JP2003292335A - ガラス繊維巻取りチューブ - Google Patents
ガラス繊維巻取りチューブInfo
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Abstract
抑制することが可能で、破断や着色が発生し難く、再使
用回数を増加させて廃棄物の減量を図ることも可能なガ
ラス繊維巻取りチューブを提供すること。 【解決手段】 合成繊維不織布筒状体と、該筒状体の内
面に1又は2以上の接合部材により一端が固定された紙
製シートと、を備えるガラス繊維巻取りチューブであっ
て、前記紙製シートは、前記合成繊維不織布筒状体の内
面を沿うようにしてロール状に巻かれており、前記紙製
シートの他端は前記一端に内接していることを特徴とす
るガラス繊維巻取りチューブ。
Description
ンド等のガラス繊維を巻き取るためのガラス繊維巻取り
チューブに関する。
維製品の製造工程において、ガラス繊維フィラメントを
集束剤で複数本集束したガラス繊維束(ガラス繊維スト
ランド等)を巻取るために、巻き取りコレットに装着し
て使用されるものである。ガラス繊維巻取りチューブは
巻取り終了後抜き取られ、ガラス繊維束が円筒状に巻き
取られた巻取り体が得られる。そして、この巻取り体の
内面からガラス繊維束を解舒して、ガラス繊維チョップ
ドストランドやガラス繊維ロービング等のガラス繊維製
品が製造され、抜き取られたガラス繊維巻取りチューブ
は、新たなガラス繊維束を巻取るために再使用される。
チューブとしては、紙製の巻取りチューブが広く用いら
れており、近年では合成繊維不織布の巻取りチューブ
(実公平2−40051号公報)も考案されている。
たような公知のガラス繊維巻取りチューブは以下のよう
な問題点を有していた。
りチューブに巻き取られる時点では、集束剤の乾燥が完
全に終了していないのが通常であるために、紙製の巻取
りチューブにおいては、集束剤に含まれる水や有機溶剤
により巻取りチューブが傷んで破断したり、巻取りチュ
ーブとガラス繊維が集束剤で接着して巻取りチューブの
抜き取り時に表面荒れを生じることがあった。したがっ
て、巻取りチューブの再使用可能な回数が少なくなると
いう問題があった。また、破断した巻取りチューブは廃
棄が必要となるため、廃棄物の減量を図ることが困難で
あった。
漂白の紙からなるものが多いために、集束剤中の水や有
機溶剤により紙の有色成分が抽出され、ガラス繊維束を
汚染することがあった。
ーブは、実公平2−40051号公報で提案されている
2層化を行った場合であってもチューブとしての強度が
不足し、充分な強度でガラス繊維束を巻取ることが困難
であった。したがって、巻取りチューブを引抜いた後の
巻取り体の型崩れが生じていた。
されたものであり、強度が高く、抜き取り後のガラス繊
維巻取り体の型崩れを抑制することが可能で、集束剤に
含まれる水や有機溶剤によっても破断や着色が発生し難
く、再使用回数を増加させて廃棄物の減量を図ることも
可能なガラス繊維巻取りチューブを提供することを目的
とする。
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、筒状体の内面にロ
ール状のシートを設けた多層構造の巻取りチューブによ
り、上記問題点が解決可能であることを見出し、本発明
を完成させた。
ーブは、合成繊維不織布筒状体と、該筒状体の内面に1
又は2以上の接合部材により一端が固定された紙製シー
トと、を備えるガラス繊維巻取りチューブであって、上
記紙製シートは、上記合成繊維不織布筒状体の内面を沿
うようにしてロール状に巻かれており、上記紙製シート
の他端は上記一端に内接していることを特徴とするもの
である。
た、合成繊維不織布筒状体と、該筒状体の内面に1又は
2以上の接合部材により一端が固定された紙製シート
と、を備えるガラス繊維巻取りチューブであって、上記
紙製シートは、上記合成繊維不織布筒状体の内面を沿う
ようにしてロール状に巻かれており、上記紙製シートの
他端は前記一端と上記合成繊維不織布筒状体との間隙に
挿入されていることを特徴とするものである。
成繊維不織布筒状体の内面にロール状の紙製シートが形
成されていることから、巻取りチューブ全体としての強
度を高めることができ、抜き取り後のガラス繊維巻取り
体の型崩れを抑制することが可能になる。また、ガラス
繊維を巻取る場合において、未乾燥の集束剤の付着した
