JP2003207338A - 振動型ジャイロスコープ用振動子および振動型ジャイロスコープ - Google Patents

振動型ジャイロスコープ用振動子および振動型ジャイロスコープ

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JP2003207338A
JP2003207338A JP2002005534A JP2002005534A JP2003207338A JP 2003207338 A JP2003207338 A JP 2003207338A JP 2002005534 A JP2002005534 A JP 2002005534A JP 2002005534 A JP2002005534 A JP 2002005534A JP 2003207338 A JP2003207338 A JP 2003207338A
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vibrating piece
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vibrating
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JP2002005534A
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Takayuki Kikuchi
菊池  尊行
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動型ジャイロスコープにおいて、振動子から
の回転角速度の検出値のゼロ点温度ドリフトのバラツキ
を低減する。 【解決手段】振動子33は、振動片11と、振動片を固
定する固定部2とを備える。振動片11は、所定平面X
Yに沿って形成されており、一対の側面11a、11b
を備える。振動子33は、振動片11の付け根部分11
eにおいて一方の側面11a側に設けられている一方の
テーパー部13A、および、付け根部分11eにおいて
他方の側面11b側に設けられている他方のテーパー部
13Bを備えている。他方のテーパー部13Bの固定部
2からの高さBが、一方のテーパー部13Aの固定部2
からの高さAよりも小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動型ジャイロス
コープ用振動子および振動型ジャイロスコープに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近、振動型ジャイロスコープを自動車
に搭載し、自動車の車体の方向の制御に使用することが
検討されている。例えば自動車の車体回転速度フィード
バック式の車両制御方法に用いる回転速度センサーに振
動型ジャイロスコープを使用するときには、操舵輪の方
向自身は、ハンドルの回転角度によって検出する。これ
と同時に、実際に車体が回転している回転速度を振動ジ
ャイロスコープによって検出する。そして、操舵輪の方
向と実際の車体の回転速度を比較して差を求め、この差
に基づいて車輪トルク、操舵角に補正を加えることによ
って、安定した車体制御を実現する。
【0003】こうした振動子を実際にエッチングやレー
ザー加工によって成形する際には、製造時の誤差によっ
て、各振動子において、一対の屈曲振動片の共振周波数
にバラツキが発生する。このため、振動子を成形した後
に、各屈曲振動片の付け根部分や支持部をレーザー加工
によって除去し、一対の屈曲振動片の共振周波数を一定
値に調節する必要がある。
【0004】ところが、例えば車載用などの用途におい
ては、振動型ジャイロスコープの使用温度範囲がきわめ
て広く、例えば、−40℃−+85℃の温度範囲におい
て安定に動作することが要求される。そして、室温にお
いて、一対の屈曲振動片の共振周波数を一定値に調節し
ていても、周囲温度が高温や低温に大きく変化したとき
には、共振周波数の変動やバラツキが大きくなることが
ある。この結果、いわゆるゼロ点温度ドリフトが発生す
る。
【0005】本出願人は、特開2001−12952号
公報において、屈曲振動片の両側面の付け根にそれぞれ
テーパー部を設けることによって、ゼロ点温度ドリフト
を抑制することを開示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者が更
に検討を進めると、振動子の材質などによっては新たな
