JP2000273623A - Ti−Al合金スパッタリングターゲット - Google Patents
Ti−Al合金スパッタリングターゲットInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 積層薄膜を構成する物質の相互拡散により発
生する汚染防止のためのバリヤー膜形成に使用すること
のできる有用なTi−Al合金パッタリングターゲット
を提供する。 【解決手段】Al5〜65wt%を含有するTi−Al
合金スパッタリングターゲットであって、U、Th等の
それぞれの放射性元素の含有量が0.001ppm以
下、Na、K等のそれぞれのアルカリ金属の含有量が
0.1ppm以下、遷移金属であるFe10.0ppm
以下、Ni5.0ppm以下、Co2.0ppm以下、
Crの含有量が2.0ppm以下であり、その他の不純
物を含め99.995%以上の純度を有するTi−Al
合金スパッタリングターゲット。
生する汚染防止のためのバリヤー膜形成に使用すること
のできる有用なTi−Al合金パッタリングターゲット
を提供する。 【解決手段】Al5〜65wt%を含有するTi−Al
合金スパッタリングターゲットであって、U、Th等の
それぞれの放射性元素の含有量が0.001ppm以
下、Na、K等のそれぞれのアルカリ金属の含有量が
0.1ppm以下、遷移金属であるFe10.0ppm
以下、Ni5.0ppm以下、Co2.0ppm以下、
Crの含有量が2.0ppm以下であり、その他の不純
物を含め99.995%以上の純度を有するTi−Al
合金スパッタリングターゲット。
Description
【0001】この発明は、積層薄膜を構成する物質の相
互拡散により発生する汚染防止のためのバリヤー膜の形
成に使用することのできる有用なTi−Al合金パッタ
リングターゲットに関する。
互拡散により発生する汚染防止のためのバリヤー膜の形
成に使用することのできる有用なTi−Al合金パッタ
リングターゲットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の製造は飛躍的な進歩
を遂げ、最近ではG(ギガ)バイトスケールのDRAM
の設計がなされている。これら半導体装置等の製造工程
の中で多数の薄膜が形成されるが、薄膜相互間の距離が
極めて小さく集積密度が向上しているために、薄膜を構
成する物質あるいはその薄膜に含まれる不純物が隣接す
る薄膜に拡散するという問題が発生した。これにより自
膜及び隣接膜の構成物質のバランスが崩れ、本来所有し
ていなければならない膜の機能が低下するという大きな
問題が起こる。このような薄膜の製造工程においては数
百度に加熱される場合があり、また半導体装置を組み込
んだ電子機器の使用中にも温度が上昇する。このような
温度上昇は前記物質の拡散係数をさらに上げ、拡散によ
る電子機器の機能低下に大きな問題を生ずることにな
る。
を遂げ、最近ではG(ギガ)バイトスケールのDRAM
の設計がなされている。これら半導体装置等の製造工程
の中で多数の薄膜が形成されるが、薄膜相互間の距離が
極めて小さく集積密度が向上しているために、薄膜を構
成する物質あるいはその薄膜に含まれる不純物が隣接す
る薄膜に拡散するという問題が発生した。これにより自
膜及び隣接膜の構成物質のバランスが崩れ、本来所有し
ていなければならない膜の機能が低下するという大きな
問題が起こる。このような薄膜の製造工程においては数
百度に加熱される場合があり、また半導体装置を組み込
んだ電子機器の使用中にも温度が上昇する。このような
温度上昇は前記物質の拡散係数をさらに上げ、拡散によ
る電子機器の機能低下に大きな問題を生ずることにな
る。
【0003】一例を挙げると、バリウム−ストロンチウ
ム−チタネイト(BST)を使用するキャパシタである
が、一般にこの構造ではシリサイド(TiSi2 )層
とBST層との間に、TiAlNのバリヤ層(膜)が形
成される。これは前記シリサイド層のBST層からの酸
素の拡散により汚染されるのを防止するためである。こ
のTiAlNのバリヤ層は緻密な層であり、多少の熱で
は他の物質と殆ど反応しないので、この場合も約3〜5
nm程度でバリヤ層としての機能を十分に果たすことが
できる。
ム−チタネイト(BST)を使用するキャパシタである
が、一般にこの構造ではシリサイド(TiSi2 )層