ガラス繊維は合成繊維不織布筒状体と接触し、紙製シー
トとは直接接触しないことから、集束剤に含まれる水や
有機溶剤によって巻取りチューブの破断や着色が発生し
難くなる。そして、未乾燥の集束剤で合成繊維不織布筒
状体との接着が生じた場合であっても、紙製シートに比
べて合成繊維不織布筒状体に対する集束剤の接着力は低
いために、巻取りチューブの抜き取り時に合成繊維不織
布筒状体の表面荒れが防止される。
都合が生じた場合に、接合部材を脱着し、不都合が生じ
た筒状体を交換して再使用することが可能であるため、
再使用回数を増加させて廃棄物の減量を図ることが可能
になる。
ては、上記接合部材は、上記ガラス繊維巻取りチューブ
の端部に設けられていることが好ましい。係る構成によ
り、接合部材とガラス繊維の接触を防止できるので、ガ
ラス繊維を傷めることが少なくなるとともに、接合部材
を通して集束剤の水や有機溶剤成分が紙製シートに到達
し難くなり、着色が防止される。
は、シート状合成繊維不織布の両端を重ね合わせてなる
円筒状不織布の重ね合わせ部を部分的に接着することに
より、上記円筒状不織布の内面側の末端に未接着部分を
形成せしめた筒状体である、ことが好ましい。
とにより、合成繊維不織布筒状体におけるガラス繊維と
の接触面に汚れや毛羽立ち等が生じてきた場合に、合成
繊維不織布筒状体を切断して裏返し、ガラス繊維との非
接触面が外面になるようにして、切断により生じた一端
と未接着部分とを接着することにより、外面が清浄な筒
状体を再生することができる。このようにして合成繊維
不織布筒状体の外面及び外面の両面を使用することによ
り、再使用可能回数を増加させることができ、廃棄物の
減量を図ることも可能になる。
記紙製シートの内面に、外面が接するように前記接合部
材で固定された合成繊維不織布筒状体を更に備えること
が好ましい。
不織布筒状体が設置され、接合部材により接合されてい
ることにより、合成繊維不織布筒状体に比べて耐久性に
劣る紙製シートに破断等が生じても、2つの合成繊維不
織布筒状体に挟まれて保持されることから、紙製シート
を交換することなくガラス繊維巻取りチューブを使用し
続けることができる。したがって、再使用可能回数を顕
著に増加させることが可能になり、廃棄物の発生が特に
効率的に抑制される。
に固定された上記合成繊維不織布筒状体は、シート状合
成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね合わせ、重ね合
わせ部を部分的に接着して得られる筒状体であって、内
面側又は外面側の末端に未接着部分を有する筒状体であ
ることが好ましい。
定された合成繊維不織布筒状体の内面に汚れや毛羽立ち
等が生じてきた場合に、これを切断して裏返し、紙製シ
ートとの接触面が内面になるようにして、切断により生
じた一端と未接着部分とを接着することにより、筒状体
を再生することができる。このようにして合成繊維不織
布筒状体の内面及び外面の両面を使用することが可能に
なり、再使用可能回数を増加させることができ、廃棄物
の減量を図ることも可能になる。
されている上記合成繊維不織布筒状体は、外面及び/又
は内面がエンボス加工された筒状体であることが好まし
い。係る加工がなされていることによりガラス繊維の型
崩れを効果的に防止することができるため、ガラス繊維
巻取りチューブを不良品のために無駄に使用することが
なくなり、全体としてガラス繊維巻取りチューブの使用
回数を向上させることができる。
織布筒状体と、該筒状体の内面に固定された上記紙製シ
ートとの間に、耐水性フィルムを備えることが好まし
い。かかる構成により紙製シートと集束剤中の水や有機
溶剤との接触が防止されるために、ガラス繊維巻取りチ
ューブの再使用可能回数を増加することができ、廃棄物
の減量を図ることが可能になる。なお、耐水性フィルム
としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムが挙げられ
る。
明に係るガラス繊維巻取りチューブの好適な実施形態
(第1〜第5実施形態)について詳細に説明する。
1(a)は、本発明のガラス繊維巻取りチューブの第1
実施形態を示す斜視図であり、図1(b)は当該第1実
施形態の側面図である。両図に示すガラス繊維巻取りチ
ューブ1は、合成繊維不織布筒状体14と、該筒状体の
内面に接合部材16により一端が固定された紙製シート
