JP2003268216A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

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JP2003268216A
JP2003268216A JP2002076994A JP2002076994A JP2003268216A JP 2003268216 A JP2003268216 A JP 2003268216A JP 2002076994 A JP2002076994 A JP 2002076994A JP 2002076994 A JP2002076994 A JP 2002076994A JP 2003268216 A JP2003268216 A JP 2003268216A
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polyester resin
light
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JP2002076994A
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English (en)
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Koji Nakanishi
浩二 中西
Nori Yoshihara
法 葭原
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンダーコートせずに樹脂成形品に直接光反射
金属層を蒸着しても良好な輝度感、高反射率ならびに良
好な金属密着性を有し、且つ高温使用下でもこれらの特
性を維持できる耐熱性を有した成形体(光反射体)を得
ること。 【解決手段】ポリエステル樹脂組成物より得られる成形
品に光反射金属層が形成されている光反射成形品に用い
られるポリエステル樹脂組成物であって、該組成物が、
(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対し、
(B)ポリエチレンテレフタレート樹脂5〜100重量部と
(C)ポリアルキレンナフタレート樹脂1〜100重量部を含
有されていることを特徴とするポリエステル樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光反射成形品に用い
られるポリエステル樹脂組成物に関する。さらに詳しく
は、成形品の表面光沢が非常に高く、かつガス発生量が
少ないため、成形品にアンダーコート等の下塗りをせず
に、直接光反射金属層を形成することが可能であり、高
鏡面性・高輝度感を有するのみならず、高温使用時にお
ける表面外観性維持(耐熱性)、さらには金属層との密
着性にも優れた塗装および/またはドライメッキ法によ
り光反射金属層を形成させることを目的としたポリエス
テル樹脂組成物に関するものである。本発明組成物の一
用途である光反射体は、自動車、建築機器及び諸工業の
分野でのランプ廻り部品に好適に用いられる。特に高い
表面輝度感、平滑性、高光反射率を必要とする自動車の
ランプ周辺部品であるリフレクター、エクステンション
等に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】通常、光反射体、特に自動車のランプ廻
りのエクステンション等の反射体は、ランプ光源の方向
性、反射性のために、高い輝度感、平滑性、均一な反射
率さらには高耐熱性等が必要である。そのため、従来よ
り、反射体には、機械的性質、電気的性質、その他物理
的・化学的特性に優れ、かつ加工性が良好である結晶性
熱可塑性ポリエステル樹脂、特にポリブチレンテレフタ
レート樹脂単独またはポリエチレンテレフタレート樹脂
との混合物に様々な強化材を添加配合した材料が使用さ
れ、その成形品にアンダーコート等の前処理(下塗り)
を行った後に真空蒸着などの手法で光反射金属層を形成
することにより、目的とする光反射体を得ていた。
【0003】しかしながら、アンダーコート等の下塗り
は、大幅なコストアップとなることから、アンダーコー
トレスにおいても高い輝度感を有する光反射体を得るこ
とが望まれている。アンダーコートレスにて、少なくと
も成形品の一面に光反射層を付与された反射体が高い輝
度感・均一な反射率を有するには、樹脂成形品自体が良
好な表面平滑性を有し、且つ高い光沢性・輝度感を有す
ることを必要とする。
【0004】また、その用途仕様から樹脂の耐熱性も重
要な問題である。一般にポリブチレンテレフタレート樹
脂は、その速い結晶化速度のため、金型内での固化が速
く、良好な鏡面転写性を得るのが難しい。さらに耐熱性
付与のためタルクやマイカ等の無機充填材を添加した場
合は、これらフィラーの浮き出しが顕著となる。
【0005】そこで、高光沢感・良表面性を有する成形
品を得る上での材料面での手法として、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂に非晶性ポリマーを添加し、材料の結
晶化速度を下げて金型転写性を向上させるとともに、フ
