JP2003252001A - 自動二輪車用キャストホイール - Google Patents
自動二輪車用キャストホイールInfo
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Abstract
を短縮するとともに、中子のスポーク成形用の棒状部を
確実に保持できるようにしてスポークの精度を向上させ
る。 【解決手段】 スポーク3を回転方向の後側が開放する
断面C字状に形成する。このスポーク3の内側の空間S
1をハブ2内の空間S2に連通させた。
Description
リムとを一体に形成した自動二輪車用キャストホイール
に関するものである。
は、例えば実公平5−22401号公報に開示されたも
のがある。この公報に示されたキャストホイールは、ハ
ブから放射状に延びる5本のスポークによってハブとリ
ムとが接続されている。前記スポークとハブは、一つの
中子を金型内に装填することによって成形されるもので
あり、したがってスポーク内およびハブ内の空間が互い
に連通された中空部が形成される。前記中子は、ハブを
成形するための円筒部の周面からスポーク成形用の5本
の棒状部が放射状に延びるように形成されたものであ
る。
は、剛性を高く保ちながら軽量化を図ることができるよ
うに、スポークに長手方向に延びる切欠きが形成された
ものがある(例えば実公平5−29121号公報参
照)。このスポークは、ホイールの回転方向の後側の部
位が開放されるように断面C字状に形成されている。ま
た、このキャストホイールは、ハブを成形するための中
子と、スポークを成形するための中子とが別体に形成さ
れており、ハブ成形用中子の周囲にスポーク成形用の中
子を放射状に配置することによって成形されている。
ストホイールのうち、一つの中子でハブとスポークとを
成形する前者のキャストホイールは、中子におけるスポ
ーク成形用の棒状部を成形時に精度よく保持することが
できないために、スポークの先端部の肉厚が不均一にな
り易いという問題があった。前記棒状部を精度よく保持
できないのは、棒状部がハブ成形用の円柱部に片持ち支
持されているため、棒状部の先端部分の位置を確実に規
制することができないからである。
ク成形用の棒状部を保持できるが、中子の数が多くなる
ために、型締め作業が煩雑で、鋳造作業に必要な時間が
長くなるという問題があった。
になされたもので、中子の数を一つとして鋳造に要する
作業時間を短縮するとともに、中子のスポーク成形用の
棒状部を確実に保持できるようにしてスポークの精度を
向上させることを目的とする。
め、本発明に係るキャストホイールは、スポークを回転
方向の後側が開放する断面C字状に形成するとともに、
このスポークの内側の空間をハブ内の空間に連通させた
ものである。本発明に係るキャストホイールを成形する
ために用いる中子は、ハブ内からスポーク内へ延在さ
れ、ハブ成形部分とスポーク成形部分とが一体に形成さ
れる。このため、ハブとスポークとを一つの中子によっ
て成形することができる。また、中子のスポーク成形用
の棒状部は、断面C字状のスポークに長手方向に延びる
ように形成された溝から露出するから、この露出部分を
用いて金型に確実に支持させることができる。
用キャストホイールは、請求項1に記載した発明に係る
自動二輪車用キャストホイールにおいて、スポークの開
放部分における開放端縁の内側に肉盛部をスポークの長
手方向に沿って延びるように形成し、前記開放部分の厚
みを他の部位より厚く形成したものである。
ポークを補強することができる。また、肉盛部はスポー
クの内側に形成されているから、キャストホイールの外
観に現れることがなく、また、微小な埃などが肉盛部と
スポーク内面との境界部分に当たる段差部に堆積したと
しても目立ち難くなる。
用キャストホイールは、請求項1または請求項2に記載
した発明に係る自動二輪車用キャストホイールにおい
て、スポークとハブとの接続部分における回転方向の後
側に、ハブの周壁の一部をスポークの開放部分に向けて
延長した補強壁を形成したものである。この発明によれ
ば、ハブとスポークとの接続部分を補強壁によって補強
することができる。
用キャストホイールは、請求項3に記載した発明に係る
自動二輪車用キャストホイールにおいて、補強壁の先端
縁を回転方向の後側から見てホイールの径方向の外側に
向けて開放するU字状に形成したものである。この発明
によれば、前記補強壁の先端部とスポークとの接続部分
に応力が集中することはない。
キャストホイールの一実施の形態を図1ないし図8によ
って詳細に説明する。ここでは、前輪用キャストホイー
ルに本発明を適用する場合の形態について説明する。図
1は本発明に係る自動二輪車用キャストホイールの側面