12とを備えており、紙製シート12は、合成繊維不織
布筒状体14の内面を沿うようにしてロール状に巻かれ
ており、紙製シート12の他端は上記一端に内接してい
る。また、接合部材16はガラス繊維巻取りチューブ1
の端部の2箇所に設けられ、紙製シート12及び合成繊
維不織布筒状体14を固定している。かかるガラス繊維
巻取りチューブ1においては、ガラス繊維は2つの接合
部材16の間で巻き取られるために、巻き取られるガラ
ス繊維と接合部材16とは接触しないようになってい
る。
合成繊維不織布筒状体14よりも剛性が高い筒状体であ
る。紙製シートは、板紙等の強度の高い紙からなるもの
であることが好ましく、紙は未漂白であっても漂白され
ていてもよい。また、紙の厚さは0.4〜1.2mmで
あることが好ましく、0.5〜0.9mmであることが
より好ましい。紙の厚さが0.4mm未満であるとき
は、剛性が不充分で上記試験で円筒形状を保てなくなる
傾向があり、ガラス繊維巻取りチューブを抜き取った後
の巻取り体の型崩れが生ずる場合がある。
スーパーKライナーなどの板紙が挙げられる。
考慮すると、紙製シート12をロール状にしたときの内
径は、巻取りコレットの外径より1.0〜2.0mm程
度大きくすることが好ましい。
体14は紙製シート12よりも剛性が低い筒状体であ
る。合成繊維不織布筒状体を構成する樹脂の種類は任意
であるが、熱可塑性樹脂であることが好ましい。また、
軟化点が130℃以上の樹脂が好ましい。このような樹
脂としては、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン、レ
ーヨンが例示可能である。また、合成繊維不織布筒状体
は、密度200〜400g/m3(更には220〜35
0g/m3)、厚さ0.5〜2.0mm(更には0.6
〜1.5mm)が好ましい。合成繊維不織布筒状体を構
成する合成繊維不織布としては、例えばポリエステルス
パンボンド不織布であるユニチカ社製 マリックスが挙
げられる。
を考慮すると、合成繊維不織布筒状体14の内径は、ロ
ール状の紙製シート12の外径より1.0〜2.0mm
程度大きくすることが好ましい。
ーブ1で用いられる結合部材16は紙製シート12と合
成繊維不織布筒状体14とを接合可能なものであればよ
く、その種類は問わない。結合部材16としては、ハト
メ、ステイプル、クリップ、接着剤、両面粘着テープ等
が挙げられ、これらの中では、ハトメ、ステイプル、ク
リップ等の物理的な接合が可能な接合部材が好ましい。
第1実施形態では、ガラス繊維の巻取り性の観点から接
合部材はガラス繊維巻取りチューブの端部に対になるよ
うに2個設けられているが、接合部材16の数は1でも
よく2以上でもよい。
ーブ1は、例えば、シート状合成繊維不織布を円筒状に
して両端を重ね合わせ、重ね合わせ部の全面を接着して
合成繊維不織布筒状体14を得、この合成繊維不織布筒
状体14の内面に接合部材16で紙製シート12を固定
して、紙製シート12が合成繊維不織布筒状体14の内
面を沿うようにロール状にすることにより製造すること
ができる。
び粘着剤を使用することが可能であるが、熱可塑性樹脂
からなる合成繊維不織布を用いて、不織布同士を熱融着
(ヒートシール)することが好ましい。
ーブの第2実施形態について説明する。図2(a)は、
本発明のガラス繊維巻取りチューブの第2実施形態を示
す斜視図であり、図2(b)は当該第2実施形態の側面
図である。両図に示すガラス繊維巻取りチューブ1は、
合成繊維不織布筒状体14と、該筒状体の内面に接合部
材16により一端が固定された紙製シート12とを備え
ており、紙製シート12は、合成繊維不織布筒状体14
の内面を沿うようにしてロール状に巻かれており、紙製
シート12の他端は上記一端と合成繊維不織布筒状体1
4との間隙に挿入されている。なお、紙製シート12の
他端は挿入のため切り欠いて幅を狭くしている。また、
接合部材16は合成繊維不織布筒状体14の端部の2箇
所に設置され、紙製シート12及び合成繊維不織布筒状
体14を固定している。かかるガラス繊維巻取りチュー
ブ1においては、ガラス繊維は2つの接合部材16の間
で巻き取られるために、巻き取られるガラス繊維と接合
部材16とは接触しないようになっている。
は、合成繊維不織布筒状体14より剛性が高い筒状体で
ある。また、紙製シート12、合成繊維不織布筒状体1
4及び結合部材16の種類、剛性及び好適条件、並びに
