JP2003237265A - パスポート及びパスポート作成システム並びに偽造パスポート検出システム - Google Patents

パスポート及びパスポート作成システム並びに偽造パスポート検出システム

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JP2003237265A JP2002039196A JP2002039196A JP2003237265A JP 2003237265 A JP2003237265 A JP 2003237265A JP 2002039196 A JP2002039196 A JP 2002039196A JP 2002039196 A JP2002039196 A JP 2002039196A JP 2003237265 A JP2003237265 A JP 2003237265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に顔写真の偽造がされることがないパスポ
ート及びかかるパスポートを作成することができるパス
ポート作成システム、並びに偽造パスポートを容易に検
出することができる偽造パスポート検出システムの提
供。 【解決手段】顔写真と共に該顔写真の特徴を抽出した情
報である偽造防止情報が表示されてなるパスポート及び
画像入力部と、入力画像データを2次元の離散的コサイ
ン変換するフルピクチャーDCT部と、DCT符号抽出
情報提供部から提供される情報に基づき前記画像データ
の特徴点を抽出する抽出部と、該抽出されたデータのD
CT符号から2値1次元信号を構成する2値1次元信号
構成部と、該2値1次元信号構成部で構成された信号を
バーコード化するバーコード化手段を有するパスポート
作成システム、パスポートを用いて偽造パスポートを検
出するシステムであって、また前記パスポートの偽造を
検出するための偽造パスポート検出システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パスポート及びパ
スポート作成システム並びに偽造パスポート検出システ
ムに関し、詳しくは画像を含む任意の信号のDCT符号
の性質を利用して、画像をバーコード化する技術を用い
たパスポート及びパスポート作成システム並びに偽造パ
スポート検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】パスポートは、その所持人が国境を越え
る際に、所持人の出国又は入国が問題にならないかを確
めたり、様々な身分証明として用いられている。
【0003】しかし近年、パスポートの偽造が国際的に
問題になっており、国際的なテロ対策にパスポートの偽
造防止は急務であり、総合的なセキュリティシステムが
求められている。
【0004】このようなパスポートは、所持人を確かめ
るために顔写真が添付されている。かかる顔写真部分
は、例えば、所定箇所に写真を貼着してそれを透明フィ
ルム等で固定した後、偽造防止のための型押しをして構
成したり、予め顔写真を電子化してそれをパスポート上
に再現して構成したりしている。しかし、顔写真を貼着
する方法では、容易に貼り替えられることによって偽造
されるおそれがあり、顔写真を電子化する方法でも、容
易に顔写真の入れ替えがされることによって偽造される
おそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、容
易に顔写真の偽造がされることがないパスポート及びか
かるパスポートを作成することができるパスポート作成
システム、並びに偽造パスポートを容易に検出すること
ができる偽造パスポート検出システムを提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の各発
明によって解決される。
【0007】(請求項1)顔写真と共に該顔写真の特徴
を抽出した情報である偽造防止情報が表示されてなるこ
とを特徴とするパスポート。
【0008】(請求項2)前記偽造防止情報は、潜在化
して表示されていることを特徴とする請求項1記載のパ
スポート。
【0009】(請求項3)前記偽造防止情報は、バーコ
ードであることを特徴とする請求項1又は2記載のパス
ポート。
【0010】(請求項4)前記バーコードである偽造防
止情報は、顔写真の画像データを2次元の離散的コサイ
ン変換(DCT)し、DCT符号抽出情報に基づき前記
画像データの特徴点を抽出し、該抽出された画像データ
のDCT符号から2値1次元信号を構成し、該構成され
た信号をバーコード化することにより構成されたもので
