JP2003238608A - 活性エネルギー線反応型樹脂組成物及びこれを用いた積層体 - Google Patents

活性エネルギー線反応型樹脂組成物及びこれを用いた積層体

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JP2003238608A
JP2003238608A JP2002040511A JP2002040511A JP2003238608A JP 2003238608 A JP2003238608 A JP 2003238608A JP 2002040511 A JP2002040511 A JP 2002040511A JP 2002040511 A JP2002040511 A JP 2002040511A JP 2003238608 A JP2003238608 A JP 2003238608A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレンテレフタレートシートやポリカ
ーボネートシート、ポリ(アミド)イミドシート、ガラ
スといった基材、あるいはこれらにITOを蒸着したも
のやFPCに対して、粘着性、接着性に優れる接着剤用
樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 樹脂成分とアクリレートモノマーの合計
量を100重量%としたとき、共重合ポリエステルを3
0重量%以上含み、かつ芳香環を有する単官能(メタ)
アクリレートモノマーを30重量%以上含むことを特徴
とする活性エネルギー線反応型樹脂組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は共重合ポリエステル
と(メタ)アクリレートモノマーを含有する活性エネル
ギー線反応型樹脂組成物に関し、更に詳しくはコンピュ
ーターのキーボード用メンブレン、透明タッチパネルな
どといった用途に用いられるポリエチレンテレフタレー
ト(PET)シート(フィルムを含む、以下同様)やポ
リカーボネートシート、ポリ(アミド)イミドシート、
ガラスといった基材、あるいはこれらにITO(インジ
ウムチンオキサイド)を蒸着したものやFPC(フレキ
シブルプリント配線板)に対して、粘着性(以下タック
性と称することもある)、接着性に優れる接着剤用樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピューターのキーボード用メンブレ
ンは、銀ペーストなどを用いてPETフィルム上に導電
性回路を印刷したものを、印刷面同士をわずかな隙間を
あけて重ね合わせた構造となっている。近年、パーソナ
ルコンピューター、特にノートタイプが一般企業のオフ
ィスまで急速に普及してきた。それにつれて、コンピュ
ーターの使用環境も大きく変化し、精密機械であるとい
う事を気にせずに、誰でも気軽に使うようになってき
た。従来までのデスクトップタイプではキーボードとコ
ンピューター本体が簡単に切り離すことができたため
に、例えばキーボードにコーヒー等の液体をこぼしたと
してもキーボードを買い換えることにより問題なく使用
できた。しかしノート型タイプはキーボードの下に重要
な部品が位置するために、キーボードにこぼされた液体
の影響を大きく受け、時には修理を行うことが不可能に
なることがあった。そこでキーボード用メンブレンの2
枚のフィルムを接着剤で張り合わせ、防水機能をもたせ
ることにより、本体への影響を極力なくす方策が考え出
された。
【0003】一方、透明タッチパネルはITOフィルム
とITOガラスをわずかな隙間をあけて重ね合わせた構
造となっている。ITOフィルムとITOガラスは常に
一定の間隔を保ちながらかつ、強固に接着していること
が必要である。
【0004】これらのコンピューターのキーボート用メ
ンブレンや透明タッチパネルは上下の接点がずれると作
動しなくなるために、張り合わせには高い精度での位置
合わせが重要である。そこで、張り合わせ用接着剤に粘
着性を持たせ、仮圧着で位置決めをした後に強固に接着
するといった方法が採られることが多い。ところが、こ
れらに用いられる接着剤は、粘着性と接着性の両立が難
しい。また、ITOフィルムとITOガラスの間隔を一
定に保つ必要があるために、粘接着剤に厚み精度、及び
厚みの経時変化がないことが要求される。さらにこの間
隔は数十μm〜100μm程度あるために、厚膜塗布す
ることが重要である。さらには生産性の面から、粘接着
剤の塗布、乾燥、硬化は短時間で終了することが求めら
れる。
【0005】粘接着剤として用いられる汎用的な樹脂組
成物としては、アクリル樹脂を水分散したものや、有機
溶剤に溶解したものが挙げられる。しかし、これらの樹
脂組成物は高度な粘着性を有するものの、ポリエステル
フィルムやガラスのような基材に対しては十分な接着強
度を得ることができなかった。また、接着強度が低い故
に高湿熱下では基材の伸縮により剥離を生じてしまうと
いう問題点があった。一方粘着剤を両面に塗布した粘着
テープを用いられることも多いが、粘着テープは作業性
が非常に悪く、荷重がかかると粘着層の厚みが大きく変
化するという欠点があった。
【0006】一方、この用途に共重合ポリエステルを用
いた場合には、ポリエステルフィルムやガラスのような
基材に対しては良好な接着強度を得ることができるが、
粘着性を発現することが困難であった。共重合ポリエス
テルを用いて粘着性を発現させる場合、ガラス転移温度
(Tg)を低くすることが重要であるが、一般的にTg
を下げる手段として用いられる脂肪族酸の共重合は、ポ
リエステル樹脂自身の耐加水分解性を悪くする欠点があ
った。更にはポリエステル樹脂を有機溶剤に溶解したも
のでは厚膜塗布が困難であり、乾燥、硬化にも時間がか
かり現実的ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粘着
力を有しながらかつ、接着力が優れ、さらに厚膜塗布が
可能で、短時間で硬化ができ、耐加水分解性に優れた粘
接着剤用樹脂組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、本発明の
目的を達成すべく粘接着剤用樹脂組成物を鋭意検討した
結果、共重合ポリエステルと、芳香環を有する(メタ)
アクリレートモノマーとを併用することにより、粘着力
を有しながらかつ接着力が優れ、更に厚膜化が可能で短
時間で硬化できる活性エネルギー線反応型樹脂組成物を
