JP2003203582A - 偏向ヨーク及び偏向ヨークを備えた陰極線管装置 - Google Patents

偏向ヨーク及び偏向ヨークを備えた陰極線管装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏向電力、製造コスト、及び発熱量の低減を図
ることが可能であるとともに、画面上に表示される表示
画像の品位を向上することが可能な偏向ヨーク及びこの
偏向ヨークを備えた陰極線管装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】偏向ヨークは、ほぼ角錐台形状を有する一
対のサドル型の水平偏向コイル30a、30bと、ほぼ
円錐台形状を有する磁性体コア34と、一対のトロイダ
ル型の垂直偏向コイル32a、32bと、を備えてい
る。磁性体コア34径大部34Lから径小部34Sまで
の管軸Z方向に沿った全長CLの中点CL(M)は、水
平偏向コイル30a、30bの管軸Z方向に沿った全長
をHLとしたとき、水平偏向コイル30a、30bの径
大部30Lを起点として管軸Z方向に沿って0.41×
HLの距離だけ離れた位置より水平偏向コイル30a、
30bの径小部30S側に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、偏向ヨーク及び
この偏向ヨークを備えた陰極線管装置に係り、特に、ほ
ぼ角錐台形状を有する一対のサドル型の水平偏向コイル
と、ほぼ円錐台形状を有する磁性体コアと、トロイダル
型の一対の垂直偏向コイルとを備えたセミトロイダル型
偏向ヨーク及びこれを備えた陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、セルフコンバーセンス方式のイン
ライン型カラー陰極線管装置が広く実用化されている。
この陰極線管装置は、同一平面上を通る一列配置の3電
子ビームを放出するインライン型電子銃構体と、ピンク
ッション形の水平偏向磁界及びバレル形の垂直偏向磁界
を発生する偏向ヨークと、を備えている。
【0003】このような陰極線管装置においては、偏向
ヨークが大きな電力消費源である。このため、陰極線管
装置の消費電力を低減するためには、偏向ヨークの消費
電力を低減する必要がある。また、近年、解像度及び視
認性の向上が要求され、偏向周波数の高い使用条件が増
えている。例えば、上述したような陰極線管装置をハイ
ディフィニッションTVやパーソナルコンピュータ等の
OA機器のモニタとして利用するためには、偏向周波数
を高くする必要がある。しかしながら、このような高い
偏向周波数で偏向ヨークを動作させた場合、偏向電力が
増大するだけでなく、偏向ヨークの発熱量を増大させ
る。
【0004】一般に、真空外囲器のネック径を小さくす
るとともにヨーク装着部の外径を小さくすることによ
り、偏向磁界の作用空間を小さくし、偏向磁界を電子ビ
ームに効率良く作用させることで、偏向電力を低減して
いる。しかしながら、従来の陰極線管装置では、すでに
電子ビームがヨーク装着部内面に接近して通過する。こ
のため、ネック径やヨーク装着部外径をさらに小さくす
ると、電子ビームが蛍光体スクリーンに到達する前にヨ
ーク装着部内面に衝突することがある。例えば、電子ビ
ームの偏向角が最大となるとき、すなわち蛍光体スクリ
ーンのコーナ部に向けて電子ビームを偏向したとき、電
子ビームがヨーク装着部内面に衝突し、蛍光体スクリー
ン上に電子ビームが到達しない部分が発生してしまう。
また、ヨーク装着部内面に電子ビームが衝突し続けた場
合、その部分の温度が上昇して、真空外囲器が爆縮する
恐れが生ずる。したがって、従来の陰極線管装置では、
ネック径やヨーク装着部外径を一層小さくして、偏向電
力を低減させることは困難となる。
【0005】このような問題を解決する手法として、蛍
光体スクリーン上に矩形状のラスターを描いた場合にヨ
ーク装着部内側における電子ビームの通過領域もほぼ矩
形状になるとの考えから、ヨーク装着部を、ネック側か
らパネル方向へ向かって円形から次第にほぼ矩形状に変
化する形状とする提案がなされている。
【0006】このようにヨーク装着部をほぼ角錐台形状
に形成すると、蛍光体スクリーンのコーナ部に向けて偏
向された電子ビームのヨーク装着部内面への衝突を防止
しつつ、ヨーク装着部の長軸(水平軸)及び短軸(垂直
軸)方向の径を小さくすることができる。これにともな
って、偏向ヨークの水平偏向コイル、垂直偏向コイル、
及び磁性体コアを角錐台形状に形成することにより、水
平偏向コイル及び垂直偏向コイルが電子ビームの通過領
域に近づく。これにより、電子ビームを効率よく偏向す
ることができ、偏向電力を低減することが可能となる。
【0007】一方、偏向ヨークとしては、水平偏向コイ
ル及び垂直偏向コイルともにサドル型で構成されたサド
ル/サドル型偏向ヨーク、サドル型水平偏向コイル及び
トロイダル型垂直偏向コイルを組み合わせたセミトロイ
ダル型偏向ヨークなど各種形式のものがある。
【0008】サドル/サドル型偏向ヨークは、セパレー
タの内側に配置された角錐台形状の一対のサドル型水平
偏向コイルと、セパレータの外側に配置された角錐台形
