JP2003267996A - N−アセチルグルコサミン結合型オピオイドペプチド誘導体 - Google Patents
N−アセチルグルコサミン結合型オピオイドペプチド誘導体Info
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- JP2003267996A JP2003267996A JP2002070267A JP2002070267A JP2003267996A JP 2003267996 A JP2003267996 A JP 2003267996A JP 2002070267 A JP2002070267 A JP 2002070267A JP 2002070267 A JP2002070267 A JP 2002070267A JP 2003267996 A JP2003267996 A JP 2003267996A
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- opioid peptide
- tyr
- acetylglucosamine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】熱、pH、及び酵素消化に対する安定性の向上、
血液-脳関門の通過等の可能性が期待される、N−アセ
チルグルコサミン結合型オピオイドペプチド誘導体を提
供する。 【解決手段】L−チロシル−D−セリル−L−グリシル−L
−フェニルアラニル−L−ロイシル−L−スレオニン(H
−Tyr−D−Ser−Gly−Phe−Leu−Th
r−OH)の1位のL-チロシン(Tyr)、2位のD−
セリン(D−Ser)、及び6位のL-スレオニン(Th
r)の側鎖水酸基から選ばれた少なくとも1つの側鎖水
酸基にN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)がグ
リコシド結合したGlcNAc結合型オピオイドペプチ
ド誘導体である。
血液-脳関門の通過等の可能性が期待される、N−アセ
チルグルコサミン結合型オピオイドペプチド誘導体を提
供する。 【解決手段】L−チロシル−D−セリル−L−グリシル−L
−フェニルアラニル−L−ロイシル−L−スレオニン(H
−Tyr−D−Ser−Gly−Phe−Leu−Th
r−OH)の1位のL-チロシン(Tyr)、2位のD−
セリン(D−Ser)、及び6位のL-スレオニン(Th
r)の側鎖水酸基から選ばれた少なくとも1つの側鎖水
酸基にN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)がグ
リコシド結合したGlcNAc結合型オピオイドペプチ
ド誘導体である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はN−アセチルグルコ
サミン(GlcNAc)結合型オピオイドペプチドに関
する。糖が細胞表層において細胞の認識や接着などの重
要な機能に関与していることが明らかになってきてい
る。また糖ペプチド中の糖はペプチド部位の熱、pH、
及び酵素消化に対する安定性を大いに向上させることが
知られている。薬剤に糖を結合できれば、標的指向型薬
剤の創製や新しい医薬の輸送技術、代謝経路の改善など
を提供できるものと考えられる。一方オピオイドペプチ
ドは鎮痛作用を有している内因性ペプチドであり、モル
ヒネのように沈溺性、依存性のない麻酔性鎮痛薬として
期待されている。
サミン(GlcNAc)結合型オピオイドペプチドに関
する。糖が細胞表層において細胞の認識や接着などの重
要な機能に関与していることが明らかになってきてい
る。また糖ペプチド中の糖はペプチド部位の熱、pH、
及び酵素消化に対する安定性を大いに向上させることが
知られている。薬剤に糖を結合できれば、標的指向型薬
剤の創製や新しい医薬の輸送技術、代謝経路の改善など
を提供できるものと考えられる。一方オピオイドペプチ
ドは鎮痛作用を有している内因性ペプチドであり、モル
ヒネのように沈溺性、依存性のない麻酔性鎮痛薬として
期待されている。
【0002】
【従来の技術】しかしながら、生理活性ペプチドを医薬
として用いる場合、体内中の分解酵素で速やかに分解さ
れ、その有効性が著しく損なわれてしまうことが多い。
また血液−脳関門を通過できないため、脳内で作用させ
ることが困難である。オピオイドペプチドも血液中で分
解されやすく、また血液−脳関門を通過できない。血液
中での安定性を高め、かつ血液−脳関門を通過させる方
法として糖を結合することが有効と期待されており、こ
れまでにグルコースをオピオイドペプチドに結合させた
例が、R.ポルト(Robin Polt)ら[プロシ
ーディングス オブ ザ ナショナル アカデミー オ
ブ サイエンス オブ ザ ユナイテッドステイツ オ
ブ アメリカ(Proc. Natl. Acad.
