JP2003201909A - ディーゼル機関制御装置、ディーゼル機関及び船舶 - Google Patents

ディーゼル機関制御装置、ディーゼル機関及び船舶

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JP2003201909A JP2002002760A JP2002002760A JP2003201909A JP 2003201909 A JP2003201909 A JP 2003201909A JP 2002002760 A JP2002002760 A JP 2002002760A JP 2002002760 A JP2002002760 A JP 2002002760A JP 2003201909 A JP2003201909 A JP 2003201909A
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Takashi Sonoda
隆 園田
Masahide Sugihara
正英 杉原
Takahiro Ushio
隆宏 牛尾
Koji Edo
浩二 江戸
Takayoshi Maeda
隆義 前田
Sumiyuki Kita
純之 喜多
Tetsuya Amo
哲也 天羽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディーゼル機関の故障による停止を低減させ
ること。 【解決手段】 ディーゼル機関本体3が有する複数シリ
ンダ4−1〜4−nの各々に共通である共通制御対象6
を制御する共通制御値を導出するメインユニット11
と、複数シリンダ4−1〜4−nに1対1に対応する複
数サブユニット12−1〜12−nとを具備している。
各サブユニット12−1〜12−nは、対応する各シリ
ンダ4−1〜4−nに固有である固有制御対象7−1〜
7−nを制御する固有制御値を導出する。ディーゼル機
関本体3は、たとえば、1つのシリンダ4−1が機能し
なくなったときでも機能する。このため、このような情
報処理装置の分散によれば、サブユニット12−1〜1
2−nの1つが破損したときでも、ディーゼル機関本体
3は停止しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関制
御装置、ディーゼル機関及び船舶に関し、特に、ディー
ゼル機関を電子制御する場合に適用されるディーゼル機
関制御装置、ディーゼル機関及び船舶に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の推進力を生成する舶用ディーゼル
機関は、その船舶が航海中に故障を修理することが困難
であるため、故障し難いことが望まれている。舶用ディ
ーゼル機関は、さらに、機関を構成する部品が一部故障
したときに、機関を運転して港まで船を運航する必要が
ある。このため、舶用ディーゼル機関は、機械式のカム
機構を用いて制御されることが多い。この場合、回転数
制御は、機側で作業者が回転計を見ながら実行する。
【0003】ディーゼル機関を電子制御する電子機器
は、一般的に故障の修理が困難であり、舶用ディーゼル
機関の制御には適用されていない。電子機器は、燃料噴
射のタイミングや排気弁の開閉タイミングを簡単に変更
することができ、様々な運転状況に柔軟に対応すること
ができる。舶用ディーゼル機関を電子制御することが望
まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ディ
ーゼル機関の信頼性を向上させるディーゼル機関制御装
置を提供することにある。本発明の他の課題は、故障に
よる停止を低減させるディーゼル機関を提供することに
ある。本発明のさらに他の課題は、航行を維持する船舶
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されたものであ
り、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
【0006】本発明によるディーゼル機関制御装置
(2)は、ディーゼル機関本体(3)が有する複数シリ
ンダ(4−1〜4−n)の各々に共通である共通制御対
象(6)を制御する共通制御値を導出するメインユニッ
ト(11)と、複数シリンダ(4−1〜4−n)に1対
1に対応する複数サブユニット(12−1〜12−n)
とを具備している。複数サブユニット(12−1〜12
−n)の各サブユニット(12−1〜12−n)は、対
応する複数シリンダ(4−1〜4−n)の各シリンダ
(4−1〜4−n)に固有である固有制御対象(7−1
〜7−n)を制御する固有制御値を導出する。
