JP2003270561A - 光スイッチおよびその製造方法 - Google Patents
光スイッチおよびその製造方法Info
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Abstract
波路3を有するポリマーシート1と、これを挟みこむ押
え板2a,2bと、駆動手段とを備える。ポリマーシー
ト1は、光導波路3を横断するように設けられた切れ目
4を有し、押え板2a,2bは、切れ目4に対応する位
置に開口部5を有する。開口部5は、上記押え板2a,
2bの少なくともポリマーシート1に接する側の面にお
いて切れ目4の延びる方向に平行に長手形状をしてい
る。駆動手段は、この開口部5を通じてポリマーシート
1を押圧するか否かによって切れ目4の開閉の状態を切
り替え、光の進路を選択するためのものである。
Description
て光路の切替に用いられる光スイッチとその製造方法に
関するものである。
−371351に記載されたものがある。図18を参照
して、この光スイッチ100について説明する。光スイ
ッチ100は、ポリマーシート101を押え板102
a,102bで挟みこんだ構造をしている。ポリマーシ
ート101の内部にはポリマーシートの他の部分より屈
折率の高い材質で形成された光導波路3が格子状に延び
ている。光導波路3同士の交差点を横断するようにポリ
マーシート101の表面に切れ目4a〜4dが設けられ
ている。これらの切れ目4a〜4dを露出させるように
押え板102a,102bにそれぞれ開口部5a〜5d
が設けられている。これらの開口部5a〜5dが光路の
切り替えを行なうための「ポート」を構成する。
左下からポリマーシート101の光導波路3に入射す
る。各ポート近傍の断面図を図19、図20に示す。各
ポートでは、駆動手段としての押圧部材26によってポ
リマーシート101を下から押し上げるか否かによっ
て、光路の選択を行なうことができる。図19に示すよ
うに、ポリマーシート101を押し上げない状態では、
ポリマーシート101の切れ目4は密着しているため、
光導波路3は連続しており、光信号はそのまま通過す
る。しかし、図20に示すように押圧部材26でポリマ
ーシート101を押し上げた場合、切れ目4が開くこと
によって光導波路3は分断され、光信号は光導波路3と
空気との境界面で反射する。この切れ目4は、光導波路
3同士の交差点にあるので、この場合、光信号は、反射
によって進路を変える。
する各ポートにおいてのみ押し上げられ、切れ目4a,
4cが開いている。したがって、これらのポートでは光
信号の反射が起こり、他のポートでは光信号は反射せず
そのまま直進している。このようにして、複数の入口の
いずれかから入射した光信号を光スイッチの複数ある出
口のうちのどこから出射させるかを、その都度駆動手段
の操作により選択することができる。
されているが、図18は、光スイッチ100の一部分を
取出して拡大した図であり、実際にはより多くのポート
が配置され、より多くの本数の光導波路3が配置されて
いる。
イッチにおいて、押圧部材26による押圧力は切れ目4
の切断面に垂直に、すなわち切断面を互いに引き離す方
向にのみ作用すべきであるが、開口部5が円形であるた
め、押圧による引張力が切れ目4の切断面に平行な方向
にも働き、間隙にできる空気層の厚みがうまく制御でき
ないという問題があった。
な光スイッチでは、光導波路の交差点のうち押圧すべき
ものを複数の押圧部材で正確に位置決めして押圧するこ
とが非常に難しいという問題があった。
らかに加工する必要があり、押圧部材の形状によっては
この加工に膨大な労力を要したり高度な技術を要したり
するという問題があった。
じる不所望な変形が光導波路を通る光信号の損失を増加
させるという問題点があった。
態においても光信号が透過する際に1/1000程度の
反射光が発生してしまうという問題があった。
いために、切れ目を通過する光信号の損失が大きくなる
という問題があった。
て光損失を低減することを目的とする。
め、本発明に基づく光スイッチは、内部に線状に延びる
光導波路を有するポリマーシートと、上記ポリマーシー
トの少なくとも一方の表面に接する押え板と、駆動手段
とを備え、上記ポリマーシートは、上記光導波路を横断
するように設けられた切れ目を有し、上記押え板は、上