とBST層との間に、TiAlNのバリヤ層(膜)が形
成される。これは前記シリサイド層のBST層からの酸
素の拡散により汚染されるのを防止するためである。こ
のTiAlNのバリヤ層は緻密な層であり、多少の熱で
は他の物質と殆ど反応しないので、この場合も約3〜5
nm程度でバリヤ層としての機能を十分に果たすことが
できる。
【0004】一般に、このTiAlNのバリヤ層はスパ
ッタリングにより形成する。スパッタリングは陰極に設
置したターゲットに、Ar+などの正イオンを物理的に
衝突させてターゲットを構成する金属原子をその衝突エ
ネルギーで放出させる手法であるが、上記窒化物を形成
するにはターゲットとしてTiAl合金を使用し、アル
ゴンガスと窒素の混合ガス雰囲気中でスパッタリングす
ることによって形成することができる。
ッタリングにより形成する。スパッタリングは陰極に設
置したターゲットに、Ar+などの正イオンを物理的に
衝突させてターゲットを構成する金属原子をその衝突エ
ネルギーで放出させる手法であるが、上記窒化物を形成
するにはターゲットとしてTiAl合金を使用し、アル
ゴンガスと窒素の混合ガス雰囲気中でスパッタリングす
ることによって形成することができる。
【0005】従来、このような極めて薄いTiAlNの
バリヤ層で十分な機能を有すると考えられていたため
に、TiAl合金ターゲットが特別な考慮もなされずに
使用されてきた。ところがアルカリ金属はゲート絶縁膜
中を簡単に移動し、例えばVLSIの界面特性を劣化さ
せるものであり、また放射性元素は、同元素からの放射
線によりMOS素子の動作信頼性に致命的な影響を与
え、さらに鉄、ニッケル、コバルト等の遷移金属または
クロム等の重金属は界面準位を発生させたり、接合リー
クの原因となった。
バリヤ層で十分な機能を有すると考えられていたため
に、TiAl合金ターゲットが特別な考慮もなされずに
使用されてきた。ところがアルカリ金属はゲート絶縁膜
中を簡単に移動し、例えばVLSIの界面特性を劣化さ
せるものであり、また放射性元素は、同元素からの放射
線によりMOS素子の動作信頼性に致命的な影響を与
え、さらに鉄、ニッケル、コバルト等の遷移金属または
クロム等の重金属は界面準位を発生させたり、接合リー
クの原因となった。
【0006】このような不純物が例えばバリヤ層から上
記のようなシリサイドに混入した場合には、VLSIの
機能を次第に低下させていく問題がある。また、ガス成
分として混入する酸素はチタンやアルミニウムとの結び
つきが強く、これが多量に混入するとTiAlN(窒化
膜)のバリヤ層としての機能を低下させるだけでなくス
パッタリング膜の形成もスムーズにいかないという問題
がある。さらに、ガス成分である炭素、水素、窒素が存
在するとスパッタリング中に、該ガスが原因と考えられ
る異常放電を起こし、均一な膜が形成されないという問
題が発生した。
記のようなシリサイドに混入した場合には、VLSIの
機能を次第に低下させていく問題がある。また、ガス成
分として混入する酸素はチタンやアルミニウムとの結び
つきが強く、これが多量に混入するとTiAlN(窒化
膜)のバリヤ層としての機能を低下させるだけでなくス
パッタリング膜の形成もスムーズにいかないという問題
がある。さらに、ガス成分である炭素、水素、窒素が存
在するとスパッタリング中に、該ガスが原因と考えられ
る異常放電を起こし、均一な膜が形成されないという問
題が発生した。
【0007】上記に説明したように、TiAlNのバリ
ヤ層の多くは他の機能薄膜に影響を与えないように、極
めて薄い膜を形成するものであるから、均一かつ良好な
緻密な膜が形成されないことは、バリヤ膜としての機能
が損なわれる可能性が非常に高い。さらに、このバリヤ
膜を発生源とする一切の不純物及び他の機能素子に影響
を与えるものは避ける必要がある。このようなことか
ら、バリヤ膜としての機能をより注意深くかつ厳密にコ
ントロールする必要がある。従来、バリヤ膜の成分を管
理するという発想がなく、上記のような問題が放置され
てきたのが現状である。
ヤ層の多くは他の機能薄膜に影響を与えないように、極
めて薄い膜を形成するものであるから、均一かつ良好な
緻密な膜が形成されないことは、バリヤ膜としての機能
が損なわれる可能性が非常に高い。さらに、このバリヤ
膜を発生源とする一切の不純物及び他の機能素子に影響
