JP2003201745A - 防蟻工法及び防蟻構造 - Google Patents

防蟻工法及び防蟻構造

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JP2003201745A
JP2003201745A JP2002301451A JP2002301451A JP2003201745A JP 2003201745 A JP2003201745 A JP 2003201745A JP 2002301451 A JP2002301451 A JP 2002301451A JP 2002301451 A JP2002301451 A JP 2002301451A JP 2003201745 A JP2003201745 A JP 2003201745A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築現場における施工性を向上することがで
き、十分な防蟻効果を確保することができる防蟻工法及
び防蟻構造を提供すること。 【解決手段】基礎21の立ち上がり部211の上面と床
部22との間に防蟻シート11を設ける。防蟻シート1
1の屋外側端部111は外壁部23の外壁パネル230
に固定され、防蟻シート11の屋内側端部112は床部
22の床パネル220の下面に貼り付けられる。防蟻シ
ート11の屋外側端部111の上端は、防水透湿性のシ
ート231により覆われており、屋外側端部111の上
端よりも下方には、防蟻用返し122が形成された水切
り12が取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白蟻から住宅等の
建物を守る防蟻工法及び防蟻構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来から、住宅等の建物において、土台、
床材等の木材の白蟻による被害を防止すべく、基礎が設
けられた土壌に白蟻が忌避する薬剤を散布したり、建物
の一階床部の下面に白蟻が忌避する薬剤が含浸された防
蟻シートを取り付けたりする防蟻処理が行われている
(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−88683号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のような
防蟻処理は、土壌に薬剤を散布しているため、薬剤の蒸
発による薬効の低下が起こりやすく、十分な防蟻効果を
発揮することができないことがある。これに対し、防蟻
シートを用いて床面全体を覆えば、このような問題は解
決できるものの、在来工法においては、土台、根太を配
設しながら、防蟻シートの取り付けを行うため、施工が
煩雑であるという問題が生じる。また、パネル工法の床
部では、パネル下面に予め防蟻シートを貼り付けておく
ことができるが、パネル間のジョイント部分に防蟻処理
が必要となるため、施工が煩雑となる。
【0004】本発明の目的は、建築現場における施工性
を向上することができ、十分な防蟻効果を確保すること
ができる防蟻工法及び防蟻構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は以下
の構成を採用して前記目的を達成しようとするものであ
る。請求項1記載の発明は、建物2,2Bの基礎上に形
成される床部22の防蟻を行う防蟻工法であって、前記
基礎の立ち上がり部211の側面間の寸法よりも大きい
長さ寸法を有する防蟻シート11,11Aを前記側面間
に跨るように前記立ち上がり部の上面に仮止めする工程
と、前記防蟻シートが仮止めされている前記立ち上がり
部の上面に前記床部を設ける工程と、前記床部上に外壁
部23を設置する工程と、前記基礎のうち前記建物の外
周部に配置される基礎21の屋外側にはみ出した前記防
蟻シートの屋外側端部111,111Aを立ち上げて前
記外壁部に固定する工程とを備えていることを特徴とす
る。
【0006】ここで、防蟻シートは防蟻用の薬剤が含浸
されたものであり、薬剤としては、例えば、植物抽出成
分であるフィトンチッド等を使用したものや、シラフル
オフェンを主成分するものがある。また、防蟻シートの
