JP2003237263A - 再生可能な情報保持体、該情報保持体の再生方法、及び再生装置 - Google Patents

再生可能な情報保持体、該情報保持体の再生方法、及び再生装置

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JP2003237263A
JP2003237263A JP2002039486A JP2002039486A JP2003237263A JP 2003237263 A JP2003237263 A JP 2003237263A JP 2002039486 A JP2002039486 A JP 2002039486A JP 2002039486 A JP2002039486 A JP 2002039486A JP 2003237263 A JP2003237263 A JP 2003237263A
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water
layer
card
label
swelling layer
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JP2002039486A
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Masazumi Yoshida
昌純 吉田
Takamasa Ueda
隆正 上田
Katsuhiko Asai
克彦 浅井
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字用ラベル層が基材に残留することなく容
易に除去可能である再生可能な情報保持体、その再生方
法、及び再生装置を提供する。 【解決手段】 カード10Aは、ICカードである基材
12上に、署名欄となる接着ラベル16を貼り付けたも
のである。接着ラベル16と基材12との間には水膨潤
層14が設けられている。水膨潤層14は中間接着層1
9により基材12上に固定されている。接着ラベル16
に水を付与することで水膨潤層14が膨潤し、接着ラベ
ル16の接着力が弱まり、容易に剥離できる。剥離され
た後の水膨潤層に新たな接着ラベルを貼り付けることに
よりカード10Aが再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字可能なラベル
層を備え、少なくとも該ラベル層に印字が行われること
で情報を保持できる情報保持体に関し、詳しくは、再生
可能な情報保持体、該情報保持体の再生方法、及び再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クレジットカード、ポイントカー
ド、身分証明用カードなど様々なカード類が広く使用さ
れている。これらのカード類は、通常、カード自体に磁
気記録部や感熱記録部などを有しており、これらの記録
部に情報を保持する。また、カードの一部に署名などを
行う印字ラベル層が貼り付けられ、このラベル層に印字
が行われることでも情報を保持する。
【0003】最近では、アンテナや記憶回路や演算回路
などの半導体回路を内蔵した、いわゆるICカードが普
及し始めている。このようなICカードにおいても、使
用者が署名する署名欄が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】署名欄となるラベル
は、カードの使用時に剥れることのないように、カード
上に接着されている。通常、ラベルはカードに強く接着
されており、カードから剥がすのが非常に困難である。
無理に剥がそうとすると、ラベルの表面層が破断して一
部が粘着層とともにカード上に残ったり、ICカードの
場合はラベルを剥がす際のストレスでICが故障したり
する恐れがある。
【0005】従って、上記カードは、カード自体の使用
寿命があっても契約期限切れと同時に廃棄されているの
が実情であり、経済的にも環境的にも問題であった。特
に、ICカードは未だ高価なものであるためより不経済
であるし、ICチップなどの電子部品を含んでいるた
め、環境面での問題がより顕著である。
【0006】剥離可能なラベルとして、水溶性の接着層
を有するラベルや熱膨張剤を含む接着層を有したラベル
も提案されている。しかしながら、このようなラベルを
カードに貼り付けた場合、前者では、樹脂の変質による
剥離困難化の問題、剥離時の樹脂残留の問題、わずかな
水の飛沫や汗などで水溶性成分が溶け出し、ユーザーの
手や衣服などについたり、流出による接着力低下で剥が
れ易くなったりするなどの問題などがあり、カードの再
生が容易に実現できない。一方、後者では、ラベルの価
格が高くなったり、剥離のために高温で加熱するなどの
特殊な条件が必要で再使用にかかるコストが増大したり
するという問題があり、カードの再生においては実用化
されていないのが実情である。
【0007】そこで、本発明は、印字用ラベル層が基材
に残留することなく容易に除去可能である再生可能な情
報保持体、その再生方法、及び再生装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願第1発明の再生可能な情報保持体は、基材と、
該基材上に設けられた水膨潤層と、該水膨潤層上に設け
られ該水膨潤層に接着した印字用ラベル層とを備え、少
なくとも前記印字ラベル層に印字が行われることで情報
を保持することを特徴とする。
【0009】第1発明の情報保持体において、第1の態
様として、水膨潤層に水又は水性溶媒を付与して膨潤さ
せたときに、印字用ラベル層は基材から剥離し、水膨潤
層は基材上に留まる態様を採用してもよい。この場合、
水膨潤層と基材との間に、水膨潤層を基材に固定するた
めの中間接着層を設けることにより上記態様を実現する
ようにしてもよい。
【0010】また、第1発明の情報保持体において、第
2の態様として、水膨潤層に水又は水性溶媒を付与して
膨潤させたときに、印字用ラベル層及び水膨潤層が基材
から剥離する態様を採用してもよい。この場合、水膨潤
層を直接基材上に設けることにより上記態様を実現する
ことができる。
【0011】第1発明の情報保持体及び第1発明の上記
いずれの態様においても、印字用ラベル層として、表面
層と該表面層の裏面に設けられた粘着層とを有するもの
を採用することができる。
【0012】第1発明の情報保持体及び第1発明の上記
いずれの態様においても、基材として、記憶回路を有す
るものを採用することができる。
【0013】本願第2発明の再生方法は、上記第1発明
の第1態様の情報保持体を再生する方法であって、水膨
潤層に水又は水性溶媒を付与して印字用ラベル層を除去
後、新たな印字用ラベル層を基材上に残留した水膨潤層
に接着して情報保持体を再生することを特徴とする。
【0014】本願第3発明の再生方法は、上記第1発明
の第2態様の情報保持体を再生する方法であって、水膨
潤層に水又は水性溶媒を付与して印字用ラベル層及び水
膨潤層を除去後、新たに水膨潤層を基材上に形成し、該
水膨潤層に新たな印字用ラベル層を接着して情報保持体
を再生することを特徴とする。
【0015】本願第4発明の再生装置は、上記第2発明
の再生方法に用いられる装置であって、水又は水性溶媒
を付与して水膨潤層を膨潤させる液付与手段と、膨潤し
た水膨潤層から印字用ラベル層を除去するラベル除去手
段と、水膨潤層の表面及び/又は内部の水分を除去する
水分除去手段と、印字用ラベル層の除去された水膨潤層
上に接着する新たな印字用ラベル層を形成するラベル形
成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】本願第5発明の再生装置は、上記第3発明
の再生方法に用いられる装置であって、水又は水性溶媒
を付与して水膨潤層を膨潤させる液付与手段と、膨潤し
た水膨潤層から印字用ラベル層及び水膨潤層を除去する
除去手段と、基材上に新たな水膨潤層を形成する手段
と、新たな水膨潤層上に接着する新たな印字用ラベル層
を形成する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】第4及び第5発明の再生装置において、情
報保持体の基材として記憶回路を有したものを使用し、
該記憶回路に記憶される記憶情報を更新する情報更新手
段をさらに備えるようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】<カードの第1実施形態>図1は
本発明に係る再生可能な物品としての第1実施形態であ
るカードの外観図である。図2は図1のX−X’方向の
模式的断面図である。図1、図2に示すように、第1実
施形態のカード10Aは、カード形状の基材12上に署
名欄となる接着ラベル16を貼り付けたものである。接
着ラベル16と基材12との間にはやはり帯状の水膨潤
層14が設けられている。
【0019】基材12としては、ここでは中央処理装置
(CPU)、プログラムなどを記憶したROM、データ
を保持する記憶回路であるRAM及びEEPROMを含
むICチップを内蔵したICカードが使用される。IC
カードとしては、外部接点を有する接触式ICカード、
非接触で利用される非接触式ICカード、接触/非接触
のカードを一体化したハイブリッドカードなど種々のも
のが利用できる。本実施形態では、後述するように水な
どの液体をカードに付与して接着ラベル16の剥離を行
うため、電力供給とデータ転送時の変調/復調を行うた
めのRF回路とアンテナコイルをさらに有する非接触式
ICカードを用いることが好ましい。
【0020】ユーザーはカード10Aを保有する際に、
現在クレジットカードやキャッシュカードなどに対して
