JP2003236372A - アンモニアガス用吸着剤、その製法およびそれを用いたガス中のアンモニアを除去する方法 - Google Patents

アンモニアガス用吸着剤、その製法およびそれを用いたガス中のアンモニアを除去する方法

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JP2003236372A
JP2003236372A JP2002042798A JP2002042798A JP2003236372A JP 2003236372 A JP2003236372 A JP 2003236372A JP 2002042798 A JP2002042798 A JP 2002042798A JP 2002042798 A JP2002042798 A JP 2002042798A JP 2003236372 A JP2003236372 A JP 2003236372A
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gas
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activated carbon
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Kenzo Abe
健蔵 阿部
Masanori Kimura
正憲 木村
Osamu Shindo
修 進藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、高濃度のアンモニアガスを
吸着できる新規なアンモニアガス用吸着剤、その製法お
よびそれを用いたガス中の高濃度アンモニアを除去する
する方法の提供。 【解決手段】 ヤシ殻活性炭に2価の銅化合物を担持さ
せたことを特徴とするアンモニアガス用吸着剤、その製
造方法およびそのアンモニアガス用吸着剤を充填した吸
着塔にアンモニア含有ガスを通すことを特徴とするガス
中のアンモニアを除去する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニアガス用
吸着剤、その製法およびそれを用いたガス中のアンモニ
アを除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水処理場や畜産ふん尿処理場で発生す
る汚泥や畜産ふん尿をコンポスト化(堆肥化)するとき
には、多量のアンモニアガスが発生し、悪臭の原因とな
っている。このアンモニアガスを除去する手段として
は、(A)スクラバーを用いた水による一過式物理的吸
収による除去方法すなわち水洗法、(B)スクラバーを
用いた酸(例えば塩酸や硫酸)水溶液による化学的吸収
による除去方法すなわち薬液洗浄法、(C)アンモニア
ガスの直火燃焼または低温触媒を用いた酸化分解法すな
わち燃焼法などが知られている。
【0003】しかし、水洗法や薬液洗浄法では多量の水
が必要であるうえ、洗浄により発生した多量の廃液処理
が問題である。また燃焼法では窒素酸化物が発生するな
ど二次汚染の問題が発生する。これらの方法に換えて、
活性炭やゼオライトなどの市販吸着剤による吸着方法を
用いてはどうかという考え方もあるが、実際にはこれら
の吸着剤で吸着できるアンモニアガスの実用的濃度はせ
いぜい数ppm程度であり、下水処理場や畜産ふん尿処
理場から発生する汚泥のコンポスト化(堆肥化)により
発生する50ppm以上、とくに80ppm以上の高濃
度アンモニアガスを処理することはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、高濃度のアンモニアガスを吸着できる新規なアンモ
ニアガス用吸着剤、その製法およびそれを用いたガス中
の高濃度アンモニアを除去する方法を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、ヤシ殻
活性炭に2価の銅化合物を担持させたことを特徴とする
アンモニアガス用吸着剤に関する。本発明の第2は、2
価の銅化合物を2価の銅としてヤシ殻活性炭1g当り3
0〜60mg、好ましくは40〜60mg担持させた請