図、図2は図1におけるII−II線断面図、図3は図1に
おけるスポークのIII−III線断面図、図4は図1におけ
るスポークのIV−IV線断面図、図5は図1におけるスポ
ークのV−V線断面図である。図6は補強壁を示す図で、
同図は図1におけるA矢視図である。図7はスポークと
リムとの接続部を拡大して示す縦断面図である。図8は
リムの周面を成形するスライド金型を示す平面図であ
る。
は、この実施の形態による前輪用キャストホイール(以
下、単にホイールという)である。このホイール1は、
アルミニウム合金を材料としてダイキャスト鋳造によっ
て成形されており、ハブ2の外周部から放射状に延びる
5本のスポーク3を介してハブ2にリム4が接続されて
いる。このホイール1のダイキャスト鋳造は、ホイール
1の軸線方向(図1の紙面と直交する方向)に分割して
ホイール1の外面を成形する一対の金型(図示せず)
と、リム4の周面を形成するための周方向に分割された
4つのスライド金型1a〜1d(図8参照)と、これら
の金型内に装填した一つの中子(図示せず)とを使用す
ることによって行われる。
向の両端部に形成された側壁5,5と、これらの側壁5
どうしを接続する軸心部の円筒6および外周部の周壁7
とによって構成されている。前記側壁5には、ブレーキ
用ディスク8(図1参照)を取付けるための取付座9が
スポーク3と対応する部位に形成されている。なお、ブ
レーキ用ディスク8は、従来からよく知られているいわ
ゆるフローティング型のもので、各スポーク3に設けら
れたピン8aに外周部の円環状の摩擦板8bが遊嵌状態
で保持されている。
り径方向の内側の部位には、このホイール1の製造年月
日などの文字を鋳造によって成形するための円形突部1
0が取付座9と対応する部位に形成されるとともに、貫
通孔11が前記円形突部10どうしの間に位置するよう
に穿設されている。この貫通孔11を設けることによ
り、ハブ2の重量を低減することができるとともに、こ
の貫通孔11から成形後にハブ内の中子を排除すること
ができる。
の外面を成形するホイール成形用金型とは別体に形成さ
れており、前記文字を有する成形面が離型方向(図1の
紙面とは直交する方向)とは直交するようにホイール成
形用金型に組付けられている。この実施の形態では、前
記側壁5における相対的に平坦に成形される部位に前記
円形突部10が形成されており、ホイール成形用金型の
成形面と文字用金型の成形面とが略平行になるから、例
えば側壁5の傾斜面に円形突部10を形成する場合に較
べて、文字用金型と対応する部分に充填される無駄な溶
湯の量を低減することができ、ホイール1の重量が増大
するのを阻止することができる。
い車軸が挿通され、この車軸に軸受(図示せず)を介し
て回転自在に支持される。軸受を嵌合させる軸受孔を図
2において符号12で示す。ハブ2の前記周壁7は、後
述するスポーク3の基端部と一体に形成されており、ス
ポーク3どうしの間に位置する部分が図2に示すように
断面円弧状に形成されている。
ように、断面C字状であって、一部が開放する形状に形
成されている。このスポーク3の開放部分3aは、この
ホイール1を前進させたときの回転方向の後側に位置す
るように形成されている。したがって、図1において
は、前進時のホイール1の回転方向は反時計方向であ
る。スポーク3を断面C字状に形成することにより、ス
ポーク3における回転方向の後側に溝13が長手方向に
沿って延びるように形成される。
a)における開放端縁の内側には、図3,4に示すよう
に、肉盛部14が形成されている。この肉盛部14は、
前記溝13に沿ってスポーク3の長手方向へ延びるよう
に形成されている。このため、このスポーク3は、前記
開放部分3aの厚みが他の部位より厚く形成されてい
る。
続する基端部は、ハブ2側に向かうにしたがってホイー
ル1の回転方向の幅D(図1参照)と、ホイール1の軸
線方向の幅d(図2参照)とがそれぞれ次第に広くなる
ように形成されており、ハブ2の前記周壁7との境界部
分に段差が形成されることがないように、外面が全域に
わたって曲面状に形成されている。このような構造を採
ることにより、図2に示すように、スポーク3の内側の
空間S1とハブ2内の空間S2とが互いに連通されるこ
とになる。
転方向の後側には、図1および図6に示すように、ハブ
2の周壁7の一部をスポーク3の開放部分3aに向けて
延長した補強壁15が形成されている。この補強壁15
の先端縁15aは、ホイール1の回転方向の後側から見
た状態(図6に示した状態)で、ホイール1の径方向の
外側(図6においては上側)に向けて開放するU字状に
形成されている。
2との接続部と同様にスポーク3の前記両幅D,dが次
第に広くなるように形成されているが、リム4との接続