問題点があることが判明してきた。即ち、前述の公開公
報にも記載されているように、屈曲振動片の両側面の付
け根にそれぞれテーパー部を設け、これらのテーパー部
の形状をほぼ同じにすることによって、屈曲振動片の振
動モードの対称性が高まり、ゼロ点温度ドリフトは減少
するものと考えられる。しかし、製造された振動子ごと
にゼロ点温度ドリフトを測定すると、各振動子ごとに、
ゼロ点温度ドリフトの値にバラツキが発生することがあ
った。この場合には、確かに振動子のゼロ点温度ドリフ
トは全体的には低減されていた。しかし、個々の振動子
ごとのゼロ点温度ドリフトのバラツキが大きいために、
結果的に不良品の割合が増大した。
【0007】なぜなら、振動子のゼロ点温度ドリフトを
ゼロにすることはできなくとも、ゼロ点温度ドリフトが
一定値であれば、振動型ジャイロスコープの検出回路に
温度ドリフトの補正回路を組み込むことによって、ゼロ
点温度ドリフトを相殺することが可能である。しかし、
製造された振動子のゼロ点温度ドリフトのバラツキが大
きくなると、ある振動子において補正回路によってゼロ
点温度ドリフトを相殺できたとしても、他の振動子にお
いてはゼロ点温度ドリフトを相殺できず、振動型ジャイ
ロスコープの動作が不良になってしまう。
【0008】本発明の課題は、振動型ジャイロスコープ
において、振動子からの回転角速度の検出値のゼロ点温
度ドリフトのバラツキを低減することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定平面に沿
って形成されている振動片であって、所定平面に略平行
な一対の面と、一対の側面とを備えている振動片、この
振動片を固定する固定部、振動片の付け根部分において
一方の側面側に設けられている一方のテーパー部、およ
び振動片の付け根部分において他方の側面側に設けられ
ている他方のテーパー部を備えており、他方のテーパー
部の固定部からの高さが、一方のテーパー部の固定部か
らの高さよりも小さいことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記の振動子を備えてい
ることを特徴とする、振動型ジャイロスコープに係るも
のである。
【0011】以下、図面を参照しつつ、本発明について
更に説明する。図1に示すように、振動片1が固定部2
の表面2aから突出しているものとする。この振動片は
所定平面(ここではXY平面)に沿って形成されてい
る。ここで、振動子1の付け根部分において、一方の側
面1aから表面2aへと向かって一方のテーパー部3A
が形成され、他方の側面1bから表面2aへと向かって
他方のテーパー部3Bが形成されており、テーパー部3
Aと3Bとは略対称であるものとする。
【0012】この場合には、屈曲振動片が所定平面内で
屈曲振動する際に、振動モードの対称性が高まり、ゼロ
点温度ドリフトは減少するものと考えられる。しかし、
製造された振動子ごとにゼロ点温度ドリフトを測定する
と、各振動子ごとに、ゼロ点温度ドリフトの値にバラツ
キが発生することがあった。
【0013】これに対して、本発明においては、例えば
図2に示すように、他方のテーパー部13Bの固定部2
からの突出高さBを、一方のテーパー部13Aの固定部
2からの突出高さAよりも小さく(低く)することで、
このようなゼロ点温度ドリフトのバラツキを低減できる
ことを見いだした。このように、振動片の付け根部分に
ある一対のテーパー部の形状を、振動子に対してあえて
非対称な形状とすることで、ゼロ点温度ドリフトのバラ
ツキを低減できることは予想外であった。
【0014】即ち、図2の振動子33においては、固定
部2から振動片11が突出している。振動片11はXY
平面に沿って延びており、細長い平板形状をしている。
11cは所定平面XYに略平行な面であり、11a、1
1bは側面である。振動片11の付け根部分11eにお
いては、一方の側面11aから表面2aへと向かって一
方のテーパー部13Aが形成されており、他方の側面1
1bから表面2aへと向かって他方のテーパー部13B
が形成されている。本例では、テーパー部の表面14
A、14Bは平面状である。
【0015】ここで、他方のテーパー部13Bの固定部
2からの高さBを、一方のテーパー部13Aの固定部2
からの高さAに比べて小さくする。これによって、ゼロ
点温度ドリフトの絶対値それ自体は大きくなることがあ
るが、振動子ごとのゼロ点温度ドリフトのバラツキない
し偏差は低減することができた。