あることを特徴とする請求項3記載のパスポート。
【0011】(請求項5)前記DCT符号抽出情報は、
多くの対象画像のフルピクチャーDCT平均振幅の大き
さから求められた情報であることを特徴とする請求項4
記載のパスポート。
【0012】(請求項6)DCT符号の中間周波部に基
づいてバーコードを作成することを特徴とする請求項4
又は5記載のパスポート。
【0013】(請求項7)画像入力部と、入力画像デー
タを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するフルピ
クチャーDCT部と、DCT符号抽出情報提供部から提
供される情報に基づき前記画像データの特徴点を抽出す
る抽出部と、該抽出されたデータのDCT符号から2値
1次元信号を構成する2値1次元信号構成部と、該2値
1次元信号構成部で構成された信号をバーコード化する
バーコード化手段を有することを特徴とするパスポート
作成システム。
【0014】(請求項8)前記DCT符号抽出情報提供
部は、多くの対象画像のフルピクチャーDCT平均振幅
の大きさから求められた情報を提供することを特徴とす
る請求項7記載のパスポート作成システム。
【0015】(請求項9)前記2値1次元信号構成部
は、DCT符号の中間周波部に基づいてバーコードを作
成することを特徴とする請求項7又は8記載のパスポー
ト作成システム。
【0016】(請求項10)画像入力部が、被写体を撮
像する撮像手段と、必要な部分を取り込む画像取り込み
処理部と、画素数設定部からなることを特徴とする請求
項7、8又は9記載のパスポート作成システム。
【0017】(請求項11)画像入力部が、スキャナ読
み込み部と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部
と、画素数設定部からなることを特徴とする請求項7、
8又は9記載のパスポート作成システム。
【0018】(請求項12)請求項1〜6のいずれかに
記載のパスポートを用いて偽造パスポートを検出するシ
ステムであって、前記パスポートに付された顔写真とバ
ーコードを読取る画像読取部と、該画像読取部で読取っ
た顔写真の画像データを2次元の離散的コサイン変換
(DCT)するフルピクチャーDCT部と、DCT符号
抽出情報提供部から提供される情報に基づき前記画像デ
ータの特徴点を抽出する抽出部と、該抽出されたデータ
のDCT符号から2値1次元信号を構成する2値1次元
信号構成部と、該2値1次元信号構成部で構成された信
号をバーコード化するバーコード化手段と、前記画像読
取部で読取ったバーコードと前記バーコード化手段で生
成されたバーコードを比較して両者が一致するか否かで
当該パスポートの真偽を判定するバーコード比較部と、
該バーコード比較部で判定された結果を表示する判定結
果表示手段とを有し、前記バーコード比較部での判定
は、2つのバーコードが一致する場合にパスポートが真
正であると判定し、2つのバーコードが一致しない場合
にパスポートが偽造されたものであると判定することを
特徴とする偽造パスポート検出システム。
【0019】(請求項13)前記DCT符号抽出情報提
供部は、多くの対象画像のフルピクチャーDCT平均振
幅の大きさから求められた情報を提供することを特徴と
する請求項12記載の偽造パスポート検出システム。
【0020】(請求項14)前記2値1次元信号構成部
は、DCT符号の中間周波部に基づいてバーコードを作
成することを特徴とする請求項12又は13記載の偽造
パスポート検出システム。
【0021】(請求項15)画像入力部が、被写体を撮
像する撮像手段と、必要な部分を取り込む画像取り込み
処理部と、画素数設定部からなることを特徴とする請求
項12、13又は14記載の偽造パスポート検出システ
ム。
【0022】(請求項16)画像入力部が、スキャナ読
み込み部と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部
と、画素数設定部からなることを特徴とする請求項1
2、13又は14記載の偽造パスポート検出システム。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0024】図1は、本発明のパスポートを示す図であ
る。
【0025】図1において、1はパスポート本体であ
り、2は顔写真等の身分証明事項が掲載されている身分
証明欄であり、3は顔写真であり、4は偽造防止情報で
あり、5は偽造防止情報の一例であるバーコードであ
る。
【0026】パスポート本体1は、現在は紙等からなる
手帳型のものが主に用いられているが、樹脂製のカード
型のものであってもよい。顔写真と共に顔写真の特徴を