行われているように、ペンや鉛筆など任意の筆記具を使
用して、署名欄であるラベル上に署名を行う。これによ
り、カードがクレジットカード、キャッシュカード、定
期券、身分証、パスポート、社員証、会員証、入門証、
ポイントカード等どのような用途に使用する場合でも、
カードが自分の所有物であることを明示できる。住所、
生年月日、電話番号などその他の情報を自筆記入するよ
うにしてもよい。なお、図2において、符号50は印字
材料を示す。
【0021】図2に示すように、接着ラベル16は表面
層17及び裏面の粘着層18からなる。表面層17は、
表面が筆記具により記入可能な材質で構成されるもので
ある。粘着層18は表面層17を実使用で剥がれること
のないように基材12上に接着するためのものである。
【0022】接着ラベル16としては、市販の各種接着
シール、各種接着テープ、各種接着ラベルなど、紙や樹
脂フィルム等の裏面に糊やアクリル系樹脂粘着剤などの
粘着層を形成した印字用接着体を用いることができる。
市販されている修正テープも使用可能である。
【0023】表面層17は、市販の紙シールや紙ラベル
のように紙であってもよいが、後述する接着ラベル16
剥離工程において、表面層17に水がしみて弱くなり粘
着層18から表面層17の一部が破断するのを防止する
観点からは、紙力増強剤(ポリエチレンなどの合成樹
脂)を含む紙、ポリエチレンテレフタレート繊維紙(例
えば、大王製紙社製の再生PET繊維紙リペットキング
など)、乾式パルプ不織布、乾式不織布、湿式不織布な
どの不織布などを用いることが好ましい。耐水性及び通
水性に優れた材質を表面層に用いると、水に長時間漬け
ても破断せず、短時間で水が水膨潤層に達し、剥離する
のに要する時間が紙ラベルより30%〜50%程度短縮
できる。
【0024】粘着層18としては、糊やアクリル系樹脂
粘着剤など一般的な粘着剤や両面テープなどを用いるこ
とができ、基材に直接貼り付けたときには剥離が困難に
なるような強い接着力を持つものも使用可能である。
【0025】接着ラベル16の厚みは、使用時に接着ラ
ベル16の端部が引っかかるのを防止するため、また、
厚み方向への水の浸透速度を十分確保するために、あま
り厚くならないようにすることが好ましい。厚さの好適
範囲は25μm〜50μm程度である。
【0026】水膨潤層14は、水や水性溶媒が与えられ
ることにより膨潤するが、実質上溶解して消出しない性
質を持つ層である。図2に示すように、本実施形態で
は、水膨潤層14が中間接着層19により基材12に固
定されており、後述する接着ラベルの剥離工程を経て
も、水膨潤層14は基材12上に存在し続ける。
【0027】水膨潤層14は水膨潤性樹脂からなる。水
膨潤性の樹脂は水溶性の樹脂を架橋させることによって
作製される。また、そのような架橋と組み合わせて、水
溶性樹脂に非水溶性の成分を添加することにより、水等
の溶媒を吸収し膨潤するが該溶媒に溶解しない特性を付
与してもよい。
【0028】水溶性樹脂としては、分子中に水酸基、カ
ルボキシル基、アミノ基、アミド基、チオール基、スル
ホン酸基等の活性水素を有する官能基を持つ水溶性樹
脂、例えはポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ポリエチレ
ンオキサイド等が使用できる。この中で水酸基、カルボ
キシル基を有する樹脂を使用することが好ましく、その
ような樹脂として、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸が挙げられる。
【0029】また、水溶性樹脂はイオン変性されていて
もよい。ここで、イオン変性とは、水溶性樹脂にさらに
イオン性を付与することをいう。このように水溶性樹脂
をイオン変性することにより、水溶性樹脂の親水性を向
上させ、ひいては得られる水膨潤層の吸水性を向上さ
せ、水膨潤層の膨潤速度を増大きせることができる。
【0030】架橋剤としては、上記水溶性樹脂分子中に
存在する水酸基、カルボキシル基、アミド基等の官能基
と反応性を有し、当該水溶性樹脂を架橋できるものであ
ればよい。例えは、エポキシ化合物、メチロール化合
物、アルデヒド化合物、イソシアネート化合物、アジリ
ジン化合物、カルボン酸化合物、ヒドラジド化合物等が
挙げられる。水溶性樹脂がポリビニルアルコールやメチ
ルセルロースなどの水酸基を有する樹脂である場合、架
橋剤はエポキシ化合物、メチロール化合物、アルデヒド
化合物、イソシアネート化合物等が好適である。また、
水溶性樹脂がポリアクリル酸などのカルボキシル基を有
する樹脂である場合、架橋剤はエポキシ化合物、イソシ
アネート化合物、アジリジン化合物が好適である。この
ように架橋剤は使用される水溶性樹脂に依存して決定さ
れ得るが、繰り返しラベル除去性能および放置時ラベル
除去性能のさらなる向上の観点からは、上記架橋剤の中
でも、エポキシ化合物、メチロール化合物、アルデヒド
化合物が好ましく、より好ましくはエポキシ化合物が使
用される。
【0031】エポキシ化合物としては、エポキシ環を有
する化合物であれは特に制限されず、例えは、ポリエチ
レングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポ
リグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル等が挙げられる。
【0032】メチロール化合物としては、1の分子中に
2以上のメチロール基を有する化合物であれは特に制限
されず、例えば、ジメチロールメラミン、トリメチロー
ルメラミン等のメチロール化メラミン、ジメチロール尿
素、メラミン−ホルムアミド樹脂等が挙げられる。これ
ら以外にも種々のメチロール化合物が使用可能であり、
より多くのメチロール基を有する化合物を用いるほど、
適度に高分子量体のものほど、さらに分子鎖が適度に長
いものほど、より良い繰り返しラベル除去性能および放
置時ラベル除去性能が得られる点で好ましく、かかる観
点からは、上記表示のメチロール化合物の中では、メラ
ミン−ホルムアルデヒド樹脂が好ましい。
【0033】アルデヒド化合物としては、1の分子中に
2以上のアルデヒド基を有する化合物であれは特に御限
されず、例えは、グルタルアルデヒド、グリオキサール
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0034】イソシアネート化合物としては、1の分子
中に2以上のイソシアネート基を有するものを使用する
ことができる。かかるイソシアネートとしては、4,
4’−ジフエニルメタンジイソシアネート、4,4’一
メチレンビスシクロヘキシルイソシアネート、トリス
(p一イソシアネートフェニル)メタン、トリメチロー
ルプロパンのトリレンジイソシアネート3付加物、分子
内親水性基を有する脂肪族ポリイソシアネートなどが使
用できる。イソシアネート化合物はフェノール、亜硫酸
等で保護されていてもよい。
【0035】アジリジン化合物としては、例えは、ジフ
ェニルメタン−ビス−4,4’−N,N’−ジエチル尿
素、2,2’−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリ
ス−[3−(1−アジリジイニル)プロピオネート]等
を使用することができる。またオキサゾリン基含有ポリ
マーも使用することができる。
【0036】カルボン酸化合物としては、1の分子中に
2以上のカルボキシル基を有する化合物であれは特に制
限されず、例えば、グルタル酸、アジピン酸等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。より多くの
カルボキシル基を有する化合物を用いるほど、より良い
繰り返しラベル除去性能および放置時ラベル除去性能が
得られる。
【0037】ヒドラジド化合物としては、例えは、アジ
ピン酸ジヒドラジド等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0038】以上のような化合物が架橋剤として添加さ
れている場合、上記水溶性樹脂100重畳部に対して
0.1〜100重畳部、好ましくは1〜50重畳部添加
きれている。少なすぎると膨潤時の水膨潤層の強度不足
が問題となったり、水膨潤層が溶解したりする可能性が
ある。多すぎると架橋剤がバルク成分となり水膨潤層の
強度等に問題が生じる。2以上の架橋剤を組み合わせて
用いるとさらに性能が上がる場合があり、この場合、合
計量が上記範囲内になればよい。
【0039】水膨潤層には反応促進剤が含まれていても
よい。反応促進剤が存在することによって、架橋反応の
速度が向上し、いかなる環境下で保管しても経時変化が
少ない安定した水膨潤層が得られるという優れた効果が
得られる。
【0040】反応促進剤は、上記の架橋反応促進効果お
よびラベル除去性能の維持効果が得られれば特に制限さ
れず、水溶性を有し、かつ水溶液で酸性、アルカリ性ま
たは中性を呈する種々の化合物が使用され得る。ここで
水溶性とは、当該反応促進剤を室温下、後述の使用量で
表層用塗液に含有きせたとき全ての反応促進剤が溶解で
きる程度に水に溶解する性質をいう。
【0041】反応促進剤として使用され得る酸性化合物
としては、公知の無機酸および有機酸が使用され得る。
具体的には、無機酸として、例えは、塩酸、硫酸、硝
酸、リン酸等が挙げられ、有機酸として、酢酸、シュウ
酸、酒石酸、安息香酸等が挙げられる。好ましくは無機
酸、特に塩酸を用いる。酸性化合物の使用量は特に制限
されないが、水膨潤層形成時における少なくとも水溶性
樹脂、架橋剤および当該反応促進剤を含んでなる塗液の
pHが1〜5程度になるように添加されればよい。通
常、酸性化合物は水溶性樹脂100重量部に対して0.
