JP2003268183A - 樹脂組成物および用途 - Google Patents
樹脂組成物および用途Info
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Abstract
れたバリア性を示す樹脂組成物、フィルム、積層体およ
び容器を提供する。 【解決手段】 ビニルアルコール系重合体および特定の
平均粒子径を有する複数の無機層状化合物からなる樹脂
組成物および該組成物からなる層を少なくとも1層有す
るフィルム、積層体および容器。
Description
系重合体(以下PVA系重合体と略記することがある)
および特定の平均粒子径を有する複数の無機層状化合物
からなるバリア性に優れたビニルアルコール系重合体組
成物およびその用途に関するものである。
が、なかでも各種ガスに対するバリア性(ガスバリア
性)は包装された内容物の保存性を左右する大切な機能
であり、近年では、流通形態、包装技術の多様化、添加
物規制、嗜好の変化などにより、ガスバリア性はますま
すその重要性を増している。包装された内容物、特に食
品の変質要因としては、酸素、光、熱、水分などが挙げ
られ、とりわけ酸素が主要な変質要因である。また、酸
素ガスに限らず各種のガス、有機溶剤蒸気、香気などに
対するバリア性を有するバリア材は、防錆、防臭、昇華
防止に有効であり、食品、化粧品、農薬、医療などの多
くの分野において、菓子袋、カツオパック、レトルトパ
ウチ、炭酸ガス飲料容器などに利用されている。しかし
ながら、一般的に包装材に用いられる樹脂のガスバリア
性は低く、上記目的で使用されるバリア材としての性能
は充分ではなかった。
する目的で、樹脂中にフィラー、特に層状の無機化合物
を分散させる技術が広く知られており、例えば、特開昭
64−43554号公報には、エチレン−酢酸ビニル共
重合体けん化物(以下EVOHと略記することがある)
にマイカ、タルクを分散させる方法が記載されている。
しかしながら、このような方法で得られる樹脂組成物で
は、無機層状化合物の樹脂への分散性が劣り、樹脂の持
つ透明性を著しく悪化させるという欠点があった。
て、分散媒中、特に水中で膨潤またはへき開する性質を
有する層状珪酸塩などの無機層状化合物の使用がいろい
ろと試みられてきた。ポリアミドに無機層状化合物を分
散させる方法として、特開昭62−74957号公報な
どには、無機層状化合物をモノマーで膨潤させた後にモ
ノマーを重合する方法が示されている。また、EVOH
に無機層状化合物を分散させる方法として、特開平5−
39392号公報、特開平5−86241号公報、特開
平6−57066号公報には、無機層状化合物を水系溶
媒(水−メタノール溶媒)中にて膨潤・へき開させた状
態でEVOHに混合、分散させる方法が示されている。
しかしながら、ポリアミドのモノマーで無機層状化合物
を膨潤させた後に重合する方法は、無機層状化合物の分
散性を改善する点で極めて優れた方法である半面、該方
法では無機層状化合物を分散させることにより粘度が著
しく上昇するため、現実に生産可能なのは極めて低濃度
の無機層状化合物を含んだものに限られている。その
上、ポリアミド自体のバリア性がそれほど優れたもので
はないため、該方法で無機層状化合物を分散して得られ
るポリアミド系のバリア材は、EVOH単体と比べると
バリア性が劣っているなどの問題がある。また、無機層
状化合物を水系溶媒中にて膨潤・へき開させた状態でE
VOHに混合、分散させる方法についても、無機層状化
合物として従来用いられているモンモリロナイトなどを
使用した場合、十分な分散性を確保することは非常に難
しく、安定して性能を発揮することが難しいなどの問題
がある。
報には、疎水性樹脂に特定の粒子径とアスペクト比を有
する無機層状化合物を複合する方法が示されているが、
疎水性樹脂自体のバリア性がそれほど優れたものではな
いため、該方法で得られる複合体のバリア性は依然十分
でないなどの問題がある。さらに、PVA系重合体など
の水溶性樹脂に無機層状化合物を複合することで樹脂の
バリア性を向上させる方法として、特定の表面組成を有
するフィルムに該複合物を塗布する方法(特開平9−1
11017号公報)、および特定の無機層状化合物を使
用する方法(特開2001−105543号公報、特開
2001−114966号公報、特開2001−214
020号公報)が提案されている。しかし、該方法では
樹脂のバリア性は向上するものの、高温での熱処理を行
わないとバリア性が不十分となる場合があり、製造しや
すく、かつ高度のガスバリア性を有する材料が待望され
ている。
を解決し、著しく優れたバリア性、特に高湿環境下にお
いて優れたバリア性を示す樹脂組成物、および該樹脂組
成物の用途を提供することを目的とする。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、驚くべきこと
に、PVA系重合体および特定の平均粒子径を有する複
数の無機層状化合物の組み合わせが極めて優れた性能を
示し、本発明の目的を達成することができることを見い
出し、本発明に到達した。
系重合体および特定の平均粒子径を有する複数の無機層
状化合物からなることを特徴とする樹脂組成物である。
組成物からなる層を少なくとも1層有するフィルム、積
層体および容器である。
する。本発明の樹脂組成物を構成する無機層状化合物
(B)とは、原子が共有結合などによって強く結合して
密に配列したシートが、ファンデルワールス力、静電気
