JP2003286351A - 耐熱ゴムの加硫接着方法 - Google Patents
耐熱ゴムの加硫接着方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(H-
NBR )とアクリル系ゴム(ACM)とを耐熱性を付与しつ
つ強固に加硫接着させる耐熱ゴムの加硫接着方法を提供
する。 【解決手段】 水素化アクリロニトリルブタジエンゴム
(H-NBR )とアクリル系ゴム(ACM )とを加硫接着させ
る方法であって、H-NBR には受酸剤として酸化亜鉛(Zn
O )と酸化マグネシウム(MgO )とを配合して過酸化物
加硫させると共に、その際エポキシ架橋席タイプのACM
を加硫接着させる。好ましくはH-NBRにおけるZnO の配
合量が2phr 以上であり、MgO の配合量が4phr 以上で
ある。
NBR )とアクリル系ゴム(ACM)とを耐熱性を付与しつ
つ強固に加硫接着させる耐熱ゴムの加硫接着方法を提供
する。 【解決手段】 水素化アクリロニトリルブタジエンゴム
(H-NBR )とアクリル系ゴム(ACM )とを加硫接着させ
る方法であって、H-NBR には受酸剤として酸化亜鉛(Zn
O )と酸化マグネシウム(MgO )とを配合して過酸化物
加硫させると共に、その際エポキシ架橋席タイプのACM
を加硫接着させる。好ましくはH-NBRにおけるZnO の配
合量が2phr 以上であり、MgO の配合量が4phr 以上で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱ゴムの加硫接着
方法に関する。更に詳しくは、本発明は、水素化アクリ
ロニトリルブタジエンゴム(H-NBR )とアクリル系ゴム
(ACM )とを耐熱性及び耐ヘタリ性を付与しつつ強固に
加硫接着させる、耐熱ゴムの加硫接着方法に関する。
方法に関する。更に詳しくは、本発明は、水素化アクリ
ロニトリルブタジエンゴム(H-NBR )とアクリル系ゴム
(ACM )とを耐熱性及び耐ヘタリ性を付与しつつ強固に
加硫接着させる、耐熱ゴムの加硫接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料ホースに対して耐燃料油性に
加えて耐熱性が要求される場合が多くなって来ている。
例えば、自動車のエンジンルーム内は排ガス対策、前輪
駆動化等により熱的環境が厳しくなっており、とりわけ
ディーゼルエンジンにおいては、低燃費化設計の進展に
伴い周辺部品に要求される耐熱レベルが急速に上昇して
いる。このため、例えばディーゼル燃料ホースにおいて
は150°C×500時間程度の高耐熱性が要求される
に到っている。
加えて耐熱性が要求される場合が多くなって来ている。
例えば、自動車のエンジンルーム内は排ガス対策、前輪
駆動化等により熱的環境が厳しくなっており、とりわけ
ディーゼルエンジンにおいては、低燃費化設計の進展に
伴い周辺部品に要求される耐熱レベルが急速に上昇して
いる。このため、例えばディーゼル燃料ホースにおいて
は150°C×500時間程度の高耐熱性が要求される
に到っている。
【0003】アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR )
やACM を燃料ホースの内管に用いる仕様は必ずしも耐熱
性及び耐燃料油性を十分に満足せず、特にディーゼル燃
料ホースにおいては不十分である。フッ素ゴム(FKM )
は耐熱性や耐燃料油性において十分な性能を期待できる
が、極めて高価であり、又、耐寒性や未加硫成形体の加
工性等に問題がある。
やACM を燃料ホースの内管に用いる仕様は必ずしも耐熱
性及び耐燃料油性を十分に満足せず、特にディーゼル燃
料ホースにおいては不十分である。フッ素ゴム(FKM )
は耐熱性や耐燃料油性において十分な性能を期待できる
が、極めて高価であり、又、耐寒性や未加硫成形体の加
工性等に問題がある。
【0004】一方、ニトリル系ゴムの内、NBR のブタジ
エン単位を完全に又は部分的に水素化したH-NBR は耐熱
性、耐燃料油性、耐寒性等に優れ、比較的高価であると
は言えFKM に比較すれば利用し易いコストである。従っ
て、ホース内管の内層に比較的高価なH-NBR を用いると
共に、ホース内管の外層にある程度の耐熱性や耐燃料油
性を期待できる安価なゴム(特にACM が好ましいと考え
られる)を用いることによりホース内管の内層を薄肉化
する(H-NBR の使用量を節減する)ことが合理的であ
る。
エン単位を完全に又は部分的に水素化したH-NBR は耐熱
性、耐燃料油性、耐寒性等に優れ、比較的高価であると
は言えFKM に比較すれば利用し易いコストである。従っ
て、ホース内管の内層に比較的高価なH-NBR を用いると
共に、ホース内管の外層にある程度の耐熱性や耐燃料油
性を期待できる安価なゴム(特にACM が好ましいと考え
られる)を用いることによりホース内管の内層を薄肉化
する(H-NBR の使用量を節減する)ことが合理的であ
る。
【0005】特開平9−124845号公報、特開平9
−112756号公報、特開2001−279021号
公報等には、ホース等に用いるH-NBR 組成物や、H-NBR
組成物を用いたホースが開示されている。又、特開平9
−325332号公報には、最内層がH-NBR からなり、
その外層にACM を加硫成形して一体化させたホースが開
示されている。
−112756号公報、特開2001−279021号
公報等には、ホース等に用いるH-NBR 組成物や、H-NBR
組成物を用いたホースが開示されている。又、特開平9
−325332号公報には、最内層がH-NBR からなり、
その外層にACM を加硫成形して一体化させたホースが開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、H-NBR から
なる内管内層とACM からなる内管外層とを備えたゴム内
管を有する耐熱燃料ホースを構成する場合、内管内層と
内管外層とを、好ましくは加硫接着によって強固に接着
させておく必要がある。更にその際、ゴム内管の耐熱性
を極力向上させておくことが好ましい。
なる内管内層とACM からなる内管外層とを備えたゴム内
管を有する耐熱燃料ホースを構成する場合、内管内層と
内管外層とを、好ましくは加硫接着によって強固に接着
させておく必要がある。更にその際、ゴム内管の耐熱性
を極力向上させておくことが好ましい。
