JP2003292318A - 活性炭の製造方法 - Google Patents

活性炭の製造方法

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JP2003292318A
JP2003292318A JP2002046805A JP2002046805A JP2003292318A JP 2003292318 A JP2003292318 A JP 2003292318A JP 2002046805 A JP2002046805 A JP 2002046805A JP 2002046805 A JP2002046805 A JP 2002046805A JP 2003292318 A JP2003292318 A JP 2003292318A
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plastics
activated carbon
dry distillation
waste
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Takashi Anyashiki
孝思 庵屋敷
Jun Ishii
純 石井
Toshihiko Okada
敏彦 岡田
Tatsuro Ariyama
達郎 有山
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JFE Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック類の炭化を促進して活性炭の収
率を向上させる共炭化による活性炭の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 可燃性廃棄物にプラスチック類を所定の
比率で添加した後、乾留して共炭化させることを特徴と
する活性炭の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可燃性廃棄物を用
いて活性炭を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】可燃性廃棄物を原料に活性炭を製造する
技術は数々提案されている。例えば、原料として、おか
ら、厨芥、汚泥、古紙等が提案されており、例えば特開
平7−242406には紙類からの炭状物質の製造方法
について記述されている。この技術は、古紙等の紙類を
綿状あるいは切断後、無酸素状態で加熱することにより
炭状物質を得る技術であり、この炭状物質は吸着剤への
利用も可能と記されている。
【0003】しかしながら、従来の可燃性廃棄物を無酸
素状態で加熱する乾留方法では、得られた活性炭の収率
が低い上に、活性炭の比表面積が小さくて吸着性が低い
などの問題があった。一般に活性炭の吸着性能を向上さ
せるために比表面積を上げると、活性炭原料の歩留が低
下して、活性炭の収率は低下する。特に、可燃性廃棄物
の一種であるプラスチック類は、乾留中に揮発するため
乾留処理後に残存する炭素量が少なく、活性炭の収率が
低いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プラスチッ
ク類の炭化を促進して活性炭の収率を向上させる共炭化
による活性炭の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明者らは鋭意研究した結果、プラスチック類を
単独で乾留せずに、木および/または紙類などの可燃性
廃棄物にプラスチック類を添加して乾留することで、プ
ラスチック類の炭化が促進されることを見出した。すな
わち、可燃性廃棄物(一般に有機性炭化水素化合物)と
プラスチック類(一般に合成樹脂類)とを一定の比率で
混合して乾留すると、後述する共炭化現象によりプラス
チック類の炭化が促進され、通常の乾留法では得られな
い高い収率を達成することができる。
【0006】なお、有機性炭化水素化合物とは、例えば
300℃〜800℃の乾留温度で単独で乾留した際に、
乾留後に含有する固定炭素が10重量%以上のものを指
す。また合成樹脂類とは、同様の乾留条件で単独で乾留
した際に、乾留後に含有する固定炭素が5重量%以下の
ものを指す。そして前述したように、両者を一緒に乾留
すると共炭化現象を起こすものを指す。
【0007】すなわち、本発明によれば、有機性炭化水
素化合物に合成樹脂類を添加した後、乾留して共炭化さ
せることを特徴とする活性炭の製造方法が提供される。
【0008】また、本発明によれば、可燃性廃棄物にプ