求項1記載のアンモニアガス用吸着剤に関する。本発明
の第3は、2価の銅化合物水溶液にヤシ殻活性炭を10
〜50W/V%投入し、30分間以上浸漬した後、水切
りし、乾燥することを特徴とする請求項1または2記載
のアンモニアガス用吸着剤の製造方法に関する。本発明
の第4は、請求項1または2記載のアンモニアガス用吸
着剤を充填した吸着塔にアンモニア含有ガスを通すこと
を特徴とするガス中のアンモニアを除去する方法に関す
る。本発明の第5は、アンモニア含有ガスが下水処理施
設や畜産ふん尿処理場などのコンポスト発酵槽から発生
するものである請求項4記載のガス中のアンモニアを除
去する方法に関する。本発明の第6は、アンモニア含有
ガスがアンモニア濃度50ppm、以上好ましくは80
ppm以上、さらに好ましくは100ppm以上(25
0ppmの場合でも有効)の高濃度のアンモニアを含有
するものである請求項4または5いずれか記載のガス中
のアンモニアを除去する方法に関する。
【0006】前記2価の銅化合物をヤシ殻活性炭に担持
させると2価の銅は、下記のようにアンモニアと反応
し、テトラアンミン銅錯化合物に変化してアンモニアを
捕捉するするものと考えられる。
【化1】
【0007】前記2価の銅化合物としては、塩化第2
銅、硫酸第2銅、ヨウ化第2銅、亜酸化第2銅、酸化第
2銅、炭酸第2銅、硝酸第2銅などの無機銅化合物や酢
酸第2銅のような有機銅化合物を挙げることができる。
【0008】前記2価の銅化合物は、ヤシ殻活性炭1g
当り30〜60mg、好ましくは40〜60mg担持さ
せる。ヤシ殻活性炭1g当りに担持できる第2銅の量は
実質的に60mgが目一杯であり、20重量%の塩化第
2銅水溶液を用いた表1の実験結果などから推定すると
第2銅の担持量は50mg前後すなわち40〜60mg
程度がアンモニアガスの吸着量が多く、破過時間が長い
と考えられる。また、含浸の際のヤシ殻活性炭の添加量
は10〜50W/V%程度が含浸操作の作業性の点で好
ましい範囲である。
【0009】担体としては、通常ゼオライトや活性炭な
どを思い浮かべるが、ゼオライトは吸湿性があるため、
湿ったガスを相手にするときは不適当であり、また非表
面積や平均細孔径などの物性面においても活性炭より劣
っている。本発明では活性炭のなかでもヤシ殻活性炭
(ヤシ殻破砕活性炭)を使用する。ヤシ殻活性炭は活性
炭のなかでもヨウ素、MB(メチレンブルー)、ベンゼ
ンなどの化学物質に対する吸着性に優れており、かつ、
本発明におけるアンモニアに対しても優れた吸着性を示
したので、本発明では担体としてとくにヤシ殻活性炭を
選択したものである。
【0010】本発明の製造方法において、2価の銅化合
物をヤシ殻活性炭に含浸後、銅をヤシ殻活性炭に添着担
持させるためには、乾燥は重要な工程である。含浸工程
により活性炭細孔に吸着された水分の除去は、通常10
0℃±10℃程度の温度に保った乾燥機を用いて行う。
乾燥時間は通常10〜12時間を要する。
【0011】ヤシ殻活性炭に2価の銅を担持するのに用
いる2価の銅化合物水溶液における2価の銅化合物の濃
度にとくに制限はないが通常5重量%以上飽和濃度以下
の水溶液を用いることができるが、作業効率などを考慮
すると10〜30重量%の濃度のものを使用することが
好ましい。この水溶液濃度に対応して担体に担持される
最高の担持量が決ってくるが、本発明ではアンモニアガ
スを吸着させるのが目的であるから、その破過時間
〔t〕(hr)や破過吸着量〔q〕(%)が大きいこと
こそ重要である。本発明においては、破過時間が10時
間以上、好ましくは20時間以上、とくに好ましくは2
5時間以上であり、破過吸着量は1.5%以上、好まし
くは2%以上、とくに好ましくは2.5%以上である。
なお、破過時間や破過吸着量とは、充填層に一定濃度の
被吸着物を流したとき、一定時間が経過するまでは流出
物中の被吸着物はほぼ一定の低い値に保たれるが、吸着
剤における吸着場所がほぼ満席になったと推測される時
間が経過した後は、急激に流出物中の被吸着物の量が増
大する。この点を破過点といい、その破過点に達するま
での時間が破過時間であり、破過点に達したときの流出
物中の被吸着物濃度が破過吸着量である。
【0012】破過時間や破過吸着量を測定することによ