【0007】上記した特開平9−124845号公報、
特開平9−112756号公報及び特開2001−27
9021号公報においては、それぞれの技術的課題に基
づいてH-NBR 組成物の改良処方が開示され、その一部と
して一般的な意味での耐熱性向上手段も開示している。
しかし、H-NBR のACM に対する接着性の向上と同時にH-
NBR の耐熱性を向上させ得る手段は開示しない。
特開平9−112756号公報及び特開2001−27
9021号公報においては、それぞれの技術的課題に基
づいてH-NBR 組成物の改良処方が開示され、その一部と
して一般的な意味での耐熱性向上手段も開示している。
しかし、H-NBR のACM に対する接着性の向上と同時にH-
NBR の耐熱性を向上させ得る手段は開示しない。
【0008】上記特開平9−325332号公報に係る
ホースは、H-NBR の過酸化物加硫を通じてH-NBR 層とAC
M 層とを加硫接着させる。過酸化物加硫自体はH-NBR の
耐熱性の向上に有利であると考えられる。しかし本願発
明者の研究によれば、当該発明で用いるカルボキシル基
架橋席タイプのACM はH-NBR に対して必ずしも強固に加
硫接着せず、又、H-NBR の過酸化物加硫処方も両層の接
着性の向上に特に寄与するものではない。
ホースは、H-NBR の過酸化物加硫を通じてH-NBR 層とAC
M 層とを加硫接着させる。過酸化物加硫自体はH-NBR の
耐熱性の向上に有利であると考えられる。しかし本願発
明者の研究によれば、当該発明で用いるカルボキシル基
架橋席タイプのACM はH-NBR に対して必ずしも強固に加
硫接着せず、又、H-NBR の過酸化物加硫処方も両層の接
着性の向上に特に寄与するものではない。
【0009】その他、H-NBR にシリカ系充填剤を配合し
て隣接するACM 層との加硫接着性を向上させることも考
えられるが、この場合、未加硫成形体の加工性にやや改
善の余地を残す。
て隣接するACM 層との加硫接着性を向上させることも考
えられるが、この場合、未加硫成形体の加工性にやや改
善の余地を残す。
【0010】そこで本発明は、H-NBR とACM とを耐熱性
及び耐ヘタリ性を付与しつつ強固に加硫接着させる加硫
接着方法を提供することを、解決すべき課題とする。
及び耐ヘタリ性を付与しつつ強固に加硫接着させる加硫
接着方法を提供することを、解決すべき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(第1発明の構成)上記
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、水素化アクリロニトリルブタジエンゴ
ム(H-NBR )とアクリル系ゴム(ACM )とを加硫接着さ
せる方法であって、前記H-NBR には受酸剤として酸化亜
鉛(ZnO )と酸化マグネシウム(MgO )とを配合して過
酸化物加硫させると共に、その際エポキシ架橋席タイプ
の前記ACM を加硫接着させる、耐熱ゴムの加硫接着方法
である。
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、水素化アクリロニトリルブタジエンゴ
ム(H-NBR )とアクリル系ゴム(ACM )とを加硫接着さ
せる方法であって、前記H-NBR には受酸剤として酸化亜
鉛(ZnO )と酸化マグネシウム(MgO )とを配合して過
酸化物加硫させると共に、その際エポキシ架橋席タイプ
の前記ACM を加硫接着させる、耐熱ゴムの加硫接着方法
である。
【0012】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係るH-NBR におけるZnO の配合量が2ph
r 以上であり、MgO の配合量が4phr 以上である、耐熱
ゴムの加硫接着方法である。
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係るH-NBR におけるZnO の配合量が2ph
r 以上であり、MgO の配合量が4phr 以上である、耐熱
ゴムの加硫接着方法である。
【0013】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第1発明又は第2発明に係るH-NBR におけるZnO の
配合量が2〜10phr 、MgO の配合量が4〜15phr で
ある、耐熱ゴムの加硫接着方法である。
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第1発明又は第2発明に係るH-NBR におけるZnO の
配合量が2〜10phr 、MgO の配合量が4〜15phr で
ある、耐熱ゴムの加硫接着方法である。
【0014】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明のいずれかに係るACM に配合し
た加硫剤又は加硫促進剤がアンモニウム塩である、耐熱
ゴムの加硫接着方法である。
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明のいずれかに係るACM に配合し
た加硫剤又は加硫促進剤がアンモニウム塩である、耐熱
ゴムの加硫接着方法である。
【0015】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第4発明に係る加硫剤又は加硫促進剤が下記(1)
〜(3)のいずれかに係る化合物又は化合物群、あるい
はこれら(1)〜(3)の任意の2以上の組み合わせで
ある、耐熱ゴムの加硫接着方法である。 (1)アンモニウムベンゾエート。 (2)イソシアヌル酸、4級アンモニウム塩及びジフェ
ニルウレア。 (3)イミダゾール、チオウレア及び4級アンモニウム
塩。
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第4発明に係る加硫剤又は加硫促進剤が下記(1)
〜(3)のいずれかに係る化合物又は化合物群、あるい
はこれら(1)〜(3)の任意の2以上の組み合わせで
ある、耐熱ゴムの加硫接着方法である。 (1)アンモニウムベンゾエート。 (2)イソシアヌル酸、4級アンモニウム塩及びジフェ
ニルウレア。 (3)イミダゾール、チオウレア及び4級アンモニウム
塩。