抽出した情報を添付できるものであればよい。このとき
顔写真の添付の形態は、顔写真が肉眼で識別可能なよう
に表示された形態であっても、何らかの読取り手段を介
して顔写真が識別できる形態であってもよい。
【0027】身分証明欄2は、所持人の顔写真、本籍
地、名前、生年月日、性別、署名等が掲載されている。
【0028】顔写真3は、貼付された写真をフィルムで
覆い型押しすることによりパスポート本体1に添付した
り、デジタル化された顔写真をパスポート本体1に直接
印刷することにより添付されている。
【0029】偽造防止情報4は、顔写真3の特徴を抽出
した情報である。偽造防止情報4は潜在化して表示され
ていることが好ましい。潜在化して表示するとは、例え
ば、偽造防止情報4を磁気情報として表示したり、素材
の性質の利用により潜在化して表示する等ができる。偽
造防止情報4は、バーコード5であることが好ましい。
また、偽造防止情報4は、潜在化して表示したバーコー
ドと顕在化して表示したバーコードとを組み合わせて構
成することも好ましい。組み合わせて構成したとき、顕
在化して表示したバーコードを顔写真3の特徴を抽出し
た情報とは異なるものを用いてカモフラージュすること
もできる。かかる偽造防止情報は、顔写真を2次元の離
散的コサイン変換(DCT)し、DCT符号抽出情報に
基づき前記画像データの特徴点を抽出し、該抽出された
画像データのDCT符号から2値1次元信号を構成し、
該構成された信号をバーコード化することにより構成さ
れる。かかるDCT符号抽出情報は、多くの対象画像の
フルピクチャーDCT平均振幅の大きさから求められた
情報である。バーコードは、DCT符号の中間周波部に
基づいて作成される。
【0030】本発明に係る偽造防止情報は、以下の本発
明のパスポートを作成するパスポート作成システムの説
明において詳述する。
【0031】本発明のパスポート作成システムの一例を
図面に基づいて説明する。図2は本発明のパスポート作
成システムの一例を示すシステム構成図であり、同図に
おいて、10は顔写真を撮影するための撮影装置であ
り、11は撮影装置10で撮影された顔写真に基づき偽
造防止情報の一例であるバーコードを作成するコンピュ
ータであり、12はコンピュータ11で作成されたバー
コードに基づいて上述したパスポートを作成する工程を
行う出力装置である。
【0032】撮影装置10は、本発明のパスポート作成
システムにおいて顔写真の画像データを得るための画像
入力部の一例であり、顔写真のデジタルデータを本コン
ピュータ11に入力する。
【0033】コンピュータ11は、顔写真のデジタルデ
ータに基づいて偽造防止情報の一例であるバーコードを
作成する。
【0034】かかる撮像装置10から取り込んだ顔写真
に基づいてコンピュータ11でバーコードを作成する際
の処理については後述する。
【0035】出力装置12は、コンピュータ11により
作成されたバーコード、顔写真やその他の情報に基づい
てパスポートを作成する。かかる出力装置は、パスポー
トが紙等からなる冊子状である場合は、パスポート用の
原紙に所定印刷及び所定処理を施して冊子状に作成す
る。かかる出力装置としては、印刷装置、ラミネート装
置、ステープル等の後処理を行う装置等を用いたりで
き、偽造防止情報を磁気情報として記録する場合には磁
気記録装置等を用いることができる。また、パスポート
が樹脂製のカード状である場合は、パスポート用の樹脂
に対し、印刷または磁気情報を付与する各種装置を用い
ることができる。
【0036】次に、図3を用いて本発明のパスポート作
成システムにおいて偽造防止情報を作成することについ
て説明する。
【0037】図3は本発明のパスポート作成システムの
要部の一例を示すブロック図である。21は画像入力部
(図2の撮像装置10に相当する)、22は入力画像デ
ータを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するフル
ピクチャーDCT部、23はDCT符号抽出情報提供部
24から提供される情報に基づき前記画像データの特徴
点を抽出する抽出部、25は該抽出されたデータのDC
T符号から2値1次元信号を構成する2値1次元信号構
成部、26は該2値1次元信号構成部で構成された信号
をバーコード化するバーコード化手段である。
【0038】画像入力部21の詳細について図4に基づ
いて説明する。図4において、画像入力部21は、被写
体を撮像する撮像手段100と、必要な部分を取り込む
画像取り込み処理部101と、画素数設定部102から
なる。撮像手段100は例えばデジタルカメラを用いる