記切れ目に対応する位置に開口部を有し、上記開口部
は、上記押え板の少なくとも上記ポリマーシートに接す
る側の面において上記切れ目の延びる方向に平行に長手
形状をしており、上記駆動手段は、上記開口部を通じて
上記ポリマーシートを押圧するか否かによって上記切れ
目の開閉の状態を切り替え、光の進路を選択するための
ものである。この構成を採用することにより、小さな押
圧力で小さな変位量でも所望のスイッチングができる。
段は、上記ポリマーシートに接触可能なように上記開口
部内に配置された直接押圧部材を備え、上記直接押圧部
材は、上記開口部の形状によって上記押え板の平面方向
の位置を拘束されている。この構成を採用することによ
り、切れ目のある位置を正確に押してポリマーシートを
変形させることができる。
は、上記押え板の厚さ方向に見て形状が変化しており、
上記ポリマーシートに接する側の面以外の部分において
上記直接押圧部材が上記開口部の上記長手形状の中で上
記切れ目に対応する位置に留まるように拘束するための
形状を有する。この構成を採用することにより、直接押
圧部材はポリマーシートの切れ目のある位置を正確に押
すことができる。
は、上記押え板の厚さ方向に見て形状が変化しており、
上記ポリマーシートに接する側の面から遠ざかるにつれ
て広くなるテーパ形状の部分を含む。この構成を採用す
ることにより、テーパ形状の部分によって直接押圧部材
の移動できる範囲が規定されるので、直接押圧部材が確
実に一定量だけポリマーシートを押す構造を実現するこ
とができる。
の上記ポリマーシートと接する側と反対側に、上記直接
押圧部材に対応する位置に貫通孔を有する補強板を備
え、上記貫通孔の内部を通るように配置された間接押圧
部材と、上記間接押圧部材を介して上記直接押圧部材を
押圧する駆動源とを備える。この構成を採用することに
より、駆動源の動きが押え板などに必要以上に伝わるこ
とを防止し、必要な変位のみを間接押圧部材および直接
押圧部材を通じてポリマーシートの所望の箇所に伝える
ことができる。
路は上記ポリマーシートの厚さ方向の中心から外れた深
さに配置されている。この構成を採用することにより、
押圧部材の変位量当たりの切れ目の開く距離が大きくな
るので、小さな変位量で切れ目に十分な厚みの空気層を
生じさせることができる。
の最深部と上記光導波路とは、上記光導波路のモードフ
ィールド半径よりも離れている。この構成を採用するこ
とにより、より確実に光を全反射させることができる。
圧部材が球状の部材である。この構成を採用することに
より、直接押圧部材の傾きを制御する必要がなく、容易
に一定の押圧を得ることができる。
圧部材の上記ポリマーシートに接する側の先端が、上記
切れ目の延びる方向に平行に長手形状となっている。こ
の構成を採用することにより、切れ目に先端を沿わせる
ように押し当てれば、ポリマーシートを効率良く変形さ
せることができる。
光スイッチは、内部に線状に延びる光導波路を有するポ
リマーシートと、上記ポリマーシートの少なくとも一方
の表面に接する押え板と、駆動手段とを備え、上記ポリ
マーシートは、上記光導波路を横断するように設けられ
た切れ目を有し、上記押え板は、上記切れ目に対応する
位置に開口部を有し、上記駆動手段は、上記開口部を通
じて上記ポリマーシートを押圧するか否かによって上記
切れ目の開閉の状態を切り替え、光の進路を選択するた
めのものであって、上記光導波路と上記切れ目とのなす
角度は、40°以上であって、上記光導波路から上記切
れ目内に生じる間隙に入射する際の全反射角以下であ
る。この構成を採用することにより、透過状態でのクロ
ストーク低減と反射状態での全反射状態とを両立するこ
とができる。
光スイッチの製造方法は、内部に線状に延びる光導波路
を有するポリマーシートと、上記ポリマーシートの少な
くとも一方の表面に接する押え板と、駆動手段とを備
え、上記ポリマーシートは、上記光導波路を横断するよ
うに設けられた切れ目を有し、上記押え板は、上記切れ
目に対応する位置に開口部を有し、上記駆動手段は、上
記開口部を通じて上記ポリマーシートを押圧するか否か
によって上記切れ目の開閉の状態を切り替え、光の進路
を選択するためのものである、光スイッチの製造方法で
あって、上記ポリマーシートに熱を供給しながら刃物に
よって上記切れ目を形成する切れ目形成工程を含む。こ
の方法を採用することにより、熱で分子間の結合が弱く