【0016】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第5発明のいずれかに係るH-NBR とACM
とが、H-NBR 層を内層、ACM 層を外層とする積層体とし
てホースの内管に用いられるものである、耐熱ゴムの加
硫接着方法である。
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第5発明のいずれかに係るH-NBR とACM
とが、H-NBR 層を内層、ACM 層を外層とする積層体とし
てホースの内管に用いられるものである、耐熱ゴムの加
硫接着方法である。
【0017】(第7発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
前記第6発明に係るホースが燃料ホース、オイルホース
又はエアホースである、耐熱ゴムの加硫接着方法であ
る。
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
前記第6発明に係るホースが燃料ホース、オイルホース
又はエアホースである、耐熱ゴムの加硫接着方法であ
る。
【0018】(第8発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第7発明に係る燃料ホースがディーゼル燃料ホース
である、耐熱ゴムの加硫接着方法である。
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第7発明に係る燃料ホースがディーゼル燃料ホース
である、耐熱ゴムの加硫接着方法である。
【0019】
【発明の作用・効果】(第1発明の作用・効果)第1発
明に係る耐熱ゴムの加硫接着方法においては、もともと
耐熱性、耐燃料油性、耐寒性等に優れたH-NBR と、一定
の耐熱性や耐燃料油性を期待できる比較的安価なACM を
加硫接着させるので、余りコストアップすることなく、
耐熱性、耐燃料油性等の優れた耐熱ゴムの積層体を構成
することができる。そしてH-NBRを過酸化物加硫させる
ので、耐熱性が一層良好である。
明に係る耐熱ゴムの加硫接着方法においては、もともと
耐熱性、耐燃料油性、耐寒性等に優れたH-NBR と、一定
の耐熱性や耐燃料油性を期待できる比較的安価なACM を
加硫接着させるので、余りコストアップすることなく、
耐熱性、耐燃料油性等の優れた耐熱ゴムの積層体を構成
することができる。そしてH-NBRを過酸化物加硫させる
ので、耐熱性が一層良好である。
【0020】又、過酸化物加硫させるH-NBR には受酸剤
としてZnO 及びMgO を配合する一方、H-NBR と加硫接着
させるACM としてエポキシ架橋席タイプのACM を用いて
いる。本願発明者の研究によれば、この場合、H-NBR と
ACM とが著しく強固に加硫接着する。その理由は未だ明
確には判明していないが、受酸剤であるMgO がエポキシ
架橋席タイプのACM と擬似架橋を形成して接着強度を強
めるのではないか、と推定している。更に、受酸剤とし
てZnO を併用すると、良好な耐圧縮永久歪性を付与でき
ることが分かった。
としてZnO 及びMgO を配合する一方、H-NBR と加硫接着
させるACM としてエポキシ架橋席タイプのACM を用いて
いる。本願発明者の研究によれば、この場合、H-NBR と
ACM とが著しく強固に加硫接着する。その理由は未だ明
確には判明していないが、受酸剤であるMgO がエポキシ
架橋席タイプのACM と擬似架橋を形成して接着強度を強
めるのではないか、と推定している。更に、受酸剤とし
てZnO を併用すると、良好な耐圧縮永久歪性を付与でき
ることが分かった。
【0021】前記した特開平9−124845号公報に
は、H-NBR に対してZnO 又はMgO を配合することが開示
され、特開2001−279021号公報には、H-NBR
に対してZnO 及びMgO を配合する実施例が開示されてい
る。しかし、これらの配合はH-NBR /ACM の加硫接着と
は無関係になされているし、これらの受酸剤がH-NBR/A
CM の加硫接着に与える上記の顕著な寄与も開示又は示
唆されていない。
は、H-NBR に対してZnO 又はMgO を配合することが開示
され、特開2001−279021号公報には、H-NBR
に対してZnO 及びMgO を配合する実施例が開示されてい
る。しかし、これらの配合はH-NBR /ACM の加硫接着と
は無関係になされているし、これらの受酸剤がH-NBR/A
CM の加硫接着に与える上記の顕著な寄与も開示又は示
唆されていない。
【0022】(第2発明の作用・効果)H-NBR における
ZnO 及びMgO の配合量は基本的には限定されないが、Zn
O の配合量が2phr 以上であり、MgO の配合量が4phr
以上であることが好ましい。MgO の配合量が4phr 未満
である場合には、ACM との加硫接着強度が、実用的見地
からは不十分となる恐れがある。ZnO の配合量が2phr
未満である場合には、H-NBR の耐圧縮永久歪性の向上
が、実用的見地からは不十分となる恐れがある。
ZnO 及びMgO の配合量は基本的には限定されないが、Zn
O の配合量が2phr 以上であり、MgO の配合量が4phr
以上であることが好ましい。MgO の配合量が4phr 未満
である場合には、ACM との加硫接着強度が、実用的見地
からは不十分となる恐れがある。ZnO の配合量が2phr
未満である場合には、H-NBR の耐圧縮永久歪性の向上
が、実用的見地からは不十分となる恐れがある。
【0023】(第3発明の作用・効果)H-NBR における
ZnO 及びMgO の配合量は、より好ましくはZnO が2〜1
0phr、MgO が4〜15phr である。ZnO とMgO の配合
量が上記の範囲を外れて過剰に配合された場合、未加硫
成形体の加工性等の点でやや不満となる恐れがある。
ZnO 及びMgO の配合量は、より好ましくはZnO が2〜1
0phr、MgO が4〜15phr である。ZnO とMgO の配合
量が上記の範囲を外れて過剰に配合された場合、未加硫
成形体の加工性等の点でやや不満となる恐れがある。
【0024】(第4発明の作用・効果)ACM に配合する
加硫剤又は加硫促進剤としてアンモニウム塩を用いる
と、(恐らくは加硫速度が上昇する結果、)ACM とH-NB
R との加硫接着強度が更に良好に向上することが分かっ
た。
加硫剤又は加硫促進剤としてアンモニウム塩を用いる