得ることを見いだし本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は以下の活性エネルギー
線反応型樹脂組成物及びこれを用いた積層体である。 (1)樹脂成分とアクリレートモノマーの合計量を10
0重量%としたとき、共重合ポリエステルを30重量%
以上含み、かつ芳香環を有する単官能(メタ)アクリレ
ートモノマーを30重量%以上含むことを特徴とする活
性エネルギー線反応型樹脂組成物。
【0010】(2)共重合ポリエステルが、共重合ポリ
エステルの二塩基酸成分、ジオール成分のそれぞれの合
計量を100モル%としたとき、50モル%以上の芳香
族二塩基酸を含むことを特徴とする(1)記載の活性エ
ネルギー線反応型樹脂組成物。
【0011】(3)ガラス転移温度が0℃未満の共重合
ポリエステルと0℃以上の共重合ポリエステルを併用す
ることを特徴とする(1)または(2)記載の活性エネ
ルギー線反応型樹脂組成物。
【0012】(4)チキソ性を有する(1)〜(3)記
載の活性エネルギー線反応型樹脂組成物。
【0013】(5)PETフィルム、ITOフィルム、
ITOガラスの張り合わせ用途に用いられる(1)〜
(6)記載の活性エネルギー線反応型樹脂組成物。
【0014】(6)(1)〜(5)記載の活性エネルギ
ー線反応型樹脂組成物を用いた積層体。
【0015】
【発明実施の形態】本発明の活性エネルギー線反応型樹
脂組成物は、樹脂成分とアクリレートモノマーの合計量
を100重量%としたとき、共重合ポリエステルを30
重量%以上含み、かつ芳香環を有する単官能(メタ)ア
クリレートモノマーを30重量%以上含むことが必要で
ある。共重合ポリエステルが30重量%未満であった場
合、あるいは(メタ)アクリレートモノマーが芳香環を
有しない場合は接着力、特にPET基材に対する接着力
が低下する。
【0016】本発明に用いられる共重合ポリエステル
は、二塩基酸成分、ジオール成分のそれぞれの合計量を
100モル%としたとき、二塩基酸成分の50モル%以
上が芳香族二塩基酸であることが望ましい。好ましくは
60モル%以上、さらに好ましくは70モル%以上であ
る。芳香族二塩基酸成分が50モル%未満であると基材
に対する接着性の低下する場合がある。上限は特に限定
されず100モル%であっても良い。芳香族二塩基酸成
分としては例えばテレフタル酸、イソフタル酸、オルソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェ
ニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸などが挙げられる。
【0017】共重合ポリエステルのその他の酸成分とし
ては、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキ
シ)安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボン
酸等の脂肪族ジカルボン酸があげられる。また、これら
をエステル化したものを用いることもできる。
【0018】共重合ポリエステルのグリコール成分とし
てはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、3−メチルペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ノナンジオール、メチルオクタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ダイマージオール、ネオペンチルグリコールヒドロ
キシピバレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物および/またはプロピレンオキサイド付加物、
水素化ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物お
よび/またはプロピレンオキサイド付加物等が挙げられ
る。また、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカプロ
ラクトン、ポリカーボネートジオール等の高分子量グリ
コールを共重合しても良い。更には、ポリエステルを重
合後、ラクトンや酸無水物を付加することもできる。
【0019】また、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスル
ホテレフタル酸、2−ナトリウムスルホ−1,4−ブタ
ンジオール、2,5−ジメチル−3−ナトリウムスルホ
−2,5−ヘキサンジオール等のスルホン酸金属塩を共
重合しても良い。スルホン酸金属塩基は酸化チタン・タ
ルク・顔料・磁性粉・研磨剤・カーボンブラック等の無
機粒子の分散性を著しく改善する効果がある。
【0020】また上記共重合ポリエステルの原料の一部
には無水トリメリット酸、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の三官能以上の化合
物を、使用してもよい。
【0021】本発明において用いられるポリエステル樹
脂の組成及び組成比を決定する方法としては例えばポリ
エステル樹脂を重クロロホルム等の溶媒に溶解して測定
する 1H−NMRや13C−NMR、ポリエステル樹脂の
メタノリシス後に測定するガスクロマトグラフィーによ
る定量等が挙げられる。これらのうち、1H−NMRが
簡便であり好ましい。
【0022】本発明に用いる共重合ポリエステルとして
はガラス転移温度(Tg)は0℃未満のものと、Tgが
0℃以上のものを併用することが望ましい。Tgが0℃
未満のポリエステルの下限と、0℃以上のポリエステル
の上限は特に限定するものではないが、接着性と粘着性
を両立する上ではそれぞれ−80℃以上、150℃以下
であるものが好ましい。Tgが0℃未満の共重合ポリエ
ステルを用いることにより、粘着性が発現され、Tgが
0℃以上の共重合ポリエステルを用いることにより、常
温での良好な接着強度が発現される。
【0023】本発明に用いられる共重合ポリエステルの
数平均分子量は好ましくは2000以上、より好ましく
は4000以上、また、好ましくは40,000以下、
より好ましくは30,000以下である。数平均分子量
が2000未満では凝集力が低くなり接着強度が低下す
る傾向がある。一方数平均分子量が40,000を超え
ると組成物の粘度が高くなり過ぎ、基材への塗布、印刷
が困難になる傾向がある。