ラスチック類を所定の比率で添加した後、乾留して共炭
化させることを特徴とする活性炭の製造方法が提供され
る。
【0009】本発明においては、可燃性廃棄物がごみを
固形化したものであることが好ましい。
【0010】また本発明においては、可燃性廃棄物が木
および/または紙類であることが好ましい。
【0011】また本発明においては、可燃性廃棄物が、
とうもろこし芯部の粉砕物、コーヒー滓などの食品廃棄
物であることが好ましい。
【0012】また本発明においては、プラスチック類
を、全体の5〜50重量%となるように添加することが
好ましい。
【0013】さらに本発明においては、プラスチック類
を、全体の5〜30重量%となるように添加することが
好ましい。
【0014】また本発明においては、可燃性廃棄物に前
記プラスチック類を添加した後、乾留前に混合すること
が好ましい。
【0015】さらに本発明においては、乾留工程におい
て二段乾留を行うことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、詳細に説明する。本発明で用いる可燃性廃棄物には
木類(含む竹)、古紙等の紙類、プラスチック類などが
含まれる。さらに、きのこなどの培養土として用いられ
るとうもろこし芯部の粉砕物、コーヒー滓などの食品廃
棄物も可燃性廃棄物に含まれる。プラスチック類以外
は、単体を原料として使用することができるが、混合物
としても使用することができる。
【0017】特に可燃性廃棄物として、これらのごみを
固形化したもの、例えば、ごみ固形燃料(RDF:Refuse De
rived Fuel)を用いることが好ましい。RDFは可燃物と
不燃物とから構成され、可燃物は木、紙類、プラスチッ
ク類が主体であり、不燃物は金属、砂などである。可燃
成分と不燃成分の比率はRDFの種類(原料となるごみ
の質)に大きく依存するが、本発明では可燃成分を利用
するので、可燃成分を多く含むRDFを原料にすること
が好ましい。一般廃棄物や産業廃棄物を固形化したRD
Fの大きさは、大きいもので直径30mmから、小さいも
ので5mm程度の円柱状のものまであり、貯蔵性や搬送
性に優れる。また、その製造工程において石灰類を添加
することで臭気の問題も解決される。食品廃棄物のとう
もろこし芯部の粉砕物、コーヒー滓はそのもの自身粗破
砕されたものなので、事前に造粒などを行う必要はない
が、水分を多く含むため、乾留処理する前にある程度、
水分を取除いた方が効率的に炭化が進行する。また、品
質の比較的安定した混合物を原料とすれば、性能の安定
した活性炭を容易に製造することが可能となる。
【0018】以上のような可燃性廃棄物に、プラスチッ
ク類を所定の比率で添加する。または、可燃性廃棄物
を、木、紙類、プラスチック類などに分別した後、ある
いは個々に分別された木、紙類、プラスチック類など
に、木および/または紙類に、プラスチック類を所定の
比率で添加する。そして好ましくは均一に混合して、乾
留用の原料とする。具体的には、例えば可燃性廃棄物と
プラスチック類とを所定の比率で解砕機に入れて解砕
し、破砕機で破砕した後、造粒機で一定の大きさに成型
して乾留用の原料とする。
【0019】乾留処理後の活性炭に高比表面積が望めな
い可燃性廃棄物を原料として使用する場合は、このよう
な可燃性廃棄物と、木あるいは紙類のように乾留処理に
より高比表面積が期待される可燃性廃棄物とを混合して
使用することができる。混合する際、目的とする活性炭
の比表面積が得られるようにその混合比率を調整する。
そして、得られた混合物に所定の比率でプラスチック類
を添加することができる。
【0020】プラスチック類の添加量は、得られる活性
炭の比表面積を損なわない程度に上限が定められる。た
とえば、主原料が紙類の場合には、特にプラスチック類
が全体の5〜30重量%となるように行うことが好まし
く、より好もしくは10〜25重量%となるように行
う。または、紙類:プラスチックg類=95:5〜7
0:30(重量%)となるように添加することが好まし
く、より好ましくは紙類:プラスチック類=90:10
〜75:25(重量%)となるように添加する。
【0021】また、主原料が木類の場合には、特にプラ
スチック類が全体の5〜50重量%となるように行うこ
とが好ましく、より好ましくは10〜45重量%となる
ように行う。または、木類:プラスチック類=95:5
〜50:50(重量%)となるように添加することが好
ましく、より好ましくは木類:プラスチック類=90:
10〜55:45(重量%)となるように添加する。