1〜10重量部使用される。
【0042】アルカリ性化合物としては、公知の無機水
酸化物、アンモニア、有機アミン、アルカリ金属の炭酸
塩および炭酸水素塩、およびイミノ化合物が使用され得
る。無機水酸化物としては、例えは、アルカリ金属元素
またはアルカリ土類金属元素の水酸化物等が挙げられ、
その具体例として、例えは、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸
化カルシウム等が挙げられる。有機アミンとしては、例
えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン
等が挙げられる。アルカリ金属炭酸塩としては、例え
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられ、アル
カリ金属炭酸水素塩としては、例えば、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等が挙げられる。イミノ化合物
として、例えは、イミダゾール等が挙げられる。好まし
くは無機水酸化物、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムを用いる。アルカリ性化合物の使用量は特に制御さ
れないが、水膨潤層形成時における塗液のpHが9〜1
3程度になるように添加されればよい。通常、アルカリ
性化合物は水溶性樹脂100重量部に対して0.1〜1
0重量部使用される。
【0043】中性化合物としては、例えば硼弗化物およ
び四級アンモニウム塩が使用され得る。硼弗化物とし
て、例えば、硼弗化亜鉛、硼弗化鉛、硼弗化スズ等が挙
げられ、四級アンモニウム塩として、例えは、テトラメ
チルアンモニウムクロライド等が挙げられる。好ましく
は硼弗化物、特に硼弗化亜鉛を用いる。中性化合物の使
用量は特に制限されないか、通常、水溶性樹脂100重
量部に対して0.1〜20重量部である。
【0044】架橋剤の一つとしてエポキシ化合物を用い
ている場合においては、反応促進剤として無機酸、無機
水酸化物、有機アミン、イミノ化合物、硼弗化物、また
は四級アンモニウム塩を用いることが好ましく、より好
ましくは無機酸、無機水酸化物、または硼弗化物であ
り、さらに好ましくは塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、または硼弗化亜鉛である。当該反応促進剤を
用いることにより本発明の効果を有効に得ることができ
る。
【0045】特に、水溶性樹脂としてポリビニルアルコ
ールおよび/またはポリアクリル酸を用い、かつ架橋剤
の一つとしてエポキシ化合物を用いている場合において
は、反応促進剤として、無機酸、無機水酸化物または硼
弗化物、好ましくは塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、または硼弗化亜鉛を用いることが有効である。
【0046】反応促進剤は単独でまたは組み合わせて用
いてよいが、酸性化合物とアルカリ性化合物を併用しな
いことが好ましい。これらの化合物を併用すると、本発
明の効果が得られにくい傾向があるためである。2以上
の反応促進剤を用いる場合、合計量が水溶性樹脂100
重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは1〜1
0重量部であれはよい。
【0047】また、水膨潤層には、シリカ、酸化チタ
ン、アルミナ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等の公知の無
機微粒子、およびポリ(メタ)アクリル酸エステル等の
公知の有機微粒子が添加きれていてもよい。かかる微粒
子を添加する場合、水溶性樹脂100重量部に対して
0.5〜200重量部、好ましくは10〜100重畳部
添加されている。
【0048】さらに、水膨潤層には必要に応じて帯電防
止剤が添加されていてもよい。帯電防止剤は表層を形成
する材料に添加してもよいし、表層を形成した後に、適
当な溶媒に溶解・分散させたものを塗布するようにして
もよい。帯電防止剤としては、第四級アンモニウム塩等
のカチオン性界面活性剤を挙げることができる。
【0049】以上の材料からなる水膨潤層は、上記の水
溶性樹脂、架橋剤、ならびに所望の添加剤、例えば、反
応促進剤、微粒子、帯電防止剤を、水、水と有機溶剤と
の混合溶媒または有機溶剤等の適当な溶媒に溶解分散さ
せ、得られた塗液を溶剤塗布法等の公知の塗布法によっ
て基材上に塗布し、加熱して、水溶性樹脂を架橋する。
基材上には加熱乾燥後の片面あたりの塗布量が0.5〜
30g/m2、より好ましくは2〜20g/m2になるよ
うに塗布すればよい。
【0050】溶媒として水性のものを用いる場合、水膨
潤層用塗液に界面活性剤が含まれていると表層の塗布形
成が容易になり、水の水膨潤層への浸透性が向上すると
いう効果も得られる。界面活性剤としては、アニオン
性、ノニオン性、カチオン性等の各種の界面活性剤が使
用でき、特に制約はない。添加量は水溶性樹脂に対して
0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%が
適当である。
【0051】塗布後においては、一旦、塗布層を乾燥す
ることが好ましい。製造効率の観点から、乾燥温度は低
いほど好ましく、乾燥時間は短いほど好ましい。詳しく
は、20〜180℃、好ましくは30〜140℃、0.