第2実施形態に係るガラス繊維巻取りチューブの製造方
法等は、第1実施形態におけるのと同様である。また、
巻取り性向上の観点から、合成繊維不織布筒状体14の
外面及び/又は内面に公知の手法でエンボス加工を施す
ことが好ましい。
ーブの第3実施形態について説明する。図3(a)は、
本発明のガラス繊維巻取りチューブの第3実施形態を示
す斜視図であり、図3(b)は当該第3実施形態の側面
図である。両図に示すガラス繊維巻取りチューブ1は、
合成繊維不織布筒状体14と、該筒状体の内面に接合部
材16により一端が固定された紙製シート12とを備え
ており、紙製シート12は、合成繊維不織布筒状体14
の内面を沿うようにしてロール状に巻かれており、紙製
シート12の他端は上記一端と合成繊維不織布筒状体1
4との間隙に挿入されている。なお、紙製シート12の
他端は挿入のため切り欠いて幅を狭くしている。また、
接合部材16は合成繊維不織布筒状体14の端部の2箇
所に設置され、紙製シート12及び合成繊維不織布筒状
体14を固定している。かかるガラス繊維巻取りチュー
ブ1においては、ガラス繊維は2つの接合部材16の間
で巻き取られるために、巻き取られるガラス繊維と接合
部材16とは接触しないようになっている。
は、合成繊維不織布筒状体14より剛性が高い筒状体で
ある。また、合成繊維不織布筒状体14は、シート状合
成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね合わせ、重ね合
わせ部(図3(b)におけるA)を部分的に接着して得
られる筒状体(接着部分は図3(b)におけるB)であ
って、内面側の末端に未接着部分18を有する筒状体で
ある。
2、合成繊維不織布筒状体14及び結合部材16の種
類、剛性及び好適条件等は、第1実施形態におけるのと
同様である。また、巻取り性向上の観点から、合成繊維
不織布筒状体14の外面及び/又は内面に公知の手法で
エンボス加工を施すことが好ましい。
ーブ1は、例えば、以下の方法で製造が可能である。す
なわち、シート状合成繊維不織布を円筒状にして両端を
重ね合わせ、重ね合わせ部を接着して合成繊維不織布筒
状体14を得る。なお、重ね合わせ部を接着するにあた
り、内面側の末端に未接着部分18が形成されるよう
に、接着剤や粘着剤、好適には熱優着(ヒートシール)
により、部分的に接着を行う。そして、得られた合成繊
維不織布筒状体14の内面に接合部材16で紙製シート
12を固定して、紙製シート12が合成繊維不織布筒状
体14の内面を沿うようにロール状にすればよい。
4に未接着部分18が形成されているために、合成繊維
不織布筒状体14におけるガラス繊維との接触面(外
面)に汚れ等の不都合が生じてきた場合に、これを切断
して裏返し、ガラス繊維との非接触面が外面になるよう
にして、切断により生じた一端と未接着部分18とを接
着することができ、外面が清浄なガラス繊維巻取りチュ
ーブを再生することが可能となる。
いてガラス繊維巻取りチューブ1を再生させる過程を示
す斜視図である。再生のためには、先ず、紙製シート1
2と合成繊維不織布筒状体14と接合部材16とを備え
たガラス繊維巻取りチューブ1(図4(a))から、接
合部材16を脱着して紙製シート12を除去する(図4
(b))。そして、切断具24により合成繊維不織布筒
状体14を切断して(図4(c))、切断した合成繊維
不織布筒状体14を開き(図4(d))、外面が内面に
なるように裏返して未接着部分18と切断により生じた
一端とを接着(好ましくは熱融着)する(図4
(e))。次いで、紙製シート12を挿入して、紙製シ
ート12と新たに得られた合成繊維不織布筒状体14と
を接合部材16で接合することにより、外面が清浄なガ
ラス繊維巻取りチューブ1が再生される。
行うことにより、ガラス繊維巻取りチューブの再使用可
能回数を増加させることができ、廃棄物の減量を図るこ
とが可能になる。
ーブの第4実施形態について説明する。図5(a)は、
本発明のガラス繊維巻取りチューブの第4実施形態を示
す斜視図であり、図5(b)は当該第4実施形態の側面
図である。両図に示すガラス繊維巻取りチューブ1は、
合成繊維不織布筒状体14と、紙製シート12と、合成
繊維不織布筒状体20と、これらを固定する2個の接合
部材16(固定位置はガラス繊維巻取りチューブの端
部)と、を備えている。そして、紙製シート12は、同
心円状になるように配置された合成繊維不織布筒状体1
