JP2003239780A - エンジン自動停止・自動再始動装置 - Google Patents

エンジン自動停止・自動再始動装置

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JP2003239780A
JP2003239780A JP2002034843A JP2002034843A JP2003239780A JP 2003239780 A JP2003239780 A JP 2003239780A JP 2002034843 A JP2002034843 A JP 2002034843A JP 2002034843 A JP2002034843 A JP 2002034843A JP 2003239780 A JP2003239780 A JP 2003239780A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機及びインバータ等の低廉化によって問
題となるエンジン自動再始動時のショック低減を可能に
する。 【解決手段】 エンジンと同期回転する電動機と、トル
クコンバータを備えた自動変速機とが搭載された車両に
適用され、エンジンからの駆動トルクが車両の駆動輪に
伝達可能な状態で、車両の運転条件に応じてエンジンの
自動停止・自動再始動を行うエンジン自動停止・自動再
始動装置において、車両のブレーキ制動力を検知するブ
レーキ制動力検知手段を有し、エンジンが自動停止した
車両停車中にブレーキ制動力が所定の第1判定値以下に
なると電動機によってエンジンを回転させ、ブレーキ制
動力が第1判定値よりも小さい所定の第2判定値以下に
なるとエンジンの燃焼を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン自動停止
・自動再始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の燃費や排気エミッションの改善を
図るために、エンジン自動停止・自動再始動装置を備え
た車両が従来より知られている。
【0003】このエンジン自動停止・自動再始動装置
は、前進方向の駆動力が駆動輪に伝達可能な状態で車両
が一時的に停止する場合、すなわち自動変速機のセレク
トレバーがDレンジの状態で、信号待ちなどにより車両
が一時的に停止する場合に、エンジンが自動停止する。
そして、車両が再び発進する際には、エンジンを自動的
に再始動する。
【0004】ところで、エンジンを自動再始動する際に
は、エンジン自動停止からエンジン自動再始動までの間
に、エンジンの吸気通路内の負圧が小さく(大気圧に近
く)なっている。この状態でエンジンの燃焼を開始する
と、燃焼圧力が大きいためエンジン回転が吹けあがり、
エンジン回転数が急激に上昇するいわゆるオーバーシュ
ートによって、駆動トルクが急激に上昇し、車両乗員に
不快なショックを与えることがある。
【0005】このような問題に対して、特開2000−
205003号公報には、エンジンと同期回転するモー
タジェネレータ(電動機)によって、エンジンを所定の
エンジン回転数までモータリングさせた後、もしくはエ
ンジンを上記モータジェネレータによって所定時間モー
タリングさせた後に、エンジンの燃焼を開始すると共
に、上記モータジェネレータを回転数制御し、エンジン
回転数が所定の目標回転数を越えた場合には、モータジ
ェネレータを力行運転から回生運転に切り換えることに
よって、エンジン回転数のオーバーシュートを抑制し、
駆動力の急激な立ち上がりにより発生するショックを軽
減する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術においては、エンジンを燃焼させる際に、
車両に作用しているブレーキ制動力の大きさを考慮して
いないため、エンジンの燃焼を開始する際にブレーキ制
動力が残っている場合、エンジンの燃焼によって急上昇
したエンジントルクがモータジェネレータの回生運動に
よって吸収しきれなかった場合には、エンジントルクに
よる駆動力がブレーキによって押さえ込まれ、この駆動
力の反力をエンジンや自動変速機のマウントが受け、車
体に伝達することによって運転者にショックを伝えてし
まうという問題がある。
【0007】また、モータジェネレータの回転数制御を
行うためには、モータジェネレータの力行運転と回生運
転の切換制御を高精度に行う必要があり、そのためにス
イッチング素子や高速演算可能なモータコントローラ及
びインバータ等のドライバが必要となり、これらドライ
バによるコスト上昇、重量増加、車両への搭載性悪化と
いう問題が生じている。また、これらドライバの原価低
減を図るとモータジェネレータの回転数制御を高精度に
