JP2003207243A - 瞬間冷却剤 - Google Patents
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Abstract
機の金属含水塩を使用時に混合する瞬間冷却剤におい
て、外圧により両者を隔てる区画部を破壊させ、両者を
容易に混合することが可能であり、長時間にわたって冷
却効果を維持することができ、無機の金属含水塩を使用
する瞬間冷却剤を実用的な形態とすることができる簡易
冷却剤を得る。 【解決手段】 易破壊性の区画部4により区画された2
室より成る密閉された袋2の1室5に、水に溶解する際
に吸熱作用を示す物質を充填し、他の1室6には無機の
金属含水塩及びその飽和水溶液を充填して成り、外的な
圧力により区画部4が壊れ、無機の金属含水塩及びその
飽和水溶液が、水に溶解する際に吸熱作用を示す物質と
混合する構造を有する瞬間冷却剤1。
Description
吸熱作用を示す物質と、無機の金属含水塩を用いる瞬間
冷却剤に関する。
量の大きな物質を使用した蓄冷剤、二種以上の物質を混
合した際に発生する吸熱を利用した冷却剤が知られてお
り、人体、食品、レジャー用として流通している。とこ
ろで、前者の蓄冷剤は、使用する前に予め冷蔵庫で冷却
しておく必要があり、即座に使用することができない欠
点を有していた。
く必要がなく、簡便に冷却効果が得られる利点はある
が、例えば、市販されている硝酸アンモニウム等が水に
溶解する際の吸熱反応を利用した冷却剤は、長時間に渡
って冷却効果が持続することができなかった。この欠点
に対し、種々の技術が開示されており、例えば、水の供
給源として、吸水性樹脂に担持された水を利用する方法
(特開昭60−4581、特開平1−289889)、
所謂ハイドロゲル中の水を利用する方法(特開昭57−
96076)があるが、十分な冷却持続効果は得られな
かった。又、硫酸ナトリウム10水和物等の無機金属塩
水和物の結晶水を利用する方法が開示されており(特開
昭57−73069、特開昭63−238378)、十
分な冷却持続効果は得られるものの、粉末状の吸熱物質
と含水塩を使用時に簡便に混合することが可能な形態の
冷却剤ではなく、実用化に至っていないのが実情であ
る。又、経時的に含水塩が固化する問題を有しており、
それに対しては、含水塩に吸水性樹脂を配合する方法
(特開平2−120387)、撥水性シリカを配合する
方法(特開平9−53066)が提案されているが、同
様に粉末状の吸熱物質と含水塩を使用時に簡便に混合す
ることができない問題があった。
なり、食品等を断熱庫で保管する際の蓄冷剤の代わりと
することができるが、より低い冷却温度が必ずしも望ま
れるわけではない使用場面、すなわち人体を局所的に冷
やす等の使用においては低温となりすぎるため、適さな
かった。
溶解する際に吸熱作用を示す物質と、無機の金属含水塩
を使用時に混合する瞬間冷却剤において、容易に両者を
混合し得る実用的な形態とし、長時間にわたって冷却効
果を維持する冷却剤を提供することである。本発明の他
の課題は、水に溶解する際に吸熱作用を示す物質と、無
機の金属含水塩を混合した際、低温になりすぎず、且
つ、さらに長時間にわたって冷却効果を維持する冷却剤
を提供することである。
た結果、2室より成る密閉された袋の1室に、水に溶解
する際に吸熱作用を示す物質を充填し、他の1室には無
機の金属含水塩とともに、その飽和水溶液を充填するこ
とにより、外的な圧力で区画部が容易に壊れ、無機の金
属含水塩及びその飽和水溶液が、水に溶解する際に吸熱
作用を示す物質と混合して瞬間的に冷却が行われること
の知見を得て本発明を完成した。さらには水に溶解する
際に吸熱作用を示す物質の一部をポリビニルアルコール
製の水溶性フィルム袋内に充填したものを、2室より成
る密閉された袋の無機の金属含水塩及びその飽和水溶液
を充填した室でない側の1室に充填することにより低温
になりすぎず、且つ、より長時間にわたって冷却効果を
維持する瞬間冷却剤と成り得る知見を得て本発明を完成
した。
る密閉された袋の1室に、水に溶解する際に吸熱作用を
示す物質を充填し、他の1室には無機の金属含水塩及び
その飽和水溶液を充填して成り、外的な圧力により区画
