mmの円盤状に成形した後に、前記同様の
EPMA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測
定領域内におけるTiおよびAl成分のカラーマッピン
グを得た。
【0068】その結果、測定感度のカウント数が350
0以上である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm
以上であるTi偏析部の存在個数は2個であり、Ti偏
析部の最大径は18μmであった。
0以上である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm
以上であるTi偏析部の存在個数は2個であり、Ti偏
析部の最大径は18μmであった。
【0069】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は2
個であり、Al偏析部の最大径は27μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は2
個であり、Al偏析部の最大径は27μmであった。
【0070】また、上記測定領域を4分割し、Ti偏析
部およびAl偏析部のそれぞれの面積比率を測定し、そ
のばらつきを前記(1)式に基づいて算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは10%であり、
Al偏析部の面積比率のばらつきは19%であった。以
上の事実から、ターゲットの構成成分の偏析は十分に抑
制されていることが判明した。
部およびAl偏析部のそれぞれの面積比率を測定し、そ
のばらつきを前記(1)式に基づいて算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは10%であり、
Al偏析部の面積比率のばらつきは19%であった。以
上の事実から、ターゲットの構成成分の偏析は十分に抑
制されていることが判明した。
【0071】このように調製したTi−Al焼結体とA
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、実施例2に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、実施例2に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
【0072】このようにして得たTi−Alスパッタリ
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2ガス流量:20sccm、スパッタ
時間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiA
lN膜のスパッタリングを行い、直径が0.2μm以上
のパーティクルの混入数を調査した。
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2ガス流量:20sccm、スパッタ
時間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiA
lN膜のスパッタリングを行い、直径が0.2μm以上
のパーティクルの混入数を調査した。
【0073】また、図1に示す17箇所の部位より、薄
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、その膜厚のばらつきを、前記[(最大値−最小値)
/(最大値+最小値)×100(%)]で示す(1)式
に基づいて算出し、膜厚の面内均一性を評価した。その
結果、直径が0.2μm以上のパーティクルの混入数は
14p/wであり、膜厚のばらつきは8%であり、安定
的な成膜操作が実現できた。
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、その膜厚のばらつきを、前記[(最大値−最小値)
/(最大値+最小値)×100(%)]で示す(1)式
に基づいて算出し、膜厚の面内均一性を評価した。その
結果、直径が0.2μm以上のパーティクルの混入数は
14p/wであり、膜厚のばらつきは8%であり、安定
的な成膜操作が実現できた。
【0074】さらに、同様のスパッタ装置にWターゲッ
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar圧力:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を施した後に、理学機器の
X線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が
形成されているかどうかを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は100であり、多少酸化しているものの、デバイス
特性に影響がない程度であることが確認できた。
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar圧力:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を施した後に、理学機器の
X線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が
形成されているかどうかを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は100であり、多少酸化しているものの、デバイス
特性に影響がない程度であることが確認できた。
【0075】
【実施例3】純度4N5のTi材と純度4NのAl材と
を準備し、Ti−36at%Alの配合組成になるよう
計量した。そのTi材とAl材とをアーク溶解装置にセ
ットし、装置内を5.0×10−3Paまで排気した後
に、溶解操作を実施し、直径80mm×長さ100mm
のインゴットを作製した。得られたインゴットを機械加
工して、直径70mm×長さ100mmの電極材とし、
得られた電極材を用いて、11000rpmの回転数で
プラズマ回転電極法(P−REP)による溶解分散処理
を実施して、Ti−Al合金粉末を作製した。合金粉末
の平均粒径は150μmであった。その合金粉末を直径
130mmのカーボンモールドに充填して、加圧ホット
プレス装置を用いて真空中で10℃/minの昇温速度
で温度1250℃まで加熱し、圧力24.5MPaの条
件下で5時間焼結した。
を準備し、Ti−36at%Alの配合組成になるよう
計量した。そのTi材とAl材とをアーク溶解装置にセ
ットし、装置内を5.0×10−3Paまで排気した後
に、溶解操作を実施し、直径80mm×長さ100mm
のインゴットを作製した。得られたインゴットを機械加
工して、直径70mm×長さ100mmの電極材とし、
得られた電極材を用いて、11000rpmの回転数で
プラズマ回転電極法(P−REP)による溶解分散処理
を実施して、Ti−Al合金粉末を作製した。合金粉末
の平均粒径は150μmであった。その合金粉末を直径
130mmのカーボンモールドに充填して、加圧ホット
プレス装置を用いて真空中で10℃/minの昇温速度
で温度1250℃まで加熱し、圧力24.5MPaの条
件下で5時間焼結した。
【0076】得られた焼結体を機械加工して直径127
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様のEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内におけるTiおよびAl成分のカラーマッピングを
得た。その結果、測定感度のカウント数が3500以上
である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上で
