JPH11325332A - 耐油性ホース - Google Patents
耐油性ホースInfo
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- JPH11325332A JPH11325332A JP13090498A JP13090498A JPH11325332A JP H11325332 A JPH11325332 A JP H11325332A JP 13090498 A JP13090498 A JP 13090498A JP 13090498 A JP13090498 A JP 13090498A JP H11325332 A JPH11325332 A JP H11325332A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐油性と耐熱性およびシール性を同時に満足
することができるホースを提供する。 【解決手段】 内層2、中間層3、繊維補強層4および
外層5により4層構造としたホース1について、内層2
を水素化ニトリルゴムにて形成し、中間層3および外層
5をカルボキシル基含有アクリルゴムで形成する。水素
化ニトリルゴムのアクリルニトリル含有量を30重量%
以上、ヨウ素価を30(g/100g)以下とする。
することができるホースを提供する。 【解決手段】 内層2、中間層3、繊維補強層4および
外層5により4層構造としたホース1について、内層2
を水素化ニトリルゴムにて形成し、中間層3および外層
5をカルボキシル基含有アクリルゴムで形成する。水素
化ニトリルゴムのアクリルニトリル含有量を30重量%
以上、ヨウ素価を30(g/100g)以下とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車をはじめと
する各種油圧配管系統に用いられる耐油性ホースに関
し、特に耐油性、耐熱性およびシール性の向上を図った
二層以上の積層構造のホースの改良に関する。
する各種油圧配管系統に用いられる耐油性ホースに関
し、特に耐油性、耐熱性およびシール性の向上を図った
二層以上の積層構造のホースの改良に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】この種の
耐油性ホースとしては、特開平7−24961号公報、
特公平6−58156号公報および特開平6−9951
5号公報に記載されたものが知られている。
耐油性ホースとしては、特開平7−24961号公報、
特公平6−58156号公報および特開平6−9951
5号公報に記載されたものが知られている。
【0003】特開平7−24961号公報に記載のもの
は、内層が加硫水素化ニトリルゴム配合物、中間層が加
硫不飽和ニトリルと共役ジエンとの共重合ゴム配合物、
外層が加硫耐オゾン性ゴム配合物でそれぞれ形成されて
いるものであるが、特に内部流体温度や外部雰囲気温度
が140℃程度まで上昇する使用環境下では、中間層に
使用されている共役ジエン系ゴムの耐熱性が充分でな
く、中間層の劣化によるホース寿命の低下、あるいは中
間層の「へたり」によるシール性の低下が危惧される。
は、内層が加硫水素化ニトリルゴム配合物、中間層が加
硫不飽和ニトリルと共役ジエンとの共重合ゴム配合物、
外層が加硫耐オゾン性ゴム配合物でそれぞれ形成されて
いるものであるが、特に内部流体温度や外部雰囲気温度
が140℃程度まで上昇する使用環境下では、中間層に
使用されている共役ジエン系ゴムの耐熱性が充分でな
く、中間層の劣化によるホース寿命の低下、あるいは中
間層の「へたり」によるシール性の低下が危惧される。
【0004】一方、特公平6−58156号公報に記載
のものでは、二層以上の積層構造のホースにおいて、そ
の内層の素材であるアクリルニトリル系共重合ゴムとし
て例えば水素化NBRを使用したものであるが、耐熱へ
たり性の面で必ずしも充分でなく、特に耐熱性と耐圧性
とが同時に要求された場合には、上記と同様に熱劣化に
よるシール性の低下が発生するおそれがある。
のものでは、二層以上の積層構造のホースにおいて、そ
の内層の素材であるアクリルニトリル系共重合ゴムとし
て例えば水素化NBRを使用したものであるが、耐熱へ
たり性の面で必ずしも充分でなく、特に耐熱性と耐圧性
とが同時に要求された場合には、上記と同様に熱劣化に
よるシール性の低下が発生するおそれがある。
【0005】また、特開平6−99515号公報に記載
のものでは、ホース自体を、カルボキシル基単量体とし
てマレイン酸モノアルキルを共重合させたアクリルエラ
ストマーにて形成したものであるが、耐熱性に優れる反
面、特定の油に対して膨潤劣化し、その耐久性の面でな
おも問題を残している。
のものでは、ホース自体を、カルボキシル基単量体とし
てマレイン酸モノアルキルを共重合させたアクリルエラ