4と合成繊維不織布筒状体20との間でロール状に巻か
れており、その一端は合成繊維不織布筒状体14及び合
成繊維不織布筒状体20に接合部材16で固定され、他
端は上記一端と合成繊維不織布筒状体14との間隙に挿
入されている。なお、紙製シート12の他端は挿入のた
め切り欠いて幅を狭くしている。
合成繊維不織布筒状体14及び合成繊維不織布筒状体2
0よりも剛性が高い筒状体である。そして、紙製シート
12、合成繊維不織布筒状体14及び結合部材16の種
類、剛性及び好適条件等は、第1実施形態におけるのと
同様である。また、巻取り性向上の観点から、合成繊維
不織布筒状体14の外面及び/又は内面に公知の手法で
エンボス加工を施すことが好ましい。
の種類は任意であるが、合成繊維不織布筒状体14と同
様に熱可塑性樹脂であることが好ましい。また、軟化点
が130℃以上の樹脂が好ましい。このような樹脂とし
ては、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン、レーヨン
が例示可能である。合成繊維不織布筒状体20の構成樹
脂及びその軟化点並びに密度及び厚さは、合成繊維不織
布筒状体14と同一でも異なっていてもよいが、製造工
程における混同防止やコストの観点から同一であること
が好ましい。
考慮すると、合成繊維不織布筒状体20の外径は、ロー
ル状の紙製シート12の内径より1.0〜2.0mm程
度小さくすることが好ましい。
ーブ1は、以下の方法で製造することができる。すなわ
ち、シート状合成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね
合わせ、重ね合わせ部の全面を接着(熱融着が好まし
い)して合成繊維不織布筒状体14を得、更に同様の方
法により合成繊維不織布筒状体20を得る。次いで、同
心円状に配置した合成繊維不織布筒状体14と合成繊維
不織布筒状体20との間に、ロール状になるように紙製
シート12を挿入し、紙製シート12の一端と合成繊維
不織布筒状体14と合成繊維不織布筒状体20とを接合
部材16で固定して、紙製シート12の他端を、合成繊
維不織布筒状体14と紙製シート12の間隙に挿入すれ
ばよい。
用途中に破断した場合であっても、2つの合成繊維不織
布筒状体に挟まれて保持されることから、紙製シートを
交換することなくガラス繊維巻取りチューブを使用し続
けることができ、再使用可能回数を顕著に増加させるこ
とが可能になり、廃棄物の発生も特に効率的に抑制され
る。
ーブの第5実施形態について説明する。図6(a)は、
本発明のガラス繊維巻取りチューブの第5実施形態を示
す斜視図であり、図6(b)は当該第5実施形態の側面
図である。両図に示すガラス繊維巻取りチューブ1は、
合成繊維不織布筒状体14と、紙製シート12と、合成
繊維不織布筒状体20と、これらを固定する2個の接合
部材16(固定位置はガラス繊維巻取りチューブの端
部)と、を備えている。そして、紙製シート12は、同
心円状になるように配置された合成繊維不織布筒状体1
4と合成繊維不織布筒状体20との間でロール状に巻か
れており、その一端は合成繊維不織布筒状体14及び合
成繊維不織布筒状体20に接合部材16で固定され、他
端は上記一端と合成繊維不織布筒状体14との間隙に挿
入されている。なお、紙製シート12の他端は挿入のた
め切り欠いて幅を狭くしている。
ト状合成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね合わせ、
重ね合わせ部(図6(b)におけるA)を部分的に接着
して得られる筒状体(接着部分は図6(b)における
B)であって、内面側の末端に未接着部分18を有する
筒状体である。また、合成繊維不織布筒状体20は、シ
ート状合成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね合わ
せ、重ね合わせ部(図6(b)におけるC)を部分的に
接着して得られる筒状体(接着部分は図6(b)におけ
るD)であって、外面側の末端に未接着部分22を有す
る筒状体である。
合成繊維不織布筒状体14及び合成繊維不織布筒状体2
0よりも剛性が高い筒状体である。そして、紙製シート
12、合成繊維不織布筒状体14及び結合部材16の種
類、剛性及び好適条件等は、第4実施形態におけるのと
同様である。また、巻取り性向上の観点から、合成繊維