行うことができず、エンジン回転数のオーバーシュート
の抑制が出来なくなるという問題がある。
【0008】そこで、本発明に係るエンジンの自動停止
・自動再始動装置は、電動機及びインバータ等の低廉化
によって問題となるエンジン自動再始動時のショックに
対し、エンジンの燃焼開始条件にブレーキ制動力を考慮
することにより、このショックの低減を可能にすること
を目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に記載
の発明は、エンジンと同期回転する電動機と、トルクコ
ンバータを備えた自動変速機とが搭載された車両に適用
され、エンジンからの駆動トルクが車両の駆動輪に伝達
可能な状態で、車両の運転条件に応じてエンジンの自動
停止・自動再始動を行うエンジン自動停止・自動再始動
装置において、上記エンジン自動停止・自動再始動装置
は、車両のブレーキ制動力を検知するブレーキ制動力検
知手段を有し、エンジンが自動停止した車両停車中にブ
レーキ制動力が所定の第1判定値以下になると上記電動
機によってエンジンを回転させ、ブレーキ制動力が上記
第1判定値よりも小さい所定の第2判定値以下になると
エンジンの燃焼を開始させることを特徴としている。エ
ンジンの燃焼開始時には、エンジンは電動機によって既
に起動している状態(モータリング)となっているの
で、吸気負圧が発達して吸入空気量が減少し、燃焼圧力
は低くなっている。また、エンジンの燃焼開始時期をブ
レーキ制動力から決定することによって、電動機を回転
数制御する必要がない。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記ブレーキ制動力検知手段は、ブレ
ーキ制動力として、ブレーキ液圧またはブレーキペダル
の踏み込み量を測定していることを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、ブレーキ制動力の第2判定値
は、エンジンの燃焼開始に伴って発生するエンジン回転
数のオーバーシュートに起因するオーバーシュートトル
クが車両の駆動輪に伝達されたときに、上記オーバーシ
ュートトルクが上記駆動輪のわずかな回転を許容する程
度となるように設定されていることを特徴としている。
これによって、オーバーシュートトルクによって駆動輪
が僅かに回転することになり、エンジンや自動変速機等
のマウントが受けるオーバーシュートトルクの反力が減
少する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明において、ブレーキ制動力が第1
判定値以下となってから所定時間経過すると、ブレーキ
制動力が第2判定値以下になっていなくともエンジンの
燃焼を開始させることを特徴としている。これによっ
て、例えば、ブレーキ制動力が第1判定値と第2判定値
との間の値に長時間保持されたような場合にも、所定時
間が経過したらエンジンの燃焼が開始されるため、電動
機の作動時間が過大になることを防止できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンの燃焼開始時
期をブレーキ制動力から決定することによって、エンジ
ンの燃焼開始に伴って発生するエンジン回転数のオーバ
ーシュートに起因するオーバーシュートトルクが、車両
の駆動輪に伝達されても、ブレーキ制動力が小さけれ
ば、駆動輪がわずかに回転することによって吸収される
ことになる。すなわち、電動機を回転数制御することに
よってエンジン回転数のオーバーシュートに起因するオ
ーバーシュートトルクを抑制する必要がない。
【0014】従って、回転数制御をしない電動機を用い
ても、エンジン回転数のオーバーシュートに起因して運
転者が感じるショックを抑制することが可能となり、ス
イッチング素子、モータコントローラ及びインバータ等
のドライバ及び電動機自身のコスト低減を図ることがで
きる。
【0015】また、請求項4の発明によれば、電動機の
作動時間が過大になることを防止でき、電動機の消費電
力を節約することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0017】図1に示すように、エンジン1の後端に
は、自動変速機2が接続されている。この自動変速機2
は、エンジン1側のトルクコンバータ3と、トルクコン
バータ3を介してエンジン1に接続されたCVT(連続
無段可変変速機)4とからなり、CVT4の出力側は、
一般の自動車と同様に、図示せぬ終減速装置を介して駆
動輪(図示せず)に接続されている。尚、CVT4の代
わりに有段自動変速機を用いてもよい。
【0018】エンジン1の前端には、クランクシャフト
