JP2003238775A - 樹脂組成物および成形体 - Google Patents
樹脂組成物および成形体Info
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Abstract
を有する従来には無かったポリアミドが脂肪族ポリエス
テル中に均一にブレンドされた樹脂組成物を提供するも
のである。 【解決手段】脂肪族ポリエステルにポリアミドがブレン
ドされた海島構造をしており、島成分のドメインサイズ
が0.001〜10μmであることを特徴とする樹脂組
成物。
Description
ルにポリアミドが均一にブレンドされた高性能樹脂組成
物に関するものである。
て、自然環境の中で分解するポリマー素材の開発が切望
されており、脂肪族ポリエステル等、様々なポリマーの
研究・開発、また実用化の試みが活発化している。そし
て、微生物により分解されるポリマー、すなわち生分解
性ポリマーに注目が集まっている。
を原料としているが、石油資源が将来的に枯渇するので
はないかということ、また石油資源を大量消費すること
により、地質時代より地中に蓄えられていた二酸化炭素
が大気中に放出され、さらに地球温暖化が深刻化するこ
とが懸念されている。しかし、二酸化炭素を大気中から
取り込み成長する植物資源を原料としてポリマーが合成
できれば、二酸化炭素循環により地球温暖化を抑制でき
ることが期待できるのみならず、資源枯渇の問題も同時
に解決できる可能性がある。このため、植物資源を原料
とするポリマー、すなわちバイオマス利用ポリマーに注
目が集まっている。
解性ポリマーが大きな注目を集め、石油資源を原料とす
る従来のポリマーを代替していくことが期待されてい
る。しかしながら、バイオマス利用の生分解性ポリマー
は一般に力学特性、耐熱性が低く、また高コストとなる
といった課題あった。これらを解決できるバイオマス利
用の生分解性ポリマーとして、現在、最も注目されてい
るのは脂肪族ポリエステルの一種であるポリ乳酸であ
る。ポリ乳酸は植物から抽出したでんぷんを発酵するこ
とにより得られる乳酸を原料としたポリマーであり、バ
イオマス利用の生分解性ポリマーの中では力学特性、耐
熱性、コストのバランスが最も優れている。そして、こ
れを利用した樹脂製品、繊維、フィルム、シート等の開
発が急ピッチで行われている。
さえ、ナイロンのような従来の石油資源を原料とするポ
リマーに比べるといくつかの欠点を有している。このう
ち大きなものとして、力学特性や耐熱性、耐摩耗性が低
いことが挙げられる。このため、ポリ乳酸に例えばナイ
ロン6をブレンドし、上記欠点を補うことが考えられる
が、通常、ナイロン6はポリ乳酸との相溶性が低く、均
一にブレンドできないという問題があった。またナイロ
ン6の融点は225℃程度であり、ポリ乳酸の170℃
程度に比較すると大幅に高く、ポリマーブレンドの工程
温度をポリ乳酸の熱分解温度である250℃以上とする
必要があった。このように、ポリ乳酸にナイロンを均一
にブレンドすることは困難であった。
リカプロラクトンにナイロン6を大量の相溶化剤を併用
してブロック共重合した例が特開平7−173282号
公報に記載されている。たしかに、大量の相溶化剤を併
用したブロック共重合という手法を用いれば、通常では
ポリマーブレンドが困難な組み合わせであっても、1分
子鎖中にポリカプロラクトンブロックとナイロン6ブロ
ックを交互に存在させることができるため、均一に混合
することが可能である。しかしながら、ブロック共重合
では融点の低下が著しく、高融点成分であるナイロン6
でも融点=201〜214℃(融点降下=11〜24
℃)であった。このため、ナイロンの優れた耐熱性を充
分活かすことができなかった。また、ナイロン6ブロッ
クドメインが小さすぎるため、ナイロン6のバルクの特
性である優れた耐摩耗性を充分活かすことができなかっ