ことができる。デジタルカメラは顔写真のような被写体
を撮像レンズを介して撮影し、CCD(撮像素子)の撮
像面上に結像し、CCDにより結像された光学像を画素
単位で光量に応じた信号電荷に光電変換する。光電変換
された信号は画像処理部に入力され、ノイズ低減処理、
また利得調整処理等が施され、更にA/D変換器により
デジタル信号に変換される。
【0039】また図4に示す態様では、デジタルカメラ
に代えてスキャナ読み込み部103を用いることも出来
る。読み込まれたデータは多値化デジタルデータであ
る。
【0040】デジタルカメラ100又はスキャナ読み込
み部103によって得られた多値化デジタルデータは、
必要な部分を取り込む画像取り込み処理部101に送ら
れ、人物像で言えば、顔(肩の部分が含まれてもよい)
の画像のみ取り込まれることが好ましい。
【0041】画素数設定部102はN×N画素のように
画素数が設定される。Nは対象によって異なり、32,
64,128,256,512のうちのいずれかとす
る。
【0042】次に、フルピクチャーDCT部(2次元D
CT部)22では、入力画像データを2次元の離散的コ
サイン変換(DCT)する。
【0043】DCT(離散的コサイン変換)は画像の圧
縮に非常に有用である。これは偶関数による実数展開の
性質に起因するものである。
【0044】2次元DCTは、次式で定義される。但
し、信号fmnはm=0・・・M-1,n=0・・・N-1 である。
【0045】
【式1】
【0046】
【式2】
【0047】ここで、fmnは画像信号、FuvはDCT変
換係数であり、C(k)は次式で示すような正規化定数で
ある。
【0048】
【式3】
【0049】Fuvは実数であるから、その振幅部と符号
部との分離可能関数(Separable function)
【0050】
【式4】
【0051】として記述できる。ただし、
【0052】
【式5】
【0053】である。
【0054】本発明の基本的な作用を説明すると、まず
画像入力部21から取り込まれた画像は、2次元フルピ
クチャーDCT部22で2次元フルピクチャーDCT変
換がなされ、平均振幅の大きさを指標としてあらかじめ
決められたDCT係数の位置(DCT符号抽出情報提供
部24から提供される情報)から、抽出部23で入力デ
ータの特徴点となる符号を決められた順序(例えばスキ
ャンニング方向)で抽出し、2値1次元信号構成部25
で2値1次元信号を構成する。最終段ではバーコード化
手段26で2値1次元信号を+1を白に−1を黒に対応
させバーコードを作成する。
【0055】詳述すると、画像を含む任意の信号のDC
T符号は、原信号と実質的に1対1対応をなし、その逆
変換(Sign-Only synthesis)はちょうど2階差分値の
ようなものになり、信号が画像である場合には、そのSi
gn-Only Synthesisは明確にその画像の輪郭線を表し、
原画像の認識に対してはSign-Only Synthesisは原信号
と等価として扱える。すなわちこれは原画像とDCT符
号(プラス又はマイナスの1ビット)は等価として扱え
ることを意味する。
【0056】従って、DCT符号のプラスとマイナスの
配置がその信号を決定しているといえる。このプラスと
マイナスの配置で原信号が識別できることになる。
【0057】図3において、DCT符号抽出情報提供部
24から提供される情報に基づき前記画像データの特徴
点を抽出する抽出部23で、その信号を特徴付ける部分
のみの符号を取り出して、あらかじめ決められた順番
(たとえばスキャン)により1次元信号として2値1次
元信号構成部25で再構成すると、画像をごく簡単な短
い2値の一次元信号として構成できる。
【0058】DCT符号抽出情報は、多くの対象画像の
フルピクチャーDCT平均振幅の大きさから求められた
情報である。即ち、DCT符号抽出情報提供部24は、
多くの対象画像のフルピクチャーDCT平均振幅の大き
さから求められた情報を提供する。
【0059】DCT符号処理の基本となるDCT振幅に
ついて DCT(係数)振幅は各成分(周波数)位置でのパワー
を表すものであり、いいかえれば原信号の中に含まれて
いるその成分の大きさ(寄与率)を表すものである。従
って、原信号を再構成する際、2乗誤差的観点から、何
個まで係数を取れば目的のS/N比が得られるか等に対
しては、一般に振幅情報が必要となる。
【0060】また、フーリエ変換においてはパワースペ
クトルの逆変換が自己相関関数になる(Wiener-Khinchin
e の定理)ことからフーリエ変換から作り出されたDC
Tもその振幅に関しては似たような(もちろん数学的に
厳密な意味ではない)性質を有している。一言で言えば