5と一体に回転するクランクプーリ6が配設されてい
る。そして、このクランクプーリ6と、電動機としての
ACモータジェネレータ7(以下、ACモータと記す)
の出力軸7aに取り付けられたモータプーリ8とには、
ベルト9が巻き掛けられている。すなわち、ACモータ
7とクランクシャフト5とは同期回転するよう構成され
ている。
【0019】ACモータ7は、トータルコントロールユ
ニット10からの指令を受けたモータコントローラ11
により、起動及び停止並びに、力行運転、回生運転の切
り換えが制御されている。すなわち、エンジン始動時等
のACモータ7の力行運転時には、ACモータ7にイン
バータ12を介してバッテリ13からの電力を供給し、
エンジン1の回転を受けたACモータ7の回生運転時に
は、ACモータ7の発電及びACモータ7で発電されて
電力のバッテリ13への充電を制御する。
【0020】トータルコントロールユニット10は、エ
ンジンコントロールモジュール14と伴にエンジン1の
運転制御を行うものであって、バッテリ13の充電量を
検知するバッテリコントローラ15からの信号が入力さ
れている。さらに、トータルコントロールユニット10
には、CVT4の油温を検出する油温センサ16、CV
T4の油圧を検出する油圧センサ17、エンジン1の冷
却水温を検出する水温センサ18、アクセルペダルのオ
ン−オフを検知するアクセルセンサ20、エンジン回転
数を検出するエンジン回転数センサ21、車両速度を検
出する車速センサ22、自動変速機2のセレクト位置を
検出するセレクト位置センサ23、車両のドアやボンネ
ット等の開閉装置の開閉状態を検出する開閉センサ2
4、ブレーキペダルの操作をアシストするブレーキ負圧
ブースターの負圧を検出するブレーキ負圧ブースターセ
ンサ25、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレ
ーキ制動力検知手段としてのブレーキペダルセンサ26
及びブレーキ液圧を検出するブレーキ制動力検知手段と
してのブレーキ液圧センサ27、からの信号が入力され
ている。
【0021】尚、ブレーキ制動力は、ブレーキ液圧、ブ
レーキペダル踏み込み量に比例するものであり、ブレー
キ液圧、ブレーキペダル踏み込み量を検出することによ
って推定できる。また、開閉センサ24は、ドアやボン
ネット等の車両の全ての開閉装置の開閉状態を検知する
ものである。
【0022】トータルコントロールユニット10は、暖
機運転終了後に車両を一時停止する場合に、エンジン自
動停止要求(詳しく後述する)があったと判定すると、
エンジン1の燃料噴射を停止してエンジン1を停止させ
る(エンジン自動停止)。また、トータルコントロール
ユニット10は、エンジン自動再始動要求(詳しくは後
述)があったと判定すると、エンジン自動再始動を行
う。
【0023】ここで、トータルコントロールユニットで
実行される制御内容について、図2のフローチャートに
したがって説明する。
【0024】まず、ステップ1でエンジン1がアイドル
ストップ中、すなわち自動停止した状態であるか確認
し、エンジン1が自動停止中であればステップ2へと進
み、エンジン1が自動停止中でなければステップ13へ
と進む。
【0025】ステップ2では、ACモータ7の起動要求
の有無を判定する。すなわち、自動変速機2のセレクト
レバーがDレンジにあり、ブレーキペダルが運転者によ
って踏み込まれ、車速が0(km/h)、かつドア及び
ボンネット等の開閉装置が全て閉の状態でのエンジン自
動停止中に、アクセルON、ブレーキOFF、バッテリ
13の充電量が所定値以下(バッテリSOC低下)、ブ
レーキ負圧ブースターの負圧が所定値以下、エンジン水
温が所定値以下、CVT4の油温が所定値以下、CVT
4の油圧が所定値以下、のいずれかが検知されると、A
Cモータ7の起動要求有りとトータルコントロールユニ
ット10が判定する。尚、アクセルONは、アクセルペ
ダルの踏み込み量が所定値以上となった場合に検知す
る。ブレーキOFFは、ブレーキペダルの踏み込み量が
所定のペダル踏み込み量第1判定値以下となった場合、
もしくはブレーキ液圧が所定のブレーキ液圧第1判定値
以下となって場合に検知する。
【0026】そして、ステップ2でACモータ7の起動
要求が有りと判定されるとステップ3に進み、直ちにA
Cモータ7を起動させ、ACモータ7の力行運転により
エンジン1のモータリングを開始する。
【0027】ステップ4では、ACモータ7の起動要求
がブレーキOFFによってなされたものかを判定する。
ブレーキOFFによってACモータ7の起動要求がなさ
れた場合には、ステップ5に進み、ブレーキOFF以外
の場合にはステップ8に進む。