【0007】メインユニット(11)とサブユニット
(12−1〜12−n)は、電子回路を用いて制御対象
を制御する情報処理装置である。電子制御は、機械制御
より、状況に応じて適切に制御することができる。共通
制御対象(6)は、複数シリンダ(4−1〜4−n)の
すべてに影響を及ぼし、1つの固有制御対象(7−1)
は、1つのシリンダ(4−1)に大きく影響を及ぼす。
共通制御対象(6)としては、複数シリンダ(4−1〜
4−n)の燃焼室に噴射される燃料の量、複数シリンダ
(4−1〜4−n)を制御する弁を駆動する油圧が例示
される。固有制御対象(7−1〜7−n)としては、シ
リンダ(4−1〜4−n)に燃料を噴射する燃料噴射
弁、シリンダ(4−1〜4−n)から排気を排出する排
気弁を開閉するタイミングが例示される。
【0008】ディーゼル機関本体(3)は、たとえば、
1つのシリンダ(4−1)が機能しなくなったときでも
機能する。このため、このような情報処理装置の分散に
よれば、サブユニット(12−1〜12−n)の1つが
破損したときでも、ディーゼル機関本体(3)は停止し
ないで好ましい。
【0009】メインユニット(11)は、コンピュータ
プログラムを実行して共通制御値を導出する複数CPU
(21、22)と、複数CPU(21、22)のうちの
1つのCPU(21)を動作させ、且つ、1つのCPU
(21)が機能しないときに複数CPU(21、22)
のうちの他のCPU(22)を動作させるCPU切換部
(25)とを備えている。複数CPU(21、22)の
うち1つのCPU(21)が破損しても、その破損の影
響がディーゼル機関本体(3)に波及しない。このた
め、ディーゼル機関本体(3)は停止しないで好まし
い。
【0010】各サブユニット(12−1〜12−n)
は、共通制御値をメインユニット(11)から収集する
制御値収集部(32)と、その共通制御値に基づいて固
有制御値を導出するシリンダ制御部(33)とを備えて
いる。サブユニット(12−1〜12−n)は、メイン
ユニット(11)と連係してディーゼル機関本体(3)
を制御することが好ましい。
【0011】メインユニット(11)は、共通制御値を
複数サブユニット(42−1〜42−n)に一定周期で
送信する第1メインユニット(11−1)と第2メイン
ユニット(11−2)とを含み、各サブユニット(42
−1〜42−n)は、更に、第1メインユニット(11
−1)から共通制御値が一定周期で送信されるときに第
1メインユニット(11−1)を選択し、第1メインユ
ニット(11−1)から共通制御値が不定周期で送信さ
れるときに第2メインユニット(11−2)を選択する
メインユニット切換部(34)を備えている。シリンダ
制御部(33)は、メインユニット切換部(34)によ
り選択されるメインユニット(11−1、11−2)に
より導出される共通制御値に基づいて固有制御値を導出
する。第1メインユニット(11−1)は、故障したと
きに、共通制御値を不定周期で送信する。第1メインユ
ニット(11)が破損しても、その破損の影響がディー
ゼル機関本体(3)に波及しない。このため、ディーゼ
ル機関本体(3)は停止しないで好ましい。
【0012】本発明によるディーゼル機関制御装置は、
メインユニット(11)から複数サブユニット(52−
1〜52−n)に共通制御値を並行して伝送する複数通
信回線(14−1〜14−2)を更に具備している。サ
ブユニット(52−1〜52−n)は、更に、複数通信
回線(14−1〜14−2)うちの1つの通信回線(1
4−1)を介して収集される共通制御値を選択し、1つ
の通信回線(14−1)を介して共通制御値が収集され
ないときに複数通信回線(14−1〜14−2)のうち
の他の1つの通信回線(14−2)を介して収集される
共通制御値を選択する通信回線切換部(35)を備えて
いる。シリンダ制御部(33)は、通信回線切換部(3
5)により選択される通信回線(14−1、14−2)
により伝送される共通制御値に基づいて固有制御値を導
出する。メインユニット(11)は、単数化および複数
化することができる。たとえば、通信回線(14−1)
が破損しても、その破損の影響がディーゼル機関本体
(3)に波及しない。このため、ディーゼル機関本体
(3)は停止しないで好ましい。
【0013】各サブユニット(62−1〜62−n)
は、固有制御対象(7−1〜7−n)と異なる他の固有
制御対象(7−1〜7−n)を制御する他の固有制御値
を導出する。すなわち、1つのサブユニット(62−1
〜62−n)は、複数のシリンダ(4−1〜4−n)に
関する固有制御対象(7−1〜7−n)を制御する。た
とえば、サブユニット(62−1)が破損したときに、
他のサブユニット(62−2)が固有制御対象(7−1