なるので、切断面を分子の配列に沿ってなめらかに形成
することができる。したがって、光損失を低減すること
ができる。
形成工程においては、上記ポリマーシートの耐熱温度上
限近傍の温度を有する上記刃物を当てて切る。この方法
を採用することにより、刃物の熱で分子間の結合が弱く
なるので、切断面を分子の配列に沿ってなめらかに形成
することができる。したがって、光損失を低減すること
ができる。
形成工程における熱の供給は、上記刃物を振動させなが
ら上記ポリマーシートに当てることによって、上記刃物
と上記ポリマーシートとの間で摩擦熱を発生させ、この
摩擦熱によって行なう。この方法を採用することによ
り、摩擦熱で分子間の結合が弱くなるので、切断面を分
子の配列に沿ってなめらかに形成することができる。し
たがって、光損失を低減することができる。
「上」または「下」に言及する場合は、絶対的な上下を
意味するものではなく、便宜上、図に示された姿勢にお
ける上や下を意味するものとする。
形態1における光スイッチについて説明する。ただし、
図1〜図3は、1つのポートのみを取り出し、拡大して
示したものであり、実際の光スイッチは、このようなポ
ートが平面内に多数配列されたものである。
に示すように、ポリマーシート1を押え板2a,2bで
挟みこんだ構造をしている。ポリマーシート1の内部に
は、光導波路3が縦横に延びるように構成されており、
その交差点を横切るようにポリマーシート1の一方の表
面から切れ目4が設けられている。光信号は、図1にお
ける左下側から入射光6として入射し、そのまま切れ目
4を透過する場合は、透過光7として出射し、切れ目4
で反射した場合は反射光8として透過光7とは異なる側
から出射する。2枚の押え板のうち、切れ目4が見える
側の押え板2aの開口部5は、ポリマーシート1に接し
ていない側から見ると円形であるが、ポリマーシート1
に接する側から見ると楕円形である。この楕円形は、図
1に示されるように、切れ目4の延びる方向とほぼ平行
に長径を有する楕円形となっている。本実施の形態にお
けるこの例は、開口部5の上側の円形部分の直径が30
0μmであり、下側の楕円形の長径が900μm、短径
が300μmである。図1では、光スイッチの駆動のた
めの部分が図示省略されている。図2に、駆動のための
部分を合わせて断面図として表示する。図2は、開口部
5の長径に沿って切断した断面図である。切れ目4は、
ちょうどこの切断面上に載っているので、図2の中には
表れていない。図3は、開口部5の短径に沿って切断し
た断面図である。押え板2a,2bの開口部5の円形部
分には、光スイッチの駆動時に直接押し当てられる直接
押圧部材としてボール9a,9bが嵌め込まれている。
ボール9a,9bは、300μmよりわずかに小さな直
径を有する。ボール9a,9bとしては、たとえば、ボ
ールベアリングに用いられている金属製のボールが使用
可能である。さらにこれらのボール9a,9bをポリマ
ーシート1に向けて押圧可能なように間接押圧部材10
a,10bが配置されている。本明細書で「光スイッ
チ」といった場合、ポリマーシートと押え板とからなる
積層体のみならずこういった直接押圧部材、間接押圧部
材を含めた全体を指す。
いて説明する。入射光6として入った光信号を透過光7
として出力したい場合、間接押圧部材10aがピエゾア
クチュエータ(図示省略)などによって押されて、ボー
ル9aをポリマーシート1に向けて押圧する。すると、
ボール9aで押えつけられることで切れ目4の内部にわ
ずかに入っていた空気層がなくなり、切れ目の前後の光
導波路3同士が密着して光信号が透過する。この状態
は、フィジカルコンタクト(PC)と呼ばれ、密着して
いるために光がほぼ100%透過する。この場合、入力
された光信号は、図1における透過光7となって出力さ
れる。
光8として出力したい場合、間接押圧部材10bがピエ
ゾアクチュエータ(図示省略)などによって押されて、
ボール9bをポリマーシート1に向けて押圧する。する
と、ボール9bで押えつけられることでポリマーシート
1が曲がり、切れ目4の内部に空気層が生じる。その結
果、光信号は、光導波路3から空気層に入射した時点で
反射し、図1における反射光8となって出力される。
部5のポリマーシート1に接する側が切れ目4とほぼ平
行な長径を有する楕円径となっているので、小さな押圧