を与えるものは避ける必要がある。このようなことか
ら、バリヤ膜としての機能をより注意深くかつ厳密にコ
ントロールする必要がある。従来、バリヤ膜の成分を管
理するという発想がなく、上記のような問題が放置され
てきたのが現状である。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、上記の諸問
題点の解決、特に積層薄膜を構成する物質の相互拡散に
より発生する汚染防止のためのバリヤー膜としての機能
を効果的に発揮するとともに、このバリヤー膜から発生
する汚染物質または影響を極力低減させ、緻密な膜を形
成することができるTi−Al合金スパッタリングター
ゲットを提供することを目的としたものである。
題点の解決、特に積層薄膜を構成する物質の相互拡散に
より発生する汚染防止のためのバリヤー膜としての機能
を効果的に発揮するとともに、このバリヤー膜から発生
する汚染物質または影響を極力低減させ、緻密な膜を形
成することができるTi−Al合金スパッタリングター
ゲットを提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの技術的な手段は、ターゲットの厳密に管理した成分
と不純物のコントロールにより、安定したバリヤ膜の形
成を実現することができるとの知見を得た。本発明はこ
の知見に基づき、 1 Al5〜65wt%を含有するTi−Al合金スパ
ッタリングターゲットであって、U、Th等のそれぞれ
の放射性元素の含有量が0.001ppm以下、Na、
K等のそれぞれのアルカリ金属の含有量が0.1ppm
以下、遷移金属であるFe10.0ppm以下、Ni
5.0ppm以下、Co2.0ppm以下、Crの含有
量が2.0ppm以下であり、その他の不純物を含め9
9.995%以上の純度を有することを特徴とするTi
−Al合金スパッタリングターゲット 2 ガス成分である酸素500ppm以下、炭素30p
pm以下、水素20ppm以下、窒素80ppm以下で
あることを特徴とする請求項1記載のTi−Al合金ス
パッタリングターゲット、を提供するものである。
めの技術的な手段は、ターゲットの厳密に管理した成分
と不純物のコントロールにより、安定したバリヤ膜の形
成を実現することができるとの知見を得た。本発明はこ
の知見に基づき、 1 Al5〜65wt%を含有するTi−Al合金スパ
ッタリングターゲットであって、U、Th等のそれぞれ
の放射性元素の含有量が0.001ppm以下、Na、
K等のそれぞれのアルカリ金属の含有量が0.1ppm
以下、遷移金属であるFe10.0ppm以下、Ni
5.0ppm以下、Co2.0ppm以下、Crの含有
量が2.0ppm以下であり、その他の不純物を含め9
9.995%以上の純度を有することを特徴とするTi
−Al合金スパッタリングターゲット 2 ガス成分である酸素500ppm以下、炭素30p
pm以下、水素20ppm以下、窒素80ppm以下で
あることを特徴とする請求項1記載のTi−Al合金ス
パッタリングターゲット、を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のスパッタリングターゲッ
トはAl5〜65wt%、U、Th等のそれぞれの放射
性元素の含有量が0.001ppm以下、Na、K等の
それぞれのアルカリ金属の含有量が0.1ppm以下、
遷移金属であるFe10.0ppm以下、Ni5.0p
pm以下、Co2.0ppm以下、Crの含有量が2.
0ppm以下であり、その他の不純物を含め99.99
5%以上の純度を有するように成分調整したTi−Al
合金を、真空アーク溶解、プラズマ溶解、電子ビーム溶
解、水冷銅るつぼを使用した誘導溶解等により均一に溶
解、鋳造して作製する。上記のように、ガス成分である
酸素を500ppm以下、炭素30ppm以下、水素2
0ppm以下、窒素80ppm以下とすることから、特
に酸素の混入を防止するためにいずれの場合も真空中ま
たは不活性雰囲気中で溶解することが必要である。
トはAl5〜65wt%、U、Th等のそれぞれの放射
性元素の含有量が0.001ppm以下、Na、K等の
それぞれのアルカリ金属の含有量が0.1ppm以下、
遷移金属であるFe10.0ppm以下、Ni5.0p
pm以下、Co2.0ppm以下、Crの含有量が2.