〜7−n)の制御を代行する。このため、その破損の影
響がディーゼル機関本体(3)に波及しない。このた
め、ディーゼル機関本体(3)は停止しないで好まし
い。
【0014】本発明によるディーゼル機関制御装置は、
複数シリンダ(4−1〜4−n)に1対1に対応する複
数ドライバユニット(63−1〜63−n)を更に具備
している。各サブユニット(62−1〜62−n)は、
各サブユニット(62−1〜62−n)の状態を示す状
態信号を固有制御値とともに固有制御対象(7−1〜7
−n)に対応する複数ドライバの各ドライバユニットに
送信し、各ドライバユニットは、状態信号に基づいて状
態が正常であるサブユニット(62−1〜62−n)を
選択するサブユニット切換回路(65)と、サブユニッ
ト切換回路(65)により選択されたサブユニット(6
2−1〜62−n)により導出される固有制御値を電気
信号に変換するドライバ(66)とを備えている。固有
制御対象(7−1〜7−n)は、電気信号に基づいて動
作する。このような状態信号は、故障しているサブユニ
ットを特定することを容易にする。
【0015】本発明によるディーゼル機関制御装置は、
海洋を航海する船舶本体の推進力を生成するディーゼル
機関本体(3)に適用されることが好ましい。
【0016】本発明によるディーゼル機関は、本発明に
よるディーゼル機関制御装置と、ディーゼル機関本体
(3)とを具備していることが好ましい。
【0017】本発明による船舶は、本発明によるディー
ゼル機関制御装置と、海洋を航海する船舶本体と、船舶
本体の推進力を生成するディーゼル機関本体(3)とを
具備している。このような船舶は、航海中に故障し難
く、かつ、1つのシリンダ(4−1〜4−n)が故障し
ても港まで運行することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明によるデ
ィーゼル機関制御装置が適用される舶用ディーゼル機関
の実施の形態を説明する。その舶用ディーゼル機関1
は、図1に示されているように、ディーゼル機関制御装
置2がディーゼル機関本体3とともに設けられている。
舶用ディーゼル機関1は、船舶本体に設けられ、その船
舶本体の推進力を生成する。
【0019】ディーゼル機関本体3は、複数のシリンダ
4−1〜4−n(n=2,3,4,…)、センサ群5お
よび油圧ユニット6を備えている。各シリンダ4−i
(i=1,2,3,…,n)は、弁7−iを有してい
る。弁7−iは、シリンダ4−iを主に制御し、たとえ
ば、シリンダ4−iの燃焼室に燃料を供給する燃料弁と
シリンダ4−iから排気を排出する排気弁とを含んでい
る。たとえば、弁7−iは、電磁弁を備え、その電磁弁
が電気信号を受けて出力する油圧により開閉される。
【0020】センサ群5は、ディーゼル機関本体3の回
転に関する物理量を測定するセンサの集合である。すな
わち、センサ群5は、各シリンダ4−iの上死点、クラ
ンク角度、回転数(回転速度)などを測定し、測定結果
を電子化してディーゼル機関制御装置2に送信する。油
圧ユニット6は、シリンダ4−1〜4−nのすべての制
御に関連する装置であり、たとえば、弁7−1〜7−n
を動作させるための油圧を制御する。
【0021】ディーゼル機関制御装置2は、メインユニ
ット11、複数のサブユニット12−1〜12−nおよ
び複数のドライバユニット13−1〜13−nを備えて
いる。メインユニット11は、情報処理装置であり、船
舶の機関制御室に配置され、機関運転員により操作され
て、センサ群5により測定された物理量に基づいて油圧
ユニット6を制御する。すなわち、メインユニット11
は、ディーゼル機関本体3の全体を制御する制御値を導
出する。その制御値は、油圧ユニット6の動作と機関運
転員の操作とを示している。メインユニット11は、さ
らに、通信回線14を介してサブユニット12−1〜1
2−nに接続され、通信回線14を介してサブユニット
12−1〜12−nにその制御値を出力する。
【0022】各サブユニット12−iは、情報処理装置
であり、メインユニット11よりディーゼル機関本体3
の近傍に配置されている。サブユニット12−iは、メ
インユニット11により導出された制御値に基づいてシ
リンダ4−iの弁7−iの開閉のタイミングを導出し、
そのタイミングを示すタイミング信号をドライバユニッ
ト13−iに出力する。サブユニット12−iは、さら
に、機関運転員に操作されてタイミング信号をドライバ
ユニット13−iに出力することもできる。ドライバユ
ニット13−iは、サブユニット12−iから送信され
たタイミング信号に基づいて弁7−iを開閉させる。す
なわち、ドライバユニット13−iは、タイミング信号