力で小さな変位量でも所望のスイッチングができる。
って、ポリマーシート1の平面に対するボール9a,9
bの2次元的な位置関係が拘束され、ボール9a,9b
はポリマーシート1の平面に対してほぼ垂直に一定距離
内を移動できるのみであるので、ボール9a,9bはポ
リマーシート1の切れ目4のある位置を正確に押すこと
ができる。
が、上述の例で示したように球状の部材とすると、押圧
部材の傾きを制御する必要がなく、容易に一定の押圧を
得ることができるため好ましい。特に、ボールベアリン
グ用のボールを用いれば、安価で高精度な球形を得るこ
とができるため、好ましい。
るポリマーシート1を光導波路3に沿った面で切断した
拡大断面図を、図4に示す。上述したようにポリマーシ
ート1の内部には屈折率の異なる部分として光導波路3
が線状に設けられているが、光導波路3の配置される深
さは、好ましくは図4に示すようにポリマーシート1の
厚み方向中央から切れ目4の開口する側の面に向かって
ずれた位置がよい。この状態であれば、切れ目4の開口
する側の反対側の面から押圧された場合に押圧部材の変
位量当たりの切れ目4の開く距離が大きくなるので、押
圧部材の小さな変位量で切れ目4に十分な厚みの空気層
を生じさせることができ、光が全反射する状態を容易に
作り出すことができる。
強度を示す。光導波路における切れ目4の最深部である
深さL2において電界強度が十分小さくなっていると光
を全反射させることができる。そのためには、導波路の
中心線の深さをL1とし、光導波路を伝搬する光のモー
ドフィールド半径をrとすると、L2−L1>rとなっ
ている必要がある。なお、「モードフィールド半径」と
は、径方向の光強度分布が最大値(通常は光導波路のコ
アの中心部分における値)に対して1/e2(eは自然
対数の底:2.71828…)となるところの半径を意
味する。
としてボール9a,9bを用いたが、図6に示すような
扁平押圧部材11を用いてもよい。すなわち、少なくと
も先端が扁平な部材であり、この扁平な先端を切れ目に
沿わせるように押し当てる。このようにすれば、ポリマ
ーシート1を効率良く変形させることができる。
本発明に基づく実施の形態2における光スイッチについ
て説明する。ただし、図7は、1つのポートのみを取り
出し、拡大して示したものであり、実際の光スイッチ
は、このようなポートが平面内に多数配列されたもので
ある。また、図7では、ポリマーシート1の上側に接す
る押え板が図示省略されている。
としてボール9が用いられている。ポリマーシート1の
下側に押え板2eが接しており、さらにその下側にスト
ッパ板14が接している。図8に示すように、押え板2
eは下広がりのテーパ穴17を有し、そのテーパ穴17
から互いに略180°をなす2方向にスリット16が延
びている。図9に示すように、ストッパ板14にはボー
ル9の直径より小さな直径の球受け穴18があいてい
る。ボール9は、図7に示すように、押え板2eのテー
パ穴17に収まり、ここから脱落しないようにストッパ
板14によって支えられている。押え板2eはスリット
16が切れ目4に沿うようにポリマーシート1に対して
配置される。
む量を規定しており、最も下に落ち込んだときにはスト
ッパ板14の下側にボール9の一部が突出するように設
定されている。一方、テーパ穴17のテーパ角と内径
は、ボール9が最も上に押し上げられたときに押え板2
eの上側にボール9が突出する量を規定している。
エータ15が配置されており、ピエゾアクチュエータ1
5の上端が上下に変位することによって、ボール9を上
下に変位させることができる。ボール9の上下方向の変
位によってポリマーシート1が変形して、光導波路を分
断したり接続したりする点については、実施の形態1と
同じである。
ポリマーシート1の面に垂直な方向(上下方向)のボー
ル9の移動量が押え板2eとストッパ板14とによって
確実に規定されるので、ピエゾアクチュエータ15の変
位量にばらつきがあってもボール9は確実に一定の高さ
だけ押し上げられることとなり、光スイッチとしての性
能を安定させることができる。
押圧機構のみを表示しているが、反対側(上側)にも対
称に同様の押圧機構を設けてもよい。
て、本発明に基づく実施の形態3における光スイッチに
ついて説明する。ただし、図10は、1つのポートのみ
を取り出し、拡大して示したものであり、実際の光スイ