た。また、ブロック共重合工程の温度が260℃という
高温に達するため、これをポリ乳酸にそのまま適用する
と、ポリ乳酸の著しい熱分解が発生する問題もあった。
さらに相溶化剤として用いるp−クロロフェノール等の
ハロゲン化芳香族モノヒドロキシ化合物は、人体に有害
で有るばかりか、環境負荷も大きいという問題があっ
た。
特性、耐熱性、耐摩耗性を有する、従来には無かった脂
肪族ポリエステルを主成分とする樹脂組成物を提供する
ものである。
エステルにポリアミドがブレンドされた海島構造をして
おり、島成分のドメインサイズが0.001〜10μm
であることを特徴とする樹脂組成物により達成される。
とは、脂肪族アルキル鎖がエステル結合で連結されたポ
リマーのことをいい、例えばポリ乳酸、ポリヒドロキシ
ブチレート、ポリブチレンサクシネート、ポリグリコー
ル酸、ポリカプロラクトン等が挙げられる。このうち、
前記したようにポリ乳酸が最も好ましい。また、ポリ乳
酸とは乳酸を重合したものを言い、L体あるいはD体の
光学純度は90%以上であると、融点が高く好ましい。
また、ポリ乳酸の性質を損なわない範囲で、乳酸以外の
成分を共重合していても、ポリ乳酸以外のポリマーや粒
子、難燃剤、帯電防止剤等の添加物を含有していても良
い。ただし、バイオマス利用、生分解性の観点から、ポ
リマーとして乳酸モノマーは50重量%以上とすること
が重要である。乳酸モノマーは好ましくは75重量%以
上、より好ましくは96重量%以上である。また、ポリ
乳酸ポリマーの分子量は、重量平均分子量で5万〜50
万であると、力学特性と成形性のバランスが良く好まし
い。
のアミド結合を有するポリマーのことをいうが、例えば
ナイロン6やナイロン11等を挙げることができる。ま
た、ポリアミドはホモポリマーであっても共重合ポリマ
ーであってもよく、さらに粒子、難燃剤、帯電防止剤等
の添加物を含有していても良い。
170℃以下であるため、ブレンド温度をなるべく低温
化することを考慮し、ポリアミドの融点は250℃以下
であることが好ましく、より好ましくは210℃以下で
ある。一方、ブレンドポリマーの耐熱性を考慮すると、
ポリアミドの融点は150℃以上であることが好まし
い。また、脂肪族ポリエステルにポリアミドをブレンド
したブレンドポリマー樹脂の成形性、成形体の寸法安定
性を向上させるために、該ブレンドポリマー樹脂が結晶
性であることが好ましい。このため、ブレンドするポリ
アミドも結晶性であることが好ましい。なお、示差走査
熱量計(DSC)測定において融解ピークを観測できれ
ば、そのポリマーは結晶性であると判断できる。
を考慮すると、ポリアミドのブレンド比は該ブレンドポ
リマー樹脂全体に対し40重量%以下であることが好ま
しい。一方、脂肪族ポリエステルの特性を向上させる点
を考慮するとポリアミドのブレンド比は5重量%以上で
あることが好ましい。ポリアミドのブレンド比は、好ま
しくは10〜30重量%である。
リアミドが均一にブレンドされていることが重要である
が、ここで、均一にブレンドされているとは以下の状態
をいうものである。すなわち、該ブレンドポリマー成形
体のスライスを透過型電子顕微鏡(TEM)観察により、
いわゆる海島構造を採っており、しかも島ドメインのサ
イズが直径換算で0.001〜10μmまで小さくなっ
ている状態をいうものである。特に成形体を繊維、フィ
ルムとした場合は、その直径や厚みが20μmより小さ
い場合が多いため、島ドメインのサイズが直径換算で
0.001〜2μmであることが好ましい。島ドメイン
のサイズはより好ましくは1μm以下である。また、島
ドメインサイズの分布も狭い方が良く、島ドメインサイ
ズは好ましくは0.05〜1μmの間に島成分の90%
以上が分布することが好ましい。
ミドの相溶性を高めるためにはポリアミドの脂肪族性を