を増幅して電気信号を生成し、電磁弁を動作させて油圧
により弁7−iを開閉させる。
【0023】図2は、メインユニット11を詳細に示し
ている。メインユニット11は、主CPU21、従CP
U22を備え、コンピュータプログラムである測定値収
集部23、油圧ユニット制御部24およびCPU切換部
25を搭載している。主CPU21と従CPU22は、
与えられるコンピュータプログラムを実行するCPUで
ある。測定値収集部23は、センサ群5により測定され
た物理量の測定値を収集する。油圧ユニット制御部24
は、収集された測定値と作業者の操作とに基づいて制御
値を導出して油圧ユニット6を制御する。CPU切換部
25は、コンピュータプログラムを実行させるCPUを
切り換える。すなわち、CPU切換部25は、主CPU
21にコンピュータプログラムを実行させ、主CPU2
1が機能しないときに従CPU22にコンピュータプロ
グラムを実行させる。
【0024】図3は、サブユニット12−iを詳細に示
している。サブユニット12−iは、コンピュータプロ
グラムである測定値収集部31、制御値収集部32およ
びシリンダ制御部33を搭載している。測定値収集部3
1は、センサ群5により測定された物理量の測定値を収
集する。制御値収集部32は、メインユニット11によ
り導出された制御値を収集する。シリンダ制御部33
は、収集された測定値と機関運転員の操作とに基づいて
制御値を導出してドライバユニット13−iに送信す
る。
【0025】機関運転員は、ディーゼル機関制御装置2
を用いてディーゼル機関本体3を操作する。すなわち、
機関運転員は、メインユニット11またはサブユニット
12−1〜12−nを操作し、メインユニット11とサ
ブユニット12−1〜12−nが、協調してディーゼル
機関本体3を制御する。このとき、ディーゼル機関制御
装置2は、たとえば、回転数に基づいて弁7−1〜7−
nのタイミングを開閉することができ、舶用ディーゼル
機関1の様々な運転状況に柔軟に対応することができ
る。
【0026】メインユニット11は、メインユニット1
1の主CPU21が故障して機能しないときに、コンピ
ュータプログラムを実行するCPUを従CPU22に切
り換える。このような切換は、メインユニット11の機
能が停止することを防止し、舶用ディーゼル機関1が停
止しすることを防止する。
【0027】ディーゼル機関本体3は、サブユニット1
2−iが故障して機能しないときに、シリンダ7−iが
制御不可能になる。ディーゼル機関本体3は、シリンダ
4−1〜4−nのうちの1つが動作しなくても、駆動力
を生成することができる。このため、舶用ディーゼル機
関1は、サブユニット12−iが故障したときに停止す
ることを防止することができる。このため、舶用ディー
ゼル機関1が搭載される船舶は、ディーゼル機関制御装
置2の一部分が故障しても、運行することができる。
【0028】図4は、本発明によるディーゼル機関制御
装置の実施の他の形態を示している。そのディーゼル機
関制御装置41は、メインユニット11−1〜11−
2、複数のサブユニット42−1〜42−nおよび複数
のドライバユニット13−1〜13−nを備えている。
メインユニット11−j(j=1,2)は、ディーゼル
機関本体3の全体を制御する制御値を導出する。メイン
ユニット11−jは、さらに、通信回線14を介してサ
ブユニット42−1〜42−nに接続され、通信回線1
4を介してサブユニット42−1〜42−nにその制御
値を一定の周期で出力する。
【0029】各サブユニット42−iは、情報処理装置
であり、メインユニット11−jよりディーゼル機関本
体3の近傍に配置されている。サブユニット42−i
は、メインユニット11−jにより導出された制御値に
基づいてシリンダ4−iの弁7−iの開閉のタイミング
を導出し、そのタイミングを示すタイミング信号をドラ
イバユニット13−iに出力する。ドライバユニット1
3−iは、サブユニット42−iから送信されたタイミ
ング信号に基づいて弁7−iを開閉させる。すなわち、
ドライバユニット13−iは、タイミング信号を増幅し
て電磁弁を動作させて弁7−iを開閉させる。
【0030】図5は、サブユニット42−iを詳細に示
している。サブユニット42−iは、既述の実施の形態
におけるサブユニット12−iにコンピュータプログラ
ムであるメインユニット切換部34がさらに付加されて
いる。メインユニット切換部34は、メインユニット1
1−1から制御値が一定の周期で送信されるときにメイ
ンユニット11−1を選択し、メインユニット11−1
から制御値が不定周期で送信されるときにメインユニッ
ト11−2を選択する。シリンダ制御部33は、メイン
