JP2003262879A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003262879A
JP2003262879A JP2002062350A JP2002062350A JP2003262879A JP 2003262879 A JP2003262879 A JP 2003262879A JP 2002062350 A JP2002062350 A JP 2002062350A JP 2002062350 A JP2002062350 A JP 2002062350A JP 2003262879 A JP2003262879 A JP 2003262879A
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transparent conductive
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JP2002062350A
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Hiroshi Hayashi
博司 林
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチパネルを有する液晶表示装置の視
野角(特に下方向視野角)を拡大し、液晶表示装置に視
角変化によるコントラスト低下が発生しないようにす
る。 【解決手段】 液晶セル、λ/4板および直線偏光膜を
この順序で有する液晶表示装置に、さらに、透明支持体
とディスコティック液晶の配向を固定した光学異方層と
を有し、特定の光学異方性を示す光学補償シートと、少
なくとも片面に透明導電膜が設けられた2枚の透明導電
性基板が透明導電膜同士が対向するように配置されたタ
ッチパネルとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶セル、λ/4
板、直線偏光膜、光学補償シートおよびタッチパネルを
有するタッチパネル型の液晶表示装置に関する。特に本
発明は、OCB(Optically Compensatory Bend)モー
ド、HAN(Hybrid Aligned Nematic)モード、TN(Twi
sted Nematic)モードまたはECB(Electrically Cont
rolled Birefringence)モードからなる液晶セルに印加
される電圧の変化によって、液晶セル基板に対するネマ
チック液晶の配向ベクトルの角度が変化するタッチパネ
ル型の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)は、CRT(Cat
hode Ray Tube)と比較して、薄型、軽量、低消費電力と
の優れた特徴をもち、広範囲に使用されている。現在最
も普及しているのは、ねじれネマティック液晶を使用す
るTN方式(Twisted Nematicmode)である。
【0003】液晶表示装置を用いるような小型で携帯可
能なコンピュータでは、入力装置として、キーボードに
代えてタッチパネルを用いる場合が多い。タッチパネル
は、液晶表示装置に組み込んで使用する。タッチパネル
には、抵抗膜方式、光学式、静電容量式、超音波式や電
磁誘導式のような様々な方式がある。抵抗膜方式は、比
較的低コストで、薄型軽量化が容易であるという特徴を
有しており、ディスプレイの表面に装着するだけで外部
入力が可能になるため、現在、携帯機器を中心にして広
く用いられている。この方式のタッチパネルは、透明導
電層付き固定基板と透明導電膜付き可動基板が、透明導
電膜同士が向かい合って空間を介して配置されており、
押圧によって2つの透明導電膜が接触した際の、接触位
置または抵抗値から、位置を検出する。
【0004】通常、タッチパネルは、ディスプレイ表面
に装着されるが、この場合、空気層が2層となり、各空
気界面での反射による視認性の低下が著しく、さらに装
置自体が厚くなるという問題点があった。これに対し
て、特開平5−127822号公報、および月刊ディス
プレイ1999年1月号69頁に偏光板と液晶セルの間
に抵抗膜式タッチパネルの機能を挿入したインナー型タ
ッチパネルの提案がされており、空気層が1層になる事
と、さらにλ/4板と組み合わせることで、界面反射が
著しく低減され、視認性が向上する。
【0005】タッチパネルに用いるλ/4板は、広い波
長範囲においてλ/4を達成している(広帯域λ/4板
である)ことが望ましい。広帯域λ/4板については、
特開平5−27118号および同5−27119号の各
公報に、レターデーションが大きい複屈折性フイルム
と、レターデーションが小さい複屈折率フイルムとを、
それらの光軸が直交するように積層させた位相差板が開
示されている。二枚のフイルムのレターデーションの差
が可視光域の全体にわたりλ/4であれば、位相差板は
理論的には、可視光域の全体にわたりλ/4して機能す
る。
【0006】特開平10−68816号公報には、特定
波長においてλ/2となっているポリマーフイルムと、
それと同一材料からなり同じ波長においてλ/4となっ
ているポリマーフイルムとを積層させて、広い波長領域
でλ/4が得られる位相差板が開示されている。特開平
10−90521号公報にも、二枚のポリマーフイルム
を積層することにより広い波長領域でλ/4を達成でき
る位相差板が開示されている。特開2000−1371
16号公報には、ポリマーフイルムを一枚用いた広帯域
λ/4板が開示されている。さらに、特開2000−1
12663号公報には、広帯域λ/4板を用いたタッチ
パネルが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】広帯域λ/4板をタッ
チパネルに用いることで、タッチパネルの視認性が改善
できる。しかし、本発明者が研究を進めた結果、λ/4
板の改良(広帯域λ/4板の使用)だけでは、視認性の
改善が不充分であっった。本発明の目的は、タッチパネ
ルを有する液晶表示装置の視野角(特に下方向視野角)
を拡大し、視角変化によるコントラスト低下の発生しな
い液晶表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
液晶表示装置により達成された。
【0009】(1)液晶セル、λ/4板および直線偏光
膜をこの順序で有し、さらに、透明支持体とディスコテ
ィック液晶の配向を固定した光学異方層とを有する光学
補償シートと、少なくとも片面に透明導電膜が設けられ
た2枚の透明導電性基板が透明導電膜同士が対向するよ
うに配置されたタッチパネルとを有する液晶表示装置で
あって、光学補償シートが、Re(0°)の値が35±
25nmの範囲であり、Re(40°)の値が105±
55nmの範囲であり、Re(−40°)の値が35±
25nmの範囲である光学異方性を有することを特徴と
する液晶表示装置。上記Re(0°)、Re(40
°)、Re(−40°)は、光学異方層のレターデーシ
ョンが最小値を取る方向と法線を含む平面内で、それぞ
れ法線方向、法線から最小値を取る方向と逆の方向に4
0°傾いた方向、および法線から最小値を取る方向に4
0°傾いた方向から測定した光学補償シートのレターデ
ーション値である。
【0010】(2)液晶セル、λ/4板および直線偏光
膜をこの順序で有し、さらに、透明支持体とディスコテ
ィック液晶の配向を固定した光学異方層とを有する光学
補償シートと、少なくとも片面に透明導電膜が設けられ
た2枚の透明導電性基板が透明導電膜同士が対向するよ
うに配置されたタッチパネルとを有する液晶表示装置で
あって、光学補償シートの透明支持体が、Reレターデ
ーション値が10乃至70nmであり、Rthレターデー
ション値が70乃至400nmである光学異方性を有す
ることを特徴とする液晶表示装置。上記Reレターデー
ション値およびRthレターデーション値は、それぞれ、
下記の式(I)および(II)で定義される。 (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、透明支持体面内の遅相軸方向の屈折率
であり;nyは、透明支持体面内の進相軸方向の屈折率
であり;nzは、透明支持体の厚み方向の屈折率であ
り;そしてdは、透明支持体の厚さである]。
【0011】(3)λ/4板が、波長440nmで測定
したレターデーション値(Re440)が100から1
25nm、および波長600nmで測定したレターデー
ション値(Re600)が120から160nm、かつ
Re600−Re440≧2nmである関係を満足する
一枚のセルロースエステルフイルムからなる(1)また
は(2)に記載の液晶表示装置。 (4)λ/4板が、タッチパネルを構成する一対の透明
導電膜の少なくとも一方の基板であるか、あるいは少な
くとも一方の透明導電性基板の表面に、積層されている
(1)または(2)に記載の液晶表示装置。
【0012】(5)光学補償シートの透明支持体が、セ
ルロースエステルフイルムである(1)または(2)に
記載の液晶表示装置。 (6)セルロースエステルフイルムが、酢化度が55.
