JP2003293074A - 疲労強度に優れた硬引きばね用鋼線および硬引きばね - Google Patents

疲労強度に優れた硬引きばね用鋼線および硬引きばね

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルテンパー線を用いたばねと同等以上の
疲労強度を発揮する硬引きばねを製造する為のばね用鋼
線、およびこの様な硬引きばねを提供する。 【解決手段】 本発明の硬引きばね用鋼線材は、C:
0.5〜0.7%、Si:1.0〜2.0%、Mn:
0.5〜1.5%、Cr:0.5〜1.5%を夫々含有
し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、且つ酸化
物介在物の融点A(℃)が下記(1)の関係を満足す
る。 A≦2×(TS/100)2−1.2×TS+3200
…(1) 但し、TSは鋼線の引張強度

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強い冷間引き抜き
加工を施して使用されるばね(加工ばね)の素材として
有用な硬引きばね用鋼線、およびこうしたばね用鋼線を
使用したばねに関するものであり、殊に伸線ままで焼入
れ焼戻し処理せずとも優れた疲労強度と耐へたり性を発
揮するばねを得ることのできる硬引きばね用鋼線、およ
びこうした特性を発揮することのできる硬引きばねに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の軽量化や高出力化に伴い、エ
ンジンやサスペンション等に使用される弁ばねや懸架ば
ねにおいても高応力化が指向されている。また、ばねへ
の負荷応力の増大に伴い、疲労強度に優れたばねが要求
されている。
【0003】近年、弁ばねや懸架ばね等の大部分は、オ
イルテンパー線と呼ばれる焼入れ・焼戻しの施された鋼
線を、常温でばね巻き加工して製造されているのが一般
的である。
【0004】上記の様なオイルテンパー線では、焼戻し
マルテンサイト組織であるので、高強度を得るのに都合
が良く、また疲労強度や耐へたり性に優れるという利点
があるものの、焼入れ・焼戻し等の熱処理に大掛かりな
設備と処理コストを要するという欠点がある。
【0005】一方、負荷応力が比較的低く設計された一
部のばねには、(フェライト+パーライト)組織または
パーライト組織の炭素鋼を伸線加工して強度を高めた線
材(「硬引き線」と呼ばれている)を、常温でばね巻き
加工したものが使用されている。こうしたばねとして、
JIS規格にはピアノ線(JIS G3522)の中
で、特に「弁ばねまたはこれに準ずるばね用」として、
「ピアノ線SWP−V種」を定めている。
【0006】上記の様な硬引き線によって製造されるば
ね(以下では、このばねを「硬引きばね」と呼ぶ)は、
熱処理を必要としないので低コストになるという利点が
ある。しかしながら、こうした硬引き線で製造されたば
ねでは、疲労強度が低いという欠点があり、近年要望の
高まっている様な高応力ばねは実現できない。
【0007】低コストに製造できるという利点のある硬
引きばねにおいて、より高応力化を図る技術も様々検討
されており、こうした技術として例えば特開平11−1
99981号には、「オイルテンパー線と同等の特性を
備えたピアノ線」として、共析〜過共析鋼パーライトの
伸線加工方法を工夫することによって、特定のセメンタ
イト形状を得る方法が提案されている。しかしながらこ
うした方法においても、伸線方向を入れ替えるなど、工
程の複雑化による製造コストの上昇は避けられない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした状況
の下になされたものであって、その目的は、オイルテン
パー線を用いたばねと同等以上の疲労強度を発揮する硬
引きばねを製造する為のばね用鋼線、およびこの様な硬
引きばねを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成し得た
本発明の硬引きばね用鋼線とは、C:0.5〜0.7
%、Si:1.0〜2.0%、Mn:0.5〜1.5
%、Cr:0.5〜1.5%を夫々含有し、残部がF