あるTi偏析部の存在個数は5個であり、Ti偏析部の
最大径は21μmであった。
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様のEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内におけるTiおよびAl成分のカラーマッピングを
得た。その結果、測定感度のカウント数が3500以上
である連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上で
あるTi偏析部の存在個数は5個であり、Ti偏析部の
最大径は21μmであった。
【0077】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は3
個であり、Al偏析部の最大径は10μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は3
個であり、Al偏析部の最大径は10μmであった。
【0078】また、その測定領域を4分割し、Ti、A
lそれぞれの偏析部の面積比率を測定し、そのばらつき
を、前記[(最大値−最小値)/(最大値+最小値)×
100(%)]で示す(1)式に基づいて算出した。そ
の結果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは17%であ
り、Al偏析部の面積比率のばらつきは10%であっ
た。以上の事実から、ターゲットの構成成分の偏析は十
分に抑制されていることが判明した。
lそれぞれの偏析部の面積比率を測定し、そのばらつき
を、前記[(最大値−最小値)/(最大値+最小値)×
100(%)]で示す(1)式に基づいて算出した。そ
の結果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは17%であ
り、Al偏析部の面積比率のばらつきは10%であっ
た。以上の事実から、ターゲットの構成成分の偏析は十
分に抑制されていることが判明した。
【0079】このように調製したTi−Al焼結体とA
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、実施例3に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、実施例3に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
【0080】このようにして得たTi−Alスパッタリ
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2ガス流量:20sccm、スパッタ
時間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiA
lN膜のスパッタリングを行い、直径が0.2μm以上
のパーティクルの混入数を調査した。
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2ガス流量:20sccm、スパッタ
時間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiA
lN膜のスパッタリングを行い、直径が0.2μm以上
のパーティクルの混入数を調査した。
【0081】また、図1に示す17箇所の部位より、薄
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、その膜厚のばらつきを、前記[(最大値−最小値)
/(最大値+最小値)×100(%)]で示す(1)式
に基づいて算出し、膜厚の面内均一性を評価した。その
結果、直径が0.2μm以上のパーティクルの混入数は
18p/wであり、膜厚のばらつきは18%であり、安
定的な成膜操作が実現できた。
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、その膜厚のばらつきを、前記[(最大値−最小値)
/(最大値+最小値)×100(%)]で示す(1)式
に基づいて算出し、膜厚の面内均一性を評価した。その
結果、直径が0.2μm以上のパーティクルの混入数は
18p/wであり、膜厚のばらつきは18%であり、安
定的な成膜操作が実現できた。
【0082】さらに、同様のスパッタ装置にWターゲッ
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar圧力:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を施した後に、理学機器の
X線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が
形成されているかどうかを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は20であり、十分に耐酸化性が得られていることが
確認できた。
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar圧力:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を施した後に、理学機器の
X線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が
形成されているかどうかを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は20であり、十分に耐酸化性が得られていることが
確認できた。
【0083】
【比較例1】比較例用ターゲット材として、純度4N5
のTi材と純度4NのAl材とを準備し、Ti−30a
t%Alの配合組成となるよう計量した。そのTi材お
よびAl材を真空アーク溶解装置にセットし、装置内を
5×10−3Paまで排気した後にアーク溶解処理を実
施し、直径80mm×長さ100mmのインゴットを作
製した。得られたインゴットを機械加工して直径70m
m×長さ100mmの電極材とし、得られた電極材を用
いて、6000rpmの回転数でプラズマ回転電極法
(P−REP)に基づく溶融分散処理を実施し、Ti−
Al合金粉末を作製した。合金粉末の平均粒径は600
μmであった。その合金粉末を直径130mmのカーボ
ンモールドに充填し、真空中において昇温速度:10℃
/minで温度1250℃まで加熱し、圧力24.5M
Paの条件下で、加圧ホットプレス装置を用いて4時間
焼結した。
のTi材と純度4NのAl材とを準備し、Ti−30a
t%Alの配合組成となるよう計量した。そのTi材お
よびAl材を真空アーク溶解装置にセットし、装置内を
5×10−3Paまで排気した後にアーク溶解処理を実
施し、直径80mm×長さ100mmのインゴットを作
製した。得られたインゴットを機械加工して直径70m
m×長さ100mmの電極材とし、得られた電極材を用
いて、6000rpmの回転数でプラズマ回転電極法
(P−REP)に基づく溶融分散処理を実施し、Ti−
Al合金粉末を作製した。合金粉末の平均粒径は600
μmであった。その合金粉末を直径130mmのカーボ
ンモールドに充填し、真空中において昇温速度:10℃
/minで温度1250℃まで加熱し、圧力24.5M
Paの条件下で、加圧ホットプレス装置を用いて4時間
焼結した。
【0084】得られた焼結体を機械加工して直径127
mm×厚さ5mmの円盤状に成形した後に、EPMA装
置(JEOL製JXA−8600M)を用いて解析を行
い、200μm四方の測定領域内におけるTiおよびA
l成分のカラーマッピングを得た。その結果、測定感度
のカウント数が3500以上である連なった部分を囲む
最小円の直径が2μm以上であるTi偏析部の存在個数
