JP2003286122A - 入れ歯コーティング剤組成物と、このコーティング剤を塗布した入れ歯 - Google Patents

入れ歯コーティング剤組成物と、このコーティング剤を塗布した入れ歯

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホ゜リマーに水、低級アルコール、又は雲母チタン、シリカ等
を混合した構成の歯の被覆組成物である。従来の入れ歯
素材と同様に浸透性を備えていることから、異臭、着菌
が発生する課題が考えられる。また人の歯に、直接コンティ
ンク゛する構成であり(人を対象とする)、本発明は、入れ
歯コーティンク゛剤組成物、又はコーティンク゛剤を塗布した入れ歯と
に関するものであって、内容が異なる。さらに従来のコー
ティンク゛被膜は、本発明の内容の入れ歯全体をコーティンク゛する
こと、又は入れ歯全体に発生する弊害を排除することを
意図していなので、この点が改良すべき課題である。 【構成】 入れ歯に、下記のコーティンク゛剤を塗布し、当該
入れ歯に表面潤滑性、抗菌性又は硬度性を確保したこと
を特徴とするコーティンク゛剤を塗布した入れ歯であり、珪
素、窒素又は水素で構成されるホ゜リマーであって、空気中
の水分と反応して形成される純粋で、密度が略2.0g/cm3
としたシリカカ゛ラス膜となる 化学式 -(SiH2NH)- + 2H2O → -SiO2- + NH3 + 2H2 で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入れ歯コーティンク゛剤組成
物と、このコーティンク゛剤を塗布した入れ歯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の入れ歯は、入れ歯の本体をなすレシ
゛ンが、水を通してしまう物質である。従って、次のよう
な欠点がある。即ち、汚れ、フ゜ラーク等の付着、細菌の繁
殖等によって生ずる異臭(例えば、お年寄りが嫌われる
原因の一番に考えられる口臭等)の問題、入れ歯手入れ
が難しいこと、等がある。この解決策としては、例え
ば、歯フ゛ラシの励行、回数・時間等の延長、又は薬品処理
等が主体である。しかし、現実には、大変な効力、金額
等を浪費ししているのが現況であり、これらの問題点を
解決する手段が望まれている。
【0003】そして、これに関する文献として、下記の
文献(1)〜(4)が挙げられる。
【0004】文献(1)としては、特表平11-501874号のホ゜
リマーファイハ゛ーフ゜レフ゜レク゛、その製造のための方法及びこのフ゜レ
フ゜レク゛(ホ゜リマーで事前含浸されたファイハ゛ー製品)の利用があ
る。内容は、本発明は、a)ファイハ゛ーに、少なくとも一種の
ホ゜リマーと、このホ゜リマーの重合反応を開始せしめる能力をも
つ任意的な剤とを含んだ粉末をコーティンク゛し、b)このa)で
得られる組成物に、ホ゜リマーを溶解する能力はもつが、こ
のホ゜リマーの重合反応を開始せしめる能力は欠く溶媒を加
え、c)溶媒を蒸発させることを含んで成る方法であり、
望ましくは、ホ゜リマーを溶媒にまず溶解した後、この溶液
をファイハ゛ーと接触し、この溶媒を蒸発させる方法か、この
ファイハ゛ー表面は、このファイハ゛ーに対するホ゜リマーの結合を促進
するように処理した後、表面処理したファイハ゛ーにホ゜リマー粉
末をコーティンク゛する方法も可能であり、この種のホ゜リマー製の
歯科器具の口内条件において壊れ難く、例えば、取外式
義歯(入れ歯)の耐久年数の向上と、義歯の補強に理想的
な補強材が提供できること、等の特徴がある。
【0005】文献(2)としては、特開2000-44422号の歯
の被覆組成物およびその製造方法である。内容は、50%
以上のエチルアルコール溶液100重量部に対して、シエラックを10〜10
0重量部溶解してなるシエラックアルコール溶液に対して、塩基性ア
ミノ酸0.001〜30重量部、pH調製剤0.001〜30重量部の中か
ら1種又は2種を溶解することで、硬化直後の粘着性を消