e、酸化物系介在物および不可避不純物からなり、且つ
前記酸化物介在物の融点A(℃)が下記(1)の関係を
満足する点に要旨を有するものである。このばね用鋼線
においては、更に(a)Ni:0.05〜0.5%、
(b)Mo:0.3%以下(0%を含まない)等を含有
させることも有効である。また、この様なばね用鋼線を
用いて製造することによって、優れた疲労強度および耐
ねたり性を発揮することができる硬引きばねが得られ
る。 A≦2×(TS/100)2−1.2×TS+3200 …(1) 但し、TSは鋼線の引張強度(MPa)
【0010】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記目的を達成す
ることのできる硬引きばね用鋼線の実現を目指して様々
な角度から検討した。その結果、疲労の起点となって疲
労強度を低下させる酸化物系介在物を低融点化し、熱間
圧延や伸線加工中に変形し易い組成に制御することによ
って、疲労強度が向上することが判明した。また、伸線
材をそのまま使用するような硬引き線では、上記酸化物
系介在物組成は鋼線の引張強度によって最適な融点が異
なることをも見出した。
【0011】具体的には、酸化物系介在物の融点A
(℃)が上記(1)式の関係を満足するように制御すれ
ば、介在物を起点とした折損が大幅に減少し、疲労強度
が高くなることを見出し、本発明を完成した。尚、本発
明で対象とする酸化物系介在物とは、SiO2,Al2
3,CaO,MgO,MnO等の各種酸化物を意味す
る。
【0012】本発明のばね用鋼線は、化学成分組成も適
切に調整する必要があるが、その範囲限定理由は下記の
通りである。
【0013】C:0.5〜0.7% Cは、伸線材の引張強度を高め、疲労強度や耐へたり性
を確保するために有用な元素であり、通常のピアノ線で
は0.8%前後含有されているが、本発明で目的として
いる様な高強度の伸線材においては、Cの含有量が0.
7%を超えると加工の際に折れ易くなり、また表面疵や
介在物からの亀裂を発生して疲労寿命が劣化するので、
0.7%以下とした。しかしながら、C含有量が少なく
なり過ぎると、高応力ばねとして必要な引張強さが確保
できないばかりか、疲労強度および耐へたり性を劣化さ
せるので、C含有量は0.5%以上とする必要がある。
尚、C含有量の好ましい下限は0.63%であり、好ま
しい上限は0.68%である。
【0014】Si:1.0〜2.0% Siは、製鋼時の脱酸剤として必要な元素であり、また
フェライト中に固溶して焼戻し軟化抵抗を上げ、耐へた
り性を向上させる上で重要な元素である。こうした効果
を発揮させるためには、1.0%以上含有させる必要が
ある。しかしながら、Siの含有量が2.0%を超えて
過剰になると、靭性や延性が悪くなるばかりでなく、表
面の脱炭や疵等が増加して耐疲労性が悪くなる。尚、S
i含有量の好ましい下限は1.2%程度であり、好まし
い上限は1.6%程度である。
【0015】Mn:0.5〜1.5% Mnは製鋼時の脱酸に有効な元素であり、またパーライ
ト組織を緻密且つ整然化させ、疲労特性の改善に貢献す
る元素である。こうした効果を発揮させる為には、Mn
は少なくとも0.5%含有させる必要がある。しかし、
過剰に含有させると、熱間圧延時やパテンティング処理
時にベイナイト等の過冷組織が生成し易くなり、伸線性
を著しく悪化するので、1.5%以下とすべきである。
尚、Mn含有量の好ましい下限は0.6%程度であり、
好ましい上限は1.0%程度である。
【0016】Cr:0.5〜1.5% Crは、パーライトラメラ間隔を小さくして、圧延後ま
たは熱処理後の強度を上昇させ、耐へたり性を向上させ
るのに有用な元素である。こうした効果を発揮させるた
めには、Cr含有量は0.5%以上とする必要がある。
しかしながら、Cr含有量が過剰になると、パテンティ
ング中にベイナイト組織が生成し易くなり、また粗大な
炭化物を析出し易くなり、疲労強度および耐へたり性が
劣化するので、1.5%以下とする必要がある。尚、C
r含有量の好ましい下限は0.7%程度であり、好まし
い上限は1.0%程度である。
【0017】本発明のばね用鋼線材における基本的な化
学成分組成は上記の通りであり、残部はFe、酸化物系