は4個であり、Ti偏析部の最大径は9μmであった。
mm×厚さ5mmの円盤状に成形した後に、EPMA装
置(JEOL製JXA−8600M)を用いて解析を行
い、200μm四方の測定領域内におけるTiおよびA
l成分のカラーマッピングを得た。その結果、測定感度
のカウント数が3500以上である連なった部分を囲む
最小円の直径が2μm以上であるTi偏析部の存在個数
は4個であり、Ti偏析部の最大径は9μmであった。
【0085】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は6
個であり、Al偏析部の最大径は12μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は6
個であり、Al偏析部の最大径は12μmであった。
【0086】また、その測定領域を4分割し、Tiおよ
びAl成分について、それぞれの偏析部の面積比率を測
定し、そのばらつきを、前記[(最大値−最小値)/
(最大値+最小値)×100(%)]で示す(1)式で
算出した。その結果、Ti偏析部の面積比率のばらつき
は19%であり、Al偏析部の面積比率のばらつきは1
0%であった。以上の事実から、ターゲットの構成成分
の偏析は十分に抑制されていることが判明した。
びAl成分について、それぞれの偏析部の面積比率を測
定し、そのばらつきを、前記[(最大値−最小値)/
(最大値+最小値)×100(%)]で示す(1)式で
算出した。その結果、Ti偏析部の面積比率のばらつき
は19%であり、Al偏析部の面積比率のばらつきは1
0%であった。以上の事実から、ターゲットの構成成分
の偏析は十分に抑制されていることが判明した。
【0087】このように調製したTi−Al焼結体とA
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、比較例1に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
lバッキングプレートとを、ソルダー接合法により一体
に接合し、比較例1に係るTi−Al製スパッタリング
ターゲットを得た。
【0088】このようにして得たTiAlスパッタリン
グターゲットを用いて、実施例1と同様に、表面を熱酸
化させたSiウエハー上に、マグネトロンスパッタリン
グ装置(ULVAC:SH−550)を用いて、基板−
ターゲット間距離=150mm、背圧:1×10−5P
a、出力:DC2kW、Ar流量:10sccm、N 2
ガス流量:20sccm、スパッタ時間:10minの
条件下で、膜厚1000ÅのTiAlN膜のスパッタリ
ングを行い、直径が0.2μm以上のパーティクル混入
数を調査した。
グターゲットを用いて、実施例1と同様に、表面を熱酸
化させたSiウエハー上に、マグネトロンスパッタリン
グ装置(ULVAC:SH−550)を用いて、基板−
ターゲット間距離=150mm、背圧:1×10−5P
a、出力:DC2kW、Ar流量:10sccm、N 2
ガス流量:20sccm、スパッタ時間:10minの
条件下で、膜厚1000ÅのTiAlN膜のスパッタリ
ングを行い、直径が0.2μm以上のパーティクル混入
数を調査した。
【0089】また、図1に示す17箇所の部位より、薄
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置(Alpha−St
ep200)を用いて膜厚を測定し、膜厚のばらつき
を、前記[(最大値−最小値)/(最大値+最小値)×
100(%)]で示す(1)式で算出し、膜厚の面内均
一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上のパー
ティクル混入数は86p/wであり、膜厚のばらつきは
40%であった。この比較例1のターゲットにおいて
は、プラズマ回転電極法(P−REP)に基づく溶融分
散処理後におけるTi−Al合金粉末の平均粒径は60
0μmと過大であったために、パーティクルの発生量が
多く、膜厚さのばらつきが大きくなる結果となった。
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置(Alpha−St
ep200)を用いて膜厚を測定し、膜厚のばらつき
を、前記[(最大値−最小値)/(最大値+最小値)×
100(%)]で示す(1)式で算出し、膜厚の面内均
一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上のパー
ティクル混入数は86p/wであり、膜厚のばらつきは
40%であった。この比較例1のターゲットにおいて
は、プラズマ回転電極法(P−REP)に基づく溶融分
散処理後におけるTi−Al合金粉末の平均粒径は60
0μmと過大であったために、パーティクルの発生量が
多く、膜厚さのばらつきが大きくなる結果となった。
【0090】さらに、同様のスパッタ装置にWターゲッ
トをセットし、基板−ターゲット間距離=150mm、
背圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流
量:0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、
TiAlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その
後、成膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、
温度600℃で3時間の真空熱処理を実施した後に、理
学機器のX線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの
酸化物が形成されているか否かを調査することによっ
て、耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク
強度は50であり、十分な耐酸化性が得られていること
が確認できた。
トをセットし、基板−ターゲット間距離=150mm、
背圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流
量:0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、
TiAlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その
後、成膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、
温度600℃で3時間の真空熱処理を実施した後に、理
学機器のX線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの
酸化物が形成されているか否かを調査することによっ
て、耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク
強度は50であり、十分な耐酸化性が得られていること
が確認できた。
【0091】
【比較例2】純度4N5のTi材と純度4NのAl材と
を準備し、Ti−15at%Alの配合組成となるよう
計量した。そのTi材およびAl材をコールドクルーシ
ブル溶解装置にセットし、装置内を6×10−1Paの
真空度に達するまで排気した後に、溶解操作を実施し、
直径80mm×長さ100mmのインゴットを作製し
た。得られたインゴットを機械加工して直径70mm×
長さ100mmの電極材とし、得られた電極材を用い
て、8000rpmの回転数でP−REPによる処理を
実施してTi−Al合金粉末を作製した。合金粉末の平
均粒径は350μmであった。その合金粉末を直径13
0mmのカーボンモールドに充填して、真空中、130
0℃×5hr、昇温速度:10℃/min、圧力24.