力などの弱い力によってほぼ平行に積み重なった構造を
持つ無機化合物である。かかる無機層状化合物として
は、例えば、雲母類、タルク、モンモリロナイト、スメ
クタイト、カオリナイト、バーミキュライトなどが挙げ
られ、これらは天然に産出されるものでも、合成された
ものでもよい。
または無機溶媒に浸漬することで膨潤またはへき開する
もの(本明細書中では一括して膨潤性無機化合物と称す
る)が、優れたバリア性と耐水性を発現するため好まし
く用いられる。ここで、膨潤とは無機層状化合物を大過
剰の有機溶媒または無機溶媒に浸漬した際、X線回折法
で見た層相互の間隔が広がるものを言い、へき開とは同
様の操作を加えた場合、層相互の間隔を示すピークが、
小さくなるかまたは消滅するような挙動を示すものをい
う。かかる膨潤性無機化合物としては、バーミキュライ
ト、モンモリロナイト、スメクタイト、層間にリチウ
ム、ナトリウムなどがインターカレートされた膨潤性合
成フッ素雲母系鉱物などが挙げられる。なお、水溶性樹
脂と混合する場合には、かかる膨潤性無機化合物の中で
も、水によって膨潤またはへき開する性質(以下におい
て水膨潤性と称する)を有する膨潤性無機化合物が最も
好適に用いられる。かかる水膨潤性無機化合物として
は、水膨潤性バーミキュライト、水膨潤性モンモリロナ
イト、水膨潤性合成フッ素雲母系鉱物、水膨潤性合成ス
メクタイトなどが挙げられる。
る無機層状化合物を少なくとも2種以上用いることが必
須の要件である。ここでいう無機層状化合物の平均粒子
径とは、PVA系樹脂と混合する前に、水、有機溶媒ま
たは水と有機溶媒との混合溶媒中に無機層状化合物を分
散させた分散液を調製し、該分散液中で無機層状化合物
が溶媒により膨潤またはへき開した状態において測定し
た分散質の粒子径の平均値である。具体的には、レーザ
ー回折・散乱式粒度分布測定装置により無機層状化合物
の分散液中に含まれる分散質粒子の体積基準の粒度分布
を測定し、その体積割合で50%に相当するメジアン径
を平均粒子径とする。無機層状化合物(B)は平均粒子
径0.01〜5μmの無機層状化合物(C)および平均
粒子径1.5〜10μmの無機層状化合物(D)から構
成される。無機層状化合物(C)および無機層状化合物
(D)としては、本発明の構成要件である特定の平均粒
子径を有していれば、上記の無機層状化合物(B)に属
するあらゆるものを使用することができるが、なかでも
膨潤性無機化合物が好ましく、水溶媒中でへき開性を有
する水膨潤性無機化合物がさらに好ましい。無機層状化
合物(C)が水膨潤性モンモリロナイトおよび水膨潤性
合成スメクタイトからなり、無機層状化合物(D)が水
膨潤性フッ素雲母系鉱物からなる組み合わせが、バリア
性の点から特に好ましい。
イトは、Si原子4個に対しナトリウム原子を0.15
個以上、好ましくは0.2個以上、より好ましくは0.
25個以上、最適には0.3個以上の比率で含むもので
ある。かかるモンモリロナイトは例えば、原料のモンモ
リロナイトをシュウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなど
の水溶液中に分散し、分散液の上澄みのみを収集、乾燥
するなどの方法で得ることができる。
物は、代表的には、タルクとナトリウムおよび/または
リチウムの珪フッ化物もしくはフッ化物との混合物を加
熱処理することにより得られる。その具体的方法として
は、例えば特開平2−149415号公報に開示された
方法が挙げられる。すなわち、タルクを出発物質として
用い、これにナトリウムイオンおよび/またはリチウム
イオンをインターカレーションして膨潤性フッ素雲母系
鉱物を得る方法である。この方法ではタルクにナトリウ
ムおよび/またはリチウムの珪フッ化物もしくはフッ化
物を混合し、磁性ルツボ内にて約700〜1200℃で
短時間加熱処理することにより、膨潤性フッ素雲母系鉱
物が得られる。本発明で用いる膨潤性フッ素雲母系鉱物
としては、特にこの方法で製造されたものが好ましい。
(C)および無機層状化合物(D)の平均粒子径の差が
1.4μm以上であることが必須要件であり、1.7μ
m以上であることがより好ましく、2.0μm以上であ
ることがさらに好ましい。平均粒子径の差が1.4μm
より小さい場合には、特定の平均粒子径を有する無機層
状化合物を2種以上用いることによるバリア性の向上効
果が小さい。また、無機層状化合物(C)および無機層
状化合物(D)の平均粒子径の差は8μm以下であるこ
とが好適であり、7μm以下であることがより好まし
く、6μm以下であることがさらに好ましい。平均粒子
径の差が8μmより大きい場合には、本発明の樹脂組成
物からなるフィルムなどの成形体の表面平滑性が損なわ
れ、バリア性の向上効果が小さい場合がある。
(C)と無機層状化合物(D)の配合割合(C)/
(D)は重量比で90/10〜5/95であり、85/
15〜10/90がより好ましく、80/20〜15/
85がさらに好ましい。配合割合(C)/(D)が前記
の範囲から外れる場合には、本発明の目的とするバリア
性の向上効果が十分ではない。
ニルアルコール系重合体(A)(以下PVA系重合体
(A)と略記することがある)について説明する。本発
明におけるPVA系重合体(A)とは、主鎖の構成成分
として酢酸ビニルに代表されるビニルエステルの単位を
40モル%以上含む重合体をけん化して得られる重合体
のことを言う。この場合、酢酸ビニル以外のビニルエス
