JPS6130650A - 高強度ばね鋼 - Google Patents
高強度ばね鋼Info
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- JPS6130650A JPS6130650A JP14916384A JP14916384A JPS6130650A JP S6130650 A JPS6130650 A JP S6130650A JP 14916384 A JP14916384 A JP 14916384A JP 14916384 A JP14916384 A JP 14916384A JP S6130650 A JPS6130650 A JP S6130650A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、ばね素材として利用される高強度ばね鋼に
関し、とくに素材となる鋼の成分および線材圧延の最終
工程での圧延条件を適切にコントロールすることにより
、フェライト十オーステナイトの2相域での圧延を行い
、かつ圧延後の冷却速度を制御して最終的にフェライト
+マルテンサイト組織となるようにして高強度が得られ
るようにし、さらにより高強度を狙う場合には圧延後引
抜等の加工による加工硬化を利用して強度をより一層高
めることにより、従来の焼入れ焼戻し処理をしたものと
同等の高い強度を非調質で得られる2相組織を有する非
調質高強度ばね鋼に関するものである。 (従来技術) 従来、自動車用懸架ばねおよび産業用ばねは、熱開成形
と冷間成形の2通りで製造されている。 これらのうち、熱開成形によるばねの製造では、ばね素
材を熱間で巻いたあと焼入れ・焼戻しを行うことにより
所望の強度に調質するもの〒あり、冷開成形によるばね
の製造は、あらかじめばね素材に焼入れ・焼戻しの熱処
理を施したあと、冷開成形してばねを製造するものであ
る。ところで、最近では、自動車や産業機械等の製造に
おいて、加工工程の省略、エネルギー消費量の削減等に
よるコストの低減が強く要求されている。 (発明の目的) そこで、本発明者等はこれらの要求に対処するため、ば
ねの製造において加工工程の省略が実現されるようにす
ることを目的として、素材の成分組成および製造条件に
ついて種々検討した結果、組織的にはフェライト+マル
テンサイトの2相組織とすることにより従来から用いら
れているばね鋼の焼入れ・焼戻し材に匹敵する強度特性
の得られることを見出した。 (発明の構成) すなわち、この発明による非調質高強度ばね鋼は、主成
分として、C:0.25〜0.60重量%、Sf:0.
50〜4.0重量%、ソノ他焼入れ性向上元素等を含む
鋼を素材とし、かつ圧延温度を制御してフェライト十オ
ーステナイトの2相城での圧延を行い、圧延後ではフェ
ライトの面積割合が20〜50%残部がマルテンサイト
組織であることを特徴としている。 また、圧延後のフェライト面積割合が50%を超えてい
るとしても、冷間圧延後に冷間加工を行って加工硬化さ
せることにより強度を高め、これによって高強度のばね
鋼が非調質で得られることを確かめた。すなわち、この
発明の第2発明による非調質高強度ばね鋼は、主成分と
して、C:0.25〜0.60重量%、Si:0.50
〜4.0重量%、その他焼入れ性向上元素等を含む鋼を
素材とし、圧延温度を制御してフェライト十オーステナ
イトの2相域での圧延を行い、成分系と圧延条件を制御
して、圧延後ではフェライトの面積割合が20%以上残
部がマルテンサイト組織であり、圧延後の冷間加工によ
り加工硬化させたことを特徴としている。 この発明による非調質高強度ばね鋼において、成分的に
は、フェライト形成元素としてSfをコントロールし、
またマルテンサイト形成元素としてMnをコントロール
すると共に、ばねとして必要な強度を与えるためにはC
が重要であり、焼入れ性向上のためにはCrが重要であ
ることを見出した。すなわち、Fe−C系状態図におい
そ、Cの低い領域では、2相温度域が広いが、Cが高く
なって共析点に近づくにつれて2相温度域は狭くなり、
2相域圧延が困難となる。そこで、このような場合にS
iを添加することによりAC3線を高温側へ移動させて
2相温度域を広げるようにすれば、2相域での圧延を可
能にすることができ、この発明ではこのような観点から
も成分組成を定めた。 この発明の一実施態様においては、素材となる鋼として
、重量%でC:0.25〜0.60%、Si:0.5〜
4.0%、Mn:1.0〜5.0%、Cr:0.1〜2
.0%、および必要に応じてB: 0.0005〜0.