屋外側端部の外壁部への固定は、具体的にはサイディン
グ材等の外壁仕上げ材と、この外壁仕上げ材を取り付け
る外壁下地材との間に防蟻シートの屋外側端部を挿入
し、外壁下地材にくぎ等で固定することが可能である。
さらに、ここで床部とは、床材と根太のみあるいは床パ
ネルのみを意味するのではなく、土台や半土台をも含む
ものである。
【0007】この構成の本発明では、防蟻シートを立ち
上がり部の上面に仮止めした後に、床部を設けているた
め、土台、根太を基礎上に配設しながら防蟻シートを取
り付ける必要がなく、防蟻シートの取り付けに手間を要
しない。また、防蟻シートの屋外側端部を外壁部に固定
することにより、外壁部の下端部及び床部の側面を防蟻
シートで覆うことができるので、床部への白蟻の侵入を
確実に防止することができ、床部が保護される。さら
に、防蟻シートの屋外側端部を外壁部、例えば、外壁下
地材に固定し、外壁仕上げ材を設けることで、防蟻シー
トに直接雨水があたることがなくなるため、防蟻シート
に含浸された薬剤が溶出することがなく、防蟻シートの
効果の持続時間をより長く保つことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の防
蟻工法において、前記防蟻シートの屋内側端部112を
前記床部の下面に固定する工程を備えていることを特徴
とする。この構成の発明では、防蟻シートの屋内側端部
を床部の下面に固定することで、床部の端縁が防蟻シー
トで覆われ、白蟻が屋内側の地面から基礎の立ち上がり
部をつたって床部へ至る経路を遮断することができ、床
部を白蟻から守ることができる。また、床部の側面及び
床部の下面の一部を直接防蟻シートで覆うこととなるた
め、床部が確実に保護される。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の防蟻工法において、前記防蟻シートの屋外側端部を
前記外壁部に固定する工程の後、前記外壁部に取り付け
られる防水性のシート231により、前記防蟻シートの
屋外側端部上端を覆う工程を備えていることを特徴とす
る。ここで、防水性のシートとしては、外装通気工法等
で用いられる透湿性防水シート等を採用することが考え
られる。この構成の発明では、防蟻シートの屋外側端部
は防水性のシートで覆われているため、この端部と外壁
部との隙間から雨水が浸入することがない。
【0010】請求項4記載の発明は、建物2の基礎上に
形成される床部22の防蟻を行う防蟻構造1,1A,1
B,1C,1Dであって、前記床部と前記基礎の立ち上
がり部211との間には、立ち上がり部の側面間の寸法
よりも大きい長さ寸法を有する防蟻シート11,11A
が設けられ、前記基礎のうち前記建物の外周部に配置さ
れる基礎の屋外側にはみ出した前記防蟻シートの屋外側
端部111,111Aは、前記床部の上面に設けられた
外壁部23に固定されていることを特徴とする。
【0011】この構成の発明では、防蟻シートの屋外側
端部を前記外壁部に固定しているため、外壁の下端部及
び床部の側面を防蟻シートで覆うことができるので、床
部への白蟻の侵入を確実に防止することができ、床部が
保護される。さらに、防蟻シートの屋外側端部を外壁
部、例えば、外壁下地材に固定し、外壁仕上げ材を設け
ることで、防蟻シートに直接雨水があたることがなくな
るため、防蟻シートに含浸された薬剤が溶出することが
なく、防蟻シートの効果の持続時間をより長く保つこと
ができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の防
蟻構造において、前記防蟻シートの屋内側端部112は
前記床部の下面に固定されていることを特徴とする。こ
の構成の発明では、防蟻シートの屋内側端部を床部の下
面に固定することで、床部の端縁が防蟻シートで覆わ
れ、白蟻が屋内側の地面から基礎の立ち上がり部をつた
って床部へ至る経路を遮断することができ、床部を白蟻
から守ることができる。また、床部の側面及び床部の下
面の一部を直接防蟻シートで覆うこととなるため、床部
が確実に保護される。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4記載の防
蟻構造において、前記防蟻シートは、前記防蟻シートの