テル、例えば、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル
などのビニルエステルを酢酸ビニルの代わりに用いても
何ら差し支えない。
(A)のけん化度は、得られる樹脂組成物のバリア性を
より高度に引き出せるという点から、けん化前に存在し
ていたエステル基に対するけん化されたエステル基のモ
ル比で表して、90%以上が好ましく、95%以上がよ
り好ましく、97%以上がさらに好ましく、98%以上
が最も好ましい。
で用いられるコモノマー成分としては、例えば、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、不飽和カルボン酸など分子
中に二重結合を有する各種化合物が例示できる。なかで
も炭素数4以下のα−オレフィンが好適であり、得られ
る樹脂組成物の耐湿性、成形性などを改善し、優れた特
性の樹脂組成物を与えることからエチレンが特に好まし
く用いられる。広い湿度範囲で安定して良好なバリア性
を示すことから、エチレンを0.5〜60モル%の範囲
で共重合したPVA系重合体が好ましく、エチレンを3
〜50モル%の範囲で共重合したPVA系重合体がさら
に好ましく、水を主体とする溶媒に溶解させて用いるこ
とができることから、エチレンを4.5〜15モル%の
範囲で共重合したPVA系重合体が最も好ましい。
発明の目的を妨げない範囲で、他種ポリマー、例えばポ
リアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンとプロピレンのコポリマー、ポリスチレ
ン、ポリイソプレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エチレングリコールなどをPVA系重合体(A)に配合
することもできる。
度平均重合度(以下、重合度と略記する)は特に規定さ
れるものではないが、PVA系重合体(A)からなる樹
脂組成物の機械的特性および該組成物を成形する際の作
業性などの面から、けん化後の重合度が200〜240
0の範囲であることが好ましく、300〜2000の範
囲であることがより好ましく、400〜1500の範囲
であることが最も好ましい。
の重合度PはJIS−K6726に準じて測定される。
すなわち、PVA系重合体を再けん化し、精製した後、
30℃の水中で測定した極限粘度[η]から次式により
求められる。 P=([η]×103/8.29)(1/0.62)
アルカリ金属を含有することが好適である。PVA系重
合体(A)100重量部に対するアルカリ金属の含有割
合は、アルカリ金属がナトリウム換算で0.0003〜
1重量部であり、0.0003〜0.8重量部が好まし
く、0.0005〜0.6重量部がより好ましく、0.
001〜0.5重量部が特に好ましい。ここでアルカリ
金属としては、カリウム、ナトリウムなどが挙げられ、
それらは主として酢酸やプロピオン酸などの低級脂肪酸
の塩として存在する。また、該アルカリ金属には、PV
A系重合体(A)の添加剤中に存在するアルカリ金属も
含まれる。PVA系重合体(A)100重量部に対する
アルカリ金属の含有割合が0.0003重量部未満の場
合には、PVA系重合体(A)を水溶液として使用する
際に該PVA系重合体の水溶性が低下する傾向がある。
一方、1重量部を越える場合には、PVA系重合体の結
晶性が低下するためか、本発明の樹脂組成物の気体や水
蒸気に対するバリア性が低下する傾向がある。
(A)に対し架橋剤を配合することも、本発明の樹脂組
成物の耐水性、機械特性が向上するなどの好結果が得ら
れることから好ましく行われる。かかる架橋剤として
は、PVA系重合体に対して用いられる既知の架橋剤の
いずれもが好ましく用いられ、ホウ酸などのホウ素化合
物、ジルコニウム塩、テトラ乳酸チタンなどのチタン化
合物、エポキシ基および/またはイソシアネート基を複
数有する化合物などが例示される。該架橋剤は、ビニル
エステル系重合体のけん化前段階およびけん化工程、な
らびにPVA系重合体の溶液化工程において該樹脂ない
し樹脂溶液に添加されたり、無機層状化合物またはその
分散液に添加されるほか、PVA系重合体と無機層状化
合物を押出機中で混合する際に添加されるなど、本発明
の樹脂組成物の製造工程において任意の工程段階で用い
られる。また、該架橋剤は、本発明の樹脂組成物を基材
に塗布するために調製された該組成物の溶液ないし分散
液に添加されたり、成形後のフィルム、積層体および容
器に塗布、含浸されるなど、本発明の樹脂組成物からな
るフィルム、積層体および容器の製造工程において任意
の工程段階で使用可能である。
物(B)の配合量については特に制限はないが、PVA
系重合体(A)100重量部に対して、0.01〜10
0重量部が好適であり、0.5〜80重量部がより好ま
しく、1〜70重量部がさらに好ましく、3〜50重量
部が特に好ましい。0.01重量部未満では本発明の目
的とするバリア性の向上効果が十分ではなく、100重
量部を越える場合には樹脂組成物の靭性低下が大きい、
樹脂組成物の溶液ないし分散液の粘度が大きくなり製膜
が困難になる、樹脂組成物の成形体にピンホールが生成
しやすくなるなどの弊害が出てくるため好ましくない。
分散液の製造方法としては、PVA系重合体中に無機化
合物を分散させる公知の方法がいずれも適用可能であ
る。例えば、ビニルエステル系単量体および必要に応じ
てその他の単量体を重合した後、無機層状化合物(B)
を添加し、次いでけん化、濃縮、乾燥を行いPVA系重