介在物および不可避不純物からなるものであるが、必要
により所定量のNiやMoを含有させることも有効であ
る。これらを含有させるときの範囲限定理由は、下記の
通りである。
【0018】Ni:0.05〜0.5% Niは焼入れ性を高めると共に靭性を高め、ばね加工時
の折損トラブルを抑制すると共に疲労強度を向上させる
のに有効な元素である。こうした効果を発揮させるため
には、Ni含有量は0.05%以上とするのが好まし
い。しかしながら、過剰に含有させると熱間圧延時やパ
テンティング時にベイナイト組織が生成し、伸線加工性
を著しく悪化させるのでその上限は0.5%とするのが
好ましい。
【0019】Mo:0.3%以下(0%を含まない) Moは焼入れ性を確保すると共に軟化抵抗を向上させる
ことによって耐へたり性を向上させるのに有効な元素で
ある。こうした効果は、その含有量が多くなるにつれて
大きくなるが、過剰に含有させるとパテンティングの処
理時間が長くなり過ぎ、また延性も劣化するのでその上
限は0.3%とするのが好ましい。
【0020】上記の各種成分以外にもばね用鋼の特性を
阻害しない程度の微量成分を含み得るものであり、こう
した鋼線材も本発明の範囲に含まれものである。上記微
量成分としては不純物、特にP,S,As,Sb,Sn
およびO等の不可避不純物が挙げられる。
【0021】本発明のばね用鋼線においては、上述の如
く酸化物系介在物の融点(℃)が前記(1)式の関係を
満足するように制御するものであるが、この融点を制御
する(低下させる)には溶鋼処理の段階で、鋼線の強度
レベルに応じて所定量のCaの添加量を調整よれば良
い。また、Alは酸化物系介在物の融点を上げるように
作用するので、Alの添加量はできるだけ低減すること
が好ましい。尚、融点を調整するために添加した後のC
aやAlは、鋼線中ではSiO2−CaO−Al23
複合介在物となり、融点を下げる。また、こうした観点
から、CaおよびAlの好ましい添加量はCa:0.0
01〜0.01%、Al:0.003%以下(0%を含
む)である。
【0022】上記CaおよびAlは基本的には、添加量
のうちその殆どが酸化物系介在物中に含有されることに
なるが、その一部は微量成分(不可避不純物)として存
在することもあり得る。また、本発明のばね用鋼線中に
は、上記酸化物系介在物の他に微量の金属系介在物(例
えば、ZrO2等)も含み得るものである。尚、酸化物
系介在物を形成する酸素(O)は、例えば溶鋼処理中に
再酸化が起こったものが殆どである。
【0023】上記の様なばね用鋼線を用いて伸線加工お
よびばね巻き加工を施すことによって、希望する特性を
発揮するばね(硬引きばね)が得られるのであるが、こ
うした効果をより有効に発揮させるためには、2回以上
のショットピーニングを施すことも有効である。またそ
の際には、ショットピーニング条件を適切に制御するこ
とによって、表面粗さRy(最大高さ:JIS B 0
601)を10μm以下にすることが好ましい。
【0024】弁ばねやそれに準ずる高応力ばねは、ショ
ットピーニングによって表層に圧縮残留応力が付与され
た状態で使用されるのが通常である。このショットピー
ニングは、高硬度の硬球(ショット粒)を高速で被処理
材表面に投射して圧縮の残留応力を付与し、表面亀裂の
発生を抑え、疲労強度を向上させるのに有効な手段であ
る。特に、高応力で使用されるような部品においては、
2回以上のショットピーニングを行うことが有効であ
る。
【0025】しかしながら、2回以上の高強度のショッ
トピーニングを行うと、表面が変形して表面粗さが大き
くなる場合がある。特に、硬引き線のような材料におい
ては、最弱部のフェライトがより大きく変形し、表面粗
度が大きくなることがある。表面粗度が大きいと、これ
を起点として疲労破壊が発生し易くなり、疲労強度が低
下することになる。こうした事態を防止するためには、
ショットピーニングを行った後の表面粗さRyが10μ
m以下となるように抑えることが有効である。また、こ
うした表面粗さRyを達成するには、最終のショットピ
ーニングを直径:0.3mm以下のショット粒による投
射を行うようにすれば良い。
【0026】本発明の硬引きばねには、特に過酷な応力