【0016】本発明者は、この理由を検討したところ、
以下の知見に至った。即ち、例えばエッチング処理後に
は、振動片11の側面11aや11bに突起な稜線が生
成することがある。例えば水晶からなるウエハーをエッ
チングして振動片11を形成すると、図3に示すよう
に、一方の側面(+X面)11a上に細長い突起26が
残留する。この突起26の高さは、例えば25〜30μ
m程度であり、突起26の幅は100μm程度になるこ
とがある。こうした突起26は−X面11b側には形成
されない。
【0017】一方、−X面11b側には、図4に拡大し
て示すように、細長い稜線29が形成されていた。この
稜線29は、−X面11b上を細長く延びていた。稜線
29の両側には、略平面状の傾斜面28A、28Bが、
角27へと向かって延びていた。
【0018】このため、本発明者は、+X面側の突起2
6が、ゼロ点温度ドリフトのバラツキをもたらしたもの
と考えたが、その証拠は特に得られなかった。
【0019】これに対して、図5に示すように、稜線2
9の開始点9A、9Bが、エッチング処理後の振動子に
おいて大きく変動していることを発見した。即ち、他方
のテーパー部3Bが、実線で示す形状を有するものと
し、他方のテーパー部の固定部2からの高さがAである
ものとする。Aは、一方のテーパー部3Aの高さとほぼ
同じである。ここで、側面11bには前述の稜線29が
生成するが、稜線29の下側末端の位置は、図5に示す
9Aのように上側に位置することもあり、また9Bのよ
うに表面2a近傍に位置することもあり得る。このよう
に、稜線29の下側末端の位置が変動していたことか
ら、振動子ごとのゼロ点温度ドリフトのバラツキに影響
しているものと考えた。
【0020】そして、図5に示す13Bのように、他方
のテーパー部の高さBをAに比べて小さくしたところ、
振動子ごとのゼロ点温度ドリフトのバラツキが減少する
ことを見いだし、本発明に到達した。
【0021】この理由は、以下のように考えられる。図
5において、稜線29の末端位置9Aの高さはDであ
り、9Bの高さはCである。高さDはAに近く、他方の
テーパー部3B上において稜線29は短い。これに対し
て、稜線29の末端位置が9Bにある場合には、他方の
テーパー部3B上において稜線29が長くなり、ゼロ点
温度ドリフトに比較的に大きい影響を与えるものと思わ
れる。ここで、本発明に従い、他方のテーパー部13B
を相対的に低くすることによって、稜線29の末端位置
の偏差ないしバラツキが小さくなり、この結果、振動子
ごとのゼロ点温度ドリフトのバラツキを低減できたもの
と思われる。
【0022】ただし、稜線29の高さは例えば1μm程
度と非常に低い。このような低い隆起が、ゼロ点温度ド
リフトのバラツキに対して多大な影響を与えていたこと
は予想外であった。
【0023】これに対して、+X面11a側の突起26
(図3参照)は、稜線29とは異なり、振動子の厚さと
比較してもかなり大きい。このため、普通に考えると、
ゼロ点温度ドリフトに対して多大な影響を与えそうであ
る。しかし、実際には、ゼロ点温度ドリフトの平均値に
対しては大きな影響があるが、ゼロ点温度ドリフトの振
動子ごとのバラツキに対してはそれほど影響しないこと
がわかった。これは、一方のテーパー部上における突起
26の末端位置が、振動子ごとにほとんど変動しないた
めであった。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の振動子は、平板状の振動
片を備えている。ここで、振動片の動作モードは限定さ
れないが、屈曲振動モードであることが特に好ましい。
また、振動片が所定平面に沿って形成されているとは、
幾何学的に厳密な意味ではなく、製造上の誤差は許容さ
れる。また、本発明の振動子において、この振動片以外
の部分は平板状でなくともよい。ただし、好適な実施形
態においては、振動子の全体が平板状である。
【0025】好適な実施形態においては、振動片が細長
く形成されており、かつ振動子の一対の側面11a、1
1bが振動片の長手方向に向かって延びている。特に好
適な実施形態においては、この振動片が屈曲振動する振
動片である。この場合には、前記の稜線29が屈曲振動
の方向と略垂直方向に延びることになる。このような場
合にゼロ点温度ドリフトが特に発生しやすいので、本発
明が特に効果的である。
【0026】他方の側面上の稜線29の生成の原因は特
に限定されない。しかし、好適な実施形態においては、
振動片がエッチングによって形成されており、このエッ