ユニット切換部34により選択されたメインユニット1
1−jにより導出された制御値を用いて制御値を導出す
る。
【0031】すなわち、サブユニット42−iは、2つ
の記憶領域を有し、その第1の記憶領域にはメインユニ
ット11−1により導出された制御値が記憶され、第2
の記憶領域にはメインユニット11−2により導出され
た制御値が記憶される。メインユニット切換部34は、
メインユニット11−1およびメインユニット11−2
から制御値が送信される周期を監視し、メインユニット
11−1から送信される周期が一定であるときに第1の
記憶領域に記録された制御値をシリンダ制御部33に使
用させ、メインユニット11−2から送信される周期が
不定であるときに第2の記憶領域に記録された制御値を
シリンダ制御部33に使用させる。
【0032】メインユニット11−1は、故障している
ときに、サブユニット42−1〜42−nに不定周期で
制御値を送信する。サブユニット42−iは、不定周期
で制御値を送信するメインユニット11−1を故障して
いるものとみなして、メインユニット11−2が送信す
る制御値をシリンダ4−iの制御に用いる。このような
切換は、ディーゼル機関制御装置2の機能が停止するこ
とを防止し、舶用ディーゼル機関1が停止しすることを
防止する。
【0033】なお、メインユニット11は、3つ以上が
設けられることもできる。このとき、メインユニット切
換部34は、用いる制御値を多数決で決定することがで
きる。すなわち、メインユニット切換部34は、複数の
メインユニット11により導出される制御値のすべてを
記録し、最も多く導出された制御値を導出し、その制御
値をシリンダ制御部33に使用させる。このとき、制御
値の送信が周期的か不定周期かを検出する必要が無く、
容易に故障を発見することができる。
【0034】図6は、本発明によるディーゼル機関制御
装置の実施のさらに他の形態を示している。そのディー
ゼル機関制御装置51は、メインユニット11−1〜1
1−2、複数のサブユニット52−1〜52−nおよび
複数のドライバユニット13−1〜13−nを備えてい
る。メインユニット11−jは、ディーゼル機関本体3
の全体を制御する制御値を導出する。メインユニット1
1−jは、さらに、複数の通信回線14−1〜14−2
を介してサブユニット52−1〜52−nに接続され、
通信回線14−1〜14−2を介してサブユニット52
−1〜52−nにその制御値を一定の周期で出力する。
【0035】各サブユニット52−iは、情報処理装置
であり、メインユニット11−jよりディーゼル機関本
体3の近傍に配置されている。サブユニット52−i
は、メインユニット11−jにより導出された制御値に
基づいてシリンダ4−iの弁7−iの開閉のタイミング
を導出し、そのタイミングを示すタイミング信号をドラ
イバユニット13−iに出力する。ドライバユニット1
3−iは、サブユニット52−iから送信されたタイミ
ング信号に基づいて弁7−iを開閉させる。すなわち、
ドライバユニット13−iは、タイミング信号を増幅し
て電磁弁を動作させて弁7−iを開閉させる。
【0036】図7は、サブユニット52−iを詳細に示
している。サブユニット52−iは、既述の実施の形態
におけるサブユニット42−iがさらにコンピュータプ
ログラムである通信回線切換部35を搭載している。通
信回線切換部35は、通信回線14−1を介してメイン
ユニット11−1〜11−2から制御値が送信されてい
るときに通信回線14−1を選択し、通信回線14−1
が制御値を伝送しないときに通信回線14−2を選択す
る。シリンダ制御部33は、通信回線切換部35により
選択された通信回線11−kにより伝送された制御値を
用いて制御値を導出する。
【0037】すなわち、サブユニット52−iは、4つ
の記憶領域を有している。その第1の記憶領域にはメイ
ンユニット11−1により導出され通信回線14−1に
より伝送された制御値が記憶され、第2の記憶領域には
メインユニット11−2により導出され通信回線14−
1により伝送された制御値が記憶され、第3の記憶領域
にはメインユニット11−1により導出され通信回線1
4−2により伝送された制御値が記憶され、第4の記憶
領域にはメインユニット11−2により導出され通信回
線14−2により伝送された制御値が記憶される。
【0038】メインユニット切換部34は、メインユニ
ット11−1およびメインユニット11−2から制御値
が送信される周期を監視し、メインユニット11−1か
ら送信される周期が一定であるときに第1の記憶領域ま
たは第3の記憶領域に記録された制御値をシリンダ制御
部33に使用させ、メインユニット11−2から送信さ
れる周期が不定であるときに第2の記憶領域または第4