屋内側端部112Aが固定されていない状態で、前記屋
内側端部が前記立ち上がり部の側面に密着しない程度の
可撓性を有することを特徴とする。
【0014】通常、基礎の立ち上がり部には、床部下方
の空間の通気を行うための通気孔が形成されており、防
蟻シートを立ち上がり部の側面に密着しない程度の可撓
性を有するものとすれば、屋内側端部を床部下面に固定
しなくても通気孔を完全にふさいでしまうことがなく、
床部下方の空間の通気を損ねることがない。また、端部
を床部に固定する作業が不要となるので、施工に手間が
かからない。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項4から6の
何れかに記載の防蟻構造において、前記防蟻シートの屋
外側端部上端よりも下方の前記防蟻シート上には、防蟻
用返し122が形成された水切り12が設けられている
ことを特徴とする。この構成の発明では、水切りに防蟻
用返しが形成されているため、基礎の立ち上がり部をつ
たって床部へ侵入しようとする白蟻は、この防蟻用折り
返しを越えて侵入することができず、床部をより確実に
白蟻から保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態を図
1から図4に基づいて説明する。図1には、建物2の外
周部に配置される基礎21及び床部22が示されてい
る。建物2は床、壁、屋根等をパネルを用いて施工する
パネル工法で構築されたものであり、各パネルは桟材を
枠組みすることにより枠体を形成し、この枠体の少なく
とも一方の面に合板等の面材を貼設することにより形成
されたものである。
【0017】建物2の基礎21は、地盤に埋め込まれる
フーチング部212と、このフーチング部212から上
方に突出する立ち上がり部211とを有している。立ち
上がり部211内部には、その上部が立ち上がり部21
1の上面から突出するアンカーボルト213が埋設され
ている。また、立ち上がり部211には、通気孔215
が形成されており、立ち上がり部211上の床部22の
下方の空間の通気が可能な構造となっている。
【0018】基礎21上の立ち上がり部211の上面に
台輪214が載せられたうえで、立ち上がり部211の
上面の屋内側半分には、床パネル220が載置され、屋
外側半分には、半土台24が載置されている。なお、床
パネル220は、枠体224と面材225とを含んで構
成されている。これにより床部22が形成される。半土
台24及び床パネル220には、その接合面に横断面半
円状の切り欠きが形成されており、床パネル220と半
土台24とを接合した際に前記切り欠きによって形成さ
れる孔にアンカーボルト213が挿通されている(図2
参照)。
【0019】床部22の床パネル220及び半土台24
の上部には、外壁部23が設けられている。外壁部23
は、外壁下地材となる外壁パネル230と、外壁パネル
230に固定され、外装仕上げ材となるサイディング材
232とを有する。サイディング材232は、外壁パネ
ル230上に所定ピッチで設けられた縦桟の上に取り付
けられており、外装通気工法が採用されている。また、
外壁パネル230と縦桟との間には透湿防水性のシート
231が設けられている。外壁部23の外壁パネル23
0の下部の芯材233にアンカーボルト213が挿通さ
れ、ナットを螺合して締め付けることで外壁パネル23
0、床パネル220及び半土台24が固定される。
【0020】このような建物2の基礎21及び床部22
には、床部22を白蟻の被害から防止すべく防蟻シート
11を用いた防蟻構造1が設けられている。防蟻シート
11は防蟻用の薬剤をフェルト、不織布等のシートに含
浸させたものであり、薬剤としては、例えば、植物抽出
成分であるフィトンチッド等を使用したものや、シラフ
ルオフェンを主成分するものが好ましい。
【0021】この防蟻シート11は、立ち上がり部21
1上面に設けられた台輪214と床部22の下面との間
に設置されており、基礎21の立ち上がり部211の側
面側に位置する防蟻シート11の端縁間の長さ寸法は、
立ち上がり部211の側面間の寸法よりも大きい長さ寸
法、例えば、100cm程度の長さ寸法となっている。
また、この防蟻シート11は基礎21の全長にわたって