チングの過程において稜線が生成する。
【0027】このエッチャントは限定されないが、以下
のものが好ましい。エッチャントは、ふっ酸を含有して
いることが好ましく、ふっ酸水溶液か、あるいはふっ酸
とフッ化アンモニウムとを任意の割合で混合した水溶液
が好ましい。エッチャントの濃度は、40重量%以下が
好ましく、エッチャントの温度は、40〜80℃が好ま
しい。
【0028】振動子の材質は特に限定しないが、水晶、
LiNbO3、LiTaO3、ニオブ酸リチウム−タン
タル酸リチウム固溶体(Li(Nb,Ta)O3)単結
晶、ホウ酸リチウム単結晶、ランガサイト単結晶等から
なる圧電単結晶を使用することが好ましい。
【0029】特に好ましくは、振動子が、所定平面内に
3回回転対称のa軸を有し、かつ所定平面に垂直な方向
にc軸を有する圧電性単結晶からなる。これは特に好ま
しくは水晶である。
【0030】好適な実施形態においては、一方の側面1
1aが
【数3】 面であり、他方の側面が
【数4】 面である。
【0031】一方のテーパー部や他方のテーパー部の固
定部からの高さとは、図2に示す形態においては、固定
部2の表面2aからの高さA、Bを意味する。このよう
に、テーパー部が固定部の表面から直接立ち上がってい
る場合には、テーパー部の高さは固定部の表面からの高
さとして決定できる。しかし、一方のテーパー部あるい
は他方のテーパー部が、固定部の表面から直接に立ち上
がっていない場合がある。例えば図7に示す場合には、
他方のテーパー部20Bは、固定部17の表面17b、
17cから立ち上がっている。従って、テーパー部20
Bの固定部17からの高さは、表面17b、17cから
の高さBである。しかし、一方のテーパー部20Aは、
高さの基準となる表面17b、17cから直接には立ち
上がっていない。しかし、この場合にも、固定部17の
端部17aからテーパー部20Aが立ち上がっているの
で、テーパー部20Aの高さは、表面17b、17cの
延長面Fからの高さAとして規定する。
【0032】他方のテーパー部の高さBの一方のテーパ
ー部の高さAに対する比率B/Aは、本発明の作用効果
を奏するという観点から、0.97以下であることが好
ましく、0.95以下であることが更に好ましい。ただ
し、Bが小さくなりすぎると、所望の振動モード以外の
振動モードの振幅が増大する傾向があり、ゼロ点温度ド
リフトそれ自体の増加の原因となる。従って、この観点
からは、B/Aは、0.7以上とすることが好ましく、
0.8以上とすることが更に好ましい。
【0033】一方のテーパー部の高さAの振動片11の
長さL(図2参照)に対する比率A/Lの下限は限定さ
れないが、3%以上であることが多い。A/Lは、ゼロ
点温度ドリフトを低減するという観点からは、10%以
下であることが好ましい。
【0034】他方のテーパー部の高さBの振動片11の
長さLに対する比率B/Lは、本発明の作用効果を奏す
るという観点からは、10%以下であることが好まし
く、9.5%以下であることが更に好ましい。B/Lの
下限は特に限定されないが、3%以上であることが多
い。
【0035】一方のテーパー部13Aの表面14Aが、
振動片11の中心面Sに対してなす角度θAは、20゜
以上であることが多い。ただし、ゼロ点温度ドリフトの
増大を抑制するという観点からは、40゜以下であるこ
とが好ましい。
【0036】他方のテーパー部13Bの表面14Bが、
振動片11の中心面Sに対してなす角度θBは、20゜
以上であることが多い。ただし、ゼロ点温度ドリフトの
増大を抑制するという観点からは、40゜以下であるこ
とが好ましい。
【0037】本発明の振動型ジャイロスコープは、前述
の振動子を備えている。この振動型ジャイロスコープ
は、更に駆動手段、検出手段を備えている。駆動手段、
検出手段は、一般には振動子上に形成される電極の形態
をしている。
【0038】好適な実施形態においては、本発明の振動
型ジャイロスコープは、振動片が設けられる所定平面X
Yに対して略垂直な回転軸Zの回りの回転角速度を測定
するものである。特に好ましくは、各振動片が、所定平
面XYに沿って屈曲振動する。図6、図7は、この実施
形態に係る振動子を示すものである。
【0039】振動子15は、所定平面(XY平面)に対
して略垂直なZ軸を中心とする回転角速度を測定できる
ものである。振動子15の基部16は、振動子の重心G
Oを中心として4回対称の正方形をしている。基部16
の周縁部から、四方に向かって放射状に、二つの駆動振