【0022】プラスチック類の比率が5重量%未満であ
ると、乾留後に残存する炭化物量が可燃性廃棄物のみの
場合と変わらずプラスチック類を添加した効果が低いた
め、添加した後の解砕、破砕工程が無駄となる。また、
主原料が紙類の場合にはプラスチック類の比率が30重
量%を超えると、主原料が木類の場合にはプラスチック
類の比率が50重量%を超えると、炭化物の比表面積が
小さくなる可能性があるため最終製品である活性炭の性
状が悪くなる。このように可燃性廃棄物とプラスチック
類を混合する際には所定の比率で混合することが重要で
ある。
【0023】可燃性廃棄物にプラスチック類を混合して
一緒に乾留することによって、乾留中に共炭化現象が生
じ、それぞれを単独で乾留した場合と比べて炭化物量や
炭化物中の炭素質の比率を高くすることができる。共炭
化現象とは、乾留などの昇温工程によりガス化した炭素
系化合物(プラスチック類、油など)が、乾留雰囲気中
の固形炭素(可燃性廃棄物から生じた炭素など)に接触
し、再結晶化する現象である。この現象の結果、単独で
乾留するとガス化して揮発してしまうため炭化しにくい
プラスチック類の炭化が促進される。このように、共炭
化現象を乾留工程に用いることで、通常の乾留法では得
られない高い収率を達成することができる。この共炭化
現象は、プラスチック類と可燃性廃棄物が隣接している
方が効果は顕著であり、プラスチック類と可燃性廃棄物
は造粒機等で一定の大きさに成型して乾留用の原料とす
ることができる。また、造粒することで、ロータリーキ
ルンでの乾留の際、プラスチック類の炉壁への付着、原
料閉塞を抑制することができる。
【0024】以上のように作製した可燃性廃棄物とプラ
スチック類とからなる混合物を乾留して、活性炭を製造
する。乾留は予備乾留を含む二段乾留であることが好ま
しい。本発明における共炭化現象は一段目の予備乾留の
ときに生じる。以下、二段乾留について説明するが、予
備乾留を省いた二段目の乾留のみによっても活性炭を製
造できることは言うまでもない。
【0025】二段乾留においては、原料である混合物を
例えば300℃〜800℃の温度で予備乾留した後、さ
らに例えば600℃〜1000℃の温度で二段目の乾留
を行う。
【0026】予備乾留、二段目の乾留処理とも不活性雰
囲気で行う。乾留時に酸素が存在しても良いが、不活性
雰囲気で処理することにより炭素質の燃焼を制御できる
ので好ましい。また前述したように、可燃性廃棄物とプ
ラスチック類とを特定比率で混合することによって共炭
化現象が生じるため、不活性雰囲気で乾留することが好
ましい。さらに不活性雰囲気で乾留することにより、ダ
イオキシンの生成を抑制することができる。
【0027】予備乾留炉、乾留炉としては、一般的な工
業炉が利用できる。例えば、ロータリーキルン、流動床
炉、コークス炉、連続式炭化炉、バッチ式炭化炉などが
利用できる。
【0028】予備乾留温度は、予備乾留後の成形性、二
段目の乾留後の活性炭性状等から、300℃以上で80
0℃以下とするのが好ましく、特に400℃以上で70
0℃以下とするのが好ましい。300℃未満では、二段
目の乾留工程において未燃物が揮発し、活性炭の強度が
得られない。また、予備乾留温度が800℃を超える
と、可燃性廃棄物の種類によっては予備乾留後の炭化物
の比表面積が小さくなるため、活性炭としての製品性状
が悪くなる。
【0029】予備乾留工程を設けることにより、可燃性
廃棄物の種類、季節によるごみ組成変動に対し、安定し
た活性炭製品を製造することが可能となる。また、原料
に含まれるプラスチック類中に含まれる塩化ビニル樹脂
は、予備乾留温度と時間の操作により、溶融あるいは分
解して脱塩化水素が起こる。脱塩素化した樹脂はチャー
化し、次工程の乾留処理によって炭化する。なお前述し
たように、ガス化した樹脂の一部あるいは溶融した樹脂
の一部は共炭化現象により再結晶化するため、予備乾留
後の炭化物量が増加する。
【0030】予備乾留によって得られた予備炭化物は、
ほぼ予備炭化前の形状を保持し、粒状の活性炭として利
用できるが、予備炭化物を簡便な粉砕工程によって粉砕
したのち一般的な成型機を用いて成型することによっ
て、最終的な製品炭化物を粒状活性炭として使用できる
ようにしても良い。成型機としては例えば、リングダイ
式圧縮成型機、フラットダイ式圧縮成型機、二軸押出成
型機、ブリケットマシーンなどを用いることができる。
特に、ブリケット成型機を用いてブリケットすることが
好ましい。予備炭化物は乾留前の原料と比べて粉砕しや
すいため、予備乾留後に粉砕工程を設けることで、粉砕
