JP2003278085A - 弾性クローラ用コード - Google Patents
弾性クローラ用コードInfo
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Abstract
び出しを防止する。 【解決手段】 3本の芯フィラメント10Aを撚って形
成されたコア10と、このコア10の周囲に配置された
6本の側フィラメント11Aを撚って形成された第1の
シース11と、この第1のシース11の周囲に配置され
た12本の側フィラメント12Aを撚って形成された第
2のシース12とから構成された、1×3+6+12の
構造の芯ストランド9を有し、且つ、この芯ストランド
9のコア10の直径d1を、第1のシース11を構成す
る側フィラメント11Aの直径d2の110〜125%
とする。
Description
械、自動車等の走行部に採用されるクローラ式走行装置
に使用される弾性クローラ用コードに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】クローラ式走行装置は、例えば、駆動輪
(スプロケット)と、アイドラと、複数の転輪とに亘っ
てクローラベルトを巻き掛けて主構成されており、駆動
輪を回転駆動させてクローラベルトを周方向に循環回走
させることで走行するように構成されている。このクロ
ーラ式走行装置のクローラベルトとして、本体部分をゴ
ム様弾性体によって構成した弾性クローラがある。 【0003】図3及び図4に示すように、この弾性クロ
ーラ1は、例えば、弾性体によって無端帯状に形成され
たクローラ本体2を備え、このクローラ本体2内には、
周方向Aに間隔をおいて芯金3が埋設されていると共
に、この芯金3を外囲いする抗張体4が周方向Aに亘っ
て埋設されている(なお、芯金3が埋設されていないも
のもある)。クローラ本体2の外周側には、ラグ5が設
けられ、クローラ本体2の内周側には、転輪等の脱輪
(弾性クローラの外れ)を防止する係合突部6が設けら
れている。 【0004】前記抗張体4は、例えば、有端の1本のコ
ード7をクローラ周方向Aに1周巻回したものを、クロ
ーラ幅方向Bに並列状として複数本配置することにより
構成され、前記コード7は、その端部側7a同志を、ク
ローラ厚さ方向Cにおいてラップするように重ね合わせ
る(ラップジョイント)することで環状とされている。
前記抗張体4を構成するコード7として、1本の芯スト
ランドの回りに6本の側ストランドを撚って形成された
ものがあり(例えば、7×19の構造のもの、芯ストラ
ンドの回りに3+9の構造の6本の側ストランドを撚っ
た構造のもの等)、この弾性クローラ用コード7の芯ス
トランド9は、一般的に、図5に示すように、1本の芯
フィラメントからなるコア10と、このコア10の周囲
に配置された6本の側フィラメント11Aを撚って形成
された第1のシース11と、この第1のシース11の周
囲に配置された12本の側フィラメント12Aを撚って
形成された第2のシース12とから構成された、1+6
+12のストランド構造とされている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記1+6+12の構
造の芯ストランド9のコア10は1本の芯フィラメント
によって構成されていて無撚りであるために、その周囲
の第1のシース11の6本の側フィラメント11Aによ
る軸心方向に関する拘束力が弱い。また、コード7は、
クローラ本体2に加硫接着されていて、クローラ本体2
に対して固定状であるが、芯ストランド9のコア10に
までは、ゴムが浸透していないので、1本の芯フィラメ
ントによって構成されたコア10は軸心方向に動き得
る。 【0006】このため、1+6+12の構造の芯ストラ
ンド9を有するコード7によって抗張体4が構成されて
いる弾性クローラ1にあっては(高速用クローラ、重荷
重用クローラ、特に建設機械用クローラでは)、走行中
に、コード7に繰り返し作用する荷重及び屈曲によっ
て、芯ストランド9のコア10が軸心方向に徐々に動い
て、コード7の端部7bから突出し、やがては、弾性ク
ローラ1の外周面から飛び出してくるという問題があ
る。本発明は、前記問題点に鑑みて、芯ストランドのコ
アの飛び出しを防止したクローラ用コードを提供するこ
とを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、3本の芯フィラメン
トを撚って形成されたコアと、このコアの周囲に配置さ
れた6本の側フィラメントを撚って形成された第1のシ
ースと、この第1のシースの周囲に配置された12本の
側フィラメントを撚って形成された第2のシースとから
構成された、1×3+6+12の構造の芯ストランドを
有し、且つ、この芯ストランドのコアの直径が、第1の
シースを構成する側フィラメントの直径の110〜12
5%とされていることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2において、7は、クローラ式
走行装置に採用される弾性クローラの抗張体を構成する
スチールコード等のコードであり、このコード7は、1
本の芯ストランド9の回りに6本の側ストランド13を
螺旋状に撚合することで構成されている。前記芯ストラ
ンド9は、3本の芯フィラメント10Aを螺旋状に撚っ
て形成されたコア10と、このコア10の周囲に配置さ
れた6本の側フィラメント11Aを螺旋状に撚って形成
された第1のシース11と、この第1のシース11の周
囲に配置された12本の側フィラメント12Aを螺旋状
に撚って形成された第2のシース12とから構成され