高くすることが有効である。例えば、ナイロン6よりも
メチレン鎖長の長いナイロン11の方が脂肪族ポリエス
テルとの相溶性に優れている。また、ナイロン6ホモポ
リマーは通常、脂肪族ポリエステルとは均一ブレンド困
難であるが、共重合により脂肪族性を高くし、また融点
を低下させることで均一ブレンドが可能となる場合があ
る。なお、ナイロン6ホモポリマーであっても、適切な
相溶化剤を用いたり、またナイロン6を低分子量化ある
いは脂肪族ポリエステル側を高分子量化することで均一
ブレンドが可能となる場合がある。
め、1分子鎖中に脂肪族ポリエステルブロックとポリア
ミドブロックが交互に存在するブロック共重合とは異な
り、脂肪族ポリエステル分子鎖とポリアミド分子鎖は実
質的に独立に存在していることが重要である。この状態
の違いは、ホモポリマーとブレンドポリマー中でのポリ
アミドの融点降下により見積もることができ、ポリアミ
ドの融点降下が3℃以下であれば、脂肪族ポリエステル
とポリアミドはほとんど共重合されておらず(エステル
−アミド交換がほとんど起こっておらず)、実質的に脂
肪族ポリエステル分子鎖とポリアミド分子鎖は独立に存
在するポリマーブレンドの状態であることがわかる。こ
のため、本願ではポリアミドのドメインサイズがブロッ
ク共重合の場合に比べ大きく、ポリアミドのバルクの特
性を充分発揮できるメリットがある。すなわち、ブロッ
ク共重合ではスポイルされていたポリアミドの耐摩耗性
や高融点が充分活かせるのである。本願ではブレンドさ
れたポリアミドの融点降下は2℃以下であることが好ま
しい。
ため、射出成形、押出成形、ブロー成形のような通常の
樹脂成形は元より、紡糸による繊維化や製膜によるフィ
ルム化といったより高度な溶融成形にも適用可能であ
る。通常、樹脂の高性能化にはガラス繊維ブレンドが利
用されているが、ガラス繊維のサイズがミクロンオーダ
ー以上であるため、繊維やフィルムに適用した場合、繊
維径やフィルム厚以上のサイズとなるため、実質的に製
糸や製膜は不可能であった。しかし、本発明の該ブレン
ドポリマーでは、島ドメインサイズは1μm以下とする
ことも可能であるため、そのような問題が無く、脂肪族
ポリエステルの高性能化、用途拡大に大いに寄与できる
のである。特に、繊維および繊維製品はそれを用いた2
次加工も容易であり、好ましい。
工程通過性や製品の力学的強度を充分高く保つために
は、室温での強度は1.0cN/dtex以上とするこ
とが好ましい。また、本発明の繊維の室温での伸度は1
5〜70%であると、繊維製品にする際の工程通過性が
向上し、好ましい。
れば繊維および繊維製品の寸法安定性が良く好ましい。
面、中空断面、三葉断面等の多葉断面、その他の異形断
面についても自由に選択することが可能である。また、
繊維の形態は、長繊維、短繊維等特に制限は無く、長繊
維の場合はマルチフィラメントでもモノフィラメントで
も良い。
他、カップやボード等の熱圧縮成形体等の様々な繊維製
品の形態を採ることができる。
ポリエステルの欠点を克服し、脂肪族ポリエステルを高
性能化することが可能である。例えば、ポリ乳酸繊維で
は降伏応力が低く、力学的に寸法安定性が低いが、本発
明の繊維では降伏応力が向上し、力学的な寸法安定性が
改善できるのである。これにより、ウォータージェット
ルームやエアジェットルームのような高速織機を使用し
ても、緯糸が伸びることが無く織り欠点を大幅に抑制で
きるのである。また、ポリ乳酸繊維は融点が170℃程
度であるため、アイロンをあてると糸の融解により布帛
に穴が空いてしまうが、融点がポリ乳酸より高いポリア
ミドをブレンドすることにより、これを大幅に改善する
ことができるのである。さらに、ポリ乳酸繊維では耐摩
耗性が悪いため、軽度の擦過によりフィブリル化が発生
し布帛欠点となりやすいが、耐摩耗性に優れたナイロン