り、2価の銅化合物水溶液濃度とそれに含浸して得られ
たヤシ殻活性炭の性能を調べてみた。測定方法と測定条
件は以下に示す。
【0013】測定条件 ガス流量 :540リットル/時 ガス温度 :25℃ アンモニア濃度 :100ppm ガス線速度 :0.3m/秒 充填厚さ :128mm(充填量38.4g)
【0014】測定装置は、図1に示す。
【0015】測定方法は、図1に示す測定装置(吸着試
験装置)を用い、前記測定条件にしたがって、塩化第2
銅含浸炭(ヤシ殻活性炭)を充填した直径25mm、高
さ300mmの吸着塔、100ppm濃度のアンモニア
含有ガス(圧縮エアーを恒温水槽に吹き込んで得られた
100%湿度の空気とアンモニア標準ガスを混合して調
整する)を流量540リットル/時で流し、破過曲線を
画き、破過時間と破過吸着量を求めた。
【0016】本発明のアンモニアガス用吸着剤を製造す
るのに用いる第2銅化合物水溶液の水溶液濃度がどの程
度が好適であるかを調べるため、5%破過時間とその吸
着量を前記測定装置により測定した。5%破過時間と
は、アンモニアの入口濃度100ppmに対して、出口
濃度が5ppmになるまでの時間である。活性炭はいず
れもヤシ殻活性炭であり、第2銅化合物水溶液として
は、10重量%塩化第2銅水溶液、20重量%塩化第2
銅水溶液、30重量%塩化第2銅水溶液をそれぞれ用
い、含浸時間は60分、水温25℃で実施した。その結
果、下記のデータが得られた。なお表中活性炭とはヤシ
殻活性炭を指す。
【0017】
【表1】
【0018】前記表からも明らかなように、2価の銅化
合物水溶液の濃度を高くしていくと、ある濃度までは、
2価の銅化合物を吸着したヤシ殻活性炭のアンモニア吸
着処理能力が向上するが、ある濃度に達するとほぼ飽和
状態になる。この目安は、2価の銅化合物水溶液濃度が
20重量%辺りである。
【0019】さらに塩化第2銅20重量%水溶液を用い
てヤシ殻活性炭を含浸(含浸時間60分、水溶液温度2
5℃)させて得られた本発明のアンモニアガス用吸着剤
の破過曲線と破過時間の関係を求めたのが図2における
黒丸で示すグラフである。なお白丸で示すグラフは、何
も含浸していないヤシ殻活性炭をアンモニアガス用吸着
剤として用いた場合の破過曲線と破過時間の関係を求め
たグラフである。なお、図2の縦軸のC/COにおける
COはアンモニア入口濃度(初濃度)であり、Cはアン
モニア出口濃度(流出濃度)を意味している。また、図
3はアンモニアの吸着量(g/100g吸着剤)と時間
(hr)との関係を示すグラフであり、黒丸と白丸の関
係は図2の場合と同じである。
【0020】つぎに、ヤシ殻活性炭に吸着している第2
銅がアンモニアの吸着によりどのように変化しているか
を調べる目的で、アンモニア吸着前とアンモニア吸着後
の塩化第2銅20重量%水溶液で含浸処理(含浸時間6
0分、水溶液温度25℃)したヤシ殻活性炭のそれぞれ
について、銅溶出試験を行った。その結果は表2に示す
とおりである。なお、溶出試験は、試験に供する吸着剤
各3gをそれぞれ100ミリリットルの水と混合し、2
5℃で20分間超音波処理し、水中に溶出した銅の濃度
を測定することにより行った。
【0021】
【表2】
【0022】前記表2に示すように、アンモニア吸着後
における銅の溶出濃度は1mg/リットルといったよう
にほんの僅かであり、99.9%以上が銅錯化合物に変
化しており、脱着はおこらなかった。
【0023】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明
するのが、本発明はこれにより何ら限定されるものでは
ない。
【0024】実施例1 ヤシ殻活性炭600kgを塩化第2銅の20重量%水溶
液2m(2000リットル)に60分、水温25℃で
含浸処理する。含浸中はときどき撹拌する程度とした。
ついで水切り後、乾燥機内において100℃で12時間
乾燥し、本発明のアンモニアガス用吸着剤を得た。これ
を吸着塔に充填した。下水処理施設のコンポスト発酵槽
から発生する高濃度アンモニアガスを前記吸着塔へ、表
3の運転条件で通気し、表4に示す結果を得た。表4に
示すように、吸着塔出口のアンモニアガスは通気開始か
ら6ヶ月間、悪臭防止法に規定された限界臭気強度2.