1〜20分間、好ましくは0.5〜10分間、加熱す
る。
【0052】架橋時においては、詳しくは、20〜25
0℃、好ましくは100〜180℃で、5秒間以上、好
ましくは5秒間〜3分間、より好ましくは10秒間〜2
分間加熱すればよい。このような加熱によって、いかな
る環境下で保管しても良好なラベル除去性能を安定して
維持できる水膨潤層を形成できる。水膨潤層用塗液に非
水溶性成分を構成し得る二重結合をもったモノマーおよ
び/またはオリゴマー化合物を添加し、上記加熱と同時
に、紫外線または電子線等を照射してもよい。
【0053】水膨潤層の溶解度は10以下、好ましくは
0.5〜8を確保する。本明細書中、溶解度は200℃
の水100gに対する溶解重量(g)を指し、以下の方
法に従って測定された値を用いているが、上記溶解度が
得られれば測定方法は以下の方法に限定されるものでは
ない。詳しくは、縦5cm×横5cmのカードを200
℃の水(0.1リットル)に3分間漬漬することによっ
て溶出した成分の重量を、カードの重量差(浸漬前後の
差)から算出した。
【0054】基材12と水膨潤層14との間に設けられ
る中間接着層19は、接着性の高い樹脂から構成されて
おり、該中間接着層19には所望により水膨潤層構成樹
脂と化学結合可能な官能基を有する化合物(反応性化合
物)が含まれている。そうすることにより、中間接着層
19と水膨潤層14との接着性、接合性を向上すること
ができる。
【0055】中間接着層を構成する接着性の高い樹脂と
しては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢酸ビニル
樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられ、好ましくは、ウレ
タン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙
げられる。
【0056】所望により中間接着層に含まれる反応性化
合物としては、水膨潤層を構成する樹脂と化学結合可能
な官能基を有するものであれは特に限定されないが、例
えはエポキシ化合物、メチロール化合物、アルデヒド化
合物、イソシアネート化合物、アジリジン化合物、カル
ボン酸化合物、ヒドラジド化合物等などが使用可能であ
る。これらの化合物の具体例としては、水膨潤層を構成
する水溶性樹脂の架橋剤として例示した上記の化合物と
同様のものが挙げられる。
【0057】反応性化合物として、常温で固体状ないし
はワックス状または常温で粘稠な液状のものがよい。反
応性化合物が常温で固体状ないしワックス状または常温
で粘稠な液状であると、中間接着層の塗布形成時におけ
る乾燥によって蒸発してしまうことがなく、しかも乾燥
時に表面がべとつかないので表層の塗布が容易になると
いう利点がある。また、反応性化合物として、水に溶解
するかまたは水に親和性のあるものを使用すると、中間
接着層を塗布形成するのに有機溶媒を使用する必要がな
くなり、中間接着層中に有機溶媒が残留するのを防止す
ることができる。反応性化合物の添加量は中間接着層構
成樹脂100重畳部に対して、例えば5〜50重畳部と
することができる。
【0058】中間接着層19を基材12上にコートする
には、樹脂および所望により上記反応性化合物を適当な
溶媒、例えば、水、テトラヒドロフラン(THF)、ジ
オキサン、アセトン、酢酸エチル、メチルエチルケトン
(MEK)またはそれらの混合溶媒等に液解させた溶液
を塗布乾燥する溶剤塗布法や溶液塗布法等で行うことが
できる。水溶性または親水性のポリウレタンやポリエス
テルなどの樹脂を水に溶解または分散したものを使用す
ることができる。このような樹脂溶液や樹脂エマルジョ
ンは市販されており、これらを用いると、有機溶媒、特
に非水溶系有機溶媒を使用することなく塗膜を形成でき
るという利点がある。このため、製造時の安全性を向上
することができる。また、後述する再生工程においてカ
ードが加熱されたときに内部から残留溶媒のガス発生が
生じるなどの問題が抑制できる。水性溶媒を使用する場
合、界面活性剤を添加しておくと中間接着層を塗布する
のが容易になる。中間接着層19および水膨潤層14と
もに水性溶媒を使用して形成すると、非水系有機溶媒を
使用することなくカードを製造することが可能となり、
安全性やカード中への非水系有機溶媒の残留の問題を防
止することができる。上記溶剤塗布法や溶液塗布法によ
り、片面あたりの塗布量が0.5〜20g/m2程度、
好ましくは1〜15g/m2程度になるように中間接着
層を形成する。塗布量が0.5g/m2未満では塗布ム
ラが生じやすく、耐熱性等に問題が生じる恐れがある。
【0059】反応性化合物が、高分子量体で、それ自体
成膜性があり、基材との接着性に優れているものであれ
ば、それ自体を溶媒等に溶解させて塗布乾操して形成す
ることも可能である。中間接着層にコロナ放電処理を施
してもよい。紙や繊維質の基材を用いる場合は、中間接
着層を形成する塗布溶液に基材を浸漬し、基材中に塗布
溶液を含漬させ、基材を構成する繊維間に中間接着層材
料を満たすようにしてもよい。
【0060】図3及び図4は、カード10Aの変形例を
示す図である。図1、2では、水膨潤層14が基材12
の中央部のみに設けてあるが、図3に示すカード10
A’では、水膨潤層14が基材12の両端に達してい
る。このようにすると、ロールコータ等による水膨潤層
の塗布形成が容易になる。水膨潤層14の、ラベル16
によって覆われていない部分は、わずかな水分でべとつ
いたり消失したりすることはないので実使用には何ら差
し支えない。
【0061】また、図1、2では、接着ラベル16が水
膨潤層14より小さい幅と長さを持つように設けてある
が、図4に示すカード10A”では、両者が同じ大きさ
で同じ位置に重なるように設けられている。このように
すると水膨潤層材料の塗布量が最小限で済む。 <カードの第2実施形態>図5は、カードの第2実施形
態を示す模式的な断面図である。本実施形態のカード1
0Bは第1実施形態のカード10Aにおいて、接着ラベ
ルとして粘着層がないものを使用した構成を有する。換
言すれば、カード10Aの表面層17が直接水膨潤層に
接着してラベル層16’となった構成を有する。このよ
うなラベル層16’は、塗料を水膨潤層の表面に塗布・
乾燥して形成することができる。塗料としてはラッカ
ー、ペンキ、修正液などを用いることができる。白色の
ものであれば、様々な色の筆記具に対応でき好ましい。
また、形成後の表面層17が適度な粗さを有するもので
あれば鉛筆などより多くの筆記具に対応できる。なお、
第1実施形態で例示した表面層材料を使用し、これを膨
潤状態の水膨潤層14に重ね合わせた後に乾燥を行うこ
とでもある程度の接着性は確保できるため、塗液を使用
せずにラベル層16’を形成することも可能である。 <カードの製造例>図6はカード10Aの製造工程の一
例を示す製造工程図である。以下、図6を参照してこの
製造工程を説明する。
【0062】まず、基材12上に中間接着層材料を塗布
・乾燥して中間接着層19を形成する(図6(a)、
(b)参照)。次に、中間接着層19上に水膨潤性樹脂
材料を塗布・熱処理して水膨潤層14を形成する(図6
(b)、(c)参照)。そして、離型シート付き接着ラ
ベル16から剥離シート11を剥がし(図6(d)、
(e)参照)、接着ラベル16の粘着層18の面を水膨
潤層14上に貼り付けてカード10Aが完成する(図6
(f)参照)。
【0063】なお、カード10Bの場合は、図6(c)
の水膨潤層14上に塗料を塗布し乾燥することなどによ
ってカード10Bが完成する。 <カードの再生例>図7はカード10Aの再生工程の一
例を示す工程図である。以下、図7を参照してこの再生
工程を説明する。
【0064】まず、接着ラベル16の表面層17に文字
など(記録材料を符号50で示す)が記入された使用済
みのカード10Aの接着ラベル16部分に水又は水溶液
や水性有機溶媒などの水性溶媒を付与する。すると、接
着ラベル16を通過するか接着ラベル16の周囲から水