5MPaの条件で、加圧ホットプレス装置を用いて焼結
した。
を準備し、Ti−15at%Alの配合組成となるよう
計量した。そのTi材およびAl材をコールドクルーシ
ブル溶解装置にセットし、装置内を6×10−1Paの
真空度に達するまで排気した後に、溶解操作を実施し、
直径80mm×長さ100mmのインゴットを作製し
た。得られたインゴットを機械加工して直径70mm×
長さ100mmの電極材とし、得られた電極材を用い
て、8000rpmの回転数でP−REPによる処理を
実施してTi−Al合金粉末を作製した。合金粉末の平
均粒径は350μmであった。その合金粉末を直径13
0mmのカーボンモールドに充填して、真空中、130
0℃×5hr、昇温速度:10℃/min、圧力24.
5MPaの条件で、加圧ホットプレス装置を用いて焼結
した。
【0092】得られた焼結体を機械加工して直径127
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、実施例1と同様に
EPMA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測
定領域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得
た。その結果、測定感度のカウント数が3500以上で
ある連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であ
るTi偏析部の存在個数は12個であり、Ti偏析部の
最大径は46μmであった。
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、実施例1と同様に
EPMA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測
定領域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得
た。その結果、測定感度のカウント数が3500以上で
ある連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であ
るTi偏析部の存在個数は12個であり、Ti偏析部の
最大径は46μmであった。
【0093】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は4
個であり、Al偏析部の最大径は40μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は4
個であり、Al偏析部の最大径は40μmであった。
【0094】また、その測定領域を4分割し、Tiおよ
びAl成分について、それぞれの偏析部の面積比率を測
定し、そのばらつきを前記(1)式に基づいて算出し
た。その結果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは20
%であり、Al偏析部の面積比率のばらつきは48%で
あった。TiとAlとの双方の成分について偏析が発生
する結果となった。
びAl成分について、それぞれの偏析部の面積比率を測
定し、そのばらつきを前記(1)式に基づいて算出し
た。その結果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは20
%であり、Al偏析部の面積比率のばらつきは48%で
あった。TiとAlとの双方の成分について偏析が発生
する結果となった。
【0095】このターゲット用焼結体とAlバッキング
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例2に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例2に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
【0096】このようにして得たTi−Alスパッタリ
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板―ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時
間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAl
N膜のスパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパ
ーティクル混入数を調査した。
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板―ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時
間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAl
N膜のスパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパ
ーティクル混入数を調査した。
【0097】また、図1に示す17箇所の部位より、薄
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式に基づいて算出
し、膜厚の面内均一性を評価した。その結果、直径0.
2μm以上のパーティクルの混入数は30p/wであ
り、膜厚のばらつきは35%であり、安定して成膜され
ているとは言いがたい結果であった。
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式に基づいて算出
し、膜厚の面内均一性を評価した。その結果、直径0.
2μm以上のパーティクルの混入数は30p/wであ
り、膜厚のばらつきは35%であり、安定して成膜され
ているとは言いがたい結果であった。
【0098】さらに、同様のスパッタ装置にWターゲッ
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を実施し、理学機器のX線
回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が形成
されているか否かを調査することによって、薄膜の耐酸
化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強度は1
000であり、小さなピークを確認することができた。
すなわち、TiAlN膜がバリア性を発揮せず、熱酸化
Siの酸素成分を透過させた結果となり、バリアメタル
層としての機能が発揮されないことが判明した。
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を実施し、理学機器のX線
回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が形成
されているか否かを調査することによって、薄膜の耐酸
化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強度は1
000であり、小さなピークを確認することができた。
すなわち、TiAlN膜がバリア性を発揮せず、熱酸化
Siの酸素成分を透過させた結果となり、バリアメタル
層としての機能が発揮されないことが判明した。
【0099】
【比較例3】純度4N5のTi材と純度4NのAl材と
を準備し、Ti−3at%Alの配合組成となるよう計
量した。そのTi材およびAl材をアーク溶解装置にセ
ットし、装置内を5×10−3Paまで排気した後に、
溶解処理を実施し、直径80mm×長さ100mmのイ
ンゴットを作製した。得られたインゴットに対し、加工
率50%に至るまで温度1000℃で熱間鍛造を実施し
た後、さらに加工率80%に至るまで温度1000℃で
熱間クロス圧延を実施し、さらに温度900℃で1時間
の再結晶化熱処理を実施することにより、Ti−Al合
金板を得た。なお、本比較例3では、Al組成が30%
以下であることから、上記のような高い加工率を与える
塑性加工も可能であった。