0ppm以下であり、その他の不純物を含め99.99
5%以上の純度を有するように成分調整したTi−Al
合金を、真空アーク溶解、プラズマ溶解、電子ビーム溶
解、水冷銅るつぼを使用した誘導溶解等により均一に溶
解、鋳造して作製する。上記のように、ガス成分である
酸素を500ppm以下、炭素30ppm以下、水素2
0ppm以下、窒素80ppm以下とすることから、特
に酸素の混入を防止するためにいずれの場合も真空中ま
たは不活性雰囲気中で溶解することが必要である。
【0011】チタニウムおよびアルミニウムはいずれも
酸素との結合力が強いので、カルシアるつぼを使用する
か、またはカルシウムで脱酸することが望ましい。酸化
物系セラミックスの耐火材を使用すると、その耐火材か
らの酸素が強く取り込まれるので、なるべくこの使用は
避ける必要がある。好適な溶解方法としては水冷銅るつ
ぼを用いた誘導溶解法またはカルシアるつぼを使用した
誘導溶解法である。
酸素との結合力が強いので、カルシアるつぼを使用する
か、またはカルシウムで脱酸することが望ましい。酸化
物系セラミックスの耐火材を使用すると、その耐火材か
らの酸素が強く取り込まれるので、なるべくこの使用は
避ける必要がある。好適な溶解方法としては水冷銅るつ
ぼを用いた誘導溶解法またはカルシアるつぼを使用した
誘導溶解法である。
【0012】以上の溶解法によるもの以外に、粉末冶金
によって作製することもできる。例えば、上記のように
成分調整した250メッシュ以下のアルミニウム粉末と
100メッシュ以下のチタニウム粉末を混合し、冷間静
水圧処理(CIP処理)した後、温度500〜600
℃、圧力700Kgf/cm2ホットプレス処理する方法、ま
たはCIP処理した後、同様の温度及び圧力で熱間静水
圧処理(HIP処理)することによってTi−Al合金
ターゲットを作製することができる。いずれにしても、
混入し易いガス成分が製造工程で入らないように、厳重
な管理が必要である。
によって作製することもできる。例えば、上記のように
成分調整した250メッシュ以下のアルミニウム粉末と
100メッシュ以下のチタニウム粉末を混合し、冷間静
水圧処理(CIP処理)した後、温度500〜600
℃、圧力700Kgf/cm2ホットプレス処理する方法、ま
たはCIP処理した後、同様の温度及び圧力で熱間静水
圧処理(HIP処理)することによってTi−Al合金
ターゲットを作製することができる。いずれにしても、
混入し易いガス成分が製造工程で入らないように、厳重
な管理が必要である。
【0013】このようにして作製したインゴットをター
ゲット形状に切り出し、表面を研磨して、不純物量を制
限したTi−Al合金スパッタリングターゲットとす
る。スパッタリングを実施する場合には、このTi−A
l合金ターゲットを銅製のバッキングプレートにろう付
けするか、またはアルミ合金製のバッキングプレートと
固相接合し、これをスパッタチャンバに挿入し、窒素ガ
スとアルゴンガスとの希薄混合ガスを充填して反応性ス
パッタリングを実施し、TiAlNバリヤ膜を形成す
る。
ゲット形状に切り出し、表面を研磨して、不純物量を制
限したTi−Al合金スパッタリングターゲットとす
る。スパッタリングを実施する場合には、このTi−A
l合金ターゲットを銅製のバッキングプレートにろう付
けするか、またはアルミ合金製のバッキングプレートと
固相接合し、これをスパッタチャンバに挿入し、窒素ガ
スとアルゴンガスとの希薄混合ガスを充填して反応性ス
パッタリングを実施し、TiAlNバリヤ膜を形成す
る。
【0014】TiAlNバリヤ膜としてはAl5〜65
wt%が必要であり、U、Th等のそれぞれの放射性元
素の含有量を0.001ppm以下とする。0.001
ppmを超えると、放射性元素による放射線のMOSへ
の影響がでるので好ましくない。また、Na、K等のそ
れぞれのアルカリ金属含有量を0.1ppm以下とす