の記憶領域に記録された制御値をシリンダ制御部33に
使用させる。
【0039】通信回線切換部35は、通信回線14−1
〜14−2の情報を伝送する状態を監視し、通信回線1
4−1が正常に情報を伝送しているときに第1の記憶領
域または第2の記憶領域に記録された制御値をシリンダ
制御部33に使用させ、通信回線14−1が正常に情報
を伝送していないときに第3の記憶領域または第4の記
憶領域に記録された制御値をシリンダ制御部33に使用
させる。
【0040】通信回線14−1〜14−2は、故障して
いるときに、メインユニット11−1〜11−2からサ
ブユニット12−1〜12−nに制御値を送信しない。
サブユニット12−iは、制御値を伝送しないメインユ
ニット11−1を故障しているものとみなして、通信回
線14−2が伝送する制御値をシリンダ4−iの制御に
用いる。このような切換は、ディーゼル機関制御装置2
の機能が停止することを防止し、舶用ディーゼル機関1
が停止しすることを防止する。
【0041】なお、ディーゼル機関制御装置51は、1
つのメインユニット11−1だけが設けられることもで
きる。このとき、メインユニット11−1は、ディーゼ
ル機関本体3の全体を制御する制御値を導出する。複数
の通信回線14−1〜14−2は、並行してその制御値
をサブユニット52−1〜52−nに伝送する。サブユ
ニット52−1〜52−nは、それぞれ1つの通信回線
14−1により伝送された制御値に基づいてシリンダ4
−iの弁7−iの開閉のタイミングを導出し、そのタイ
ミングを示すタイミング信号をドライバユニット13−
iに出力する。ドライバユニット13−iは、サブユニ
ット52−iから送信されたタイミング信号に基づいて
弁7−iを開閉させる。通信回線14−1が破損したと
き、サブユニット52−1〜52−nは、それぞれ通信
回線14−2により伝送された制御値に基づいてシリン
ダ4−iの弁7−iを制御する。本実施の形態では、通
信回線14−1の破損がディーゼル機関本体3に影響し
ない。このため、ディーゼル機関本体3は停止しないで
好ましい。
【0042】図8は、本発明によるディーゼル機関制御
装置の実施のさらに他の形態を示している。そのディー
ゼル機関制御装置61は、メインユニット11−1〜1
1−2、複数のサブユニット62−1〜62−nおよび
複数のドライバユニット63−1〜63−nを備えてい
る。メインユニット11−jは、ディーゼル機関本体3
の全体を制御する制御値を導出する。メインユニット1
1−jは、さらに、複数の通信回線14−1〜14−2
を介してサブユニット62−1〜62−nに接続され、
通信回線14−1〜14−2を介してサブユニット62
−1〜62−nにその制御値を一定の周期で出力する。
【0043】各サブユニット62−iは、情報処理装置
であり、メインユニット11−jにより導出された制御
値に基づいてシリンダ4−iの弁7−iの開閉のタイミ
ングを導出し、シリンダ4−j(j=1,2,3,…,
n;j≠i)の弁7−jの開閉のタイミングを導出す
る。ドライバユニット63−iは、サブユニット62−
iまたはサブユニット62−k(k=1,2,3,…,
n;k≠i)から送信されたタイミング信号に基づいて
弁7−iを開閉させる。
【0044】図9は、サブユニット62−iを詳細に示
している。サブユニット62−iは、既述の実施の形態
におけるサブユニット52−iがさらにコンピュータプ
ログラムである状態信号配信部36を搭載している。状
態信号配信部36は、サブユニット62−iの状態を示
す状態信号をシリンダ制御部33により導出された制御
値とともにドライバユニット63−iおよびドライバユ
ニット63−jに出力する。
【0045】図10は、ドライバユニット63−iを詳
細に示している。ドライバユニット63−iは、サブユ
ニット切換回路65とドライバ66とを備えている。サ
ブユニット切換回路65は、サブユニット62−i、6
2−kから送信される状態信号を監視して、状態信号に
基づいてサブユニット62−i、62−kを選択する。
ドライバ66は、サブユニット切換回路65により選択
されたサブユニット62−iにより導出された制御値に
基づいて弁7−iを動作させる電気信号を生成する。
【0046】サブユニット62−iは、故障すると、状
態が異常であることを示す状態信号とともに制御値をド
ライバユニット63−iおよび63−jに送信する。ド
ライバユニット63−iは、異常を示す状態信号ととも
に制御値を受信したときに、その制御値を使用しないで
廃棄する。このとき、ドライバユニット63−iは、サ
ブユニット62−kから正常を示す状態信号とともに制
御値を受信したときに、その制御値を増幅して電気信号