配置されている。
【0022】基礎21の立ち上がり部211の屋外側に
はみ出した防蟻シート11の屋外側端部111は、外壁
部23の外壁パネル230に貼り付けられ、くぎにより
固定されている。また、防蟻シート11の屋内側端部1
12は床部22の面材225下面に貼り付けられ、固定
されている。
【0023】なお、図示しないが、防蟻シート11は建
物2の外周部に配置される基礎21だけでなく、他の部
分に配置される基礎にも取り付けられており、この他の
部分に配置される基礎に取り付けられた防蟻シート11
の両端部は、床パネル220の面材225下面に貼り付
けられ、固定されている。
【0024】外壁部23の外壁パネル230に貼り付け
られた防蟻シート11の屋外側端部111の上端は、外
壁パネル230に取り付けられる透湿防水性のシート2
31により覆われている。また、防蟻シート11の屋外
側端部111の上端よりも下方の防蟻シート11上に
は、断面L字形の水切り部121と、その端部を下方に
折り曲げた防蟻用返し122とから構成される水切り1
2が取り付けられている。さらに、防蟻シート11の屋
外側端部111は前述した外壁部23のサイディング材
232によって覆われている。
【0025】次に、図2から図4を用いて、防蟻構造1
の施工方法について説明する。まず、予め基礎21の立
ち上がり部211に台輪214を載置しておき、防蟻シ
ート11にアンカーボルト213を貫通させ、立ち上が
り部211の上面に防蟻シート11を仮止めする。次
に、立ち上がり部211の屋外側半分に半土台24を設
置する(図2(A))。さらに、立ち上がり部211の
上面の屋内側半分に床パネル220を設置し、床部22
を形成する(図2(B))。
【0026】外壁部23の外壁パネル230の芯材23
3にアンカーボルト213を貫通させ、外壁パネル23
0を床部22の上部に設置する(図3(C))。アンカ
ーボルト213にナットを螺合して締め付け、外壁パネ
ル230、床パネル220及び半土台24を固定する。
防蟻シート11の屋外側端部111を立ち上げて外壁部
23に固定し釘打ちする。防蟻シート11の屋内側端部
112を立ち上げて床部22の面材225下面に貼り付
ける(図3(D))。
【0027】外壁パネル230に防水透湿性のシート2
31を貼り付け、防蟻シート11の屋外側端部111の
上端を覆う(図4(E))。さらに、防蟻シート11の
屋外側端部111の上端より下方に水切り12を取り付
ける。また、縦桟を防水透湿性のシート231を介して
外壁パネル230に取り付け、最後に、この縦桟にサイ
ディング材232を固定する(図4(F))。
【0028】従って、第一実施形態によれば、以下の効
果を奏することができる。 (1)防蟻シート11にアンカーボルト213を貫通
し、立ち上がり部211の上面に仮止めした後に、床部
22を設置しているため、床部22を設置した後に基礎
21や床部22の下面に防蟻シート11を取り付ける場
合に比べ、防蟻シート11の取り付けに手間を要さず、
防蟻構造1の施工性を向上させることができる。
【0029】(2)床部22と基礎21の立ち上がり部
211の上部の台輪214との間には防蟻シート11が
設けられ、この防蟻シート11の屋外側端部111は外
壁部23の外壁パネル230に固定されているため、外
壁パネル230の下端、床部22の半土台24、床パネ
ル220の台輪214との当接面を防蟻シート11で覆
うことができるので、床部22への白蟻の侵入を確実に
防止することができ、床部22が保護される。
【0030】(3)防蟻シート11の屋外側端部111
を外壁部23の外壁パネル230に固定しており、この
外壁パネル230には、サイディング材232が固定さ
れるため、防蟻シート11に直接雨水があたることがな
く、防蟻シート11に含浸された薬剤が溶出することが
なくなり、防蟻シート11の効果の持続時間をより長く
保つことができる。
【0031】(4)防蟻シート11の屋内側端部112
を床パネル220の面材225下面に固定することで、
白蟻が屋内側の地面から基礎21の立ち上がり部211
をつたい床パネル220へ至る経路を遮断することがで
き、床部22を白蟻から守ることができる。
【0032】(5)防蟻シート11の屋外側端部111