DCT振幅は原信号のエネルギーに関した情報を担って
いるといえる。
【0061】DCT符号について DCT符号は信号に関する非常に重要な情報を担ってい
る。同じ振幅でも符号が異なれば明らかに異なった信号
となる。例えば図5(a),(b)に示したそれぞれの
原画の2次元DCTをとり、DCT符号を交換した画像
が図6(a),(b)である。即ち、図6(a)はドー
ムのDCT振幅に女性のDCT符号を組み合わせたもの
である。また図6(b)は逆にDCT振幅にドームのD
CT符号を組み合わせたものである。
【0062】図6(a)は明らかに女性の写真であるこ
とがわかる。ドームの面影は全く見当たらない。同様に
図6(b)はドームの写真が写っていることが明確に認
識できる。この図にはもはや女性の面影はない。
【0063】このようにDCT符号は、信号の構成に際
してその信号の骨格となる情報を有しているといえる。
DCT符号は再構成信号に対して、支配的な役割を果た
している。
【0064】Sign-only synthesisについて さらにDCT符号の特徴的性質を示す符号のみの逆変換
であるSign-Only Synthesis(SOSともいう)につい
て説明する。
【0065】Sign-Only Synthesisは前記式2、式4よ
り、次式の式6で定義される。
【0066】
【式6】
【0067】ここに、θuvは式5で定義されるものであ
る。即ち、式4全ての振幅|Fuv|を1とおいた逆変換式
2に等しい。
【0068】図7に、Sign-Only Synthesisの例を示
す。
【0069】図7(a),(b),(c)はそれぞれドーム、人
物顔、植物の葉の原画であり、図7(a'), (b'),(c')
はそれぞれに対応したSOS画像である。これらから
SOS画像は画像認識の観点から原画と1:1対応であ
ることが明確に分かる。
【0070】これに対して振幅のみの逆変換 Amplitude
-only synthesis(AOS)は、Wiener-Khinchine の定
理より原画の自己相関関数と関係したものとなり画像と
しての意味はなさない。
【0071】図8は、人物顔図7(b)のAOSを示
す。真っ黒であり、画像としてはほとんど意味をなさな
い。
【0072】DCT符号信号について 正負のDCT符号のみから、図7に示したような輪郭線
画が得られたことから正負の符号の配置パターンが重要
な意味を持っているといえる。
【0073】図9は、DCT符号が各原画像に依存して
ユニークなパターンとなることを示している。
【0074】これらの符号パターンは明らかに異なって
おり、この正・負の符号の配置が画像を決定付けるもの
となっていることがわかる。例えば、図9(a')の符
号パターンを上から下へ、左から右へと走査(スキャ
ン)すると、+,−の1次元信号となり、それら1部を
描くと、図10のようにバーコードとなる。すなわち、
このようなバーコードで画像を特定できることになる。
バーコード化すると、画像の違いやパターンマッチング
等が高速に行えるなど大きなメリットが生まれてくる。
【0075】図11において、(a)は対象画像(人物
顔)を示しており、(b)は対象画像のDCT符号を示
す図であり、(c)は対象画像をバーコード化した図で
ある。また、図12は図11(b)の各周波部を説明す
るための図である。
【0076】人物顔の特徴は、DCT符号では図12の
斜線部に現れる。
【0077】図11(a)の例の場合は画素数が32×
32と小さいが(人物顔認識の場合はこの程度のサイズ
が普通)、人物の顔は一般に卵形の外形、目、口、鼻の
大雑把な配置等は同じであり、これらは図12(図11
(b))の左上(直流分A)を中心に低周波部Bに現れ
る。目や鼻の形状など顔の特徴は図12(図11
(b))の中間周波部Cに現れ、さらに細かい小さなシ
ワやほくろは図12(図11(b))の高周波部Dに現
れてくる。従って、中間周波部を取れば人物の顔の識別
が十分可能となる。
【0078】なお、目の特徴、口元の形、顔の詳細な輪
郭などは比較的高い周波部に現れるため、それらの符号
が特徴の決め手となる。本発明においては、中間周波部
を採用している。
【0079】N×Nサイズの画像をFull picture D
CT変換(フルピクチャーDCT変換)すると、図11
(b)のようなN×Nサイズの2次元信号(画像)とな
り、サイズは変わない。
【0080】図12の斜線部のみを上から下、左から右
へと走査(スキャン)することにより、+(白)−
(黒)のバーコードを作成できる。図11(c)はバー
コードの結果を表したものである。