ィラーの浮き出しを抑制する方法が用いられている。ま
た、成形面での手法として、樹脂温度を上げ流動性を向
上させる方法、金型温度を上げて結晶化速度を遅らせて
金型転写性を向上させる方法等が一般的に用いられてい
る。これらの方法により成形品の外観は向上するもの
の、樹脂温度、金型温度の上昇は成形時の発生ガスの問
題を顕著とし、成形品表面に曇り(ヘイズ)状の外観不
良を発生させることから、連続的に良好な成形品を得る
ことができず、金型の磨き、拭き取り等の新たな対策が
必要となる。また、非晶性ポリマーの添加も、非晶性ポ
リマー自身の耐熱性が低いと、高温使用下において非晶
性ポリマーに起因する表面性・輝度感の低下を招き、光
反射体としての耐熱性レベルを低下させることになる。
また、高いガラス転移温度を有する非晶性ポリマーで
は、一般にポリブチレンテレフタレート樹脂との相溶性
が悪く、良好な表面性は得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解決するものであり、つまり、アンダーコートせ
ずに樹脂成形品に直接光反射金属層を蒸着しても良好な
輝度感、高反射率ならびに良好な金属密着性を有し、且
つ高温使用下でもこれらの特性を維持できる耐熱性を有
した光反射成形品に用いられるポリエステル樹脂組成物
を得ることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意、研究、検討した結果、遂に本発
明を完成するに到った。即ち本発明は、ポリエステル
樹脂組成物より得られる成形品に光反射金属層が形成さ
れている光反射成形品に用いられるポリエステル樹脂組
成物であって、該組成物が、(A)ポリブチレンテレフタ
レート樹脂100重量部に対し、(B)ポリエチレンテレフタ
レート樹脂5〜100重量部と(C)ポリアルキレンナフタレ
ート樹脂1〜100重量部を含有されていることを特徴とす
るポリエステル樹脂組成物。 (A)ポリブチレンテレフ
タレート樹脂と(B)ポリエチレンテレフタレート樹脂の
末端カルボキシル基量が 70meq/kg以下である前記記
載のポリエステル樹脂組成物。 (C)ポリアルキレンナ
フタレート樹脂のジオール成分のうち、1,4-ブタンジオ
ールが全ジオール成分に対してモル分率で75%以上であ
る前記記載のポリエステル樹脂組成物。 (C)ポリア
ルキレンナフタレート樹脂の配合量が1〜50重量部であ
る前記記載のポリエステル樹脂組成物。 光反射金
属層の形成が、樹脂成形品表面にドライメッキ法によっ
て鏡面光沢を有する金属膜を形成される前記〜の何
れかに記載のポリエステル樹脂組成物。光反射金属層
の形成が、特に蒸着法によって鏡面光沢を有する金属膜
を形成される前記〜の何れかに記載のポリエステル
樹脂組成物。 光反射金属層を構成する金属がアルミ
ニウムである前記〜の何れかに記載のポリエステル
樹脂組成物。 成形品の少なくとも一部に直接光反射
金属層が形成されている前記〜の何れかに記載のポ
リエステル樹脂組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、順次本発明に用いられる樹
脂組成物の構成成分について詳しく説明する。本発明に
おける(A) ポリブチレンテレフタレート樹脂とは、例え
ばテレフタル酸またはそのエステル形成誘導体と炭素数
4のアルキレングリコールまたはそのエステル形成誘導
体を重縮合して得られるポリブチレンテレフタレートで
ある。またポリブチレンテレフタレートは、それ自身70
重量%以上を含有する共重合体であってもよい。共重合
されるモノマーとしては、テレフタル酸およびその低級
アルコールエステル以外の二塩基酸成分として、イソフ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、トリメリット酸、コハク酸等の脂肪族、芳香族多
塩基酸またはそのエステル形成性誘導体等が、また、1,
4 −ブタンジオール以外のグリコール成分として、通常
のアルキレングリコール、例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール等、1,
3 −オクタンジオール等の低級アルキレングリコール、
ビスフェノールA、4,4'−ジヒドロキシビフェニル等の
芳香族アルコール、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド2モル付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキ
サイド3モル付加体等のアルキレンオキサイド付加体ア
ルコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等のポリ
ヒドロキシ化合物またはそのエステル形成性誘導体等が
挙げられる。本発明では、上記の如き化合物をモノマー
成分として重縮合により生成するポリブチレンテレフタ
レートは何れも本発明の(A) 成分として使用することが
でき、単独で、または2種類以上混合して使用される
が、好ましくはポリブチレンテレフタレートホモポリマ
ーが使用される。
【0009】また、コポリマーに属する分岐ポリマーも