膨潤層14に液が浸透し、水膨潤層14が膨潤する。こ
れにより、粘着層18と水膨潤層14との接着力が弱め
られる。接着ラベルの接着力や材質等によっても多少異
なるが、水膨潤層が膨潤することで概してラベルとの接
着力が大きく低下し、粘着層が水膨潤層上に残留するこ
となく、極めて容易に接着ラベルを水膨潤層から剥離す
ることができるようになる。そこで、接着ラベル16を
水膨潤層14から剥離する(図7(a)、(b)参
照)。
【0065】接着ラベル16が水膨潤層14から剥離す
るメカニズムの詳細は不明であるが、接着ラベル16と
水膨潤層14との接着部において水膨潤層14が膨潤す
ることにより、接着ラベル16に応力が加わること、水
膨潤層14の面方向への液の浸透により水膨潤層14と
接着ラベル16(より詳しくは粘着層18)との間に液
が介在して両者の接着力が弱められることなどが主要因
であると推定される。いずれにしても、水膨潤層は、膨
潤後も液に溶解して消失することなく基材側に残り、乾
燥することで元の状態に戻る。
【0066】なお、水膨潤層を膨潤させるための液体と
しては、水、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒、水溶性
有機溶媒、水溶性物質の水溶液などが挙げられる。界面
活性剤など適当な添加剤を含んでいてもよい。水膨潤層
を膨潤させる条件としては、液の温度を5℃〜35℃と
し、約15〜300秒間液に接触させることが好まし
い。
【0067】接着ラベル16の剥離後、必要に応じて、
基材や水膨潤層表面に付着した水分の除去や水膨潤層1
4の乾燥を行う。水分除去や乾燥は、新しいラベルを貼
り付けるのに問題ない程度に行えばよく、少なくとも表
面に付いた水滴を除去する程度、好ましくは膨潤してい
た樹脂が乾燥してほぼ元の厚みに戻る程度に行えばよ
い。水滴を除去する程度であればスポンジ状の吸収部材
を当てたり気流を吹き付けたりすればよい。水膨潤層を
元の状態に戻すには加熱したり熱風を吹き付けたり乾燥
雰囲気に曝すなどの方法を採用すればよい。
【0068】次に、離型シート付き接着ラベル16から
離型シート11を剥がし(図7(c)、(d)参照)、
粘着層18の面を水膨潤層14上に対向するように貼り
付けてカード10Aの再生が完成する(図7(e)参
照)。
【0069】なお、カード10Bの場合は、カード10
Aの場合と同様にしてラベルを除去し、必要に応じて付
着水分の除去や水膨潤層の乾燥を施された状態(図7
(b))の水膨潤層14上に、塗料を塗布し乾燥するこ
と等によりカード10Bの再生が完成する。
【0070】ICカードを基材として用いる本実施形態
においては、上述した方法でICカードを再生し再使用
すれば、ICカードの実効価格を劇的に低減することが
可能となり、ICや回路形成金属など資源の浪費を防止
できるとともに、環境汚染も防止できる。また、水膨潤
層そのものに印字を行うのではなく、水膨潤層に接着し
たラベル上に印字を行うため、筆記具には染料インク、
顔料インク、鉛筆などあらゆるものが使用可能で画材に
制限がないという利点がある。 <カード製造装置の例>図8は、カード10Aを製造す
るためのカード製造装置の一例を示す構成図である。図
8に示すように、このカード製造装置100は、接着ラ
ベル及び水膨潤層が設けられていないICカードを収容
したカードホッパー102、ロールコータなどの中間接
着層塗布装置104、塗布された中間接着層材料を乾燥
するための乾燥器106、ロールコータなどの水膨潤層
塗布装置108、塗布された水膨潤層材料を加熱硬化す
るための加熱装置110、接着ラベルをカードに貼り付
けるためのラベルアプリケータ112、接着ラベルの貼
り付けられたカードを収容するカード収容器114、及
びICカードを搬送するための搬送ベルト116を備え
ている。
【0071】装置100においては、まず、カードホッ
パー102から供給されるICカードが搬送ベルト11
6上に載置される。そして、中間接着層材料を塗布装置
104で帯状に塗布し、乾燥器106で熱風乾燥する。
【0072】次に、水膨潤層材料を塗布装置108で帯
状に塗布し、加熱装置110にて加熱硬化させて水膨潤
層を形成する。同時に水膨潤層は中間接着層と強く結合
し、基材であるICカード上に固定される。
【0073】最後に、ラベルアプリケータ112によ
り、接着面に離型シートを貼付した接着ラベルロールか
ら離型シートを剥離し、接着ラベルをカードの水膨潤層
上に貼り付ける。こうしてラベルの設けられたカードが
完成し、収容部114に収容される。
【0074】なお、カード10Bのように、塗料などを
用いてラベルを形成する場合も水等の液体の付与によ
り、水膨潤層が膨潤してラベルと水膨潤層との接着力が
弱められる点は上記と同じであり、極めて容易にラベル
層の剥離が可能である。またこの場合、製造装置には、
ラベルアプリケータ112の代わりに、塗料の塗布装置
と塗布された塗料を乾燥するための乾燥器を設けてやれ
ばよい。
【0075】いずれにしても、本実施形態においては、
直接基材に貼り付けると剥離が困難になるようなシー
ル、ラベル、テープ、塗液などを広く使用でき、価格、
筆記性、剥離容易性などを勘案して適宜のものを選択す
ればよく、カード製造における材料選択の自由度が高
い。 <カード再生装置の例>図9は、カード10Aを再生す
るための再生装置の一例を示す構成図である。図10
は、図9に示す再生装置の制御回路ブロック図である。
図11は、図10に示す再生装置の制御回路が実行する
再生処理のフローチャートである。
【0076】図9に示すように、このカード再生装置2
00は、使用済みICカードを収容した使用済みカード
ホッパー202、ICカードのICチップに記憶された
データを読み取るための第1リーダ/ライタ203、不
良カードの回収容器205、カードに液体を付与するた
めの液付与装置207、カードから接着ラベルを剥離す
るための剥離装置211、剥離されたラベルを回収する
ためのラベル回収容器209、カードを乾燥するための
乾燥器206、新しい接着ラベルをカードに貼り付ける
ためのラベルアプリケータ212、必要に応じてデータ
をICカードのICチップに書き込むための第2リーダ
/ライタ、再生済みのカードを排出する排出機構21
5、排出されたカードを収容する再生済みカード収容部
214、及びカードを搬送するための搬送機構216を
備えている。
【0077】また、再生装置200は、図10に示すよ
うに、装置全体の制御を司る中央処理装置(CPU)2
20、制御プログラムや各種データ等を記憶したROM
222、各種情報を記憶したRAM223を備えてい
る。図9に示す各部はCPU220によって制御され
る。
【0078】再生装置200においては、まず、ホッパ
ー202から供給される使用済みICカードが、ICカ
ード保持機構217を備えた搬送装置216によりカー
ド再生装置200内に搬入される。そして、第1リーダ
/ライタ203でICカードの記憶データを読み取り、
再生回数が所定回数に達したものは再生不良カードであ
ると判断される。再生不良カードは、保持機構217に
よる保持を解除されることにより選別除去され、回収容
器205内に回収される(図11のステップS100、
S102、S108参照)。このとき、必要に応じて第
1リーダ/ライタ203によってICカードの記憶デー
タを消去する(図11のステップS110参照)。
【0079】再生回数が所定回数未満であれば再生を許
可し(図11のステップS104参照)、接着ラベルに
対して水を付与し、水膨潤層に水を浸透させ水膨潤層を
膨潤させる。これによって接着ラベルが剥離しやすい状
態となる。再生装置200の液付与装置207では鉛直
方向下方からシャワー方式で液を付与するため、カード
が不必要に水に浸されることがない。なお、液を付与す
る機構は、図示したシャワー方式のもの以外にも、液貯
留槽に溜めた液の液面にラベルを接触させる方式、超音
波などによって発生させたミストを接触させる方式、液