等をブレンドすることにより、これを大幅に改善できる
のである。このように、本発明により、脂肪族ポリエス
テルの欠点を克服し、用途拡大に大いに寄与できるもの
である。
されるものではないが、例えば以下の様な方法を採用す
ることができる。
のホモポリL乳酸とナイロン11(融点186℃)を2
10〜240℃で2軸押し出し混練機を用いて混練し、
ポリ乳酸にナイロン11が均一ブレンドされた本願樹脂
組成物を得ることができる。そして、これを通常の溶融
紡糸装置を用い、210〜240℃で溶融紡糸した後、
紡速1000〜7000m/分で引き取り、一旦巻き取
った後、延伸温度80〜150℃、熱セット温度80〜
160℃で延伸することにより、本願繊維を得ることが
できる。この時、熱履歴としては245℃以下とすると
ベースポリマーであるポリ乳酸の分解を抑制でき、好ま
しいのである。
成形用途においてはケース、ボード、生活資材、車両用
資材、産業資材等に好適に用いることができる。また、
繊維用途においては、仮撚加工用の原糸、シャツやブル
ゾン、パンツといった衣料用途のみならず、カップやパ
ッド等の衣料資材、カーテンやカーペット、マット、家
具等のインテリアや車両内装やベルト、ネット、ロー
プ、重布、袋類、縫い糸、フェルト、不織布、フィルタ
ー、人工芝等の産業資材用途にも好適に用いることがで
きる。また、フィルム、シート用途においては、包装
材、ラベルの他、ラップフィルム等の生活資材、セパレ
ーター等の産業資材にも好適に用いることができる。
る。なお、実施例中の測定方法は以下の方法を用いた。
測定溶液とした。これをゲルパーミテーションクロマト
グラフィー(GPC)で測定し、ポリスチレン換算で重
量平均分子量を求めた。
酸溶液を調製し、25℃で測定した。
のメタクレゾール溶液を調整し20℃で測定した。
度=200mm/分とし、JIS L1013に示され
る条件で荷重−伸長曲線を求めた。次に破断時の荷重値
を初期の繊度で割り、それを強度とし、破断時の伸びを
初期試料長で割り、伸度として強伸度曲線を求めた。
x下で測定したかせの原長 L1:L0を測定したかせを実質的に荷重フリーの状態
で沸騰水中で15分間処理し、風乾後初荷重0.09c
N/dtex下でのかせ長 E.ポリマーの融点 PERKIN ELMER社製DSC−7を用いて2n
d runで融点を測定した。この時、試料重量を10
mg、昇温速度を16℃/分とした。
型電子顕微鏡(TEM)にてポリアミドのブレンド状態を
観察した。
仮定し面積から直径換算でサイズを計算した。
み立て、平編地を作成した。そして、120℃で生機セ
ット後、98℃で精練し、引き続き分散染料Diani
x Black BG−FS200を使用して110℃で
染色後130℃で仕上げセットした。仕上げセット後の
編地密度は、全水準ウエール30/inch×コース3
1/inchとした。そして、得られた平編地から直径
120mmのサンプルを採取し、その中央部に直径6m
mの穴をあけ、ASTM D 1175に規定されるテー
バ摩耗試験機(Rotary Abraser)に取り付
け、CS#10摩耗輪により荷重500gf(4.9N)
で1000回転摩耗を行った後の生地の表面摩耗状態を
観察した。そして、以下に示す等級で表し、3級以上を
合格とした。
分間処理し、24時間風乾した。このサンプルに0.0
88cN/dtex(0.1gf/d)相当の荷重をかけ
水中に浸漬し、2分後のかせ長L'0を測定した。次
に、水中で0.088cN/dtex相当の荷重を除き
0.0018cN/dtex(2mgf/d)相当の微荷
重に交換し、2分後のかせ長L'1を測定した。そして
下式によりCR値を計算した。
00(%) I.捲縮糸の捲縮数 捲縮糸を荷重フリーの状態で100℃熱水中で自由に収
縮させた後、捲縮数を数えた。
186℃)を用い、これと重量平均分子量15万のホモ