用いることができる。ここでいうポリブチレンテレフタ
レート分岐ポリマーとは、いわゆるポリブチレンテレフ
タレートまたはブチレンテレフタレート単量体を主体と
し、多官能性化合物を添加することにより分岐形成され
たポリエステルである。ここで使用できる多官能性化合
物としては、トリメシン酸、トリメリット酸、ピロメリ
ット酸およびこれらのアルコールエステル、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトールなどがある。
【0010】本発明における(A)ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、(B)ポリエチレンテレフタレート樹脂にお
いて、末端カルボキシル基量は 70meq/kg以下であるこ
とが好ましい。さらに好ましくは 40meq/kg以下、特に
好ましくは 30meq/kg以下である。末端カルボキシル基
量が 70meq/kg以下であれば、得られる成形品のヘイズ
が大幅に低下するため、本用途に対しては非常に好まし
い。末端カルボキシル基量の測定方法は、上記モノマー
より重縮合されたポリブチレンテレフタレートまたはポ
リエチレンテレフタレートの粉砕試料をベンジルアルコ
ール中 215℃で10分間溶解後、0.01Nの水酸化ナトリウ
ム水溶液にて滴定するという方法が規定される。
【0011】本発明樹脂組成物における(B) ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂は、(A) ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂に添加配合されることにより、得られる成形品
ならびに光反射金属層の表面平滑性、輝度感等を向上さ
せる上での必須成分である。ポリエチレンテレフタレー
トはポリブチレンテレフタレートに比べ結晶化速度が小
さいため、これを添加配合することにより樹脂組成物と
しての金型転写性を向上させる効果を有する。また光反
射体が光・熱などの高温下におかれたときに発生する表
面平滑性や輝度感の低下、変形等を抑制する上でも効果
を有する。以上2点の見地から、良好な光反射外観品を
得る上でポリエチレンテレフタレート樹脂は本発明での
必須成分である。また(B)ポリエチレンテレフタレート
の添加量は(A)成分100重量部に対し1〜100重量部、好ま
しくは5〜30重量部である。過小の場合は、良好な金型
転写性が得られないため、本発明の目的とする良好な輝
度、表面平滑性を有する光反射体を得る事ができない。
また過大の場合は、成形サイクルの増加、離型性の悪化
等、成形上の問題が生じるほか、発生ガスに由来する外
観不良が発生し、輝度、表面平滑性の低下を引き起こす
ため好ましくない。
【0012】また、本発明樹脂組成物における (C) ポ
リアルキレンナフタレート樹脂は、(A) ポリブチレンテ
レフタレート樹脂に添加配合されることにより、得られ
る成形品ならびに光反射金属層の表面平滑性、輝度感等
を向上させる上での(B)と同様、必須成分である。ポリ
アルキレンナフタレートはポリブチレンテレフタレート
に比べ結晶化速度が小さく、線膨張率が小さいため、こ
れを添加配合することにより樹脂組成物としての金型転
写性を向上させる効果を有する。また、熱変形温度がポ
リブチレンテレフタレートよりも高いため、光反射層を
有する成形品が光・熱などの高温下におかれたときに発
生する表面平滑性や輝度感の低下、変形等を抑制する上
でも効果を有する。以上2点の見地から、良好な光反射
外観品を得る上でポリアルキレンナフタレート樹脂は本
発明での必須成分である。
【0013】なお本発明で使用される(C) ポリアルキレ
ンナフタレート樹脂とは、主としてナフタレン酸または
そのエステル形成誘導体と炭素数2〜8のアルキレング
リコールまたはそのエステル形成誘導体を重縮合反応さ
せて得られるポリマーであり、ポリアルキレンナフタレ
ートが70wt%以上を含有する共重合体であってもよい。
【0014】本発明で使用される(C) ポリアルキレンナ
フタレート樹脂において、共重合される酸成分モノマー
としては、ナフタレンジカルボン酸以外に、テレフタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリ
ット酸、コハク酸等の脂肪族、芳香族多塩基酸またはそ
のエステル形成性誘導体等が例示される。好ましくは、
酸成分としてナフタレンジカルボン酸・テレフタル酸・
イソフタル酸が挙げられ、特に好ましくはナフタレンジ
カルボン酸のみを使用することである。
【0015】本発明で使用される(C)ポリアルキレンナ
フタレート樹脂において、ジオール成分として、通常の
アルキレングリコール、例えばジエチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、ヘキサメ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘ
キサンジメタノール等、1,3 −オクタンジオール等の低
級アルキレングリコール、ビスフェノールAのエチレン
オキサイド2モル付加体、ビスフェノールAのプロピレ