Sci.USA)、第91巻、7114〜7118頁
(1994)]に、またS.A.ミッシェル(Scot
t A.Mitchell)ら [ザ ジャーナル オ
ブオルガニック ケミストリー(J.Org.Che
m.)、第66巻、2327〜2342頁(200
1)]は、H−Tyr−c[D―Cys−Gly−Ph
e−D−Cys]−Ser−Gly−OH配列から成る
オピオイドペプチドのセリン残基の側鎖にキシロース、
グルコース、ガラクトース、マンノース、GlcNA
c、N−アセチルガラクトサミン、ラクトース、セロビ
オース、メリビオースを結合させた糖オピオイドペプチ
ドの合成例を報告している。
として用いる場合、体内中の分解酵素で速やかに分解さ
れ、その有効性が著しく損なわれてしまうことが多い。
また血液−脳関門を通過できないため、脳内で作用させ
ることが困難である。オピオイドペプチドも血液中で分
解されやすく、また血液−脳関門を通過できない。血液
中での安定性を高め、かつ血液−脳関門を通過させる方
法として糖を結合することが有効と期待されており、こ
れまでにグルコースをオピオイドペプチドに結合させた
例が、R.ポルト(Robin Polt)ら[プロシ
ーディングス オブ ザ ナショナル アカデミー オ
ブ サイエンス オブ ザ ユナイテッドステイツ オ
ブ アメリカ(Proc. Natl. Acad.
Sci.USA)、第91巻、7114〜7118頁
(1994)]に、またS.A.ミッシェル(Scot
t A.Mitchell)ら [ザ ジャーナル オ
ブオルガニック ケミストリー(J.Org.Che
m.)、第66巻、2327〜2342頁(200
1)]は、H−Tyr−c[D―Cys−Gly−Ph
e−D−Cys]−Ser−Gly−OH配列から成る
オピオイドペプチドのセリン残基の側鎖にキシロース、
グルコース、ガラクトース、マンノース、GlcNA
c、N−アセチルガラクトサミン、ラクトース、セロビ
オース、メリビオースを結合させた糖オピオイドペプチ
ドの合成例を報告している。
【0003】ところで、L−チロシル−D−セリル−L−
グリシル−L−フェニルアラニル−L−ロイシル−L−ス
レオニン(H−Tyr−D−Ser−Gly−Phe−
Leu−Thr−OH)というアミノ酸配列を有してい
るオピオイドペプチドは、δ−アゴニスト活性を有して
いることが知られている。しかし、このオピオイドペプ
チドについて糖を結合した例はない。
グリシル−L−フェニルアラニル−L−ロイシル−L−ス
レオニン(H−Tyr−D−Ser−Gly−Phe−
Leu−Thr−OH)というアミノ酸配列を有してい
るオピオイドペプチドは、δ−アゴニスト活性を有して
いることが知られている。しかし、このオピオイドペプ
チドについて糖を結合した例はない。
【0004】また、これまでに報告されている糖結合型
オピオイドペプチドは、いずれもペプチド鎖中のC−末
端側、もしくは中間部位に糖を結合させたオピオイド誘
導体であり、1位のチロシンに糖を結合させた誘導体の
合成は報告がない。
オピオイドペプチドは、いずれもペプチド鎖中のC−末
端側、もしくは中間部位に糖を結合させたオピオイド誘
導体であり、1位のチロシンに糖を結合させた誘導体の
合成は報告がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、δ−アゴニ
スト活性を有しているH−Tyr−D−Ser−Gly
−Phe−Leu−Thr−OH配列から成るオピオイ
ドペプチドの1位のTyrの側鎖水酸基、または2位の
D−Serの側鎖水酸基、または6位のThrの側鎖水
酸基から選ばれた少なくとも1つの側鎖水酸基に、N−
アセチルグルコサミン(GlcNAc)がグリコシド結
合した、新規なGlcNAc結合型オピオイドペプチド
誘導体を提供することを目的とする。
スト活性を有しているH−Tyr−D−Ser−Gly
−Phe−Leu−Thr−OH配列から成るオピオイ
ドペプチドの1位のTyrの側鎖水酸基、または2位の
D−Serの側鎖水酸基、または6位のThrの側鎖水
酸基から選ばれた少なくとも1つの側鎖水酸基に、N−
アセチルグルコサミン(GlcNAc)がグリコシド結
合した、新規なGlcNAc結合型オピオイドペプチド
誘導体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明化合物は、H−T