合体(A)および無機層状化合物(B)からなる樹脂組
成物を得る方法、あるいは、けん化後のPVA系重合体
(A)および無機層状化合物(B)を一括して押出機に
供給し、押出機の剪断力によりPVA系重合体(A)中
に無機層状化合物(B)を分散させて樹脂組成物を得る
方法、さらには、溶媒、PVA系重合体(A)および無
機層状化合物(B)を一括して仕込み、ホモジナイザー
などを用いて混練して樹脂組成物の溶液ないし分散液を
得る方法などが挙げられる。
物(D)の添加方法については、上記の製造方法におい
て無機層状化合物(B)を添加する任意の工程で、無機
層状化合物(C)および無機層状化合物(D)の両者を
予め混合したものを添加する方法、あるいは無機層状化
合物(C)および無機層状化合物(D)をそれぞれ別途
に添加する方法が挙げられる。ここで、無機層状化合物
(C)および無機層状化合物(D)は、同一の工程で添
加してもよく、それぞれ別の工程で添加してもよい。
りバリア性を有する成形体として用いることができる
が、特にフィルム、積層体および容器として使用するこ
とが最も好ましい。本発明の樹脂組成物を成形体として
使用する場合、単層としての使用ももちろん可能である
が、熱溶着などの機能付与、外部からの機械的作用に対
する保護、および取り扱い性向上のために、別のフィル
ムおよび紙などの他種材料と積層することが好ましく、
また、意匠性向上のために印刷層を設けることも好まし
い。
方法としては、樹脂組成物をフィルム、積層体および容
器に成形する公知の成形加工方法のいずれもが適用可能
である。最適な成形法はPVA系重合体(A)の分子組
成や、樹脂組成物中のPVA系重合体(A)および無機
層状化合物(B)の種類および組成などにより多少異な
るが、例えば、樹脂組成物から溶融押出し成形、ブロー
成形、インフレーション成形などの熱溶融成形法によ
り、あるいは溶媒ないし分散媒として水、有機溶媒また
はこれらの混合溶媒を用いた樹脂組成物の溶液ないし分
散液から流延法、ディッピング法、グラビアコート法、
ブレードコート法、カレンダーコート法、スプレーコー
ト法などの成形方法により、本発明の樹脂組成物からな
る単層のフィルムおよび容器を得ることができる。ま
た、上記の成形方法により基材層および本発明の樹脂組
成物からなる層を同時に形成、積層させるか、あるいは
基材層および本発明の樹脂組成物からなる層を逐次形
成、積層させることにより、基材上に本発明の樹脂組成
物からなる層を少なくとも1層有する多層フィルム、積
層体および容器を得ることができる。ここで、基材層お
よび本発明の樹脂組成物からなる層を逐次形成、積層さ
せるに際して、基材層を先に形成させた後、基材層の上
に本発明の樹脂組成物からなる層を積層してもよく、本
発明の樹脂組成物からなる層を形成させた後、その上に
基材層を積層してもよく、あるいは基材層および本発明
の樹脂組成物からなる層をそれぞれ別途形成させた後、
それら各層を積層してもよい。
いられる基材としては、特に制限はないが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリ
エチレンテレフタレート(以下PETと略記することが
ある)、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチレン
2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレートお
よびそれらの共重合体などに代表されるポリエステル系
樹脂;ポリオキシメチレンに代表されるポリエーテル系
樹脂;ナイロン−6、ナイロン−6,6、ポリメタキシ
レンアジパミドなどに代表されるポリアミド系樹脂;ポ
リスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリア
クリロニトリル、ポリ酢酸ビニルおよびそれらの共重合
体に代表されるポリオレフィン系樹脂以外のビニル系樹
脂;ポリカーボネート系樹脂;セロファン、アセテート
などに代表されるセルロース系樹脂;さらにはポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、
ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリエーテ
ルケトン、フッ素含有重合体など、各種樹脂の単体、共
重合体、混合体ないし複合体からなる成形物が挙げられ
る。
容器に用いられる基材としては、上記の各種樹脂の単
体、共重合体、混合体ないし複合体からなる未延伸フィ
ルム、または一軸方向もしくは直交する二軸方向に延伸
された配向フィルムが好適に用いられる。なかでも、耐
熱寸法安定性および機械的強度、ならびに成形性および
経済性などの面から二軸延伸されたポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリアミドなどのフィルムが好適であり、
さらに透明性、耐熱性および機械的強度の点から、ポリ
エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステル系
フィルムが特に好ましい。
が、通常は1〜250μmであり、包装材料としては3
〜50μmであることが特に好ましい。また、その基材
フィルムは単体であっても複合された多層フィルムであ
ってもよく、多層フィルムにおける複合方法およびその
層数などは任意である。
は、延伸操作を加えることにより、そのバリア性および