失させ、滑沢な体感に優れた表面を得ること、又は食物
残渣や虫歯菌(歯垢)が付着し難いこと、等の特徴があ
る。
【0006】文献(3)としては、特開平11-92350号の歯
のコーティンク゛剤組成物である。内容は、分子内に1個以上の
カルホ゛キシル基又はカルホ゛ニルオキシカルホ゛ニル基を有する重量平均分子
量1万〜100万であり、20℃の無水エタノール100gに対する溶
解度が1g以上であり20℃の水100gに対する溶解度が10g
以下であるホ゜リマーと水又は/及び低級アルコールとを含有する
構成であり、飲食によっては容易に剥離せず、また必要
な場合は容易に除去でき、更に安全性に問題がないこと
を特徴とする。
【0007】文献(4)としては、特開平11-61032号の歯
のコーティンク゛用ホ゜リマーの製造法である。内容は、水酸基及び
/又はエホ゜キシ基を有する重量平均分子量が5000〜100万の
ホ゜リマーにリン酸化剤を反応させる歯のコーティンク゛用ホ゜リマーの製
造法であり、十分な耐水性を有すると共に、溶媒に均一
に溶解して歯にコーティンク゛し易く、また歯との接着性が高
く、かつ適当な剥離剤により容易に除去可能なことを特
徴とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】文献(1)は、義歯成形
材料又は修正材料・充填材としての利用であり、入れ歯
のコーティンク゛材としての目的を備えていない。従って、目
的が相違する。また文献(1)は、ホ゜リマーを含浸させたファイハ
゛ーを主体とする構成であるが、本発明は、カ゛ラスコーティンク゛
剤(クオーツカ゛ラスコーティンク゛剤)を主体とするホ゜リマー(ホ゜リシラサ゛ン)で
あり、両者は構成物質も全く相違する。
【0009】文献(2)は、アルコール可溶のシエラック(樹脂成分)
を歯の被覆組成物とする構成である。従って、従来の入
れ歯素材と同様に浸透性を備えていることから、異臭、
菌の付着(着菌)が発生する課題が考えられる。また本発
明の内容のクオーツカ゛ラスコーティンク゛剤を主体とするホ゜リシラサ゛ンと
は構成物質が相違する。
【0010】文献(3)は、ホ゜リマーに水、低級アルコール、又は
雲母チタン、シリカ・カ゛ラス・アルミナ等を混合した構成の歯の被覆
組成物である。従って、従来の入れ歯素材と同様に浸透
性を備えていることから、異臭、菌の付着(着菌)が発生
する課題が考えられる。また文献(3)は、人の歯に、直
接コンティンク゛する構成であり(人を対象とする)、これに対
して、本発明は、入れ歯コーティンク゛剤組成物、又はコーティンク゛
剤を塗布した入れ歯とに関するものであって、内容が異
なる。さらに文献(3)の構成物質と、本発明の内容のクオー
ツカ゛ラスコーティンク゛剤を主体とするホ゜リシラサ゛ンとは構成物質が相
違する。殊に、文献(3)には、本発明の内容の入れ歯(歯
及びレンシ゛)全体をコーティンク゛すること、又は入れ歯全体に発
生する弊害を排除することを意図していなので、この点
が改良すべき課題である。
【0011】文献(4)は、水酸基含有ホ゜リマーにリン酸化剤、
又は雲母チタン、シリカ・カ゛ラス・アルミナ等を混合した構成の歯の
被覆組成物である。従って、従来の入れ歯素材と同様に
浸透性を備えていることから、異臭、菌の付着(着菌)が
発生する課題が考えられる。また文献(4)は、人の歯
に、直接コンティンク゛する構成であり(人を対象とする)、こ
れに対して、本発明は、入れ歯コーティンク゛剤組成物、又はコ
ーティンク゛剤を塗布した入れ歯とに関するものであって、内
容が異なる。他は前記文献(3)に順ずる。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、下記
の目的を達成することを意図する。 (1)完全な抗菌性を有する。(2)口腔内にて化学的に安定
である。(3)親水性である。(4)その効果は半永久的に持
続し、圧倒的な耐久性、対磨耗性を有し、表面硬度は最
大で9H(メタルフ゜レート等の金属面の場合)、レシ゛ンの表面硬度は
