JP2003236648A - 再酸化防止用フラックスおよびそれを用いた連続鋳造方法 - Google Patents

再酸化防止用フラックスおよびそれを用いた連続鋳造方法

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JP2003236648A JP2002039879A JP2002039879A JP2003236648A JP 2003236648 A JP2003236648 A JP 2003236648A JP 2002039879 A JP2002039879 A JP 2002039879A JP 2002039879 A JP2002039879 A JP 2002039879A JP 2003236648 A JP2003236648 A JP 2003236648A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造初期の溶鋼の清浄性を低下させる原因と
なっているタンディッシュ内溶鋼の空気酸化および珪砂
による再酸化を効率的に防止するフラックスおよび当該
フラックスを用いた効率的な空気酸化および珪砂による
再酸化を防止する手段を提供する。 【解決手段】 キャストスタート時のタンディッシュ内
溶鋼へ軽焼ドロマイトとAlを含有するフラックスを添
加し、ドロマイト中のMgOとAlとが反応することに
より発生するMgガスとタンディッシュ内溶鋼表面に浸
入してくる空気中の酸素とを反応せしむることにより、
タンディッシュ内溶鋼が空気酸化されることを防止し、
連鋳鋳片の鋳造初期の清浄性悪化を効率的に防止し製品
品質の向上を図るための清浄性向上方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】連鋳鋳片の鋳造初期の空気酸
化防止において、連鋳フラックスから還元性ガスを発生
し、かつタンディッシュ内で低融点組成となるようにフ
ラックスの組成を制御する方法を提供し、もって連鋳鋳
片の鋳造初期の再酸化を防止するフラックスおよび当該
フラックスを用いた連続鋳造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鋼材に要求される品質はますます
厳しく、かつ多様化してきており、より清浄で機能性に
富む鋼を製造する技術の開発が強く望まれている。鋼材
中の酸化物系介在物に関しても、鋼材中での悪影響度を
軽減するために一層の低減が要求されている。特にアル
ミナ系介在物は自動車用や電気製品用の薄鋼板では表面
疵の原因となったり、DI缶用の薄鋼板では製缶時の割
れの原因となったり、タイヤコード等線材の断線の原
因、軸受け鋼等の棒鋼では転動疲労特性の悪化原因とな
ることが知られており、その量や大きさの低減が強く求
められてきた。連鋳工程においては、鋳造開始直後のタ
ンディッシュ内での空気酸化および取鍋珪砂による溶鋼
の再酸化の影響が大きく、タンディッシュの大型化、タ
ンディッシュのシール性向上が図られてきたが定常部位
の鋳片清浄性に比べると、鋳片の清浄性は劣位であり、
更なる清浄性向上が求められている。
【0003】溶鋼の空気酸化防止方法としては特開20
01−131628、タンディッシュ内溶鋼の空気酸化
防止方法として特開2001−219254が報告され
ている。これらの発明の中には、塊状のMgO,MgC
3に還元剤のAlを反応させMgガスを発生させ、溶
鋼上に浸入する酸素と反応させ方法が記載されている
が、MgOとAlとが反応した場合には、反応終了後の
フラックスはAl23とAl23・MgOとの混合物と
なり高融点の酸化物となることから、溶鋼上に固体とし
て浮遊して残存する結果となる。一般に溶鋼上を溶融酸
化物が覆っている場合には、溶鋼の再酸化が防止される
ことはよく知られているが、MgOとAlとを混合した
フラックスを添加した場合には、Mgガス発生が終了し
た後は、反応生成物として残存する酸化物が高融点であ
るために、溶鋼表面に残存しても溶鋼の再酸化防止効果
が小さいだけでなく、タンディッシュ内部に付着して残