不織布筒状体14の外面及び/又は内面に公知の手法で
エンボス加工を施すことが好ましい。
ーブ1は、以下の方法で製造することができる。すなわ
ち、シート状合成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね
合わせ、重ね合わせ部を部分的に接着(熱融着が好まし
い)して合成繊維不織布筒状体14を得、更に同様の方
法により合成繊維不織布筒状体20を得る。なお、合成
繊維不織布筒状体14及び合成繊維不織布筒状体20の
重ね合わせ部を接着するにあたり、それぞれ、内面側の
末端に未接着部分18が、外面側の末端に未接着部分2
2が形成されるように、接着剤や粘着剤、好適には熱優
着(ヒートシール)により、部分的に接着を行う。次い
で、同心円状に配置した合成繊維不織布筒状体14と合
成繊維不織布筒状体20との間に、ロール状になるよう
に紙製シート12を挿入し、紙製シート12の一端と合
成繊維不織布筒状体14と合成繊維不織布筒状体20と
を接合部材16で固定して、紙製シート12の他端を、
合成繊維不織布筒状体14と紙製シート12の間隙に挿
入すればよい。
ーブは合成繊維不織布筒状体14及び合成繊維不織布筒
状体20に未接着部分がある他は、第4実施形態にかか
るガラス繊維巻取りチューブと同様であるため、第4実
施形態と同様の効果が得られる。すなわち、耐久性に劣
る紙製シート12が使用途中に破断した場合であって
も、合成繊維不織布筒状体14及び合成繊維不織布筒状
体20に挟まれて保持されることから、紙製シート12
を交換することなくガラス繊維巻取りチューブを使用し
続けることができ、再使用可能回数を顕著に増加させる
ことが可能になり、廃棄物の発生も特に効率的に抑制さ
れる。
維不織布筒状体14及び合成繊維不織布筒状体20を再
生することができることから、ガラス繊維巻取りチュー
ブの再使用可能回数を増加させることができ、廃棄物の
減量を図ることが可能になる。なお、合成繊維不織布筒
状体14を再生してなる筒状体を合成繊維不織布筒状体
20として用いてもよく、合成繊維不織布筒状体20を
再生してなる筒状体を合成繊維不織布筒状体14として
用いてもよい。
ラス繊維巻取りチューブは、ガラス繊維束を巻取るため
に用いられるが、実際の生産工程では、例えば、ガラス
繊維巻取りチューブをガラス繊維製造装置における巻取
りコレットに装着して、巻取りコレットを所定の回転数
で回転させ、綾振り装置で所定の幅に綾振られたガラス
繊維束をガラス繊維巻取りチューブに巻きつける。巻取
り終了後は、ガラス繊維巻取りチューブが抜き取られて
再使用されるが、上述したように本発明のガラス繊維巻
取りチューブは耐久性が向上しているために、従来に比
べて再使用可能な回数が顕著に増加する。
は、紙製シートが合成繊維不織布筒状体より先に破断し
た場合であっても紙製シートを交換することができる。
第3実施形態においては、合成繊維不織布筒状体の内面
及び外面の両面使用が容易であるために、ガラス繊維巻
取りチューブの再使用可能な回数を更に増加させること
ができる。
つの合成繊維不織布筒状体より先に破断した場合であっ
ても、2つの合成繊維不織布筒状体により保持されるこ
とから、ガラス繊維巻取りチューブの再使用可能な回数
を増加させることが可能になる。そして、第5実施形態
においては、上記に加え、2つの合成繊維不織布筒状体
の内面及び外面の両面使用ができることから、ガラス繊
維巻取りチューブの再使用可能回数を特に顕著に増加さ
せることができる。なお、第1及び第4実施形態におけ
る合成繊維不織布筒状体は未接着部分を有していない
が、その表面に不都合が生じた場合には、切断すること
なく裏返して再使用することもできる。
強度が高く、抜き取り後のガラス繊維巻取り体の型崩れ
を抑制することが可能で、集束剤に含まれる水や有機溶
剤によっても破断や着色が発生し難く、再使用回数を増
加させて廃棄物の減量を図ることも可能なガラス繊維巻
取りチューブを提供することが可能となる。
の第1実施形態を示す斜視図であり、(b)は当該第1
実施形態の側面図である。
の第2実施形態を示す斜視図であり、(b)は当該第2
実施形態の側面図である。
の第3実施形態を示す斜視図であり、(b)は当該第3
実施形態の側面図である。
示す斜視図である。
の第4実施形態を示す斜視図であり、(b)は当該第4
実施形態の側面図である。
の第5実施形態を示す斜視図であり、(b)は当該第5