【0024】本発明の共重合ポリエステル以外に、必要
に応じて40重量%以下の割合で樹脂を配合しても良
い。たとえばポリエチレングリコールやポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエ
ーテル類、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポ
リウレタン、エポキシ、フェノキシ、アクリル樹脂、ビ
ニル樹脂等が上げられる。更にはこれらを(ウレタン)
アクリレート化したものを配合しても良い。
【0025】本発明には、芳香環を有する単官能(メ
タ)アクリレートモノマーを30重量%以上含むことが
必要である。ここでいう(メタ)アクリレートモノマー
とはメタクリレートモノマー及び/またはアクリレート
モノマーを示す。芳香環含有単官能(メタ)アクリレー
トモノマーとしては、フェノキシエチル(メタ)アクリ
レート、フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ト
リロキシエチル(メタ)アクリレート、トリロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、トリロキシポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリロキ
シポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリロイロキシエチルフタレート、(メタ)
アクイロイロキシエチルヒドロキシフタレート、(メ
タ)アクリロイロキシプロピルフタレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールベンゾ
エート(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル
(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェ
ノキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、パラクミルフェノキシエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ECH変性フェノキシ(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールAのエチレンオキシドおよびプロ
ピレンオキシド付加物などのビスフェノールAのアルキ
レンオキシド付加物のモノ(メタ)アクリレート類等が
あげられる。また、これらをハロゲン等で置換しても良
い。これらの内、接着性、粘度、溶解力、安全性などの
面より、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレート、トリロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、トリロキシプロピル(メタ)
アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリプロピレングリコー
ル(メタ)アクリレート、トリロキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、トリロキシポリプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレートが好ましい。
【0026】また、40重量%以下であれば上記以外の
活性エネルギー線反応型化合物を併用しても良い。分子
内に1個の活性エネルギー線反応基を有する化合物とし
ては、例えば、(i)メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−およびi−プロピル
(メタ)アクリレート、n−,sec−およびt−ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−エ
トキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレ
ングリコールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシプロピルアクリレートなどのアルキル(メタ)ア
クリレート類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートや2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート類、あるいはポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレートなどのポリオキシ
アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類、テ
トラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、EO変性
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロ
ラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート、アクリロイルモルホリンやイソボニルアクリレー
トやジシクロペンテニルアクリレートやジシクロペンタ
ニルアクリレートやジシクロペンテニルオキシエチルア
クリレートなどの複素環含有(メタ)アクリレート類、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノアルキ
ル(メタ)アクリレート類、(ii)ジイソシアネート化
合物と1個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め
反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物
に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレー
ト類を反応させて得られる分子内に1個の(メタ)アク
リロイルオキシ基を有するウレタン変性モノ(メタ)ア
クリレート類、(iii)分子内に1個以上のエポキシ基
を有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反応