機械的強度などの各種性能を向上させることもできる。
かかる延伸操作としては、例えば、一軸延伸、逐次また
は同時2軸延伸などが挙げられる。かかる延伸操作にお
ける延伸倍率は、延伸前のフィルム面積に対する延伸後
のフィルム面積にして2〜15倍、より好ましくは7〜
11倍が推奨される。
る。本発明の積層体が紙である場合、基材に用いられる
原紙としては特に制限はなく、目的に応じて、一般に紙
とされている材料のいずれもが好ましく使用可能であ
る。本発明の樹脂組成物からなる層の厚みが薄くても高
度のバリア性およびリサイクル性を示すことから、基材
となる原紙としてグラシン紙およびセミグラシン紙を用
いることが好ましい。また、かかる基材用原紙の厚みに
も特に制限はなく、必要に応じて0.1〜1000μ
m、好ましくは1〜500μm、最適には3〜300μ
mの範囲で適宜選択できる。
て用いられていた各種素材をさらに積層し、加工紙とし
て用いることができる。例えば、上記の紙にヒートシー
ル性を付与したい場合にはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを、耐擦傷性を
付与したい場合には熱硬化性樹脂または2軸延伸PET
を、耐ピンホール性を付与したい場合にはポリアミドな
どを、また、水貼り性を付与するには水溶性高分子化合
物を積層することができる。また、特に高度の防湿性を
付与したい場合には、ポリプロピレンあるいは蒸着PE
Tなどを積層することが有効である。さらに、必要に応
じて上記の層を複数設けることも好ましく実施される。
おいて、本発明の樹脂組成物からなる層の厚みは特に制
限されるものではないが、平均厚みで0.1〜100μ
mが好ましく、0.3〜50μmが好ましく、0.5〜
30μmが特に好ましい。0.1μm以下では本発明の
樹脂組成物からなる層を有するフィルム、積層体および
容器でもバリア性が不十分となる場合があり、また10
0μmを越えると弾性率が高くなり、フィルムおよび積
層体としては取り扱い性が不良となる。
成させるにあたり、基材上に本発明の樹脂組成物を積層
させる場合には、基材へのコロナ処理その他の表面活性
化処理、あるいは公知のアンカー処理剤を用いてアンカ
ー処理を施すなど、基材への接着性を向上させる公知の
方法が適宜採用される。
ないし分散液がコーティング剤として使用される場合、
コーティング時の乾燥、熱処理の条件は、塗布厚み、装
置などの条件にもよるが、通常70〜170℃程度の範
囲から選ぶことが好ましい。乾燥、熱処理は一工程で行
っても良いし、乾燥工程、熱処理工程を別々の工程で行
っても良い。別工程で行う場合、乾燥工程は温度70〜
90℃、熱処理工程は温度90〜170℃、時間は各工
程でそれぞれ5秒〜10分程度の範囲から選ぶことが好
ましい。
なる層を少なくとも1層有する紙を成形してなる容器で
ある場合、該紙製容器の最終形状は特に限定されるもの
ではなく、既存の各種形態、例えば、ゲーブルトップ容
器、ピロー袋、スタンディングパウチ、ペーパードラ
ム、箱、トレーなどが例示される。なお、この場合、容
器全体が本発明に示された紙を用いた容器である必要は
なく、内容物が目視できるようにするため、あるいは意
匠性向上のためなど種々の理由で、その一部に他の素材
を用いても差し支えない。
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。なお、文中の%は、特に断りがない限り重
量%を示し、各特性は下記の方法により測定した。ま
た、以下の実施例中の樹脂および無機層状化合物は特に
記載がない限り、80℃で12時間以上真空乾燥して使
用した。
粒度分布測定装置LA910(堀場製作所(株)製)を
用い、分散された無機化合物とみられる粒子の体積基準
の粒度分布を測定し、その体積割合で50%に相当する
メジアン径を平均粒子径とした。
OLS INC.製酸素透過量測定装置MOCONOX
−TRAN2/20型を用い、20℃、85%RHの条
件でJIS K7126(等圧法)に記載の方法に準じ
て測定した。なお、本発明において、フィルムの酸素透
過度は、単一の層からなるフィルムについて任意の膜厚
で測定した酸素透過量(ml/m2・day・atm)
を、膜厚1μmでの酸素透過量に換算した値(ml・μ
m/m2・day・atm)で表される。また、積層紙
の場合は、積層紙のままで測定した酸素透過量(ml/
m2・day・atm)で表され、容器の場合には、試
料容器の形態のままで測定した、容器1個当りの酸素透
過量(ml/container・day・atm)で表され
る。
ー(理学工業(株)製)を用い、12インチ×8インチ
の試験片を直径3.5インチの円筒状となし、両端を把
持し、初期把持間隔7インチ、最大屈曲時の把持間隔1
インチ、ストロークの最初の3.5インチで440度の
角度のひねりを加え、その後の2.5インチは直線水平
動である動作の繰り返し往復動を40回/分の速さで、
20℃、65%RHの条件下に、この往復動を100回
繰り返した後に、酸素透過度を測定した。
り、シリコンオイルを塗布して、村上色彩技術研究所製
HR−100を用い、ASTM D1003−6に従っ
てヘイズ値を測定した。
エチレン含量9モル%、重合度550、ナトリウム含有
量0.05%のエチレン含有PVA(PVA−1)を温
水に溶解し、濃度15%の溶液を調製した。これを樹脂
溶液Aと称する。
ニミネ工業(株)製;クニピアF)を濃度3%になるよ
