JP2003203902A - アッシング処理方法 - Google Patents

アッシング処理方法

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JP2003203902A
JP2003203902A JP2002000751A JP2002000751A JP2003203902A JP 2003203902 A JP2003203902 A JP 2003203902A JP 2002000751 A JP2002000751 A JP 2002000751A JP 2002000751 A JP2002000751 A JP 2002000751A JP 2003203902 A JP2003203902 A JP 2003203902A
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Kazuyoshi Iwane
和良 岩根
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造工程におけるアッシングを、真空
容器を用いる低圧プラズマ法によらず、複雑な形状の物
に対しても処理ムラが起きない方法の提供。 【解決手段】 半導体製造工程におけるアッシング処理
方法において、被処理体の表面を紫外線照射処理後に、
大気圧近傍の圧力下、対向する一対の電極の少なくとも
一方の対向面を固体誘電体で被覆し、当該一対の電極間
に処理ガスを導入して電界を印加することにより得られ
るグロー放電プラズマを紫外線照射処理後の被処理体に
接触させる放電プラズマ処理を行うことを特徴とするア
ッシング処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程に
おけるアッシング処理方法に関し、特に紫外線照射処理
と常圧プラズマ処理を組み合わせたアッシング処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工程におけるレジスト
を除去するアッシング工程は、紫外線照射処理や低圧プ
ラズマ処理により、生成した活性酸素分子やオゾン分子
を用いて有機物であるレジスト膜を化学的な作用によっ
て灰化させる一種の燃焼現象を利用して行われている。
しかし、紫外線ランプで処理の場合、複雑な形状の物を
処理する場合、紫外線により発生したオゾンが細部に入
り込みにくいため、処理ムラが発生するというの問題が
あった。一方、低圧プラズマ処理の場合は、ある程度減
圧にしないと安定した放電ができないため、真空チャン
バー内でバッチ処理を行っており、真空排気装置等が必
要であり、バッチ式で処理時間がかかり、アッシング処
理は、生産性が低いものであった。このような問題を解
決する方法として、1回のバッチ処理の時間を短くする
ために、真空チャンバーを小さくして被処理体の1枚1
枚を処理する方法や、多数枚を同時に処理する方法等が
検討されているが、ますます装置は高価なものとなり、
このような方法により大面積基板を処理する場合には、
大容量の真空容器、大出力の真空排気装置が必要になる
ために、表面処理装置は、更に高価なものとなってい
た。さらに、従来、プラズマ処理によるアッシング処理
には、例えば、特開平7−99182号公報に提案され
ているように、ヘリウムを用いた大気圧プラズマを用い
た方法があるが、ヘリウムガスは自然界での存在量が極
めて少なく高価であり、ランニングコスト的に負荷の高
いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、半導体製造工程におけるアッシングを、真空容
器を用いる低圧プラズマ法によらず、複雑な形状の物に
対しても処理ムラが起きない方法を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、紫外線照射処理により被
処理体の表面層の反応性を高めた後に大気圧条件下で安
定した放電状態を実現させることができる放電プラズマ
処理を組合せて用いることにより、互いの長所を引き出
させることができ、紫外線処理のみではできなかったよ
うな微細な処理も可能になり、さらに処理速度も速く正
確になることを見出し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明の第1の発明は、半導体
製造工程におけるアッシング処理方法において、被処理