ストマーにて形成したものであるが、耐熱性に優れる反
面、特定の油に対して膨潤劣化し、その耐久性の面でな
おも問題を残している。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、特に耐油性と耐熱性およびシール性を同時
に満足することができるホースを提供することを目的と
するものであり、さらに詳しくは油による膨潤や劣化、
油の透過等のおそれもなければ熱劣化による強度の低下
もなく、さらに機械的締結部からの油漏れ等の心配のな
いホースを提供しようとするものである。
れたもので、特に耐油性と耐熱性およびシール性を同時
に満足することができるホースを提供することを目的と
するものであり、さらに詳しくは油による膨潤や劣化、
油の透過等のおそれもなければ熱劣化による強度の低下
もなく、さらに機械的締結部からの油漏れ等の心配のな
いホースを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも二層以上の積層構造である耐油性ホース
において、内層が水素化ニトリルゴムの配合物にて形成
されるとともに、内層の外側の外層がカルボキシル基を
含有するアクリルゴムの配合物にて形成されてなり、そ
れらの内外層を加硫成形して一体化したことを特徴とし
ている。
は、少なくとも二層以上の積層構造である耐油性ホース
において、内層が水素化ニトリルゴムの配合物にて形成
されるとともに、内層の外側の外層がカルボキシル基を
含有するアクリルゴムの配合物にて形成されてなり、そ
れらの内外層を加硫成形して一体化したことを特徴とし
ている。
【0008】ここで、上記のように少なくとも二層以上
の積層構造である以上、内層と外層との間に中間層が介
在していて三層構造となっていてもよい。
の積層構造である以上、内層と外層との間に中間層が介
在していて三層構造となっていてもよい。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における内層と外層との間に繊維補強層が介装さ
れていて、内層と繊維補強層および外層の三者を加硫成
形して一体化したことを特徴としている。
の発明における内層と外層との間に繊維補強層が介装さ
れていて、内層と繊維補強層および外層の三者を加硫成
形して一体化したことを特徴としている。
【0010】ここで、繊維補強層は、上記の中間層とと
もに内層と外層との間に介在していて、ホース全体が実
質的に内層、中間層、繊維補強層および外層の四層構造
となっていてもよい。
もに内層と外層との間に介在していて、ホース全体が実
質的に内層、中間層、繊維補強層および外層の四層構造
となっていてもよい。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1また2
に記載の発明における内層の水素化ニトリルゴムのアク
リルニトリル含有量が30重量%以上であることを特徴
としている。
に記載の発明における内層の水素化ニトリルゴムのアク
リルニトリル含有量が30重量%以上であることを特徴
としている。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明における内層の水素化ニトリルゴ
ムのヨウ素価が30(g/100g)以下であることを
特徴としている。
いずれかに記載の発明における内層の水素化ニトリルゴ
ムのヨウ素価が30(g/100g)以下であることを
特徴としている。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明における内層の水素化ニトリルゴ
ムが、少なくとも有機過酸化物加硫剤を配合した配合物
であることを特徴としている。
いずれかに記載の発明における内層の水素化ニトリルゴ
ムが、少なくとも有機過酸化物加硫剤を配合した配合物
であることを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の発明における内層の厚さ(t)がホー
ス全厚さ(T)に対して0.075T≦t≦0.3Tで
あることを特徴としている。
いずれかに記載の発明における内層の厚さ(t)がホー
ス全厚さ(T)に対して0.075T≦t≦0.3Tで
あることを特徴としている。
【0015】内層の材料について検討するに、一般に各
種の作動油に対する耐油性(体積変化率=膨潤度合い)
は、アクリルニトリル含有量(AN量)が増加するのに
伴って向上し、したがって耐油性ホースの内層として用
いる水素化ニトリルゴム配合物のアクリルニトリル含有
量は請求項3に記載の発明のように30重量%以上が好
ましく、特にリン酸エステル系添加剤を含有し且つアニ
リン点が60〜90の作動油に対しては、アクリルニト
リル含有量が40重量%以上であることが望ましい。
種の作動油に対する耐油性(体積変化率=膨潤度合い)