る。この量を超えると、バリヤ膜からのアルカリ金属の
影響を受け、例えばゲート絶縁膜中を移動するアルカリ
金属によるMOS界面特性の劣化が無視できないものと
なる。さらに、遷移金属または高融点金属であるFeを
10.0ppm以下、Niを5.0ppm以下、Coを
2.0ppm以下、Crの含有量を2.0ppm以下と
する。これによって、界面準位の発生や接合リークを効
果的に抑制することができる。そして、その他の不純物
を含め99.995%以上の純度を有するように成分調
整したTi−Al合金ターゲットとする。これによっ
て、バリヤー膜から発生する汚染物質または影響を極力
低減させることができるとともに、バリヤー膜として有
効に機能する緻密な膜を形成することができる。
wt%が必要であり、U、Th等のそれぞれの放射性元
素の含有量を0.001ppm以下とする。0.001
ppmを超えると、放射性元素による放射線のMOSへ
の影響がでるので好ましくない。また、Na、K等のそ
れぞれのアルカリ金属含有量を0.1ppm以下とす
る。この量を超えると、バリヤ膜からのアルカリ金属の
影響を受け、例えばゲート絶縁膜中を移動するアルカリ
金属によるMOS界面特性の劣化が無視できないものと
なる。さらに、遷移金属または高融点金属であるFeを
10.0ppm以下、Niを5.0ppm以下、Coを
2.0ppm以下、Crの含有量を2.0ppm以下と
する。これによって、界面準位の発生や接合リークを効
果的に抑制することができる。そして、その他の不純物
を含め99.995%以上の純度を有するように成分調
整したTi−Al合金ターゲットとする。これによっ
て、バリヤー膜から発生する汚染物質または影響を極力
低減させることができるとともに、バリヤー膜として有
効に機能する緻密な膜を形成することができる。
【0015】次に、本発明を実施例及び比較例に基づい
て説明する. (実施例1)水冷銅るつぼを用いて誘導溶解法によりA
l濃度15.8wt%を含有するTi−Al合金インゴ
ットを作製し、このインゴットよりターゲットを製造し
た。その後、このターゲットの不純物分析を実施した。
その結果は次の通りである。 O:370ppm、C:30ppm、H:20ppm、
N:80ppm、U:<0.001ppm、Th:<0.
001ppm、Na:<0.05ppm、K:<0.01
ppm、Fe:7.1ppm、Ni:4.9ppm、C
o:1.3ppm、Cr:1.8ppm。 次に、このTi−Al合金ターゲットをアルミ合金製の
バッキングプレートと固相接合し、これをスパッタチャ
ンバに挿入した後、窒素ガスとアルゴンガスとの希薄混
合ガスを充填して反応性スパッタリングを実施し、Ti
AlN膜を基板上に形成した。そして、得られた薄膜の
放射性元素によるMOSへの損傷、アルカリ金属による
MOS界面の劣化、MOS界面準位・接合リークの発生
及びスパッタリング時の異常放電の発生量を調べた。こ
の結果、放射性元素の含有量が0.001ppm以下で
ある本実施例では、放射線によるMOSへの損傷は全く
見られなかった。また、Na、K等のそれぞれのアルカ
リ金属含有量が0.1ppm以下である本実施例につい
ては、TiAlN膜(バリヤ膜)からのアルカリ金属の
影響を受けることもなく、遷移金属または高融点金属で
あるFe、Ni、Co、Crの含有による界面準位の発
生や接合リークも生じなかった。さらに、酸素、炭素、
水素、窒素などのガス成分が少ない本実施例1について
は、スパッタリング時の異常放電の発生も殆ど認められ
なかった。
て説明する. (実施例1)水冷銅るつぼを用いて誘導溶解法によりA
l濃度15.8wt%を含有するTi−Al合金インゴ
ットを作製し、このインゴットよりターゲットを製造し
た。その後、このターゲットの不純物分析を実施した。
その結果は次の通りである。 O:370ppm、C:30ppm、H:20ppm、
N:80ppm、U:<0.001ppm、Th:<0.