状の一対のサドル型垂直偏向コイルと、垂直偏向コイル
を覆う角錐台形状の磁性体コアと、を備えている(例え
ば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】特開平11−265666号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したサドル/サド
ル型偏向コイルは、セミトロイダル型偏向コイルと比較
して偏向電力を低減することができる。しかしながら、
角錐台形状の磁性体コアを精度良く製造することは困難
であるとともに、角錐台形状の磁性体コアに垂直偏向コ
イルをトロイダル巻きにすることも難しい。したがっ
て、偏向ヨークの製造コストが高くなり、汎用性に欠け
てしまう問題がある。
【0011】また、サドル/サドル型偏向コイルは、水
平偏向コイル及び垂直偏向コイルから発生する熱を逃が
す開放空間が少なく、偏向ヨークの温度上昇を招く。ま
た、近年、パネルの外面形状のフラット化に伴い、パネ
ルの内面形状もフラットに近づく傾向にある。このこと
により、画面上の上下におけるピンクッション型歪みを
周辺部でほぼ直線状に補正するように設計した場合、垂
直方向中間部の上下ピンクッション型歪みが残ってしま
う場合があり、表示画像の品位を劣化させるおそれがあ
る。
【0012】そこで、この発明は、上述した問題点に鑑
みなされたものであって、その目的は、偏向電力、製造
コスト、及び発熱量の低減を図ることが可能であるとと
もに、画面上に表示される表示画像の品位を向上するこ
とが可能な偏向ヨーク及びこの偏向ヨークを備えた陰極
線管装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の偏向ヨークは、中心
軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐台形状を有する一
対のサドル型の水平偏向コイルと、前記中心軸と同軸的
に設けられているとともに前記水平偏向コイルの外周側
に配置され、ほぼ円錐台形状を有する磁性体コアと、前
記中心軸に対して対称に設けられた一対のトロイダル型
の垂直偏向コイルと、を備え、前記磁性体コアの径大部
から径小部までの前記中心軸方向に沿った全長の中点
は、前記水平偏向コイルの前記中心軸方向に沿った全長
をHLとしたとき、前記水平偏向コイルの径大部を起点
として前記中心軸方向に沿って0.41×HLの距離だ
け離れた位置より前記水平偏向コイルの径小部側に位置
することを特徴とする。
【0014】また、請求項8に記載の陰極線管装置は、
内面に蛍光体スクリーンを有したパネルと、前記パネル
に連接したファンネルと、前記ファンネルの小径端に連
接した円筒状のネックとを有した真空外囲器と、前記ネ
ック内に配設され、前記蛍光体スクリーンに向けて電子
ビームを出射する電子銃構体と、前記真空外囲器の外側
に装着され、前記電子銃構体から出射された電子ビーム
を水平方向及び垂直方向に偏向する偏向磁界を発生する
偏向ヨークと、を備えた陰極線管装置において、前記偏
向ヨークは、管軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐台
形状を有する一対のサドル型の水平偏向コイルと、前記
管軸と同軸的に設けられているとともに前記水平偏向コ
イルの外周側に配置され、ほぼ円錐台形状の磁性体コア
と、前記管軸に対して対称に設けられた一対のトロイダ
ル型の垂直偏向コイルと、を備え、前記磁性体コアの径
大部から径小部までの前記管軸方向に沿った全長の中点
は、前記水平偏向コイルの前記管軸方向に沿った全長を
HLとしたとき、前記水平偏向コイルの径大部を起点と
して前記管軸方向に沿って0.41×HLの距離だけ離
れた位置より前記水平偏向コイルの径小部側に位置する
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
係る偏向ヨーク及びこの偏向ヨークを備えた陰極線管装
置について図面を参照して説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、カラー陰極線
管装置は、真空外囲器10を備えている。この真空外囲
器10は、周縁にスカート部2を有したほぼ矩形状のパ
ネル1と、パネル1のスカート部2に連接されたファン
ネル4と、ファンネル4の小径端部に連接された円筒状
のネック3と、を有している。パネル1は、略平坦な外
面を有している。また、このパネル1は、その内面に配
置された、赤、緑、青にそれぞれ発光する複数の蛍光体
層及び遮光層からなる蛍光体スクリーン12を備えてい
る。偏向ヨーク14を装着するためのヨーク装着部15
は、ネック3からファンネル4にわたる真空外囲器10
の外周に形成されている。
【0017】インライン型電子銃構体16は、ネック3
内に配設されている。このインライン型電子銃構体16
は、蛍光体スクリーン12の蛍光体層に向けて同一水平
面を通る水平軸方向に一列配置された3電子ビーム20
R、20G、20Bを放出する。偏向ヨーク14は、電
子銃構体16から放出された3電子ビーム20R、20
G、20Bを水平軸方向及び垂直軸方向に偏向する非斉