にカードを浸漬する方式のものを採用することも可能で
ある。
【0080】次に、ブラシやブレードなどの剥離部材2
11によって接着ラベルに機械力を付与し、接着ラベル
を水膨潤層から剥離する。なお、基材であるICカード
が十分な耐水性を持つ場合は、カード全体を水に浸漬し
てもよい。この場合、所定時間水に浸漬することで接着
ラベルが自然剥離するのであれば、剥離のための機械力
は不要である。
【0081】接着ラベルを剥離した後、水膨潤層上に残
留する水分を乾燥器206にて熱風乾燥して除去する。
熱風乾燥前にスポンジ部材などによって水分を拭取るよ
うにしてもよい。必要があれば、拭取りの前に簡単に水
による洗浄を行ってもよい。
【0082】そして、ラベルアプリケータ212によ
り、接着面に離型シートを貼付した接着ラベルロールか
ら離型シートを剥離し、接着ラベルを水膨潤層上に貼り
付ける。
【0083】この後、必要に応じて第2リーダ/ライタ
213によりICカードのICチップにデータを記録す
る。水膨潤層の耐久性を超える回数の再生を行った場
合、接着ラベルの剥離不良を生じる恐れがあるので、記
憶容量に余裕があれば、再生回数をデータとして記憶さ
せるとよい(図11ステップS106参照)。再生回数
を記憶させることで、次回の再生時に再生回数が規定値
を超えたか否かを判断でき、所定再生回数に達している
ものは再生を未然に中止することができ、不良品が混入
する恐れがない。
【0084】こうして新しい接着ラベルが貼り付けられ
たカードが再生され、排出機構215によって排出され
収容部214に収容される。 <カードの第3実施形態>図12はカードの第3実施形
態を示す模式的な断面図である。図12に示すように、
本実施形態のカード10Cは、図2に示したカード10
Aにおいて、中間接着層19と基材12との間に下地層
20と下地接着層21とを追加した構成を有する。
【0085】下地層20上に予め水膨潤層14及び中間
接着層19を形成しておくことにより、直接基材12上
にこれらの層を塗布形成することなく、下地層20を基
材12に接着するだけで容易に水膨潤層14を基材12
上に設けることができる。従って、中間接着層や水膨潤
層の塗布形成設備がない場所でもこれらの層が形成され
たカード10Cを製造することが可能となる。
【0086】下地層20としては、中間接着層や水膨潤
層の形成によって変形を起さないような樹脂フィルムを
用いればよい。基材と同じ材質の樹脂フィルムを用いて
もよい。
【0087】下地接着層21としては、各種接着剤や両
面テープなどを用いることができる。感圧接着剤を用い
る場合は、加圧のみで下地層を基材に接着でき、カード
製造装置の構成を簡略化できる。感圧接着剤としては、
アクリル系感圧接着剤、合成ゴム感圧接着剤、ブロック
コポリマー感圧接着剤、ポリオレフィン感圧接着剤、シ
リコーン感圧接着剤などが挙げられる。感圧性で一旦接
着すると剥離困難な非剥離性接着剤基剤に、この接着剤
基剤に対して非親和性を示す微粒状充填剤を配合してな
るものが好適である。
【0088】図13はカード10Cの変形例を示す模式
的な断面図である。図13に示すように、このカード1
0C’は、下地接着層21が省略された以外は図12に
示すカード10Cと同じ構成を有する。下地層20とし
て、例えば基材とヒートシール性を有する樹脂材料を用
いることにより、下地層20を加熱溶融することで直接
基材12上に下地層20を固定することができる。
【0089】なお、本実施形態において、第2実施形態
のカード10Bと同様に、接着ラベル16に代えて、表
面層が直接水膨潤層に接着したラベル層を採用してもよ
い。 <カードの製造例>図14は第3実施形態のカードを製
造するためのカード製造用ラベルの例である。図14
(a)は、下地層20上に、中間接着層19、水膨潤層
14、粘着層18、表面印字層17が順に設けられた構
成を持つカード製造用ラベルの例である。このラベル3
0Aでは、下地層20はそのままでは接着性がないもの
であり、接着剤や両面接着テープなどを用いて下地層2
0を基材に固定する。あるいは、下地層20として基材
とヒートシール性を有する材料等を用いて、加熱するこ
とにより下地層20を基材に固定する。
【0090】図14(b)は、図14(a)の構成に加
えて、下地層20の裏側に下地接着層21を設け、この
下地接着層21を覆うように離型シート11を設けたカ
ード製造用ラベルの例である。このラベル30Bでは、
離型シート11を剥離して基材12に貼り付けることで
容易に下地層20を基材に固定することができる。
【0091】図14(a)、(b)において、図14
(c)に示すように、表面層17及び粘着層18からな
るラベル16を別体とし、下地層20及び水膨潤層14
を含むカード製造用ラベル30Cを基材12に固定した
後に、別体のラベル16を水膨潤層14上に貼り付ける
ようにしてもよい。 <カードの再生例>図15は、第3実施形態のカード再
生工程の一例を示す工程図である。図15に示すよう
に、まず、接着ラベル16に文字など(記録材料を符号
50で示す)が記入された使用済みのカード10Cの表
面層17部分に水などの液体を付与し、水膨潤層14を
膨潤させる。これにより、文字などが記入された接着ラ
ベル16の粘着層18と水膨潤層14との接着力が弱め
られ、接着ラベル16が剥離される(図15(a)、
(b)参照)。
【0092】接着ラベル16の剥離後も水膨潤層14は
下地層20とともに基材12上に残る。従って、カード
再生毎に下地層20や水膨潤層14を改めて設ける必要
はなく、図15(c)、(d)に示すように、離型シー
ト付き接着ラベル16から離型シート11を剥がし、粘
着層18の面を水膨潤層14上に対向するように貼り付
けることで、カード10Cの再生が完成する(図15
(e)参照)。
【0093】このように、カードの初期製造時にのみ水
膨潤層を下地層とともに基板上に接着し、再生時には接
着ラベルのみを設けることで、再生を繰り返しても署名
欄が分厚くなるという不都合が生じることはない。 <カード製造装置の例>図16は第3実施形態のカード
を製造するためのカード製造装置の一例を示す構成図で
ある。図16に示すように、このカード製造装置10
0’は、ラベル及び水膨潤層を有していない未使用のI
Cカードを収容したカードホッパー102、ロールコー
タなどの下地接着層塗布装置104、塗布された下地接
着層を乾燥するための乾燥器106、水膨潤層及び下地
層を含むカード製造用ラベル(ここでは先に説明したラ
ベル30A)を貼り付けるための第1アプリケータ12
5、カードを加熱して下地層を固定するための加熱装置
110、接着ラベルをカードの水膨潤層上に貼り付ける
ための第2アプリケータ112、ラベルの貼付されたカ
ードを収容するためのカード収容器114、及びカード
を搬送するための搬送ベルト116を備えている。
【0094】製造装置100’においては、まず、カー
ドホッパー102から供給されるICカードが搬送ベル
ト116上に載置される。そして、下地接着層材料を塗
布装置104で帯状に塗布し、乾燥器106で熱風乾燥
する。
【0095】次に、水膨潤層及び下地層を含むカード製
造用ラベルを第1アプリケータ125で下地接着層上に
貼り付け、加熱装置110にて下地接着層を加熱硬化さ
せて下地層を基材上に接着する。
【0096】最後に、第2アプリケータ112により、
接着面に離型シートを貼付した接着ラベルロールから離
型シートを剥離し、接着ラベルを水膨潤層上に貼り付け
る。こうしてラベルの設けられたカードが完成し、収容
部114に収容される。
【0097】なお、下地接着層として感圧接着剤を用い
る場合は、加熱装置110は不要である。また、先に説
明したカード製造用ラベル30Bを用いた場合、下地接
着層の塗布装置104や乾燥器106は不要である。
【0098】図17は第3実施形態のカードを製造する
ためのカード製造装置の変形例である。図17に示すよ
うに、このカード製造装置100”は、ラベル及び水膨
潤層を有していないICカードを収容したカードホッパ