存する。本発明者等が研究を進めた結果、TDの再使用
を続けると付着量が再使用毎に増加し、タンディッシュ
使用後の整備作業時に除去する作業が必要となることか
らタンディッシュを再使用する場合に、大きな障害とな
ることが分かった。
【0004】また、取鍋のSNへの地金の焼き付き防止
を目的に用いられている珪砂の主成分はSiO2であり
溶鋼中に懸濁すると溶鋼中のAlにより還元され、下記
(4)式の反応により、溶鋼中にSiが濃化しかつ溶鋼
中にO(酸素)が供給され、Al23が生成することか
ら溶鋼の清浄性を悪化させる要因となる。取鍋の珪砂の
影響を排する方法としては、取鍋からタンディッシュに
溶鋼を注入開始する前に排滓ポット上でSNを開き、一
度珪砂を排出した後に、SNを閉じ、タンディッシュ上
に取鍋を移動させた後に再度SNを開き溶鋼の注入を開
始する方法があるが、排滓ポットを設置する必要がある
こと、一度珪砂を排滓した後に、SNを閉じて再度タン
ディッシュ上でSNを開くので取鍋の溶鋼温度が低い場
合には地金の焼き付きが生じ、SNを開いても溶鋼が出
ない状態となり、酸素を吹き付けて地金を溶断して開孔
させる酸素開孔を行う必要が生ずる場合がある。酸素開
孔を行うと取鍋からタンディッシュに溶鋼を直接注入す
る、いわゆるオープン注入の状態となり、ロングノズル
が使用できないために空気酸化が激しくなり、溶鋼の清
浄性を著しく損なう結果となるだけでなく酸素開孔作業
は非常に危険な作業なので安全上の問題が大きい。従っ
て、珪砂を一度排滓した後に溶鋼の注入を開始する方法
は一般的ではない。
【0005】Mgガスが酸素と反応した後の反応生成物
はMgO、Al23といった高融点の酸化物であるの
で、(1)溶鋼上に固体で残存し溶鋼に巻き込まれる場
合があること、(2)溶鋼に巻き込まれない場合には、
耐火物に付着し固着相を形成し、整備性が悪化するこ
と、(3)還元剤が消費された場合、固体の酸化物とな
るので、溶鋼上に残存しても、空気酸化防止効果が無く
なると、(4)スラグの上に添加された場合、スラグ中
のMgO濃度、Al23濃度が上昇し、融点が上昇し、
耐火物への付着量が増加し整備性が悪化するという問題
点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題に鑑み、
本発明は、鋳造初期の溶鋼の清浄性を低下させる原因と
なっているタンディッシュ内溶鋼の空気酸化および珪砂
による再酸化を効率的に防止するフラックスおよび当該
フラックスを用いた効率的な空気酸化および珪砂による
再酸化を防止する手段を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1),
(2)を提供する。 (1)タンディッシュ内もしくはタンディッシュ溶鋼上
に添加する再酸化防止用フラックスであって、CaO,
MgO,Al23,Alを主成分とし、下式の組成範囲
であることを特徴とするタンディッシュ再酸化防止用フ
ラックス。 0.05≦MgO/(CaO+Al23+1.89×Al+MgO)≦0.3 (a) 0.15≦CaO/(CaO+Al23+1.89×Al+MgO)≦0.6 (b) 0.05≦(Al23+1.89×Al)/(CaO+Al23+1.89×A l+MgO)≦0.7 (c) 0.2≦MgO/Al≦2.24 (d) 但し、 MgO;フラックス中のMgO含有量(質量%) CaO;フラックス中のCaO含有量(質量%) Al23;フラックス中のAl23含有量(質量%) Al;フラックス中のAl含有量(質量%) (2)タンディッシュ内もしくはタンディッシュ溶鋼上
に請求項1に記載する再酸化防止用フラックスを溶鋼1
t当たり0.6kg以上の割合で添加することを特徴と
する連続鋳造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】転炉等によって精錬し、取鍋に入
れられた溶鋼はロングノズルを通じてArガス等の不活
性ガスによってシールしたタンディッシュ内に注入され
るが、タンディッシュの開口部より空気の侵入が激し