は、アクリルニトリル含有量(AN量)が増加するのに
伴って向上し、したがって耐油性ホースの内層として用
いる水素化ニトリルゴム配合物のアクリルニトリル含有
量は請求項3に記載の発明のように30重量%以上が好
ましく、特にリン酸エステル系添加剤を含有し且つアニ
リン点が60〜90の作動油に対しては、アクリルニト
リル含有量が40重量%以上であることが望ましい。
【0016】また、アクリロニトリル含有量を増やすこ
とによって一般的に低温性(ゴム弾性の維持)は低下す
るが、ヨウ素価を減らす(水素添加率を増やす)ことに
より低温性を確保できる。ヨウ素価については、耐油
性、耐熱老化性(物性低下)の面から、通常は請求項4
に記載の発明のように30(g/100g)以下が好ま
しく、さらに低温性を考慮すると10(g/100g)
以下が望ましい。
とによって一般的に低温性(ゴム弾性の維持)は低下す
るが、ヨウ素価を減らす(水素添加率を増やす)ことに
より低温性を確保できる。ヨウ素価については、耐油
性、耐熱老化性(物性低下)の面から、通常は請求項4
に記載の発明のように30(g/100g)以下が好ま
しく、さらに低温性を考慮すると10(g/100g)
以下が望ましい。
【0017】耐熱老化性に関しては、請求項5に記載の
発明のように加硫剤として有機過酸化物を用いることに
よりさらに向上する。有機過酸化分物としては、ジクミ
ルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシロキサン、ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ジイソピルベンゼン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5
−ジメチル−2,6−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン−3などがあるが、半減期を得るのに要する温度が
高いものを使用することが望ましい。
発明のように加硫剤として有機過酸化物を用いることに
よりさらに向上する。有機過酸化分物としては、ジクミ
ルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシロキサン、ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ジイソピルベンゼン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5
−ジメチル−2,6−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン−3などがあるが、半減期を得るのに要する温度が
高いものを使用することが望ましい。
【0018】他方、外層については耐熱老化性および圧
縮永久ひずみ率の面でカルボキシル基含有アクリルゴム
が最も優れており、請求項1に記載の発明でも耐油性ホ
ースの耐熱性およびシール性向上のためにカルボキシル
基含有アクリルゴムを使用する。カルボキシル基含有ア
クリルゴムとしては、(ア)カルボキシル基含有単量体
を共重合したアクリルゴム、(イ)カルボキシル基含有
単量体とエチレンを共重合したアクリルゴム、および上
記(ア)と(イ)をブレンドしたもの、などがあり、ま
たその加硫剤としては種々のものが使用可能であるが、
例えば多価アミン化合物を用いる。
縮永久ひずみ率の面でカルボキシル基含有アクリルゴム
が最も優れており、請求項1に記載の発明でも耐油性ホ
ースの耐熱性およびシール性向上のためにカルボキシル
基含有アクリルゴムを使用する。カルボキシル基含有ア
クリルゴムとしては、(ア)カルボキシル基含有単量体
を共重合したアクリルゴム、(イ)カルボキシル基含有
単量体とエチレンを共重合したアクリルゴム、および上
記(ア)と(イ)をブレンドしたもの、などがあり、ま
たその加硫剤としては種々のものが使用可能であるが、
例えば多価アミン化合物を用いる。
【0019】請求項2に記載の発明の内層と外層との間
に介装される繊維補強層の素線糸としては、アラミド
糸、ポリエステル糸、ナイロン糸、ビニロン糸、レーヨ
ン糸等の種々のものを使用可能であるが、本発明の耐油
性ホースに要求される耐圧性(熱老化後の破裂圧の維
持)の面では特にアラミド糸、ポリエステル糸が好適で
ある。
に介装される繊維補強層の素線糸としては、アラミド
糸、ポリエステル糸、ナイロン糸、ビニロン糸、レーヨ
ン糸等の種々のものを使用可能であるが、本発明の耐油
性ホースに要求される耐圧性(熱老化後の破裂圧の維
持)の面では特にアラミド糸、ポリエステル糸が好適で
ある。
【0020】ホース全厚さ(T)に対する内層の厚さ
(t)に着目して0.075T≦t≦0.3Tとした請
求項6に記載の発明においては、内層厚さ(t)が0.