ー102、水膨潤層及び下地層を含むカード製造用ラベ
ル(ここでは先に説明したラベル30A)をカードに載
置するための第1アプリケータ125、ラベルを加熱し
てカードに固定するための熱ローラ126、接着ラベル
をカードの水膨潤層上に貼り付けるための第2アプリケ
ータ112、製造されたカードを収容するためのカード
収容器114、及び、カードを搬送するための搬送ベル
ト116を備えている。
【0099】製造装置100”においては、まず、カー
ドホッパー102から供給されるICカードが搬送ベル
ト116上に載置される。そして、第1アプリケータ1
25により、水膨潤層及び下地層を含むラベルを下地接
着層上に貼り付け、熱ローラ126で下地層を溶融させ
基材上に熱圧着する。
【0100】最後に、第2アプリケータ112により、
接着面に離型シートを貼付した接着ラベルロールから離
型シートを剥離し、接着ラベルを水膨潤層上に貼り付け
る。こうしてラベルの設けられたICカードが完成し、
収容部114に収容される。 <カードの第4実施形態>図18はカードの第4実施形
態を示す模式的な断面図である。上述したように、第1
実施形態では、水膨潤層の耐久性を超える回数の再生を
行った場合、接着ラベルの剥離不良を生じる恐れがあ
る。こうなると、ICカード自体の耐久性が非常に高い
場合、不経済である。これを避けるため、本実施形態で
は、接着ラベルを水膨潤層ごと剥離し、再生毎に新しい
水膨潤膜を塗布するようにしたものである。
【0101】本実施形態のカード10Dは、第1実施形
態のものから水膨潤層14を基材12上に固定するため
の中間接着層19を省略した構成を有する。このように
すると、接着ラベルに水を付与することで水膨潤層14
が膨潤し、水膨潤層14が基材から剥がれやすくなる。
なお、中間接着層19を省略した場合でも、水膨潤膜1
4がある程度の接着力を持つので実使用には差し支えな
い。
【0102】ただし、再生の都度、水膨潤層を基材上に
設ける必要があり、第1実施形態〜第3実施形態で説明
したものに比べて、再生時の工程が複雑になる。 <カード製造・再生装置>図19はカード製造・再生装
置の一例を示す構成図である。図19に示すように、こ
のカード製造・再生装置300は、使用済みカードを収
容した第1ホッパー302、ICカードの記憶データを
消去するための第1リーダ/ライタ303、カードに液
体を付与するための液付与装置307、カードからラベ
ルを剥離するための剥離用部材311、カードに付着し
た液体を除去するための液吸収部材319、接着ラベル
及び水膨潤層が形成されていないICカードを収容した
第2ホッパー301、ロールコータなどの水膨潤層塗布
装置308、塗布された水膨潤層材料を加熱硬化するた
めの加熱装置310、接着ラベルをカードの水膨潤層に
貼り付けるためのラベルアプリケータ312、ICカー
ドにデータを書き込むための第2リーダ/ライタ31
3、再生済みカードを収容するためのカード収容器31
4、及びカードを搬送するための搬送ベルト316を備
えている。
【0103】カード製造・再生装置300においては、
複数のカード搬入経路からカードが搬入される。一つ
は、第1ホッパー302からの使用済みICカード搬入
経路であり、もう一つは、第2ホッパー301からのラ
ベル及び水膨潤層を有していないICカードの搬入経路
である。後者はカード搬送経路の途中からカードを供給
する。
【0104】第1ホッパー302から供給され搬送ベル
ト316上に載置される使用済みICカードは、まず、
必要に応じて第1通信装置303によりICチップの記
憶データが消去される。次に、液供給装置307から接
着ラベルに対して水を付与し、水膨潤層に水を浸透させ
水膨潤層を膨潤させる。これによって接着ラベルが剥離
しやすい状態となる。そして、ブラシやブレードなどの
剥離用部材311によって接着ラベルに機械力を付与
し、接着ラベルを水膨潤層から剥離する。なお、ICカ
ードが耐水性を持つ場合は、カード全体を水に浸漬して
もよい。この場合、所定時間水に浸漬することで接着ラ
ベルが自然剥離するのであれば、剥離のための機械力は
不要である。接着ラベルを剥離した後、水膨潤層上に残
留する水分をスポンジ部材319によって拭取る。必要
があれば、拭取りの前に簡単に水による洗浄を行っても
よい。必要に応じて熱風乾燥などを行ってもよい。
【0105】第2ホッパー301からはこの地点で新し
いICカードが供給されるようになっている。そして、
第2ホッパー301から供給されるか、上述のようにし
てラベル剥離処理の済んだ接着ラベルも水膨潤層もない
ICカード上に、水膨潤層材料を塗布装置308で帯状
に塗布し、加熱装置310により加熱硬化させて水膨潤
層を形成する。このとき、中間接着層は設けない。
【0106】さらに、ラベルアプリケータ312によ
り、接着面に離型シートを貼付した接着ラベルロールか
ら離型シートを剥離し、接着ラベルを水膨潤層上に貼り
付ける。
【0107】この後、必要に応じて第2通信装置313
によりICカードのICチップにデータを記録する。記
憶容量に余裕があれば、再生回数をデータとして記憶さ
せるとよい。再生回数を記憶させることで、次回の再生
時に再生回数が規定値を超えたか否かを判断でき、所定
再生回数に達しているものは再生を未然に中止すること
ができ、不良品が混入する恐れがない。
【0108】こうして新しい接着ラベルの設けられたカ
ードが製造又は再生され、収容部314に収容される。 <その他の実施形態>上記各実施形態においては、再生
される情報保持体の基材としてICカードを例示した
が、磁気ストライプカード、磁気全面カードなどの磁気
カードや、読取専用型光カード、再書込み型光カードな
どの光カード、感熱記録層を有するリライトカード、記
憶部やリライト表示部を有しないプラスチックカードな
どの一般カードを基材として用いてもよい。また、カー
ド以外にも、ICタグ(航空機搭乗時、手荷物に付ける
ID)などの各種タグ類、CD、MD、DVDなどのメ
モリ媒体、輸送用の通い箱、薬品・医療品ボトルや容器
を基材とした場合に、記憶内容や収容物の識別や表示等
の目的で基材に貼り付けられる接着ラベルの剥離に対し
ても本発明を適用することができる。 また、ラベル層
への印字は、筆記具による記録だけでなく、接着ラベル
を離型シートがついたままプリンタや複写機などの画像
形成装置に通して印字を行い、これを水膨潤層の上に貼
り付けるようにしてもよい。
【0109】
【実施例1】ICチップ及びアンテナコイルを内部に有
し表面をPETGで被覆された非接触型ICカードの一
部に、幅2.5cm、長さ7cmの帯状に、ウレタン系
樹脂及びメラミン系架橋剤からなる原料水溶液を2.5
cmの幅を有するロールコータを用いて塗布し、約12
5℃で40秒乾燥させ、2μmの中間接着層を塗布、形
成した。
【0110】この中間接着層の上に重なるように、ポリ
アクリル酸100重量部を主成分とし、グリセロールポ
リグリシジルエーテル及びメラミン−ホルムアルデヒド
樹脂を架橋剤として18.75重量部添加し、さらに、
3.75重量部の添加剤(水酸化ナトリウム)、0.6
25重量部の微粒子(シリカ)、5重量部の界面活性剤
を含む原料水溶液を20cmの幅を有するロールコータ
を用いて塗布し、約120℃で約30秒間乾燥した後、
約150℃に加熱して約15秒間硬化させて厚さ6μm
の水膨潤層を形成した。
【0111】次に、接着ラベルとして以下に示すような
市販の接着シール、接着ラベル、接着テープ、修正液等
を用い、この水膨潤層と同じ幅と長さになるように切断
して貼り付けるか又は塗布・乾燥して水膨潤層上に接着
することにより、再生可能な6種類のカードを作製し
た。接着ラベルとしては、以下のものを用いた。 ニチバン社製マイタックラベルML−7 エイブリィ・デニソン・マクセル社製インクジェット
フォト光沢ラベルC99318 コクヨ社製タックインデックス(パーマネントタイ
プ)タ−21R ソニー社製フロッピイディスクラベル セメダイン社製透明両面テープTP−694 コクヨ社製修正液(商品名TW−45) こうして作製した各カードのラベル部分は、いずれも容