一な偏向磁界を発生する。
【0018】色選別機能を有するシャドウマスク18
は、電子銃構体16と蛍光体スクリーン12との間にお
けるパネル1の内側に配置されている。このシャドウマ
スク18は、フレーム17に支持されている。このシャ
ドウマスク18は、電子銃構体16から放出された3電
子ビーム20R、20G、20Bを整形し、それぞれの
電子ビームを特定の色の蛍光体層に到達させるよう色選
別を行う。
【0019】なお、真空外囲器10は、ネック3と同軸
で蛍光体スクリーン12の中心を通って延びた軸を管軸
(中心軸)Z、管軸Zと直交して延びた軸を水平軸(長
軸)X、管軸Z及び水平軸Xと直交して延びた軸を垂直
軸(短軸)Yとしている。
【0020】このような構成のカラー陰極線管装置で
は、電子銃構体16から放出された3電子ビーム20
R、20G、20Bを偏向ヨーク14から発生した非斉
一な偏向磁界により水平軸方向及び垂直軸方向に偏向
し、シャドウマスク18を介して、蛍光体スクリーン1
2を水平軸方向及び垂直軸方向に走査することにより、
カラー画像を表示する。
【0021】図2及び図3の(b)に示すように、真空
外囲器10のパネル1は、ほぼ矩形状に形成されてい
る。また、図2及び図3の(a)乃至(f)に示すよう
に、真空外囲器10のヨーク装着部15は、ネック3側
からパネル1方向に向かって円形から次第にほぼ矩形状
に変化する形状に形成されている((f)→(e)→
(d)→(c))。このように、ヨーク装着部15をほ
ぼ角錐台形状に形成することにより、偏向ヨーク14の
水平軸X方向及び垂直軸Y方向の径を小さくすることが
できる。このため、偏向ヨーク14の水平偏向コイル3
0a、30bを電子ビームに近づけて電子ビームを効率
よく偏向し、偏向電力を低減することが可能となる。
【0022】一方、図1及び図4乃至図6に示すよう
に、偏向ヨーク14は、一対の水平偏向コイル30a、
30bと、一対の垂直偏向コイル32a、32bと、セ
パレータ33と、磁性体コア34と、を備えている。
【0023】セパレータ33は、合成樹脂等によって形
成されている。このセパレータ33は、ヨーク装着部1
5の外面形状に対応して、ほぼ角錐台形状に形成されて
いる。すなわち、セパレータ33は、管軸Zに沿った一
端側(ネック側)に径大部33Lを有するとともに管軸
Zに沿った他端側(パネル側)に径小部33Sを有して
いる。
【0024】磁性体コア34は、ほぼ円錐台形状に形成
されている。すなわち、磁性体コア34は、管軸Zに沿
った一端側に径大部34Lを有するとともに管軸Zに沿
った他端側に径小部34Sを有している。この磁性体コ
ア34は、管軸Zを含むX−Z平面に沿って2分割可能
に形成され、固定片36によって互いに固定されてい
る。この磁性体コア34は、セパレータ33の外周側を
取り囲むように管軸Zと同軸的に設けられている。
【0025】水平偏向コイル30a、30bは、例えば
ピンクッション型の水平偏向磁界を発生し、電子ビーム
を水平軸X方向に偏向する。一対の水平偏向コイル30
a、30bは、それぞれサドル型のコイルである。これ
らの水平偏向コイル30a、30bは、セパレータ33
の内面に沿って管軸Zに対して対称に取り付けられてい
る。すなわち、これらの水平偏向コイル30a、30b
は、管軸Zを含むX−Z平面に対して対称に配置され
る。これにより、これらの水平偏向コイル30a、30
bは、合わせてほぼ角錐台形状を形成する。また、これ
らの水平偏向コイル30a、30bは、管軸Zに沿った
一端側に径大部30Lを有するとともに管軸Zに沿った
他端側に径小部30Sを有している。
【0026】垂直偏向コイル32a、32bは、例えば
バレル型の垂直偏向磁界を発生し、電子ビームを垂直軸
Y方向に偏向する。一対の垂直偏向コイル32a、32
bは、それぞれトロイダル型のコイルである。これらの
垂直偏向コイル32a、32bは、セパレータの外面に
装着される磁性体コア34にコイル線をトロイダル巻き
することによって形成されている。すなわち、これらの
垂直偏向コイル32a、32bは、管軸Zを含むX−Z
平面に対して対称に配置される。また、これらの垂直偏
向コイル32a、32bは、管軸Zに沿った一端側に径
大部32Lを有するとともに管軸Zに沿った他端側に径
小部32Sを有している。
【0027】また、一対の水平偏向コイル30a、30
bは、図11及び図12に示すように、管軸Z方向に沿
った両端部のうち、少なくとも一方の端部がベンドレス
形状である。このベンドレス形状は、ベンド部を設けた
場合に比べて使用する電力量が少なくなるので、偏向電
力低減の面で望ましい形状である。
【0028】ところで、偏向ヨーク14において、図5
の(a)及び(b)に示すように、略円錐台形状の磁性
体コア34は、略角錐台形状の水平偏向コイル30a、
30bの対角軸部に最も接近して位置する。このため、
磁性体コア34の先端部すなわち径大部34Lにおける
内径及び外径は、略角錐台形状の水平偏向コイル30
a、30bの径大部30Lにおける対角軸D方向に沿っ
た対角径Aに応じて決定される。
【0029】また、図7に示すように、偏向ヨーク14