条件で使用されることが予想される場合には、その表面
に窒化処理を施すことも有効である。こうした窒化処理
を施すことによって、疲労強度を更に改善することがで
きる。こうした窒化処理に関しては、オイルテンパー線
で製造された弁ばねについては従来からその処理が行な
われているが、硬引きばねについては、全く行われてい
なかった。これは、通常の硬引き線の化学成分では窒化
処理を施しても効果があまり期待できないと考えられて
いたことや、窒化の際に伸線時に導入された歪が開放さ
れて強度が極端に低下すると考えられていたこと等が原
因である。
【0027】これに対して、本発明で規定する化学成分
組成を有する線材を硬引きした後、窒化処理を施すと、
疲労寿命が改善されることになる。こうした効果が発揮
される理由は、次の様に考えることができた。即ち、本
発明のばね用鋼線では、フェライトをSi,Cr等の合
金元素で強化することによって線材の強度がフェライト
自身の強度に依存する状態になっているので、窒化によ
ってフェライトの強度を高めることが疲労強度の直接的
な改善に繋がるものと考えられる。特に、表層から10
μmの位置で、ビッカース硬さ(HV)が600以上、
好ましくは700以上となるように窒化処理することが
好ましい。
【0028】また、本発明の効果は、ばね直径D0と線径
0の比(D0/d0)が9.0以下の小径ばねに適用し
たときに、一層発揮される。ばねにおいては、上記D0
/d0はばね指数を示すものであるが、こうした比(D0
/d0)となるばねでは、所望の荷重応答を得るときの
ばね内側と外側の応力差が大きく、ばね内側に高い応力
が架かる。こうした高応力の使用環境下でも、本発明の
ばねではその機能を維持することができる。また、その
効果は、(D0/d0)が小さくなればなるほど大きくな
るが、2.0よりも小さくなるとショットピーニング等
の表面加工の効果が得られにくくなるので、その下限は
2.0であることが好ましい。
【0029】以下、本発明を実施例によって更に詳細に
説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもの
ではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することは
いずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0030】
【実施例】下記表1に示す化学成分組成の鋼(A〜W)
を溶製し、熱間圧延して直径(線径):8.0mmの線
材を作製した。このときの供試材の溶製は、Si−Mn
脱酸で行い、ワイヤの強度レベルに応じて、CaやAl
の添加量を変化させて、介在物組成をコントロールし
た。また、鋼種M〜Rについては、Alの添加量を多く
して高融点の介在物組成とした。
【0031】
【表1】
【0032】その後、皮削り、パテンティング処理およ
び伸線処理を行って線径:3.1mmの鋼線とした。こ
のときのパテンティングは、基本的にオーステナイト化
温度を910℃とし、各鋼種に応じて550〜650℃
の鉛浴中で恒温変態させた。但し、鋼種F,Hについて
は、オーステナイト化温度を950℃とし、580℃の
鉛浴中で恒温変態させ、伸線最終径を2.8mmとして
加工硬化量を上昇させて強度を高くしたもの(後記表
2、3のNo.18,19)についても作成した。
【0033】得られた鋼線(伸線材)について、縦断面
のD/4の位置(Dは直径)で酸化物系介在物の組成分
析を行い、該介在物の融点を測定した。このときの測定
は、X線マイクロアナライザー(EPMA)を用いて、
200倍において検出された10個の介在物の組成を分
析し、その平均組成から求めた融点をそのチャージの介
在物融点とした。また、伸線後の引張強度TSについて
測定した。これらの測定結果を、前記(1)式の右辺の
値[2×(TS/100)2−1.2×TS+320
0]と共に、下記表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】上記伸線材を常温にてばね成形し、歪取り
焼鈍(400℃×20分)、座研磨、二段ショットピー
ニング、低温焼鈍(230℃×20分)および冷間セッ