【0028】ステップ5では、モータリング開始後、す
なわちACモータ7起動後、から所定の一定時間(例え
ば1〜2秒)が経過しているかどうかを判定する。所定
の一定時間が経過していない場合には、ステップ6に進
み、ブレーキOFFによってブレーキ制動力が所定の着
火許可しきい値以下になったかを判定する。詳述すれ
ば、ブレーキペダルの踏み込み量がペダル踏み込み量第
1判定値よりも小さい所定のペダル踏み込み量第2判定
値(着火許可しきい値)以下、もしくはブレーキ液圧が
ブレーキ液圧第1判定値よりも小さい所定のブレーキ液
圧第2判定値(着火許可しきい値)以下となっていれ
ば、ステップ7に進み、エンジン1の燃焼を開始する。
【0029】また、ステップ5にて、モータリング開始
後、所定の一定時間が経過していれば、ブレーキペダル
の踏み込み量がペダル踏み込み量第2判定値(着火許可
しきい値)以下、もしくはブレーキ液圧がブレーキ液圧
第2判定値(着火許可しきい値)以下になっていなくて
も、ステップ7に進みエンジン1の燃焼を開始する。
【0030】ステップ4からステップ8に進んだ場合に
は、モータリング(ステップ8)を継続し、このモータ
リング中に、ブレーキOFFが検知されると(ステップ
9)、ステップ5に進む。また、ステップ8にてモータ
リング開始してからブレーキOFFが検知されずに所定
の一定時間(1〜2秒)が経過すると(ステップ1
0)、ステップ7に進みエンジン1の燃焼を開始する。
【0031】エンジン1の燃焼を開始すると、ステップ
11にてエンジン回転数が所定の目標回転数に到達した
かを判定する。尚、この目標回転数は、具体的には、エ
ンジン1のアイドル回転数である。
【0032】ステップ11では、エンジン回転数のオー
バーシュートを考慮し、エンジン回転数が一定時間連続
して目標回転数(アイドル回転数)を保った場合に、エ
ンジン回転数が目標回転数に到達したと判定する。ステ
ップ11でエンジン回転数が目標回転数に到達したと判
定されると、ステップ12に進み、ACモータ7を停止
する。
【0033】ステップ13では、エンジン1の自動停止
要求の有無を判定する。すなわち、自動変速機2のセレ
クトレバーがDレンジにあり、ブレーキペダルが運転者
によって踏み込まれ、車速が0(km/h)、かつドア
及びボンネット等の開閉装置が全て閉の状態でエンジン
1が燃焼している場合に、アクセルOFF、ブレーキO
N、バッテリ13の充電量(バッテリSOC)が所定値
以上、ブレーキ負圧ブースターの負圧が所定値以上、エ
ンジン水温が所定値以上、CVT4の油温が所定値以
上、CVT4の油圧が所定値以上、であれば、エンジン
自動停止要求有りとトータルコントロールユニット10
が判定し、ステップ14でエンジン1を停止する。
【0034】このように、ステップ1からステップ12
までがエンジン自動再始動に関する制御であり、ステッ
プ13、ステップ14がエンジン自動停止に関する制御
である。
【0035】尚、アクセルOFFは、アクセルペダルの
踏み込み量が所定値以下となった場合に検知する。ブレ
ーキONは、ブレーキペダルの踏み込み量が所定値以上
となった場合、もしくはブレーキ液圧が所定値以上とな
って場合に検知する。また、ACモータ7の起動要求並
びにエンジン自動停止要求に、ブレーキ負圧ブースター
の負圧、エンジン水温、CVT4の油温及び油圧、及び
バッテリ13の充電量(バッテリSOC)の条件が入っ
ているのは、これらのパラメータの影響により、エンジ
ン自動再始動時の始動時間がばらついてしまうのを防止
するためである。
【0036】図3は、エンジン自動再始動時のタイミン
グチャートを示している。この図3においては、ブレー
キOFFの条件として、ブレーキ液圧を例に挙げてい
る。
【0037】ブレーキ制動力に対応するブレーキ液圧が
所定のブレーキ液圧第1判定値以下になると、ACモー
タ7は力行運転を開始する。ブレーキ液圧がブレーキ液
圧第1判定値よりも小さい所定のブレーキ液圧第2判定
値(着火許可しきい値)以下となると、エンジン1の燃
焼を開始する。ブレーキ液圧第2判定値(着火許可しき
い値)は、エンジン1の燃焼開始に伴って発生するエン
ジン回転数のオーバーシュートに起因するオーバーシュ
ートトルクが車両の駆動輪に伝達されたときに、オーバ
ーシュートトルクが駆動輪のわずかな回転を許容する程
度となるように設定されている。
【0038】エンジン1の燃焼開始後、エンジン回転数
がアイドル回転数等の所定の目標回転数に達すると、A
Cモータ7の運転は回生運転に切替えられる。尚、AC
モータ7は、エンジン回転数が目標回転数で安定してか
ら一定時間経過すると、運転を停止する。
【0039】運転者の再発進の意図は、ブレーキペダル