ポリL乳酸(光学純度99%L乳酸、融点170℃)を2
20℃で2軸混練機を用い溶融ブレンドし、ブレンドポ
リマーを得た。この時、ナイロン11のブレンド比はブ
レンドポリマーに対し10重量%とした。これの融点を
測定したところ170℃にポリ乳酸、186℃にナイロ
ン11の融点が観測された。このブレンドポリマーを乾
燥し、紡糸温度を220℃として溶融紡糸し、紡出した
糸条5をチムニー4により25℃の冷却風で冷却固化さ
せた後、集束給油ガイド6により繊維用油剤を塗布し、
交絡ガイド7により糸に交絡を付与した(図2)。これの
溶融紡糸性には全く問題が無く、100kg巻き取りで
の糸切れはゼロであった。その後、周速1250m/分
の非加熱の第1引き取りローラー8で引き取った後、非
加熱の第2引き取りローラー9を介し巻き取った。この
糸を第1ローラー13温度90℃で予熱した後、3.2
倍に延伸し、第2ローラー14で130℃で熱セットを
行い、非加熱の第3ローラー15を介し巻き取り、84
dtex、36フィラメント、丸断面の延伸糸16を得
た(図3)。ここでの延伸性にも全く問題が無く、100
kg巻き取りでの糸切れはゼロであった。
ったところ、図1に示すように均一に分散した海島構造
を採っており、島成分のドメインサイズは直径換算で
0.05〜0.3μmであった。
イロン掛けテストを行ったが、筒編み地に穴が空くこと
は無く、従来のポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ耐熱性が
格段に向上していた。
例1と同様に、ブレンドポリマーを得た。これの融点を
測定したところ、170℃にポリ乳酸、186℃にナイ
ロン11の融点が観測された。そして、これの紡糸、延
伸を実施例1と同様に行い84dtex、72フィラメ
ント、丸断面の延伸糸を得た。得られた繊維の糸横断面
のTEM観察を行ったところ、均一に分散した海島構造
を採っており、島ドメインサイズは直径換算で0.05
〜0.3μmであった。
イロン掛けテストを行ったが、従来のポリ乳酸繊維(比
較例1)に比べ耐熱性が向上していたが、筒編み地にと
ころどころに小さな穴が空いた。
を225℃とした以外は実施例1と同様に、ブレンドポ
リマーを得た。これの融点を測定したところ、170℃
にポリ乳酸、185℃にナイロン11の融点が観測され
た。また、これのTEM観察を行ったところ、均一な海
島構造をしており、島ドメインサイズは直径換算で0.
5〜2.0μmであった。そして、紡糸温度225℃で
実施例1と同様に、これの紡糸、延伸を行い84dte
x、72フィラメント、丸断面の延伸糸を得た。得られ
た繊維の糸横断面のTEM観察を行ったところ、均一に
分散した海島構造を採っており、島ドメインサイズは直
径換算で0.05〜0.4μmであった。
イロン掛けテストを行ったが、筒編み地に穴が空くこと
は無く、従来のポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ耐熱性が
格段に向上していた。
を230℃とした以外は実施例1と同様に、ブレンドポ
リマーを得た。これの融点を測定したところ、169℃
にポリ乳酸、184℃にナイロン11の融点が観測され
た。そして、紡糸温度230℃で実施例1と同様に、こ
れの紡糸、延伸を行い84dtex、24フィラメン
ト、丸断面の延伸糸を得た。得られた繊維の糸横断面の
TEM観察を行ったところ、均一に分散した海島構造を
採っており、島ドメインサイズは直径換算で0.05〜
0.5μmであった。
イロン掛けテストを行ったが、筒編み地に穴が空くこと
は無く、従来のポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ耐熱性が
格段に向上していた。
0.5重量%添加した以外は実施例1と同様に、ブレン