の上端は外壁パネル230に貼り付けられる防水透湿性
のシート231で覆われており、この端部111と外壁
パネル230との隙間から雨水が浸入することがなく、
床部22や外壁パネル230を雨水から保護することが
できる。
【0033】(6)水切り12に防蟻用返し122が形
成されているため、基礎21の立ち上がり部211をつ
たって床部22へ侵入しようとする白蟻はこの防蟻用折
り返し122を越えて侵入することができず、床部22
を確実に白蟻から保護することができる。
【0034】(7)防蟻シート11の屋外側端部111
及び屋内側端部112を外壁パネル230または床パネ
ル220に固定したため、立ち上がり部211に形成さ
れた通気孔215をふさいでしまうことがなく、床部2
2の下方の空間の通気を損なうことがない。白蟻は湿っ
ている木材を特に好んで加害するため、床部22下方の
空間の通気を確保することは防蟻において重要である。
【0035】次に、本発明の第二実施形態を図5から図
8に基づいて説明する。ここで本実施形態中、第一実施
形態と同一構成要素には同一符号を付して説明を省略も
しくは簡単にする。本実施形態に係る防蟻構造1Cは、
図5に示すように、基礎21の立ち上がり部211の屋
外側にはみ出した防蟻シート11の屋内側端部112
が、床パネル220の枠体224下面に貼り付けられて
いる点が、第一実施形態と異なる。
【0036】次に、図6から図8を用いて、本実施形態
における防蟻構造1Cの施工方法について説明する。ま
ず、第一実施形態と同様に、予め基礎21の立ち上がり
部211に台輪214を載置しておき、防蟻シート11
にアンカーボルト213を貫通させ、立ち上がり部21
1の上面に防蟻シート11を仮止めする。次に、立ち上
がり部211の屋外側半分に半土台24を設置する(図
6(A))。さらに、立ち上がり部211の上面の屋内
側半分に床パネル220を設置し、床部22を形成する
(図6(B))。
【0037】外壁部23の外壁パネル230の芯材23
3にアンカーボルト213を貫通させ、外壁パネル23
0を床部22の上部に設置する(図7(C))。アンカ
ーボルト213にナットを螺合して締め付け、外壁パネ
ル230、床パネル220及び半土台24を固定する。
防蟻シート11の屋外側端部111を立ち上げて外壁部
23に固定し釘打ちする。防蟻シート11の屋内側端部
112を立ち上げて床部22の枠体224下面に貼り付
ける(図7(D))。
【0038】外壁パネル230に防水透湿性のシート2
31を貼り付け、防蟻シート11の屋外側端部111の
上端を覆う(図8(E))。さらに、防蟻シート11の
屋外側端部111の上端より下方に水切り12を取り付
ける。また、縦桟を防水透湿性のシート231を介して
外壁パネル230に取り付け、最後に、この縦桟にサイ
ディング材232を固定する(図8(F))。従って、
第二実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏
することができる。
【0039】次に、本発明の第三実施形態を図9に示
す。ここで本実施形態中、第一実施形態と同一構成要素
には同一符号を付して説明を省略もしくは簡単にする。
この防蟻構造1Aは、防蟻シート11Aの屋外側端部1
11Aが外壁部23の外壁パネル230に固定されてお
り、第一実施形態の防蟻構造1と略同じ構造となってい
るが、防蟻シート11Aの屋内側端部112Aが床部2
2の下面に固定されていない点で防蟻構造1と異なって
いる。
【0040】防蟻構造1Aの防蟻シート11Aは、その
屋内側端部112Aが立ち上がり部211の側面に密着
しない程度の可撓性を有しており、立ち上がり部211
の側面と屋内側端部112Aとの間には隙間が形成され
ている。
【0041】従って、第三実施形態によれば、第一実施
形態の(1)から(3)、(5)、(6)の効果を奏す
ることができるほか、以下の効果を奏することができ
る。 (8)防蟻シート11Aを立ち上がり部211の側面に
密着しない程度の可撓性を有するものとしたため、屋内
側端部112Aを床部22の下面に固定しなくても通気
孔215を完全にふさいでしまうことがなく、床部22
下方の空間の通気を損ねることがない。