0乃至61.5%のセルロースアセテートフイルムであ
る(5)に記載の液晶表示装置。 (7)セルロースエステルフイルムが、芳香族環を少な
くとも二つ有し、二つの芳香族環の立体配座を立体障害
しない分子構造を有する化合物を含む(5)に記載の液
晶表示装置。 (8)光学補償シートと直線偏光膜とが積層されてお
り、セルロースエステルフイルムの面内の遅相軸と直線
偏光膜の偏光軸との角度が実質的に45゜になるように
配置されている(5)に記載の液晶表示装置。
【0013】(9)タッチパネルの基板がセルロースエ
ステルフイルムであり、導電性膜の表面抵抗率が104
Ω/cm2以下である(1)に記載の液晶表示装置。 (10)液晶セルが、両側に配向膜を有する一対の電極
付き基板の間にベンド配向またはハイブリッド配向を示
すネマチック液晶が封入されており、かつ液晶セルに印
加される電圧の変化により、基板に対するネマチック液
晶の配向ベクトルの角度が変化する(1)に記載される
液晶表示装置。 (11)液晶セル、タッチパネル、λ/4板および直線
偏光膜を、この順序で有する(1)に記載の液晶表示装
置。 (12)タッチパネルと液晶セルとが一枚の基板を共有
しており、共有する基板の両面に透明電極層が設けられ
ている(11)に記載の液晶表示装置。
【0014】
【発明の実施の形態】[直線偏光膜]直線偏光膜には、
ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用いる染料系偏光膜やポ
リエン系偏光膜がある。ヨウ素系偏光膜および染料系偏
光膜は、一般にポリビニルアルコール系フイルムを用い
て製造される。光学補償シートの遅相軸と偏光子の直線
偏光膜のなす角度は3°以下になるように配置すること
が好ましく、2°以下になるように配置することがさら
に好ましく、1°以下になるように配置することが最も
好ましい。
【0015】[光学補償シート]本発明に用いる光学補
償シートは、透明支持体とディスコティック液晶の配向
を固定した光学異方層とを有する。透明支持体は、光学
異方性を有することが好ましい。同様の構成の光学補償
シートについては、特開平9−197397号、同9−
211444号、同9−222600号、同9−230
333号、同9−230334号、同11−21207
8号、同11−316378号、同11−352328
号の各公報に開示されている。光学補償シートは、光学
異方性を示すRe(0°)、Re(40°)およびRe
(−40°)の値が、それぞれ、35±25nm、10
5±55nm、35±25nmの範囲であることが好ま
しい。Re(0°)は35±12nm、Re(40°)
は105±35nm、Re(−40°)は35±18n
mの範囲であることが好ましい。
【0016】(透明支持体)光学補償シートの透明支持
体は、光透過率が80%以上であるポリマーフイルムで
あることが好ましい。光学補償シートを使用する液晶表
示装置において、通電後時間が経過すると画面周辺部に
「額縁状の表示ムラ」が発生することがある。このムラ
は、画面周辺部の透過率の上昇によるものであり、特に
黒表示時において顕著となる。この原因はバックライト
からの発熱により液晶セル面内で温度分布が生じ、この
温度分布により光学補償シートの光学特性(レターデー
ション値、遅相軸の角度)が変化することである。光学
補償シートの光学特性の変化は、温度上昇による光学補
償シートの膨張または収縮が、液晶セルまたは偏光子と
の粘着により抑制されるために、光学補償シートに弾性
変形が生じることに起因する。
【0017】上記のような「額縁状の表示ムラ」を抑制
するには、光学補償シートの透明支持体に熱伝導率が高
いポリマーフイルムを使用することが好ましく、熱伝導
率の高いポリマーフイルムとしては、例えばセルロース
アセテート{0.22W/(m・℃)}、低密度ポリエ
チレン{0.34W/(m・℃)}、ABS{0.36
W/(m・℃)}、ポリカーボネート{0.19W/
(m・℃)}が好ましい。環状オレフィンポリマーであ
る、ZEONEX{0.20W/(m・℃)、日本ゼオ
ン(株)製}、ZEONOR{0.20W/(m・
℃)、日本ゼオン(株)製}、ARTON{0.20W
/(m・℃)、JSR(株)製}を挙げる事が出来る。
【0018】また、透明支持体は、外力により複屈折が
発現しにくいポリマーから形成することが好ましい。そ
のようなポリマーの例には、セルロース系ポリマー、ノ
ルボルネン系ポリマー(例、アートン、JSR(株)
製);ゼオノア、日本ゼオン(株)製;ゼオネックス、
日本ゼオン(株)製)およびポリメチルメタクリレート
が含まれる。
【0019】以上を考慮すると、透明支持体の用いるポ
リマーは、セルロース系ポリマーが好ましく、セルロー
スエステルがより好ましく、セルロースの低級脂肪酸エ
ステルがさらに好ましい。低級脂肪酸とは、炭素原子数
が6以下の脂肪酸を意味する。炭素原子数は、2(セル
ロースアセテート)、3(セルロースプロピオネート)
または4(セルロースブチレート)であることが好まし
い。セルロースアセテートプロピオネートやセルロース
アセテートブチレートのような混合脂肪酸エステルを用
いてもよい。セルロースアセテートが特に好ましい。セ
ルロースアセテートの酢化度は、59.0乃至61.5
%であるセルロースアセテートフイルムが好ましい。酢
化度は、セルロース単位質量当たりの結合酢酸量を意味
する。酢化度は、ASTM:D−817−91(セルロ
ースアセテート等の試験法)におけるアセチル化度の測
定および計算に従う。
【0020】セルロースの2、3、6位のヒドロキシル
は、均等に置換されるのではなく、一般に6位ヒドロキ
シルの置換度が小さくなる傾向がある。本発明では、セ
ルロースアセテートの6位ヒドロキシルの置換度が、2
位および3位に比べて、同程度または多いほうが好まし
い。2、3、6位の置換度の合計に対する6位置換度の
割合は、30乃至40%であることが好ましい。6位置
換度の割合は、31%以上であることが好ましく、32
%以上であることがさらに好ましい。6位置換度は、
0.88以上であることが好ましい。セルロースの6位
は、アセチル以外にも、炭素原子数3以上のアシル基
(例、プロピオニル、ブチロイル、バレロイル、ベンゾ
イル、アクリロイル)で置換されていてもよい。各位置
の置換度の測定は、NMRにより実施できる。また、セ
ルロースアセテートの粘度平均重合度(DP)は、25
0以上であることが好ましく、290以上であることが
さらに好ましい。また、ポリマーフイルムは、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーによるMw/Mn(M
wは質量平均分子量、Mnは数平均分子量)の分子量分
布が狭いことが好ましい。具体的なMw/Mnの値とし
ては、1.0乃至1.7であることが好ましく、1.3
乃至1.65であることがさらに好ましく、1.4乃至
1.6であることが最も好ましい。
【0021】セルロースアセテートとして、特開平11
−5851号公報の段落番号0043〜0044に記載
されている合成例1、段落番号0048〜0049に記
載されている合成例2、そして段落番号0051〜00
52に記載されている合成例3の合成方法により得られ
たセルロースアセテートを用いることができる。セルロ
ースアセテートフイルムの素材、各種添加剤、特性、製
法等については、発明協会公開技報(公技2001−1
745、2001年3月15日発行、発明協会)に詳細
に記載されている。