に必要な動力が少なくなる。また粉砕後に成型工程を設
けることで、可燃性廃棄物が様々な粒径のRDFなどで
あっても、目的に合った粒状活性炭を製造することが可
能となる。その結果、利用する際の制限が小さくなり、
水処理用、ガス処理用としていろいろな分野で利用でき
る。さらに、予備炭化物を粉砕工程によって微粒化する
ことで、後述するバインダーの分散性が成型工程におい
て向上するため、最終的な粒状活性炭の物理的強度を増
加させることができる。
【0031】前述したように、予備乾留後の炭化物を成
型する前に、バインダー、および石炭またはコークスを
添加しても良い。こうすることにより、予備炭化物を成
型した後の冷間強度を向上できるだけでなく、二段目の
乾留後の活性炭強度までも向上させることができる。ま
た可燃性廃棄物の種類、季節によるごみ組成変動に対
し、性状の安定した活性炭を製造することが可能とな
る。さらにバインダーの添加により、活性炭中の灰成分
含有量を低下させ、結果的に活性炭の吸着性能を向上で
きる。
【0032】バインダーの具体例を例示すれば、無機系
バインダーとしてはセメントなど、また有機系バインダ
ーとしてはコールタール系の重油質、ピッチ、石炭液化
油、特定の油系からの石油系の減圧残油、エチレンボト
ム油、改質油などが挙げられる。これらの油の何れか、
あるいは混合物であっても良い。添加量は目的強度によ
って異なるが、予備炭化物に対して5重量%〜30重量
%が好ましく、特に8重量%〜25重量%が好ましい。
なお、バインダー添加量が同じであっても、予備炭化物
の粒度によってバインダーの分散性が異なるため、バイ
ンダー添加量は予備炭化物の粒度によって異なる。
【0033】石炭としては、粘結炭、微粘結炭または強
粘結炭が好ましく、その中でも特に流動性の高いものが
好ましい。また石炭は、添加前に所定の粒度に粉砕して
おくことが好ましい。
【0034】添加量はバインダー添加量などに依存して
異なるが、予備炭化物に対して5重量%〜30重量%が
好ましく、特に8重量%〜25重量%が好ましい。
【0035】以上のように必要に応じて成型した予備炭
化物に、二段目の乾留工程を施して活性炭を製造する。
なお前述したように、可燃性廃棄物とプラスチック類と
からなる乾留用原料に対して、予備乾留を省いてこの二
段目の乾留工程のみを施しても活性炭を製造できる。
【0036】二段目の乾留温度は、600℃以上で10
00℃以下が好ましく、特に700℃以上で900℃以
下が好ましい。600℃未満では活性炭としての性能が
得られない。また1000℃を超えると、活性炭の性能
向上が飽和状態に達し、投入熱量に見合った効果が得ら
れないのみならず、一部灰成分の溶融による活性炭品質
の低下が発生する可能性がある。乾留時間は乾留温度と
原料粒径によって異なるが、乾留温度700℃の場合
は、最低30分程度、乾留温度900℃の場合は、最低
20分程度必要である。なお、ここでいう乾留時間と
は、キルン等の乾留炉内部の原料が乾留温度に達してか
らの有効滞留時間を指す。
【0037】なお、乾留時に水蒸気等による賦活処理を
施しても良い。具体的には、乾留処理を水蒸気存在下で
行っても良い。賦活処理により、炭化物の比表面積や細
孔容積が大きくなって活性炭の吸着性能を向上させるこ
とができる。ただし、炭化物中の灰分が多い場合は炭素
質の消費により、物理的強度が低下する場合があるため
注意が必要である。
【0038】さらに、乾留時に生成する可燃性の乾留ガ
スを乾留用熱源として利用しても良い。このようにすれ
ば、乾留ガスを乾留プロセスの系内で有効利用できるの
で好ましい。また、乾留プロセスから排出されるガス量
が少なくなるので、これらのガスの清浄化設備を小型化
できる。さらに乾留ガスを、隣接する各種プロセス用の
エネルギー源として供給することも可能である。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0040】本発明に係る製造方法を用いて、木・紙類
とプラスチック類とから二段階乾留により活性炭を製造
した。図1に、本実施例で用いた活性炭の製造フローの
概略図を示す。木・紙類ごみピット1およびプラスチッ
ク類ごみピット2を所定の比率で解砕機3に入れ、破砕
機4を通した後、ベルトコンベアー5で搬送し、途中、
磁選機6を通過させて磁性物を除去する。その後、風力
選別機7を通して非磁性金属その他重量物を除去した
後、分離機8、貯留槽9を通して、造粒機10によって
所定の固形サイズに成型する。成型された固形物Aは、
ベルトコンベアー25によって固形物受入れホッパー1