た、1×3+6+12の構造とされている。 【0009】第1のシース11は、コア10の軸心方向
の移動を規制して該コア10がコード7の軸心方向の端
部から飛び出すのを阻止するように撚合されている。こ
れによって、走行時において、芯ストランド9のコア1
0が軸心方向に動いて、コード7の軸心方向の端部から
突出するのが防止される。なお、図2に示したコード7
は一例を示すものであり、側ストランド13の構造を、
芯ストランド9の構造と同様のものとしたものが例示さ
れているが、側ストランド13として、芯ストランド9
とは異なる構造のものを採用してもよく、例えば、1+
6+12又は3+9の構造のもの等を採用してもよい。 【0010】また、フィラメント10A,11A,12
Aの材料としては、スチールフィラメントの他、通称、
ナイロン,テトロンと呼ばれる化学合成繊維や、無機質
のガラス繊維等が使用される。次に、下記に示す表1
に、比較例1,2及び3と、実施例1及び2に係る、芯
抜け力、実車テストによるコア飛び出し、疲労試験の試
験結果及び撚り不良の有無を示す。比較例1は、コード
7として、1+6+12の構造の芯ストランド9を有す
る従来構造のコード7が使用され、比較例2,3及び実
施例1,2は、コード7として、1×3+6+12の構
造の芯ストランド9を有するコード7が使用されてい
る。 【0011】また、各コード7は、1本の芯ストランド
9の回りに、該芯ストランド9と同様の構造の6本の側
ストランド13を撚って形成されたものが使用されてい
る。また、第2シース12を構成する側フィラメント1
2Aは、直径d3が0.175mmのものが使用されて
いる。 【0012】 【表1】 【0013】この表1において、芯抜け力の試験は、芯
ストランド9のコア10に軸心方向の引っ張り荷重をか
けることにより行った。比較例1のものは、150N/
10cmの力でコア10が抜けた。また、比較例2のも
のは、62N/10cmの力でコアが抜けた。また、実
施例1,2、比較例3のものは、コア10が切れるまで
引っ張っても抜けることはなかった。また、実車テスト
では、比較例1及び2にコア10の飛び出しがあり、実
施例1,2、比較例3については、コア10の飛び出し
がなかった。 【0014】また、比較例1,2、実施例1,2では、
撚り不良は起こらなかったが、比較例3では、撚り不良
が生じた。また。疲労試験では、比較例1,2、実施例
1,2については良好であるが、比較例3は耐疲労性が
悪いものであった。以上の試験結果等から、1×3+6
+12の構造の芯ストランド9を有するコード7であっ
ても、比較例2に示すように、コア10の直径d1と、
第1のシース11を構成する側フィラメント11Aの直
径d2との関係によっては、6本の側フィラメント11
Aによるコア10の拘束力が弱い場合があり、したがっ
て、第1のシース11の側フィラメント11A間の間隔
Lが、ある程度空いていることが必要とされ、コア10
の直径d1を、第1のシース11を構成する側フィラメ
ント11Aの直径d2の110%以上にすることによ
り、コア10の抜け防止に効果がある。 【0015】また、コア10の直径d1が、第1のシー
ス11を構成する側フィラメント11Aの直径d2の1
25%を超えると、第1のシース11の側フィラメント
11A間の間隔Lが、大きくなりすぎ、この場合、側フ
ィラメント11A間に均等に隙間を空けることが困難と
なり、偏りが生じて安定した形状とならず、比較例3に
示すように、耐疲労性が悪くなる。したがって、芯スト
ランド9のコア10の直径d1が、第1のシース11を
構成する側フィラメント11Aの直径d2の110〜1
25%とされているのがよい。 【0016】また、第2のシース12を構成する側フィ
ラメント12Aは、コード7の曲げの疲労性を良好なも
のとさせるべく、側フィラメント12Aの直径d3が
0.12mm〜0.20mmのものが採用される。ま
た、前述した芯ストランド9によれば、コード7の伸び
に対する強力確保を図ると共に曲げの疲労性を良好なも
のとした、高荷重用クローラ向けのコード7(スチール
コード)を提供できる。すなわち、芯ストランド9を構
成するフィラメントの数を多くすれば、それだけ芯スト
ランド9の強力は大きくなるが、加工性は悪くなり、コ
ストも高くなるし、曲がりにくくクローラに使用するに
は不適当なものとなる。そこで、クローラ用コード7に
採用される芯ストランド9は、強力の確保と同時に、在
る程度の曲げ易さの確保も必要となる。 【0017】芯ストランドを、3本の芯フィラメントを
撚って形成されたコアと、このコアの周囲に配置された
6本の側フィラメントを螺旋状に撚って形成されたシー
スとからなる、1×3+6の構造の2層構造とすること
が考えられるが、2層構造では、芯ストランドを構成す
るフィラメントの1本が切断され、抜け或いはその他の
理由で、飛び出してクローラの表面に出てくることがあ
り、品質上問題があるが、芯ストランドを1×3+6+
12の構造の3層構造とすることにより、この問題が解
消できる。 【0018】しかし、単に、3層構造を採ると、コード
が太くなりすぎ、クローラが重くなる、曲げ抵抗が大き
くなる、スプロケット、アイドラなどの部材を大きくし
たり、強度を高くしたりしなければならない等の不都合
が多い。そこで、本実施の形態に係る芯ストランド9に
あっては、3層構造とすることにより強力の確保を図
り、芯フィラメント10Aの直径d4を、一般的に使用
されている0.15mmよりも小さくして、コード径の
増大を抑えると共に密着性を上げる一方、第2のシース
12の側フィラメント12Aの直径d3を0.15mm
〜0.2mmとすることで曲げの疲労性を良好なものと