く、侵入した空気による空気酸化により溶鋼中のAlと
反応し、下記反応式に従って介在物が生成する。 4Al(溶鋼中)+3O2=2Al23(介在物) (1)
【0009】一般的にタンディッッシュ内溶鋼の空気酸
化防止対策として、タンディッシュ内部に不活性ガスを
吹き込んで空気の侵入を防止する操業を実施している
が、タンディッッシュを覆う蓋を完全に密閉することは
多大な設備費を要するとともに、整備性が悪化するの
で、現実的ではないことが分かった。従って、タンディ
ッッシュ内に不活性ガスを吹き込んでシールを行って
も、実際上タンディッシュ内への空気の侵入を完全に防
止することは困難で、点検孔、試料採取孔、ロングノズ
ル挿入孔等の開口部より、空気の侵入が見られる。特開
2001−219254に示すように、タンディッシュ
溶鋼上にMgOとAlを主成分とする塊状物を添加しM
gガスを発生させることにより空気酸化を防止する方法
が報告されている。TD内の溶鋼温度は、1500℃以
上であり、その溶鋼上に添加された塊状物も1000℃
以上の高温となっている。そのため(2)式の反応で示
されるMgOのAlによる還元反応が進行しMgガスが
発生する。発生したMgガスは雰囲気中の酸素と反応
し、(3)式で示されるようにMgOを生成する。 3MgO+2Al=3Mg(ガス)+Al23 (2) Mg(ガス)+O2(空気中)=MgO(固体) (3)
【0010】従って、添加した塊状物中にAlが残存し
ている間はMgガスにより、侵入してきた酸素による空
気酸化は防止されるが、残存Al量が少なくなると効果
は低下し、無くなるとMgガス発生が見られなくなるた
めに再酸化防止効果が無くなってしまう。従って、継続
的に溶鋼の空気酸化を防止するためには、一定時間毎に
該塊状物を添加し続ける必要があった。また、(3)式
に示されるように反応生成物であるMgOは、単体で残
存するか、もしくは同じく反応生成物であるAl23
反応しMgO・Al23を形成するが、いずれも高融点
の酸化物なので塊状の酸化物として溶鋼上に残存し、T
D内壁の耐火物に付着して固い酸化物として残存して
整備性を悪化させることがわかった。
【0011】また、取鍋のスライディングノズル(以下
SNと称する)の開孔率確保のために珪砂を主体とする
詰め砂が用いられているが、珪砂はSiO2が主成分で
あり、溶鋼中のAlと反応し、下記反応式に従って介在
物が生成する。 3SiO2+2Al(溶鋼中)=2Al23(介在物)+Si(溶鋼中) (4)
【0012】珪砂は図1に示すように鍋SNの上に充填
されているので、取鍋からタンディッシュに溶鋼を注入
する際にSNが開放されると先ず珪砂がタンディッッシ
ュ中に落下し、その後溶鋼がタンディッシュ内に注入さ
れる。珪砂はSiO2主体で直径数百μm以上の粒状の
物質なので、一度は溶鋼中に懸濁するものの大部分は浮
上して溶鋼上に浮遊する。キャストスタート時に溶鋼上
に低融点のフラックスが存在しないと、珪砂は時間の経
過とともに(2)式の反応で徐々に溶鋼中のAlと反応
し、溶鋼中にAl23介在物が供給されタンディッシュ
溶鋼中の酸素濃度は長時間低下しない。また、固体の塊
状物がタンディッシュ溶鋼上に存在していても固体同士
では反応速度が遅く珪砂は塊状フラックスに吸収され難
く、大部分の珪砂は(4)式に示すように溶鋼と反応す
ることが分かった。しかるに、溶鋼上に低融点(TD溶
鋼上で均一な溶融物となる程度に低融点ということで、
融点として1100〜1500℃)のフラックスが存在
すると、溶鋼上に浮上した粒状の珪砂は捕捉され、フラ
ックス中に融解し、すみやかに吸収される。従って、低
融点のフラックスがタンディッシュ溶鋼上に存在すると
(4)式による珪砂による溶鋼の再酸化量が小さくなり
図2に示すようになることが分かった。また、図3に示
すようにフラックス中にAlが存在すると、(5)式の
反応により珪砂が還元される反応も生じ、結果として珪
砂による溶鋼の再酸化がさらに効率的に防止されること
が分かった。 3SiO2+2Al(フラックス中もしくは上)=2Al23(フラックス)+ Si(溶鋼中) (5)