【0081】以下、DCT符号パターンのスキャン例を
示す図13に基づいて、バーコードの作成について具体
的に説明する。
【0082】図13において、図12の斜線部に相当す
る部位Fを、例えば矢印のように左から右へ、上から下
へスキャン(走査)して、+1と−1の数列(例えば、
1,1,−1,1・・・・・−1,1)を作り、1を白、−
1を黒に対応させてバーコードを作る。DCT係数は実
数であるから、正、負の数値を持っている。正ならば+
1、負ならば−1として作れる。なおN×Nサイズの平
面(図13)をDCT係数の符号平面と呼ぶ。
【0083】また、図14(a)〜図14(c)は原画
(図11(a))とは異なる顔画像をバーコード化した
ものであるが、これらのバーコードを比較してみると全
てが局部的に異なっていることが分かる。
【0084】このようにしてバーコードから人物の顔を
同定することが可能となる。白黒の個数は、図11
(b)の斜線部の画素数で決定されるが、この領域の中
でも平均的に特徴が強く現れる画素のみを使うと、より
少ない数でバーコードを作成できる。
【0085】例えば図15のように、黒い画素の位置が
平均のDCT振幅が高いとすると、高い方から100個
ほどを抽出し、その位置を特徴点として全ての入力顔画
像のDCT符号の抽出に使う。こうすると前述の斜線部
のスキャンよりも効率がよくなる。なぜなら斜線部は全
てが重要なわけではなく、その中には殆ど零に近いもの
もあるからである。
【0086】本発明において、例えば500画素をとる
と、2500個の異なる顔を表すことができる。実際には6
00〜1000画素程度をとるから、2600〜21000
の異なる顔を表現することができることとなり、実際
上、無制限の顔数が取り扱える。
【0087】このように、本発明パスポート作成システ
ムによると、顔写真の特徴を抽出して偽造防止情報を作
成して、該偽造防止情報とその基となった顔写真に基づ
いてパスポートを発行できる。かかるパスポート作成シ
ステムにより作成されたパスポートは、以下の偽造パス
ポート検出システムによりその真偽を確かめることによ
りその偽造を防止することができるので、かかる偽造パ
スポート検出システムについて以下に詳述する。
【0088】図16は、本発明の偽造パスポート検出シ
ステムの一例を示すシステム構成図であり、図16にお
いて、30は読取り装置であり、31はコンピュータで
ある。
【0089】尚、本実施例においては、偽造防止情報が
バーコードの形態をなす場合を例に挙げて説明する。
【0090】読取り装置30は、パスポートに表示され
た顔写真と偽造防止情報であるバーコードを読取り読取
った情報をデジタルデータとしてコンピュータ31に入
力する。かかる読取り装置としては、スキャナ装置を用
いることができる。
【0091】コンピュータ31は、顔写真のデジタルデ
ータに基づいてバーコードを作成し、読取り装置30で
読取ったバーコードと比較し、その一致と不一致を判断
することによりパスポートの真偽を確かめる。
【0092】図17は、本発明の偽造パスポート検出シ
ステムの要部を示すブロック図であり、32は画像読取
部であり、33はバーコード比較部であり、34は判定
結果表示手段である。
【0093】尚、図17において、図3と同一符号は同
一構成を示し、その説明は省略する。
【0094】画像読取部32は、図16の読取り装置の
ことであり、パスポートに表示された顔写真と偽造防止
情報であるバーコードを読取って、読取った顔写真をデ
ジタルデータとしてフルピクチャーDCT部22に、読
取ったバーコードをデジタルデータとしてバーコード比
較部33にそれぞれ送る。
【0095】バーコード比較部33は、バーコード化手
段26によって作成されたバーコードと画像読取部32
で読取ったバーコードとを比較して、両者の一致を判断
することによりパスポートの真偽を判定する。パスポー
トの真偽の判定は、両バーコードが一致する場合にパス
ポートが真正であると判定し、両バーコードが一致しな
い場合にパスポートが偽造であると判定する。また、両
者の一致を判断する際には、両バーコードが完全一致す
る場合だけでなく、ある程度の誤差を吸収できるよう
に、一致とみなすヒット率を予め決めておくこともでき
る。
【0096】判定結果表示手段34は、バーコード比較
部33において判定されたパスポートの真偽を表示す
る。かかる判定結果表示手段34によるパスポートの真
偽の表示は、モニタ等の画面にパスポートの真偽を表示
する態様でもよいが、パスポートが偽造であると判定が
された場合のみに警告音又は警告の光を発する警告ラン
プによる態様でもよい。モニタ等の画面にパスポートの