させて得られるエポキシモノ(メタ)アクリレート類、
および(iv)カルボン酸成分としてアクリル酸またはメ
タクリル酸および多価カルボン酸とアルコール成分とし
て2価以上の多価アルコールとを反応させて得られるオ
リゴエステルモノ(メタ)アクリレート類などがある。
【0027】分子内に2個の活性エネルギー線反応基を
有する化合物としては、例えば、(i)エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レートなどのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリオ
キシアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、
(ii)ビスフェノールAのエチレンオキシドおよびプロ
ピレンオキシド付加物などのビスフェノールAのアルキ
レンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート類、(ii
i)ジイソシアネート化合物と2個以上のアルコール性
水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含
有(メタ)アクリレート類を反応させて得られる分子内
に2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタ
ン変性ジ(メタ)アクリレート類、(iv)分子内に2個
以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸または/
およびメタクリル酸を反応させて得られるエポキシジ
(メタ)アクリレート類、(v)カルボン酸成分として
アクリル酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸と
アルコール成分として2価以上の多価アルコールとを反
応させて得られるオリゴエステルジ(メタ)アクリレー
ト類などがある。
【0028】分子内に3個以上の活性エネルギー線反応
基を有する化合物としては、例えば、(i)トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレートなどの3価以上の脂肪
族多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類、(i
i)ジイソシアネート化合物と3個以上のアルコール性
水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含
有(メタ)アクリレートを反応させて得られる分子内に
3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基わ有するウレ
タン変性ポリ(メタ)アクリレート類、(iii)分子内
に3個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸ま
たは/およびメタクリル酸を反応させて得られるエポキ
シポリ(メタ)アクリレート類などがある。
【0029】本発明には、上記活性エネルギー線反応型
化合物以外にも40重量%以下であればその他の化合物
を配合しても良い。この化合物として、光開始剤、シリ
カやタルク等の無機フィラーや顔料、アエロジル等のチ
キソ性付与剤、ロジン系やアクリル系のタッキファイヤ
ー、レベリング材や消泡剤、ポリイソシアネートなどの
硬化剤等が挙げられる。
【0030】光開始剤としては、例えば、クロロアセト
フェノン、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4
−t−ブチルトリクロロアセトフェノン、ジエトキシア
セトフェノン、2−ヒドロシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル(4−
ドデシル)プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシ
エトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
パン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェ
ニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリ
ノフェニル)−ブタノン−1、フェニル2−ヒドロキシ
−2−プロピルケトン、ヒドロキシアセトフェノン、α
−アミノアセトフェノンなどのアセトフェノン類、ベン
ジルジメチルケタール(2,2−ジメトキシ−1,2−
ジフェニルエタン−1−オン)などのケタール類、ベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンイソブチルエーテル、ベンゾインアルキルエーテル、
α−メチルベンゾインなどのベンゾイン類、ベンゾフェ
ノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベ
ンゾフェノン、p−クロルベンゾフェノン、ヒドロキシ
ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフ
ェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,
3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、3,
3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、4,4’−(ジメチルアミノ)
ベンゾフェノン、p−ジメチルアミノベンゾフェノン、
〔4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタ
ノンなどのベンゾフェノン類、9,10−アントラキノ
ン、1−クロルアントラキノン、2−クロルアントラキ
ノン、2−エチルアントラキノンなどのアントラキノン
類、2−ヒドロシ−2−メチルプロピオフェノン、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオフェノンなどのプロピオフェノン類、ジ
ベンゾスベロンなどのスベロン類、ミヒラーケトン
(4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン)な