【0013】以下に、再酸化防止剤の成分の限定理由を
述べる。各成分濃度はいずれも質量%である。 (1)MgO;MgOはAlと反応しMgガスを発生さ
せるための反応物質なのでMgガス生成の観点からは濃
度が高い方が望ましいが、組成割合が高すぎると反応後
のフラックスの融点が高くなりタンディッシュ耐火物へ
の付着量が多くなるので、上限を0.3とした。また、
MgO濃度が低すぎると、Mgガスの発生持続時間が短
くなるので下限を0.05とした。 0.05≦MgO/(CaO+Al23+1.89×Al+MgO)≦0.3 (a)
【0014】(2)CaO;CaOはMgガス発生には
直接的には関与しないが、MgOと反応したAlの酸化
により生成するAl23と反応し低融点化する。組成割
合が高すぎると、反応後のフラックスの融点が高くなり
タンディッシュ耐火物への付着量が多くなるので、上限
を0.6とした。また、CaO濃度が低すぎると、Al
23濃度が高い高融点酸化物となるので、下限を0.1
5とした。 0.15≦CaO/(CaO+Al23+1.89×Al+MgO)≦0.6 (b)
【0015】(3)Al;Alは最終的には反応生成物
としてAl23となり、フラックス中のAl23濃度が
高くする。Al量が多すぎると融点が高くなりタンディ
ッシュ耐火物への付着量が多くなるので、上限を0.7
とした。また、AlはMgOと反応しMgガスを生成す
るための反応物質なので濃度が低すぎるとMgガスの発
生持続時間が短くなるので下限を0.05とした。 0.05≦(Al23+1.89×Al)/(CaO+Al23+1.89×A l+MgO)≦0.7 (c)
【0016】(4)効率的なMgガス発生のためには、
(2)式の反応物質であるMgOとAlの比が(2)式
の化学量論的比率に近いことが望ましいが、Alは吸収
した珪砂との反応にも消費され、Al23となるので、
一般的には化学量論的に必要な量以上に存在する事が望
ましい。しかしながら反応生成物であるAl23量が多
すぎると、Al23濃度が高くなり融点が上昇しタンデ
ィッシュ耐火物への付着量が多くなるのでMgO/Al
の下限を0.2とし、上限を2.24とした。 0.2≦MgO/Al≦2.24 (d)
【0017】上記理由により、タンディッシュ溶鋼中に
侵入する空気中酸素の侵入をMgガスを用いて効率的に
防止するためには軽焼ドロマイトおよびAlを含む塊状
物をタンディッシュ内に添加し、Mgガスを生成した後
に、低融点の溶融酸化物となる本発明を用いることが有
効である。本発明例では安価に入手できる材料として軽
焼ドロマイトとAlを含む塊状物をタンディッシュ内に
添加する例を述べたが、予め、CaO,MgOの粉体を
準備して、Al粉末と混合し、圧縮することにより塊状
物を製造して用いても同等の効果が期待できる。今回
は、添加し易い塊状のフラックスを添加する例を述べて
いるが、圧縮成型せず、粉末状体の混合物の形で添加し
ても、所定量を袋詰めにし添加すれば、特に問題ない。
具体的には、タンディッシュ内に添加する塊状物の投入
時の組成が式(a)〜(d)に示すような範囲内であれ
ば同等の効果が期待できる。Al粉末は純Alでも良い
が、必ず純Alである必要は無く、金属Alを70%以
上含有すれば、Al灰でも良い。
【0018】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明
について説明する。
【0019】(実施例1)転炉〜二次精錬工程を経て取
鍋2に成分C:20ppm、Si:0.010%、M
n:0.10%、P:0.02%、S:0.008%、
Al:0.035%、温度1600℃の溶鋼300tを
溶製しタンディッシュを介して連続鋳造するにあたっ
て、予め予熱したタンディッシュにArガスを2000
リットル/分の流量で吹き込みながら、取鍋より溶鋼を
20t/分で注入を開始し、直ちに溶鋼の上に表2の組
成の軽焼ドロマイト100kg、Al100kgからな
る本発明の酸化防止剤を乗せ、Mgガスを発生させた。
その後、タンディッシュSNを開き鋳型内に3t/mi