と、(恐らくは加硫速度が上昇する結果、)ACM とH-NB
R との加硫接着強度が更に良好に向上することが分かっ
た。
【0025】(第5発明の作用・効果)上記第4発明で
用いる加硫剤又は加硫促進剤の種類は限定されないが、
前記第5発明に係る(1)〜(3)のいずれかに係る化
合物又は化合物群、あるいはこれら(1)〜(3)の任
意の2以上の組み合わせであることが特に好ましい。
用いる加硫剤又は加硫促進剤の種類は限定されないが、
前記第5発明に係る(1)〜(3)のいずれかに係る化
合物又は化合物群、あるいはこれら(1)〜(3)の任
意の2以上の組み合わせであることが特に好ましい。
【0026】(第6発明の作用・効果)H-NBR とACM と
が、H-NBR 層を内層、ACM 層を外層とする積層体として
ホースの内管に用いられるものである場合、耐熱性、耐
油性、耐燃料油性等が優れ、しかも内層と外層とが強固
に加硫接着されたゴム内管を有する、非常に好ましい耐
熱ホースを構成することができる。
が、H-NBR 層を内層、ACM 層を外層とする積層体として
ホースの内管に用いられるものである場合、耐熱性、耐
油性、耐燃料油性等が優れ、しかも内層と外層とが強固
に加硫接着されたゴム内管を有する、非常に好ましい耐
熱ホースを構成することができる。
【0027】(第7発明の作用・効果)上記第6発明に
係る耐熱ホースは限定なく各種用途に使用できるが、前
記したように、例えば自動車のエンジンルーム内が排ガ
ス対策、前輪駆動化等により厳しい熱的環境となって来
ていること等から、燃料ホースとして好ましく使用でき
る。その耐熱性及び耐油性から、オイルホース、エアホ
ースとしても好ましく使用できる。
係る耐熱ホースは限定なく各種用途に使用できるが、前
記したように、例えば自動車のエンジンルーム内が排ガ
ス対策、前輪駆動化等により厳しい熱的環境となって来
ていること等から、燃料ホースとして好ましく使用でき
る。その耐熱性及び耐油性から、オイルホース、エアホ
ースとしても好ましく使用できる。
【0028】(第8発明の作用・効果)上記第7発明に
係る燃料ホースとしては、低燃費化設計等のため周辺部
品への耐熱要求レベルが急速に上昇しているディーゼル
エンジン用のディーゼル燃料ホースとして、特に好まし
く使用できる。
係る燃料ホースとしては、低燃費化設計等のため周辺部
品への耐熱要求レベルが急速に上昇しているディーゼル
エンジン用のディーゼル燃料ホースとして、特に好まし
く使用できる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第8発明の実施
の形態について説明する。以下において単に「本発明」
と言うときは第1発明〜第8発明を一括して指してい
る。
の形態について説明する。以下において単に「本発明」
と言うときは第1発明〜第8発明を一括して指してい
る。
【0030】〔耐熱ゴムの加硫接着方法〕本発明に係る
耐熱ゴムの加硫接着方法は水素化アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(H-NBR)とアクリル系ゴム(ACM )とを加
硫接着させる方法であって、H-NBRには受酸剤として酸
化亜鉛(ZnO )と酸化マグネシウム(MgO )とを配合し
て過酸化物加硫させると共に、その際エポキシ架橋席タ
イプのACM をH-NBR に加硫接着させることを内容とす
る。より好ましくは、H-NBR とACM とは互いに平板状あ
るいは管状等の層状体として加硫接着され、これらの形
状の加硫接着積層体を構成する。管状の加硫接着積層体
を構成する場合、H-NBR が内層を、ACM が外層を構成す
ることが、より好ましい。
耐熱ゴムの加硫接着方法は水素化アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(H-NBR)とアクリル系ゴム(ACM )とを加
硫接着させる方法であって、H-NBRには受酸剤として酸
化亜鉛(ZnO )と酸化マグネシウム(MgO )とを配合し
て過酸化物加硫させると共に、その際エポキシ架橋席タ
イプのACM をH-NBR に加硫接着させることを内容とす
る。より好ましくは、H-NBR とACM とは互いに平板状あ
るいは管状等の層状体として加硫接着され、これらの形
状の加硫接着積層体を構成する。管状の加硫接着積層体
を構成する場合、H-NBR が内層を、ACM が外層を構成す
ることが、より好ましい。
【0031】〔H-NBR 〕本発明で用いるH-NBR は、水素
化あるいは部分水素化した不飽和ニトリル−共役ジエン
共重合ゴムである。このH-NBR における不飽和ニトリル
からの単位部分(a)と、共役ジエンからの単位部分
(b)と、不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単量
体からの単位部分及び/又は共役ジエンからの単位部分
を水素化した単位部分(c)との組成比は限定されない
が、耐熱性、耐燃料油性、耐油性及び耐寒性の観点か
ら、例えばaが25〜45重量%、bが0〜5重量%、
cが50〜75重量%である共重合ゴムを好ましく例示
できる。
化あるいは部分水素化した不飽和ニトリル−共役ジエン
共重合ゴムである。このH-NBR における不飽和ニトリル
からの単位部分(a)と、共役ジエンからの単位部分
(b)と、不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単量
体からの単位部分及び/又は共役ジエンからの単位部分
を水素化した単位部分(c)との組成比は限定されない
が、耐熱性、耐燃料油性、耐油性及び耐寒性の観点か
ら、例えばaが25〜45重量%、bが0〜5重量%、
cが50〜75重量%である共重合ゴムを好ましく例示
できる。
【0032】H-NBR には、受酸剤としてZnO とMgO とが
併せ配合されている。前記した理由から、好ましくはZn
O の配合量が2phr 以上であり、MgO の配合量が4phr
以上である。更に好ましくは、ZnO の配合量の上限が1
0phr であり、MgO の配合量の上限が15phr である。
又、ZnO とMgO との合計配合量が6〜15phr であるこ
とが好ましい。
併せ配合されている。前記した理由から、好ましくはZn
O の配合量が2phr 以上であり、MgO の配合量が4phr
以上である。更に好ましくは、ZnO の配合量の上限が1