ンオキサイド3モル付加体等のアルキレンオキサイド付
加体アルコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等
のポリヒドロキシ化合物またはそのエステル形成性誘導
体等が挙げられる。好ましくは、ジオール成分としてエ
チレングリコール・プロピオングリコール・1,4-ブタン
ジオールが挙げられ、特に好ましくは1,4-ブタンジオー
ルのみを使用することである。
【0016】また本発明では、光反射体を構成する樹脂
組成物の成形時の熱安定性を高め、特に連続的に成形さ
れた場合に樹脂組成物から発生するガス、低分子成分、
染み出し物等の影響による外観・輝度感の低下を抑制す
る意味で、更に酸化防止剤を添加することが可能であ
る。
【0017】本発明に使用することが可能である酸化防
止剤としては、ヒンダードフェノール類、チオエーテル
類及び有機ホスファイト類から選ばれる1種又は2種以
上の組合せからなることが好ましく、これらの添加は、
押出し時や成形機内での溶融熱安定性向上に効果があ
り、ガスの付着による表面曇りが少なく良好な外観・表
面性の成形品を連続的に得る上で有用であるとともに、
光反射体が高温条件下におかれた際に、樹脂から発生す
るガスや分解物の生成を抑制し良好な外観・表面性を維
持する上でも特に有用である。
【0018】ここで使用する酸化防止剤の具体例を示す
と、ヒンダードフェノール類としてはテトラキス{メチ
レン−3−(3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート}メタン、トリエチレングリコ
ール−ビス{3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート}、1,6 −ヘキサ
ンジオール−ビス{3−(3,5 −ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート}などがあり、チ
オエーテル類としてはテトラキス{メチレン−3−(ド
デシルチオ)プロピオネート}メタン、ジミリスチルチ
オジプロピオネート、ジドデシルチオジプロピオネート
などがあり、有機ホスファイト類としてはビス(2,6 −
ジ−t−4メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト、ビス(2,4 −ジ−t−ブチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、テトラキス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4'−ビフェニレンホス
ファイト、トリス(2,4 −ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトなどがある。特にヒンダードフェノール類と
チオエーテル類、ヒンダードフェノール類と有機ホスフ
ァイト類、ならびにこれら3種の酸化防止剤の併用は効
果的である。また有機ホスファイト類酸化防止剤の代わ
りとして、リン酸金属塩も好適であり、具体例を示す
と、第一リン酸カルシウム、第一リン酸ナトリウムの1
水和物が挙げられる。
【0019】更に本発明では、成形時における製品の離
型性を高め、成形品外観を向上させるためにグリセリン
脂肪酸エステル類やソルビタン脂肪酸エステル類に代表
される脂肪酸エステル化合物類、およびその部分鹸化
物、ポリエーテル系化合物、脂肪酸金属塩類、トリメリ
ット酸エステル類及びピロメリット酸エステル類、末端
変性シロキサンから選ばれる1種又は2種以上の化合物
を添加することが可能である。
【0020】これらの化合物の添加量は(A)と(B)を加え
たポリアルキレンテレフタレート100 重量部に対して0
〜2.0 重量部である。添加量がこれを超えると、使用温
度によってはヘイズ、染み出しが顕在化する可能性があ
り好ましくない。
【0021】本発明において、耐熱性等を向上させるた
めに樹脂組成物100重量部に対し10重量部を超えない範
囲において無機強化剤を添加することができる。具体的
には、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム等の繊
維状強化剤や、タルク、ワラストナイト、シリカ、クレ
イ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ等の無機充填材が例
示され、本発明樹脂中に1種類以上添加することが可能
である。
【0022】さらに本発明組成物には、その目的に応じ
所望の特性を付与するために、一般に熱可塑性樹脂等に
添加される公知の物質を添加併用することができる。例
えば帯電防止剤、離型剤、染料や顔料等の着色剤等いず
れも配合することが可能である。
【0023】本発明の組成物の調製は、従来の樹脂組成
物調製法として一般に用いられる設備と方法により容易
に調製される。例えば、(1) 本発明の組成物を構成する
成分を所定量一括混合して、一軸または二軸の押出し機
で溶融混練し、目的組成のペレットを得る。(2) 原材料
投入口を2個以上有する一軸または二軸の押出し機で、
第一番目の投入口から樹脂、安定剤、顔料成分などを投