部は、スポーク3の内側の空間S1がリム4によって閉
じられるように形成されている。すなわち、図1および
図7に示すように、スポーク3のリム4側の端部は、リ
ム4におけるホイール1の軸線方向に延びる周壁16に
当接する状態でリム4に接続されている。
ーク3の内側の空間S1と対応する閉塞部16aを他の
部位より径方向の内側に偏在させている。この構造を採
ることにより、前記閉塞部16aを他の部分と同一円周
上に位置するように形成する場合に較べて、スポーク3
をリム4に接続する部分の慣性重量を低減することがで
きる。また、閉塞部16aは、ホイール1の回転方向の
後側にリム4の前記周壁16が一連に滑らかに接続され
ており、スポーク3の内側の空間S1が回転方向の後方
に向って広く開放するようになるから、スポーク3の内
面を成形するための中子を成形後に除去する作業を容易
に行うことができる。
には、例えば、スポーク3とハブ2との接続部に設けた
補強壁15と同様の凸壁をスポーク3の開放部分3aに
沿って延びるように突設することもでき、このように構
成すると、前記凸壁とスポーク3とによって囲まれた空
間に中子の一部が残留しがちになるが、この実施の形態
の構成を採ることによって、中子の残渣が残留するよう
なことがなくなる。
子は、ハブ2内からスポーク3内へ延在され、ハブ成形
部分とスポーク成形部分とが一体に形成される。詳述す
ると、中子は、ハブ2内の環状の空間に相当する筒状部
と、この筒状部から放射状に延びる5本のスポーク成形
用の棒状部とによって構成されており、5本の棒状部が
前記筒状部に一体に形成されている。中子の前記棒状部
は、ハブ2側の基端がハブ2に支持され、先端側は、ホ
イール成形用の金型に装填されることにより、スポーク
3の前記開放部分3aを成形する部位が金型に支持され
ることになる。
a〜1dは、図8に示すように、リム4の周方向に4分
割されて形成され、放射方向に移動できるように構成さ
れている。なお、図8においては、個々のスポーク3を
判別できるように、スポークを符号3A〜3Eによって
示している。スライド金型1aは、スポーク3Aの一部
とスポーク3Eと対応する部位を成形し、スライド金型
1bは、スポーク3Aの一部とスポーク3Bと対応する
部位を成形する。また、スライド金型1cは、スポーク
3Cと対応する部位を成形し、スライド金型1dはスポ
ーク3Dと対応する部位を成形する。
ール1の周方向に配置することによって、リム4の外周
面には、スライド金型どうしの境界部分にいわゆるミキ
リ線が成形される。リム4の周面のミキリ線は、成形後
に機械加工によって除去される。この実施の形態による
ホイール1においては、スポーク3Aとリム4との接続
部分に位置する閉塞部16aの外面に成形されるミキリ
線は、閉塞部16aが径方向の内側に偏在しているため
に残存する。
スライド金型1bとの両方でスポーク3Aと対応する部
位を成形する構成を採ることにより、成形時の負荷が一
つのスライド金型だけ相対的に大きくなるようなことが
なく、4つのスライド金型1a〜1dに略均等に分配さ
れるようになる。例えば、図8に示す状態からホイール
1を反時計方向に僅かに回転させることによって、スラ
イド金型1aがスポーク3Aとスポーク3Eの両方と対
応し、他の3個のスライド金型1b〜1dは、それぞれ
スポークが1本ずつ対応するようになり、成形時の負荷
がスライド金型1aだけ相対的に大きくなってしまう
が、この実施の形態の構成を採ることによって、スライ
ド金型1a〜1dの負荷が大きく片寄るようなことがな
くなる。なお、スポーク3毎にスライド金型を設けるこ
とにより、全てのスライド金型に加えられる負荷を略均
等にすることができるが、このように構成すると、スラ
イド金型の数が多くなって機構が複雑になり、コストア
ップになってしまう。この実施の形態の構成を採ること
により、コストダウンを図りながら、上記負荷がアンバ
ランスになるのを低減することができる。
れば、ホイール成形用金型に装填する中子を一つとする
ことができるから、中子がハブ用のものとスポーク用の
ものとに分断されている場合に較べて、中子を金型に装
填するときの作業時間を短縮することができる。しか
も、スポーク3を成形するための中子の棒状部をホイー
ル成型用の金型によって確実に支持することができるか
ら、スポーク3の肉厚を高い精度をもって成形すること
ができる。なお、この実施の形態では、ハブ2に貫通孔
11を形成し、この貫通孔11によってハブ2内の中子
を支持できる構造を採っているが、ハブ2内の中子は、
スポーク成形用の中子と一体に形成されてこれに保持さ
れるから、貫通孔11は、必ずしも設けなくてもよい。