0phr であり、MgO の配合量の上限が15phr である。
又、ZnO とMgO との合計配合量が6〜15phr であるこ
とが好ましい。
【0033】H-NBR は耐熱性の観点より過酸化物加硫さ
せるが、その加硫系配合剤の種類は、上記受酸剤を除い
ては特段に限定されない。特に好ましくは有機過酸化物
加硫を行う。有機過酸化物は任意に選択して使用すれば
良いが、例えば、各種のモノパーオキシ化合物又はジパ
ーオキシ化合物の1種類を単独に使用したり、それらの
2種類以上を併用したりすることができる。
せるが、その加硫系配合剤の種類は、上記受酸剤を除い
ては特段に限定されない。特に好ましくは有機過酸化物
加硫を行う。有機過酸化物は任意に選択して使用すれば
良いが、例えば、各種のモノパーオキシ化合物又はジパ
ーオキシ化合物の1種類を単独に使用したり、それらの
2種類以上を併用したりすることができる。
【0034】モノパーオキシ化合物としては、ジクミル
パーオキシド、ジアシルパーオキシド(例えば、ベンゾ
イルパーオキシド)、ジ−t−ブチルパーオキシド、t
−ブチルパーオキシドアセテート、t−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート、パーオキシエステル類
(例えば、t−ブチルパーオキシベンゾエート)等を例
示することができる。ジパーオキシ化合物としては、
2,5−ジメチル−2,5 −ジ−(t−ブチルパーオキシ)
−ヘキシン−3 、 2,5−ジメチル−2,5 −ジ−(t−ブ
チルパーオキシ)−ヘキサン、α,α’−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、 2,5
−ジメチル−2,5 −ジ−(ベンゾイルパーオキシ)−ヘ
キサン等を例示することができる。
パーオキシド、ジアシルパーオキシド(例えば、ベンゾ
イルパーオキシド)、ジ−t−ブチルパーオキシド、t
−ブチルパーオキシドアセテート、t−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート、パーオキシエステル類
(例えば、t−ブチルパーオキシベンゾエート)等を例
示することができる。ジパーオキシ化合物としては、
2,5−ジメチル−2,5 −ジ−(t−ブチルパーオキシ)
−ヘキシン−3 、 2,5−ジメチル−2,5 −ジ−(t−ブ
チルパーオキシ)−ヘキサン、α,α’−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、 2,5
−ジメチル−2,5 −ジ−(ベンゾイルパーオキシ)−ヘ
キサン等を例示することができる。
【0035】有機過酸化物はその種類によって好ましい
配合量が異なるが、例えばジクミルパーオキシドを単独
に使用する場合には0.5〜8phr 程度が好ましい。
0.5phr 未満の配合量ではH-NBR の機械的強度等が不
足する恐れがあり、8phr を超えるとスコーチし易くな
る恐れがある。
配合量が異なるが、例えばジクミルパーオキシドを単独
に使用する場合には0.5〜8phr 程度が好ましい。
0.5phr 未満の配合量ではH-NBR の機械的強度等が不
足する恐れがあり、8phr を超えるとスコーチし易くな
る恐れがある。
【0036】H-NBR には、その他にもシリカ系充填剤、
老化防止剤、カーボンブラック、可塑剤、共架橋剤(例
えば、TAICやTMPTMA)等を適宜に配合することができ
る。
老化防止剤、カーボンブラック、可塑剤、共架橋剤(例
えば、TAICやTMPTMA)等を適宜に配合することができ
る。
【0037】〔ACM 〕本発明で用いるアクリル系ゴム
(ACM )は、エポキシ架橋席タイプのACM である。「ア
クリル系ゴム」とは、アクリルゴム、及び、これと他種
ゴムとのブレンドゴムを含む概念である。
(ACM )は、エポキシ架橋席タイプのACM である。「ア
クリル系ゴム」とは、アクリルゴム、及び、これと他種
ゴムとのブレンドゴムを含む概念である。
【0038】エポキシ架橋席タイプのACM としては、下
記の第1モノマー群〜第11モノマー群から任意に選ば
れるモノマーと、下記のエポキシ架橋席モノマー群から
任意に選ばれるモノマーとを共重合させてなる種々のモ
ノマー組成のACM を例示することができる。
記の第1モノマー群〜第11モノマー群から任意に選ば
れるモノマーと、下記のエポキシ架橋席モノマー群から
任意に選ばれるモノマーとを共重合させてなる種々のモ
ノマー組成のACM を例示することができる。
【0039】第1モノマー群:メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、n-プロピルアクリレート、イソブチ
ルアクリレート、n-ブチルアクリレート、n-ペンチルア
クリレート、n-ヘキシルアクリレート、n-オクチルアク
リレート又は2-エチルヘキシルアクリレート。
チルアクリレート、n-プロピルアクリレート、イソブチ
ルアクリレート、n-ブチルアクリレート、n-ペンチルア
クリレート、n-ヘキシルアクリレート、n-オクチルアク
リレート又は2-エチルヘキシルアクリレート。
【0040】第2モノマー群:アクリル酸アルコキシア
ルキルエステル群。例えば、2-メトキシエチルアクリレ
ート、2-エトキシエチルアクリレート、2-(n-プロポキ
シ)エチルアクリレート、2-(n-ブトキシ)エチルアク
リレート、3-メトキシプロピルアクリレート、3-エトキ
シプロピルアクリレート、2-(n-プロポキシ)プロピル
アクリレート又は2-(n-ブトキシ)プロピルアクリレー
ト。
ルキルエステル群。例えば、2-メトキシエチルアクリレ
ート、2-エトキシエチルアクリレート、2-(n-プロポキ
シ)エチルアクリレート、2-(n-ブトキシ)エチルアク
リレート、3-メトキシプロピルアクリレート、3-エトキ
シプロピルアクリレート、2-(n-プロポキシ)プロピル
アクリレート又は2-(n-ブトキシ)プロピルアクリレー
ト。
【0041】第3モノマー群:含フッ素アクリル酸エス
テル群。例えば、1,1-ジヒドロペルフルオロエチル(メ
タ)アクリレート、1,1-ジヒドロペルフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、1,1,5-トリヒドロペルフルオロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、1,1,2,2-テトラヒドロ