入し溶融混練した後、第二番目の原料投入口より無機フ
ィラーを投入し、溶融混練して目的組成のペレットを得
る等が挙げられる。
【0024】本発明組成物を成形体に成形する方法とし
ては、射出成形法、射出圧縮成形法などがあるが、射出
成形法が一般的である。
【0025】次に前記成形体に光反射金属層を形成する
方法としては、スパッタリングによって形成させる方
法、真空下にて蒸着する方法等が例示される。
【0026】以上かかる構成により得られたポリエステ
ル樹脂組成物の層に光反射金属層を設ける方法として
は、塗装法やドライメッキ法があり、具体的に塗装法と
しては、浸漬法、スクロール法、静電塗装法等が挙げら
れ、また、ドライメッキ法としては、真空蒸着法、気化
法、スパッタリング法等が挙げられるが、本発明におい
ては、真空蒸着法が好ましい。
【0027】本発明において、光反射金属層を構成する
金属としては、金、銀、銅、アルミニウム、錫、鉛、亜
鉛、白金、チタン、マンガン、クロム、鉄、ニッケル、
コバルト、シリコン、ゲルマニウム、ガリウム、モリブ
デン、およびそれらを50%以上含んだ合金等が挙げら
れ、本発明においては特にアルミニウムおよびアルミニ
ウム合金が好ましい。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下の例に示した評価項目の測定法は以下の通りで
ある。実施例中の部、及び%は重量基準である。
【0029】以下用いた配合剤について説明する 熱可塑性ポリエステル樹脂: ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下PBT-1と称す)η
sp/c:1.23, 末端カルボキシル基量(CEG量):30meq/kg ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下PBT-2と称す)η
sp/c:0.85, 末端カルボキシル基量(CEG量):80meq/kg ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下PETと称す)ηsp/
c:0.62 末端カルボキシル基量(CEG量):35meq/kg ポリブチレンナフタレート樹脂(以下PBNと称す)ηsp/c:
0.88 ポリエチレンナフタレート樹脂(以下PENと称す)ηsp/c:
0.75 無機強化剤: タルク 粒径:3.7μm 変性シリコーンおよび/または脂肪酸エステル化合物
(以下Waxと称す): ダウコーニング(株)製 ペインタッド54 (以下
Wax-1と称す) クラリアントジャパン(株)製 Hostalub WE 40 (以下
Wax-2と称す)
【0030】(1)外観の評価に関しては、100mm×100mm
×2mm厚の平板成形品を用い、下記の成形条件にて成形
を行った。 成形条件: 成形機:東芝IS-80 シリンダー温度(℃):250-265-265-265 射出速度:2.0m/min 保圧力:400 kg/cm2 金型温度:80 ℃
【0031】(2)蒸着:平板成形品の蒸着は、蒸着装置
を使用し、蒸着装置内を1.0 ×10-2Paまで減圧し、1.0
nm/sec の速度でアルミニウムを100 nmの膜厚まで蒸着
した。かかる光反射体の光反射表面外観の状態を目視に
て観察し、下記点数をつけた。 1;高い輝度感を有し、蛍光灯が歪みなく明瞭に映る。 2;高い輝度感を有し、蛍光灯は歪みなく映るが、ガス
による若干の曇りあり。 3;ガスによる曇りが多少見られ、蛍光灯は歪みなく映
るものの多少ぼやける。 4;表面が均一でなく、蛍光灯が多少歪んで映る。ま
た、ガスによる曇りも見られる。 5;表面が荒れており、蛍光灯が波打って映る。また、
ガスにより白く見られる。更に、上記光反射体を、160
℃/24時間熱放置した後に、同様に光反射外観の状態を
目視にて観察し、同様に点数をつけた。
【0032】(3) 表面平滑性:前記(1)の条件で成形し
た平板(100mm×100mm×2mm厚さ)を用いて、表面粗度
計((株)東京精密製、サーフコム554A)を使用
し、十点平均粗さ(μm )及び最大高さ(μm )を測定
した。 (4) 荷重たわみ温度(HDT):ASTM D−648
に準じて測定した(ファイバーストレス0.46MPa となる
測定用ウエイトを使用)。
【0033】(5)碁盤目剥離評価:蒸着によって平板成
形品上に形成されたアルミニウム膜と平板成形品との密
着性評価方法として、前記(1)の条件で成形した平板(1
00mm×100mm×2mm厚さ)を用いて、前記方法にて蒸着さ
れた常温平板成形品を24〜48時間23℃,湿度40%の恒温
恒湿室中に放置した後、ニチバン製セロハンテープを用
いて、1mm間隔の碁盤目数100の碁盤目剥離試験を行っ
た。評価は、各実施例・比較例に対し5回の碁盤目剥離
テストを行い、テストプレート表面に残存する碁盤目数
の残存数を百分率にて表し、評価とした。
【0034】実施例1〜5、比較例1〜3 PBT−1、PET、PBNを用い、無機強化剤・離型
剤等を表1に示すように各成分比の割合を変え、シリン
ダー温度をノズル側からそれぞれ255-270-270-265℃に
設定された二軸押出機で、溶融混練してペレットを得