どのミヒラーケトン類、ベンジルなどのベンジル類、ジ
フェニルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサ
ントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロ
ロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、
2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロ
ピルチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオ
キサントンなどのチオキサントン類などの含イオウ化合
物類、メチレンブルー、エオシン、フルオレセインなど
の色素類などが挙げられる。
【0031】その他に1,1−ジクロロアセトフェノ
ン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケト
ン、アゾビスイソブチルニトリル、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,
4,6−トリメチロールベンゾフェノン、4−メチルベ
ンゾフェノン、2−ヒドロシ−2−メチル−1−〔4−
(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン、ビス
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリ
メチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,2−ジ
クロロ−p−フェノキシアセトフェノン、1−フェニル
−1,2−プロパンジオン−2(o−エトキシカルボニ
ル)オキシム、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキ
シエステル、9,10−フェナンスレンキノン、カンフ
ァーキノン、ジベンゾスベロン、1−〔4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタノン−1、フェナンスレンキノン、1,4−ジベン
ゾイルベンゼン、10−ブチル−2−クロロアクリド
ン、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,
4’,5’−テトラキス(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラ
フェニル−1,2’−ビイミダゾール、2−ベンゾイル
ナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイ
ルジフェニルエーテル、アクリル化ベンゾフェノンなど
もある。これらは、単独にまたは2種以上併用して使用
される。
【0032】この光開始剤の配合量は好ましくは0.0
5重量部以上、より好ましくは0.5重量部以上、ま
た、好ましくは20重量部以下、より好ましくは、10
重量部以下である。
【0033】本発明の樹脂組成物には更に耐加水分解
性、基材への接着強度を向上させるため40重量%以下
で硬化剤を配合しても良い。硬化剤としては、イソシア
ネート化合物、エポキシ化合物、酸無水物、メラミン化
合物、フェノール樹脂等が上げられる。これらのうち、
イソシアネート化合物が低温で硬化できる点で好まし
い。
【0034】イソシアネート化合物としては芳香族、脂
肪族、脂環族のジイソシアネート、3価以上のポリイソ
シアネートがあり、低分子化合物、高分子化合物のいず
れでもよい。たとえば、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素
化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネートあるいはこれらのイソシアネ
ート化合物の3量体、およびこれらのイソシアネート化
合物の過剰量と、たとえばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンな
どの低分子活性水素化合物または各種ポリエステルポリ
オール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類の
高分子活性水素化合物などとを反応させて得られる末端
イソシアネート基含有化合物が挙げられる。
【0035】イソシアネート化合物としてはブロック化
イソシアネートであってもよい。イソシアネートブロッ
ク化剤としては、例えばフェノール、チオフェノール、
メチルチオフェノール、クレゾール、キシレノール、レ
ゾルシノール、ニトロフェノール、クロロフェノール等
のフェノール類、アセトキシム、メチルエチルケトオキ
シム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム類、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなど
のアルコール類、エチレンクロルヒドリン、1,3-ジクロ
ロ-2-プロパノールなどのハロゲン置換アルコール類、t
-ブタノール、t-ペンタノールなどの第3級アルコール
類、ε-カプロラクタム、δーバレロラクタム、γーブチ
ロラクタム、βープロピルラクタムなどのラクタム類が
挙げられ、その他にも芳香族アミン類、イミド類、アセ
チルアセトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエ
ステルなどの活性メチレン化合物、メルカプタン類、イ
ミン類、尿素類、ジアリール化合物類重亜硫酸ソーダな
ども挙げられる。ブロック化イソシアネートは上記イソ
シアネート化合物とイソシアネート化合物とイソシアネ
ートブロック化剤とを従来公知の適宜の方法より付加反
応させて得られる。
【0036】フェノール樹脂としてはたとえばアルキル
化フェノール類、クレゾール類のホルムアルデヒド縮合
物を挙げることが出来る。具体的にはアルキル化(メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル)フェノ
ール、p-tert-アミルフェノール、4、4'-sec-ブチリデン
フェノール、p-tert-ブチルフェノール、o-,m-,p-クレ
ゾール、p-シクロヘキシルフェノール、4,4'-イソプロ
ピリデンフェノール、p-ノニルフェノール、p-オクチル