ドポリマーを得た。これの融点を測定したところ、17
0℃にポリ乳酸、186℃にナイロン11の融点が観測
された。そして、実施例1と同様に、これの紡糸、延伸
(延伸倍率3.3倍)を行い84dtex、144フィラ
メント、丸断面の延伸糸を得た。得られた繊維の糸横断
面のTEM観察を行ったところ、均一に分散した海島構
造を採っており、島ドメインサイズは直径換算で0.0
5〜0.9μmであった。この強伸度曲線を図4に示す
が、従来のポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ降伏応力が大
幅に向上していた。
イロン掛けテストを行ったが、筒編み地に穴が空くこと
は無く、従来のポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ耐熱性が
格段に向上していた。
9%L乳酸、融点170℃)とし、混練温度235℃と
した以外は実施例1と同様にブレンドポリマーを得た。
これの融点を測定したところ、170℃にポリ乳酸、1
86℃にナイロン11の融点が観測された。そして、紡
糸温度を240℃、第1引き取りローラー8の周速を6
000m/分とした以外は実施例5と同様に紡糸を行
い、84dtex、36フィラメントの糸を得た。得ら
れた繊維の糸横断面のTEM観察を行ったところ、均一
に分散した海島構造を採っており、島ドメインサイズは
直径換算で0.05〜0.9μmであった。
イロン掛けテストを行ったが、筒編み地に穴が空くこと
は無く、従来のポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ耐熱性が
格段に向上していた。
(融点223℃)を用い、これと重量平均分子量20万の
ホモポリL乳酸(光学純度99%L乳酸、融点170℃)
を245℃で2軸混練機を用い溶融ブレンドし、ブレン
ドポリマーを得た。これの融点を測定したところ、17
0℃にポリ乳酸、223℃にナイロン6の融点が観測さ
れた。このブレンドポリマーを乾燥し、紡糸温度を24
5℃として溶融紡糸し、実施例1と同様に溶融紡糸、延
伸を行った。得られた繊維の糸横断面のTEM観察を行
ったところ、均一に分散した海島構造を採っており、島
ドメインサイズは直径換算で0.05〜0.9μmであ
った。
イロン掛けテストを行ったが、筒編み地に穴が空くこと
は無く、従来のポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ耐熱性が
格段に向上していた。
溶融紡糸し、紡出した糸条5をチムニー4により25℃
の冷却風で糸を冷却固化させた後、集束給油ガイド6に
より繊維用油剤を塗布し、交絡ガイド7により糸に交絡
を付与した(図2)。その後、周速1250m/分の非加
熱の第1引き取りローラー8で引き取った後、非加熱の
第2引き取りローラー9を介して糸を巻き取った。この
未延伸糸11を第1ローラー13温度90℃で予熱した
後、2.8倍に延伸し、第2ローラー14で130℃で
熱セットを行い、非加熱の第3ローラー15を介し巻き
取り、84dtex、24フィラメント、丸断面の延伸
糸を得た(図3)。これの90℃での強伸度曲線を図4、
物性値を表1に示すが、降伏応力が低いものであった。
さらにこの繊維を筒編みし、170℃でアイロン掛けテ
ストを行ったが、ポリ乳酸繊維の融解のため筒編み地に
大きな穴が空き、耐熱性が不良なものであった。
ロン6(融点225℃)を用い、混練温度、紡糸温度を
250℃として実施例7と同様にポリ乳酸にナイロン6
をブレンドし、溶融紡糸を行ったが、糸が五月雨状にな
り、巻き取り不能であった。この五月雨糸の糸横断面の
TEM観察を行ったところ、島ドメインサイズが大きく
直径換算で20μm以上であった。
ター温度130℃、加工速度400m/分でフリクショ
ンディスク仮撚加工を施した。加工性に問題無く、糸切