075Tよりも薄いと、万が一油が内層ゴムに浸透した
場合にその油が外層にも達して外層ゴムを膨潤させる可
能性があり、また0.3Tよりも厚いと内層ゴムの「へ
たり」によるシール性低下への影響が危惧される。
(t)に着目して0.075T≦t≦0.3Tとした請
求項6に記載の発明においては、内層厚さ(t)が0.
075Tよりも薄いと、万が一油が内層ゴムに浸透した
場合にその油が外層にも達して外層ゴムを膨潤させる可
能性があり、また0.3Tよりも厚いと内層ゴムの「へ
たり」によるシール性低下への影響が危惧される。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、外層を
構成するアクリルゴムとして、耐熱へたり性(熱老化後
圧縮永久ひずみ率)、低温へたり性(低温放置後圧縮永
久ひずみ率)の優れたカルボキシル基含有アクリルゴム
を使用することにより、内層である水素化ニトリルゴム
との密着性が良好な積層一体構造のホースとすることが
でき、耐油性(油による膨潤、劣化、油の透過)、耐熱
性(熱劣化による強度の低下等)およびシール性(締結
部からの油漏れ)の要求を同時に満足することができる
効果がある。
構成するアクリルゴムとして、耐熱へたり性(熱老化後
圧縮永久ひずみ率)、低温へたり性(低温放置後圧縮永
久ひずみ率)の優れたカルボキシル基含有アクリルゴム
を使用することにより、内層である水素化ニトリルゴム
との密着性が良好な積層一体構造のホースとすることが
でき、耐油性(油による膨潤、劣化、油の透過)、耐熱
性(熱劣化による強度の低下等)およびシール性(締結
部からの油漏れ)の要求を同時に満足することができる
効果がある。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、内層と外
層との間に繊維補強層を介装して一体化したことによ
り、ホースに油圧がかかる場合にも上記請求項1に記載
の発明と同様の耐油性、耐熱性およびシール性を維持で
きる効果がある。
層との間に繊維補強層を介装して一体化したことによ
り、ホースに油圧がかかる場合にも上記請求項1に記載
の発明と同様の耐油性、耐熱性およびシール性を維持で
きる効果がある。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、内層の水
素化ニトリルゴムのアクリルニトリル含有量を30重量
%以上としたことにより、耐油性が一段と向上する効果
がある。
素化ニトリルゴムのアクリルニトリル含有量を30重量
%以上としたことにより、耐油性が一段と向上する効果
がある。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、内層の水
素化ニトリルゴムのヨウ素価を30(g/100g)以
下としたことにより、ヨウ素価を低めとした分だけ水素
添加率が増え、結果として物性低下の抑制により耐熱性
が一段と向上する効果がある。
素化ニトリルゴムのヨウ素価を30(g/100g)以
下としたことにより、ヨウ素価を低めとした分だけ水素
添加率が増え、結果として物性低下の抑制により耐熱性
が一段と向上する効果がある。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、内層の水
素化ニトリルゴムに少なくとも有機過酸化物加硫剤を配
合したことにより、熱老化後の圧縮永久ひずみ率が向上
し、結果として耐熱へたり性が一段と向上する効果があ
る。
素化ニトリルゴムに少なくとも有機過酸化物加硫剤を配
合したことにより、熱老化後の圧縮永久ひずみ率が向上
し、結果として耐熱へたり性が一段と向上する効果があ
る。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、内層の厚
さ(t)をホース全厚さ(T)に対して0.075T≦
t≦0.3Tとしたことにより、万が一内層に油が浸透
した場合でも外層への膨潤を防止しつつ内層の「へた
り」によるシール性の低下を防止できる効果である。
さ(t)をホース全厚さ(T)に対して0.075T≦
t≦0.3Tとしたことにより、万が一内層に油が浸透
した場合でも外層への膨潤を防止しつつ内層の「へた
り」によるシール性の低下を防止できる効果である。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好ましい実施の形
態を示す図で、自動車の自動変速機用作動油の冷却配管
系ホースに適用した場合の例を示している。