体の表面を紫外線照射処理後に、大気圧近傍の圧力下で
グロー放電プラズマ処理を行うことを特徴とするアッシ
ング処理方法である。
【0006】また、本発明の第2の発明は、グロー放電
プラズマ処理が、大気圧近傍の圧力下、対向する一対の
電極の少なくとも一方の対向面を固体誘電体で被覆し、
当該一対の電極間に処理ガスを導入して電界を印加する
ことにより得られるグロー放電プラズマを被処理体に接
触させる処理であることを特徴とする第1の発明に記載
のアッシング処理方法である。
【0007】また、本発明の第3の発明は、グロー放電
プラズマ処理が、処理後の排ガスを吸引除去する方法で
あることを特徴とする第1又は2の発明に記載のアッシ
ング処理方法である。
【0008】また、本発明の第4の発明は、紫外線照射
処理とグロー放電プラズマ処理を一つのチャンバー内で
行うことを特徴とする第1〜3のいずれかの発明に記載
のアッシング処理方法である。
【0009】また、本発明の第5の発明は、処理ガスの
存在下に紫外線照射処理を行うことを特徴とする第1〜
4のいずれかの発明に記載のアッシング処理方法であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いる被処理体の紫外線
照射処理は、従来公知の方法による。例えば、熱の発生
を非常に少なくした水冷式超高圧水銀灯、空冷式の高圧
水銀灯、メタルハライドランプ等を用いた露光式装置を
用い、ランプを点灯させ、大型の反射鏡と組み合わせて
光の利用率を増加させたり、紫外線照射エリア内のエネ
ルギー分布を改善する構造にになっている装置を用いる
のが好ましい。紫外線の照度としては、8〜25mW/
cm2程度であるのが好ましい。
【0011】本発明では、被処理体を上記紫外線照射処
理後に、常圧プラズマ処理を行う。プラズマを搬送され
る被処理体に接触させる手段としては、例えば、(1)
対向する電極間で発生するプラズマの放電空間内に被処
理体を搬送して、被処理体にプラズマを接触させる方
法、及び(2)対向する電極間で発生させたプラズマを
放電空間の外に搬送される被処理体に向かって導くよう
にして接触させる方法(リモート型)がある。
【0012】上記(1)の具体的方法としては、例え
ば、固体誘電体で被覆された平行平板型電極間に電界を
印加してプラズマを発生させながら、電極間に被処理体
を搬送する方法、固体誘電体で被覆されたロール−ロー
ル電極を用いて被処理体を搬送する方法、多数の穴を有
する上部電極を用いてシャワー状にガスを供給しながら
処理する方法、一方の電極に吹き出し口ノズルを有する
容器状固体誘電体を設け、該ノズルからプラズマを他の
電極上を搬送される被処理体に吹き付ける方法等が挙げ
られる。
【0013】また、上記(2)の具体的方法としては、
平行平板型電極、同軸円筒型電極等の一対の対向電極間
に電界を印加し、電極間に処理ガスを導入して発生した
プラズマを長尺型ノズル、円筒型ノズル等から吹き出さ
せる電極構造(以下、リモートソースと称することがあ
る。)から、放電空間外に搬送される被処理体に吹き付
ける放電プラズマ処理方法で、被処理体を電界等による
ダメージを与えない好ましい方法である。また、上記両
方法において、アッシング処理後の排ガスは、処理後の
廃有機物等と共に処理部近傍に設けられた排ガス吸引口
から回収される。
【0014】上記電極としては、銅、アルミニウム等の
金属単体、ステンレス、真鍮等の合金、金属間化合物等
からなるものが挙げられる。電極の形状としては、特に
限定されないが、電界集中によるアーク放電の発生を避
けるために、対向電極間の距離が一定となる構造である
ことが好ましい。この条件を満たす電極構造としては、
例えば、平行平板型、円筒対向平板型、球対向平板型、
双曲対向平板型、同軸円筒型構造等が挙げられる。
【0015】上記電極間の距離は、固体誘電体の厚さ、
印加電圧の大きさ、プラズマを利用する目的等を考慮し
て適宜決定されるが、0.1〜50mmであることが好
ましい。0.1mm未満では、電極間の間隔を置いて設
置するのに充分でないことがある。50mmを超える
と、均一な放電プラズマを発生させにくい。
【0016】さらに、プラズマを発生させる電極は、一
対のうち少なくとも一方の電極の対向面が固体誘電体で
被覆されており、固体誘電体と被覆される側の電極が密
着し、かつ、接する電極の対向面を完全に覆うようにす
る必要がある。固体誘電体によって覆われずに電極同士