nで注入した。この時、タンディッシュ出側の溶鋼中全
酸素量は注入初期から一定値を示し、安定して全酸素量
20ppmを確保できた。これにより、溶鋼汚染は確実
に防止でき、圧延後の成品には表面欠陥は全く発生しな
かった。また、鋳造末期のタンディッシュフラックスは
溶融状態で鋼浴表面を覆っており、鋳造後のタンディッ
シュ耐火物に顕著な付着も見られず、鋳造終了後のタン
ディッシュ整備作業に支障が生じなかった。
【0020】(実施例2)転炉〜二次精錬工程を経て取
鍋2に成分C:15ppm、Si:0.010%、M
n:0.08%、P:0.01%、S:0.009%、
Al:0.040%、温度1600℃の溶鋼305tを
溶製しタンディッシュを介して連続鋳造するにあたっ
て、予め予熱したタンディッシュにArガスを2000
リットル/分の流量で吹き込みながら、取鍋より溶鋼を
20t/分で注入を開始し、直ちに溶鋼の上に軽焼ドロ
マイトとAlとを混合し圧縮成型したブリケット200
kgからなる表1の組成の本発明の酸化防止剤5を乗
せ、Mgガスを発生させた。その後、タンディッシュS
Nを開き鋳型内に3t/minで注入した。表1にブリ
ケットの組成を示す。この時、タンディッシュ出側の溶
鋼中全酸素量は注入初期から一定値を示し、安定して全
酸素量25ppmを確保できた。これにより、溶鋼汚染
は確実に防止でき、圧延後の成品には表面欠陥は全く発
生しなかった。また、鋳造末期のタンディッシュフラッ
クスは溶融状態で鋼浴表面を覆っており、鋳造後のタン
ディッシュ耐火物に顕著な付着も見られず、鋳造終了後
のタンディッシュ整備作業に支障が生じなかった。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】(実施例3)転炉〜二次精錬工程を経て取
鍋に成分C:13ppm、Si:0.010%、Mn:
0.08%、P:0.01%、S:0.009%、A
l:0.040%、温度1600℃の溶鋼310tを溶
製しタンディッシュを介して連続鋳造するにあたって、
予め予熱したタンディッシュにArガスを2000リッ
トル/分の流量で吹き込みながら、直ちに軽焼ドロマイ
トとAlとを混合し圧縮成型したブリケット200kg
からなる表1に示す組成の本発明の酸化防止剤を投入
し、Mgガスを発生させた。その後、取鍋より溶鋼を2
0t/分で注入を開始し、その後、タンディッシュSN
を開き鋳型内に3t/minで注入した。
【0024】この時、タンディッシュ出側の溶鋼中全酸
素量は注入初期から一定値を示し、安定して全酸素量2
2ppmを確保できた。これにより、溶鋼汚染は確実に
防止でき、圧延後の成品には表面欠陥は全く発生しなか
った。また、鋳造末期のタンディッシュフラックスは溶
融状態で鋼浴表面を覆っており、鋳造後のタンディッシ
ュ耐火物に顕著な付着も見られず、鋳造終了後のタンデ
ィッシュ整備作業に支障が生じなかった。
【0025】(比較例1)容量315tの取鍋に成分
C:20ppm、Si:0.011%、Mn:0.09
%、P:0.02%、S:0.01%、Al:0.04
1%、温度1600℃の溶鋼320tを溶製しタンディ
ッシュを介して連続鋳造するにあたって、予め予熱した
タンディッシュにArガスを2000リットル/分の流
量で吹き込みながら、取鍋より溶鋼を20t/分で注入
を開始し、直ちに溶鋼の上に軽焼ドロマイトとAlとを
混合し圧縮成型したブリケット150kgからなる表1
に示す組成の本発明の酸化防止剤を乗せ、Mgガスを発
生させた。その後、タンディッシュSNを開き鋳型内に
3t/minで注入した。
【0026】タンディッシュ出側の溶鋼中全酸素量は注
入開始直後から150t注入するまでは全酸素量25p
pmを確保できたが、150t以降徐々に増加し、取鍋
溶鋼注入末期には30ppmに到達した。このため、鋳
造時の溶鋼汚染を防止できず、注入末期のスラブから製
造した圧延後の成品には表面欠陥が発生した。
【0027】(比較例2)容量305tの取鍋に成分
C:18ppm、Si:0.009%、Mn:0.08
%、P:0.01%、S:0.0091%、Al:0.