態を示す図で、自動車の自動変速機用作動油の冷却配管
系ホースに適用した場合の例を示している。
【0028】一般に自動変速機用作動油の冷却配管系ホ
ースには、最高で140℃程度に加熱された油が流通
し、油圧は最高で1.2MPaにもなる。さらに、ホー
スがエンジンルーム内に配索されるため、ホースの外表
面も高温にさらされる。したがって、ホースには、15
0℃にて1,000時間熱老化後の破裂圧が5.4MP
a以上、また熱老化後の低温中でのシール性(油漏れ圧
力)が0.98MPa以上という高性能が要求される。
同時に、上記自動変速機用作動油として、リン酸エステ
ル系添加剤を含有しアニリン点が60〜90の作動油が
用いられることがあることから、これらの諸要求を同時
に満たすべく本実施の形態では、図1に示すように、ホ
ース1を内側から順に内層2、中間層3、繊維補強層4
および外層5の合計四層構造として、これらを加硫一体
成形した。
ースには、最高で140℃程度に加熱された油が流通
し、油圧は最高で1.2MPaにもなる。さらに、ホー
スがエンジンルーム内に配索されるため、ホースの外表
面も高温にさらされる。したがって、ホースには、15
0℃にて1,000時間熱老化後の破裂圧が5.4MP
a以上、また熱老化後の低温中でのシール性(油漏れ圧
力)が0.98MPa以上という高性能が要求される。
同時に、上記自動変速機用作動油として、リン酸エステ
ル系添加剤を含有しアニリン点が60〜90の作動油が
用いられることがあることから、これらの諸要求を同時
に満たすべく本実施の形態では、図1に示すように、ホ
ース1を内側から順に内層2、中間層3、繊維補強層4
および外層5の合計四層構造として、これらを加硫一体
成形した。
【0029】より具体的な実施例1〜4を比較例ととも
に表1に示す。
に表1に示す。
【0030】実施例1では、ホース1の内径を7.5m
m、外径を15.0mm、内層2の厚さ(肉厚)tを
0.5mmにそれぞれ設定した。内層2のゴム材料とし
ては表2の配合例1のものを使用した。具体的には、内
層2のゴム材料は水素化ニトリルゴムを主成分として、
そのアクリルニトリル含有量が44重量%で、かつヨウ
素価が10(g/100g)のものを使用した。なお、
加硫剤としてジクミルパーキオキサイドを3.2重量%
混入した。また、配合例1のものに代えてアクリルニト
リル含有量およびヨウ素価を変更した配合例2〜4のも
のを用いることも可能である。
m、外径を15.0mm、内層2の厚さ(肉厚)tを
0.5mmにそれぞれ設定した。内層2のゴム材料とし
ては表2の配合例1のものを使用した。具体的には、内
層2のゴム材料は水素化ニトリルゴムを主成分として、
そのアクリルニトリル含有量が44重量%で、かつヨウ
素価が10(g/100g)のものを使用した。なお、
加硫剤としてジクミルパーキオキサイドを3.2重量%
混入した。また、配合例1のものに代えてアクリルニト
リル含有量およびヨウ素価を変更した配合例2〜4のも
のを用いることも可能である。
【0031】一方、中間層3のゴム材料としては表3の
配合例5のものを使用した。具体的には、中間層3のゴ
ム材料はカルボキシル基含有アクリルゴムを主成分とし
て、加硫剤としてアミン化合物を0.5重量%添加した
ものを使用した。また、外層5のゴム材料としては中間
層3と同様の配合例5のものを使用した。
配合例5のものを使用した。具体的には、中間層3のゴ
ム材料はカルボキシル基含有アクリルゴムを主成分とし
て、加硫剤としてアミン化合物を0.5重量%添加した
ものを使用した。また、外層5のゴム材料としては中間
層3と同様の配合例5のものを使用した。
【0032】上記の中間層3および外層5の材料である
配合例5のカルボキシル基含有アクリルゴムは、カルボ
キシル基を含有しない比較配合例(配合例6〜9)のも
のと比較して、特に耐熱老化性および圧縮永久ひずみ率
の面で優れている。
配合例5のカルボキシル基含有アクリルゴムは、カルボ
キシル基を含有しない比較配合例(配合例6〜9)のも
のと比較して、特に耐熱老化性および圧縮永久ひずみ率
の面で優れている。
【0033】なお、表2,3における物性測定のための
試料は、160℃×30分プレス加硫後、175℃×5
時間オーブン加硫したものを使用した。また、耐油性試
験に用いる油は、リン酸エステル系添加剤を含有し、ア
ニリン点が60〜90の自動変速機用作動油を使用し
た。その他の試験方法については、JIS K6301
に準拠して実施した。