ッチは、このようなポートが平面内に多数配列されたも
のである。また、図10では、ポリマーシート1の上側
に接する押え板が図示省略されている。
としてボール9が用いられている。ポリマーシート1の
下側に押え板2fが接しており、さらにその下側にスト
ッパ板14nが接している。図11に示すように、押え
板2fは下広がりのテーパ付きスリット19を有してい
る。図12に示すように、ストッパ板14nにはボール
9の直径よりわずかに大きな直径のストレート部と下に
いくにつれて徐々に狭くなるテーパ部とが連続してなる
球受け穴18nが設けられている。ボール9は、図10
に示すように、テーパ付きスリット19と球受け穴18
nとによって一定空間内に閉じ込められ、支えられてい
る。押え板2fはテーパ付きスリット19が切れ目4に
沿うようにポリマーシート1に対して配置される。
落ち込む量を規定しており、最も下に落ち込んだときに
はストッパ板14nの下側にボール9の一部が突出する
ように設定されている。一方、テーパ付きスリット19
のテーパ角は、ボール9が最も上に押し上げられたとき
に押え板2fの上側にボール9が突出する量を規定して
いる。
ュエータ15が配置されており、ピエゾアクチュエータ
15の上端が上下に変位することによって、ボール9を
上下に変位させることができる。ボール9の上下方向の
変位によってポリマーシート1が変形して、光導波路を
分断したり接続したりする点については、実施の形態1
と同じである。
ポリマーシート1の面に垂直な方向(上下方向)のボー
ル9の移動量が押え板2fとストッパ板14nとによっ
て確実に規定されるので、ピエゾアクチュエータ15の
変位量にばらつきがあってもボール9は確実に一定の高
さだけ押し上げられることとなり、光スイッチとしての
性能を安定させることができる。さらに、実施の形態2
で示した構造に比べても、穴構造が簡単になっており、
製作しやすい。
の押圧機構のみを表示しているが、反対側(上側)にも
対称に同様の押圧機構を設けてもよい。
て、仮に、ピエゾアクチュエータ15に押されることで
ストッパ板14nや押え板2fが不所望にたわんでしま
うと、直接押圧していない周辺のポートにおいても切れ
目4が開いてしまい、スイッチが正しく機能しなくな
る。そこで、ストッパ板14nや押え板2fの変形を防
止するためには、図13に示すように、ストッパ板14
nの下に貫通穴20を有する補強板22を配置すればよ
い。この場合、ピエゾアクチュエータ15は補強板22
の下から、棒状の間接押圧部材21を介して、ボール9
を押し上げるものとする。このようにすれば、ピエゾア
クチュエータ15の上面の変位のうち必要な部分だけを
間接押圧部材21によってボール9に伝えることがで
き、ストッパ板14nや押え板2fがピエゾアクチュエ
ータ15に押されてたわむことを防止できる。
は、光の進路を切り替えるためのポートが1024個必
要となる。この各ポートに数gfの力が加わるとする
と、押え板全体では数kgfの力が加わることになる。
上述の補強板22を選定する際には、この力に十分耐え
られるだけの強度が求められる。補強板22としては、
たとえば、ステンレス製の厚み2mmの板材が用いられ
る。
3に示したような棒状の間接押圧部材21を用いずに直
接ピエゾアクチュエータ15でボール9を押し上げるこ
ととしてもよいが、その場合、ピエゾアクチュエータ1
5がボール9に達するために貫通穴20の径をピエゾア
クチュエータ15の径より大きくしなければならず、補
強板22の効果が減じられてしまう。したがって、補強
板22を用いる場合には、図13に示すように棒状ない
しピン状の間接押圧部材21を用いることが好ましい。
成は、実施の形態3のみならず、実施の形態1または2
で示した構造に適用することもできる。
図1では、互いに直交する2本の光導波路3の交差点の
中央に各光導波路3と45°の角度をなす方向に切れ目
4を形成した光スイッチの例を示した。この角度は、4
5°でなくても、図14に示すように、40°以上で、
全反射角以下であってもよい。全反射角とは、この場合
光導波路3の屈折率と空気の屈折率から決まる値で、こ
の例では48°である。交差点において光導波路3と切
れ目4とのなす角度θcutが全反射角48°より小さけ
れば、この切れ目4の開閉によってスイッチング動作を