し、しかも、芯ストランド9のコア10の直径d1を、
第1のシース11を構成する側フィラメント11Aの直
径d2の110〜125%とすることにより、コア10
の飛び出し、撚りの偏りを無くした品質のよいコード7
を提供できる。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、クローラ用コードの芯
ストランドが、3本の芯フィラメントを撚って形成され
たコアと、このコアの周囲に配置された6本の側フィラ
メントを撚って形成された第1のシースと、この第1の
シースの周囲に配置された12本の側フィラメントを撚
って形成された第2のシースとから構成された、1×3
+6+12の構造とされ、且つコアの直径を、第1のシ
ースの側フィラメントの直径の110〜125%とする
ことにより、コアの飛び出しを効果的に防止できると共
に、耐疲労性を損なうことのないクローラ用コードを提
供することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 3本の芯フィラメントを撚って形成され
たコアと、このコアの周囲に配置された6本の側フィラ
メントを撚って形成された第1のシースと、この第1の
シースの周囲に配置された12本の側フィラメントを撚
って形成された第2のシースとから構成された、1×3
+6+12の構造の芯ストランドを有し、且つ、この芯
ストランドのコアの直径が、第1のシースを構成する側
フィラメントの直径の110〜125%とされているこ
とを特徴とする弾性クローラ用コード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070743A JP4021224B2 (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 弾性クローラ用コード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070743A JP4021224B2 (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 弾性クローラ用コード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003278085A true JP2003278085A (ja) | 2003-10-02 |
| JP4021224B2 JP4021224B2 (ja) | 2007-12-12 |
Family
ID=29227671
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002070743A Expired - Fee Related JP4021224B2 (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 弾性クローラ用コード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4021224B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005002515A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Bridgestone Corp | スチールコード |
| JP2010185167A (ja) * | 2010-04-19 | 2010-08-26 | Bridgestone Corp | スチールコード |
| JP2013237948A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 弾性クローラ用スチールコード |
| FR3017885A1 (fr) * | 2015-06-16 | 2015-08-28 | Michelin & Cie | Cable metallique multi-torons |
-
2002
- 2002-03-14 JP JP2002070743A patent/JP4021224B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005002515A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Bridgestone Corp | スチールコード |
| JP2010185167A (ja) * | 2010-04-19 | 2010-08-26 | Bridgestone Corp | スチールコード |
| JP2013237948A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 弾性クローラ用スチールコード |
| FR3017885A1 (fr) * | 2015-06-16 | 2015-08-28 | Michelin & Cie | Cable metallique multi-torons |
| WO2016202622A1 (fr) * | 2015-06-16 | 2016-12-22 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Câble métallique multi-torons |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4021224B2 (ja) | 2007-12-12 |
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