動系30A、30Bと2つの検出振動系31A、31B
とが突出しており、各振動系は互いに分離されている。
【0040】駆動振動系30A、30Bは、それぞれ、
基部16の周縁部から突出する細長い固定部17と、固
定部17の先端部分17a側から固定部17に直交する
方向に延びる屈曲振動片18A、18B、18C、18
Dとを備えている。各屈曲振動片には、それぞれ駆動電
極32が設けられている。検出振動系31A、31B
は、細長い周方向屈曲振動片19A、19Bからなり、
各振動片には検出電極33が設けられている。
【0041】駆動モードにおいては、各屈曲振動片18
A、18B、18C、18Dが、固定部17の先端部分
17aを中心として、矢印Aのように屈曲振動する。検
出モードにおいては、各固定部17が、その基部16へ
の付け根を中心として矢印Cのように周方向に屈曲振動
する。これに対応して、各屈曲振動片19A、19B
が、矢印Bのように屈曲振動する。各屈曲振動片19
A、19Bに励起される各検出振動を測定することによ
って、垂直軸Zの周りの回転角速度を測定する。
【0042】各検出振動片19A、19Bは、それぞ
れ、+X面側の側面19aと、−X面側の側面19bと
を備えている。そして、付け根部分19cにおいて、+
X面19a側には一方のテーパー部13Aが設けられて
おり、−X面19b側には他方のテーパー部13Bが設
けられている。
【0043】また、各駆動振動片18A、18B、18
C、18Dは、それぞれ、+X面側の側面18aと、−
X面側の側面18bとを備えている。そして、図7に拡
大して示すように、付け根部分18cにおいて、+X面
18a側には一方のテーパー部20Aが設けられてお
り、−X面18b側には他方のテーパー部20Bが設け
られている。21A、21Bは、テーパー部20A、2
0Bの表面である。
【0044】また、好適な実施形態においては、本発明
の振動型ジャイロスコープは、振動片が設けられる所定
平面XYに対して略平行な回転軸Yの回りの回転角速度
を測定するものである。図8は、この実施形態に係る振
動子25を示すものである。
【0045】振動子25は、固定部22と、一対の音叉
型振動片23A、23からなる駆動振動系30Cと、一
対の音叉型振動片24A、24Bからなる検出振動系3
1Cとを備えている。各屈曲振動片23A、23B、2
4A、24BはY軸方向に延びている。各駆動振動片2
3A、23Bを、矢印AのようにXY面内でX軸の方向
に振動させる。実装基板をY軸を中心として回転させる
と、検出振動片24A、24Bは矢印Cのように垂直軸
Zの方向に振動する。この振動を検出することによっ
て、Y軸を中心とする回転角速度を測定する。
【0046】この実施形態においては、振動子の全体が
X−Y平面(所定平面)に沿って形成されている。各屈
曲振動片23A、23Bは、それぞれY軸方向に向かっ
て延びている。振動片23A、23Bの付け根部分23
cにおいて、+X面23a側には一方のテーパー部13
Aが設けられており、−X面23b側には他方のテーパ
ー部13Bが設けられている。また、各屈曲振動片24
A、24Bは、それぞれY軸方向に向かって延びてい
る。振動片24A、24Bの付け根部分24cにおい
て、+X面24a側には一方のテーパー部13Aが設け
られており、−X面24b側には他方のテーパー部13
Bが設けられている。22a、22bは固定部23の表
面である。
【0047】
【実施例】図6、図7に示す振動型ジャイロスコープを
作製した。具体的には、厚さ0.3mmの水晶のZ板の
ウエハーに、スパッタ法によって、厚さ200オングス
トロームのクロム膜と、厚さ5000オングストローム
の金膜とを形成した。ウエハーの両面にレジストをコー
ティングした。
【0048】このウエハーを、ヨウ素とヨウ化カリウム
との水溶液に浸漬し、余分な金膜をエッチングによって
除去し、更に硝酸セリウムアンモニウムと過塩素酸との
水溶液にウエハーを浸漬し、余分なクロム膜をエッチン
グして除去した。温度80℃の重フッ化アンモニウムに
20時間ウエハーを浸漬し、ウエハーをエッチングし、
振動子15の外形を形成した。メタルマスクを使用し
て、厚さ2000オングストロームのアルミニウム膜を
電極膜として形成した。
【0049】得られた振動子15の基部16の寸法は
6.0mm×6.0mmである。各駆動振動片18A〜
18Dの寸法は、幅1.0mm×長さ6.0mmであ
る。各駆動電極32の寸法は、幅0.6mm×長さ2.