行なうことができる。しかし、角度θcutが小さくなり
すぎると、切れ目4を閉じて光導波路3を接合した状
態、すなわち光を透過させようとする状態においても無
視できない量の反射が生じ、光スイッチ内部でのクロス
トークが大きくなる。図15に、切れ目4を閉じ、光導
波路3を接合させた状態での、角度θcutと反射量Pout
/Pinとの関係を示す。
では、光を透過させようとする状態においても1/10
00を超える反射光が発生し、クロストークが大きくな
り、もはや良好なスイッチング性能が得られない。した
がって、角度θcutを40°以上で、全反射角以下の値
に設定してはじめて、透過状態でのクロストーク低減と
反射状態での全反射状態とが両立できる。
態5では、光スイッチの製造方法について説明する。特
に、その製造方法の中でポリマーシート1に切れ目4を
形成する工程について説明する。
3を、ポリマーシート1の材料であるポリイミドの耐熱
温度の上限である300℃付近まで加熱する。この状態
で刃物23をポリマーシート1に添えて滑らかに移動さ
せることでポリマーシート1を切断していく。このと
き、ポリマーシート1の切断すべき部分には、刃物23
から熱が伝わって分子間の結合が弱くなっているため、
刃物23を当てることで弱くなった分子間の結合が自ず
と切れていく。したがって、切断面が分子の配列に沿っ
てなめらかに形成される。
形成することができれば、光損失を低減することができ
る。
態6でも、光スイッチの製造方法について説明する。特
に、その製造方法の中でポリマーシート1に切れ目4を
形成する工程について説明する。
刃物23を振動させつつ用いる。この状態で刃物23を
ポリマーシート1に添えて滑らかに移動させることでポ
リマーシート1を切断していく。このとき、ポリマーシ
ート1の切断すべき部分には、振動する刃物23と擦れ
合うことで摩擦熱が発生する。切断すべき部分は、摩擦
熱によって分子間の結合が弱くなっているため、刃物2
3を当てることで弱くなった分子間の結合が自ずと切れ
ていく。したがって、切断面が分子の配列に沿ってなめ
らかに形成される。
形成することができれば、光損失を低減することができ
る。また、ヒータで加熱する場合に比べて摩擦熱を用い
る場合は、ポリマーシート1の切断したい箇所に集中的
に熱を与えることができ、ポリマーシート1全体の熱変
成を抑えつつ、目的を達成することができる。振動を与
える手段を超音波振動子とすることで、切断面の位置を
正確に制御しつつ摩擦熱を発生させることができる。
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更を含むものである。
変位量でもより確実に切れ目を開閉できるようになるの
で、光損失を低減し、より確実に所望のスイッチングを
することができる。
ッチの要部拡大斜視図である。
ッチの、第1の向きから見た要部拡大断面図である。
ッチの、第2の向きから見た要部拡大断面図である。
ッチのポリマーシートの断面図である。
ッチの光導波路を伝搬する光信号の電界強度分布を示す
グラフである。
ッチで使用可能な扁平押圧部材の斜視図である。
ッチの要部拡大断面図である。
ッチの押え板の斜視図である。
ッチのストッパ板の斜視図である。
イッチの要部拡大断面図である。
イッチの押え板の斜視図である。
イッチのストッパ板の斜視図である。
イッチの変形例の要部拡大断面図である。
イッチの動作の説明図である。
示すグラフである。
イッチの製造方法の途中の工程の説明図である。
イッチの製造方法の途中の工程の説明図である。
視図である。
の説明図である。
の説明図である。
f,102a,102b押え板、3 光導波路(コ
ア)、4,4a,4b,4c,4d 切れ目、5,5
a,5b,5c,5d 開口部、6 入射光、7 透過
光、8 反射光、9,9a,9b ボール、10a,1
0b 間接押圧部材、11 扁平押圧部材、14,14
n ストッパ板、15 ピエゾアクチュエータ、16
スリット、17テーパ穴、18,18n 球受け穴、1
9 テーパ付きスリット、20 貫通穴、21 間接押
圧部材、22 補強板、23 刃物、24 ヒータ、2
5 超音波振動子、26 押圧部材、100 光スイッ
チ。
Claims (13)
- 【請求項1】 内部に線状に延びる光導波路を有するポ
リマーシートと、 前記ポリマーシートの少なくとも一方の表面に接する押