5(1ppm)以下の濃度を保持することができた。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】比較例 表1における10重量%塩化第2銅水溶液を用いたケー
スに代えて、10重量%硫酸亜鉛水溶液または10重量
%硫酸第2鉄水溶液を用いたケースについて、表1の測
定方法と同様にして5%破過時間(hr)と破過吸着量
(%)を求めた。その結果は表5に示すとおりである。
【0028】
【表5】 以上の結果から、2価の銅化合物の選択的効果は明白で
ある。
【0029】
【発明の効果】(1)本発明により、新規なアンモニア
ガス用吸着剤を提供できた。この新規なアンモニアガス
用吸着剤は50ppm、とくに100ppm前後の高濃
度アンモニア含有ガスに対しても6ヶ月程度吸着剤の交
換を必要としないで使用できるという極めて優れた性能
を示す。 (2)また、本発明の吸着剤は銅を含有するため吸着剤
に付着する微生物、たとえばカビの増殖を抑制できる。 (3)本発明の吸着剤を用いれば、吸着操作に必要な装
置は、吸着塔があればよく、運転管理も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における5%破過時間および5%破過吸
着量を求めるための試験装置を示す。
【図2】塩化第2銅の20重量%水溶液を含浸したヤシ
殻活性炭による破過曲線を示すグラフであり、破過曲線
は50時間(C/C=0.8)で一定となり、吸着保
持量は4.4%であった。
【図3】図2に対応したアンモニア吸着量と時間の関係
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 修 東京都豊島区東池袋1丁目7番12号 日産 ビル 扶桑ユニテック株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA13 AC10 BA04 CA07 DA11 DA14 DA16 DA17 DA23 DA41 DA61 DA70 GA01 GB02 4G066 AA05B AA05C AA37B BA36 CA29 DA02 FA12 FA21 FA37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤシ殻活性炭に2価の銅化合物を担持さ
    せたことを特徴とするアンモニアガス用吸着剤。
  2. 【請求項2】 2価の銅化合物を2価の銅としてヤシ殻
    活性炭1g当り30〜60mg担持させた請求項1記載
    のアンモニアガス用吸着剤。
  3. 【請求項3】 2価の銅化合物水溶液にヤシ殻活性炭を
    10〜50W/V%投入し、30分間以上浸漬した後、
    水切りし、乾燥することを特徴とする請求項1または2
    記載のアンモニアガス用吸着剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のアンモニアガス
    用吸着剤を充填した吸着塔にアンモニア含有ガスを通す
    ことを特徴とするガス中のアンモニアを除去する方法。
  5. 【請求項5】 アンモニア含有ガスがコンポスト発酵槽
    から発生するものである請求項4記載のガス中のアンモ
    ニアを除去する方法。
  6. 【請求項6】 アンモニア含有ガスがアンモニア濃度5
    0ppm以上の高濃度のアンモニアを含有するものであ
    る請求項4または5いずれか記載のガス中のアンモニア
    を除去する方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244122A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fuji Electric Holdings Co Ltd 活性炭分析の前処理方法
CN101780399A (zh) * 2010-04-07 2010-07-21 胡志杰 一种用松籽壳制备气相吸附活性炭的方法
CN104390960A (zh) * 2014-11-06 2015-03-04 华南农业大学 一种测定好氧堆肥中氨气的动态箱式装置及测定方法

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