の踏み込み量もしくはブレーキ液圧の変化といった踏み
込んだブレーキペダルを緩める動作によって検知され、
それをトリガーとしてACモータ7を力行運転し、その
後にエンジン1の燃焼を開始し、エンジン1を瞬時に自
動再始動させる。
【0040】トルクコンバータを備えた車両の場合、D
レンジからエンジンの燃焼を開始すると、エンジン回転
数に応じた駆動力が駆動輪に伝達されるため、エンジン
回転数がオーバーシュートすると、急激に駆動輪に駆動
力が作用する。
【0041】ブレーキ制動力が残った状態で駆動力が駆
動輪に伝達されると、駆動力の反力をエンジン1や自動
変速機2のマウントが受け、車体に伝達してしまうた
め、図3中に破線で示すように、運転者の感じるショッ
クは許容範囲以上のものとなり、運転者に違和感を与え
てしまう。
【0042】車輪がブレーキ等で固定されていない状態
であれば、駆動力は車両を動かす力として用いられるた
めエネルギーは消費され、エンジンやCVT(自動変速
機)のマウントから車体に伝達される駆動力の反力は減
少し、運転者が感じるショックを緩和することができ
る。すなわち、車両はわずかに動くことになるが、もと
もと運転者が発進の意図を持っているため問題はない。
【0043】従って、本発明のように、ブレーキ制動力
が小さく、エンジン回転数のオーバーシュート時のショ
ックが緩和できるブレーキ液圧もしくはブレーキペダル
の踏み込み量をそれぞれブレーキ液圧第2判定値(着火
許可しきい値)、踏み込み量第2判定値(着火許可しき
い値)とし、エンジン1の燃焼開始を許可すれば、エン
ジン1の自動再始動時に運転者が受けるショックを緩和
することができる。
【0044】また、ACモータ7を回転数制御すること
なくエンジン1の自動再始動時に運転者が受けるショッ
クを緩和することができるので、ACモータ7の制御電
流をスカラー制御化してインバータ12やモータコント
ローラ11を簡略化することが可能となり、スイッチン
グ素子、モータコントローラ11及びインバータ12等
のドライバ及びACモータ7自身のコスト低減を図るこ
とができる。
【0045】また、ブレーキ制動力が第1判定値から第
2判定値に達するまでの時間間隔、すなわち、ブレーキ
液圧がブレーキ液圧第1判定値からブレーキ液圧第2判
定値に達するまでの時間間隔、もしくはブレーキペダル
踏み込み量が踏み込み量第1判定値から踏み込み量第2
判定値に達するまでの時間間隔、が1〜2秒程度の一定
時間を経過した場合(ゆっくりとブレーキペダルを緩め
る場合)、ACモータ7の起動により吸気負圧が発達
し、エンジン燃焼を行っても吸入空気量が減少している
ため、燃焼圧力は低く、オーバーシュートは発生せず、
ショックも発生することはない。
【0046】従って、ブレーキ制動力の第1判定値と第
2判定値(着火許可しきい値)との時間間隔が一定時間
以上となる場合は、ブレーキ制動力が第1判定値以下に
なってから、例えば2秒後にエンジン燃焼を開始すれ
ば、ショックを防止しつつ、モータリングを長時間続け
ることによる電力消費を削減し、燃費の悪化を防止する
ことができる。
【0047】尚、上述した第1実施例においては、ブレ
ーキ制動力として、ブレーキ液圧とブレーキペダルの踏
み込み量の双方を検知しているが、いずれか一方のみを
トータルコントロールユニット10にて検知するように
してもよい。
【0048】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。尚、上述した第1実施例と同一構成の部分について
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0049】この第2実施例は、電動機としてDCモー
タ30を用いており、DCモータ30は、クラッチ31
を介してモータプーリ8に接続されている。クラッチ3
1は、DCモータ30の起動と同時に、DCモータ30
とモータプーリ8とを接続し、DCモータ30の停止と
同時にDCモータ30とモータプーリ8とを切り離すよ
うトータルコントロールユニット10によって制御され
ている。
【0050】クラッチ31の断続制御は、DCモータ3
0の起動・停止と同時に行われており、DCモータ30
の回転中のみDCモータ30がエンジン1と同期回転す
るよう制御されている。
【0051】DCモータ30の起動制御はコントロール
ユニット10によって行われ、その起動のタイミングは
上述した第1実施例と同じである。すなわち、エンジン
1の自動停止中に、ブレーキ液圧が所定のブレーキ液圧
第1判定値以下、もしくはブレーキペダル踏み込み量が
所定の踏み込み量第1判定値以下になると、DCモータ
30を起動し、エンジン燃焼後、エンジン回転数が目標