れ、毛羽は発生しなかった。また、捲縮特性の指標であ
るCR値は20%を超え仮撚加工糸として充分な捲縮を
有していた。そして、これらの耐摩耗テストを行ったと
ころ、表2に示すように実施例1〜7の繊維を原糸とし
た仮撚加工糸は優れた耐摩耗性を示した。
倍、ヒーター温度130℃、加工速度400m/分でフ
リクションディスク仮撚加工を施したが、熱板上で糸が
弛み糸かけ不能であった。次に、熱板温度110℃に下
げて加工を施したところ、やはり糸かけに問題があった
が、糸を巻き取ることは可能であった。捲縮特性の指標
であるCR値は21%と充分なものであったが、耐摩耗
性は2級と不良であった(表2)。
仮撚加工糸を経糸および緯糸に用い、ウォータージェッ
トルームで平織りを作製した。得られた平織りを常法に
したがい60℃で精練した後、140℃で中間セットを
施した。これは、織り欠点はなく品位に優れたものであ
った。さらに常法にしたがい110℃で染色した。得ら
れた布帛は、きしみ感、ソフト感があり、衣料用として
優れた風合いを有していた。また、染色斑も無く品位に
優れたものであった。
平織りを作製した。しかし、緯糸打ち込み時の張力によ
り緯糸が伸びてしまい、織り欠点が多発した。これを実
施例9同様に染色したところ染色斑が多発し品位に劣る
ものであった。
1600m/分で引き取りトウとし、90℃水槽中で4
倍に延伸した。そして、クリンパーを通した後、カット
し、90℃で弛緩熱処理を施し、単糸繊度6dtex、
繊維長60mmのカットファイバーを得た。得られた繊
維の糸横断面のTEM観察を行ったところ、均一に分散
した海島構造を採っており、島ドメインサイズは直径換
算で0.05〜0.3μmであった。これを220℃で熱
圧縮成形し厚さ3mmのボードを得た。
温度を超えると急激に軟化するが、ポリマーが一旦結晶
化すると、軟化温度をガラス転移温度より高くすること
が可能であり、場合によっては融点付近まで軟化を抑制
できる場合がある。このため、該ボードの耐熱性を以下
のようにして評価した。すなわち、得られたボードを幅
2cmにカットし、支点間距離50cmとして、中心に
1kgの重りを乗せ、80℃で20分間保持した。これ
を冷却後、重りを取り去り、ボードの変形を観察した。
ここで得られたボードはポリL乳酸単独のもの(比較例
5)とは異なり、変形は観測されず、耐熱性が向上して
いることが確認できた。
0と同様にしてボードを得た。しかしながら、このボー
ドはほとんど結晶化しておらず、実施例10と同様の8
0℃で荷重を加える耐熱性評価を行ったところ、変形が
観測され耐熱性に劣るものであった。
℃で溶融紡糸を行った。このとき、口金吐出孔はY型と
し、その口金吐出孔長は0.5mmのものを用いた。紡
出糸は800m/分で引き取り、次いで、1段目の延伸
倍率を1.4倍、トータル倍率を4.0倍の条件で2段延
伸を行い、さらにジェットノズルを用いて捲縮を付与し
てから450dtex、90フィラメントのカーペット
用の嵩高加工糸を巻き取った。得られた繊維の糸横断面
のTEM観察を行ったところ、均一に分散した海島構造
を採っており、島ドメインサイズは直径換算で0.05
〜0.3μmであった。これの捲縮数は15個/mであ
り、良好な捲縮を示した。
1と同様にしてカーペット用嵩高加工糸を得た。これの
捲縮数は6個/mであり、不充分な捲縮であった。
℃に加熱された直径150mmのスクリューを備えた単
軸押出機に投入して、溶融押出を行い、繊維焼結ステン
レス金属フィルター内で濾過した後、Tダイよりシート
状に吐出し、該シートを表面温度25℃の冷却ドラム上
に、ドラフト比3で20m/分の速度で密着固化させ急
冷し、実質的に無配向の未延伸フィルムを得た。
複数のロール群からなる縦延伸機を用い、ロールの周速
差を利用して、85℃の温度でフィルムの縦方向に3.