の管軸(中心軸)Zに沿った断面において、水平偏向コ
イル30a(30b)と磁性体コア34との位置関係に
着目した場合、図8に示すような水平偏向電力(W)と
磁性体コア34の先端位置(すなわち径大部34Lの位
置)(mm)との関係があることがわかった。図8にお
いて、磁性体コア34の先端位置は、偏向ヨーク14に
おける電子ビーム偏向中心となるリファレンスラインR
Lを基準とした管軸Z方向に沿った位置として表わし、
パネル1側を正、ネック3側を負としている。
【0030】図8に示したように、磁性体コア34の先
端位置を極端にネック3側に設定した場合、電子ビーム
に有効に作用する磁路長が短くなる。このため、結果と
して、偏向電力の増大を招くことがわかる。また、磁性
体コア34の先端位置を極端にパネル1側に設定した場
合、図5の(a)に示す偏向ヨーク14の水平偏向コイ
ル30a及び30bの垂直軸Y方向に沿った垂直径B及
び水平軸X方向に沿った水平径Cが大きくなる。このた
め、偏向磁界が電子ビームに有効に作用せず、結果とし
て偏向電力の増大を招くことがわかる。すなわち、磁性
体コア34の先端位置には、偏向電力を最小とする最適
位置があることがわかる。
【0031】また、図8に示したように、電子ビームの
最大偏向角が(c)90°、(b)100°、(a)1
10°と大きな陰極線管装置ほど、水平偏向電力が増大
する傾向にある(図中破線矢印D)。また、電子ビーム
の最大偏向角が大きな陰極線管装置では、偏向角が小さ
な陰極線管装置と比較して、磁性体コア34の先端位置
をパネル側に設定するほど、磁性体コア34の径大部3
4L側での水平偏向コイル30a(30b)の垂直径B
及び水平径Cも大きくなる。このため、偏向磁界が電子
ビームに有効に作用しなくなる。したがって、水平偏向
電力が最も小さくなるときの磁性体コア34の先端位置
は、ネック側にシフトすることがわかる。
【0032】同様に、最大偏向角が同一の陰極線管装置
においては、従来の略円錐台形状の水平偏向コイルと比
較して、略角錐台形状の水平偏向コイルを適用した場
合、水平偏向コイルの対角径Aが従来と同一であっても
垂直径B及び水平径Cは従来より小さくできる。このた
め、磁性体コア34の先端位置をパネル1側の最適位置
に配置することで、偏向電力が最小となる。
【0033】また、偏向電力を低減させるため、略角錐
台形状の水平偏向コイル30a、30bを適用して磁性
体コア34の先端位置をパネル1側の最適位置に配置す
るのみでは、磁性体コア34の管軸Z方向に沿った全長
CLが長くなってしまう。この場合、磁性体コア34の
製造コストが増大する。また、この場合、磁性体コア3
4のパネル側径Fが大きくなってしまい、水平偏向コイ
ル30a、30bとの距離が離れてしまう。このため、
偏向電力の低減効果はなく、また、磁性体コア34にト
ロイダル巻きされた垂直偏向コイル32a、32bによ
る垂直偏向電力の増大を招いてしまう。したがって、磁
性体コア34の水平偏向電力の増減に寄与しないネック
3側に延出された部分を短くする、すなわちネック3側
の後端位置をパネル1側の最適位置に配置することによ
り、水平偏向電力及び垂直偏向電力を最小とすることが
できる。反対に、磁性体コア34の全長CLを短くしす
ぎた場合、水平偏向電力及び垂直偏向電力は増大してし
まう。
【0034】このように、水平偏向コイル30a、30
bの管軸Z方向に沿った全長HLと、磁性体コア34の
管軸Z方向に沿った全長CLとの間には、最適な関係が
存在することがわかる。
【0035】一方、磁性体コイル34の管軸Z方向に沿
った中心位置がパネル1側に寄り過ぎた場合、磁性体コ
ア34のパネル1側径Fが大きくなってしまう。このた
め、水平偏向コイル30a、30bとの距離が離れてし
まい、偏向電力が増大する。また、磁性体コイル34の
中心位置がネック3側に寄り過ぎた場合、蛍光体スクリ
ーン12のコーナ部に向けて偏向された電子ビームがヨ
ーク装着部15の内面に衝突し、蛍光体スクリーン12
のコーナ部付近に電子ビームの衝突しない部分が発生し
てしまう。
【0036】このように、磁性体コア34は、水平偏向
コイル30a、30bに対して最適な位置に配置される
ことが望ましい。すなわち、図9に示すように、磁性体
コア34の管軸Z方向に沿った全長CLの中点CL
(M)は、水平偏向コイル30a、30bの径大部30
Lを起点として管軸Z方向に沿って0.41×HLの距
離だけ離れた位置より水平偏向コイル30a、30bの
径小部30S側に位置する。磁性体コア34の中点CL
(M)は、より詳細に規定すると、径大部34Lと径小
部34Sとを結ぶ管軸Z方向に沿った線分CLの中点に
対応する。
【0037】また、垂直偏向コイル32a、32bは、
磁性体コア34に巻回されていることから、垂直偏向コ
イル32a、32bの管軸Z方向に沿った全長VLの中
点VL(M)は、磁性体コア34の管軸Z方向に沿った
全長CLの中点CL(M)に実質的に対応することにな
る。すなわち、図10に示すように、垂直偏向コイル3
2a、32bの管軸Z方向に沿った全長VLの中点VL
(M)は、水平偏向コイル30a、30bの径大部30
Lを起点として管軸Z方向に沿って0.41×HLの距