を準備し、Ti−3at%Alの配合組成となるよう計
量した。そのTi材およびAl材をアーク溶解装置にセ
ットし、装置内を5×10−3Paまで排気した後に、
溶解処理を実施し、直径80mm×長さ100mmのイ
ンゴットを作製した。得られたインゴットに対し、加工
率50%に至るまで温度1000℃で熱間鍛造を実施し
た後、さらに加工率80%に至るまで温度1000℃で
熱間クロス圧延を実施し、さらに温度900℃で1時間
の再結晶化熱処理を実施することにより、Ti−Al合
金板を得た。なお、本比較例3では、Al組成が30%
以下であることから、上記のような高い加工率を与える
塑性加工も可能であった。
【0100】得られた圧延材を機械加工して直径127
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様にEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得た。
その結果、測定感度のカウント数が3500以上である
連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であるT
i偏析部の存在個数は3個であり、Ti偏析部の最大径
は70μm以上であった。
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様にEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得た。
その結果、測定感度のカウント数が3500以上である
連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であるT
i偏析部の存在個数は3個であり、Ti偏析部の最大径
は70μm以上であった。
【0101】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は1
個であり、Al偏析部の最大径は5μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は1
個であり、Al偏析部の最大径は5μmであった。
【0102】また、上記測定領域を4分割し、Tiおよ
びAl成分についてそれぞれの偏析部の面積比率を測定
し、そのばらつきを前記(1)式で算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは59%であり、
Al偏析部の面積比率のばらつきは14%であった。こ
れは本比較例3のターゲットが、Al量に対してTiが
はるかに多い組成であるため、金属間化合物であるTi
3Alの形成が僅かの小さい範囲でしか起こらず、Ti
成分が単独で存在するためである。
びAl成分についてそれぞれの偏析部の面積比率を測定
し、そのばらつきを前記(1)式で算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは59%であり、
Al偏析部の面積比率のばらつきは14%であった。こ
れは本比較例3のターゲットが、Al量に対してTiが
はるかに多い組成であるため、金属間化合物であるTi
3Alの形成が僅かの小さい範囲でしか起こらず、Ti
成分が単独で存在するためである。
【0103】このターゲット用焼結体とAlバッキング
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例3に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例3に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
【0104】このようにして得たTi−Alスパッタリ
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板・ターゲット距離=150mm、背圧:
1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:10
sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時間:1
0minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAlN膜の
スパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパーティ
クル混入数を調査した。
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板・ターゲット距離=150mm、背圧:
1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:10
sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時間:1
0minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAlN膜の
スパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパーティ
クル混入数を調査した。
【0105】また、図1に示す17箇所の部位より、薄
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式で算出し、膜厚の
面内均一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上
のパーティクルの混入数は40p/wであり、膜厚のば
らつきは55%であり、安定的に成膜されている状態と
は言い難い結果となった。
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式で算出し、膜厚の
面内均一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上
のパーティクルの混入数は40p/wであり、膜厚のば
らつきは55%であり、安定的に成膜されている状態と
は言い難い結果となった。
【0106】さらに、同様のスパッタ装置にWターゲッ
トをセットし、基板−ターゲット間距離=150mm、
背圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流
量:0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、
TiAlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その
後、成膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、
温度600℃で3時間の真空熱処理を実施し、理学機器
のX線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物
が形成されているか否かを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は2100であり、大きな回折ピークを確認すること
ができた。すなわち、本比較例3ではTi成分が過多で
あったために、TiAlN膜がバリア性を発揮せず、熱
酸化Siの酸素成分を透過させた結果となり、バリアメ
タル層としての機能が発揮されなかった。
トをセットし、基板−ターゲット間距離=150mm、
背圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流
量:0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、
TiAlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その
後、成膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、
温度600℃で3時間の真空熱処理を実施し、理学機器