金属面ほどではないがキス゛がほとんどつかなくなり、水
洗いだけで艶をいつまでも持続させる。(5)テ゛ンチャーのた
わみにもクラックなどの心配は皆無である。(6)装着感の向
上、また表面をコーティンク゛することにより、テ゛ンチャーの脱落
防止にも寄与する。(7)修理、リヘ゛ースなどにも対応する。
(8)全てのテ゛ンチャー、硬質レシ゛ン冠等にもコーティンク゛できる。
(9)メタルホ゛ント゛の表面のコーティンク゛にも使用できる。(10)最短
で着日当日出荷ができ、患者を待たすことによる時間的
苦痛を最少に抑えることができる。(11)オフ゜ション商品なの
で、フ゜ラスαの窓口収入になる。(12)材料メーカー、ラホ゛等を
一斉通さないので単価を半額以下にでき、患者の窓口負
担を最少におさえることができる。(13)歯フ゛ラシなどを使
った掃除の時間を短縮できる。
【0013】従って、請求項1は、珪素、窒素又は水素
で構成される親水性のホ゜リマーであって、空気中の水分と
反応して形成される純粋で、密度が略2.0g/cm3としたシリ
カカ゛ラス膜となる 化学式 -(SiH2NH)- + 2H2O → -SiO2- + NH3 + 2H2 で構成した入れ歯コーティンク゛剤組成物である。
【0014】また請求項2は、請求項1のシリカカ゛ラス膜が、
略0.1〜0.3μとする構成の入れ歯コーティンク゛剤である。
【0015】請求項3は、入れ歯に、下記のコーティンク゛剤を
塗布し、当該入れ歯に表面潤滑性、抗菌性又は硬度性を
確保したことを特徴とするコーティンク゛剤を塗布した入れ
歯。珪素、窒素又は水素で構成されるホ゜リマーであって、
空気中の水分と反応して形成される純粋で、密度が略2.
0g/cm3としたシリカカ゛ラス膜となる 化学式 -(SiH2NH)- + 2H2O → -SiO2- + NH3 + 2H2 で構成したコーティンク゛剤である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、珪素、窒素又は水素で
構成される親水性のホ゜リマーであって、空気中の水分と反
応して形成される純粋で、密度が略2.0g/cm3とした無機
質性のシリカカ゛ラス膜となり、入れ歯全体に、硬質のシリカカ゛ラス
膜が形成される。これにより、表面硬度が強くなり、汚
れ、細菌の付着が極めて少なく、防菌、防塵、防汚等の
効果が向上する。そして、このシリカカ゛ラス膜は微粒子であ
り、粘度、分子量が低いこと等よりして、例えば、入れ
歯の凹凸、隙間、気孔等の部位に進入する作用があり、
表面全体を確実に被覆、防護する。従って、入れ歯の凹
凸、隙間、気孔等の部位に進入する汚れ、細菌、残滓等
を防御できる。そして、このシリカカ゛ラス膜は、親水性を備
えていることから入れ歯の表面に付着した汚れ、細菌、
残滓等もうがい等の所作で、スムース゛かつ簡易に洗い流す
ことが可能であり、異臭の発生原因を基から排除でき
る。
【0017】尚、この親水性のホ゜リマーは、OH基(水酸基)
等を持つヘ゜ルヒト゛ロホ゜リシラサ゛ン(ホ゜リシラサ゛ン)であるので、分子
中に官能基を備えた樹脂、例えば、シリコン樹脂と反応し易
いこと、又は大気中の水分、酸素と反応して、緻密で高
純度シリカコーティンク゛材料として利用できる。
【0018】このホ゜リシラサ゛ンを塗布する際の溶剤として
は、溶解性、安定性、塗膜性状から、例えば、キシレン、ミネ
ラルターヘ゛ン、高沸点芳香族系溶媒等を使用する。入れ歯にシ
リカカ゛ラス膜を生成する手段としては、吹付け、塗布又は浸
漬等の方法を採用して、適宜温度下で行う。しかし、アミ
ン系触媒を添加することで、常温雰囲気下でシリカカ゛ラス膜に
転化できる特徴がある。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0020】1は入れ歯であり、この入れ歯1は歯2(義
歯)とレシ゛ン3とを主構成要素とする。この入れ歯1全体をシ
リカカ゛ラス膜4で被覆(略0.05μ〜略0.50μで、望ましくは0.