1に搬送し、そこで所定量の貯蔵が可能である。
【0041】得られた固形物Aをロータリーキルンから
なる予備乾留炉12に供給する。得られた予備炭化物を
粉砕機13で簡易粉砕して微粒化し、風力選別機14に
て再度、非鉄、金属を除去後、篩15を通してベルトコ
ンベアー26によって計量ホッパー17に搬送する。そ
の後、ベルトコンベアー27によってミキサー18に送
り、そこでバインダー供給タンク19から供給されるバ
インダーと十分に混合する。混合物をブリケット成型機
20により成型した後、篩21により粉状物を除去す
る。なお、篩15にて選別された粒径の大きな予備炭化
物は、再度、粉砕機13に送って微粒化する。
【0042】得られた成型物Bをロータリーキルンから
なる乾留炉22によって乾留する。乾留物を製品クーラ
ー23によって所定の温度まで冷却した後、目的とする
活性炭28が得られる。乾留炉22、製品クーラー23
内で発生した粉状物Cは再生粉ホッパー16に送って、
成型用原料として使用する。
【0043】表1に、予備乾留に使用した木(含む竹)
・紙/プラスチック類、木+とうもろこし/プラスチッ
ク類、紙+コーヒー滓/プラスチック類の混合比率を示
す。
【0044】
【表1】
【0045】また表1および図2に、予備乾留時の炭化
歩留りを測定した結果の一例を示す。予備乾留温度:7
00℃、乾留時間:700℃で30分間保持の条件で行
った結果である。炭化歩留りとは、乾留前の原料の重量
に対する乾留後に得られた炭化物の重量の比である。
【0046】表1および図2から明らかなように、主原
料が紙類である混合物の場合、プラスチック類の添加率
が全体の30重量%までならば、また主原料が木類(含
む竹)である混合物の場合、プラスチック類の添加率が
全体の50重量%までならば、それぞれ混合物全体の炭
化歩留りが低下せず、紙類・木類だけでなくプラスチッ
ク類も一緒に炭化(共炭化)することが分かる。
【0047】なお加成性ラインとして示した点線は、紙
類とプラスチック類、および木類とプラスチック類の各
混合物の炭化歩留りを、紙類、木類、プラスチック類を
それぞれ単独で乾留したときの各炭化歩留りを合計して
求めたものである。ただし、紙類と木類のみが炭化し、
プラスチック類は全く炭化しないとしている。プラスチ
ック類が炭化しないため、各加成性ラインが示すよう
に、プラスチック類の添加率の増加とともに各混合物の
炭化歩留りは0%に向かって直線的に減少する。この加
成性ラインと実施例の測定結果との比較から、本発明に
おけるプラスチック類の炭化促進の効果が明らかであ
る。
【0048】さらに表1および図3に、予備炭化物の比
表面積を測定した結果の一例を示す。比表面積はBET
法により測定した。表1および図3から明らかなよう
に、主原料が紙類の混合物の場合、プラスチック類の添
加率が全体の30重量%までならば、また主原料が木類
の混合物の場合、プラスチック類の添加率が全体の50
重量%までならば、それぞれの予備炭化物の比表面積が
高く、すなわちポーラス形状をなし、活性炭に適した良
好な性状を示すことが分かる。
【0049】また表1から明らかなように、主原料が紙
類の混合物におけるプラスチック類の添加率が5〜30
重量%の場合、予備乾留前の成型性は良好または非常に
良好であることが分かる。また主原料が木類の混合物に
おけるプラスチック類の添加率が50重量%以下の場
合、予備乾留前の成型性は非常に良好であることが分か
る。
【0050】表2に、乾留条件、配合比率、成型条件、
および製品性状を示す。表1に示した木・紙類/プラス
チック類の混合成型物の原料A〜Dを使用して、表2に
示した各条件のもと、図1に示した製造フローで活性炭
を製造した。なお、強度は圧漬強度を指標とした。
【0051】
【表2−1】
【0052】
【表2−2】
【0053】表2の結果から明らかなように、得られた
活性炭の製品性状は、圧潰強度、比表面積とも十分に高
いことが分かる。
【0054】また表3は、比較例として、本発明に係る
製造条件を満たさない条件で製造した活性炭についての
乾留条件、配合比率、成型条件、および製品性状であ
る。
【0055】
【表3】
【0056】表3から明らかなように、製品性状である
圧潰強度、比表面積のうち少なくとも一方が不十分であ
ることが分かる。以上のようにして、本発明の効果が確
認された。
【0057】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の共炭化
によりプラスチック類の炭化が促進され、活性炭を高い