001ppm、Na:<0.05ppm、K:<0.01
ppm、Fe:7.1ppm、Ni:4.9ppm、C
o:1.3ppm、Cr:1.8ppm。 次に、このTi−Al合金ターゲットをアルミ合金製の
バッキングプレートと固相接合し、これをスパッタチャ
ンバに挿入した後、窒素ガスとアルゴンガスとの希薄混
合ガスを充填して反応性スパッタリングを実施し、Ti
AlN膜を基板上に形成した。そして、得られた薄膜の
放射性元素によるMOSへの損傷、アルカリ金属による
MOS界面の劣化、MOS界面準位・接合リークの発生
及びスパッタリング時の異常放電の発生量を調べた。こ
の結果、放射性元素の含有量が0.001ppm以下で
ある本実施例では、放射線によるMOSへの損傷は全く
見られなかった。また、Na、K等のそれぞれのアルカ
リ金属含有量が0.1ppm以下である本実施例につい
ては、TiAlN膜(バリヤ膜)からのアルカリ金属の
影響を受けることもなく、遷移金属または高融点金属で
あるFe、Ni、Co、Crの含有による界面準位の発
生や接合リークも生じなかった。さらに、酸素、炭素、
水素、窒素などのガス成分が少ない本実施例1について
は、スパッタリング時の異常放電の発生も殆ど認められ
なかった。
【0016】(実施例2)水冷銅るつぼを用いて誘導溶
解法によりAl濃度25.0wt%を含有するTi−A
l合金インゴットを作製し、このインゴットよりターゲ
ットを製造した。その後、このターゲットの不純物分析
を実施した。その結果は次の通りである。 O:220ppm、C:10ppm、H:10ppm、
N:<10ppm、U:<0.001ppm、Th:<
0.001ppm、Na:<0.05ppm、K:<0.
01ppm、Fe:8.3ppm、Ni:1.4pp
m、Co:1.7ppm、Cr:1.6ppm。 このターゲットを用いて実施例1と同様な条件でスパッ
タリングを実施し、薄膜の放射性元素によるMOSへの
損傷、アルカリ金属によるMOS界面の劣化、MOS界
面準位・接合リークの発生及びスパッタリング時の異常
放電の発生量を調べた。この結果、放射性元素の含有量
が0.001ppm以下である本実施例2では、実施例
1と同様に放射線によるMOSへの損傷は全く見られ
ず、また、このTiAlN膜からのアルカリ金属の影響
を受けることもなく、遷移金属または高融点金属である
Fe、Ni、Co、Crの含有による界面準位の発生や
接合リークも生じなかった。さらに、酸素、炭素、水
素、窒素などのガス成分が少ない本実施例2について
は、スパッタリング時の異常放電の発生も殆ど認められ
なかった。
解法によりAl濃度25.0wt%を含有するTi−A
l合金インゴットを作製し、このインゴットよりターゲ
ットを製造した。その後、このターゲットの不純物分析
を実施した。その結果は次の通りである。 O:220ppm、C:10ppm、H:10ppm、
N:<10ppm、U:<0.001ppm、Th:<
0.001ppm、Na:<0.05ppm、K:<0.
01ppm、Fe:8.3ppm、Ni:1.4pp
m、Co:1.7ppm、Cr:1.6ppm。 このターゲットを用いて実施例1と同様な条件でスパッ
タリングを実施し、薄膜の放射性元素によるMOSへの
損傷、アルカリ金属によるMOS界面の劣化、MOS界
面準位・接合リークの発生及びスパッタリング時の異常
放電の発生量を調べた。この結果、放射性元素の含有量
が0.001ppm以下である本実施例2では、実施例
1と同様に放射線によるMOSへの損傷は全く見られ
ず、また、このTiAlN膜からのアルカリ金属の影響
を受けることもなく、遷移金属または高融点金属である
Fe、Ni、Co、Crの含有による界面準位の発生や
接合リークも生じなかった。さらに、酸素、炭素、水
素、窒素などのガス成分が少ない本実施例2について
は、スパッタリング時の異常放電の発生も殆ど認められ
なかった。
【0017】(比較例1)粉末冶金法によりAl濃度2
7.3wt%を含有するTi−Al合金インゴットを作
製し、このインゴットよりターゲットを製造した。その
後、このターゲットの不純物分析を実施した。その結果
は次の通りである。 O:670ppm、C:30ppm、H:15ppm、
N:35ppm、U:<0.001ppm、Th:0.