ペルフルオロプロピル(メタ)アクリレート、1,1,7-ト
リヒドロペルフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、
1,1-ジヒドロペルフルオロオクチル(メタ)アクリレー
ト又は1,1-ジヒドロペルフルオロデシル(メタ)アクリ
レート。
テル群。例えば、1,1-ジヒドロペルフルオロエチル(メ
タ)アクリレート、1,1-ジヒドロペルフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、1,1,5-トリヒドロペルフルオロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、1,1,2,2-テトラヒドロ
ペルフルオロプロピル(メタ)アクリレート、1,1,7-ト
リヒドロペルフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、
1,1-ジヒドロペルフルオロオクチル(メタ)アクリレー
ト又は1,1-ジヒドロペルフルオロデシル(メタ)アクリ
レート。
【0042】第4モノマー群:水酸基含有アクリル酸エ
ステル群。例えば、1-ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
又はヒドロキシエチル(メタ)アクリレート。
ステル群。例えば、1-ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
又はヒドロキシエチル(メタ)アクリレート。
【0043】第5モノマー群:第3級アミノ基含有アク
リル酸エステル群。例えば、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート又はジブチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート。
リル酸エステル群。例えば、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート又はジブチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート。
【0044】第6モノマー群:メタクリレート群。例え
ば、メチルメタクリレート又はオクチルメタクリレー
ト。
ば、メチルメタクリレート又はオクチルメタクリレー
ト。
【0045】第7モノマー群:アルキルビニルケトン
群。例えばメチルビニルケトン。
群。例えばメチルビニルケトン。
【0046】第8モノマー群:ビニル及びアリルエーテ
ル群。例えば、ビニルエチルエーテル又はアリルメチル
エーテル。
ル群。例えば、ビニルエチルエーテル又はアリルメチル
エーテル。
【0047】第9モノマー群:ビニル芳香族化合物群。
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン又はビニルトルエン。
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン又はビニルトルエン。
【0048】第10モノマー群:ビニルニトリル群。例
えば、アクリロニトリル又はメタクリロニトリル。
えば、アクリロニトリル又はメタクリロニトリル。
【0049】第11モノマー群:エチレン性不飽和化合
物群。例えば、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、プロ
ピオン酸ビニル又はアルキルフマレート。
物群。例えば、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、プロ
ピオン酸ビニル又はアルキルフマレート。
【0050】エポキシ架橋席モノマー群:例えば、グリ
シジルアクリレート、アリルグリシジルエーテル又はメ
タアリルグリシジルエーテル。
シジルアクリレート、アリルグリシジルエーテル又はメ
タアリルグリシジルエーテル。
【0051】ACM には、加硫剤又は加硫促進剤として、
好ましくはアンモニウム塩を配合する。加硫剤又は加硫
促進剤たるアンモニウム塩としては、下記(1)〜
(3)のいずれかに係る化合物又は化合物群、あるいは
これら(1)〜(3)の任意の2以上の組み合わせが、
より好ましく用いられる。 (1)アンモニウムベンゾエート。 (2)イソシアヌル酸、4級アンモニウム塩及びジフェ
ニルウレア。 (3)イミダゾール、チオウレア及び4級アンモニウム
塩。
好ましくはアンモニウム塩を配合する。加硫剤又は加硫
促進剤たるアンモニウム塩としては、下記(1)〜
(3)のいずれかに係る化合物又は化合物群、あるいは
これら(1)〜(3)の任意の2以上の組み合わせが、
より好ましく用いられる。 (1)アンモニウムベンゾエート。 (2)イソシアヌル酸、4級アンモニウム塩及びジフェ
ニルウレア。 (3)イミダゾール、チオウレア及び4級アンモニウム
塩。
【0052】ACM に対するアンモニウム塩の配合量は限
定されないが、好ましくは0.1〜3phr 程度である。
アンモニウム塩の配合量がこの範囲より過少であると、
ややACM との接着性が低下する恐れがあり、この範囲よ
り過剰であると、未加硫成形体の加工性がやや低下する
(スコーチし易くなる)恐れがある。
定されないが、好ましくは0.1〜3phr 程度である。
アンモニウム塩の配合量がこの範囲より過少であると、
ややACM との接着性が低下する恐れがあり、この範囲よ
り過剰であると、未加硫成形体の加工性がやや低下する
(スコーチし易くなる)恐れがある。
【0053】ACM には、その他にも、少量のシリカ系充
填剤を配合しても良く、更に老化防止剤、カーボンブラ
ック、可塑剤、加工助剤(例えばパラフィン)等を適宜
に配合することができる。
填剤を配合しても良く、更に老化防止剤、カーボンブラ
ック、可塑剤、加工助剤(例えばパラフィン)等を適宜
に配合することができる。
【0054】〔加硫接着積層体及びホース〕以上に述べ
た耐熱ゴムの加硫接着方法により構成される加硫接着積
層体の用途は限定されないが、特に好ましくは、H-NBR
層を内層、ACM 層を外層とする積層体としてホースの最
内層を構成するホース内管に用いられる。
た耐熱ゴムの加硫接着方法により構成される加硫接着積
層体の用途は限定されないが、特に好ましくは、H-NBR