た。次に得られたペレットをそれぞれ、140℃で4時間
乾燥した後、シリンダー温度240〜260℃の成形機を用い
て、金型表面温度が90℃であるクロムメッキされた金型
を用いて射出成形し、評価用テストプレートを得た。
【0035】実施例6 実施例1におけるPBT−1をPBT−2に代え、実施
例1と同様にして溶融混練・射出成形し、評価用テスト
プレートを得た。
【0036】実施例7 実施例1において、PBNをPENにかえた以外は全て
実施例1と同様にして溶融混練・射出成形し、評価用テ
ストプレートを得た。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上、かかる構成よりなる本発明組成物
は、非常に高い輝度感を有し、且つ連続成形および高温
下に曝しても曇りによる輝度感低下が少なく、また金属
との密着性、耐熱性に優れたものである。またコスト面
においても従来品に比べ削減できる。かかる光反射体
は、特に高い反射性を必要とする自動車ランプのリフレ
クターおよびエクステンション等に好適に用いられ、産
業界に寄与すること大である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01A AB10A AK41B AL05B BA02 BA07 EH66A EH71A GB32 GB90 JJ03 JL11 JN06A YY00B 4J002 CF062 CF071 CF083 CF093 CF103 FD010 FD070 FD160 GN00 GP00 GQ00 4K029 AA11 BA03 BC07 BD09 CA01 DB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル樹脂組成物より得られる成形
    品に光反射金属層が形成されている光反射成形品に用い
    られるポリエステル樹脂組成物であって、該組成物が、
    (A)ポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対し、
    (B)ポリエチレンテレフタレート樹脂5〜100重量部と
    (C)ポリアルキレンナフタレート樹脂1〜100重量部を含
    有されていることを特徴とするポリエステル樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 (A)ポリブチレンテレフタレート樹脂と
    (B)ポリエチレンテレフタレート樹脂の末端カルボキシ
    ル基量が 70meq/kg以下である請求項1記載のポリエス
    テル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (C)ポリアルキレンナフタレート樹脂のジ
    オール成分のうち、1,4-ブタンジオールが全ジオール成
    分に対してモル分率で75%以上である請求項1記載のポ
    リエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (C)ポリアルキレンナフタレート樹脂の配
    合量が1〜50重量部である請求項1記載のポリエステル
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 光反射金属層の形成が、樹脂成形品表面
    にドライメッキ法によって鏡面光沢を有する金属膜を形
    成される請求項1〜4の何れかに記載のポリエステル樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】 光反射金属層の形成が、特に蒸着法によ
    って鏡面光沢を有する金属膜を形成される請求項1〜4
    の何れかに記載のポリエステル樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 光反射金属層を構成する金属がアルミニ
    ウムである請求項1〜6の何れかに記載のポリエステル
    樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 成形品の少なくとも一部に直接光反射金
    属層が形成されている請求項1〜7の何れかに記載のポ
    リエステル樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006225439A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Toyobo Co Ltd 光反射成形品用ポリエステル樹脂組成物
JP2007231076A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Unitika Ltd 光反射成形品用ポリアミド樹脂組成物
US7452587B2 (en) * 2004-08-11 2008-11-18 Toray Industries, Inc. Polyester resin composition for light-reflecting article

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