003ppm、Na:12ppm、K:23ppm、F
e:16ppm、Ni:20ppm、Co:4ppm、
Cr:8ppm。 このターゲットを用いて実施例1及び2と同様な条件で
スパッタリングを実施し、薄膜の放射性元素によるMO
Sへの損傷、アルカリ金属によるMOS界面の劣化、M
OS界面準位・接合リークの発生及びスパッタリング時
の異常放電の発生量を調べた。この結果、U、Th等の
それぞれの放射性元素の含有量が0.001ppmを超
える本比較例1については、放射性元素の放射線による
MOSへの損傷が見られた。しかし、放射性元素の量が
少なかったのでMOSへの影響はそれほど大きくはなか
った。しかし、Na、K等のそれぞれのアルカリ金属含
有量が0.1ppmを超えているので、TiAlN膜
(バリヤ膜)からのアルカリ金属の影響を受け、ゲート
絶縁膜中を移動するアルカリ金属によるMOS界面特性
の劣化が発生した。また、遷移金属または高融点金属で
あるFe、Ni、Co、Crの含有量が多いため、界面
準位の発生や接合リークが生じた。さらに、酸素、炭
素、水素、窒素などのガス成分が多いので、スパッタリ
ング時の異常放電の発生し、均一かつ安定した薄膜が形
成されないという結果になった。
7.3wt%を含有するTi−Al合金インゴットを作
製し、このインゴットよりターゲットを製造した。その
後、このターゲットの不純物分析を実施した。その結果
は次の通りである。 O:670ppm、C:30ppm、H:15ppm、
N:35ppm、U:<0.001ppm、Th:0.
003ppm、Na:12ppm、K:23ppm、F
e:16ppm、Ni:20ppm、Co:4ppm、
Cr:8ppm。 このターゲットを用いて実施例1及び2と同様な条件で
スパッタリングを実施し、薄膜の放射性元素によるMO
Sへの損傷、アルカリ金属によるMOS界面の劣化、M
OS界面準位・接合リークの発生及びスパッタリング時
の異常放電の発生量を調べた。この結果、U、Th等の
それぞれの放射性元素の含有量が0.001ppmを超
える本比較例1については、放射性元素の放射線による
MOSへの損傷が見られた。しかし、放射性元素の量が
少なかったのでMOSへの影響はそれほど大きくはなか
った。しかし、Na、K等のそれぞれのアルカリ金属含
有量が0.1ppmを超えているので、TiAlN膜
(バリヤ膜)からのアルカリ金属の影響を受け、ゲート
絶縁膜中を移動するアルカリ金属によるMOS界面特性
の劣化が発生した。また、遷移金属または高融点金属で
あるFe、Ni、Co、Crの含有量が多いため、界面
準位の発生や接合リークが生じた。さらに、酸素、炭
素、水素、窒素などのガス成分が多いので、スパッタリ
ング時の異常放電の発生し、均一かつ安定した薄膜が形
成されないという結果になった。
【0018】(比較例2)粉末冶金法によりAl濃度4
5.8wt%を含有するTi−Al合金インゴットを作
製し、このインゴットよりターゲットを製造した。その
後、このターゲットの不純物分析を実施した。その結果
は次の通りである。 O:1050ppm、C:24ppm、H:25pp
m、N:114ppm、U:0.002ppm、Th:
0.003ppm、Na:11ppm、K:21pp
m、Fe:12ppm、Ni:25ppm、Co:3.
4ppm、Cr:7ppm。 このターゲットを用いて、実施例1及び2並びに比較例
1と同様にスパッタリングを実施し、薄膜の放射性元素
によるMOSへの損傷、アルカリ金属によるMOS界面
の劣化、MOS界面準位・接合リークの発生及びスパッ
タリング時の異常放電の発生量を調べた。この結果、
U、Th等のそれぞれの放射性元素の含有量が0.00
1ppmを超える本比較例2については、放射性元素の
放射線によるMOSへの損傷が見られた。また、Na、
K等のそれぞれのアルカリ金属含有量が0.1ppmを
超えているので、TiAlN膜(バリヤ膜)からのアル
カリ金属の影響を受け、ゲート絶縁膜中を移動するアル
カリ金属によるMOS界面特性の劣化が発生し、遷移金
属または高融点金属であるFe、Ni、Co、Crの含
有量も多いため、界面準位の発生や接合リークが生じ
た。さらに、酸素、炭素、水素、窒素などのガス成分も
多いため、スパッタリング時の異常放電が発生し、比較
例1と同様に均一かつ安定した薄膜が形成されないとい
う結果になった。
5.8wt%を含有するTi−Al合金インゴットを作
製し、このインゴットよりターゲットを製造した。その
後、このターゲットの不純物分析を実施した。その結果
は次の通りである。 O:1050ppm、C:24ppm、H:25pp
m、N:114ppm、U:0.002ppm、Th:
0.003ppm、Na:11ppm、K:21pp
m、Fe:12ppm、Ni:25ppm、Co:3.