【0022】光学補償シートの透明支持体は光学異方性
を有することが好ましい。光学異方性の程度を表すRe
レターデーション値およびRthレターデーション値は、
それぞれ、下記式(I)および(II)で定義される。 (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d 式(I)および(II)において、nxは、フイルム面内
の遅相軸方向(屈折率が最大となる方向)の屈折率であ
る。式(I)および(II)において、nyは、フイルム
面内の進相軸方向(屈折率が最小となる方向)の屈折率
である。式(II)において、nzは、フイルムの厚み方
向の屈折率である。式(I)および(II)において、d
は、単位をnmとするフイルムの厚さである。
【0023】透明支持体のReレターデーション値は1
0〜70nm、Rthレターデーション値は70〜400
nmの範囲であることが好ましい。Reレターデーショ
ン値は20〜65nmであることがさらに好ましい。R
thレターデーション値は90〜300nmの範囲である
ことがさらに好ましい。なお透明支持体の複屈折(Δ
n:nx−ny)は、0.00025から0.0008
8であることが好ましい。また、透明支持体の厚み方向
の複屈折率{(nx+ny)/2−nz}は、0.00
088から0.005であることが好ましい。
【0024】透明支持体の光学異方性は、ポリマーフイ
ルム、または後述するレターデーション上昇剤をあらか
じめ添加したポリマーフイルムを延伸する、あるいはポ
リマーフイルム上に配向膜を塗布し、ラビングして液晶
を配向させることにより発現させる事が出来る。この場
合、面内で屈折率の最も大きい方向(遅相軸の方向)と
長尺ロール形態のフイルムの長手方向(搬送方向)との
なす角度(遅相軸角度)は、斜め延伸の角度、あるいは
斜めラビングの角度によって制御する事ができる。また
この遅相軸角度の面内でのばらつきは、遅相軸角度の平
均値に対し3°以下であることが好ましく、2°以下で
あることがさらに好ましく、1°以下であることが最も
好ましい。
【0025】延伸によりポリマーフイルムの遅相軸の方
向をフイルムの搬送方法に対し所望の角度に傾斜させる
方法については、特開昭60−157831号、特開平
2−113920号、特開平3−124426号、特開
平3−182701号、特開平4−164626号、特
開2000−9912号公報に記載されている。例えば
特開平3−182701号公報においては、連続フイル
ムの左右両耳端に走行方向とθの角度をなす左右対のフ
イルム保持ポイントを複数対有し、フイルムの走行につ
れて、各々の対ポイントがθの方向に延伸できる機構に
より、フイルムの走行方向に対し任意の角度θの延伸軸
を有するフイルムを製造する方法が提案されている。
【0026】また、特開平2−113920公報におい
て、フイルムの両端部を、所定走行区間内におけるチャ
ックの走行距離が異なるようにように配置されたテンタ
ーレール上を走行する2列のチャック間に把持して走行
させることによりフイルムの長さ方向と斜交する方向に
延伸する製造方法が提案されている。さらに特開200
0−9912号公報には、プラスチックフイルムを横ま
たは縦に一軸延伸しつつ、その延伸方向の左右を異なる
速度で前期延伸方向とは相違する縦または横方向に引っ
張り延伸して、配向軸を前記一軸延伸方向に対し傾斜さ
せることが提案されている。延伸倍率は、3乃至100
%であることが好ましい。ポリマーフイルムの厚さは、
40から140μmであることが好ましく、70から1
20μmであることがさらに好ましい。
【0027】透明支持体のレターデーションを調整する
ため、ポリマーフイルム中にレターデーション上昇剤を
添加することができる。レターデーション上昇剤として
は、少なくとも二つの芳香族環を有する芳香族化合物、
例えばトリアジン類(トリフェニル−1,3,5−トリ
アジン、トリ−m−トリル−1,3,5−トリアジ
ン)、trans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のジ
エステル類(p−n−ヘキシルフェノールのジエステ
ル、p−n−アミルフェノールのジエステル)を好まし
く用いることができる。他のレターデーション上昇剤の
具体例は、特開2000−111914号、同2000
−275434号の各公報、PCT/JP00/026
19号明細書に記載されている。
【0028】二種類以上の芳香族化合物を併用してもよ
い。芳香族化合物の芳香族環には、芳香族炭化水素環に
加えて、芳香族性ヘテロ環を含む。レターデーション上
昇剤の分子量は、300乃至800であることが好まし
い。ポリマーフイルムとしてセルロースアセテートフイ
ルムを用いる場合、芳香族化合物は、セルロースアセテ
ート100質量部に対して、0.01乃至20質量部の
範囲で使用する。芳香族化合物は、セルロースアセテー
ト100質量部に対して、0.05乃至15質量部の範
囲で使用することが好ましく、0.1乃至10質量部の
範囲で使用することがさらに好ましい。
【0029】(配向膜)光学異方層のディスコティック
液晶の配向方向を規定するため、透明支持体に配向膜を
設けることが好ましい。配向膜は、有機化合物(好まし
くはポリマー)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸
着、マイクログルーブを有する層の形成、あるいはラン
グミュア・ブロジェット法(LB膜)による有機化合物
(例、ω−トリコサン酸、ジオクタデシルメチルアンモ
ニウムクロライド、ステアリル酸メチル)の累積のよう
な手段で、設けることができる。さらに、電場の付与、
磁場の付与あるいは光照射により、配向機能が生じる配
向膜も知られている。配向膜は、ポリマーのラビング処
理により形成することが好ましい。ポリビニルアルコー
ルが、好ましいポリマーである。疎水性基が結合してい
る変性ポリビニルアルコールが特に好ましい。疎水性基
は光学異方層のディスコティック液晶と親和性があるた
め、疎水性基をポリビニルアルコールに導入すること
で、ディスコティック液晶を均一に配向させることがで
きる。疎水性基は、ポリビニルアルコールの主鎖末端ま
たは側鎖に結合させる。
【0030】疎水性基は、炭素原子数が6以上の脂肪族
基(好ましくはアルキル基またはアルケニル基)または
芳香族基が好ましい。ポリビニルアルコールの主鎖末端
に疎水性基を結合させる場合は、疎水性基と主鎖末端と
の間に連結基を導入することが好ましい。連結基の例に
は、−S−、−C(CN)R1 −、−NR2 −、−CS
−およびそれらの組み合わせが含まれる。上記R1 およ
びR2 は、それぞれ、水素原子または炭素原子数が1乃
至6のアルキル基(好ましくは、炭素原子数が1乃至6
のアルキル基)である。
【0031】ポリビニルアルコールの側鎖に疎水性基を
導入する場合は、ポリビニルアルコールの酢酸ビニル単
位のアセチル基(−CO−CH3 )の一部を、炭素原
子数が7以上のアシル基(−CO−R3 )に置き換え
ればよい。R3 は、炭素原子数が6以上の脂肪族基ま
たは芳香族基である。市販の変性ポリビニルアルコール
(例、MP103、MP203、R1130、クラレ
(株)製)を用いてもよい。配向膜に用いる(変性)ポ
リビニルアルコールのケン化度は、80%以上であるこ
とが好ましい。(変性)ポリビニルアルコールの重合度
は、200以上であることが好ましい。
【0032】ラビング処理は、配向膜の表面を、紙や布