を生成する。弁7−iは、ドライバユニット62−iか
ら出力される電気信号に応じて開閉する。
【0047】このようなディーゼル機関制御装置61
は、1つのサブユニット62−iが破損しても、他のサ
ブユニット62−kが制御を代行する。このため、その
破損の影響がディーゼル機関本体3に波及しない。この
ため、ディーゼル機関本体3は停止しないで好ましい。
さらに、状態信号により、ドライバユニット63−i
は、故障しているサブユニットを容易に特定することが
できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によるディーゼル機関制御装置お
よびディーゼル機関は、故障による停止を低減させるこ
とができる。その結果、本発明による船舶の航行を維持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるディーゼル機関制御装置
が適用される舶用ディーゼル機関の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図2】図2は、メインユニットの実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図3】図3は、サブユニットの実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図4】図4は、本発明によるディーゼル機関制御装置
の実施の他の形態を示すブロック図である。
【図5】図5は、サブユニットの実施の他の形態を示す
ブロック図である。
【図6】図6は、本発明によるディーゼル機関制御装置
の実施のさらに他の形態を示すブロック図である。
【図7】図7は、サブユニットの実施のさらに他の形態
を示すブロック図である。
【図8】図8は、本発明によるディーゼル機関制御装置
の実施のさらに他の形態を示すブロック図である。
【図9】図9は、サブユニットの実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図10】図10は、ドライバユニットを示すブロック
図である。
【符号の説明】
1:舶用ディーゼル機関 2:ディーゼル機関制御装置 3:ディーゼル機関本体 4−1〜4−n:シリンダ 5:センサ群 6:油圧ユニット 7−1〜7−n:弁 11:メインユニット 12−1〜12−n:サブユニット 13−1〜13−n:ドライバユニット 14:通信回線 21:主CPU 22:従CPU 23:測定値収集部 24:油圧ユニット制御部 25:CPU切換部 31:測定値収集部 32:制御値収集部 33:シリンダ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 実 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 園田 隆 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 杉原 正英 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 牛尾 隆宏 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 江戸 浩二 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 前田 隆義 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番地の3 株式会社ナブコ内 (72)発明者 喜多 純之 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番地の3 株式会社ナブコ内 (72)発明者 天羽 哲也 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番地の3 株式会社ナブコ内 Fターム(参考) 3G084 AA01 AA08 BA13 BA23 DA26 DA27 DA31 EA11 EB06 FA33 FA38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼル機関本体が有する複数シリン
    ダの各々に共通である共通制御対象を制御する共通制御
    値を導出するメインユニットと、 前記複数シリンダに1対1に対応する複数サブユニット
    とを具備し、 前記複数サブユニットの各サブユニットは、対応する前
    記複数シリンダの各シリンダに固有である固有制御対象