5倍の倍率で延伸した。その後、このフィルムの両端部
をクリップで把持して、テンターに導き、延伸温度85
℃、延伸倍率3.0倍でフィルムの幅方向に延伸した。
次いで、160℃の温度で熱処理を行った後、室温まで
冷却した後、フィルムエッジを除去し、厚さ20μmの
二軸配向フィルムを得た。得られたフィルムの横断面の
TEM観察を行ったところ、均一に分散した海島構造を
採っており、島ドメインサイズは直径換算で0.05〜
0.4μmであった。
強度は130MPa、縦方向熱収縮は0.5%、横方向
熱収縮は0.5%であり、強度、収縮とも充分なもので
あった。なお、熱収縮は乾熱120℃雰囲気中に無荷重
下30分間放置した時の寸法変化から求めた。
2と同様にして、製膜を行ったが160℃での熱処理し
た際にポリ乳酸の部分融解が原因と考えられる破れが発
生し、実質的に製膜不能であった。そこで、熱処理温度
を160℃から140℃に低下させて製膜を行い、厚さ
20μmの二軸配向フィルムを得た。
強度は150MPa、縦方向熱収縮は2.5%、横方向
熱収縮は2.5%であり、強度は充分であったが、収縮
が大きくなってしまった。
240℃に加熱された直径150mmのスクリューを備
えた単軸押出機に投入して、シリンダー温度240℃、
金型温度40℃で射出成形し、縦100mm、横20m
m、厚さ3mmの試験片を作製した。得られた試験片の
横断面のTEM観察を行ったところ、均一に分散した海
島構造を採っており、島ドメインサイズは直径換算で
0.05〜1.8μmであった。雰囲気温度120℃と
し、これに支点間距離80mmで1kgの重りを30分
間乗せたが、室温まで冷却した時の残留変形は無かっ
た。
シリンダー温度を220℃とした以外は、実施例13と
同様にして試験片を作製した。雰囲気温度120℃と
し、これに支点間距離80mmで1kgの重りを30分
間乗せたが、室温まで冷却した時に顕著な残留変形が見
られた。
ポリブチレンサクシネート(昭和高分子“ビオノーレ”
融点118℃)を3:1でブレンドしたものを用い、こ
れに実施例1と同様にナイロン11を10重量%ブレン
ドしたブレンドポリマーを220℃で作製した。これの
融点を測定したところ、118℃にポリブチレンサクシ
ネート、170℃にポリ乳酸、186℃にナイロン11
の融点が観測された。そして、このブレンドポリマーを
用いて、やはり実施例1と同様にして、84dtex、
36フィラメント、丸断面の延伸糸を得た。得られた繊
維の糸横断面のTEM観察を行ったところ、均一に分散
した海島構造を採っており、島ドメインサイズは直径換
算で0.05〜0.9μmであった。この延伸糸の耐摩耗
テストを行ったところ耐摩耗性4級と優れたものであっ
た。
クシネートを用いた以外は、実施例1と同様にして、ブ
レンドポリマーを得た。これの融点を測定したところ、
118℃にポリブチレンサクシネート、186℃にナイ
ロン11の融点が観測された。そして、このブレンドポ
リマーを用いて、やはり実施例1と同様にして、84d
tex、36フィラメント、丸断面の延伸糸を得た。得
られた繊維の糸横断面のTEM観察を行ったところ、均
一に分散した海島構造を採っており、島ドメインサイズ
は直径換算で0.05〜1μmであった。この延伸糸の
耐摩耗テストを行ったところ耐摩耗性4級と優れたもの
であった。
ドが均一ブレンドされていることを特徴とする樹脂組成
物を使用することにより、脂肪族ポリエステルの欠点で
あった力学特性や耐熱性、耐摩耗性を大幅に向上するこ
とができ、脂肪族ポリエステルの用途展開を大きく拡げ
ることができる。
肪族ポリエステルのブレンド状態を示すTEM写真であ
る。
繊維の強伸度曲線を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】脂肪族ポリエステルにポリアミドがブレン
ドされた海島構造をしており、島成分のドメインサイズ
が0.001〜10μmであることを特徴とする樹脂組
成物。 - 【請求項2】ポリアミドが結晶性であり、融点が150
〜250℃であることを特徴とする請求項1記載の樹脂
組成物。 - 【請求項3】ポリアミドのブレンド比が樹脂組成物全体
に対し5〜40重量%であることを特徴とする請求項1
または2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】請求項1〜3のうちいずれか1項記載の樹
脂組成物を少なくとも一部に含むことを特徴とする成形
体。 - 【請求項5】成形体が繊維であることを特徴とする請求
項4記載の成形体。
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