yr−D−Ser−Gly−Phe−Leu−Thr−
OH配列から成るオピオイドペプチドの1位のTyr、
2位のD−Ser、及び6位のThrの側鎖水酸基から
選ばれた少なくとも1つの側鎖水酸基にGlcNAcが
O−グリコシド結合したGlcNAc結合型オピオイド
ペプチド誘導体である。
yr−D−Ser−Gly−Phe−Leu−Thr−
OH配列から成るオピオイドペプチドの1位のTyr、
2位のD−Ser、及び6位のThrの側鎖水酸基から
選ばれた少なくとも1つの側鎖水酸基にGlcNAcが
O−グリコシド結合したGlcNAc結合型オピオイド
ペプチド誘導体である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
O−グリコシド結合にはα−結合とβ−結合が存在する
が、本発明のH−Tyr−D−Ser−Gly−Phe
−Leu−Thr−OH配列から成るオピオイドペプチ
ドとGlcNAcのO−グリコシド結合はそのどちらか
に限定されるものではなく、各位それぞれ独立して、い
ずれであってもかまわない。複数のGlcNAcが結合
した誘導体の場合も同様であることは言うまでもない。
好ましくは、式[I]、式[II]、式[III]で示
されるGlcNAc結合型オピオイドペプチド誘導体で
ある。
O−グリコシド結合にはα−結合とβ−結合が存在する
が、本発明のH−Tyr−D−Ser−Gly−Phe
−Leu−Thr−OH配列から成るオピオイドペプチ
ドとGlcNAcのO−グリコシド結合はそのどちらか
に限定されるものではなく、各位それぞれ独立して、い
ずれであってもかまわない。複数のGlcNAcが結合
した誘導体の場合も同様であることは言うまでもない。
好ましくは、式[I]、式[II]、式[III]で示
されるGlcNAc結合型オピオイドペプチド誘導体で
ある。
【化4】
【0008】また、これらGlcNAc結合型オピオイ
ドペプチド誘導体の塩及び結晶水を含有する誘導体が本
発明に含まれるのは言うまでもない。塩としては例え
ば、塩酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ナトリウム
塩、トリエチルアミン塩等を挙げることができる。
ドペプチド誘導体の塩及び結晶水を含有する誘導体が本
発明に含まれるのは言うまでもない。塩としては例え
ば、塩酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ナトリウム
塩、トリエチルアミン塩等を挙げることができる。
【0009】本発明のGlcNAc結合型オピオイドペ
プチドの合成は酵素的方法、化学的方法、酵素−化学的
方法などいかなる方法によってもよいが、例えば、イナ
ヅ(T.Inazu)ら[ペプチドケミストリー、19
95(Peptide Chemistry 199
5)、61〜64頁(1996)]の報告した方法に準
じて固相合成法により合成される。
プチドの合成は酵素的方法、化学的方法、酵素−化学的
方法などいかなる方法によってもよいが、例えば、イナ
ヅ(T.Inazu)ら[ペプチドケミストリー、19
95(Peptide Chemistry 199
5)、61〜64頁(1996)]の報告した方法に準
じて固相合成法により合成される。
【0010】式[I]で示されるGlcNAc結合型オ
ピオイドペプチドの合成を例に取ると、例えば特願2002
-69679に準じて、1位がアセチル基で保護されたN−ア
セチルグルコサミンとチロシン誘導体に対して、活性化
剤の存在下、三フッ化ホウ素エーテル錯体共存下で行う
反応により、Tyr(GlcNAc)誘導体を合成し、そ
こで合成されたTyr(GlcNAc)誘導体を原料に
用いて、ジメチルチオホスフィン酸混合酸無水物(Mp
t−MA)法を用いた固相合成によりペプチド鎖を合成
する。すなわち、9−フルオレニルメチルオキシカルボ
ニル(Fmoc)基によりN末端αアミノ基を保護した
Tyr(GlcNAc)誘導体であるFmoc−Tyr
(GlcNAc)−OHを用い、Fmocストラテジーに
従って縮合にMpt−MA法を用いるペプチドの固相合
成を展開する。樹脂からの切り出し、及び脱保護を行う
と目的の式[I]で示されるGlcNAc結合型オピオ
イドペプチドが得られる。同様に、糖アミノ酸としてF
moc−D−Ser(GlcNAc)−OHを用いると