層を内層、ACM 層を外層とする積層体としてホースの最
内層を構成するホース内管に用いられる。
【0055】この場合におけるホース全体の構成は限定
されず、例えばゴム内管の外周に任意の内容の補強糸層
(又は補強ワイヤー層)、ゴム層、樹脂層等を外周側へ
向かって任意の順序で構成することができる。より好ま
しくは、ゴム内管の外周に補強糸層とゴム外管とを順次
備える。ゴム外管を構成するゴムの種類は任意に選択で
きるが、例えば ACM、アクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR )、NBR とポリ塩化ビニルとのブレンド材(NBR・
PVC )、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチ
レンプロピレンゴム(EPM )、塩素化ポリエチレンゴム
(CM)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM )、
クロロプレンゴム(CR)、あるいはこれらから選ばれる
2種以上のブレンドゴム等が挙げられる。
されず、例えばゴム内管の外周に任意の内容の補強糸層
(又は補強ワイヤー層)、ゴム層、樹脂層等を外周側へ
向かって任意の順序で構成することができる。より好ま
しくは、ゴム内管の外周に補強糸層とゴム外管とを順次
備える。ゴム外管を構成するゴムの種類は任意に選択で
きるが、例えば ACM、アクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR )、NBR とポリ塩化ビニルとのブレンド材(NBR・
PVC )、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチ
レンプロピレンゴム(EPM )、塩素化ポリエチレンゴム
(CM)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM )、
クロロプレンゴム(CR)、あるいはこれらから選ばれる
2種以上のブレンドゴム等が挙げられる。
【0056】上記の加硫接着積層体をホース内管として
組み込んだホースの用途は限定されないが、好ましくは
耐熱性とH-NBR 層/ACM 層間の強固な接着性とを要求さ
れるホースとして使用される。耐油性や耐燃料油性を要
求されるホースとしても好ましく使用される。このよう
なホースの好ましい例として、燃料ホース、オイルホー
ス又はエアホース等、特に好ましくはディーゼル燃料ホ
ース又はオイルホースを挙げることができる。
組み込んだホースの用途は限定されないが、好ましくは
耐熱性とH-NBR 層/ACM 層間の強固な接着性とを要求さ
れるホースとして使用される。耐油性や耐燃料油性を要
求されるホースとしても好ましく使用される。このよう
なホースの好ましい例として、燃料ホース、オイルホー
ス又はエアホース等、特に好ましくはディーゼル燃料ホ
ース又はオイルホースを挙げることができる。
【0057】
【実施例】〔H-NBR 未加硫組成物、NBR 未加硫組成物及
び ACM未加硫組成物の調製〕末尾の表1におけるA〜F
欄に従う配合のH-NBR 未加硫組成物及びNBR 未加硫組成
物をオープンロールを用いて調製し、又、末尾の表2に
おける〜欄に従う配合の ACM未加硫組成物をオープ
ンロールを用いて調製した。表1及び表2中の数値は、
いずれも重量部数を示す。
び ACM未加硫組成物の調製〕末尾の表1におけるA〜F
欄に従う配合のH-NBR 未加硫組成物及びNBR 未加硫組成
物をオープンロールを用いて調製し、又、末尾の表2に
おける〜欄に従う配合の ACM未加硫組成物をオープ
ンロールを用いて調製した。表1及び表2中の数値は、
いずれも重量部数を示す。
【0058】表1中の「ゼットポール2000」とは日本ゼ
オン社製のH-NBR であり、「ニポールDN202 」とは日本
ゼオン社製のNBR である。又、表2中の「ニポール AR5
3 」とは日本ゼオン社製のエポキシ架橋席タイプのACM
であり、「ベーマックG 」とはデュポン社製のカルボキ
シル架橋席タイプのACM である。
オン社製のH-NBR であり、「ニポールDN202 」とは日本
ゼオン社製のNBR である。又、表2中の「ニポール AR5
3 」とは日本ゼオン社製のエポキシ架橋席タイプのACM
であり、「ベーマックG 」とはデュポン社製のカルボキ
シル架橋席タイプのACM である。
【0059】〔加硫接着積層体の作製〕上記のA〜F欄
に従う配合のH-NBR 未加硫組成物又はNBR 未加硫組成物
と、〜欄に従う配合の ACM未加硫組成物とを、それ
ぞれ厚さ2mmのシート状に成形した。そして、末尾の
表3における「HNBTまたはNBR 」及び「アクリル系ゴ
ム」の欄に示す組み合わせに従ってH-NBR 未加硫組成物
シート又はNBR 未加硫組成物シートと、 ACM未加硫組成
物シートとを貼り合わせることにより、実施例−1〜実
施例−4、及び比較例1〜比較例−7に係る積層体を構
成した。なお、表3中における「実施例」、「比較例」
の区分は相対的便宜的な呼び分けに過ぎず、「比較例」
の区分の中にも本発明の実施例に該当するものが含まれ
ている。
に従う配合のH-NBR 未加硫組成物又はNBR 未加硫組成物
と、〜欄に従う配合の ACM未加硫組成物とを、それ
ぞれ厚さ2mmのシート状に成形した。そして、末尾の
表3における「HNBTまたはNBR 」及び「アクリル系ゴ
ム」の欄に示す組み合わせに従ってH-NBR 未加硫組成物
シート又はNBR 未加硫組成物シートと、 ACM未加硫組成
物シートとを貼り合わせることにより、実施例−1〜実
施例−4、及び比較例1〜比較例−7に係る積層体を構
成した。なお、表3中における「実施例」、「比較例」
の区分は相対的便宜的な呼び分けに過ぎず、「比較例」
の区分の中にも本発明の実施例に該当するものが含まれ
ている。
【0060】次に、これらの積層体に対して160°C
×45分のプレス加硫を行った後、更に160°C×8
時間の熱風加硫を施して、H-NBR シート又はNBR シート
と、ACMシートとを加硫接着させた。
×45分のプレス加硫を行った後、更に160°C×8
時間の熱風加硫を施して、H-NBR シート又はNBR シート
と、ACMシートとを加硫接着させた。
【0061】〔加硫接着積層体の評価〕
(剥離試験)上記各実施例及び比較例に係る加硫接着積