収率で製造することが可能である。また同時に、品質の
安定した性能の優れた活性炭を製造することもできる。
さらに本発明では、加熱によりそのほとんどがガス化を
生じるプラスチック類の一部を固定炭素として残留さ
せ、機能材として使用することができる再資源化技術で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた活性炭の製造フローを示す図。
【図2】実施例における予備乾留時の炭化歩留りの測定
結果の一例を示す図。
【図3】実施例における予備炭化物の比表面積の測定結
果の一例を示す図。
【符号の説明】
1…木・紙類ごみピット 2…プラスチック類ごみピット 3…解砕機 4…破砕機 5、25、26、27…ベルトコンベアー 6…磁選機 7、14…風力選別機 8…分離機 9…貯留槽 10…造粒機 11…固形物受入れホッパー 12…予備乾留炉 13…粉砕機 15、21…篩 16…再生粉ホッパー 17…計量ホッパー 18…ミキサー 19…バインダー供給タンク 20…ブリケット成型機 22…乾留炉 23…製品クーラー 24…冷却塔 28…活性炭 A…固形物 B…成型物 C…粉状物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 11/12 C10B 53/00 A C10B 53/00 B 53/02 53/02 57/02 57/02 B09B 3/00 ZAB (72)発明者 岡田 敏彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 有山 達郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA04 AA07 AA12 BA06 CA15 CA26 CC17 DA03 DA10 4F301 CA09 CA25 CA52 CA71 4G046 HA01 HA03 HA09 HC16 4H012 HA03 HB03 JA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性炭化水素化合物に合成樹脂類を添
    加した後、乾留して共炭化させることを特徴とする活性
    炭の製造方法。
  2. 【請求項2】 可燃性廃棄物にプラスチック類を所定の
    比率で添加した後、乾留して共炭化させることを特徴と
    する活性炭の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記可燃性廃棄物がごみを固形化したも
    のであることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記可燃性廃棄物が木および/または紙
    類であることを特徴とする請求項2または3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記可燃性廃棄物が、とうもろこし芯部
    の粉砕物、コーヒー滓などの食品廃棄物であることを特
    徴とする請求項2または3記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記プラスチック類を、全体の5〜50
    重量%となるように添加することを特徴とする請求項2
    ないし5いずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記プラスチック類を、全体の5〜30
    重量%となるように添加することを特徴とする請求項2
    ないし5いずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記可燃性廃棄物に前記プラスチック類
    を添加した後、乾留前に混合することを特徴とする請求
    項2ないし7いずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記乾留工程において二段乾留を行うこ
    とを特徴とする請求項2ないし8いずれか1項記載の方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101991066B1 (ko) * 2018-10-24 2019-06-19 김재준 활성탄 제조 방법
KR101991070B1 (ko) * 2018-10-24 2019-09-30 김재준 활성탄 제조 방법

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