フェノール、3-ペンタデシルフェノール、フェノール、
フェニルo-クレゾール、p-フェニルフェノール、キシレ
ノールなどのホルムアルデヒド縮合物が挙げられる。
【0037】アミノ樹脂としては、例えば尿素、メラミ
ン、ベンゾグアナミンなどのホルムアルデヒド付加物、
さらにこれらの炭素原子数が1〜6のアルコールによる
アルキルエーテル化合物を挙げることができる。具体的
にはメトキシ化メチロール尿素、メトキシ化メチロール
N,N-エチレン尿素、メトキシ化メチロールジシアンジア
ミド、メトキシ化メチロールメラミン、メトキシ化メチ
ロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチロールメラミ
ン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミンなどが挙げ
られるが好ましくはメトキシ化メチロールメラミン、ブ
トキシ化メチロールメラミン、およびメチロール化ベン
ゾグアナミンであり、それぞれ単独または併用して使用
することができる。
【0038】エポキシ化合物としてはビスフェノールA
のジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマー、水素化
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー、オルソフタル酸ジグリシジルエステル、イソ
フタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシ
ジルエステル、p-オキシ安息香酸ジグリシジルエステ
ル、テトラハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘ
キサハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、コハク酸
ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステ
ル、セバシン酸ジグリシジルエステル、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、1、4-ブタンジオールジグリシジルエ
ーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテルお
よびポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル
類、トリメリット酸トリグリシジルエステル、トリグリ
シジルイソシアヌレート、1,4-ジグリシジルオキシベン
ゼン、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセロールトリ
グリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリ
シジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジル
エーテル、グリセロールアルキレンオキサイド付加物の
トリグリシジルエーテルなどを挙げることができる。
【0039】これら硬化剤の配合量は樹脂組成物100
重量部に対し、20重量%以下が望ましく、0重量%で
もかまわない。硬化剤を配合することにより、いっそう
接着強度の向上が図られる。
【0040】更にこれらの硬化剤の反応性を上げるため
に、触媒を添加しても良い。硬化触媒としては、錫系や
亜鉛系他の有機金属化合物、アミン類、ルイス酸、アル
カリ性化合物等が上げられる。
【0041】本発明の粘接着剤用樹脂組成物は、基材に
対してロールコート、グラビアコート、スクリーン印
刷、スプレーコートといった公知の方法でコーティング
することができるが、これらのなかでもスクリーン印刷
が厚膜印刷が可能であるというの点で好ましい。
【0042】本発明の粘接着剤用樹脂組成物は、スクリ
ーン印刷するためにチキソ性を有するものが好ましい。
ここで言うチキソ性とは、BH型粘度計を用いて、25
℃±0.5℃で測定したときの2回転での粘度と20回
転での粘度の比が1.1以上であるものを言う。チキソ
性が1.1未満であると良好なスクリーン印刷性が発揮
できないことがある。チキソ性はアエロジルやシリカ、
フィラーを添加することで付与することが出来る。これ
らのうちアエロジルが少量の添加で効果が大きいため、
粘着性や接着性等の他の物性を損なわない点で好まし
い。この際の添加量はインキ100重量部に対して0.
1重量部以上10重量部以下が望ましい。添加量が10
重量部を越えると粘度が高くなり印刷性に悪影響を及ぼ
す可能性があり、0.1重量部未満であると効果が不十
分となる場合がある。
【0043】本発明では更にスクリーン印刷性を付与す
るために、レベリング剤や消泡剤を添加することもでき
る。使用するレベリング剤および/または消泡剤として
は、次のようなものがある。まず、レベリング剤として
はポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエス
テル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性メ
チルアルキルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリメ
チルアルキルシロキサン、アラルキル変性ポリメチルア
ルキルシロキサン、ポリエステル変性水酸基含有ポリジ
メチルシロキサン、ポリエーテルエステル変性水酸基含
有ポリジメチルシロキサン、アクリル系共重合物、メタ
クリル系共重合物、ポリエーテル変性ポリメチルアルキ
ルシロキサン、アクリル酸アルキルエステル共重合物、
メタクリル酸アルキルエステル共重合物、アクリル酸、
アクリル酸アルキル共重合物、ポリオキシアルキレンモ
ノアルキルまたはアルケニルエーテルのグラフト化共重
合物、レシチンなどの公知のものを添加することができ
る。
【0044】これらレベリング剤の添加量は全重量の
0.05〜10重量%であり、好ましくは0.07〜
4.0重量%である。
【0045】消泡剤としてはシリコンを含まない特殊破
泡剤、アクリル系共重合物、破泡性ポリマー、ポリシロ
キサン、破泡性ポリシロキサン、ポリメチルアルキルシ
ロキサン、ポレエーテル変性ポリシロキサン、パラフィ
ン系ミネラルオイルなどの公知のものを添加することが
できる。
【0046】これら消泡剤の添加量は全量に対して0.