離だけ離れた位置より水平偏向コイル30a、30bの
径小部30S側に位置する。垂直偏向コイル32a、3
2bの中点VL(M)は、より詳細に規定すると、径大
部32Lと径小部32Sとを結ぶ管軸Z方向に沿った線
分VLの中点に対応する。
【0038】このように、略円錐台形状の磁性体コア3
4またはこの磁性体コア34に巻回された垂直偏向コイ
ル32a、32bを、略角錐台形状の水平偏向コイル3
0a、30bに対して上述した位置関係で配置したこと
により、電子ビームを効率よく偏向することができ、偏
向電力の低減を図ることが可能となる。
【0039】また、水平偏向コイル30a、30bの管
軸Z方向に沿った全長HLと、磁性体コア34(または
垂直偏向コイル32a、32b)の管軸Z方向に沿った
全長CL(またはVL)との間にも、最適な関係が存在
する。すなわち、図9に示すように、水平偏向コイル3
0a、30bの全長HLと磁性体コア34の全長CLと
の関係は、 1.8≦HL/CL≦2.4 に設定されている。同様に、図10に示すように、水平
偏向コイル30a、30bの全長HLと垂直偏向コイル
32a、32bの全長VLとの関係は、 1.8≦HL/VL≦2.4 に設定されている。このように、磁性体コア34または
垂直偏向コイル32a、32bの、水平偏向コイル30
a、30bに対する長さを上述した関係とすることによ
り、偏向電力の低減を図ることが可能となる。
【0040】また、このような偏向ヨーク14におい
て、図11及び図12に示すように、水平偏向コイル3
0a、30bは、巻回されたコイル線によって形成され
ている。また、水平偏向コイル30a、30bは、コイ
ル線によって規定された開口部31を有している。磁性
体コア34は、水平偏向コイルの開口部31に対して最
適な位置に配置されることが望ましい。すなわち、磁性
体コア34の中点CL(M)は、水平偏向コイルの開口
部31における管軸Z方向に沿った全長すなわちコイル
内径長をHHLとしたとき、水平偏向コイルの径大部側
における開口部31の端部31Lを起点として管軸Z方
向に沿って0.48×HHLの距離だけ離れた位置より
水平偏向コイルの径小部側に位置する。
【0041】また、垂直偏向コイル32a、32bの中
点VL(M)も同様に、水平偏向コイルの径大部側にお
ける開口部31の端部31Lを起点として管軸Z方向に
沿って0.48×HHLの距離だけ離れた位置より水平
偏向コイルの径小部側に位置する。
【0042】このような位置関係とすることにより、電
子ビームを効率よく偏向することができ、偏向電力の低
減を図ることが可能となる。
【0043】また、水平偏向コイルにおける開口部31
の全長に対応する水平偏向コイルの内径長HHLと、磁
性体コア34(または垂直偏向コイル32a、32b)
の管軸Z方向に沿った全長CL(またはVL)との間に
も、最適な関係が存在する。すなわち、開口部31の全
長HHLと磁性体コア34の全長CLとの関係は、 1.2≦HHL/CL≦1.8 に設定されている。同様に、開口部31の全長HHLと
垂直偏向コイル32a、32bの全長VLとの関係は、 1.2≦HHL/VL≦1.8 に設定されている。このように、磁性体コア34または
垂直偏向コイル32a、32bの、水平偏向コイルの開
口部31に対する長さを上述した関係とすることによ
り、偏向電力の低減を図ることが可能となる。
【0044】近年、パネル1の外面形状のフラット化に
伴い、パネル1の内面形状もフラットに近づく傾向にあ
る。このことにより、画面の上下におけるピンクッショ
ン型歪みを周辺部でほぼ直線状に補正するように設計し
た場合、垂直軸Y方向の中間部付近におけるピンクッシ
ョン型歪みがピン形状に残ってしまう場合がある。
【0045】この課題を解決するため、水平偏向コイル
30a、30bと垂直偏向コイル32a、32b又は磁
性体コア34との配置関係を上述したように設定するこ
とが必要である。
【0046】偏向歪は、偏向ヨーク14の大径開口部側
すなわち蛍光体スクリーン側の磁界による影響が大き
い。また、上下糸巻き型歪は、特に水平偏向磁界による
影響を受ける。
【0047】図13に示すように、蛍光体スクリーン1
2における垂直軸Y中間部Y1付近に向けて電子ビーム
を偏向した場合、垂直偏向コイル34a、34bの仮想
偏向中心40が蛍光体スクリーン12側の位置Z1から
ネック3側の位置Z2に移動すると、電子ビーム軌道4
1は、偏向ヨーク14の蛍光体スクリーン12側端部付
近で垂直軸Y方向にY11の位置からY12の位置に移
動する。このとき、水平偏向磁界が加わった場合におい
ても、垂直軸Yと平行な断面ではY11の位置からY1
2の位置に移動したこととなる。
【0048】上下ピンクッション型歪みは、偏向ヨーク
14の蛍光体スクリーン12側端部付近での水平偏向磁
界の影響を主に受け、ピンクッション型水平偏向磁界に
直交する方向の歪みが発生する。すなわち、図14に示
すように、Y11の位置及びY12の位置から水平軸X
方向に偏向された場合、Y11の位置から偏向される電
子ビームよりもY12の位置から偏向される電子ビーム
の方が、よりピンクッション型偏向磁界により上下ピン
クッション歪みはバレル型傾向となる。