真偽を表示しつつ警告ランプで偽造パスポートを警告す
る態様であると、画面でパスポートの真偽を確認しつ
つ、偽造である場合に特に注意を喚起できるので好まし
い。
【0097】このように、本発明の偽造パスポート検出
システムによると、パスポートのセキュリティ情報を管
理するデータベースなしに、偽造パスポートの検出が可
能となる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のパスポー
トによれば、顔写真を入れ替えても偽造防止情報の入れ
替えによって写真の真偽が判定できるので偽造が困難な
パスポートを提供することができる。
【0099】本発明のパスポート作成システムによれ
ば、偽造が困難な本発明のパスポートを作成できる。
【0100】本発明の偽造パスポート検出手段によれ
ば、本発明のパスポートの偽造を検出する手段を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパスポートの一例を示す図
【図2】本発明のパスポート作成システムの一例を示す
システム構成図
【図3】本発明のパスポート作成システムの一例を示す
ブロック図
【図4】画像入力部の一例の詳細ブロック図
【図5】原画を示す図
【図6】図5(a),(b)に示した原画の2次元DC
Tをとり、DCT符号を交換した画像で、図6(a)は
ドームのDCT振幅に女性のDCT符号を組み合わせた
もの、図6(b)は逆に女性のDCT振幅にドームのD
CT符号を組み合わせたもの
【図7】図7(a),(b),(c)はそれぞれドー
ム、人物顔、植物の葉の原画を示し、図7(a'),
(b'),(c')はそれぞれに対応したSOS画像を示
す図
【図8】人物顔図7(b)のAOSを示す図
【図9】DCT符号が各原画像に依存してユニークなパ
ターンとなることを示す図
【図10】バーコードの例を示す図
【図11】図11(a)対象画像を示し、図11(b)
は対象画像のDCT符号を示し、図11(c)は対象画
像をバーコード化した図
【図12】図11(b)の各周波部を説明するための図
【図13】DCT符号パターンのスキャン例を示す図
【図14】顔画像とそれをバーコード化した図
【図15】DCT符号の抽出手段の他の例を示す図
【図16】本発明の偽造パスポート検出システムの一例
を示すシステム構成図
【図17】本発明の偽造パスポート検出システムの要部
を示すブロック図
【符号の説明】
1:パスポート本体 2:身分証明欄 3:顔写真 4:偽造防止情報 5:バーコード 10:撮影装置 11:コンピュータ 12:出力装置 21:画像入力部 22:フルピクチャーDCT部 23:抽出部 24:DCT符号抽出情報提供部 25:2値1次元信号構成部 26:バーコード化手段 30:読取り装置 31:コンピュータ 32:画像読取部 33:バーコード比較部 34:判定結果表示手段 100:撮像手段 101:画像取り込み処理部 102:画素数設定部 103:スキャナ読み込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA02 HA03 HB02 JA15 JB01 JB02 JB31 LB34 LB38 LB60 5B047 AA23 CA04 CA14 5B057 AA19 BA02 CA12 CA16 CG02 DA11 DB02 DC01 DC36

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔写真と共に該顔写真の特徴を抽出した情
    報である偽造防止情報が表示されてなることを特徴とす
    るパスポート。
  2. 【請求項2】前記偽造防止情報は、潜在化して表示され
    ていることを特徴とする請求項1記載のパスポート。
  3. 【請求項3】前記偽造防止情報は、バーコードであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のパスポート。
  4. 【請求項4】前記バーコードである偽造防止情報は、顔
    写真の画像データを2次元の離散的コサイン変換(DC
    T)し、DCT符号抽出情報に基づき前記画像データの
    特徴点を抽出し、該抽出された画像データのDCT符号
    から2値1次元信号を構成し、該構成された信号をバー
    コード化することにより構成されたものであることを特
    徴とする請求項3記載のパスポート。
  5. 【請求項5】前記DCT符号抽出情報は、多くの対象画
    像のフルピクチャーDCT平均振幅の大きさから求めら
    れた情報であることを特徴とする請求項4記載のパスポ
    ート。