部が壊れ、無機の金属含水塩及びその飽和水溶液が、水
に溶解する際に吸熱作用を示す物質と混合する構造を有
する瞬間冷却剤。 (2) 水に溶解する際に吸熱作用を示す物質が、硝酸
アンモニウム、または硝酸アンモニウム及び尿素、無機
の金属含水塩が硫酸ナトリウム10水塩である上記
(1)記載の瞬間冷却剤。 (3) 無機の金属含水塩の沈降上端面がその飽和水溶
液の液面よりも下となるように、無機の金属含水塩とそ
の飽和水溶液を1室に充填し、押圧により区画部が破壊
するように構成した上記(1)または(2)項記載の瞬
間冷却剤。 (4) 水に溶解する際に吸熱作用を示す物質の一部を
水溶性フィルム袋内に充填し、この袋を2室より成る密
閉された包装袋の無機の金属含水塩及びその飽和水溶液
を充填した室でない側の1室に充填した上記(1)ない
し(3)のいずれかに記載の瞬間冷却剤。
的に説明する。本発明の瞬間冷却剤は、易破壊性の区画
部により区画された2室より成る密閉された包装袋の1
室に、水に溶解する際に吸熱作用を示す物質を充填し、
他の1室には無機の金属含水塩及びその飽和水溶液を充
填して成る。
を示す物質(以下において吸熱物質という場合がある)
は、水に溶解する際に吸熱により溶液全体を冷却する物
質であり、冷却したときの温度が0〜−20℃のものが
好ましい。このような物質としては、例えば、硝酸アン
モニウム、硫酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、燐酸
水素二アンモニウム、メタバナジン酸アンモニウム、塩
化アンモニウム、臭化アンモニウム、沃化アンモニウム
等の無機アンモニウム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム等のアルカリ金属塩、尿素等が挙げられる。これらは
1種単独で、あるいは2種以上を混合して用いることが
できる。本発明においては、特に硝酸アンモニウム、あ
るいは硝酸アンモニウムと尿素の混合物がよく、その場
合の硝酸アンモニウムと尿素の比率は1:1〜4:1が
より好ましい。これらは、通常、粉末状あるいは顆粒状
の形状で市販されている物質である。本発明の瞬間冷却
剤において、これらの水に溶解する際に吸熱作用を示す
物質は、後述する金属含水塩及びその飽和水溶液の総重
量に対して、通常、4:1〜1:4の比率、好ましくは
2:1〜1:2の比率で用いることができる。
含水塩という場合がある)は、結晶水等として水を含む
金属塩であり、できるだけ多量の水を含むものが好まし
い。このような塩としては、例えば硫酸ナトリウム10
水塩、メタ珪酸ナトリウム9水塩、炭酸ナトリウム10
水塩、燐酸2水素ナトリウム12水塩、水酸化ストロン
チウム8水塩等が挙げられる。本発明においては、硫酸
ナトリウム10水塩が特に好ましい。
これら無機の金属含水塩の飽和水溶液とともに用いる。
この場合金属含水塩間の空隙より多い量の飽和水溶液を
用いることにより、外的な押圧力を加えると固体の無機
の金属含水塩の飽和水溶液が区画部を押すため、易破壊
性の区画部が容易に破壊される。これにより無機の金属
含水塩及びその飽和水溶液が、水に溶解する際に吸熱作
用を示す物質と混合して冷却が行われる。飽和水溶液が
吸熱作用を示す物質を溶解し、わずかな時間差の後、多
量に存在する溶解していない塩の結晶水が溶解に利用さ
れるため、結晶水を利用した冷却剤の特徴である長い冷
却時間を有した瞬間冷却剤を得ることが可能となる。
の飽和溶液に含浸させた状態で袋の1室に充填した際、
無機の金属含水塩の沈降上端面がその飽和水溶液の液面
よりも下となるような比率とすることが好ましい。これ
により押圧により液を移動させて区画部を容易に破壊さ
せることができ、無機の金属含水塩の飽和水溶液は、予
め無機の金属含水塩を水に溶解したものを用いてもよい
が、2室より成る密閉された袋の1室に充填する際、無
機の金属含水塩とともに水を加え、結果的に無機の金属
含水塩がその飽和溶液に含浸する状態としてもよい。
画部により区画された2室よりなり、外圧により区画部
が破壊されて1室となる構造である。具体的には、ポリ
エチレン製、又はポリエチレンラミネートアルミ製等の
ヒートシールが可能な材質の袋を、易剥離性の癒着隔壁