この構成を採る場合には、ハブ2内の中子は、スポーク
3の開口部分から排除される。
放部分3aにおける開放端縁の内側に肉盛部14がスポ
ーク3の長手方向に沿って延びるように形成され、前記
開放部分3aの厚みが他の部位より厚く形成されている
から、前記肉盛部14によってスポーク3を補強するこ
とができ、剛性が高いホイール1を形成することができ
る。そのうえ、肉盛部14は、スポーク3の内側に形成
されているから、これがホイール1の外観に現れること
はないし、微小な埃などが肉盛部14とスポーク3の内
面との境界部分に当たる段差部に堆積したとしても、こ
れが目立つようなことはなくなる。
ーク3とハブ2との接続部における回転方向の後側に補
強壁15が形成されているから、ハブ2とスポーク3と
の接続部を補強壁15によって補強することができる。
しかも、この補強壁15の先端縁15aが回転方向の後
側から見てホイール1の径方向の外側に向けて開放する
U字状に形成されているから、この補強壁15の先端部
とスポーク3との接続部分に応力が集中することはな
い。このため、ホイール1の剛性をより一層向上させる
ことができる。
ルに本発明を適用した例について説明したが、本発明
は、後輪用キャストホイールにも適用することができ
る。なお、この実施の形態で示した構成の略全てを後輪
用キャストホイールに適用することができるが、後輪用
キャストホイールは、ハブに設ける部品が前輪用のもの
とは異なっており、側壁に設けるボルト孔のホイール中
心からの位置が短くなる場合には、鋳造により文字を成
形するための円形突部をハブとは別の部位、例えばスポ
ークの側面に設けることができる。
時に使用する中子は、ハブ内からスポーク内へ延在さ
れ、ハブ成形部分とスポーク成形部分とが一体に形成さ
れるから、ハブとスポークとを一つの中子によって成形
することができる。また、中子のスポーク成形用の棒状
部は、断面C字状のスポークに長手方向に延びるように
形成された溝からスポーク外に露出するから、この露出
部分を用いて金型に支持させることができる。
要する作業時間を短縮することができるとともに、中子
のスポーク成形用の棒状部を金型によって確実に保持で
きるから、スポークを高い精度をもって成形することが
できる。
ってスポークを補強することができるから、スポークを
断面C字状に形成することによりスポークに溝が長手方
向に沿って延びるように形成されているにもかかわら
ず、剛性が高いキャストホイールを形成することができ
る。また、肉盛部はスポークの内側に形成されており、
これがキャストホイールの外観に現れることがないとと
もに、微小な埃などが肉盛部とスポーク内面との境界部
分に当たる段差部に堆積したとしても目立ち難くなるか
ら、キャストホイールの外観を向上させることができ
る。
ークとの接続部分を補強壁によって補強することができ
るから、さらなる剛性の向上を図ることができる。請求
項4記載の発明によれば、補強壁の先端部とスポークと
の接続部分に応力が集中することはないから、より一層
剛性が高い自動二輪車用キャストホイールを形成するこ
とができる。
の側面図である。
ある。
る。
る。
視図である。
断面図である。
面図である。
…開放部分、4…リム、14…肉盛部、15…補強壁、
15a…先端縁、S1…スポーク内の空間、S2…ハブ
内の空間。
Claims (4)
- 【請求項1】 ハブにスポークとリムとを一体に形成し
てなる自動二輪車用キャストホイールにおいて、前記ス
ポークを回転方向の後側が開放する断面C字状に形成す
るとともに、このスポークの内側の空間をハブ内の空間
に連通させたことを特徴とする自動二輪車用キャストホ
イール。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車用キャストホ
イールにおいて、スポークの開放部分における開放端縁
の内側に肉盛部をスポークの長手方向に沿って延びるよ
うに形成し、前記開放部分の厚みを他の部位より厚く形
成してなる自動二輪車用キャストホイール。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動二輪
車用キャストホイールにおいて、スポークとハブとの接
続部分における回転方向の後側に、ハブの周壁の一部を
スポークの開放部分に向けて延長した補強壁を形成して
なる自動二輪車用キャストホイール。 - 【請求項4】 請求項3記載の自動二輪車用キャストホ
イールにおいて、補強壁の先端縁を回転方向の後側から
見てホイールの径方向の外側に向けて開放するU字状に
形成してなる自動二輪車用キャストホイール。
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