実施形態の側面図である。
14・・・合成繊維不織布筒状体、16・・・接合部材、18
・・・未接着部分、20・・合成繊維不織布筒状体、22・・・
未接着部分、24・・・切断具。
Claims (8)
- 【請求項1】 合成繊維不織布筒状体と、該筒状体の内
面に1又は2以上の接合部材により一端が固定された紙
製シートと、を備えるガラス繊維巻取りチューブであっ
て、 前記紙製シートは、前記合成繊維不織布筒状体の内面を
沿うようにしてロール状に巻かれており、前記紙製シー
トの他端は前記一端に内接していることを特徴とするガ
ラス繊維巻取りチューブ。 - 【請求項2】 合成繊維不織布筒状体と、該筒状体の内
面に1又は2以上の接合部材により一端が固定された紙
製シートと、を備えるガラス繊維巻取りチューブであっ
て、 前記紙製シートは、前記合成繊維不織布筒状体の内面を
沿うようにしてロール状に巻かれており、前記紙製シー
トの他端は前記一端と前記合成繊維不織布筒状体との間
隙に挿入されていることを特徴とするガラス繊維巻取り
チューブ。 - 【請求項3】 前記接合部材は、前記ガラス繊維巻取り
チューブの端部に設けられていることを特徴とする請求
項1又は2記載のガラス繊維巻取りチューブ。 - 【請求項4】 前記合成繊維不織布筒状体は、シート状
合成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね合わせ、重ね
合わせ部を部分的に接着して得られる筒状体であって、
内面側の末端に未接着部分を有する筒状体である、こと
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラ
ス繊維巻取りチューブ。 - 【請求項5】 ロール状に巻かれた前記紙製シートの内
面に、外面が接するように前記接合部材で固定された合
成繊維不織布筒状体を更に備えることを特徴とする請求
項1〜4のいずれか一項に記載のガラス繊維巻取りチュ
ーブ。 - 【請求項6】 ロール状に巻かれた前記紙製シートの内
面に固定された前記合成繊維不織布筒状体は、シート状
合成繊維不織布を円筒状にして両端を重ね合わせ、重ね
合わせ部を部分的に接着して得られる筒状体であって、
内面側又は外面側の末端に未接着部分を有する筒状体で
ある、ことを特徴とする請求項5記載のガラス繊維巻取
りチューブ。 - 【請求項7】 内面に前記紙製シートが固定されている
前記合成繊維不織布筒状体は、外面及び/又は内面がエ
ンボス加工された筒状体であることを特徴とする請求項
1〜6のいずれか一項に記載のガラス繊維巻取りチュー
ブ。 - 【請求項8】 前記合成繊維不織布筒状体と、該筒状体
の内面に固定された前記紙製シートとの間に、耐水性フ
ィルムを備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
か一項に記載のガラス繊維巻取りチューブ。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002096050A JP3820175B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ガラス繊維巻取りチューブ及びその製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003292335A true JP2003292335A (ja) | 2003-10-15 |
| JP3820175B2 JP3820175B2 (ja) | 2006-09-13 |
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| JP (1) | JP3820175B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023012327A (ja) * | 2021-07-13 | 2023-01-25 | 日本電気硝子株式会社 | 巻取りチューブ及び繊維巻回体の製造方法 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002096050A patent/JP3820175B2/ja not_active Expired - Fee Related
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