【0042】(9)防蟻シート11の屋内側端部112
Aを床部22に固定する作業が不要となるので、防蟻構
造1Aの施工に手間がかからない。
【0043】(10)防蟻シート11の屋内側端部11
2Aは固定されていないため、風等のわずかな力が加わ
ると屋内側端部112Aは揺れ動く。白蟻は不安定に動
きやすい箇所を通過することをさける習性があるので床
部22を白蟻から確実に守ることができる。
【0044】次に、本発明の第四実施形態を図10に示
す。ここで本実施形態中、第一実施形態と同一構成要素
には同一符号を付して説明を省略もしくは簡単にする。
防蟻構造1Bは、第一実施形態の防蟻構造1と同様であ
るが、在来工法で構築された建物2Bに適用されている
点で異なっている。
【0045】この建物2Bは基礎21の立ち上がり部2
11の上に床部22を構成する土台24Bが設けられ、
土台24Bの上部に柱234及び間柱235が設置され
ている。柱234及び間柱235の屋外側の面にはシー
ト231が貼り付けられ、このシート231の外側には
サイディング材232が設置されており、これにより外
壁部23が形成されている。柱234には根太掛け22
1が設けられており、その上面に根太222及び床材2
23が配置される。従って、床部22は土台24B、根
太222、床材223とを備えていることとなる。防蟻
シート11は土台24Bと基礎21の立ち上がり部21
1との間に設置されており、屋外側端部111は柱23
4及び間柱235に貼り付けられ、固定されている。屋
内側端部112は根太222の下面に固定されている。
【0046】次に、防蟻構造1Bの施工方法について説
明する。まず、基礎21の立ち上がり部211に防蟻シ
ート11を仮止めする。次いで、土台24Bを設置し、
その上面に柱234及び間柱235を設ける。根太22
2を配置し、防蟻シート11の屋内側端部112を固定
する。また、柱234及び間柱235に防蟻シート11
の屋外側端部111を固定する。最後に、防水透湿性の
シート231及び水切り12、さらにはサイディング材
232を取り付ける。従って、第四実施形態によれば、
第一実施形態と同様の効果を奏することができるほか、
以下の効果を奏することができる。 (11)防蟻シート11は土台24Bに仮止めした後
に、柱234や根太222を設けるため、土台24B、
根太222を基礎21上に配設しながら防蟻シート11
を取り付ける必要がなく、在来工法により、建物を施工
する場合においても防蟻シート11の取り付けに手間を
要しない。
【0047】次に、本発明の第五実施形態を図11に示
す。ここで本実施形態中、第四実施形態と同一構成要素
には同一符号を付して説明を省略もしくは簡単にする。
防蟻構造1Dは、第四実施形態の防蟻構造1Bと同様で
あるが、在来工法で構築された建物2Cの構造が異なっ
ている。すなわち、根太掛け221は、土台24Bとと
もに、基礎21の立ち上がり部211の上に配置されて
いる。従って、第五実施形態によれば、第四実施形態と
同様の効果を奏することができる。
【0048】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
防蟻シート11、11Aの端縁間の長さ寸法は100c
m程度としたが、基礎21の立ち上がり部211の側面
間の寸法よりも大きい長さ寸法を有するものであればよ
く、第一、第二、第四、第五実施形態のように防蟻シー
ト11の屋内側端部112を床パネル220や根太22
2の下面に固定する場合は、固定可能な長さ寸法を有し
ていればよい。
【0049】また、防蟻シート11、11Aの屋外側端
部111,111Aはシート231で覆われているとし
たが、この端部と外壁部23の外壁パネル230との間
に隙間が形成されないよう防蟻シートを貼り付けること
ができれば、この端部が覆われていなくてもよい。
【0050】さらに、水切り12には防蟻用返し122
が形成されているとしたが、防蟻用返し122が形成さ
れていなくてもよい。ただし、防蟻用返し122が形成
された水切り12を取り付ければ、白蟻の侵入を確実に
防止することができる。また、水切りとは別体の防蟻用
返しを取り付けてもよい。ただし、前記実施形態のよう
に水切りに防蟻用返しを形成すれば部材点数の削減を図