回転数に達するとDCモータ30を停止する。
【0052】このように電動機としてDCモータ30を
用いても、ブレーキ制動力が第1判定値以下になった時
にDCモータ30を起動し、ブレーキ制動力が所定の第
2判定値以下また、ブレーキ制動力が第1判定値以下に
なってから所定時間経過した時に、エンジン1の燃焼を
開始すれば、上述した第1実施例と同様の効果を奏する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの自動停止・自動再始動
装置のシステム構成を示す説明図。
【図2】本発明に係るエンジンの自動停止・自動再始動
装置の制御内容を示すフローチャート。
【図3】本発明に係るエンジンの自動停止・自動再始動
装置におけるエンジンの自動再始動時のタイミングチャ
ート。
【図4】本発明に係るエンジンの自動停止・自動再始動
装置の他の実施形態のシステム構成を示す説明図。
【符号の説明】
1…エンジン 2…自動変速機 3…トルクコンバータ 4…CVT(連続無段可変変速機) 7…ACモータ 10…トータルコントロールユニット 11…モータコントローラ 12…インバータ 13…バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02N 11/04 F02N 11/04 A 11/10 11/10 A C 15/00 15/00 E Fターム(参考) 3G084 BA28 CA01 DA11 EB16 EC01 FA03 FA05 FA06 FA10 FA20 FA33 3G092 AA01 AB02 AC03 CA01 DG08 EA16 FA04 FA30 GA01 HE01Z HE08Z HF02Z HF05Z HF08Z HF11Z HF12Z HF26Z 3G093 AA05 BA02 BA21 BA22 CA01 DA01 DA05 DB05 DB07 DB09 DB15 DB19 EC02 FA12 FB03 FB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと同期回転する電動機と、トル
    クコンバータを備えた自動変速機とが搭載された車両に
    適用され、エンジンからの駆動トルクが車両の駆動輪に
    伝達可能な状態で、車両の運転条件に応じてエンジンの
    自動停止・自動再始動を行うエンジン自動停止・自動再
    始動装置において、 上記エンジン自動停止・自動再始動装置は、車両のブレ
    ーキ制動力を検知するブレーキ制動力検知手段を有し、
    エンジンが自動停止した車両停車中にブレーキ制動力が
    所定の第1判定値以下になると上記電動機によってエン
    ジンを回転させ、ブレーキ制動力が上記第1判定値より
    も小さい所定の第2判定値以下になるとエンジンの燃焼
    を開始させることを特徴とするエンジン自動停止・自動
    再始動装置。
  2. 【請求項2】 上記ブレーキ制動力検知手段は、ブレー
    キ制動力として、ブレーキ液圧またはブレーキペダルの
    踏み込み量を測定していることを特徴とする請求項1に
    記載のエンジン自動停止・自動再始動装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキ制動力の第2判定値は、エンジ
    ンの燃焼開始に伴って発生するエンジン回転数のオーバ
    ーシュートに起因するオーバーシュートトルクが車両の
    駆動輪に伝達されたときに、上記オーバーシュートトル
    クが上記駆動輪のわずかな回転を許容する程度となるよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のエンジン自動停止・自動再始動装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキ制動力が第1判定値以下となっ
    てから所定時間経過すると、ブレーキ制動力が第2判定
    値以下になっていなくともエンジンの燃焼を開始させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエン
    ジン自動停止・自動再始動装置。
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JP2012025193A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Advics Co Ltd エンジン自動停止再始動制御装置

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