で一定方向に、数回こすることにより実施する。長さお
よび太さが均一な繊維を均一に植毛した布を用いること
が好ましい。通常ラビング処理は、市販のラビング布を
巻き付けたロールを高速で回転させ、その上または下に
配向膜を備えたポリマーフイルムを通すことにより行わ
れる。フイルムの搬送方向と、ロールの回転方向は同じ
でも逆でも良い。本発明の光学補償シートでは透明支持
体の遅相軸の方向とラビングは45°である事が好まし
く、また通常のラビングではフイルムの搬送方向に対
し、ラビングロールを直交させて行われるが、本発明に
おいては、透明支持体の遅相軸方向がフイルムの搬送方
向と平行であり、ラビングロールをフイルムの搬送方向
に対し45°に傾けることが好ましい。また配向膜を設
ける場合は、さらに下塗り層(接着層)を透明支持体と
配向膜との間に設けることが好ましい。ポリマーフイル
ムが三酢酸セルロースの場合には、ぜラチンをメタノー
ルに分散したもの塗布する、あるいはその表面をアルカ
リ、特にIPAを含む溶剤にKOHを溶解させた鹸化液
で鹸化する事により接着層を設けることが好ましい。
【0033】(光学異方層)光学異方層はディスコティ
ック液晶から形成する。ディスコティック液晶は、一般
に、光学的に負の一軸性を有する。本発明の光学補償シ
ートにおいては、ディスコティック液晶は、円盤面と透
明支持体面とのなす角が、光学異方層の深さ方向におい
て変化している(ハイブリッド配向している)ことが好
ましい。なお、光学異方層には、レターデーション値が
0となる方向、光軸が存在しない。光学異方層は、上記
の配向膜によってディスコティック液晶を配向させ、そ
の配向状態のディスコティック液晶を固定することによ
って形成することが好ましい。ディスコティック液晶
は、重合反応により固定することが好ましい。光学異方
層の厚みは、0.5乃至100μmであることが好まし
く、0.5乃至30μmであることがさらに好ましい
【0034】ディスコティック液晶については、様々な
文献(C. Destrade et al., Mol. Crysr. Liq. Cryst.,
vol. 71, page 111 (1981) ;日本化学会編、季刊化学総
説、No.22、液晶の化学、第5章、第10章第2節
(1994);B. Kohne etal., Angew. Chem. Soc. Ch
em. Comm., page 1794 (1985);J. Zhang et al., J. A
m. Chem. Soc., vol. 116, page 2655 (1994))に記載
されている。ディスコティック液晶の重合については、
特開平8−27284号公報に記載がある。ディスコテ
ィック液晶を重合により固定するためには、ディスコテ
ィック液晶の円盤状コアに、置換基として重合性基を結
合させ、配向後に熱重合あるいは光重合により架橋して
固定化する事が好ましい。但し円盤状コアに重合性基を
直結させると、重合反応において配向状態を保つことが
困難になる。そこで、円盤状コアと重合性基との間に、
連結基を導入する事が好ましい。
【0035】配向させたディスコティック液晶を、配向
状態を維持して固定するための重合反応を起こす光重合
開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許23
67661号、同2367670号の各明細書記載)、
アシロインエーテル(米国特許2448828号明細書
記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米
国特許2722512号明細書記載)、多核キノン化合
物(米国特許3046127号、同2951758号の
各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーと
p−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許3
549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナ
ジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特
許4239850号明細書記載)およびオキサジアゾー
ル化合物(米国特許4212970号明細書記載)が含
まれる。
【0036】光重合開始剤の使用量は、塗布液の固形分
の0.01乃至20質量%であることが好ましく、0.
5乃至5質量%であることがさらに好ましい。ディスコ
ティック液晶性分子の重合のための光照射は、紫外線を
用いることが好ましい。照射エネルギーは、20乃至5
000mJ/cm2 であることが好ましく、100乃至
800mJ/cm2 であることがさらに好ましい。ま
た、光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を
実施してもよい。保護層を、光学異方層の上に設けても
よい。
【0037】[タッチパネル]タッチパネルは、表示素
子に近い側の固定基板と、対向する可動基板とからな
る。固定基板と可動基板の対向面に、それぞれ透明電極
を備えている。固定基板及び可動基板は、表示品質を高
めるため、透明な光学材料で形成されていることが好ま
しい。固定基板と可動基板に用いられる材料としては、
例えば、ガラス、非晶性フイルム、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエチレ
ンテレフタレート、セルロースエステルなどのポリマー
フイルムなどが挙げられる。本発明に用いられるセルロ
ースエステルフイルムからなるλ/4板は、タッチパネ
ルとは別に設けても構わないし、固定基板、可動基板の
どちらか、または、両方に用いても構わない。セルロー
スエステルフイルムからなるλ/4板は、可動基板とし
て用いることが特に好ましい。
【0038】二つの透明電極間にはギャップが形成され
る。ギャップ間には通常空気層が存在するが、オプティ
カル・マッチングを取るために透明電極と屈折率の近い
液体を充填させることもできる。また、透明電極膜の基
板側にアンダーコート層、または、基板と反対側にオー
バーコート層を付与し、光反射を低減させることもでき
る。スティッキング性をなくし、打鍵寿命を改善するた
めに、透明電極膜表面は粗面化されていても良い。ギャ
ップ間にはスペーサを設けることができる。スペーサと
しては、ドット状スペーサや、固定基板と可動基板との
周辺部に設けた貼合せ材などが用いられる。
【0039】タッチパネルは、デジタル式、アナログ式
のどちらとしても用いられる。デジタル式では、押圧に
よる透明電極同士の接触と、接触位置に対応してデータ
位置を検出することができる。アナログ式では、例え
ば、固定基板のX軸方向の両端部、および、可動基板の
Y軸方向の両端部に電極を形成し、押圧により透明電極
同士が接触し、接触位置により生じるX方向、Y方向の
抵抗値を検出することによって、データ入力位置を検出
することができる。
【0040】本発明においては、タッチパネルは表示素
子と共に用いられることが好ましい。タッチパネル部が
表示部とは別々になっていても構わないし、両者が一体
となっていても構わない。タッチパネルを偏光板ととも
に用いた場合、偏光板がタッチパネルと表示素子との間
にあっても構わないし、偏光板がタッチパネルの外側
(観察者側)に設けられたインナータイプであっても構
わない。本発明では、外光の反射が低減でき防眩性に優