のX線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物
が形成されているか否かを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は2100であり、大きな回折ピークを確認すること
ができた。すなわち、本比較例3ではTi成分が過多で
あったために、TiAlN膜がバリア性を発揮せず、熱
酸化Siの酸素成分を透過させた結果となり、バリアメ
タル層としての機能が発揮されなかった。
【0107】
【比較例4】純度4N5のTi粉末と純度4NのAl粉
末とを準備し、Ti−70at%Alの配合組成となる
よう計量した。そのTi粉末およびAl粉末をボールミ
ルにて24時間混合し、その混合粉末を直径130mm
のカーボンモールドに充填して、真空中、1300℃×
5hr、昇温速度:10℃/min、圧力29.4MP
aの条件下で、加圧ホットプレス装置を用いて焼結し
た。
末とを準備し、Ti−70at%Alの配合組成となる
よう計量した。そのTi粉末およびAl粉末をボールミ
ルにて24時間混合し、その混合粉末を直径130mm
のカーボンモールドに充填して、真空中、1300℃×
5hr、昇温速度:10℃/min、圧力29.4MP
aの条件下で、加圧ホットプレス装置を用いて焼結し
た。
【0108】得られた焼結体を機械加工して直径127
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様にEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得た。
その結果、測定感度のカウント数が3500以上である
連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であるT
i偏析部の存在個数は17個であり、Ti偏析部の最大
径は8μm以上であった。
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様にEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得た。
その結果、測定感度のカウント数が3500以上である
連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であるT
i偏析部の存在個数は17個であり、Ti偏析部の最大
径は8μm以上であった。
【0109】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は2
0個であり、Al偏析部の最大径は15μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は2
0個であり、Al偏析部の最大径は15μmであった。
【0110】また、上記測定領域を4分割し、Tiおよ
びAl成分についてそれぞれの偏析部の面積比率を測定
し、そのばらつきを前記(1)式で算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは15%であり、
Al偏析部の面積比率のばらつきは15%であった。こ
れにより、本比較例3のターゲットでは、Ti、Alの
偏析は抑制できているといえる。
びAl成分についてそれぞれの偏析部の面積比率を測定
し、そのばらつきを前記(1)式で算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは15%であり、
Al偏析部の面積比率のばらつきは15%であった。こ
れにより、本比較例3のターゲットでは、Ti、Alの
偏析は抑制できているといえる。
【0111】このターゲット用焼結体とAlバッキング
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例4に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例4に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
【0112】このようにして得たTi−Alスパッタリ
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時
間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAl
N膜のスパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパ
ーティクル混入数を調査した。
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時
間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAl
N膜のスパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパ
ーティクル混入数を調査した。
【0113】また、図1に示す17箇所の部位より、薄
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式で算出し、膜厚の
面内均一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上
のパーティクルの混入数は120p/wであり、膜厚の
ばらつきは16%であり、安定的に成膜されている状態
とは言い難い結果となった。
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式で算出し、膜厚の
面内均一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上
のパーティクルの混入数は120p/wであり、膜厚の
ばらつきは16%であり、安定的に成膜されている状態
とは言い難い結果となった。
【0114】さらに、同様のスパッタ装置にWターゲッ
トを装着、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を施し、理学機器のX線回
折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が形成さ
れているか否かを調査することによって、薄膜の耐酸化
性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強度は25
00であり、大きな回折ピークが確認された。これは、
本比較例4に係るターゲットは、粉末焼結法により形成
されているため、残留ガス成分が多い上に、さらにAl
組成が過多であるために、TiAlN膜がバリア性を発
揮せず、熱酸化Siの酸素成分を透過させる結果となっ
てしまった。
トを装着、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を施し、理学機器のX線回
折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物が形成さ
れているか否かを調査することによって、薄膜の耐酸化
性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強度は25
00であり、大きな回折ピークが確認された。これは、
本比較例4に係るターゲットは、粉末焼結法により形成
されているため、残留ガス成分が多い上に、さらにAl
組成が過多であるために、TiAlN膜がバリア性を発
揮せず、熱酸化Siの酸素成分を透過させる結果となっ
てしまった。
【0115】
【比較例5】純度4N5のTi材と純度4NのAl材と
を準備し、Ti−45at%Alの配合組成となるよう
計量した。そのTi材およびAl材をコールドクルーシ
ブル溶解装置にセットし、装置内を7×10−3Paま
で排気した後に、溶解処理を行い、直径130mm×長
さ100mmのインゴットを作製した。
を準備し、Ti−45at%Alの配合組成となるよう
計量した。そのTi材およびAl材をコールドクルーシ
ブル溶解装置にセットし、装置内を7×10−3Paま