え板と、 駆動手段とを備え、 前記ポリマーシートは、前記光導波路を横断するように
設けられた切れ目を有し、 前記押え板は、前記切れ目に対応する位置に開口部を有
し、 前記開口部は、前記押え板の少なくとも前記ポリマーシ
ートに接する側の面において前記切れ目の延びる方向に
平行に長手形状をしており、 前記駆動手段は、前記開口部を通じて前記ポリマーシー
トを押圧するか否かによって前記切れ目の開閉の状態を
切り替え、光の進路を選択するためのものである、光ス
イッチ。 - 【請求項2】 前記駆動手段は、前記ポリマーシートに
接触可能なように前記開口部内に配置された直接押圧部
材を備え、前記直接押圧部材は、前記開口部の形状によ
って前記押え板の平面方向の位置を拘束されている、請
求項1に記載の光スイッチ。 - 【請求項3】 前記開口部は、前記押え板の厚さ方向に
見て形状が変化しており、前記ポリマーシートに接する
側の面以外の部分において前記直接押圧部材が前記開口
部の前記長手形状の中で前記切れ目に対応する位置に留
まるように拘束するための形状を有する、請求項2に記
載の光スイッチ。 - 【請求項4】 前記開口部は、前記押え板の厚さ方向に
見て形状が変化しており、前記ポリマーシートに接する
側の面から遠ざかるにつれて広くなるテーパ形状の部分
を含む、請求項3に記載の光スイッチ。 - 【請求項5】 前記押え板の前記ポリマーシートと接す
る側と反対側に、前記直接押圧部材に対応する位置に貫
通孔を有する補強板を備え、前記貫通孔の内部を通るよ
うに配置された間接押圧部材と、前記間接押圧部材を介
して前記直接押圧部材を押圧する駆動源とを備える、請
求項2から4のいずれかに記載の光スイッチ。 - 【請求項6】 前記光導波路は前記ポリマーシートの厚
さ方向の中心から外れた深さに配置されている、請求項
1から5のいずれかに記載の光スイッチ。 - 【請求項7】 前記切れ目の最深部と前記光導波路と
は、前記光導波路のモードフィールド半径よりも離れて
いる、請求項6に記載の光スイッチ。 - 【請求項8】 前記直接押圧部材が球状の部材である、
請求項1から7のいずれかに記載の光スイッチ。 - 【請求項9】 前記直接押圧部材の前記ポリマーシート
に接する側の先端が、前記切れ目の延びる方向に平行に
長手形状となっている、請求項1から7のいずれかに記
載の光スイッチ。 - 【請求項10】 内部に線状に延びる光導波路を有する
ポリマーシートと、 前記ポリマーシートの少なくとも一方の表面に接する押
え板と、 駆動手段とを備え、 前記ポリマーシートは、前記光導波路を横断するように
設けられた切れ目を有し、 前記押え板は、前記切れ目に対応する位置に開口部を有
し、 前記駆動手段は、前記開口部を通じて前記ポリマーシー
トを押圧するか否かによって前記切れ目の開閉の状態を
切り替え、光の進路を選択するためのものであって、 前記光導波路と前記切れ目とのなす角度は、40°以上
であって、前記光導波路から前記切れ目内に生じる間隙
に入射する際の全反射角以下である、光スイッチ。 - 【請求項11】 内部に線状に延びる光導波路を有する
ポリマーシートと、 前記ポリマーシートの少なくとも一方の表面に接する押
え板と、 駆動手段とを備え、 前記ポリマーシートは、前記光導波路を横断するように
設けられた切れ目を有し、 前記押え板は、前記切れ目に対応する位置に開口部を有
し、 前記駆動手段は、前記開口部を通じて前記ポリマーシー
トを押圧するか否かによって前記切れ目の開閉の状態を
切り替え、光の進路を選択するためのものである、光ス
イッチの製造方法であって、 前記ポリマーシートに熱を供給しながら刃物によって前
記切れ目を形成する切れ目形成工程を含む、光スイッチ
の製造方法。 - 【請求項12】 前記切れ目形成工程においては、前記
ポリマーシートの耐熱温度上限近傍の温度を有する前記
刃物を当てて切る、請求項11に記載の光スイッチの製
造方法。 - 【請求項13】 前記切れ目形成工程における熱の供給
は、前記刃物を振動させながら前記ポリマーシートに当
てることによって、前記刃物と前記ポリマーシートとの
間で摩擦熱を発生させ、この摩擦熱によって行なう、請
求項14に記載の光スイッチの製造方法。
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