れるために、インナータイプとして用いる方が好まし
い。
【0041】タッチパネルに用いる透明導電膜は、表面
抵抗率が104 Ω/cm2 以下であることが好まし
く、1000Ω/cm2 以下であることがさらに好まし
く、200〜800Ω/cm2 以下であることが最も好
ましい。セルロースエステルフイルムからなるλ/4板
の少なくとも一方の面に透明導電膜を設け、インナータ
イプのタッチパネルとして用いることが特に好ましい。
透明導電膜の表面抵抗率を上記のような値にするために
は、導電性微粒子分散物など塗布によって設けても構わ
ないし、フイルム流延時に共流延することによって設け
ても構わない。また、スパッタリング、真空蒸着法、イ
オンプレーティング法などの真空成膜法によって透明導
電膜を成膜しても構わない。フイルムの片面に透明導電
膜を設けても構わないし、両面に設けても構わない。ま
た、これらの方法を併用することも可能である。
【0042】導電性微粒子分散物を塗布する方法として
は、基本的には少なくとも1種以上の金属および、また
は金属酸化物、金属窒化物からなる微粒子を含有する層
からなる。1種以上の金属からなる微粒子としては、
金、銀、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル、パラジウ
ム、プラチナ等の金属あるいはこれらの合金が挙げられ
る。特に銀が好ましく、さらに耐候性の観点からパラジ
ウムと銀の合金が好ましい。パラジウムの含有量として
は5〜30質量%が好ましく、パラジウムが少ないと耐
候性が悪く、パラジウムが多くなると導電性が低下す
る。金属微粒子の作製方法としては、低真空蒸発法によ
る微粒子の作製方法や金属塩の水溶液を鉄(II)、ヒド
ラジン、ボロンハイドライド、ヒドロキシエチルアミン
等のアミン等の還元剤で還元する金属コロイド作製方法
が挙げられる。金属酸化物としてはIn2 3 系(Sn
などドープ品含む)、SnO2 系(F、Sbなどドープ
品含む)、ZnO系(Al、Gaなどのドープ品含
む)、TiO2 、Al2 3 、SiO2 、MgO、Ba
O、MoO3 、V2 5 、またはこれらの複合品などが
挙げられる。金属窒化物としてはTiNなどが挙げられ
る。
【0043】これら導電性微粒子の平均粒径は1.0〜
700nmが好ましく、2.0〜300nmが更に好ま
しく、5.0〜100nmが最も好ましい。粒径が大き
すぎると、導電性微粒子による光の吸収が大きくなり、
このために粒子層の光透過率が低下すると同時にヘイズ
が大きくなり、また、これら導電性微粒子の平均粒径が
1nm未満の場合には微粒子の分散が困難になること、
微粒子層の表面抵抗が急激に大きくなるため、本発明の
目的を達成しうる程度の低抵抗値を有する被膜を得るこ
とができない。
【0044】導電性微粒子層の形成は、導電性微粒子を
水を主体とする溶液あるいは有機溶剤等に分散した塗料
を塗布して作製することができる。塗布する前に、表面
処理や下塗りを施すことができる。表面処理としては、
例えばコロナ放電処理、グロー放電処理、クロム酸処理
(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処
理などが挙げられる。下塗り層の素材としては塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、ブタジエン、(メタ)アクリル酸
エステル、ビニルエステル等の共重合体或いはラテック
ス、ゼラチン等の水溶性ポリマーなどが挙げられるが特
に限定はされない。導電性微粒子の分散安定化のために
は水を主体とする溶液が好ましく、水と混合出来る溶剤
としてはエチルアルコール、n−プロピルアルコール、
i−プロピルアルコール、ブチルアルコール、メチルセ
ルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコールが好まし
い。導電性微粒子の塗布量としては、10乃至1000
mg/m2 が好ましく、20乃至500mg/m2 がさ
らに好ましく、50〜150mg/m2 が最も好まし
い。塗布量が少ないと導電性が取れず、塗布量が多いと
透過性が劣る。
【0045】透明導電層はバインダーを含有していて
も、バインダーを含有せず、実質的に導電性微粒子のみ
から形成されていてもどちらでも構わない。バインダー
を用いる場合、素材は特に限定されないが、親水性バイ
ンダー、疎水性バインダー、あるいは、ラテックスを用
いることができる。親水性バインダーとしては、ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷ
ん、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、
無水マレイン酸共重合体、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどである。疎
水性バインダーとしては、セルロースエステル(例え
ば、ニトロセルロース、ジアセチルセルロース、トリア
セチルセルロース、メチルセルロース)、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ビニルアクリレートなどを含むビニル
系ポリマー、ポリアミド、ポリエステルなどのポリマー
である。
【0046】透明導電性層の導電性や透過性の向上のた
め、熱処理や水処理することが出来る。 熱処理は、ポ
リマーフイルムの耐熱性によるが、150℃以下が好ま
しい。100℃から150℃が好ましい。150℃以上
ではポリマーフイルムの熱による変形が起こりやすく、
100℃以下では熱処理の効果が出難く、長時間の処理
時間が必要になってしまう。
【0047】熱処理の方法は、ウェッブ状態で加熱ゾー
ンを通しながら処理することが均一な処理が出来て好ま
しい。加熱ゾーンの長さと搬送速度で滞在時間を調節す
ることが出来る。またロール状のフイルムを恒温槽中で
加熱することも可能であるが、熱伝導のバラツキを考慮
した時間設定が必要になる。
【0048】また、熱処理に先立ち、透明導電性層を水
洗等の水処理をする事で熱処理をさらに効率良くするこ
とが出来る。水洗等の水処理は、通常の塗布方式による
水だけの塗布、具体的にはディップコート塗布、ワイヤ
ーバーによる水の塗布等があり、他にはスプレーやシャ
ワーで水を透明導電性層に掛ける方法がある。透明導電
性層に水をかけた後、過剰の水は必要に応じて、ワイヤ
ーバー、ロッドバーで掻き取ったり、エアーナイフで掻
き取ることが出来る。これらの水処理により、熱処理後
の透明導電性槽の表面抵抗をさらに低下させることが出
来、加えて透過率の増加、透過スペクトルの平坦化、反
射防止層を積層した後の反射率の低下に対する効果が顕
著になる。
【0049】真空成膜法にとしては「透明導電膜の新展
開」シーエムシー、澤田 豊監修、「月刊ディスプレ
イ」1999年9月号に記載の方法を用いることができ
る。製膜する金属酸化物としてはIn2 3 系(Snな
どドープ品、ITO含む)、SnO2 系(F、Sbなど
ドープ品含む)、ZnO系(Al、Gaなどのドープ品
含む)またはこれらの複合品In2 3 −ZnO系など
が挙げられる。金属窒化物としてはTiNなどが挙げら
れる。また、銀などと共に製膜しても良い。
【0050】スパッタなどでポリマーフイルム上に成膜
する際にはその表面をフッ素系樹脂、アクリル系樹脂、
シリコン系樹脂、プロピレン系樹脂、ビニル系樹脂など
の高分子や、SiO2 ,TiO2 ,ZrO2 ,SnO2
などの無機物でコートすることが好ましい。コートする
膜厚としては10nm以上100μm以下が好ましく、
さらに好ましくは10nm以上50μm以下であり、特
に好ましくは10nm以上10μm以下である。スパッ
タなどの際には基板を冷却することが好ましい。好まし
くは−30℃以上30℃以下であり、さらに好ましくは
−30℃以上20℃以下であり、特に好ましくは−30
℃以上10℃以下である。
【0051】スパッタ法により酸化インジウムを主とし
て含む膜を成膜する方法としては、インジウムを主成分
とする金属ターゲット、または酸化シンジウムを主成分
とする焼結体であるターゲットを用いた反応性スパッタ
リングを行うことができる。反応の制御上、後者が好ま
しい。反応性スパッタリング法においてはスパッタリン
グガスとしては、アルゴンなどの不活性ガスを用い、反
応性ガスとしては酸素を用いる。放電形式としてはDC
マグネトロンスパッタ、RFマグネトロンスパッタなど
が利用できる。
【0052】また、酸素の流量を制御する方法としては
プラズマエミッションモニター法で行うことが好まし
い。透明導電層を付与したポリマーフイルムの光の透過
率は、50%以上であることが好ましく、60%以上で
あることがさらに好ましく、70%以上であることが特
に好ましく、80%以上であることが最も好ましい。
【0053】[λ/4板]λ/4板は、タッチパネルを
構成する一対の基板に設けられても良いし、独立したも
のをポリビニルアルコール系の接着剤で貼り合わせても
良い。光学異方特性としては、波長440nmで測定し
たレターデーション値(Re440)が100から12
5nmであり、かつ波長600nmで測定したレターデ
ーション値(Re600)が120から160nmであ
り、そして、Re600−Re440≧2nmの関係を
満足する。Re600−Re440≧5nmであること
がさらに好ましく、Re600−Re440≧10nm
であることが最も好ましい。
【0054】より好ましくは波長440nmで測定した
レターデーション値(Re440)が108から120
nmであり、波長550nmで測定したレターデーショ
ン値(Re550)が125から142nmであり、波
長600nmで測定したレターデーション値(Re60
0)が130から152nmであり、そして、Re60
0−Re550≧2nmの関係を満足することが好まし
い。Re600−Re550≧5nmであることがさら
に好ましく、Re600−Re550≧10nmである
ことが最も好ましい。また、Re550−Re440≧
10nmであることも好ましい。
【0055】レターデーション値(Re)は、下記式に
従って算出する。 レターデーション値(Re)=(nx−ny)×d 式中、nxは、λ/4板の面内の遅相軸方向の屈折率
(面内の最大屈折率)であり;nyは、λ/4板の面内
の遅相軸に垂直な方向の屈折率であり;そして、dは、
位相差板の厚さ(nm)である。さらに、本発明に使用
可能なλ/4板は、下記式を満足することが好ましい。 1≦(nx−nz)/(nx−ny)≦2 式中、nxは、λ/4板の面内の遅相軸方向の屈折率で
あり;nyは、λ/4板の面内の遅相軸に垂直な方向の
屈折率であり;そして、nzは、厚み方向の屈折率であ
る。上記(nx−nz)/(nx−ny)は、Nzファ
クターと称する場合もある。(nx−nz)/(nx−
ny)は、1.30乃至1.75であることがより好ま
しく、1.40乃至1.60であることがさらに好まし
い。
【0056】λ/4板を構成する一枚のセルロースエス
テルフイルムの厚さは、5乃至1000μmであること
が好ましく、10乃至500μmであることがさらに好
ましく、40乃至200μmであることがさらに好まし
く、70乃至120μmであることが最も好ましい。本
発明に用いるλ/4板は、セルロースアセテートフイル
ム流延時にレターデーション調節剤の添加や、光学異方
性を促進する延伸法などから作製してもよいし、ポリマ
ーフイルム上に波長分散性の異なる2種の官能基を直交
配置した交叉化合物と棒状液晶の混合物を塗布、配向さ
せる等の手段で作製することができる。
【0057】λ/4板と前述した直線偏光膜とは、λ/
4板の面内の遅相軸と直線偏光膜の偏光軸との角度が実
質的に45゜になるように積層し、全体として円偏光板
として機能させることが普通である。実質的に45゜と
は、40乃至50゜であることを意味する。λ/4板の
面内の遅相軸と偏光膜の偏光軸との角度は、41乃至4
9゜であることが好ましく、42乃至48゜であること
がより好ましく、43乃至47゜であることがさらに好
ましく、44乃至46゜であることが最も好ましい。直
線偏光膜のλ/4板とは反対側の面には、透明保護膜を
設けることが好ましい。透明保護膜の上には、ハードコ
ート層を設けることが好ましい。最外層には反射防止層
を設けることが好ましい。
【0058】[液晶セル]液晶セルの表示モードは、O
CB(optically compensatory bend)、HAN(hybrid
aligned nematic)、TN(twisted nematic)、STN(s
upper twisted nematic)、VA(vertical aligned)、I
PS(in-plane switching)、ECB(electrically cont
rolled birefringence)およびFLC(ferroelectric li
quid crystal)のいずれのモードでも良い。特に、OC
B、HAN、TN、及びECBモードが好ましい。ベン
ド配向またはハイブリッド配向を示すネマティック液晶
が封入された液晶セルおよびそれを利用するOCB方式
や、HAN方式液晶表示装置の構成、原理については、
米国特許第3118197号明細書、特許第31181
97号公報に詳細が示されている。
【0059】[液晶表示装置]本発明は、透過型、反射
型および半透過型のいずれの液晶表示装置でも有効であ
る。液晶表示装置の詳細については、「液晶デバイスハ
ンドブック」日本学術振興会第142委員会編、日刊工
業新聞社、「液晶 応用編」岡野光治他、培風館、「カ
ラー液晶ディスプレイ」小林俊介他、産業図書、「次世
代液晶ディスプレイ技術」内田龍男、工業調査会、「液
晶ディスプレイの最先端」液晶若手研究会編、シグマ出
版、「液晶:LCDの基礎と新しい応用」液晶若手研究
会編、シグマ出版等に記載されている反射型液晶表示装
置の場合、下記の順序で構成することができる。
【0060】 ──────────────────────────────────── 6。反射防止フイルム 5。直線偏光膜 4。λ/4板 3。タッチパネル 35。上側基板 34。上側透明導電膜 33。ギャップ 32。下側透明導電膜 31。下側基板 2。光学補償シート 23。ディスコティック液晶の配向を固定した光学異方層 22。配向膜 21。透明支持体(セルロースアセテートフイルム) 1。液晶セル 0。反射板 ────────────────────────────────────
【0061】λ/4板(4)と直線偏光膜(5)とは、
円偏光板を構成する。光学補償シート(2)は、反射板
(0)と直線偏光膜(5)との間の任意の位置に配置す
ることができる。カラー表示の場合には、さらにカラー
フィルター層を設ける。カラーフィルター層は、液晶セ
ル(1)の上下に隣接した位置に設けることが好まし
い。反射板(0)の代わりに、液晶セル(1)反射電極
を取り付けても良い。さらに画像の明るさを増すため、