    を制御する固有制御値を導出するディーゼル機関制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記メインユニットは、 コンピュータプログラムを実行して前記共通制御値を導
    出する複数CPUと、 前記複数CPUのうちの1つのCPUを動作させ、且
    つ、前記1つのCPUが機能しないときに前記複数CP
    Uのうちの他の1つのCPUを動作させるCPU切換部
    とを備えるディーゼル機関制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記各サブユニットは、 前記共通制御値を前記メインユニットから収集する制御
    値収集部と、 前記共通制御値に基づいて前記固有制御値を導出するシ
    リンダ制御部とを備えるディーゼル機関制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記メインユニットは、前記共通制御値を前記複数サブ
    ユニットに一定周期で送信する第1メインユニットと第
    2メインユニットとを含み、 前記各サブユニットは、更に、 前記第1メインユニットから前記共通制御値が前記一定
    周期で送信されるときに前記第1メインユニットを選択
    し、前記第1メインユニットから前記共通制御値が不定
    周期で送信されるときに前記第2メインユニットを選択
    するメインユニット切換部を備え、 前記シリンダ制御部は、前記メインユニット切換部によ
    り選択される前記メインユニットにより導出される前記
    共通制御値に基づいて前記固有制御値を導出するディー
    ゼル機関制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4のいずれかにおい
    て、 前記メインユニットから前記複数サブユニットに前記共
    通制御値を並行して伝送する複数通信回線を更に具備
    し、 前記各サブユニットは、更に、 前記複数通信回線うちの1つの通信回線を介して収集さ
    れる前記共通制御値を選択し、前記1つの通信回線を介
    して前記共通制御値が収集されないときに前記複数通信
    回線のうちの他の1つの通信回線を介して収集される前
    記共通制御値を選択する通信回線切換部を備え、 前記シリンダ制御部は、前記通信回線切換部により選択
    される前記通信回線により伝送される前記共通制御値に
    基づいて前記固有制御値を導出するディーゼル機関制御
    装置。
  6. 【請求項6】請求項3〜請求項5のいずれかにおいて、 前記各サブユニットは、前記固有制御対象と異なる他の
    固有制御対象を制御する他の固有制御値を導出するディ
    ーゼル機関制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記複数シリンダに1対1に対応する複数ドライバユニ
    ットを更に具備し、 前記各サブユニットは、前記各サブユニットの状態を示
    す状態信号を前記固有制御値とともに前記固有制御対象
    に対応する前記複数ドライバの1つのドライバユニット
    に送信し、前記状態信号を前記他の固有制御値とともに
    前記他の固有制御対象に対応する前記複数ドライバの他
    の1つのドライバユニットに送信し、 前記1つのドライバユニットは、 前記状態信号に基づいて前記状態が正常である前記各サ
    ブユニットを選択するサブユニット切換回路と、 前記サブユニット切換回路により選択された前記各サブ
    ユニットにより導出される前記固有制御値を電気信号に
    変換するドライバとを備え、 前記固有制御対象は、前記電気信号に基づいて動作する
    ディーゼル機関制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかにおいて、 前記ディーゼル機関本体は、海洋を航海する船舶本体の
    推進力を生成するディーゼル機関制御装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項8のいずれかに記載のデ
    ィーゼル機関制御装置と、 前記ディーゼル機関本体とを具備するディーゼル機関。
  10. 【請求項10】請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    ディーゼル機関制御装置と、 海洋を航海する船舶本体と、 前記船舶本体の推進力を生成する前記ディーゼル機関本
    体とを具備する船舶。
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