う水に分散し、家庭用ミキサーを用いて30分間攪拌
し、無機層状化合物分散液を調製した。これを無機層状
化合物分散液Cと称する。該分散液Cのモンモリロナイ
トの平均粒子径は0.9μmであった。また、無機層状
化合物(D)として膨潤性フッ素雲母系鉱物(コープケ
ミカル(株)製;ソマシフ ME−100)を濃度6%
になるよう水に分散し、家庭用ミキサーを用いて30分
間攪拌し、無機層状化合物分散液を調製した。これを無
機層状化合物分散液Dと称する。該分散液Dの膨潤性フ
ッ素雲母系鉱物の平均粒子径は4.1μmであった。
7.5重量部、無機層状化合物分散液D43.75重量
部、水27.1重量部を混合し、家庭用ミキサーを用い
て3分間攪拌し、固形分濃度9%のコート液を作成し
た。該コート液におけるPVA系重合体(A)と無機層
状化合物(B)の重量割合(A)/(B)は100/2
5であり、無機層状化合物(C)と無機層状化合物
(D)の重量割合(C)/(D)は30/70である。
延伸ポリプロピレンフィルム(東京セロハン紙(株)
製;膜厚20μm)のプライマー処理面にウレタン系ア
ンカーコート剤(東洋モートン(株)AD335A/C
AT10)を塗布したものの上に、バーコーターを用い
て該コート液を塗布し、70℃で5分間乾燥した後、1
10℃で2分間熱処理を行いコートフィルムを得た。該
フィルムのコート層の厚みは7.6μmであった。な
お、以下において延伸ポリプロピレンをOPPと略記す
る。
ころ2.3ml・μm/m2・day・atm、内部ヘ
イズは3.8%であった。また、耐屈曲試験後の酸素透
過度は2.4ml・μm/m2・day・atmであっ
た。
レン含量6モル%、重合度1000、ナトリウム含有量
0.0015%のエチレン含有PVA(PVA−2)に
変更し、ミキサーの攪拌時間を変えることで無機層状化
合物(C)のモンモリロナイト(クニピアF)の平均粒
子径を2.2μm、無機層状化合物(D)の膨潤性フッ
素雲母系鉱物(ソマシフ ME−100)の平均粒子径
を6.3μmとし、コート液におけるPVA系重合体
(A)と無機層状化合物(B)の重量割合(A)/
(B)を100/40、無機層状化合物(C)と無機層
状化合物(D)の重量割合を50/50となるように変
更した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作成し、
実施例1と同様の諸性能を測定した。酸素透過度は2.
8ml・μm/m2・day・atm、内部ヘイズは
7.2%、耐屈曲試験後の酸素透過度は3.3ml・μ
m/m2・day・atmであった。
アF、平均粒子径0.9μm)とした以外は実施例1と
同様にしてフィルムを作成し、実施例1と同様の諸性能
を測定した。酸素透過度は50ml・μm/m2・da
y・atm、内部ヘイズは2.4%、耐屈曲試験後の酸
素透過度は50ml・μm/m2・day・atmであ
った。
シフ ME−100、平均粒子径4.1μm)とした以
外は実施例1と同様にしてフィルムを作成し、実施例1
と同様の諸性能を測定した。酸素透過度は17ml・μ
m/m2・day・atm、内部ヘイズは4.6%、耐
屈曲試験後の酸素透過度は18ml・μm/m2・da
y・atmであった。無機層状化合物を1種のみ単独で
用いた場合(比較例1および比較例2)には、本発明の
特定の平均粒子径を有する2種以上の無機層状化合物を
用いたもの(実施例1)に比べて大きく酸素バリア性が
低下することがわかる。
アF、平均粒子径1.2μm)、無機層状化合物(D)
を膨潤性フッ素雲母系鉱物(ソマシフ ME−100、
平均粒子径3.5μm)、無機層状化合物(C)と無機
層状化合物(D)の重量割合を82/18に変更した以
外は実施例1と同様にしてフィルムを作成し、実施例1
と同様の諸性能を測定した。酸素透過度は15ml・μ
m/m2・day・atm、内部ヘイズは2.8%、耐
屈曲試験後の酸素透過度は15ml・μm/m2・da
y・atmであった。
アF、平均粒子径2.2μm)に変更した以外は実施例
3と同様にしてフィルムを作成し、実施例1と同様の諸
性能を測定した。酸素透過度は51ml・μm/m2・
day・atm、内部ヘイズは2.7%、耐屈曲試験後
の酸素透過度は51ml・μm/m2・day・atm
であった。無機層状化合物(C)と無機層状化合物
(D)の平均粒子径の差が1.3μmのものを用いた比
較例3のフィルムの酸素透過度は51ml・μm/m2
・day・atmであり、無機層状化合物(C)と無機
層状化合物(D)の平均粒子径の差が2.3μmのもの
を使用した実施例3の酸素透過度15ml・μm/m2
・day・atmに比較して、酸素バリア性は低下し
た。
ナイト(クニピアF)の分散液(平均粒子径0.5μ
m)と天然モンモリロナイト(クニミネ工業(株)製;
クニピアW)の分散液(平均粒子径0.1μm)を固形
分基準の重量割合が50/50となるように混合したも
のを使用し、無機層状化合物(C)と無機層状化合物
(D)の重量割合を16/84とした以外は実施例3と
同様の試験を行った。酸素透過度は4.5ml・μm/
m2・day・atm、内部ヘイズは4.2%、耐屈曲
試験後の酸素透過度は4.5ml・μm/m2・day
・atmであった。
状化合物(C)として天然モンモリロナイト(クニピア
F、平均粒子径2.2μm)を使用した以外は実施例1
と同様の試験を行った。酸素透過度は6.1ml・μm
/m2・day・atm、内部ヘイズは4.0%、耐屈
曲試験後の酸素透過度は6.2ml・μm/m2・da