4ppm、Cr:7ppm。 このターゲットを用いて、実施例1及び2並びに比較例
1と同様にスパッタリングを実施し、薄膜の放射性元素
によるMOSへの損傷、アルカリ金属によるMOS界面
の劣化、MOS界面準位・接合リークの発生及びスパッ
タリング時の異常放電の発生量を調べた。この結果、
U、Th等のそれぞれの放射性元素の含有量が0.00
1ppmを超える本比較例2については、放射性元素の
放射線によるMOSへの損傷が見られた。また、Na、
K等のそれぞれのアルカリ金属含有量が0.1ppmを
超えているので、TiAlN膜(バリヤ膜)からのアル
カリ金属の影響を受け、ゲート絶縁膜中を移動するアル
カリ金属によるMOS界面特性の劣化が発生し、遷移金
属または高融点金属であるFe、Ni、Co、Crの含
有量も多いため、界面準位の発生や接合リークが生じ
た。さらに、酸素、炭素、水素、窒素などのガス成分も
多いため、スパッタリング時の異常放電が発生し、比較
例1と同様に均一かつ安定した薄膜が形成されないとい
う結果になった。
【0019】
【発明の効果】本発明は、特に積層薄膜を構成する物質
の相互拡散により発生する汚染防止のためのバリヤー膜
としての機能を効果的に発揮させるとともに、このバリ
ヤー膜から発生する汚染物質または影響を極力低減さ
せ、緻密な膜を形成することができるTi−Al合金ス
パッタリングターゲットを提供する。集積密度が極めて
高くなっている半導体装置等の電子機器において、より
好適なバリヤー膜を提供し、放射性元素による放射線の
MOSへの影響、ゲート絶縁膜中を移動するアルカリ金
属によるMOS界面特性の劣化、及び遷移金属または高
融点金属の混入による界面準位の発生や接合リークを効
果的に抑制することができる優れた特徴を有する。
の相互拡散により発生する汚染防止のためのバリヤー膜
としての機能を効果的に発揮させるとともに、このバリ
ヤー膜から発生する汚染物質または影響を極力低減さ
せ、緻密な膜を形成することができるTi−Al合金ス
パッタリングターゲットを提供する。集積密度が極めて
高くなっている半導体装置等の電子機器において、より
好適なバリヤー膜を提供し、放射性元素による放射線の
MOSへの影響、ゲート絶縁膜中を移動するアルカリ金
属によるMOS界面特性の劣化、及び遷移金属または高
融点金属の混入による界面準位の発生や接合リークを効
果的に抑制することができる優れた特徴を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 Al5〜65wt%を含有するTi−A
l合金スパッタリングターゲットであって、U、Th等
のそれぞれの放射性元素の含有量が0.001ppm以
下、Na、K等のそれぞれのアルカリ金属の含有量が
0.1ppm以下、遷移金属であるFe10.0ppm
以下、Ni5.0ppm以下、Co2.0ppm以下、
Crの含有量が2.0ppm以下であり、その他の不純
物を含め99.995%以上の純度を有することを特徴
とするTi−Al合金スパッタリングターゲット。 - 【請求項2】 ガス成分である酸素500ppm以下、
炭素30ppm以下、水素20ppm以下、窒素80p
pm以下であることを特徴とする請求項1記載のTi−
Al合金スパッタリングターゲット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085182A JP2000273623A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | Ti−Al合金スパッタリングターゲット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085182A JP2000273623A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | Ti−Al合金スパッタリングターゲット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000273623A true JP2000273623A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13851529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11085182A Pending JP2000273623A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | Ti−Al合金スパッタリングターゲット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000273623A (ja) |
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-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085182A patent/JP2000273623A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040709 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |