JP2003265129A - 即席麺用の食感改良剤 - Google Patents

即席麺用の食感改良剤

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JP2003265129A
JP2003265129A JP2003113893A JP2003113893A JP2003265129A JP 2003265129 A JP2003265129 A JP 2003265129A JP 2003113893 A JP2003113893 A JP 2003113893A JP 2003113893 A JP2003113893 A JP 2003113893A JP 2003265129 A JP2003265129 A JP 2003265129A
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Norifumi Adachi
典史 足立
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San Ei Gen FFI Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生麺では実現が困難であった弾力のある固さを
有する即席麺の提供。当該即席麺を調製するための添加
剤、すなわち即席麺用の食感改良剤の提供。 【解決手段】ネイティブジェランガムを有効成分とす
る、麺の湯伸びを防止するための即席麺用の食感改良
剤。タラガム,カラギナン,寒天,キサンタンガム,グ
アーガム,ローカストビーンガム,タマリンド種子多糖
類,ペクチン,グルコマンナン,プルラン及びカラヤガ
ムよりなる群から選択されるいずれか少なくとも一種の
増粘多糖類とネイティブジェランガムとを含む、麺の湯
伸びを防止するための即席麺用の食感改良剤。前記食感
改良剤を含む即席麺。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席麺に必須の即
席性という性質を損なうことなく、該即席麺に生麺に近
い食感を付与することのできる即席麺用の食感改良剤に
関する。より詳しくは本発明は、熱湯をかけるか又は電
子レンジ等で処理すること等によって簡便に喫食可能と
なる即席麺を対象とするものであって、それに従来実現
が困難であった弾力のある固さを付与し、さらに口当た
りのよい「つるみ」をもたせ、しかも「湯のび」を低減
させることのできる食感改良剤に関する。また本発明
は、このような食感改良剤を用いることによって即席性
を保持しながらも弾力のある固さを有する即席麺に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱湯を注ぐか又は電子レンジ
等により加熱するだけで喫食可能となる即席麺(カップ
麺)が多く販売され、かつ消費されている。
【0003】しかしながら、かかるタイプの乾燥即席麺
は、簡便性を追求するあまり、いわゆる本来の生麺の食
感とは異なり、「固さ」や「粘弾性」等のテクスチャー
に乏しく、また麺特有の口当たりの良さに欠けるのが通
常である。近年の消費者の本物嗜好においては、調理が
簡便であって、しかも本格的な生麺の食感や味覚が堪能
できる即席麺、すなわち、弾力のある固さを有する即席
麺の出現が望まれる。また、従来の即席麺は、湯で復元
するのが早い反面、湯伸びしやすい問題点も含んでい
る。
【0004】また即席中華麺の場合、中華麺特有の「固
さ」を発現させるためにかん水を用いるが、固さを高め
るために多量のかん水を使用すると、いわゆる「かん水
焼け」を起こすことがあり、麺がブツブツ切れやすくな
るといった問題があり、その改善も望まれていた。ま
た、かん水はアルカリ性であるため、保存性等の観点か
ら要望される酸性領域まで、麺のpHを低下させるのに
手間を要するという問題もあった。これらのことから、
かん水の使用量を低減させて中華麺特有の固さや粘弾性
を発現する方法が求められていた。
【0005】従来、このような問題を改良する技術とし
ては、グルテンやその分解物を配合する方法、あるいは
卵白・カードラン・アルギン酸塩等を利用する方法(特
許文献1参照。)が提案されている。しかし、前者の方
法は、即席麺本来の特性である即席性が著しく損なわれ
るという問題があり、後者の方法は本来の麺が有する食
感とは異質な食感になるといった欠点が指摘されてい
る。また、即席麺の原料にアルギン酸とアルカリ剤を添
加して麺線を作成し、α化処理及び酸処理後、乾燥する
方法も知られている。しかしながら、この方法で調製さ
れる即席麺は、「固さ」や「粘弾性」に優れているもの
の、生麺の表面が柔らかくならず、麺特有の口当たりの
良さに欠けるといった問題が指摘されている。
【0006】また従来より、麺類の品質改良剤として
は、乾燥卵白や小麦グルテン等の蛋白系の改良剤;ロー
カストビーンガム、キサンタンガム、タラガム等の増粘
多糖類等が知られている(特許文献2参照)。しかしな
がら、これらの方法により製造された麺は硬さが付与さ
れるものの、麺特有の粘弾性や滑らかさに欠けるという
問題が指摘されている。
【0007】また、食感的に多くの不満があった従来の
乾燥即席麺に代わって、近年、茹で麺を乾燥しない状態
で長期保存できる生麺タイプの即席麺(ロングライフ
麺:LL麺)が普及している。このLL麺の食感を改良
するために、小麦グルテンより分画されたグルテニン主
成分分画物を添加するLL麺類の製造方法が提案されて
いる(特許文献3参照。)。しかしながら、水分を多く
含んだ状態で保存されるLL麺は、その保存性を高める
ため酸性域で加熱殺菌処理されるため、「固さ」がでに
くく「ポソポソ」とした食感になる傾向がある。
【0008】さらに、電子レンジの普及に伴って、解凍
した後も生麺に近似した食感を保有する冷凍即席麺の開
発・商品化も期待されている。
【0009】
【特許文献1】特開平6−000064号公報
【0010】
【特許文献2】特開平7−107934号公報
【0011】
【特許文献3】特開平6−153832号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述する従
来技術の問題点に鑑みて開発されたもので、即席麺につ
いて、弾力のある固さを有する即席麺を提供することを
目的とするものである。また本発明は、このような即席
麺を調製するための添加剤、すなわち即席麺用の食感改
良剤を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、弾力のあ
る固さ、滑らかさ(つるみ)といった麺の食感や口当た
りに重要なファクターをバランスよく有してより生麺に
近く、しかも湯伸びしにくい即席麺の開発を目指して、
日夜鋭意研究を重ねていたところ、ネイティブジェラン
ガムを麺原料に配合することによって、上記目的が達成
できることを見出した。
【0014】更に、本発明者らは、ネイティブジェラン
ガムとタラガム,カラギナン,寒天,キサンタンガム,
グアーガム,ローカストビーンガム,タマリンド種子ガ
ム,ペクチン,グルコマンナン,プルランまたはカラヤ
ガム等の増粘多糖類を種々組み合わせて使用することに
よって、弾力のある固さ、滑らかさ(つるみ)からなる
麺テクスチャーのバランスを微妙に調節でき、しかも湯
伸びしにくい即席麺が調製できることを確認した。すな
わち、ネイティブジェランガムと上記増粘多糖類とを適
宜併用し、またこれらの配合割合を調節することによっ
て、麺に多様なテクスチャーを持たせることができ、こ
れによってラーメン、チャンポン、焼きそば等の中華
麺;そば、うどん、ソーメン、冷や麦、きしめん等の和
風麺;ヌードル、パスタなどの洋風麺等、多種多様の麺
について弾力のある固さを有する即席麺を調製すること
ができることを確認した。
【0015】すなわち本発明は、ネイティブジェランガ
ムを有効成分とする即席麺用の食感改良剤である。当該
即席麺の食感改良剤は、ネイティブジェランガムの他に
タラガム,カラギナン,寒天,キサンタンガム,グアー
ガム,ローカストビーンガム,タマリンド種子多糖類,
ペクチン,グルコマンナン,プルラン及びカラヤガムよ
りなる群から選択されるいずれか少なくとも一種の増粘
多糖類を含むことができる。
【0016】更に本発明は、上記食感改良剤の使用によ
って本来の麺が有する「粘弾性」及び「つるみ」等から
構成される食感により近く、しかも湯伸びが早いという
従来の即席麺の問題点を解消した即席麺である。
【0017】なお、本発明が対象とする即席麺は、熱湯
を注ぐかまたは電子レンジで簡単に加熱調理できる麺類
である。かかるものとしてはフライ乾燥、熱風乾燥、凍
結乾燥、マイクロウェーブ乾燥等の種々の方法で乾燥調
製される乾燥即席麺;冷凍即席麺、ロングライフ即席麺
(LL麺)等を挙げることができる。好ましくは乾燥即
席麺である。
【0018】具体的には、本発明は下記の態様を有する
ものである。 項1. ネイティブジェランガムを有効成分とする、麺
の湯伸びを防止するための即席麺用の食感改良剤。 項2. 寒天,キサンタンガム,グアーガム,ローカス
トビーンガム,タマリンド種子多糖類,ペクチン,グル
コマンナン,プルラン及びカラヤガムよりなる群から選
択されるいずれか少なくとも一種の増粘多糖類とネイテ
ィブジェランガムとを含む項1に記載の食感改良剤。 項3. ネイティブジェランガム100重量部に対して
増粘多糖類を10〜100重量部の割合で含有する項2
に記載の食感改良剤。 項4. 麺生地原料粉100重量部に対して0.2〜
0.5重量部の割合で使用される、項1乃至3のいずれ
かに記載の食感改良剤。 項5. ネイティブジェランガムを有効成分とする、食
感を改良して、しかも湯伸びを抑制するための即席麺用
の添加剤。 項6. 寒天,キサンタンガム,グアーガム,ローカス
トビーンガム,タマリンド種子多糖類,ペクチン,グル
コマンナン,プルラン及びカラヤガムよりなる群から選
択されるいずれか少なくとも一種の増粘多糖類とネイテ
ィブジェランガムとを含む項5に記載の添加剤。 項7. ネイティブジェランガム100重量部に対して
増粘多糖類を10〜100重量部の割合で含有する項6
に記載の添加剤。 項8. 麺生地原料粉100重量部に対して0.2〜
0.5重量部の割合で使用される、項5乃至7のいずれ
かに記載の添加剤。 項9. 項1乃至4のいずれかに記載の食感改良剤又は
項5乃至8のいずれかに記載の添加剤を含む即席麺。 項10. 1乃至4のいずれかに記載の食感改良剤又は
項5乃至8のいずれかに記載の添加剤を、麺生地原料粉
100重量部に対して0.1〜2重量部の割合で添加し
て調製される即席麺。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の即席麺用の食感改良剤
は、ネイティブジェランガムを有効成分とするものであ
る。
【0020】ここで使用されるネイティブジェランガム
は、グルコース2分子、グルクロン酸1分子及びラムノ
ース1分子を構成単位とする多糖類(分子量約60〜7
0万)であるジェランガム(特開昭55−79397
号)の脱アシル処理前の前駆体として得られる微生物起
源の高分子多糖類(融点及び固化点:65〜70℃)で
ある。
【0021】当該ネイティブジェランガムは、一般に微
生物の培養によって生産される。
【0022】具体的には、シュードモナス・エロデア
(Pseudomonas elodea:ATCC31461)又はその
同等の菌株を、例えばグルコース3%、KH4NO
3 0.05%、MgSO4・7H2O 0.01%、NH
4NO3 0.09%及び窒素源として有機成分を少量含
む液体培地に接種し、これを好気的条件下で30℃程
度、約50時間培養して得られる培養物から菌体表面に
生産された粘質物を、脱アシル処理することなくそのま
ま単離・回収することによって製造する方法が例示され
る。但し、この製法に何ら限定されるものではない。
【0023】ネイティブジェランガムは天然に起源を有
するものであるため、用いる産生微生物や精製条件によ
っては、その構造も微妙に変わりうる。従って、本発明
で用いられるネイティブジェランガムは、特定の構造式
(Sanderson,G.R., FOOD GELS, ed. Peter Harris, Els
evier Science Publishers LTD., England, 1990, p.20
4)に基づいて一義的に限定されることなく、上記方法
に従って微生物(ATCC31461)により産生され
るネイティブジェランガムの性質を有するものであれば
よい。
【0024】ネイティブジェランガムを有効成分とする
食感改良剤の麺への配合量は、本発明の効果を奏する限
り特に制限されない。具体的には、麺の種類、即席麺の
種類に応じて異なり一概に規定できないが、通常、小麦
粉等の麺生地原料粉100重量部に対して、通常0.0
5〜2重量部、好ましくは0.1〜2重量部、より好ま
しくは0.1〜1重量部、さらに好ましくは0.2〜
0.5重量部の範囲を挙げることができる。ところで、
本発明が対象とする即席麺は、ふつうの麺と異なり、1
00℃もしくはそれ以下の湯で1〜3分程度放置するこ
とにより速やかに湯戻りすることが要求される。さらに
は食べている間に湯のびしないでコシ並びに弾力性を維
持することが望まれる。かかる性質を担保するために
は、麺生地原料粉へのネイティブジェランガムの配合量
を0.1重量部より多くすることが望ましく、例えば
0.1重量部より多く2重量部もしくは1重量部以下の
範囲で配合することが望ましい。
【0025】なお、ネイティブジェランガムの配合量が
極端に少なすぎると即席麺に対する食感改良効果が十分
でなくなり、また2.5重量部以上越えて配合しても、
添加量の増大に見合う効果の向上が期待できず、逆に麺
が硬くなりすぎて、粘性が乏しくなる傾向にあるため好
ましくない。
【0026】本発明の食感改良剤は、ネイティブジェラ
ンガムに加えて他の増粘多糖類を配合することもでき
る。
【0027】ここで用いられる増粘多糖類としては、カ
ラギナン,寒天等の海藻抽出物;タラガム,グアーガ
ム,ローカストビーンガム,タマリンド種子多糖類など
の植物種子粘質物;キサンタンガム,プルラン等の微生
物産生粘質物;カラヤガム,ペクチン,グルコマンナン
等の植物由来粘質物などが例示される。
【0028】ネイティブジェランガムとこれらの増粘多
糖類を併用することによって、即席麺の煮崩れへの耐性
を向上させ、あるいはネイティブジェランガム単独より
も麺に多様な食感を任意に付与して、バラエティーに富
んだ弾力のある固さを有する麺を提供することができ
る。
【0029】上記の増粘多糖類は、単独のみならず2種
以上を任意に組み合わせて、ネイティブジェランガムと
併用することができる。好ましくはタラガム、カラギナ
ンである。これらは、共に組み合わせてネイティブジェ
ランガムと併用すると、増粘効果において相乗効果が得
られ、それぞれの量を低減させることができるという利
点を有している。
【0030】なお、ここで種々挙げられる増粘多糖類
は、食品添加剤として従来から食品に配合して用いられ
ているものであり、その限りにおいて特に制限されるも
のではない。
【0031】ネイティブジェランガムと増粘多糖類を併
用する場合、増粘多糖類の種類によっても異なるが、通
常ネイティブジェランガム100重量部に対して増粘多
糖類を10〜100重量部、好ましくは30〜60重量
部の割合で用いることができる。
【0032】より具体的には、増粘多糖類としてタラガ
ム及びカラギナンを用いる場合の食感改良剤における各
成分の配合割合は、食感改良剤全体を100重量部とし
て、ネイティブジェランガムが50〜90重量部、タラ
ガムが1〜49重量部及びカラギナンが1〜49重量部
の範囲を例示することができ、かかる範囲から適宜選択
して使用することができる。好ましくはネイティブジェ
ランガム60〜80重量部、タラガム10〜30重量部
及びカラギナン1〜20重量部の範囲、より好ましくは
ネイティブジェランガム65〜75重量部、タラガム1
5〜25重量部及びカラギナン5〜15重量部の範囲で
ある。
【0033】このようなネイティブジェランガムと増粘
多糖類を併用する場合の食感改良剤の麺への配合量は、
前記するように麺の種類、即席麺の種類に応じて異なり
一概に規定できないが、小麦粉等の麺生地原料粉100
重量部に対して通常0.05〜2重量部、好ましくは
0.1〜2重量部、より好ましくは0.1〜1重量部、
さらに好ましくは0.2〜0.5重量部の範囲を挙げる
ことができる。
【0034】本発明が対象とする即席麺は、ラーメン、
チャンポン、焼きそば等の中華麺;うどん、そば、そう
めん、きしめん、冷や麦等の各種麺類であって、生麺を
蒸煮あるいは茹で処理等の処理によってα化し、次いで
長期保存できるように各種処理を施して得られる麺であ
る。これらの即席麺には、保存態様に応じて乾燥即席
麺、LL即席麺、冷凍即席麺等が包含される。
【0035】本発明で用いる即席麺の麺生地原料は、穀
粉を主体とするものである。穀粉としては薄力小麦粉、
中力小麦粉、準強力粉、強力小麦粉、デュラム小麦粉等
の小麦粉;米粉;そば粉;とうもろこし粉;大麦、ライ
麦、はと麦などの麦類の粉;大豆粉等の豆類の粉等が挙
げられ、製造する麺の種類により、これらの穀粉を単
独、若しくは2種以上を適宜組み合わせて用いることが
できる。
【0036】また麺生地原料には、上記穀粉の他に、澱
粉を組み合わせて用いることもできる。澱粉としては、
一般に食品の製造に用いられるものであればよく、穀
類、雑穀類から分離した澱粉、あるいは分離した澱粉に
α化、酸化、エステル化、エーテル化、加水分解等の処
理を施した化工澱粉等が挙げられ、これらは適宜単独若
しくは数種選択して用いることができる。より具体的に
は、小麦粉澱粉、緑豆澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱
粉、米澱粉、ワキシーコーンスターチ、甘蔗澱粉及びこ
れらの化工澱粉(例えば、デキストリン、α澱粉、酸化
澱粉、ソリュブルスターチ等)が好適に挙げられる。
【0037】穀粉と澱粉とを併用する場合の混合割合は
特に制限されず、麺の用途に応じて適宜定めることがで
きる。
【0038】また、上記麺生地原料には、必要に応じ
て、食塩、卵、蛋白質、糖類、油脂類、かん水、着色
料、調味料、着香料、呈味剤等を配合してもよい。食塩
を配合することによって、復元性や味等を良好にするこ
とができ、またかん水を配合することによって、風味、
食感、麺のなめらかさ、好ましい色合いを付与しまた向
上させることができる。また、本発明の効果を損なわな
い限り、上記成分以外の成分として、通常使用される乳
化剤や界面活性剤等を配合することもできる。
【0039】本発明の食感改良剤は、粉末、ペースト、
液状のいずれの形態をも採りうる。またその配合方法
は、特に制限されず、小麦粉等の麺生地原料に直接添加
して混合することも、また処方に含まれる水(混捏水、
混練水)の全てまたは一部に分散または溶解させてこれ
を麺生地原料に添加することもできる。また、水溶液状
態で、麺帯や麺線の表面に塗布するか、噴霧して使用す
ることもできる。
【0040】麺の調製は、従来公知の方法及び公知の装
置を利用し実施することができる。例えば、まず上記麺
原料に本発明の食感改良剤を粉末状または水溶液状で添
加混合し、混和物の水分が20〜50%の範囲になるよ
うに加水し、混練して麺生地を調製する。なお、本発明
の食感改良剤を粉末状または液状で、麺生地原料に混和
し、混捏する工程は、15〜30℃、好ましくは常温で
行うことが望ましい。次に混練した混和物を常法に従っ
て、例えばロール圧延等を利用した圧延によって展延し
て適宜所定厚さの麺帯とする。尚、麺生地及び/又は麺
帯の製造を減圧下で行うと、脱気が促進され、緻密な生
地や麺帯を得ることができ、その結果表面のなめらか
さ、透明感を出すことができる。
【0041】次いで、麺帯を切り出し、所定幅の麺線に
する。この麺線を飽和蒸気によって蒸煮又は蒸熱する
か、または熱水中で茹でる等の方法で加熱処理する。加
熱処理時間は麺の種類や加熱処理の方法によって異な
り、一概に規定することはできないが、通常澱粉がα化
すればよい。
【0042】さらに麺線は、フライ工程を経て、調味
料、具材等とともに収納、密封して即席麺の商品形態と
することができる。
【0043】本発明は、また上記のごとくして調製され
る即席麺である。
【0044】なお、本発明において麺の形態は特に制限
されず、単層麺であってもまた二層以上の複層麺であっ
てもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の食感改良剤によれば、即席麺に
弾力のある固さを付与し、更に増粘多糖類を組み合わせ
て配合することによって、多様な食感を実現し、硬さ、
粘弾性、滑らかさ等、総合的にバランスのとれた食感を
得ることができる。また本発明の食感改良剤によれば、
即席麺の熱湯の速やかな吸水性を損なうことなく、麺の
湯伸びを抑制することができる。
【0046】上記本発明の効果は、タラガム,カラギナ
ン,寒天,キサンタンガム,グアーガム,ローカストビ
ーンガム,タマリンド種子ガム,ペクチン,グルコマン
ナン,プルラン、カラヤガム,ジェランガムといった増
粘多糖類を単に、単独もしくは併用した場合では得られ
ないものであり、ネイティブジェランガム単独かまたは
これと前記増粘多糖類とを併用することによって初めて
得られるものである。
【0047】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例及び実験
例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。
【0048】実施例1〜4 食感改良剤として下記の処方からなるものを用意した。 <処方1> ネイティブジェランガム 100重量% <処方2> ネイティブジェランガム 70重量% タラガム 30重量% <処方3> ネイティブジェランガム 70重量% カラギナン 30重量% <処方4> ネイティブジェランガム 70重量% タラガム 20重量% カラギナン 10重量%。
【0049】これを表1に示す割合で麺原料に配合し
た。
【0050】
【表1】
【0051】具体的には、上記処方の各食感改良剤を常
温のイオン交換水340mlに攪拌しながら添加し、1
0分間攪拌後、食塩15g、かん水3gを添加して更に
5分間攪拌溶解を行い、食感改良剤含有混練水を得た。
万能混合機を用いて小麦粉1kgを攪拌しながら、前記
混練水をゆっくり添加し、その後12分間攪拌混合を続
けた。次いで、該混和物を製麺機(ヒグチ麺機製作所
製)を用いて粗複合して麺帯とし、更に複合、圧延を行
い、厚さ1mmの麺帯を調製した。得られた麺帯を#2
2の切刃にて麺線とし、約40cmの長さに切断した。
これを100℃のスチームで3分間蒸して、蒸し上がっ
た麺線を整形して、150℃のパーム油で70秒間揚げ
た。麺の油をよく切り、常温にて放置して冷却して、粉
末スープ及び具材とともに耐熱性容器にいれて即席麺と
して包装した。
【0052】また、比較として、下記の処方からなる添
加剤を上記食感改良剤の代わりに用いて同様に即席麺を
調製した。
【0053】<比較処方1> タラガム 100重量% <比較処方2> カラギナン 100重量% <比較処方3> タラガム 67重量% カラギナン 33重量% <比較処方4> ジェランガム 100重量% こうして得られた8種類の即席中華麺について、熱湯を
注いで3分間後に、熟練したパネラーに喫食してもら
い、弾力のある固さ、つるみ等の食感及び湯のびの状態
を評価した。結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】上記の結果から明らかなように、本発明に
かかる食感改良剤を使用することによって、有意に即席
麺の食感が改良され、特に官能試験の結果から、すべて
の項目についてバランスのとれた成績が得られることが
わかる。また、即席麺の湯伸びについても明らかに防止
効果が認められた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネイティブジェランガムを有効成分とす
    る、麺の湯伸びを防止するための即席麺用の食感改良
    剤。
  2. 【請求項2】 寒天,キサンタンガム,グアーガム,ロ
    ーカストビーンガム,タマリンド種子多糖類,ペクチ
    ン,グルコマンナン,プルラン及びカラヤガムよりなる
    群から選択されるいずれか少なくとも一種の増粘多糖類
    とネイティブジェランガムとを含む請求項1に記載の食
    感改良剤。
  3. 【請求項3】 ネイティブジェランガム100重量部に
    対して増粘多糖類を10〜100重量部の割合で含有す
    る請求項2に記載の食感改良剤。
  4. 【請求項4】 麺生地原料粉100重量部に対して0.
    2〜0.5重量部の割合で使用される、請求項1乃至3
    のいずれかに記載の食感改良剤。
  5. 【請求項5】 ネイティブジェランガムを有効成分とす
    る、食感を改良して、しかも湯伸びを抑制するための即
    席麺用の添加剤。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載の食感
    改良剤又は請求項5記載の添加剤を含む即席麺。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載の食感
    改良剤又は請求項5記載の添加剤を、麺生地原料粉10
    0重量部に対して0.1〜2重量部の割合で添加して調
    製される即席麺。
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