y・atmであった。
エチレン含量3モル%、重合度1800、ナトリウム含
有量0.005%のエチレン含有PVA(PVA−3)
を用い、無機層状化合物(C)として合成スメクタイト
(クニミネ工業(株)製;スメクトンSA、平均粒子径
0.1μm)を使用した以外は実施例2と同様の試験を
行った。酸素透過度は8.4ml・μm/m2・day
・atm、内部ヘイズは7.4%、耐屈曲試験後の酸素
透過度は13ml・μm/m2・day・atmであっ
た。
エチレン含量6モル%、重合度800、ナトリウム含有
量0.11%、ビニルメトキシシラン含量0.15モル
%のエチレン含有PVA(PVA−4)を用い、無機層
状化合物(C)として天然モンモリロナイト(クニピア
F、平均粒子径4.2μm)、無機層状化合物(D)と
して膨潤性フッ素雲母系鉱物(ソマシフME−100、
平均粒子径1.9μm)を使用した以外は実施例1と同
様の試験を行った。酸素透過度は4.6ml・μm/m
2・day・atm、内部ヘイズは3.9%、耐屈曲試
験後の酸素透過度は4.6ml・μm/m2・day・
atmであった。
エチレン含量11モル%、重合度370、ナトリウム含
有量0.16%のエチレン含有PVA(PVA−5)を
用い、コート液におけるPVA系重合体(A)と無機層
状化合物(B)の重量割合(A)/(B)を100/9
とした以外は実施例1と同様の試験を行った。酸素透過
度は3.5ml・μm/m2・day・atm、内部ヘ
イズは2.6%、耐屈曲試験後の酸素透過度は4.3m
l・μm/m2・day・atmであった。
%、エチレン含量44モル%、ナトリウム含有量0.0
03%のエチレン含有PVA((株)クラレ製;エバー
ルEP−E105)(PVA−6)を水/n−プロパノ
ール混合溶媒(n−プロパノール 70%)に溶解させ
た溶液、無機層状化合物(C)の分散液として水/n−
プロパノール混合溶媒(n−プロパノール 70%)を
分散媒とする天然モンモリロナイト(クニピアF、平均
粒子径1.2μm)の分散液、無機層状化合物(D)の
分散液として水/n−プロパノール混合溶媒(n−プロ
パノール 70%)を分散媒とする膨潤性フッ素雲母系
鉱物(ソマシフ ME−100、平均粒子径3.5μ
m)の分散液を用い、コート液におけるPVA系重合体
(A)と無機層状化合物(B)の重量割合(A)/
(B)を100/75とした以外は実施例1と同様の試
験を行った。酸素透過度は0.9ml・μm/m2・d
ay・atmであり、極めて優れたバリアー性を有し
た。一方、内部ヘイズは13%であり、若干透明性は劣
るものであった。
重合度530、ナトリウム含有量0.05%のPVA
(PVA−7)を用い、無機層状化合物(C)と無機層
状化合物(D)の重量割合を9/91に変更した以外は
実施例3と同様の試験を行った。酸素透過度は31ml
・μm/m2・day・atm、内部ヘイズは4.5
%、耐屈曲試験後の酸素透過度は33ml・μm/m2
・day・atmであった。
エチレン含量64モル%、重合度510(含水フェノー
ル溶液で測定した極限粘度から算出)、ナトリウム含有
量0.003%のエチレン含有PVA(PVA−8)を
用い、コート液におけるPVA系重合体(A)と無機層
状化合物(B)の重量割合(A)/(B)を100/2
5に、無機層状化合物(C)と無機層状化合物(D)の
重量割合を88/12に変更した以外は実施例9と同様
の試験を行った。酸素透過度は13ml・μm/m2・
day・atm、内部ヘイズは2.9%、耐屈曲試験後
の酸素透過度は13ml・μm/m2・day・atm
であった。
アF、平均粒子径2.2μm)および無機層状化合物
(D)(ソマシフ ME−100、平均粒子径を4.1
μm)の代わりにシリカ(水沢化学製;ミズカシル、平
均粒子径2.2μm)およびシリカ(水沢化学製;ミズ
カシル、平均粒子径6.3μm)を用いた以外は実施例
2と同様の試験を行った。酸素透過度は450ml・μ
m/m2・day・atm、内部ヘイズは15%、耐屈
曲試験後の酸素透過度は630ml・μm/m2・da
y・atmであった。
シフ ME−100、平均粒子径4.1μm)の代わり
にシリカ(水沢化学製;ミズカシル、平均粒子径6.3
μm)を使用した以外は実施例2と同様の試験を行っ
た。酸素透過度は55ml・μm/m2・day・at
m、内部ヘイズは11%、耐屈曲試験後の酸素透過度は
140ml・μm/m2・day・atmであった。無
機層状化合物を使用した実施例2のフィルムと比較し
て、無機非層状化合物を使用した比較例4および比較例
5のフィルムはバリア性が大幅に低下した。
ニピアF、平均粒子径0.9μm)の代わりに合成スメ
クタイト(クニミネ工業(株)製;スメクトンSA、平
均粒子径0.008μm)を使用した以外は実施例1と
同様の試験を行った。酸素透過度は16ml・μm/m
2・day・atm、内部ヘイズは3.7%、耐屈曲試
験後の酸素透過度は16ml・μm/m2・day・a
tmであった。
アF、平均粒子径6.2μm)、無機層状化合物(D)
を膨潤性フッ素雲母系鉱物(ソマシフ ME−100、
平均粒子径8.5μm)に変更した以外は実施例6と同
様の試験を行った。酸素透過度は37ml・μm/m2
・day・atm、内部ヘイズは14%、耐屈曲試験後
の酸素透過度は76ml・μm/m2・day・atm
であった。
(ソマシフ ME−100、平均粒子径4.1μm)の
代わりに、天然モンモリロナイト(クニピアF、平均粒