チングを行った。このとき、鋼種Cのものについては、
その表面にNH380%+N220%、400℃×2時間
の条件で窒化処理を施した。
【0036】得られた各ばねに588±441MPaの
負荷応力下で疲労試験を行い、破断寿命を測定するとと
もに、その表面粗さRyについても測定した。その結果
を、下記表3に示す。また、この結果に基づき、引張強
度と酸化物系介在物の融点との関係を図1に示す。
【0037】
【表3】
【0038】これらの結果から、次の様に考察できる。
まず、No.1〜12、24、25のものは、本発明で
規定する要件のいずれも満足するものであり、疲労強度
が優れたものとなっていることが分かる。また、前記
(1)式の関係を満足することによって(前記図1)、
優れた疲労強度が発揮されていることが分かる。
【0039】これに対してNo.13〜23のもので
は、本発明で規定する要件のいずれかを欠くものであ
り、いずれかの特性が劣化したものとなっている。即
ち、No.13〜20のものでは、酸化物系介在物の融
点が高くなっており、前記(1)式の関係を満足しない
ものとなっているので、加工時に変形しにくく、疲労破
壊の起点となって、疲労寿命が短くなっている。
【0040】No.21のものは、C含有量が多くなっ
ているので、介在物を起点とした早期折損が発生してお
り、疲労寿命が短くなっている。
【0041】No.22のものは、C含有量が少ないも
のであり、パテンティング後の強度が低くなっており、
伸線後に十分な強度が得られず、疲労寿命が短くなって
いる。
【0042】No.23のものは、Cr含有量が多くな
っているので、パテンティング時にベイナイトが生成
し、伸線中に断線が生じていた。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、伸
線ままでオイルテンパー線を用いたばねと同等以上の疲
労強度を発揮する硬引きばねを製造する為のばね用鋼
線、およびこの様な硬引きばねが実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】引張強度と酸化物系介在物の融点との関係を示
したグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 茨木 信彦 神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会社神戸 製鋼所神戸製鉄所内 (72)発明者 吉原 直 神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会社神戸 製鋼所神戸製鉄所内 (72)発明者 吉田 茂次 京都市右京区梅津西浦町14番地 サンコー ル株式会社内 (72)発明者 原田 浩司 京都市右京区梅津西浦町14番地 サンコー ル株式会社内 Fターム(参考) 3J059 AB13 BA01 BA31 GA02 GA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.5〜0.7%(質量%の意味、
    以下同じ)、Si:1.0〜2.0%、Mn:0.5〜
    1.5%、Cr:0.5〜1.5%を夫々含有し、残部
    がFe、酸化物系介在物および不可避不純物からなり、
    且つ前記酸化物系介在物の融点A(℃)が下記(1)の
    関係を満足することを特徴とする疲労特性に優れた硬引
    きばね用鋼線。 A≦2×(TS/100)2−1.2×TS+3200 …(1) 但し、TSは鋼線の引張強度(MPa)
  2. 【請求項2】 更に、Ni:0.05〜0.5%を含有
    するものである請求項1に記載の硬引きばね用鋼線。
  3. 【請求項3】 更に、Mo:0.3%以下(0%を含ま
    ない)を含有するものである請求項1または2に記載の
    硬引きばね用鋼線。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のばね用
    鋼線を用いて製造されたものである硬引きばね。
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