で2室に分割した袋、あるいは、ポリエチレン製、又は
ポリエチレンラミネートアルミ製等のヒートシールが可
能な材質の袋の中に、少なくも一辺が易破壊性の癒着隔
壁を有する密閉された袋を入れた形態の袋が挙げられ
る。前者の場合、左右のどちらの1室に無機の金属含水
塩及びその飽和水溶液を充填してもよいが、後者の場合
は、少なくも一辺が易破壊性の区画部を有する袋に無機
の金属含水塩及びその飽和水溶液を充填して密閉し、そ
の袋とともに、水に溶解する際に吸熱作用を示す物質を
ポリエチレン製、又はポリエチレンラミネートアルミ製
等のヒートシールが可能な材質の袋の中に充填して密閉
する。易破壊性の区画部はヒートシール温度を低くし、
あるいは非相溶性のフィルムをヒートシールして易剥離
性の癒着隔壁とすることにより、形成することができ
る。
渡って冷却効果を維持する瞬間冷却剤とする場合は、水
に溶解する際に吸熱作用を示す物質の一部、好ましく
は、全量に対して30%〜95%、より好ましくは50
%〜90%の量をポリビニルアルコール製の水溶性フィ
ルム袋内に充填し、さらに2室より成る密閉された袋の
無機の金属含水塩及びその飽和水溶液を充填した室でな
い側の1室に充填する。ポリビニルアルコール製水溶性
フィルムは水に短時間で溶解するフィルムであるが、高
濃度の塩を含有する水溶液中では溶解速度が極めて遅く
なり、徐々に水分がポリビニルアルコール製の水溶性フ
ィルム袋内に浸透する現象を利用するものである。
に、必要に応じて増粘剤、担体、色素等をどちら側の区
画に含有させても良い。増粘剤としては、例えば、カル
ボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、
キサンタンガム等を挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。担体としては、クレー類、炭酸
カルシウム、ベントナイト、タルク、珪藻土、ゼオライ
ト、アタパルジャイト、石膏、陶石、ホワイトカーボ
ン、軽石、木粉、真珠岩や黒曜石よりなるパーライト等
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。これらの成分は必要に応じて適量を配合すること
ができる。
が50g〜1000gとなるように調製されるが、これ
に限定されるものではない。
する。図1〜図2は別の実施形態を示す透視図である。
チレン製やポリエチレンラミネートアルミ製のプラスチ
ックフィルム製の袋2がヒートシール部3により密封状
に形成され、中間部に低温ヒートシールによる易剥離性
の癒着隔壁からなる易破壊性の区画部4により第1室5
および第2室6に区画されている。第1室5には吸熱物
質7が充填されている。第2室6には含水塩8およびそ
の飽和水溶液9が充填されている。飽和水溶液9は含水
塩8間の空隙よりも多い量であり、含水塩8の沈降上端
面11は飽和水溶液の液面より下となっている。第1室
5内の吸熱物質7の一部をポリビニルアルコール製の水
溶性フィルムからなる可溶性袋12内に収容してもよ
い。
あるいは手で叩くことにより、飽和水溶液9が区画部4
を破壊して第1室5に流入し、この飽和水溶液に吸熱物
質7が溶解する。そのときの吸熱により冷却が開始し、
わずかな時間差の後、多量に存在する含水塩8の結晶水
が放出されて、吸熱物質7の溶解が起こり、冷却効果が
持続する。第1室5内の吸熱物質7の一部をポリビニル
アルコール製の水溶性フィルムからなる可溶性袋12内
に収容すると、可溶性袋12の溶解に時間がかかるた
め、冷却速度が遅くなり、冷却温度が低くなりすぎな
い。
となるようにヒートシール部3で密封された袋2内に、
三辺をヒートシール部3aで形成され、一辺が易破壊性
の区画部4とされた別の袋2aが挿入されている。袋2
aは第2室6aが形成され、含水塩8および飽和水溶液
9が図1の第2室6と同様に充填されている。
瞬間冷却剤1の外側より握り、あるいは叩くことによ
り、飽和水溶液を押圧して区画部4を破壊し、図1の場
合と同様に冷却を行うことができる。この場合もポリビ
ニルアルコール製の水溶性フィルムからなる可溶性の袋
に吸熱物質7の一部を収容することにより冷却温度を低
くすることができる。