ることができ、施工作業にも手間を要しない。
【0051】前記実施形態では、防蟻シート11,11
Aにアンカーボルト213を貫通させることで防蟻シー
ト11,11Aを立ち上がり部211に仮止めするとし
たが、他の方法、例えば、立ち上がり部211の上面に
接着剤等で固定することにより仮止めを行ってもよい。
【0052】第一から第三実施形態では、立ち上がり部
211の上部に台輪214を設置し、この上面と床部2
2との間に防蟻シート11,11Aを設けたが、台輪2
14を設置せず、立ち上がり部211の上面に直接防蟻
シートを設けてもよい。
【0053】
【発明の効果】このような請求項1記載の発明によれ
ば、防蟻シートを立ち上がり部の上面に仮止めした後
に、床部を設けているため、土台、根太を基礎上に配設
しながら防蟻シートを取り付ける必要がなく、防蟻シー
トの取り付けに手間を要しない。また、防蟻シートの屋
外側端部を外壁部に固定することにより、外壁部の下端
部及び床部の側面を防蟻シートで覆うことができるの
で、床部への白蟻の侵入を確実に防止することができ、
床部が保護される。さらに、防蟻シートの屋外側端部を
外壁部、例えば、外壁下地材に固定し、外壁仕上げ材を
設けることで、防蟻シートに直接雨水があたることがな
くなるため、防蟻シートに含浸された薬剤が溶出するこ
とがなく、防蟻シートの効果の持続時間をより長く保つ
ことができる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、防蟻シート
の屋内側端部を床部の下面に固定することで、床部の端
縁が防蟻シートで覆われ、白蟻が屋内側の地面から基礎
の立ち上がり部をつたって床部へ至る経路を遮断するこ
とができ、床部を白蟻から守ることができる。また、床
部の側面及び床部の下面の一部を直接防蟻シートで覆う
こととなるため、床部が確実に保護される。
【0055】請求項3記載の発明によれば、防蟻シート
の屋外側端部は防水性のシートで覆われているため、こ
の端部と外壁部との隙間から雨水が浸入することがな
い。
【0056】請求項4記載の発明によれば、防蟻シート
の屋外側端部を前記外壁部に固定しているため、外壁の
下端部及び床部の側面を防蟻シートで覆うことができる
ので、床部への白蟻の侵入を確実に防止することがで
き、床部が保護される。さらに、防蟻シートの屋外側端
部を外壁部、例えば、外壁下地材に固定し、外壁仕上げ
材を設けることで、防蟻シートに直接雨水があたること
がなくなるため、防蟻シートに含浸された薬剤が溶出す
ることがなく、防蟻シートの効果の持続時間をより長く
保つことができる。
【0057】請求項5記載の発明によれば、防蟻シート
の屋内側端部を床部の下面に固定することで、床部の端
縁が防蟻シートで覆われ、白蟻が屋内側の地面から基礎
の立ち上がり部をつたって床部へ至る経路を遮断するこ
とができ、床部を白蟻から守ることができる。また、床
部の側面及び床部の下面の一部を直接防蟻シートで覆う
こととなるため、床部が確実に保護される。
【0058】請求項6記載の発明によれば、防蟻シート
は立ち上がり部の側面に密着しない程度の可撓性を有す
るものとしたため、屋内側端部を床部下面に固定しなく
ても通気孔を完全にふさいでしまうことがなく、床部下
方の空間の通気を損ねることがない。また、端部を床部
に固定する作業が不要となるので、施工に手間がかから
ない。
【0059】請求項7記載の発明によれば、水切りに防
蟻用返しが形成されているため、基礎の立ち上がり部を
つたって床部へ侵入しようとする白蟻はこの防蟻用折り
返しを越えて侵入することができず、床部をより確実に
白蟻から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施形態にかかる防蟻構造を示す断
面図である。
【図2】前記実施形態にかかる防蟻構造の防蟻工法を示
す断面図である。
【図3】前記実施形態にかかる防蟻構造の防蟻工法を示
す断面図である。
【図4】前記実施形態にかかる防蟻構造の防蟻工法を示
す断面図である。
【図5】本発明第二実施形態にかかる防蟻構造を示す断
面図である。
【図6】前記実施形態にかかる防蟻構造の防蟻工法を示
す断面図である。
【図7】前記実施形態にかかる防蟻構造の防蟻工法を示