8mmである。各検出振動片19A、19Bの寸法は、
幅1.0mm×長さ6.0mmである。各検出電極33
の寸法は、幅0.6mm×長さ2.8mmである。
【0050】ここで、一方のテーパー部の高さA、他方
のテーパー部の高さB、θA、θBを、表1に示すよう
に変更した。
【0051】次いで、各振動子15の基部16の中央に
0.75mm×0.75mmの正方形の支持孔を形成
し、この支持孔に直径0.6mmの金属ピンを通し、金
属ピンに対して振動子15をシリコーン樹脂接着剤によ
って接着した。得られた各振動子を利用した各振動型ジ
ャイロスコープについて、検出信号の測定値の−40℃
より+85℃の温度域におけるゼロ点信号の温度変動を
測定した。この結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の振動型ジャ
イロスコープによれば、振動子からの回転角速度の検出
値のゼロ点温度ドリフトのバラツキを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定部2から振動片1が突出している状態を示
す平面図である。
【図2】固定部2から本発明の振動片11が突出してい
る状態を示す平面図である。
【図3】振動片11の横断面形状を示す。
【図4】振動片11の他方の側面11b側の形状を示す
断面図である。
【図5】振動片11の付け根部分の形態と稜線29の位
置との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る振動子15を示す平
面図である。
【図7】振動子15の固定部17近傍を拡大して示す図
である。
【図8】本発明の一実施形態に係る振動子25を示す平
面図である。
【符号の説明】
1、11、18A、18B、18C、18D、19A、
19B、23A、23B、24A、24B 振動片
1a、11a、18a、19a、23a、24a
振動片の一方の側面 1b、11b、18
b、19b、23b、24b 振動片の他方の側面
2、16、17、22固定部 2a、16
a、17b、17c、22a、22b 固定部の表面
9A、9B 稜線29の末端位置 11
c、11d 所定平面に略平行な一対の面 11
e、18c、19c、23c、24c 振動片の付け根
部分 13A、20A 一方のテーパー部
13B、20B 他方のテーパー部 14A、
21A 一方のテーパー部の表面 14B、21B 他方のテーパー部の表面 1
5、25、33 振動子 26 一方の側面上の
突起 29 他方の側面上の稜線 A 一方のテーパー部の固定部からの高さ B
他方のテーパー部の固定部からの高さ F 固定
部の表面の延長面 L 振動片の長さ S 振動片の中心面 XY 所定平面 θ
A 一方のテーパー部の表面が振動片の中心面Sに対し
てなす角 θB 他方のテーパー部の表面が振動
片の中心面Sに対してなす角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定平面に沿って形成されている振動片で
    あって、前記所定平面に略平行な一対の面と、一対の側
    面とを備えている振動片、この振動片を固定する固定
    部、前記振動片の付け根部分において一方の前記側面側
    に設けられている一方のテーパー部、および前記振動片
    の付け根部分において他方の前記側面側に設けられてい
    る他方のテーパー部を備えており、前記他方のテーパー
    部の前記固定部からの高さが、前記一方のテーパー部の
    前記固定部からの高さよりも小さいことを特徴とする、
    振動型ジャイロスコープ用振動子。
  2. 【請求項2】前記振動片がエッチングによって形成され
    ていることを特徴とする、請求項1記載の振動子。
  3. 【請求項3】前記振動片が、前記所定平面内で屈曲振動
    することを特徴とする、請求項1または2記載の振動
    子。
  4. 【請求項4】前記一方の側面が 【数1】 面であり、前記他方の側面が 【数2】 面であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一
    つの請求項に記載の振動子。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記
    載の振動子を備えていることを特徴とする、振動型ジャ
    イロスコープ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024861A (ja) * 2005-02-28 2007-02-01 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ及び振動素子の製造方法
JP2007178248A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Kyocera Kinseki Corp 慣性センサ素子
US7397172B2 (en) 2004-10-21 2008-07-08 Seiko Epson Corporation Piezoelectric resonator element, piezoelectric device and gyro sensor
JP2015115752A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 京セラクリスタルデバイス株式会社 水晶振動素子及びその製造方法

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