式[II]で示される誘導体が、Fmoc−Thr(G
lcNAc)−OHを用いると式[III]で示される
誘導体が得られる。
ピオイドペプチドの合成を例に取ると、例えば特願2002
-69679に準じて、1位がアセチル基で保護されたN−ア
セチルグルコサミンとチロシン誘導体に対して、活性化
剤の存在下、三フッ化ホウ素エーテル錯体共存下で行う
反応により、Tyr(GlcNAc)誘導体を合成し、そ
こで合成されたTyr(GlcNAc)誘導体を原料に
用いて、ジメチルチオホスフィン酸混合酸無水物(Mp
t−MA)法を用いた固相合成によりペプチド鎖を合成
する。すなわち、9−フルオレニルメチルオキシカルボ
ニル(Fmoc)基によりN末端αアミノ基を保護した
Tyr(GlcNAc)誘導体であるFmoc−Tyr
(GlcNAc)−OHを用い、Fmocストラテジーに
従って縮合にMpt−MA法を用いるペプチドの固相合
成を展開する。樹脂からの切り出し、及び脱保護を行う
と目的の式[I]で示されるGlcNAc結合型オピオ
イドペプチドが得られる。同様に、糖アミノ酸としてF
moc−D−Ser(GlcNAc)−OHを用いると
式[II]で示される誘導体が、Fmoc−Thr(G
lcNAc)−OHを用いると式[III]で示される
誘導体が得られる。
【0011】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に何等制限を受けるものではない。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に何等制限を受けるものではない。
【0012】
【実施例1】Fmoc−Thr(tBu)−O−アルコ
キシベンジル型樹脂(Thr含量;0.50mmol/
g)503mgをペプチド固相合成装置の反応容器にと
り、自動合成装置(Applied Biosyste
ms社、433A Peptide Synthesi
zer)の合成プログラム(SynthAssist TM
2.0、FastMoc0.25mmol)に従い、F
moc−Leu−OH、Fmoc−Phe−OH、Fm
oc−Gly−OH、Fmoc−D−Ser( tBu)
−OHを順次縮合させた。得られた保護ペプチド樹脂
(630mg)のうち、75mg(0.03mmol相
当)を手動固相合成装置の容器に取り、次に示すスケジ
ュールに従い、Fmoc−Tyr(αGlcNAc)−
OHを3当量使用し、N−メチル−2−ピロリジノン
(NMP)中N,N−ジイソプロピルエチルアミン(D
IEA)存在下、塩化ジメチルホスフィノチオイル(M
pt−Cl)と反応させ、対応するジメチルチオホスフ
ィン酸混合酸無水物(Mpt−MA)の溶液として加え
た。
キシベンジル型樹脂(Thr含量;0.50mmol/
g)503mgをペプチド固相合成装置の反応容器にと
り、自動合成装置(Applied Biosyste
ms社、433A Peptide Synthesi
zer)の合成プログラム(SynthAssist TM
2.0、FastMoc0.25mmol)に従い、F
moc−Leu−OH、Fmoc−Phe−OH、Fm
oc−Gly−OH、Fmoc−D−Ser( tBu)
−OHを順次縮合させた。得られた保護ペプチド樹脂
(630mg)のうち、75mg(0.03mmol相
当)を手動固相合成装置の容器に取り、次に示すスケジ
ュールに従い、Fmoc−Tyr(αGlcNAc)−
OHを3当量使用し、N−メチル−2−ピロリジノン
(NMP)中N,N−ジイソプロピルエチルアミン(D
IEA)存在下、塩化ジメチルホスフィノチオイル(M
pt−Cl)と反応させ、対応するジメチルチオホスフ
ィン酸混合酸無水物(Mpt−MA)の溶液として加え
た。
【0013】手動固相合成スケジュール(NMP:3m
l)は以下の通りであった:1)NMP 1分 3回、
2)20%ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、3)
20%ピペリジン/NMP溶液 20分 1回、4)N
MP 1分 6回、5)Fmoc−Tyr(αGlcN
Ac)−OHのMpt−MA及びDIEA/NMP溶液
60分 1回、6)NMP 1分 6回、7)20%
ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、8)20%ピペ