試料は、160℃×30分プレス加硫後、175℃×5
時間オーブン加硫したものを使用した。また、耐油性試
験に用いる油は、リン酸エステル系添加剤を含有し、ア
ニリン点が60〜90の自動変速機用作動油を使用し
た。その他の試験方法については、JIS K6301
に準拠して実施した。
【0034】繊維補強層4としては表1に示すように、
1,000デニールのアラミド糸を2本撚りしたものを
打ち数24でブレード編みしたものを使用した。
1,000デニールのアラミド糸を2本撚りしたものを
打ち数24でブレード編みしたものを使用した。
【0035】実施例2では、上記の繊維補強層4とし
て、1,500デニールのポリエステル糸を1本撚りし
たものを打ち数24でブレード編みしたものを使用し、
それ以外のホース寸法およびゴム材料は実施例1のもの
と同じ条件とした。
て、1,500デニールのポリエステル糸を1本撚りし
たものを打ち数24でブレード編みしたものを使用し、
それ以外のホース寸法およびゴム材料は実施例1のもの
と同じ条件とした。
【0036】実施例3では、内層2のゴム材料として表
2の配合例2のものを用い、それ以外のホース寸法およ
び繊維補強層4は実施例1のものと同じ条件とした。な
お、表2から明らかなように、配合例2のゴム材料は配
合例1のものと比較してヨウ素価を10(g/100
g)から25(g/100g)に増やしたものである。
2の配合例2のものを用い、それ以外のホース寸法およ
び繊維補強層4は実施例1のものと同じ条件とした。な
お、表2から明らかなように、配合例2のゴム材料は配
合例1のものと比較してヨウ素価を10(g/100
g)から25(g/100g)に増やしたものである。
【0037】実施例4では、内層2の厚さtを1.2m
mとし、それ以外はすべて実施例1と同じ条件とした。
mとし、それ以外はすべて実施例1と同じ条件とした。
【0038】比較例では、表1から明らかなように中間
層3および外層5として配合例9のものを使用し、それ
以外は実施例1と同じ条件とした。具体的には、配合例
9のゴム材料は、表3から明らかようにビニル基含有ア
クリルゴムを主成分とし、加硫剤として有機過酸化物を
1.5重量%添加したものである。
層3および外層5として配合例9のものを使用し、それ
以外は実施例1と同じ条件とした。具体的には、配合例
9のゴム材料は、表3から明らかようにビニル基含有ア
クリルゴムを主成分とし、加硫剤として有機過酸化物を
1.5重量%添加したものである。
【0039】各実施例1〜4および比較例のそれぞれの
ホースについて、表1に示すように密着性、耐圧性およ
び低温シール性の面から評価した。
ホースについて、表1に示すように密着性、耐圧性およ
び低温シール性の面から評価した。
【0040】密着性については、ホースを長さ25mm
に切断した上で各層間の剥離試験を行い、密着性良好で
部分的に材料破断に至ったものを「〇」、密着性が悪く
いずれかの層間で完全に分離できる状態のものを「△」
とした。
に切断した上で各層間の剥離試験を行い、密着性良好で
部分的に材料破断に至ったものを「〇」、密着性が悪く
いずれかの層間で完全に分離できる状態のものを「△」
とした。
【0041】耐圧性については、長さ300mmのホー
スに上記と同様のリン酸エステル系添加剤を含有しアニ
リン点が60〜90の自動変速機用作動油を封入し、オ
ーブン中で150℃にて1,000時間熱老化後、ホー
ス表面温度を140℃に加熱した状態で加圧し破裂圧力
を測定した。
スに上記と同様のリン酸エステル系添加剤を含有しアニ
リン点が60〜90の自動変速機用作動油を封入し、オ
ーブン中で150℃にて1,000時間熱老化後、ホー
ス表面温度を140℃に加熱した状態で加圧し破裂圧力
を測定した。
【0042】低温シール性は、長さ300mmのホース
にバルジ付きパイプおよび板ばね式クランプを組み付
け、上記と同様の作動油を封入し、オーブン中で150
℃にて規定時間熱老化後、−10℃低温槽内で作動油に
て加圧し、0.98MPaの圧力で油漏れが発生した熱
老化時間を記録した。
にバルジ付きパイプおよび板ばね式クランプを組み付
け、上記と同様の作動油を封入し、オーブン中で150
℃にて規定時間熱老化後、−10℃低温槽内で作動油に
て加圧し、0.98MPaの圧力で油漏れが発生した熱
老化時間を記録した。
【0043】表1から明らかなように、本発明に係る実
施例1〜4のホースは、内層2を形成している水素化ニ
トリルゴムと中間層3および外層5を形成しているアク