05〜10重量%であり、好ましくは0.05〜4.0
重量%である。
【0047】本発明では更にスクリーン印刷性を付与す
るために、フィラーや顔料を添加することもできる。フ
ィラーとしては、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、サイリシアやサイロホービック、サイロスフェアー
といったシリカ(富士シリシア化学(株)製)などが挙
げられる。これらのフィラーは印刷性を向上させるのみ
ならず、電気絶縁性の向上にも大きく寄与する。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。実施例中、単に部とあるのは重量部を示す。
【0049】<ポリエステル(a)の合成例>撹拌機、
温度計、留出用冷却器を装備した反応缶内にジメチルテ
レフタレート340重量部、ジメチルイソフタレート6
31重量部、エチレングリコール310重量部、ネオペ
ンチルグリコール520重量部、テトラブチルチタネー
ト0.3重量部加え、170〜220℃で2時間エステ
ル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、反応系
を220℃から260℃まで昇温する一方、系内をゆっ
くり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そ
してさらに130Pa以下で60分間重縮合反応を行
い、ポリエステル(a)を得た。
【0050】ポリエステル(a)は、二塩基酸成分はテ
レフタル酸35モル%、イソフタル酸65モル%、ジオ
ール成分はエチレングリコール40モル%、ネオペンチ
ルグリコール60モル%の組成を有していた。またガラ
ス転移温度は60℃、数平均分子量は6000であっ
た。ポリエステル(b)〜(d)は、ポリエステル
(a)と同様にして製造を行った。組成、及び測定結果
を表1に示す。(数値は樹脂中のモル%)
【0051】
【表1】
【0052】尚、表1中の組成に関する記号は以下の意
味である。 TPA:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 SA :セバシン酸 EG :エチレングリコール NPG:ネオペンチルグリコール PD :ペンタンジオール 2MG:2−メチル−1,3−プロパンジオール
【0053】得られた樹脂の組成分析は1H−NMRを
用いて行った。数平均分子量はTHFを溶媒としたゲル
浸透クロマトグラフィーにより、標準ポリスチレン換算
の値を測定した。また、ガラス転移温度は、示差走査熱
量計を用い、測定試料10mgをアルミパンに入れ、蓋
を押さえて密封し−150〜250℃の温度範囲を20
℃/minの昇温速度で測定した。
【0054】実施例1 共重合ポリエステルa30部、c20部をフェノキシエ
チルアクリレート(PO−A)50部に加え、80℃で
6時間攪拌しながら加熱溶解し、透明なワニスを得た。
25℃での粘度は500dPa・sであった。このワニス1
00部にタルクを10部、アエロジル#300(日本ア
エロジル(株)製)を1部、光開始剤としてベンジルジ
メチルケタールを4部、消泡剤としてKS−66(信越
シリコーン(株)製)を0.5部、レベリング剤として
MKコンク(共栄社化学(株)製)を1部加え、良く攪
拌した後3本ロールで分散し、実施例1のインキを得
た。
【0055】実施例2〜5及び比較例1,2 表1に示した原料組成で共重合ポリエステルを合成し、
実施例1の配合方法同様に実施例2〜5及び比較例1、
2を得た。各インキの特性値を表2に示す。
【0056】比較例3 水系アクリル樹脂(スリーボンド(株)製 1549
B)を用いた場合の評価結果を比較例3として表2に示
す。
【0057】このようにして得られた樹脂組成物のチキ
ソ性(25℃においてBH型粘度計を用いて粘度を測
定、2回転での粘度を20回転での粘度で除して求め
た。)を表2に示す
【0058】<粘着性評価法> (粘着性評価用サンプルの作製)実施例1〜5、及び比
較例1,2で得られたインキを厚さ75μmの二軸延伸
ポリエステルフィルム上に活性エネルギー線照射後の厚
みが50μmになるようにスクリーン印刷(125メッ
シュ、ステンレス製、バイアスあり)した後、紫外線を
1000mJ/cm2照射し、評価用サンプルを得た。
実施例3、4は紫外線を照射した後、IR炉にて、15
0℃×1分間加熱した。比較例3は紫外線を照射せずに
IR炉にて、150℃×3分間加熱乾燥した。尚実施例
1〜5、及び比較例1,2は印刷性良好であったが、比
較例3は水系であるため、印刷時にインキが乾燥してし
まい、版の目詰まりが起こり、良好な連続印刷性が得ら
れなかった。
【0059】(粘着性評価結果)評価用サンプルの塗膜
表面を指で触ることによりタック性の強弱を観察した。
タック性が強いものが良好であることを示す。尚評価基
準は以下の通りである。 ◎;タック性良好(指からフィルムが離れずに持ち上が
る) ○;タック性あり(フィルムは持ち上がるがすぐに落下
する) △;わずかにタック性あり ×;タック性無し
【0060】<接着性評価> (接着性試験用サンプルの作製)粘着性試験に供したサ
ンプルと同様にサンプルを作製し、この印刷面の上に7
5μmのポリエステルフィルムを重ね合わせ、テスター
産業(株)製ヒートシール機(TP−701B−B型)
で130℃×5秒間加熱圧着した。実施例3、4は熱圧