詳細に説明するが、本発明はこれらの例のみに限定され
るものではない。
和水溶液50gを、一辺が剥離可能な癒着隔壁を有した
ポリエチレン製の袋に入れ、ヒートシールして密閉し
た。本袋内において、燐酸2水素ナトリウム12水塩の
沈降上端面はその飽和水溶液の液面よりも下にあった。
本袋と燐酸一アンモニウム 150gをポリエチレン製
の袋に入れ、ヒートシールして密閉し、本発明の瞬間冷
却剤を得た。得られた瞬間冷却剤は、手で叩くことによ
り、燐酸2水素ナトリウム12水塩とその飽和水溶液が
包装されている袋の剥離可能な癒着隔壁が壊れ、燐酸一
アンモニウムと混合可能な状態となり、手でよく揉み解
して使用する。
液60gを、一辺が剥離可能な癒着隔壁を有したポリエ
チレン製の袋に入れ、ヒートシールして密閉した。本袋
内において、硫酸ナトリウム10水塩の沈降上端面はそ
の飽和水溶液の液面よりも下にあった。本袋と硝酸アン
モニウム 150gをポリエチレン製の袋に入れ、ヒー
トシー易破壊性の隔壁により区画されたルして密閉し、
本発明の瞬間冷却剤を得た。得られた瞬間冷却剤は、手
で叩くことにより、硫酸ナトリウム10水塩とその飽和
水溶液が包装されている袋の剥離可能な癒着隔壁が壊
れ、硝酸アンモニウムと混合可能な状態となり、手でよ
く揉み解して使用する。
の袋の1室に硫酸ナトリウム10水塩 130g、及び
その飽和水溶液60gを入れ、もう1室には硝酸アンモ
ニウム 100g、及び尿素50gを入れ、ヒートシー
ルして密閉し、本発明の瞬間冷却剤を得た。本袋内にお
いて、硫酸ナトリウム10水塩の沈降上端面はその飽和
水溶液の液面よりも下にあった。得られた瞬間冷却剤
は、硫酸ナトリウム10水塩とその飽和水溶液が包装さ
れている側を手で強く握ることで、2室に分割している
剥離可能な癒着隔壁が壊れ、硝酸アンモニウム及び尿素
と混合可能な状態となり、手でよく揉み解して使用す
る。
の袋の1室に硫酸ナトリウム10水塩 130g、及び
その飽和水溶液60gを入れ、もう1室には硝酸アンモ
ニウム 50g、及び尿素25gと、ポリビニルアルコ
ール製水溶性フィルム(ハイセロンS−600:日本合
成化学工業株式会社製、膜厚40μm)に硝酸アンモニ
ウム50g、及び尿素25gを入れて密閉した袋を入
れ、ヒートシールして密閉し、本発明の瞬間冷却剤を得
た。本袋内において、硫酸ナトリウム10水塩の沈降上
端面はその飽和水溶液の液面よりも下にあった。得られ
た瞬間冷却剤は、硫酸ナトリウム10水塩とその飽和水
溶液が包装されている側を手で強く握ることで、2室に
分割している剥離可能な癒着隔壁が壊れ、硝酸アンモニ
ウム及び尿素、硝酸アンモニウム及び尿素のポリビニル
アルコール製水溶性フィルムの袋と混合可能な状態とな
り、手でよく揉み解して使用する。
の袋の1室に硫酸ナトリウム10水塩 130g、及び
その飽和水溶液60gを入れ、もう1室には硝酸アンモ
ニウム 20g、及び尿素10gと、ポリビニルアルコ
ール製水溶性フィルム(ハイセロンS−600:日本合
成化学工業株式会社製、膜厚40μm)に硝酸アンモニ
ウム80g、及び尿素40gを入れて密閉した袋を入
れ、ヒートシールして密閉し、本発明の瞬間冷却剤を得
た。本袋内において、硫酸ナトリウム10水塩の沈降上
端面はその飽和水溶液の液面よりも下にあった。得られ
た瞬間冷却剤は、硫酸ナトリウム10水塩とその飽和水
溶液が包装されている側を手で強く握ることで、2室に
分割している剥離可能な癒着隔壁が壊れ、硝酸アンモニ
ウム及び尿素、硝酸アンモニウム及び尿素のポリビニル
アルコール製水溶性フィルムの袋と混合可能な状態とな
り、手でよく揉み解して使用する。
の袋の1室に水150gを入れ、もう1室には硝酸アン
モニウム 100g、及び尿素50gを入れ、ヒートシ
ールして密閉し、瞬間冷却剤を得た。得られた瞬間冷却
剤は、水が包装されている側を手で強く握ることで、2
室に分割している剥離可能な癒着隔壁が壊れ、硝酸アン
モニウム及び尿素と混合可能な状態となり、手でよく揉
み解して使用する。
の袋の1室に硫酸ナトリウム10水塩 130gを入
れ、もう1室には硝酸アンモニウム 100g、及び尿
素50gを入れ、ヒートシールして密閉し、瞬間冷却剤
を得た。得られた瞬間冷却剤は、硫酸ナトリウム10水