が直接対向する部位があると、そこからアーク放電が生
じやすい。
【0017】上記固体誘電体の形状は、シート状でもフ
ィルム状でもよく、厚みが0.01〜4mmであること
が好ましい。厚すぎると放電プラズマを発生するのに高
電圧を要することがあり、薄すぎると電圧印加時に絶縁
破壊が起こり、アーク放電が発生することがある。
【0018】固体誘電体の材質としては、例えば、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート
等のプラスチック、ガラス、二酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、二酸化ジルコニウム、二酸化チタン等の金属酸化
物、チタン酸バリウム等の複酸化物等が挙げられる。
【0019】特に、25℃環境下における比誘電率が1
0以上のものである固体誘電体を用いれば、低電圧で高
密度の放電プラズマを発生させることができ、処理効率
が向上する。比誘電率の上限は特に限定されるものでは
ないが、現実の材料では18,500程度のものが入手
可能であり、本発明に使用出来る。特に好ましくは比誘
電率が10〜100の固体誘電体である。上記比誘電率
が10以上である固体誘電体の具体例としては、二酸化
ジルコニウム、二酸化チタン等の金属酸化物、チタン酸
バリウム等の複酸化物を挙げることが出来る。
【0020】本発明のプラズマ処理では、上記電極間
に、高周波、パルス波、マイクロ波等による電界が印加
され、プラズマを発生させるが、パルス電界を印加する
ことが好ましく、特に、電界の立ち上がり及び/又は立
ち下がり時間が、10μs以下である電界が好ましい。
10μsを超えると放電状態がアークに移行しやすく不
安定なものとなり、パルス電界による高密度プラズマ状
態を保持しにくくなる。また、立ち上がり時間及び立ち
下がり時間が短いほどプラズマ発生の際のガスの電離が
効率よく行われるが、40ns未満の立ち上がり時間の
パルス電界を実現することは、実際には困難である。よ
り好ましくは50ns〜5μsである。なお、ここでい
う立ち上がり時間とは、電圧(絶対値)が連続して増加
する時間、立ち下がり時間とは、電圧(絶対値)が連続
して減少する時間を指すものとする。
【0021】上記パルス電界の電界強度は、10〜10
00kV/cmとなるようにするのが好ましい。電界強
度が10kV/cm未満であると処理に時間がかかりす
ぎ、1000kV/cmを超えるとアーク放電が発生し
やすくなる。
【0022】上記パルス電界の周波数は、0.5kHz
以上であることが好ましい。0.5kHz未満であると
プラズマ密度が低いため処理に時間がかかりすぎる。上
限は特に限定されないが、常用されている13.56M
Hz、試験的に使用されている500MHzといった高
周波帯でも構わない。負荷との整合のとり易さや取り扱
い性を考慮すると、500kHz以下が好ましい。この
ようなパルス電界を印加することにより、処理速度を大
きく向上させることができる。
【0023】また、上記パルス電界におけるひとつのパ
ルス継続時間は、200μs以下であることが好まし
い。200μsを超えるとアーク放電に移行しやすくな
る。ここで、ひとつのパルス継続時間とは、ON、OF
Fの繰り返しからなるパルス電界における、ひとつのパ
ルスの連続するON時間を言う。
【0024】本発明の放電プラズマ処理方法は、大気圧
近傍の圧力下でグロー放電プラズマを発生させる常圧放
電プラズマ処理に用いるとその効果を十分に発揮でき
る。常圧放電プラズマ処理においては、低圧下の処理よ
りも高い電圧を必要とするため、本発明の方法が有利で
ある。
【0025】上記大気圧近傍の圧力下とは、1.333
×104〜10.664×104Paの圧力下を指す。中
でも、圧力調整が容易で、装置が簡便になる9.331
×104〜10.397×104Paの範囲が好ましい。
放電プラズマ処理に要する時間は、印加電圧の大きさ
や、被処理体、混合ガス配合等によって適宜決定され
る。
【0026】本発明の処理方法は、上記紫外線照射処理
操作と常圧プラズマ処理操作を一つのチャンバー内で行
う方法が好ましい。特に、両方法とも常圧下で処理が行
えるため、紫外線照射装置とプラズマ処理装置を一つの
チャンバー内に収めることができ、紫外線照射処理と常
圧プラズマ処理を連続して行えるので効率がよく、工程
上も有利である。
【0027】上記一つのチャンバー内でアッシング処理