で排気した後に、溶解処理を行い、直径130mm×長
さ100mmのインゴットを作製した。
【0116】得られた溶解材を機械加工して直径127
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様にEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得た。
その結果、測定感度のカウント数が3500以上である
連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であるT
i偏析部の存在個数は8個であり、Ti偏析部の最大径
は38μm以上であった。
mm×厚さ5mmの円盤状に成形し、前記と同様にEP
MA装置を用いて解析を行い、200μm四方の測定領
域内のTiおよびAl成分のカラーマッピングを得た。
その結果、測定感度のカウント数が3500以上である
連なった部分を囲む最小円の直径が2μm以上であるT
i偏析部の存在個数は8個であり、Ti偏析部の最大径
は38μm以上であった。
【0117】同様にして、Alに関しては、測定感度の
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は1
0個であり、Al偏析部の最大径は30μmであった。
カウント数が400以上である連なった部分を囲む最小
円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在個数は1
0個であり、Al偏析部の最大径は30μmであった。
【0118】また、上記測定領域を4分割し、Tiおよ
びAl成分についてそれぞれの偏析部の面積比率を測定
し、そのばらつきを前記(1)式で算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは25%、Al偏
析部の面積比率のばらつきは50%であった。以上の事
実から、特にAl成分について偏析が多く発生するとい
う結果となった。
びAl成分についてそれぞれの偏析部の面積比率を測定
し、そのばらつきを前記(1)式で算出した。その結
果、Ti偏析部の面積比率のばらつきは25%、Al偏
析部の面積比率のばらつきは50%であった。以上の事
実から、特にAl成分について偏析が多く発生するとい
う結果となった。
【0119】このターゲット用焼結体とAlバッキング
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例5に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
プレートとを、ソルダー接合法を用いて一体に接合させ
ることにより、比較例5に係るTi−Alスパッタリン
グターゲットを得た。
【0120】このようにして得たTi−Alスパッタリ
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時
間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAl
N膜のスパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパ
ーティクル混入数を調査した。
ングターゲットを用いて、表面を熱酸化させたSiウエ
ハー上に、前記同様のマグネトロンスパッタリング装置
を用いて、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
10sccm、N2流量:20sccm、スパッタ時
間:10minの条件下で、膜厚1000ÅのTiAl
N膜のスパッタリングを行い、直径0.2μm以上のパ
ーティクル混入数を調査した。
【0121】また、図1に示す17箇所の部位より、薄
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式で算出し、膜厚の
面内均一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上
のパーティクルの混入数は58p/wであり、膜厚のば
らつきは36%であり、特にパーティクル発生量が多
く、安定的に成膜できる状態とは言いがたい結果となっ
た。これは、本比較例5に係るターゲットの製法が、イ
ンゴットスライスであるため、結晶粒径が粗大化したこ
とに起因すると考えられる。
膜サンプルを採取し、膜厚測定装置を用いて膜厚を測定
し、膜厚のばらつきを、前記(1)式で算出し、膜厚の
面内均一性を評価した。その結果、直径0.2μm以上
のパーティクルの混入数は58p/wであり、膜厚のば
らつきは36%であり、特にパーティクル発生量が多
く、安定的に成膜できる状態とは言いがたい結果となっ
た。これは、本比較例5に係るターゲットの製法が、イ
ンゴットスライスであるため、結晶粒径が粗大化したこ
とに起因すると考えられる。
【0122】さらに、同様のスパッタ装置にWターゲッ
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を実施した後に、理学機器
のX線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物
が形成されているか否かを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は900であり、小さなピークが確認された。すなわ
ち、TiAlN膜がバリア性を発揮せず、熱酸化Siの
酸素成分を透過させたことを意味し、バリアメタル層と
しての機能が発揮されない結果となった。
トを装着し、基板−ターゲット間距離=150mm、背
圧:1×10−5Pa、出力:DC2kW、Ar流量:
0.5Pa、スパッタ時間:5minの条件下で、Ti
AlN膜の上にW膜を1000Å成膜した。その後、成
膜したウエハーを、真空度:1×10−2Pa、温度6
00℃で3時間の真空熱処理を実施した後に、理学機器
のX線回折装置でプロファイル計測を行い、Wの酸化物
が形成されているか否かを調査することによって、薄膜
の耐酸化性を評価した。その結果、W酸化物のピーク強
度は900であり、小さなピークが確認された。すなわ
ち、TiAlN膜がバリア性を発揮せず、熱酸化Siの
酸素成分を透過させたことを意味し、バリアメタル層と
しての機能が発揮されない結果となった。
【0123】以上の各実施例および比較例に係るスパッ
タリングターゲットの組成、製法、ターゲット組織およ
びそのターゲットをスパッタリングして形成した薄膜の
特性を、まとめて下記表1に示す。
タリングターゲットの組成、製法、ターゲット組織およ
びそのターゲットをスパッタリングして形成した薄膜の
特性を、まとめて下記表1に示す。
【0124】
【表1】
【0125】上記表1に示す結果から明らかなように、
各比較例のターゲットと比較して各実施例に係るターゲ
ット組織における偏析量およびそのばらつきは、はるか
に少なく、均一性が優れている。また、各ターゲットを
使用して形成した膜厚のばらつきおよびパーティクルの
混入数等を比較すると、明らかに本実施例に係るスパッ
タリングターゲットを使用することで、従来より安定し
たスパッタ特性を実現できることが判明した。したがっ
て、薄膜を使用する半導体製品の製造歩留りも大幅に改
善することが可能となり、半導体装置の電極および配線
材料用の高品質の薄膜を形成する際に極めて有効であ
る。
各比較例のターゲットと比較して各実施例に係るターゲ
ット組織における偏析量およびそのばらつきは、はるか
に少なく、均一性が優れている。また、各ターゲットを
使用して形成した膜厚のばらつきおよびパーティクルの
混入数等を比較すると、明らかに本実施例に係るスパッ
タリングターゲットを使用することで、従来より安定し
たスパッタ特性を実現できることが判明した。したがっ
て、薄膜を使用する半導体製品の製造歩留りも大幅に改
善することが可能となり、半導体装置の電極および配線
材料用の高品質の薄膜を形成する際に極めて有効であ
る。
【0126】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係るスパッタ