リジン/NMP溶液 20分 1回、9)NMP 1分
6回、10)ジクロロメタン、1分、3回。
l)は以下の通りであった:1)NMP 1分 3回、
2)20%ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、3)
20%ピペリジン/NMP溶液 20分 1回、4)N
MP 1分 6回、5)Fmoc−Tyr(αGlcN
Ac)−OHのMpt−MA及びDIEA/NMP溶液
60分 1回、6)NMP 1分 6回、7)20%
ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、8)20%ピペ
リジン/NMP溶液 20分 1回、9)NMP 1分
6回、10)ジクロロメタン、1分、3回。
【0014】得られた保護GlcNAc−ヘキサペプチ
ド樹脂を減圧下乾燥させた後、トリフルオロ酢酸(TF
A)、水(95:5)からなる混合溶液10mlを加
え、2時間攪拌した。樹脂を濾別し、TFAで洗浄後、
濾液と洗液を減圧濃縮した。残渣に水を加え凍結乾燥さ
せ、粗糖ペプチド25mgを得た。得られた粗糖ペプチ
ドを高速液体クロマトグラフィー[Inertsil
ODS−3カラム、φ20x250mm(ジーエルサイ
エンス株式会社)、0.1%TFA/20%〜40%ア
セトニトリル水溶液(40分)、10.0ml/分]で
分取した。得られた分画を凍結乾燥して目的とするGl
cNAcがチロシン残基の側鎖にαグリコシド結合して
いる式[I]で示されるGlcNAc結合型オピオイド
ペプチドを16.6mg(62%)得た。MALDI−
TOF MASS 890.96(理論値890.9
6)
ド樹脂を減圧下乾燥させた後、トリフルオロ酢酸(TF
A)、水(95:5)からなる混合溶液10mlを加
え、2時間攪拌した。樹脂を濾別し、TFAで洗浄後、
濾液と洗液を減圧濃縮した。残渣に水を加え凍結乾燥さ
せ、粗糖ペプチド25mgを得た。得られた粗糖ペプチ
ドを高速液体クロマトグラフィー[Inertsil
ODS−3カラム、φ20x250mm(ジーエルサイ
エンス株式会社)、0.1%TFA/20%〜40%ア
セトニトリル水溶液(40分)、10.0ml/分]で
分取した。得られた分画を凍結乾燥して目的とするGl
cNAcがチロシン残基の側鎖にαグリコシド結合して
いる式[I]で示されるGlcNAc結合型オピオイド
ペプチドを16.6mg(62%)得た。MALDI−
TOF MASS 890.96(理論値890.9
6)
【0015】
【実施例2】Fmoc−Thr(tBu)−O−アルコ
キシベンジル型樹脂(Thr含量;0.50mmol/
g)202mgをペプチド固相合成装置の反応容器にと
り、自動合成装置(Applied Biosyste
ms社、433A Peptide Synthesi
zer)の合成プログラム(SynthAssist TM
2.0、FastMoc0.1mmol)に従い、Fm
oc−Leu−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmo
c−Gly−OH、を順次縮合させた。得られた保護ペ
プチド樹脂(260mg)を手動固相合成装置の容器に
取り、次に示すスケジュールに従い、Fmoc−D−S
er(βGlcNAc)−OH、Fmoc−Tyr(t
Bu)−OHを順次反応させた。なお、Fmoc−D−
Ser(βGlcNAc)−OH、Fmoc−Tyr(
tBu)−OHはそれぞれ3当量使用し、N−メチル−
2−ピロリジノン(NMP)中N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(DIEA)存在下、塩化ジメチルホスフ
ィノチオイル(Mpt−Cl)と反応させ、対応するジ
メチルチオホスフィン酸混合酸無水物(Mpt−MA)
の溶液として加えた。
キシベンジル型樹脂(Thr含量;0.50mmol/
g)202mgをペプチド固相合成装置の反応容器にと
り、自動合成装置(Applied Biosyste
ms社、433A Peptide Synthesi
zer)の合成プログラム(SynthAssist TM
2.0、FastMoc0.1mmol)に従い、Fm
oc−Leu−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmo
c−Gly−OH、を順次縮合させた。得られた保護ペ