【0049】このことから、上下ピンクッション型歪み
の改善が可能となる。また、周辺部の上下ピンクッショ
ン型歪みも、同様の原理でバレル型の傾向が強くなる
が、磁界設計を適正化することにより、ほぼ直線状とす
ることは可能である。以上のことから、画面全体のとし
て良好な表示品位が得られる。
【0050】さらに、水平偏向コイル30a、30bが
ほぼ角錐台形状をなしたサドル型であり、磁性体コア3
4がほぼ円錐台状であり、垂直偏向コイル32a、32
bが磁性体コア34に巻かれたトロイダル型からなるセ
ミトロイダル型偏向ヨーク14においては、水平偏向コ
イル30a、30bと磁性体コア34との間隔が、ネッ
ク3側で狭く、蛍光体スクリーン12側で広くする必要
がある。このため、水平偏向コイル30a、30bの偏
向中心がネック3側に移動し、上述した上下ピンクッシ
ョン型歪みが生じてしまう。
【0051】したがって、水平偏向コイル30a、30
bと垂直偏向コイル32a、32b又は磁性体コア34
との配置関係を上述したように設定することにより、セ
ミトロイダル型偏向ヨーク14であっても上下ピンクッ
ション型歪みを改善することができる。このため、画面
上に表示される表示画像の品位を向上することが可能と
なる。
【0052】また、偏向ヨーク14の電力消費におい
て、電力消費の割合が大きいのは水平偏向電力である。
この対策として、水平偏向コイル30a、30bを略角
錐台形状とし、水平径及び垂直径を縮小することによ
り、水平偏向コイル30a、30bを電子ビームに近づ
けることができ、効率良く偏向を行うことで偏向電力の
低減を図っている。
【0053】これと同様の効果を得る方法として、水平
偏向コイル30a、30bの全長HLを長くして、水平
偏向磁界が電子ビームに作用する領域を管軸Z方向に拡
大する方法があるが、偏向中心がネック側に移動し、電
子ビームが蛍光体スクリーン12に到達する前に、真空
外囲器10のヨーク装着部15の内面に衝突するおそれ
がある。
【0054】このような問題が発生しないようにするた
めに、水平偏向コイル30a、30bと垂直偏向コイル
32a、32b又は磁性体コア34との配置関係及び全
長の関係を上述したように設定することが必要である。
【0055】仮に、上述したセミトロイダル型偏向ヨー
ク14において、1.8>HL/VL、又は、1.8>
HL/CLとなるように設定した場合には、図15に示
すように、効果的な偏向感度を得ることができず、偏向
電力の低減を図ることが困難である。
【0056】また、上述したセミトロイダル型偏向ヨー
ク14において、HL/VL>2.4、又は、HL/C
L>2.4となるように設定した場合には、水平偏向コ
イル30a、30bの全長HLを長すぎて、偏向中心が
ネック側に移動してしまう。このため、図15に示すよ
うに、画面上のコーナ部付近で発光しない部分が発生し
てしまう可能性が増加する。したがって、画面上に表示
される表示画像の品位を劣化させてしまうおそれがあ
り、陰極線管装置としての機能を十分に満足させること
ができなくなる。
【0057】したがって、偏向電力を低減するとともに
陰極線管装置としての機能を満足させるためには、上述
したように、1.8≦HL/VL≦2.4、又は、1.
8≦HL/CL≦2.4とすることが必要である。
【0058】また、上述したセミトロイダル型偏向ヨー
ク14において、1.2>HHL/VL、又は、1.2
>HHL/CLとなるように設定した場合には、図16
に示すように、効果的な偏向感度を得ることができず、
偏向電力の低減を図ることが困難である。
【0059】また、上述したセミトロイダル型偏向ヨー
ク14において、HHL/VL>1.8、又は、HHL
/CL>1.8となるように設定した場合には、水平偏
向コイル30a、30bの全長HLを長すぎて、偏向中
心がネック側に移動してしまう。このため、図16に示
すように、画面上で発光しない部分が発生してしまう可
能性が増加する。したがって、画面上に表示される表示
画像の品位を劣化させてしまうおそれがあり、陰極線管
装置としての機能を十分に満足させることができなくな
る。
【0060】したがって、偏向電力を低減するとともに
陰極線管装置としての機能を満足させるためには、上述
したように、1.2≦HHL/VL≦1.8、又は、
1.2≦HHL/CL≦1.8とすることが必要とな
る。
【0061】なお、上述した関係を満足するカラー陰極
線管装置において、偏向電力を測定した。ここでは、対
角寸法が66cm、最大偏向角が104度のカラー陰極
線管装置において、上述した構造、すなわち略円錐台形
状の磁性体コアに巻き付けられたトロイダル型垂直偏向
コイルと略角錐台形状のサドル型水平偏向コイルとを組
み合わせた構造のセミトロイダル型偏向ヨーク14を適
用して偏向電力を測定した。
【0062】このカラー陰極線管装置において、管軸Z
方向に沿った水平偏向コイル30a、30bの内径長H
HLは60mm、水平偏向コイル30a、30bの径大
部30L側における開口部31の端部を起点として磁性
体コア34の管軸Z方向に沿った中心CL(M)までの
長さは31.3mm(=(0.52×HHL)>(0.