リングターゲットおよびその製造方法によれば、真空溶
解法にて調製した母合金を回転電極法により所定粒径の
合金粉末とし、これを焼結してターゲットが形成されて
いるため、偏析が少なく構成成分が均一に分散し、パー
ティクルや異常放電の発生が少ないターゲットが得られ
る。また、このターゲットを使用してスパッタリングを
実施したときに、耐酸化性、密着性、膜厚等の面内均一
性が優れた配線膜等を効率的に形成できる。
リングターゲットおよびその製造方法によれば、真空溶
解法にて調製した母合金を回転電極法により所定粒径の
合金粉末とし、これを焼結してターゲットが形成されて
いるため、偏析が少なく構成成分が均一に分散し、パー
ティクルや異常放電の発生が少ないターゲットが得られ
る。また、このターゲットを使用してスパッタリングを
実施したときに、耐酸化性、密着性、膜厚等の面内均一
性が優れた配線膜等を効率的に形成できる。
【図1】本発明に係るスパッタリングターゲットを使用
してスパッタリングして形成した薄膜からサンプルを採
取する位置を示す平面図。
してスパッタリングして形成した薄膜からサンプルを採
取する位置を示す平面図。
1〜17 薄膜サンプルの採取位置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 21/285 H01L 21/285 S
(72)発明者 渡邊 光一
神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株
式会社東芝横浜事業所内
(72)発明者 鈴木 幸伸
神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株
式会社東芝横浜事業所内
(72)発明者 藤岡 直美
神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株
式会社東芝横浜事業所内
Fターム(参考) 4K017 AA04 BA10 BB01 CA07 DA09
EF07
4K018 AA06 AA14 BA03 BA08 BC02
BC09 BD10 EA02 EA13 EA22
KA29
4K029 BA23 BC01 BD02 DC04 DC08
DC09
4M104 BB36 DD40 DD42
Claims (9)
- 【請求項1】 アルミニウムを5〜60原子%含有し、
残部成分が実質的にチタンから成るスパッタリングター
ゲットにおいて、EPMA解析によるAlのマッピング
を実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定
感度のカウント数が400以上である連なった部分を囲
む最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部の存在数
が上記測定領域内で5個以下であることを特徴とするス
パッタリングターゲット。 - 【請求項2】 請求項1記載のスパッタリングターゲッ
トにおいて、前記EPMA解析によるチタンのマッピン
グを実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測
定感度のカウント数が3500以上である連なった部分
を囲む最小円の直径が2μm以上であるTi偏析部の存
在数が上記測定領域内で5個以下であることを特徴とす
るスパッタリングターゲット。 - 【請求項3】 請求項1記載のスパッタリングターゲッ
トにおいて、前記EPMA解析によるAlのマッピング
を実施した場合に、200μm四方の測定領域を等面積
に4分割した各分割領域で、それぞれ測定感度のカウン
ト数が400以上であるAl偏析部の面積比率を測定し
たときに、各分割領域での面積比率のばらつきが30%
以内であることを特徴とするスパッタリングターゲッ
ト。 - 【請求項4】 請求項2記載のスパッタリングターゲッ
トにおいて、前記EPMA解析によるTiのマッピング
を実施した場合に、200μm四方の測定領域を等面積
に4分割した各分割領域で、それぞれ測定感度のカウン
ト数が4700以上であるTi偏析部の面積比率を測定
したときに、各分割領域での面積比率のばらつきが30
%以内であることを特徴とするスパッタリングターゲッ
ト。 - 【請求項5】 請求項1記載のスパッタリングターゲッ
トにおいて、前記Al偏析部の最大径がφ30μm以下
であることを特徴とするスパッタリングターゲット。 - 【請求項6】 請求項2記載のスパッタリングターゲッ
トにおいて、前記Ti偏析部の最大径がφ30μm以下
であることを特徴とするスパッタリングターゲット。 - 【請求項7】 アルミニウムを5〜60原子%含有し、
残部成分が実質的にチタンから成るスパッタリングター
ゲットであり、EPMA解析によるAlのマッピングを
実施した場合に、200μm四方の測定領域内で測定感
度のカウント数が400以上である連なった部分を囲む
最小円の直径が2μm以上であるAl偏析部が上記測定
領域内に5個以下存在するスパッタリングターゲットの
製造方法において、 アルミニウム含有量が5〜60原子%となるようにアル
ミニウム材とチタン材とを配合して原料体を調製する工
程と、 上記原料体を真空溶解法により融解し凝固せしめて、T
i−Al母合金を調製する工程と、 調製したTi−Al母合金を回転電極法により融解分散
せしめることによりアルミニウムを5〜60at%含有
した粒径500μm以下のTi−Al合金粉末を調製す
る工程と、 得られたTi−Al合金粉末を成形焼結してTi−Al
合金焼結体を作製し、スパッタリングターゲットとする
工程とを備えることを特徴とするスパッタリングターゲ
ットの製造方法。 - 【請求項8】 請求項7記載のスパッタリングターゲッ
トの製造方法において、前記真空溶解法が真空アーク溶
解法、コールドクルーシブル溶解法および電子ビーム溶
解法のいずれかであること特徴とするスパッタリングタ
ーゲットの製造方法。 - 【請求項9】 請求項8記載のスパッタリングターゲッ
トの製造方法において、前記焼結がホットプレス焼結
法、熱間静水圧プレス法およびプラズマ放電焼結法のい
ずれかの焼結法に基づいて実施されること特徴とするス
パッタリングターゲットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002004967A JP2003201560A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | スパッタリングターゲットおよびその製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002004967A JP2003201560A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | スパッタリングターゲットおよびその製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003201560A true JP2003201560A (ja) | 2003-07-18 |
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| JP2002004967A Pending JP2003201560A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | スパッタリングターゲットおよびその製造方法 |
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| JP (1) | JP2003201560A (ja) |
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- 2002-01-11 JP JP2002004967A patent/JP2003201560A/ja active Pending
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