041%、温度1600℃の溶鋼320tを溶製しタン
ディッシュを介して連続鋳造するにあたって、予め予熱
したタンディッシュにArガスを2000リットル/分
の流量で吹き込みながら、取鍋より溶鋼を20t/分で
注入を開始し、直ちに溶鋼の上にMgOを100kgと
Alを100kg混合したフラックスを酸化防止剤とし
て乗せ、Mgガスを発生させた。その後、タンディッシ
ュSNを開き鋳型内に3t/minで注入した。
【0028】タンディッシュ出側の溶鋼中全酸素量は注
入開始直後から150t注入するまでは全酸素量22p
pmを確保できたが、250t以降徐々に増加し、取鍋
溶鋼注入末期には29ppmに到達した。このため、鋳
造時の溶鋼汚染を防止できず、取鍋注入量250t以降
の注入末期のスラブから製造した圧延後の成品には表面
欠陥が発生した。また、鋳造終了後のタンディッシュに
はAl23およびMgO・Al23の反応生成物および
MgOが付着し、キャスト終了後、スラグライン近傍に
付着した付着物を取り除く必要が生じた。
【0029】(比較例3)容量315tの取鍋に成分
C:20ppm、Si:0.011%、Mn:0.09
%、P:0.01%、S:0.0091%、Al:0.
041%、温度1600℃の溶鋼320tを溶製しタン
ディッシュを介して連続鋳造するにあたって、予め予熱
したタンディッシュにArガスを2000リットル/分
の流量で吹き込みながら、取鍋より溶鋼を20t/分で
注入を開始し酸化防止剤を用いない状態で、タンディッ
シュSNを開き鋳型内に3t/minで注入した。
【0030】タンディッシュ出側の溶鋼中全酸素量は注
入開始直後から著しく増加し95ppmから鋳造量の増
大とともに減少し注入末期にて全酸素量35ppmまで
低下した。このため、鋳造時の溶鋼汚染を防止できず、
鋳造開始直後のスラブから製造した圧延後の成品には著
しく表面欠陥が発生した。
【0031】実施例(1)〜(3)、比較例(1),
(2)における(a),(b),(c),(d)の値を
表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】なお、軽焼ドロマイトの組成の一例を表2
に示す。CaO,MgOを主成分とし、SiO2、酸化
鉄、Al23を含みP、S、CO2等の不可避的不純物
を含んでいる。また、原産地および焼成方法により多少
の成分は異なる。
【0034】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の取鍋内溶鋼の空
気酸化防止方法によれば、取鍋内の空気酸化を定常的に
抑制し、溶鋼汚染を確実に防止できるだけでなく、タン
ディッシュ内にフラックスが付着して残存しないので、
タンディッシュの整備性が良好で鋳片の品質も極めて向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】取鍋SN上の鍋珪砂の状態を示す図。
【図2】溶融スラグの存在による珪砂吸収係数の違いを
示す図。
【図3】溶融スラグの存在状況による珪砂からの溶鋼再
酸化状況の違いを示す図。
【符号の説明】
1 取鍋上ノズル 2 取鍋SNプレート 3 珪砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 亘 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 Fターム(参考) 4E004 MB05 MB14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュ内もしくはタンディッシ
    ュ溶鋼上に添加する再酸化防止用フラックスであって、
    CaO,MgO,Al23,Alを主成分とし、下式の
    組成範囲であることを特徴とするタンディッシュ再酸化
    防止用フラックス。 0.05≦MgO/(CaO+Al23+1.89×Al+MgO)≦0.3 (a) 0.15≦CaO/(CaO+Al23+1.89×Al+MgO)≦0.6 (b) 0.05≦(Al23+1.89×Al)/(CaO+Al23+1.89×A l+MgO)≦0.7 (c) 0.2≦MgO/Al≦2.24 (d) 但し、 MgO;フラックス中のMgO含有量(質量%) CaO;フラックス中のCaO含有量(質量%) Al23;フラックス中のAl23含有量(質量%) Al;フラックス中のAl含有量(質量%)
  2. 【請求項2】 タンディッシュ内もしくはタンディッシ
    ュ溶鋼上に請求項1に記載する再酸化防止用フラックス
    を溶鋼1t当たり0.6kg以上の割合で添加すること
    を特徴とする連続鋳造方法
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