す断面図である。
【図8】前記実施形態にかかる防蟻構造の防蟻工法を示
す断面図である。
【図9】本発明の第三実施形態にかかる防蟻構造を示す
断面図である。
【図10】本発明の第四実施形態にかかる防蟻構造を示
す断面図である。
【図11】本発明の第五実施形態にかかる防蟻構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 防蟻構造 11,11A 防蟻シート 111,111A 屋外側端部 112,112A 屋内側端部 12 水切り 122 防蟻用返し 2,2B 建物 21 基礎 211 立ち上がり部 22 床部 23 外壁部 231 シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 65/00 A01N 65/00 A Fターム(参考) 2B121 AA16 BB28 BB30 BB32 CA02 CA53 CA64 CC02 CC22 EA05 EA22 FA01 FA07 FA12 2E001 DA01 DH14 FA04 FA12 FA21 FA71 GA05 GA12 GA24 GA28 GA46 GA63 HE09 KA01 LA04 LA12 4H011 AC03 BA01 BB16 BB22 DA07 DD05 DH15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の基礎上に形成される床部の防蟻を
    行う防蟻工法であって、 前記基礎の立ち上がり部の側面間の寸法よりも大きい長
    さ寸法を有する防蟻シートを前記側面間に跨るように前
    記立ち上がり部の上面に仮止めする工程と、 前記防蟻シートが仮止めされている前記立ち上がり部の
    上面に前記床部を設ける工程と、 前記床部上に外壁部を設置する工程と、 前記基礎のうち前記建物の外周部に配置される基礎の屋
    外側にはみ出した前記防蟻シートの屋外側端部を立ち上
    げて前記外壁部に固定する工程とを備えていることを特
    徴とする防蟻工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防蟻工法において、 前記防蟻シートの屋内側端部を前記床部の下面に固定す
    る工程を備えていることを特徴とする防蟻工法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の防蟻工法におい
    て、 前記防蟻シートの屋外側端部を前記外壁部に固定する工
    程の後、前記外壁部に取り付けられる防水性のシートに
    より、前記防蟻シートの屋外側端部上端を覆う工程を備
    えていることを特徴とする防蟻工法。
  4. 【請求項4】 建物の基礎上に形成される床部の防蟻を
    行う防蟻構造であって、 前記床部と前記基礎の立ち上がり部との間には、立ち上
    がり部の側面間の寸法よりも大きい長さ寸法を有する防
    蟻シートが設けられ、 前記基礎のうち前記建物の外周部に配置される基礎の屋
    外側にはみ出した前記防蟻シートの屋外側端部は、前記
    床部の上面に設けられた外壁部に固定されていることを
    特徴とする防蟻構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の防蟻構造において、 前記防蟻シートの屋内側端部は前記床部の下面に固定さ
    れていることを特徴とする防蟻構造。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の防蟻構造において、 前記防蟻シートは、前記防蟻シートの屋内側端部が固定
    されていない状態で、前記屋内側端部が前記立ち上がり
    部の側面に密着しない程度の可撓性を有することを特徴
    とする防蟻構造。
  7. 【請求項7】 請求項4から6の何れかに記載の防蟻構
    造において、 前記防蟻シートの屋外側端部上端よりも下方の前記防蟻
    シート上には、防蟻用返しが形成された水切りが設けら
    れていることを特徴とする防蟻構造。
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