する具体例を図で説明する。図1は、チャンバー内に紫
外線照射装置とプラズマ処理装置を収めた装置で被処理
体のアッシング処理を行う工程の一例を説明する模式的
装置図である。図1において、チャンバー1内に、搬送
台5に設置されて搬送される被処理体4を処理できるよ
うに、紫外線照射処理装置2及びプラズマ処理装置3が
順に設けられている。チャンバー1内では、処理ガスを
処理ガス導入筒6から導入し、紫外線照射処理領域か
ら、グロー放電プラズマ処理領域を経て排気筒7から回
収できるようにしてある。被処理体4は、搬送台5で搬
送され、最初に紫外線ランプ21及び反射鏡22を備え
た紫外線照射装置2により、表面を活性化処理され、続
いてプラズマ処理装置のリモートソース3で処理され
る。リモートソース3は、電源31から電界を印加され
る電極32及び電極33の間の放電空間に処理ガスを処
理ガス導入口34から導入しプラズマ化し、プラズマ吹
き出し口35より紫外線照射処理後の被処理体4の表面
に吹き付け処理する。処理済み排ガスは、全体の処理ガ
ス流と一緒に排気筒7から回収される。
【0028】なお、紫外線照射処理は、被処理体を搬送
させながら処理を行うが、紫外線発生部の下端から搬送
される被処理体との間隔を1〜100mmにして処理を
行うのが好ましい。紫外線発生部の下端から被処理体と
の間隔が1mm未満では、被処理体の搬送が困難とな
り、100mm以上では、処理効果が低くなる。
【0029】また、プラズマ処理は、紫外線照射処理後
の被処理体を搬送させながら処理を行うが、リモートソ
ースのプラズマ吹き出し口から搬送される被処理体との
間隔を1〜10mmにして処理を行うのが好ましい。リ
モートソースから被処理体との間隔が1mm未満では、
被処理体の搬送が困難となり、10mm以上では、処理
効果が低くなる。
【0030】図2は、チャンバー内に紫外線照射装置と
プラズマ処理装置を収めた装置で被処理体のアッシング
処理を行う工程の他の例を説明する模式的装置図であ
る。図2において、チャンバー1内に、搬送台5に設置
されて搬送される被処理体4を処理できるように、紫外
線照射処理装置2及びプラズマ処理装置3が順に設けら
れている。チャンバー1内では、処理ガスを処理ガス導
入筒6から導入し、紫外線照射処理領域から、グロー放
電プラズマ処理領域を経て排気筒7から回収できるよう
にしてある。被処理体4は、搬送台5で搬送され、最初
に紫外線ランプ21及び反射鏡22を備えた紫外線照射
装置2により、表面を活性化処理され、続いてプラズマ
処理装置で処理される。プラズマ処理装置は、電源31
から電界を印加される電極32及び電極33の間の放電
空間で、紫外線照射処理領域から流れてくる処理ガスを
プラズマ化し、放電空間を搬送される紫外線照射処理後
の被処理体4の表面を処理する。処理済み排ガスは、排
気筒7から回収される。
【0031】上記の紫外線照射処理とプラズマ処理を組
み合わせた方法によると、紫外線照射で、被処理体表面
の反応性を高めた後にプラズマ処理を行っているので、
紫外線照射単独又はプラズマ処理単独で処理を続けた場
合よりも高い効果を有する。特に、プラズマ処理を常圧
で行えるため、一つのチャンバー内に両装置を収めるこ
とができ、工程的にも容易に行える方法である。
【0032】さらに、本発明においては、一つのチャン
バー内に処理ガスを導入して、排気するという処理ガス
の流れを作り、その過程で紫外線照射処理、プラズマ処
理を行うことにより、アッシング処理速度が向上する効
果を有する。特に、最初に紫外線照射処理領域において
処理ガスが存在することにより、紫外線により発生した
活性種が次のプラズマ放電領域でさらに活性化するため
アッシング処理を効率良く行える特徴を有する。
【0033】ここで、図1及び図2における搬送台5
は、送りスピードを任意に調整できるものを用いること
により処理の程度を変更でき、さらに冷却又は加熱機構
を付加することもできる。
【0034】以上の特徴から、本発明の処理方法は、半
導体素子の被処理体の表面のアッシング処理に有効であ
るが、その他、残留物のデスカム処理、デスミア処理等
に用いることにより、非常に効果的に表面処理を行うこ
ともできる。さらに、ドライエッチングや有機フィルム
の密着性の改善、金属酸化物の還元、表面改質などにも
用いることができる。
【0035】本発明のアッシング処理における処理ガス
としては、アッシングの燃焼現象を進行させるため、酸