塩が包装されている側を手で強く握ったり、叩いて衝撃
を与えたが、2室に分割している剥離可能な癒着隔壁は
壊れず、硫酸ナトリウム10水塩と硝酸アンモニウム及
び尿素を混合可能な状態とすることができなかった。
の袋の1室に硫酸ナトリウム10水塩 130g、及び
その飽和水溶液60gを入れ、もう1室には硝酸アンモ
ニウム 20g、及び尿素10gと、ビニール袋に硝酸
アンモニウム80g、及び尿素40gを入れ、熱した針
金を用いて直系1mmの穴を10個開けた袋を入れ、ヒ
ートシールして密閉し、瞬間冷却剤を得た。本袋内にお
いて、硫酸ナトリウム10水塩の沈降上端面はその飽和
水溶液の液面よりも下にあった。得られた瞬間冷却剤
は、硫酸ナトリウム10水塩とその飽和水溶液が包装さ
れている側を手で強く握ることで、2室に分割している
剥離可能な癒着隔壁が壊れ、硝酸アンモニウム及び尿
素、硝酸アンモニウム及び尿素のビニール包装袋と混合
可能な状態となり、手でよく揉み解して使用する。
し、9リットル容の発泡スチロール製保温庫に入れ、5
分毎に冷却剤の温度を測定した。又、対照として、市販
の蓄冷剤300gを家庭用冷蔵庫の冷凍室で1日冷却し
たものについても同様に測定した。結果を図3に示す。
図3より、実施例1〜3は比較例1及び市販の蓄冷剤と
比較し、長時間の冷却能を有していた。
し、室温条件下、10分毎に冷却剤の温度を測定した。
結果を図4に示す。図4より、実施例3と比較して実施
例4〜5は冷却最低温度は高いものの、さらに長時間の
冷却能を有した。一方、比較例3は実施例4〜5と比較
し、短時間で温度が上昇した。
ットを浮かべ、そこに実施例5の瞬間冷却剤を置き、ア
ルミ製バットと瞬間冷却剤の間の温度を5分毎に測定し
た。又、対照として、市販の解熱用ジェル冷却シートに
ついても同様に測定した。結果を図5に示す。図5よ
り、対照の解熱用ジェル冷却シートと比較して、実施例
5は長時間の冷却能を有した。
り区画された2室より成る密閉された袋の1室に、水に
溶解する際に吸熱作用を示す物質を充填し、他の1室に
は無機の金属含水塩及びその飽和水溶液を充填したの
で、水に溶解する際に吸熱作用を示す物質と、無機の金
属含水塩を使用時に混合する瞬間冷却剤において、外圧
により両者を隔てる区画部を破壊させ、両者を容易に混
合することが可能であり、長時間にわたって冷却効果を
維持することができ、無機の金属含水塩を使用する瞬間
冷却剤を実用的な形態とすることができる。また水に溶
解する際に吸熱作用を示す物質の一部をポリビニルアル
コール製の水溶性フィルムに充填することにより、低温
になりすぎず、且つ、さらに長時間にわたって冷却効果
を維持することが可能となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 易破壊性の区画部により区画された2室
より成る密閉された袋の1室に、水に溶解する際に吸熱
作用を示す物質を充填し、他の1室には無機の金属含水
塩及びその飽和水溶液を充填して成り、外的な圧力によ
り区画部が壊れ、無機の金属含水塩及びその飽和水溶液
が、水に溶解する際に吸熱作用を示す物質と混合する構
造を有する瞬間冷却剤。 - 【請求項2】 水に溶解する際に吸熱作用を示す物質
が、硝酸アンモニウム、または硝酸アンモニウム及び尿
素、無機の金属含水塩が硫酸ナトリウム10水塩である
第1項記載の瞬間冷却剤。 - 【請求項3】 無機の金属含水塩の沈降上端面がその飽
和水溶液の液面よりも下となるように、無機の金属含水
塩とその飽和水溶液を1室に充填し、押圧により区画部
が破壊するように構成した請求項1または2項記載の瞬
間冷却剤。 - 【請求項4】 水に溶解する際に吸熱作用を示す物質の
一部を水溶性フィルム袋内に充填し、この袋を2室より
成る密閉された包装袋の無機の金属含水塩及びその飽和
水溶液を充填した室でない側の1室に充填した請求項1
ないし3のいずれかに記載の瞬間冷却剤。
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|---|---|---|---|
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