48×HHL))、磁性体コア34の管軸Z方向に沿っ
た全長CLは38.5mm(HHL/CL=1.56)
とした場合、偏向電力が28Wとなった。
【0063】以上のように構成されたカラー陰極線管装
置によれば、真空外周器のヨーク装着部は略角錐台形状
に形成され、同時に、水平偏向コイルは、ヨーク装着部
に対応した略角錐台形状に形成されている。そのため、
水平偏向コイルの対角径は略円錐台形状のものと同等で
あるのに対して、水平径及び垂直径を小さくすることが
できる。
【0064】このとき、磁性体コア(または垂直偏向コ
イル)を水平偏向コイルに対して所定の位置関係で配置
している。また、磁性体コア(または垂直偏向コイル)
の水平偏向コイルに対する長さを所定の関係としてい
る。これにより、水平偏向コイルを電子ビームに近づけ
ることができる。その結果、電子ビームを効率良く偏向
し、偏向ヨークの偏向電力を最適に低減することが可能
となる。また、画面の上下方向におけるピンクッション
型歪みを改善することができ、品位良好な表示画像を表
示することが可能となる。
【0065】また、このセミトロイダル型偏向ヨーク
は、略角錐台形状の磁性体コアを用いる偏向ヨークと比
較して、磁性体コアを容易かつ安価でしかも精度良く製
造することができる。このため、偏向ヨークの製造コス
トを低減できるとともに、良好な性能を実現できる。
【0066】さらに、略円錐台形状の磁性体コアを用い
ることにより、偏向ヨークの垂直軸付近で水平偏向コイ
ルと磁性体コアとの隙間が大きくなる。そのため、水平
偏向コイルから発生した熱が逃げ易い。したがって、偏
向周波数を高くした場合でも偏向ヨークの温度上昇を充
分に抑制することができる。
【0067】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、この発明は、カラー陰極線管装置に限ら
ず、モノクロの陰極線管装置にも適用可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、偏向電力、製造コスト、及び発熱量の低減を図るこ
とが可能であるとともに、画面上に表示される表示画像
の品位を向上することが可能な偏向ヨーク及びこの偏向
ヨークを備えた陰極線管装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係るカラー
陰極線管装置の構造を一部破断して示す平面図である。
【図2】図2は、図1に示したカラー陰極線管装置の真
空外囲器の背面側の構造を概略的に示す斜視図である。
【図3】図3の(a)乃至(f)は、図2に示した真空
外囲器の側面図及び真空外囲器各部を示す断面図であ
り、(a)は真空外囲器の側面図、(b)は(a)にお
ける線B−Bに沿った断面図、(c)は(a)における
線C−Cに沿った断面図、(d)は(a)における線D
−Dに沿った断面図、(d)は(a)における線E−E
に沿った断面図、(f)は(a)における線F−Fに沿
った断面図である。
【図4】図4は、図1に示したカラー陰極線管装置に適
用される偏向ヨークの構造を概略的に示す斜視図であ
る。
【図5】図5の(a)は、図4に示した偏向ヨークのパ
ネル側から見た正面図であり、図5の(b)は、図4に
示した偏向ヨークの側面図である。
【図6】図6は、図4に示した偏向ヨークの分解斜視図
である。
【図7】図7は、水平偏向コイルと磁性体コアとの配置
関係を概略的に示す図である。
【図8】図8は、磁性体コアの先端位置と水平偏向電力
との関係を示す図である。
【図9】図9は、水平偏向コイルと磁性体コアとの配置
関係を説明するための図である。
【図10】図10は、水平偏向コイルと垂直偏向コイル
との配置関係を説明するための図である。
【図11】図11は、図4に示した偏向ヨークに適用さ
れる水平偏向コイルの構造を概略的に示す側面図であ
る。
【図12】図12は、図4に示した偏向ヨークに適用さ
れる水平偏向コイルの構造を概略的に示す平面図であ
る。
【図13】図13は、垂直偏向中心の移動と垂直軸方向
中間部での電子ビーム軌道との関係を示した図である。
【図14】図14は、水平偏向磁界と上下ピンクッショ
ン型歪みとの関係を示した図である。
【図15】図15は、水平偏向コイルの全長と垂直偏向
コイル(磁性体コイル)の全長との比に対する、偏向感
度及び画面対角部の無発光部の有無の関係を示す図であ
る。
【図16】図16は、水平偏向コイルの開口部の全長と
垂直偏向コイル(磁性体コイル)の全長との比に対す
る、偏向感度及び画面対角部の無発光部の有無の関係を
示す図である。
【符号の説明】
1…パネル 3…ネック 4…ファンネル 10…真空外囲器 12…蛍光体スクリーン 14…偏向ヨーク 15…ヨーク装着部 16…電子銃構体 18…シャドウマスク 20(R、G、B)…電子ビーム 30a、30b…水平偏向コイル 31…開口部 32a、32b…垂直偏向コイル 33…セパレータ 34…磁性体コア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 定美 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小島 忠洋 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 村井 敬 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C032 AA02 BB11 5C042 FF02 FF05 FG27 FG35

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐
    台形状を有する一対のサドル型の水平偏向コイルと、 前記中心軸と同軸的に設けられているとともに前記水平
    偏向コイルの外周側に配置され、ほぼ円錐台形状を有す
    る磁性体コアと、 前記中心軸に対して対称に設けられた一対のトロイダル
    型の垂直偏向コイルと、を備え、 前記磁性体コアの径大部から径小部までの前記中心軸方
    向に沿った全長の中点は、前記水平偏向コイルの前記中
    心軸方向に沿った全長をHLとしたとき、前記水平偏向