リルゴムとの間で良好な密着性を示し、熱老化後の耐圧
性(破壊圧力)の要求性能を満足し、さらに熱老化後の
低温シール性においても油漏れ発生に至る熱老化時間が
比較例に比べて長く、長期にわたって必要十分なシール
性を維持できる。
施例1〜4のホースは、内層2を形成している水素化ニ
トリルゴムと中間層3および外層5を形成しているアク
リルゴムとの間で良好な密着性を示し、熱老化後の耐圧
性(破壊圧力)の要求性能を満足し、さらに熱老化後の
低温シール性においても油漏れ発生に至る熱老化時間が
比較例に比べて長く、長期にわたって必要十分なシール
性を維持できる。
【0044】特に、実施例1,2では、表1,2から明
らかなように、内層2を形成している水素化ニトリルゴ
ムについてそのアクリルニトリル含有量を40重量%以
上とし、実施例1ではヨウ素価を10(g/100g)
以下とし、さらに、内層2の厚さ(肉厚)tをホース全
体厚さTに対して0.075T≦t≦0.3Tに設定し
ているため、実施例3,4に比べて油漏れ発生熱老化時
間が長く、シール性能が一段と向上していることがわか
る。
らかなように、内層2を形成している水素化ニトリルゴ
ムについてそのアクリルニトリル含有量を40重量%以
上とし、実施例1ではヨウ素価を10(g/100g)
以下とし、さらに、内層2の厚さ(肉厚)tをホース全
体厚さTに対して0.075T≦t≦0.3Tに設定し
ているため、実施例3,4に比べて油漏れ発生熱老化時
間が長く、シール性能が一段と向上していることがわか
る。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【図1】本発明の実施の形態を示す耐油性ホースの構成
説明図。
説明図。
1…耐油性ホース 2…内層 3…中間層 4…繊維補強層 5…外層
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆 千葉県千葉市稲毛区長沼町330番地 鬼怒 川ゴム工業株式会社内 (72)発明者 大西 達海 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 太田 智仁 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 鈴木 広志 埼玉県入間市新光235番地 帝都ゴム株式 会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも二層以上の積層構造である耐
油性ホースにおいて、 内層が水素化ニトリルゴムの配合物にて形成されるとと
もに、内層の外側の外層がカルボキシル基を含有するア
クリルゴムの配合物にて形成されてなり、 それらの内外層を加硫成形して一体化したことを特徴と
する耐油性ホース。 - 【請求項2】 内層と外層との間に繊維補強層が介装さ
れていて、内層と繊維補強層および外層の三者を加硫成
形して一体化したことを特徴とする請求項1に記載の耐
油性ホース。 - 【請求項3】 内層の水素化ニトリルゴムのアクリルニ
トリル含有量が30重量%以上であることを特徴とする
請求項1または2に記載の耐油性ホース。 - 【請求項4】 内層の水素化ニトリルゴムのヨウ素価が
30(g/100g)以下であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の耐油性ホース。 - 【請求項5】 内層の水素化ニトリルゴムが、少なくと
も有機過酸化物加硫剤を配合した配合物であることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐油性ホー
ス。 - 【請求項6】 内層の厚さ(t)がホース全厚さ(T)
に対して0.075T≦t≦0.3Tであることを特徴
とする請求項1〜5のいずれかに記載の耐油性ホース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13090498A JPH11325332A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 耐油性ホース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13090498A JPH11325332A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 耐油性ホース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11325332A