プチド樹脂(260mg)を手動固相合成装置の容器に
取り、次に示すスケジュールに従い、Fmoc−D−S
er(βGlcNAc)−OH、Fmoc−Tyr(t
Bu)−OHを順次反応させた。なお、Fmoc−D−
Ser(βGlcNAc)−OH、Fmoc−Tyr(
tBu)−OHはそれぞれ3当量使用し、N−メチル−
2−ピロリジノン(NMP)中N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(DIEA)存在下、塩化ジメチルホスフ
ィノチオイル(Mpt−Cl)と反応させ、対応するジ
メチルチオホスフィン酸混合酸無水物(Mpt−MA)
の溶液として加えた。
【0016】手動固相合成スケジュール(NMP:3m
l)は以下の通りであった:1)NMP 1分 3回、
2)20%ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、3)
20%ピペリジン/NMP溶液 20分 1回、4)N
MP 1分 6回、5)Fmoc−D−Ser(βGl
cNAc)−OHのMpt−MA及びDIEA/NMP
溶液 60分 2回(ただし、Fmoc−Tyr(tB
u)−OHの場合は3回)、6)NMP 1分 6回、
7)20%ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、8)
20%ピペリジン/NMP溶液 20分 1回、9)N
MP 1分 6回、10)ジクロロメタン、1分、3
回。
l)は以下の通りであった:1)NMP 1分 3回、
2)20%ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、3)
20%ピペリジン/NMP溶液 20分 1回、4)N
MP 1分 6回、5)Fmoc−D−Ser(βGl
cNAc)−OHのMpt−MA及びDIEA/NMP
溶液 60分 2回(ただし、Fmoc−Tyr(tB
u)−OHの場合は3回)、6)NMP 1分 6回、
7)20%ピペリジン/NMP溶液 3分 2回、8)
20%ピペリジン/NMP溶液 20分 1回、9)N
MP 1分 6回、10)ジクロロメタン、1分、3
回。
【0017】得られた保護GlcNAc−ヘキサペプチ
ド樹脂を減圧下乾燥させた後、TFA、水(95:5)
からなる混合溶液10mlを加え、2時間攪拌した。樹
脂を濾別し、TFAで洗浄後、濾液と洗液を減圧濃縮し
た。残渣に水を加え凍結乾燥させ、粗糖ペプチド110
mgを得た。得られた粗糖ペプチドを高速液体クロマト
グラフィー[Inertsil ODS−3カラム、φ
20x250mm(ジーエルサイエンス株式会社)、
0.1%TFA/15%〜35%アセトニトリル水溶液
(40分)、10.0ml/分]で分取した。得られた
分画を凍結乾燥して目的とするGlcNAcがD−セリ
ン残基の側鎖にβグリコシド結合している式[II]で
示されるGlcNAc結合型オピオイドペプチドを37
mg(42%)得た。MALDI−TOF MASS
891.16(理論値890.96)
ド樹脂を減圧下乾燥させた後、TFA、水(95:5)
からなる混合溶液10mlを加え、2時間攪拌した。樹
脂を濾別し、TFAで洗浄後、濾液と洗液を減圧濃縮し
た。残渣に水を加え凍結乾燥させ、粗糖ペプチド110
mgを得た。得られた粗糖ペプチドを高速液体クロマト
グラフィー[Inertsil ODS−3カラム、φ
20x250mm(ジーエルサイエンス株式会社)、
0.1%TFA/15%〜35%アセトニトリル水溶液
(40分)、10.0ml/分]で分取した。得られた
分画を凍結乾燥して目的とするGlcNAcがD−セリ
ン残基の側鎖にβグリコシド結合している式[II]で
示されるGlcNAc結合型オピオイドペプチドを37
mg(42%)得た。MALDI−TOF MASS
891.16(理論値890.96)
【0018】
【発明の効果】本発明化合物である、鎮痛活性を有する
オピオイドペプチドにGlcNAcを結合したGlcN
Ac結合型オピオイドペプチドは、血液中での酵素分解
等に対して安定化や薬理活性の改善に寄与し、医薬とし
て用いる場合に有効である。この手法は生理活性ペプチ
ドの安定性や薬理作用の改善に利用される。
オピオイドペプチドにGlcNAcを結合したGlcN
Ac結合型オピオイドペプチドは、血液中での酵素分解