易に剥離することは困難であり、実使用には差し支えな
いことが確認された。また、各ラベル部分には、鉛筆、
ボールペン、サインペン、マジック等で文字や記号を記
入することができた。そしていずれの場合も、30℃の
水2ccをスポイトにとって印字部分に滴下し、180
秒間静置した後、接着ラベルの角部から指で剥離する
と、極めて容易に、接着ラベルが(粘着層のあるものは
粘着層とともに)水膨潤層から剥離できた。
【0112】接着ラベルの剥離後、スポンジを水膨潤層
表面に軽く当てて水分を吸収し、80℃で180秒間水
膨潤層を乾燥させた。その後、新たに接着ラベルを水膨
潤層上に設けることで、印字部が空欄のカードを再生す
ることができた。このカードに対して上記と同様の条件
で水を与えることにより、接着ラベルを再度剥離するこ
とができた。同様の操作を10回繰り返したが良好に剥
離・再生が可能であった。
【0113】また、接着ラベルの幅や長さを水膨潤層よ
りも小さくして同様の操作を行っても、表面層の剥離が
可能で、繰り返し使用可能であることが確認できた。
【0114】さらに、カードの素材として一般的に用い
られている、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニルからなるプラスチ
ックシートをそれぞれ基材として、上記と同様の手順で
実験を行ったが、いずれの場合も上記と同様に良好にラ
ベルの剥離・再生が可能であることが確認できた。
【0115】
【実施例2】下地層として厚さ25μmのPETを、下
地接着層としてアクリル系感圧接着剤を用いて、図12
に示す構成とした以外は実施例1と同様にしてカードを
作製した。こうして作製した各カードの印字部分は、い
ずれも容易に剥離することは困難であり、実使用には差
し支えないことが確認された。また、各ラベル部分に
は、鉛筆、ボールペン、サインペン、マジック等で文字
や記号を記入することができた。そして、実施例1と同
様に水を付与してやると接着ラベルの角部から指で剥離
すると、極めて容易に、接着ラベルが(粘着層のあるも
のは粘着層とともに)水膨潤層から剥離できた。
【0116】接着ラベルの剥離後、実施例1と同様にし
て水膨潤層を乾燥させ、新たに接着ラベルを水膨潤層上
に設けることで、カードを再生することができた。同様
の操作を10回繰り返したが良好に剥離・再生が可能で
あった。
【0117】
【実施例3】中間接着層を設けないようにして図18に
示す構成とした以外は実施例1と同様にしてカードを作
製した。こうして作製した各カードの印字部分は、いず
れも容易に剥離することは困難であり、実使用には差し
支えないことが確認された。また、各ラベル部分には、
鉛筆、ボールペン、サインペン、マジック等で文字や記
号を記入することができた。そして、30℃の水2cc
をスポイトにとり、印字部分に滴下し、60秒間静置し
た後、ラベルの角部から指で剥離すると、接着ラベルが
水膨潤層とともに、基材から剥離できた。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、情報保持体を使用する
際には印字用ラベル層が実用上十分な接着力で基材上に
固定され、情報保持体を再生する際には印字用ラベル層
を容易に除去することができ、情報保持体の再生が容易
に実現できる。したがって、資源の浪費を防止でき、環
境破壊や環境汚染を抑制することができる。
【0119】特に、水膨潤層が基材上に留まるようにし
た場合は、再生毎に新たな水膨潤層を設ける必要がな
く、簡単な手順でカードの再生を行うことができる。膨
潤時に水膨潤層が基材から離脱するようにした場合は、
情報保持体の再生回数が水膨潤層の耐久性によって制限
されなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態であるカードの外観図である。
【図2】 図1のX−X’方向の断面図である。
【図3】 カードの変形例である。
【図4】 カードの他の変形例である。
【図5】 第2実施形態であるカードの断面図である。
【図6】 カードの製造工程図である。
【図7】 カードの再生工程図である。
【図8】 カード製造装置の構成図である。
【図9】 カード再生装置の構成図である。
【図10】 カード再生装置の回路ブロック図である。
【図11】 カード再生装置の制御部が実行する再生処
理のフローチャートである。
【図12】 第3実施形態であるカードの断面図であ
る。
【図13】 カードの変形例である。
【図14】 カードを作製する際に用いるラベルの構成
例である。
【図15】 カードの再生工程図である。
【図16】 カード製造装置の構成図である。
【図17】 カード製造装置の変形例である。
【図18】 第3実施形態であるカードの断面図であ
る。
【図19】 カード製造・再生装置の構成図である。
【符号の説明】
10A、10A’、10A”、10B、10C、10
C’、10D カード 11 離型シート 12 基材 14 水膨潤層 16、16’ 接着ラベル 17 表面層 18 粘着層 19 中間接着層 30A、30B、30C カード製造用ラベル 100、100’、100” カード製造装置 104 中間接着層塗布装置 108 水膨潤層塗布装置 112 ラベルアプリケータ 200 カード再生装置 207 液付与装置 211 剥離用部材 212 ラベルアプリケータ 220 CPU 222 ROM 223 RAM 300 カード製造・再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 克彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA28 MA40 MB01 MB10 PA01 PA18 PA21 PA22 PA40 QC15 4J040 DB031 DC001 DE021 ED001 EF001 EF051 EL021 GA05 GA06 GA11 GA13 GA20 JA09 MB03 NA21 5B035 AA00 BA03 BA05 BB09 CA01 CA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、該基材上に設けられた水膨潤層
    と、該水膨潤層上に設けられ該水膨潤層に接着した印字
    用ラベル層とを備え、少なくとも前記印字ラベル層に印
    字が行われることで情報を保持することを特徴とする再
    生可能な情報保持体。
  2. 【請求項2】 前記水膨潤層に水又は水性溶媒を付与し
    て膨潤させたときに、前記印字用ラベル層は基材から剥
    離し、前記水膨潤層は基材上に留まる請求項1記載の情
    報保持体。
  3. 【請求項3】 前記水膨潤層と基材との間に、水膨潤層
    を基材に固定するための中間接着層を有する請求項2記
    載の情報保持体。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の情報保持体を再生する方
    法であって、水膨潤層に水又は水性溶媒を付与して印字
    用ラベル層を除去後、新たな印字用ラベル層を基材上に
    残留した水膨潤層に接着して情報保持体を再生すること
    を特徴とする再生方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の再生方法に用いられる装
    置であって、水又は水性溶媒を付与して水膨潤層を膨潤
    させる液付与手段と、膨潤した水膨潤層から印字用ラベ
    ル層を除去するラベル除去手段と、水膨潤層の表面及び
    /又は内部の水分を除去する水分除去手段と、印字用ラ
    ベル層の除去された水膨潤層上に接着する新たな印字用
    ラベル層を形成するラベル形成手段と、を備えたことを
    特徴とする再生装置。
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