true JPH11325332A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15045453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13090498A Pending JPH11325332A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 耐油性ホース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11325332A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002181249A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-06-26 | Tokai Rubber Ind Ltd | ホース |
| JP2003074758A (ja) * | 2001-09-04 | 2003-03-12 | Tokai Rubber Ind Ltd | ホース |
| EP1348538A1 (en) * | 2002-03-28 | 2003-10-01 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Heat resistant fuel hose |
| US6867263B2 (en) | 2002-03-28 | 2005-03-15 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Method of vulcanized bonding of heat-resistant rubber |
| WO2006035892A1 (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-06 | Zeon Corporation | ゴム積層体 |
| JP2012135976A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Nippon Zeon Co Ltd | ゴム積層体 |
-
1998
- 1998-05-14 JP JP13090498A patent/JPH11325332A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002181249A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-06-26 | Tokai Rubber Ind Ltd | ホース |
| JP2003074758A (ja) * | 2001-09-04 | 2003-03-12 | Tokai Rubber Ind Ltd | ホース |
| EP1348538A1 (en) * | 2002-03-28 | 2003-10-01 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Heat resistant fuel hose |
| US6867263B2 (en) | 2002-03-28 | 2005-03-15 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Method of vulcanized bonding of heat-resistant rubber |
| US6920901B2 (en) | 2002-03-28 | 2005-07-26 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Heat resistant fuel hose |
| WO2006035892A1 (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-06 | Zeon Corporation | ゴム積層体 |
| JP2012135976A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Nippon Zeon Co Ltd | ゴム積層体 |
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