子径1.3μm)を使用した以外は実施例1と同様の試
験を行った。酸素透過度は31ml・μm/m2・da
y・atm、内部ヘイズは2.0%、耐屈曲試験後の酸
素透過度は32ml・μm/m2・day・atmであ
った。
(ソマシフ ME−100、平均粒子径12μm)を用
いた以外は実施例7と同様の試験を行った。酸素透過度
は60ml・μm/m2・day・atm、内部ヘイズ
は13%、耐屈曲試験後の酸素透過度は1000ml・
μm/m2・day・atm以上であった。無機層状化
合物(C)の平均粒子径が本発明で規定される範囲から
外れている比較例6および比較例7のフィルム、ならび
に無機層状化合物(D)の平均粒子径が本発明で規定さ
れる範囲から外れている比較例8および比較例9のフィ
ルムは、対照となる実施例1、実施例6、実施例1およ
び実施例7のフィルムに比較してバリア性は低下した。
物(B)の重量割合(A)/(B)を100/10に、
無機層状化合物(C)と無機層状化合物(D)の重量割
合を3/97に変更した以外は実施例1と同様の試験を
行った。酸素透過度は27ml・μm/m2・day・
atm、内部ヘイズは2.1%、耐屈曲試験後の酸素透
過度は27ml・μm/m2・day・atmであっ
た。
合を95/5に変更した以外は実施例8と同様の試験を
行った。酸素透過度は60ml・μm/m2・day・
atm、内部ヘイズは2.0%、耐屈曲試験後の酸素透
過度は60ml・μm/m2・day・atmであっ
た。無機層状化合物(C)と無機層状化合物(D)の重
量割合が本発明で規定される範囲から外れている比較例
10および比較例11のフィルムは、対照となる実施例
1および実施例8のフィルムに比較してバリア性は低下
する。
タンダード・フリーネスのパルプスラリー230mlに
対し、絶乾状態のパルプを基準に、サイズ剤としてロジ
ンサイズ(荒川化学工業製;サイズパインE(TM))
0.4%、硫酸バンド2.4%を添加し定着させた後、
長網抄紙機で抄紙し、坪量200g/m 2、水分12%
の原紙を得た。該原紙の片面上に実施例1で用いたコー
ト液をバーコーターを用いてコートし、70℃で5分間
乾燥させた後、110℃で2分間熱処理を行い、コート
紙を得た。この時、コート液の塗布量は固形分基準で
4.1g/m2であった。この積層紙の酸素透過度は
0.7ml/m2・day・atmであった。
12と同様にしてコート紙を作成し、コート液の塗布量
4.1g/m2(固形分基準)の積層紙を得た。実施例
12と同様にして測定した酸素透過度は21ml/m2
・day・atmであり、実施例12の積層紙に比べて
酸素バリア性は大きく劣るものであった。
ト系接着剤を用いて厚さ60μmの高密度ポリエチレン
(以下HDPEと略記する)フィルムを積層した。該紙
の4辺をヒートシールにより接着し、HDPE層が最内
層である30×30cmの長方形の容器を得た。この容
器について酸素透過度を測定したところ0.9ml/co
ntainer・day・atmであった。
同様にして容器を作成した。該容器の酸素透過度は27
ml/container・day・atmであり、実施例13
の容器に比べて酸素バリア性は大きく劣るものであっ
た。
各種物質に対するバリア性、特に高湿環境下におけるバ
リア性に優れた樹脂組成物を得ることができる。また、
本発明の樹脂組成物からなるフィルム、積層体および容
器は耐屈曲性にも優れており、食品、化粧品、農薬、医
療などの多くの分野においてバリア性に優れた包装材お
よび容器として好適に使用することができ、従来品に比
べはるかに長期にわたり内容物の変質を防止することが
できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 ビニルアルコール系重合体(A)および
無機層状化合物(B)からなり、 (1)無機層状化合物(B)が平均粒子径0.01〜5
μmの無機層状化合物(C)および平均粒子径1.5〜
10μmの無機層状化合物(D)からなり; (2)無機層状化合物(C)および無機層状化合物
(D)の平均粒子径の差が1.4μm以上; (3)無機層状化合物(C)および無機層状化合物
(D)の重量比(C)/(D)が90/10〜5/9
5;であることを特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項2】 無機層状化合物(C)が膨潤性モンモリ
ロナイトまたは膨潤性合成スメクタイトであり、無機層
状化合物(D)が膨潤性フッ素雲母系鉱物である請求項
1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 ビニルアルコール系重合体(A)が炭素
数4以下のα−オレフィン単位を0.5〜60モル%含
有するビニルアルコール系重合体である請求項1または
2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹
脂組成物からなる層を少なくとも1層有するフィルム。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹
脂組成物からなる層を少なくとも1層有する積層体。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹
脂組成物からなる層を少なくとも1層有する容器。
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