  6. 【請求項6】DCT符号の中間周波部に基づいてバーコ
    ードを作成することを特徴とする請求項4又は5記載の
    パスポート。
  7. 【請求項7】画像入力部と、入力画像データを2次元の
    離散的コサイン変換(DCT)するフルピクチャーDC
    T部と、DCT符号抽出情報提供部から提供される情報
    に基づき前記画像データの特徴点を抽出する抽出部と、
    該抽出されたデータのDCT符号から2値1次元信号を
    構成する2値1次元信号構成部と、該2値1次元信号構
    成部で構成された信号をバーコード化するバーコード化
    手段を有することを特徴とするパスポート作成システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記DCT符号抽出情報提供部は、多くの
    対象画像のフルピクチャーDCT平均振幅の大きさから
    求められた情報を提供することを特徴とする請求項7記
    載のパスポート作成システム。
  9. 【請求項9】前記2値1次元信号構成部は、DCT符号
    の中間周波部に基づいてバーコードを作成することを特
    徴とする請求項7又は8記載のパスポート作成システ
    ム。
  10. 【請求項10】画像入力部が、被写体を撮像する撮像手
    段と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、画
    素数設定部からなることを特徴とする請求項7、8又は
    9記載のパスポート作成システム。
  11. 【請求項11】画像入力部が、スキャナ読み込み部と、
    必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、画素数設
    定部からなることを特徴とする請求項7、8又は9記載
    のパスポート作成システム。
  12. 【請求項12】請求項1〜6のいずれかに記載のパスポ
    ートを用いて偽造パスポートを検出するシステムであっ
    て、前記パスポートに付された顔写真とバーコードを読
    取る画像読取部と、該画像読取部で読取った顔写真の画
    像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)する
    フルピクチャーDCT部と、DCT符号抽出情報提供部
    から提供される情報に基づき前記画像データの特徴点を
    抽出する抽出部と、該抽出されたデータのDCT符号か
    ら2値1次元信号を構成する2値1次元信号構成部と、
    該2値1次元信号構成部で構成された信号をバーコード
    化するバーコード化手段と、前記画像読取部で読取った
    バーコードと前記バーコード化手段で生成されたバーコ
    ードを比較して両者が一致するか否かで当該パスポート
    の真偽を判定するバーコード比較部と、該バーコード比
    較部で判定された結果を表示する判定結果表示手段とを
    有し、前記バーコード比較部での判定は、2つのバーコ
    ードが一致する場合にパスポートが真正であると判定
    し、2つのバーコードが一致しない場合にパスポートが
    偽造されたものであると判定することを特徴とする偽造
    パスポート検出システム。
  13. 【請求項13】前記DCT符号抽出情報提供部は、多く
    の対象画像のフルピクチャーDCT平均振幅の大きさか
    ら求められた情報を提供することを特徴とする請求項1
    2記載の偽造パスポート検出システム。
  14. 【請求項14】前記2値1次元信号構成部は、DCT符
    号の中間周波部に基づいてバーコードを作成することを
    特徴とする請求項12又は13記載の偽造パスポート検
    出システム。
  15. 【請求項15】画像入力部が、被写体を撮像する撮像手
    段と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、画
    素数設定部からなることを特徴とする請求項12、13
    又は14記載の偽造パスポート検出システム。
  16. 【請求項16】画像入力部が、スキャナ読み込み部と、
    必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、画素数設
    定部からなることを特徴とする請求項12、13又は1
    4記載の偽造パスポート検出システム。
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