着した後、IR炉にて更に150℃×3分間加熱した。 (接着性評価結果)上記サンプルを1cm幅に切り、1
80度剥離したときの接着強度を観察した。評価基準は
以下に従った。結果を表2に示す。 ◎;≧5N/cm ○;3〜5N/cm △;1〜3N/cm ×;<1N/cm
【0061】<電気絶縁性評価> (電気絶縁性評価用サンプルの作製)銀ペーストを75
μmのPETフィルムに1.2mmピッチで回路印刷し
たのち、オーブンで150℃×30分間乾燥した。この
とき硬化後の膜厚が8〜10μmであった。次に、銀ペ
ースト印刷回路の上に本発明の活性エネルギー線硬化型
インキを硬化後50μmの厚みになるようにスクリーン
印刷した。これを、紫外線照射装置を用い、積算光量で
1,000mJ/cm2の条件で硬化した。実施例3、
4は紫外線を照射した後、IR炉にて、150℃×3分
間加熱した。 (電気絶縁性評価結果)作製したテストピースの線間電
気絶縁抵抗を直流電圧500ボルトで測定した。評価基
準は以下に従った。結果を表2に示す。 ◎;≧1×1012Ω ○;1×1010〜1×1012Ω △;1×108〜1×108Ω ×;<1×108Ω
【0062】<耐マイグレーション性> (耐マイグレーション性評価用サンプルの作製)電気絶
縁性評価に用いたサンプルと同様にサンプルを作製し
た。 (耐マイグレーション性評価結果)サンプルの銀回路間
に5Vの電位差をかけ、60℃×95%の高温高湿下に
500時間放置した後のマイグレーション性を目視観察
した。評価基準は以下に従った。結果を表2に示す。 ◎;銀回路の変色ほとんどなし ○;銀回路に少し変色が見られる △;銀回路の変色大 ×;マイグレーションによる絶縁不良(ショート)
【0063】
【表2】
【0064】比較例1は共重合ポリエステルが30重量
部未満であり、比較例2は芳香環を有するアクリレート
モノマーを含まないので本特許請求の範囲外である。比
較例3は共重合ポリエステルを使用していないので本特
許請求の範囲外である。
【0065】表2によると、実施例1〜5に示す粘接着
性樹脂組成物を塗布したシートは、比較例1〜3と比べ
ると、タック性、接着強度、電気絶縁性、耐マイグレー
ション性のいずれかの性能で卓越した性能を有すること
が判る。
【0066】
【発明の効果】本発明の活性エネルギー線反応型樹脂組
成物は、粘着性を有しながら良好な接着強度をも有す
る。また、電気絶縁性、耐マイグレーション性も良好で
あるために、電気・電子機器用の粘接着剤として有用で
ある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分とアクリレートモノマーの合計
    量を100重量%としたとき、共重合ポリエステルを3
    0重量%以上含み、かつ芳香環を有する単官能(メタ)
    アクリレートモノマーを30重量%以上含むことを特徴
    とする活性エネルギー線反応型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 共重合ポリエステルが、共重合ポリエス
    テルの二塩基酸成分、ジオール成分のそれぞれの合計量
    を100モル%としたとき、50モル%以上の芳香族二
    塩基酸を含むことを特徴とする請求項1記載の活性エネ
    ルギー線反応型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ガラス転移温度が0℃未満の共重合ポリ
    エステルと0℃以上の共重合ポリエステルを併用するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー
    線反応型樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 チキソ性を有する請求項1〜3記載の活
    性エネルギー線反応型樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 PETフィルム、ITOフィルム、IT
    Oガラスの張り合わせ用途に用いられる請求項1〜4記
    載の活性エネルギー線反応型樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の活性エネルギー線反
    応型樹脂組成物を用いた積層体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013014801A1 (ja) * 2011-07-28 2013-01-31 東洋紡株式会社 活性エネルギー線反応硬化型接着剤組成物、ラベルおよびボトル
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JP2017034236A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 デクセリアルズ株式会社 配線基板の製造方法、及び配線基板
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CN114341217A (zh) * 2019-10-07 2022-04-12 Dic株式会社 水性树脂组合物、水性涂料和涂装有该水性涂料的塑料成形品

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