層体を JIS K6256に規定する剥離試験に供し、H-NBR シ
ート又はNBR シートと ACMシートとの接着力(N/25mm)
と、剥離した両シートの界面状態とを評価した。その結
果を表3に示す。表3の「接着力」の欄における「90<
(切れ)」との表記は、剥離の際にシートが切れてしま
い 90 N/25mm以上の測定値を検出できなかったことを示
す。表3の「界面状態」の欄において、「界面剥離」と
の表記は、両シートが破壊されることなく界面に沿って
剥離されたことを示す。又、「ゴム破壊」との表記は、
剥離の際にシートの破壊(材料の一部が相手側シート上
に残る)を伴ったことを示す。
層体を JIS K6256に規定する剥離試験に供し、H-NBR シ
ート又はNBR シートと ACMシートとの接着力(N/25mm)
と、剥離した両シートの界面状態とを評価した。その結
果を表3に示す。表3の「接着力」の欄における「90<
(切れ)」との表記は、剥離の際にシートが切れてしま
い 90 N/25mm以上の測定値を検出できなかったことを示
す。表3の「界面状態」の欄において、「界面剥離」と
の表記は、両シートが破壊されることなく界面に沿って
剥離されたことを示す。又、「ゴム破壊」との表記は、
剥離の際にシートの破壊(材料の一部が相手側シート上
に残る)を伴ったことを示す。
【0062】(耐熱性)上記各実施例及び比較例に係る
加硫接着積層体を150°C×500時間の条件で乾熱
老化させた後、180°折返しの状態に折曲げた。そし
て積層体が折れてしまったり、クラックが発生する等の
異常を来したものを「×」、これらの異常が認められな
かったものを「○」として、評価結果を表3に示した。
加硫接着積層体を150°C×500時間の条件で乾熱
老化させた後、180°折返しの状態に折曲げた。そし
て積層体が折れてしまったり、クラックが発生する等の
異常を来したものを「×」、これらの異常が認められな
かったものを「○」として、評価結果を表3に示した。
【0063】〔加硫H-NBR 試験片及び加硫NBR 試験片の
圧縮永久歪〕上記各実施例及び比較例に相当するH-NBR
未加硫組成物試験片及びNBR 未加硫組成物試験片を、単
独で(即ち、 ACM未加硫組成物試験片と貼り合わせるこ
となく)160°C×45分のプレス加硫と160°C
×8時間の熱風加硫に供して加硫させた。これらH-NBR
加硫試験片及びNBR 未加硫組成物試験片について、JIS
K6262 に準拠して150°C×240時間の熱老化条件
にて圧縮永久歪を評価した。圧縮永久歪が60%未満で
あったものを「○」、60%以上であったものを「×」
として、評価結果を表3に示した。
圧縮永久歪〕上記各実施例及び比較例に相当するH-NBR
未加硫組成物試験片及びNBR 未加硫組成物試験片を、単
独で(即ち、 ACM未加硫組成物試験片と貼り合わせるこ
となく)160°C×45分のプレス加硫と160°C
×8時間の熱風加硫に供して加硫させた。これらH-NBR
加硫試験片及びNBR 未加硫組成物試験片について、JIS
K6262 に準拠して150°C×240時間の熱老化条件
にて圧縮永久歪を評価した。圧縮永久歪が60%未満で
あったものを「○」、60%以上であったものを「×」
として、評価結果を表3に示した。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B29L 9:00 B29L 9:00
23:00 23:00
C08L 9:02 C08L 9:02
Fターム(参考) 3H111 AA02 BA12 BA13 BA34 DA11
DA26 DB08 DB11 EA14
4F071 AA12 AA13 AA33 AA75 AB18
AC12 AE03 AG05 AG31 AH19
BA01 BB06 BC05 CA02 CA06
CD03 CD05 CD07
4F203 AA45 AA46 AB03 AG03 AG08
DA11 DC01 DD01
Claims (8)
- 【請求項1】 水素化アクリロニトリルブタジエンゴム
(H-NBR )とアクリル系ゴム(ACM )とを加硫接着させ
る方法であって、 前記H-NBR には受酸剤として酸化亜鉛(ZnO )と酸化マ
グネシウム(MgO )とを配合して過酸化物加硫させると
共に、その際エポキシ架橋席タイプの前記ACMを加硫接
着させることを特徴とする耐熱ゴムの加硫接着方法。 - 【請求項2】 前記H-NBR におけるZnO の配合量が2ph
r 以上であり、MgOの配合量が4phr 以上であることを
特徴とする請求項1に記載の耐熱ゴムの加硫接着方法。 - 【請求項3】 前記H-NBR におけるZnO の配合量が2〜
10phr 、MgO の配合量が4〜15phr であることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐熱ゴムの加硫
接着方法。 - 【請求項4】 前記ACM に配合した加硫剤又は加硫促進
剤がアンモニウム塩であることを特徴とする請求項1〜
請求項3のいずれかに記載の耐熱ゴムの加硫接着方法。 - 【請求項5】 前記加硫剤又は加硫促進剤が下記(1)
〜(3)のいずれかに係る化合物又は化合物群、あるい
はこれら(1)〜(3)の任意の2以上の組み合わせで
あることを特徴とする請求項4に記載の耐熱ゴムの加硫
接着方法。 (1)アンモニウムベンゾエート。 (2)イソシアヌル酸、4級アンモニウム塩及びジフェ
ニルウレア。 (3)イミダゾール、チオウレア及び4級アンモニウム
塩。 - 【請求項6】 前記H-NBR とACM とが、H-NBR 層を内
層、ACM 層を外層とする積層体としてホースの内管に用
いられるものであることを特徴とする請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の耐熱ゴムの加硫接着方法。 - 【請求項7】 前記ホースが燃料ホース、オイルホース
又はエアホースであることを特徴とする請求項6に記載
の耐熱ゴムの加硫接着方法。 - 【請求項8】 前記燃料ホースがディーゼル燃料ホース
であることを特徴とする請求項7に記載の耐熱ゴムの加
硫接着方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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