反射板(0)の反射率を低減し、バックライトを用いて
も良い。
【0062】反射板の表面が平滑であると、正反射成分
のみが反射されて視野角が狭くなる場合がある。そのた
め、反射板の表面に凹凸構造(特開平07−33360
6号公報記載)を導入することが好ましい。反射板の表
面が平坦である場合は(表面に凹凸構造を導入する代わ
りに)、偏光膜の片側(セル側あるいは外側)に光拡散
フイルムを取り付けてもよい。
【0063】
【実施例】[実施例1] 1。HAN型液晶セルの作製 ITO電極付きのガラス基板にポリイミド膜を配向膜と
して設け、ラビング処理を行った。ITO電極付きのガ
ラス基板をもう一枚用意し、SiO蒸着膜を配向膜とし
て設けた。この2枚のガラス基板を配向膜同士が対向す
るように配置し、セルギャップ5μmで接合し、メルク
社製液晶ZLI1132(Δn=0.1396)を注入
し、HAN型液晶セルを作製した。得られた液晶セルの
液晶層のレターデーション(Re2)は、698nmで
ある。
【0064】2。光学補償シートの作製 (セルロースアセテート溶液の調製)下記の組成物をミ
キシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成
分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
【0065】 ──────────────────────────────────── セルロースアセテート溶液組成 ──────────────────────────────────── 酢化度60.9%のセルロースアセテート 100質量部 トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.0質量部 ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.4質量部 メチレンクロライド(第1溶媒) 350質量部 メタノール(第2溶媒) 35質量部 ────────────────────────────────────
【0066】(レターデーション上昇剤溶液の調製)別
のミキシングタンクに、レターデーション上昇剤(スミ
ソルブTM165−F、住友化学(株)製)15質量
部、メチレンクロライド75質量部およびメタノール1
5質量部を投入し、加熱しながら攪拌して、レターデー
ション上昇剤溶液を調製した。
【0067】(セルロースアセテートフイルムの作製)
セルロースアセテート溶液495質量部にレターデーシ
ョン上昇剤溶液50質量部を混合し、攪拌してドープを
調製した。レターデーション上昇剤の添加量は、セルロ
ースアセテート100質量部に対して、7質量部であっ
た。得られたドープを、バンド流延機を用いて流延し
た。残留溶剤量が50質量%のフイルムをバンドから剥
離し、130℃の条件で、残留溶剤量が37質量%のフ
イルムをテンターを用いて17%の延伸倍率で横延伸
し、延伸後の幅のまま120℃で30秒間保持した。そ
の後、クリップを外してセルロースアセテートフイルム
(幅800mm、厚み60μm)を製造した。
【0068】(光学特性の測定)作製したセルロースア
セテートフイルムについて、エリプソメーター(M−1
50、日本分光(株)製)を用い、波長550nmにお
けるReレターデーション値およびRthレターデーショ
ン値を測定した。各々の測定は幅方向に等間隔の10点
で行い、平均値を求めた。その結果、Reレターデーシ
ョン値は40nm、Rthレターデーション値は222n
mであった。
【0069】(セルロースアセテートフイルムのケン化
処理)セルロースアセテートフイルムを、1.5規定の
水酸化ナトリウム水溶液に、55℃で2分間浸漬した。
室温の水洗浴槽中で洗浄し、30℃で0.1規定の硫酸
を用いて中和した。再度、室温の水洗浴槽中で洗浄し、
さらに100℃の温風で乾燥した。このようにして、セ
ルロースアセテートフイルムの表面をケン化した。
【0070】(配向膜の形成)ケン化処理したセルロー
スアセテートフイルム(透明支持体)の一方の面に、下
記の組成の塗布液を#14のワイヤーバーコーターで2
4ml/m2 塗布した。60℃の温風で60秒、さらに
90℃の温風で150秒乾燥した。次に、セルロースア
セテートフイルム(透明支持体)の延伸方向(遅相軸と
ほぼ一致)と45゜の方向に、形成した膜にラビング処
理を実施した。
【0071】 ──────────────────────────────────── 配向膜塗布液組成 ──────────────────────────────────── 下記の変性ポリビニルアルコール 32質量部 水 390質量部 メタノール 115質量部 グルタルアルデヒド(架橋剤) 3.1質量部 ────────────────────────────────────
【0072】
【化1】
【0073】(光学異方層の形成)配向膜上に、下記の
塗布液を、#3のワイヤーバーで塗布した。これを金属
の枠に貼り付けて、130℃の恒温槽中で2.5分間加
熱し、ディスコティック液晶性分子を配向させた。次
に、130℃で120W/cm高圧水銀灯を用いて、1
分間UV照射しディスコティック液晶性分子を重合させ
た。その後、室温まで放冷した。このようにして、光学
異方層を形成した。
【0074】 ──────────────────────────────────── 光学異方層塗布液組成 ──────────────────────────────────── 下記のディスコティック液晶性化合物 44質量部 エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#36 0、大阪有機化学(株)製) 5質量部 セルロースアセテートブチレート(CAB551−0.2、イーストマンケミ カル社製) 1質量部 セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル 社製) 0.3質量部 光重合開始剤(イルガキュア−907、チバガイギー社製) 1.8質量部 増感剤(カヤキュア−DETX、日本化薬(株)製) 0.5質量部 メチルエチルケトン 100質量部 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0075】
【化2】
【0076】作製した光学補償シートについて、セルロ
ースアセテートフイルムと同様に、エリプソメーター
(M−150、日本分光(株)製)を用い、波長550
nmにおいてレターデーションを測定し、Re(0
°)、Re(40°)、Re(−40°)の値を求め
た。結果を以下に示す。 Re(0°): 38nm Re(40°):126nm Re(−40°):44nm
【0077】3。タッチパネルの作製 片面の表面抵抗率が400Ω/cm2の透明導電膜(I
TO)が付いた0.7mm厚みのガラス板を2枚用意し
た。一方のガラスの表面抵抗率400Ω/cm 2側に
は、1mmピッチのドットスペーサと両端部に銀電極を
印刷した。他方のガラスの両端に銀電極を設け、それぞ
れ透明導電ガラス板と、透明導電膜同士が対向するよう
に接着した。この際、両基板の周囲に100μm厚の絶
縁性貼り合せ剤を挟んだ。このようにしてタッチパネル
を完成させた。
【0078】4。λ/4板の作製 室温において、平均酢化度59.5%のセルローストリ
アセテート120質量部、トリフェニルホスフェート
9.4質量部、ビフェニルジフェニルホスフェート4.