素ラジカルを発生させるガスを用いる。酸化反応に寄与
するラジカルとしては、例えば、酸素分子、励起酸素分
子、酸素分子イオン、酸素原子、酸素原子イオン、励起
オゾン分子、オゾン分子イオン等が挙げられる。これら
の発生源としては、含酸素ガスであれば良く、酸素の他
に一酸化炭素、二酸化炭素、空気、水蒸気等も用いるこ
とができる。プラズマ中に上記のような酸素を含有する
ガスを導入すると、酸化処理による不要樹脂の除去に特
に有効である。また除去材料の種類によって、必要に応
じてフッ素系ガスを添加することもできる。
【0036】本発明の処理ガスは、酸素を1〜50体積
%含有するガスが好ましく、それにより高密度のプラズ
マを発生させることができ、高速処理を行うことが可能
となる。酸素が1体積%未満であると、高濃度のプラズ
マが実現しない。酸素が50体積%を超えても処理はで
きるが、効果は、ほとんど変わらないので、経済性や取
り扱い性の面で下記の希釈ガスを用いるとよい。
【0037】上記希釈ガスとしては、アルゴン、ネオ
ン、キセノン、ヘリウム、窒素、乾燥空気(空気を用い
る場合の酸素含有量は、空気中の酸素も含めた値であ
る。)等を用いることができ、これらは単独でも2種以
上を混合して用いてもよい。処理効果と経済性や取り扱
い性の兼合いを考慮すると、酸素とアルゴン、窒素又は
空気とからなる処理ガスが好ましい。
【0038】従来、大気圧近傍の圧力下においては、ヘ
リウムの存在下の処理が行われてきたが、本発明の大気
圧近傍下での電界を印加する方法によれば、ヘリウムに
比較して安価なアルゴン、窒素気体中における安定した
処理が可能であり、特に酸素含有量が少なくても高密度
のプラズマを発生させることができる。
【0039】本発明におけるアッシング処理の被処理体
としては、液晶ディスプレイ基板、フォトマスク、ガラ
ス基板上にフォトレジストで配線を描画したもの、シリ
コンウェハー基板上にフォトレジストで配線を描画した
ものなどが挙げられる。本発明の処理方法は、これらの
基板上のアッシング処理に非常に有効である。
【0040】また、アッシング処理においては、被処理
体の温度を好ましくは、15〜180℃、より好ましく
は90〜150℃に加熱することによりその処理能力を
向上させることができる。被処理体の加熱方法として
は、均一で早く被処理体を加熱できるものであれば、特
に制限がないが、シートヒーター等を好ましく用いるこ
とができる。
【0041】本発明のパルス電界を用いた大気圧放電で
は、全くガス種に依存せず、電極間において直接大気圧
に放電を生じせしめることが可能であり、より単純化さ
れた電極構造、放電手順による大気圧プラズマ装置、及
び処理手法でかつ高速処理を実現することができる。ま
た、パルス周波数、電圧、電極間隔等のパラメータによ
りクリーニングレート等の処理パラメータも調整でき
る。
【0042】
【実施例】本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。
【0043】実施例1 図1に示した装置を用い、アッシング処理を行った。紫
外線照射は、二次電圧700V、二次電流0.2Aで紫
外線を照射する300mm×500mm照射部を有する
装置を用い、被処理体までの距離を5mmとなる様に設
置した。プラズマ処理は、電極の内部に水冷機能を有
し、表面を1.0mmの厚さにアルミナをコーティング
した、300mm×500mm×厚20mmのSUS3
04製の平行平板電極を用い、1mmの間隔を置いて設
置したリモートソースを用い、被処理体との間隔を3m
mとなる様に設置した。被処理体として、表面に2μm
厚のレジストを形成させた厚さ10mmガラス基材を用
い、搬送速度50mm/minで移動させた。チャンバ
ー内に導入する処理ガスと、プラズマ処理装置に導入す
る処理ガスとして、両系統とも乾燥空気を用い、プラズ
マ処理部の電極間に、立ち上がり時間5μs、電圧20
kVPP、周波数50kHzのパルス電界を印加した。そ
の結果、レジスト除去処理は均一に行われ、同様の装
置、処理条件で紫外線照射処理のみの処理を行った場合
よりも、処理能力はレジスト除去率が150%向上し、
プラズマ処理のみの処理を行った場合よりも、処理能力
はレジスト除去率が180%向上した。なお、レジスト
除去率は、光学式膜厚計で処理前後の膜厚を測定し、次
式で求めた値である。 レジスト除去率(%)=(処理前膜厚−処理後膜厚)/
処理前膜厚×100