等に対して安定化や薬理活性の改善に寄与し、医薬とし
て用いる場合に有効である。この手法は生理活性ペプチ
ドの安定性や薬理作用の改善に利用される。
Claims (4)
- 【請求項1】L−チロシル−D−セリル−L−グリシル−L
−フェニルアラニル−L−ロイシル−L−スレオニン(H
−Tyr−D−Ser−Gly−Phe−Leu−Th
r−OH)の1位のL−チロシン(Tyr)、2位のD−
セリン(D−Ser)、及び6位のL−スレオニン(Th
r)の側鎖水酸基から選ばれた少なくとも1つの側鎖水
酸基にN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)がグ
リコシド結合したGlcNAc結合型オピオイドペプチ
ド誘導体。 - 【請求項2】下記式 【化1】 で示されるGlcNAc結合型オピオイドペプチド誘導
体。 - 【請求項3】下記式 【化2】 で示されるGlcNAc結合型オピオイドペプチド誘導
体。 - 【請求項4】下記式 【化3】 で示されるGlcNAc結合型オピオイドペプチド誘導
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070267A JP2003267996A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | N−アセチルグルコサミン結合型オピオイドペプチド誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070267A JP2003267996A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | N−アセチルグルコサミン結合型オピオイドペプチド誘導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003267996A true JP2003267996A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29200886
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002070267A Pending JP2003267996A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | N−アセチルグルコサミン結合型オピオイドペプチド誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003267996A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006111618A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-04-27 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | O−結合型糖アミノ酸 |
| EP4067370A1 (en) * | 2009-05-08 | 2022-10-05 | Chongxi Yu | High penetration prodrug compositions of peptides and peptide related compounds |
-
2002
- 2002-03-14 JP JP2002070267A patent/JP2003267996A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006111618A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-04-27 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | O−結合型糖アミノ酸 |
| EP4067370A1 (en) * | 2009-05-08 | 2022-10-05 | Chongxi Yu | High penetration prodrug compositions of peptides and peptide related compounds |
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