8質量部、レターデション上昇剤としてtrans-1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸の4−n―ヘプチルフェノ
ールジエステル1.00質量部、メチレンクロリド54
4質量部、メタノール99質量部およびn−ブタノール
20質量部を混合溶解して、溶液(ドープ)を調製し
た。
【0079】得られたドープを、動いているステンレス
性のバンド上に流延し、25℃のゾーンを1分間、45
℃のゾーンを5分間通し乾燥させた。乾燥後の溶剤残留
量は30質量%であった。その後フイルムをバンドから
剥離し、巻き取り速度をバンドの搬送速度より大きくし
て、130℃で搬送方向に延伸した。延伸方向と垂直な
方向は、自由に収縮できるようにした。延伸後、120
℃のゾーンを30分間通して乾燥し、延伸フイルムを巻
き取った。延伸後の溶剤残留量は0.1質量%であっ
た。このようにして得られたフイルムの厚さは105μ
mであった。
【0080】得られたセルロースアセテートフイルム
(λ/4板)について、エリプソメーター(M−15
0、日本分光(株)製)を用いて、波長440nm、5
50nm、および600nmにおけるレターデーション
値(Re)を測定した。Re600−Re440と併せ
て以下に示す。さらに、アッベ屈折率計による屈折率測
定と、レターデーションの角度依存性の測定から、波長
550nmにおける面内の遅相軸方向の屈折率nx、面
内の遅相軸に垂直な方向の屈折率nyおよび厚み方向の
屈折率nzを求め、(nx−nz)/(nx−ny)の
値を計算した。Nzファクターとして以下に示す。
【0081】 Re440: 112.2nm Re550: 138.4nm Re600: 144.0nm Re600−Re440:21.8nm Nzファクタ−: 1.50
【0082】5。直線偏光膜の作製 ポリビニルアルコール(PVA)フイルムをヨウ素2.
0g/l、ヨウ化カリウム4.0g/lの水溶液に25
℃にて240秒浸漬し、さらにホウ酸10g/lの水溶
液に25℃にて60秒浸漬後、テンター延伸機に導入
し、5.3倍に延伸し、テンターを延伸方向に対し屈曲
させ、以降幅を一定に保ち、収縮させながら80℃雰囲
気で乾燥させた後テンターから離脱して巻き取った。延
伸開始前のPVAフイルムの含水率は31%で、乾燥後
の含水率は1.5%であった。左右のテンタークリップ
の搬送速度差は、0.05%未満であり、導入されるフ
イルムの中心線と次工程に送られるフイルムの中心線の
なす角は、46゜であった。テンター出口におけるシ
ワ、フイルム変形は観察されなかった。得られた直線偏
光膜の吸収軸方向はテンターの搬送方向(長手方向)に
対し45゜傾斜しており、この直線偏光膜の550nm
における透過率43.7%、偏光度99.97%であっ
た。
【0083】6。反射防止フイルムの作製 フジタック(TD80U、商品名:富士写真フイルム
(株)製)上に、熱架橋性含フッソポリマー(JN−7
228、固形分濃度6%、JSR(株)製)210gに
シリカゾル(MEK−ST、平均粒径10〜20nm、
固形分濃度30質量%、日産化学(株)製)18g、お
よびMEK200gを添加、攪拌後、孔径1μmのポリ
プロピレン製フィルタでろ過した低屈折率層用塗布液を
バーコーターで塗布し、80℃で5分乾燥後、120℃
で10分間加熱してポリマーを架橋させ、厚さ0.1μ
mの低屈折率層を形成し、反射防止フイルムを作製し
た。
【0084】(タッチパネル付きHAN配向モード反射
型液晶表示装置の作製)6の反射防止フイルムおよび4
のλ/4板を55℃の1.5NNaOH水溶液に1分間
浸漬して両面を鹸化した後希硫酸および水で十分洗浄し
乾燥した後、それぞれ片側にポリビニルアルコール系粘
着材を約30μの厚みに塗布し、5の直線偏光膜の両側
にロールツーロールで貼り合わせ、さらに80℃で乾燥
して円偏光板を作製した。この円偏光板の膜厚は、約2
34μmであった。市販の反射型液晶表示装置に使われ
ている反射板に、1のHAN型液晶セルを貼り付け、そ
の上に、2の光学補償シートを、液晶セルのラビング方
向と光学補償シートのラビング方向とが反平行となる様
にして、光学補償シートのセルローストリアセテート側
にアクリル系粘着剤をつけて貼り合わせ、さらに3のタ
ッチパネルを光学補償シートを光学異方層側にアクリル
系接着剤を塗工して貼り合わせた。円偏光板のλ/4板
側にアクリル系接着剤を塗工し、円偏光板のλ/4板の
遅相軸が液晶セルのラビング方向と平行となるように、
光学補償シートの上に貼り合わせ、HAN配向モードの
液晶表示装置を作製した。
【0085】液晶表示装置の液晶セルに、1kHzの矩
形波電圧を白表示電圧2V、黒表示電圧6V印加し、測
定機(EZ-Contrast 160D、ELDIM社製)を用いて、
正面コントラスト比を測定した。さらに上下方向(セル
のラビング方向)、左右方向(セルのラビング方向と直
交方向)の視野角(コントラスト比が2以上となる角度
範囲)を調べた。その結果、正面のコントラスト比は2
5、上下および左右の視野角は120゜との良好な結果
が得られた。
【0086】さらに、液晶表示装置は、白表示において
も、黒表示においても、色味なくニュートラルグレーが
表示されていることが確認できた。また、タッチパネル
機能も、良好に動作することを確認した。
【0087】[実施例2] (タッチパネル付きHAN配向モード反射型液晶表示装
置の作製)λ/4板としてWRF(帝人(株)製、Re
=154nm(550nm))を使用した以外は、実施
例1と同様にタッチパネル付きHAN配向モード反射型
液晶表示装置を作製し、実施例1と同じ評価を実施し
た。その結果、正面コントラスト比は24であり、さら
に左右方向(セルのラビング方向と直交方向)の視野角
(コントラスト比が2以上となる角度範囲)は上下12
0゜以上、左右120゜以上と良好な結果であった。さ
らに白表示においても、黒表示においても、色味なくニ
ュートラルグレーが表示されている事が確認できた。又
作製したタッチパネル機能が、良好に動作することを確
認した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 366 G09F 9/00 366A 5G435 9/35 9/35 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA07 BA42 BB03 BC22 2H089 HA18 JA08 JA11 QA16 RA04 RA05 RA07 SA04 TA14 TA15 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB02 GA06 GA08 HA07 HA09 KA02 LA17 2H092 GA62 NA25 PA02 PA03 PA10 PA11 QA07 QA09 5C094 AA06 AA12 BA43 DA20 ED14 5G435 AA02 BB12 EE36 EE40 FF05 LL08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶セル、λ/4板および直線偏光膜を
    この順序で有し、さらに、透明支持体とディスコティッ
    ク液晶の配向を固定した光学異方層とを有する光学補償
    シートと、少なくとも片面に透明導電膜が設けられた2
    枚の透明導電性基板が透明導電膜同士が対向するように
    配置されたタッチパネルとを有する液晶表示装置であっ
    て、光学補償シートが、Re(0°)の値が35±25
    nmの範囲であり、Re(40°)の値が105±55
    nmの範囲であり、Re(−40°)の値が35±25
    nmの範囲である光学異方性を有することを特徴とする
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 液晶セル、λ/4板および直線偏光膜を
    この順序で有し、さらに、透明支持体とディスコティッ
    ク液晶の配向を固定した光学異方層とを有する光学補償
    シートと、少なくとも片面に透明導電膜が設けられた2
    枚の透明導電性基板が透明導電膜同士が対向するように
    配置されたタッチパネルとを有する液晶表示装置であっ
    て、光学補償シートの透明支持体が、Reレターデーシ
    ョン値が10乃至70nmであり、Rthレターデーショ
    ン値が70乃至400nmである光学異方性を有するこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
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