1μ〜0.3μ)する。この被覆で、レシ゛ン3の凹凸、隙間、気
孔等の部位を略完全に被覆することで、この凹凸、隙
間、気孔等の部位に進入する水、残滓等をなくして、悪
臭発生の基を排除する。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、珪素、窒素又は水素
で構成される親水性のホ゜リマーであって、空気中の水分と
反応して形成される純粋で、密度が略2.0g/cm3としたシリ
カカ゛ラス膜となる 化学式 -(SiH2NH)- + 2H2O → -SiO2- + NH3 + 2H2 で構成した入れ歯コーティンク゛剤組成物である。
【0022】従って、下記の効果を有する。 (1)完全な抗菌性を有する。(2)口腔内にて化学的に安定
である。(3)親水性である。(4)その効果は半永久的に持
続し、圧倒的な耐久性、対磨耗性を有し、表面硬度は最
大で9H(メタルフ゜レート等の金属面の場合)、レシ゛ンの表面硬度は
金属面ほどではないがキス゛がほとんどつかなくなり、水
洗いだけで艶をいつまでも持続させる。(5)テ゛ンチャーのた
わみにもクラックなどの心配は皆無である。(6)装着感の向
上、また表面をコーティンク゛することにより、テ゛ンチャーの脱落
防止にも寄与する。(7)修理、リヘ゛ースなどにも対応する。
(8)全てのテ゛ンチャー、硬質レシ゛ン冠等にもコーティンク゛できる。
(9)メタルホ゛ント゛の表面のコーティンク゛にも使用できる。(10)最短
で着日当日出荷ができ、患者を待たすことによる時間的
苦痛を最少に抑えることができる。(11)オフ゜ション商品なの
で、フ゜ラスαの窓口収入になる。(12)材料メーカー、ラホ゛等を
一斉通さないので単価を半額以下にでき、患者の窓口負
担を最少におさえることができる。(13)歯フ゛ラシなどを使
った掃除の時間を短縮できる。
【0023】また請求項2は、請求項1のシリカカ゛ラス膜が、
略0.1〜0.3μとする構成の入れ歯コーティンク゛剤である。
【0024】請求項3は、入れ歯に、下記のコーティンク゛剤を
塗布し、当該入れ歯に表面潤滑性、抗菌性又は硬度性を
確保したことを特徴とするコーティンク゛剤を塗布した入れ
歯。珪素、窒素又は水素で構成されるホ゜リマーであって、
空気中の水分と反応して形成される純粋で、密度が略2.
0g/cm3としたシリカカ゛ラス膜となる 化学式 -(SiH2NH)- + 2H2O → -SiO2- + NH3 + 2H2 で構成したコーティンク゛剤である。
【0025】従って、請求項1と同じ効果が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入れ歯の一部欠截の平面図
【図2】図1の要部の拡大断面図
【符号の説明】
1 入れ歯 2 歯 3 レシ゛ン 4 シリカカ゛ラス膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素、窒素又は水素で構成される親水性
    のホ゜リマーであって、空気中の水分と反応して形成される
    純粋で、密度が略2.0g/cm3としたシリカカ゛ラス膜となる 化学式 -(SiH2NH)- + 2H2O → -SiO2- + NH3 + 2H2 で構成した入れ歯コーティンク゛剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1のシリカカ゛ラス膜が、略0.1〜0.3μと
    する構成の入れ歯コーティンク゛剤。
  3. 【請求項3】 入れ歯に、下記のコーティンク゛剤を塗布し、
    当該入れ歯に表面潤滑性、抗菌性又は硬度性を確保した
    ことを特徴とするコーティンク゛剤を塗布した入れ歯。珪素、
    窒素又は水素で構成されるホ゜リマーであって、空気中の水
    分と反応して形成される純粋で、密度が略2.0g/cm3とし
    たシリカカ゛ラス膜となる 化学式 -(SiH2NH)- + 2H2O → -SiO2- + NH3 + 2H2 で構成したコーティンク゛剤。
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