    コイルの径大部を起点として前記中心軸方向に沿って
    0.41×HLの距離だけ離れた位置より前記水平偏向
    コイルの径小部側に位置することを特徴とする偏向ヨー
    ク。
  2. 【請求項2】前記磁性体コアの前記中心軸方向に沿った
    全長をCLとしたとき、 1.8≦HL/CL≦2.4 であることを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】前記水平偏向コイルは、巻回されたコイル
    線によって形成された開口部を有し、 前記磁性体コアの径大部から径小部までの前記中心軸方
    向に沿った全長の中点は、前記水平偏向コイルの前記開
    口部における前記中心軸方向に沿った全長をHHLとし
    たとき、前記水平偏向コイルの径大部側における前記開
    口部の端部を起点として前記中心軸方向に沿って0.4
    8×HHLの距離だけ離れた位置より前記水平偏向コイ
    ルの径小部側に位置することを特徴とする請求項1に記
    載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】前記水平偏向コイルは、巻回されたコイル
    線によって形成された開口部を有し、 前記磁性体コアの前記中心軸方向に沿った全長をCLと
    し、前記水平偏向コイルの前記開口部における前記中心
    軸方向に沿った全長をHHLとしたとき、 1.2≦HHL/CL≦1.8 であることを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】前記垂直偏向コイルは、前記磁性体コアに
    巻回されたことを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨー
    ク。
  6. 【請求項6】前記水平偏向コイルの前記中心軸方向に沿
    った両端部のうち、少なくとも一方の端側は、ベンドレ
    スであることを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨー
    ク。
  7. 【請求項7】ほぼ角錐台形状に形成されたセパレータを
    備え、 前記一対の水平偏向コイルは、前記セパレータの内面に
    沿って設けられ、 前記磁性体コアは、前記セパレータの外側に配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  8. 【請求項8】内面に蛍光体スクリーンを有したパネル
    と、前記パネルに連接したファンネルと、前記ファンネ
    ルの小径端に連接した円筒状のネックとを有した真空外
    囲器と、 前記ネック内に配設され、前記蛍光体スクリーンに向け
    て電子ビームを出射する電子銃構体と、 前記真空外囲器の外側に装着され、前記電子銃構体から
    出射された電子ビームを水平方向及び垂直方向に偏向す
    る偏向磁界を発生する偏向ヨークと、を備えた陰極線管
    装置において、 前記偏向ヨークは、 管軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐台形状を有する
    一対のサドル型の水平偏向コイルと、 前記管軸と同軸的に設けられているとともに前記水平偏
    向コイルの外周側に配置され、ほぼ円錐台形状の磁性体
    コアと、 前記管軸に対して対称に設けられた一対のトロイダル型
    の垂直偏向コイルと、を備え、 前記磁性体コアの径大部から径小部までの前記管軸方向
    に沿った全長の中点は、前記水平偏向コイルの前記管軸
    方向に沿った全長をHLとしたとき、前記水平偏向コイ
    ルの径大部を起点として前記管軸方向に沿って0.41
    ×HLの距離だけ離れた位置より前記水平偏向コイルの
    径小部側に位置することを特徴とする陰極線管装置。
  9. 【請求項9】中心軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐
    台形状を有する一対のサドル型の水平偏向コイルと、 前記中心軸と同軸的に設けられているとともに前記水平
    偏向コイルの外周側に配置され、ほぼ円錐台形状を有す
    る磁性体コアと、 前記中心軸に対して対称に設けられた一対のトロイダル
    型の垂直偏向コイルと、を備え、 前記垂直偏向コイルの径大部から径小部までの前記中心
    軸方向に沿った全長の中点は、前記水平偏向コイルの前
    記中心軸方向に沿った全長をHLとしたとき、前記水平
    偏向コイルの径大部を起点として前記中心軸方向に沿っ
    て0.41×HLの距離だけ離れた位置より前記水平偏
    向コイルの径小部側に位置することを特徴とする偏向ヨ
    ーク。
  10. 【請求項10】前記垂直偏向コイルの前記中心軸方向に
    沿った全長をVLとしたとき、 1.8≦HL/VL≦2.4 であることを特徴とする請求項9に記載の偏向ヨーク。
  11. 【請求項11】前記水平偏向コイルは、巻回されたコイ
    ル線によって形成された開口部を有し、 前記垂直偏向コイルの径大部から径小部までの前記中心
    軸方向に沿った全長の中点は、前記水平偏向コイルの前
    記開口部における前記中心軸方向に沿った全長をHHL
    としたとき、前記水平偏向コイルの径大部側における前
    記開口部の端部を起点として前記中心軸方向に沿って
    0.48×HHLの距離だけ離れた位置より前記水平偏
    向コイルの径小部側に位置することを特徴とする請求項
    9に記載の偏向ヨーク。
  12. 【請求項12】前記水平偏向コイルは、巻回されたコイ
    ル線によって形成された開口部を有し、 前記垂直偏向コイルの前記中心軸方向に沿った全長をV
    Lとし、前記水平偏向コイルの前記開口部における前記
    中心軸方向に沿った全長をHHLとしたとき、 1.2≦HHL/VL≦1.8 であることを特徴とする請求項9に記載の偏向ヨーク。
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