【0044】実施例2 図2に示した装置を用い、アッシング処理を行った。紫
外線照射は、二次電圧700V、二次電流0.2Aで紫
外線を照射する300mm×500mm照射部を有する
装置を用い、被処理体までの距離を5mmとなる様に設
置した。プラズマ処理は、電極の内部に水冷機能を有
し、表面を1.0mmの厚さにアルミナをコーティング
した、100mm×500mm×厚20mmのSUS3
04製の平行平板電極を用い、上部電極及び下部電極の
間隔を20mmにして設置した。被処理体として、表面
に1μm厚のレジストを形成させた厚さ1mmのシリコ
ンウェハを用い、搬送速度250mm/minで移動さ
せた。処理ガスとして、乾燥空気を用い、プラズマ処理
部の電極間に、立ち上がり時間5μs、電圧18k
V PP、周波数5kHzのパルス電界を印加した。その結
果、レジスト除去処理は均一に行われ、同様の装置、処
理条件で紫外線照射処理のみの処理を行った場合より
も、処理能力はレジスト除去率が250%向上し、プラ
ズマ処理のみの処理を行った場合よりも、処理能力はレ
ジスト除去率が150%向上した。
【0045】比較例1 図1に示した装置において、紫外線照射処理を行わない
で、プラズマ処理のみを2回スキャン処理をした。その
結果、レジスト除去処理は均一に行われていたが、レジ
スト除去率は、実施例1の場合の60%であった。
【0046】比較例1から分かるように、本発明の紫外
線照射処理と常圧プラズマ処理を組み合わせることによ
るアッシング処理は、それぞれの処理による単なる効果
の和のみでなく、相乗的にレジスト除去率が向上し、優
れたアッシング効果が発揮されている。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、半導体製造工程で用い
られるアッシング処理を、紫外線照射処理と常圧プラズ
マ処理を組み合わせて常圧で処理できるため、大型のサ
ンプルにも対応でき、かつ連続処理をすることができ
る。そのため、生産性が非常に良い処理方法である。さ
らに、処理をインライン化及び高速化することも可能で
ある。これにより、処理時間の短縮化、コスト低下が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアッシング処理方法の一例を説明する
模式的処理装置の図である。
【図2】本発明のアッシング処理方法の他の例を説明す
る模式的処理装置の図である。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 紫外線照射処理装置 3 プラズマ処理装置(リモートソース) 4 被処理体 5 搬送台 6 ガス導入筒 7 排気筒 21 紫外線ランプ 22 反射鏡 31 電源 32、33 電極 34 処理ガス導入口 35 プラズマ吹き出し口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体製造工程におけるアッシング処理
    方法において、被処理体の表面を紫外線照射処理後に、
    大気圧近傍の圧力下でグロー放電プラズマ処理を行うこ
    とを特徴とするアッシング処理方法。
  2. 【請求項2】 グロー放電プラズマ処理が、大気圧近傍
    の圧力下、対向する一対の電極の少なくとも一方の対向
    面を固体誘電体で被覆し、当該一対の電極間に処理ガス
    を導入して電界を印加することにより得られるグロー放
    電プラズマを被処理体に接触させる処理であることを特
    徴とする請求項1に記載のアッシング処理方法。
  3. 【請求項3】 グロー放電プラズマ処理が、処理後の排
    ガスを吸引除去する方法であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のアッシング処理方法。
  4. 【請求項4】 紫外線照射処理とグロー放電プラズマ処
    理を一つのチャンバー内で行うことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載のアッシング処理方法。
  5. 【請求項5】 処理ガスの存在下に紫外線照射処理を行
    うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のアッシング処理方法。
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