05%を含み、残部Feおよび不純物からなるものを使
用することが′でき、疲労強度のより一層の向上をはか
るために、上記不純物中において、S:0.010重量
%以下、[O] :0.0015重量%以下に規制した
ものを使用することができる。 次に、上記実施態様において使用しうるばね鋼素材の成
分範囲(重量%)の限定理由について説明すると次のと
おりである。 C(炭素): Cは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、0.2
5%未満ではばねとしての必要な強度を得ることができ
にくくなり、0.60%を超えると線材圧延時にフェラ
イト十オーステナイトの2相城での圧延が困難になり、
圧延後にフェライト+マルテンサイト組織を得ることが
できがたくなるので、0.25〜0.60%の範囲とす
るのがよい。 Si(けい素): Siはフェライト中に固溶することにより鋼の強度を向
上し、ばねの酎へたり性を向上させるのに有効な元素で
ある。それと同時に、フェライト形成元素として有効な
元素であり、フェライトの延性を向上させるのに必要で
ある。そして、この両方を満足させるには、0.5%以
上含有させることが望ましい。一方、Siを多量に含有
すると製鋼作業が困難となり、かつ5f02等の非金属
介在物が増加し、鋼の清浄度を害する要因となるので4
.0%以下にすることが望ましい。 Mn(マンガン): Mnは鋼の脱酸に有効であると共に鋼の焼入性を向上さ
せるのに有効な元素である。さらに、マルテンサイト形
成元素として重要な元素であり、フェライト中に固溶し
て当該フェライト中のC固溶量を減少させてマルテンサ
イト中のC含有量を高めて高強度を与える役割を果たす
、そして、これらを同時に満足させるには、1.0%以
上含有させることが望ましい。しかし、Mnを多量に含
有させると焼入れ性が過大になって靭性を劣化すると共
に加工性の劣化をきたすことから5.0%以下とするこ
とが望ましい。 Cr(クロム): Crは高炭素鋼の脱炭および黒鉛化を防止するのに有効
な元素であるが、0.1%未満ではこれらの効果を十分
に期待することがむつかしく、2.0%を超えると靭性
が劣化するおそれがあるので0.1〜2.0%の範囲と
するのがよい。 B(はう素): Bは鋼の焼入性を著しく向上させるのに有効な元素であ
るので、このような効果を得るために0.0005%以
上含有させるのもよい。しかし、多量に添加しても効果
の向上は小さく、かえって靭性や製造性を害するおそれ
があるので0.05%以下とするのがよい。 S(いおう): SはMnS介在物を形成し、これが孔食の起点となり、
ばね折損に至らしめることがあるので。 MnSの形成を極力防止し、耐食性を付与する観点から
、o、oto%以下とすることがより望ましい。 [O] (酸素): [O]は酸化物系介在物を生成し、これが疲労破壊の起
点となりやすいので、使用目的等に応じてその含有量を
規制するのが良い。この場合、0.0015%以下であ
れば疲労破壊の起点となりにくいので、0.0015%
以下とすることがより望ましい。 (実施例1) 表1に示す13種の供試鋼を50kg高周波誘導炉で溶
製し、50kg鋼塊とした後、直径20mmに鍛伸した
。次に、得られた各鍛伸材を長さ60IIII11に切
断した後、第1図に示す熱処理を行なって硬さ測定およ
びミクロ組織観察用試料とした。また、第2図に示す熱
処理を行った後試験片を切り出してFormaster
を用いて各組の加熱変態点を測定した。この結果を同じ
く表1に示す。 木実験は、2相域圧延によって形成される組織を2回焼
入れ処理により模擬的に調べたものである。すなわち、
1次焼入れにより均一なマルテンサイト組織を形成し、
2次焼入れの温度範囲を750℃〜850℃の実用圧延
温度に設定して、硬さの変化を検討した。 第3図および第4図に硬さに及ぼす焼入れ温度の影響を
示す。表1においてフェライトの面積率が50%を超え
ている供試鋼1t、l、2.3では、ばね用線材として
要求される引張強さの最低ライン160 kgf/mm
2に相当する硬さレベルHv〜475を熱処理のみで得
ることはむつかしい。 したがって、実際にはCの低い領域では冷間加工を組み
合わせることを考慮してCは0.25%以上にするのが
良いことが明らかである。 一方、フェライトの面積率が20%未満となっているN
o、12.13では表1に示す2相温度域(Ac3−A
c1)が極端に狭くなっており、実際上の2相域圧延は
困難となる。したがって、Cは0.60%以下にするの
がよいことが明らかで一方、供試鋼陽、4,5.6はC
量を0.3%に固定してMn量を変化させて焼入れ性を
変えたものであるが、第4図より明らかなように、No
、 6 (Mn : 0 、47%)ではMnが低いた
め十分なマルテンサイト組織が得られず、2次焼入れ硬
さは低い結果となっている。これに対しテNo、 5
(Mn : 1 、2%) 、No、 4 (Mn
:3.4%)では十分なマルテンサイト組織が得られて
いるので問題ないことが明らかである。 他方、供試鋼No、7(St:0.25%)。 陽、8(Si:0.51%)、No、4(Si:2.1
%)、No、9 (Si:3.0%)は2次焼入れ硬さ
に及ぼすSi量の影響を調べたものであるが、第4図よ
り明らかなように、Si量が0.5%以上のもの〒は、
焼入れ温度の高い温度範囲ではほぼ一定の硬さを示して
おり、Stは0.5%以上必要であることが確かめられ
た。 (実施例2) 表2に示すNo、14〜No、24の化学成分を有する
鋼を電気炉溶解したのち、造塊9分塊圧延。 線材圧延、冷間引抜の工程によりばね用鋼線を製造した
。この表2において、一般に通常の熱処理ばね鋼(SU
P)ではS、[O]量を規制しないため、特に言及する
ものを除いては記載していないが、およそS量は0.0
150〜0.020重量%、[O]量は0.002〜0
.003重量%のレベルである。 なお、線材圧延では圧延温度を変えることにより、また
冷間引抜では減面率を変えることによりそれぞれ機械的
特性の調整を行なった。表2に各供試鋼の引張強さ、伸
び、絞りの値を併わせて示す。 表2において、供試鋼崩、14〜No、17は、圧延条
件の効果を検討したもので、No、14゜15では圧延
温度が2相域を外れているために最終製品でフェライト
中マルテンサイトの2相組織を得ることができず、絞り
が大きく低下していて冷間コリングは不可である。 また、供試鋼m、ia〜Il&)、 21は線引率の影
響をみたものであるが、20%が加工限界であり、それ
以上は線引できなかった。また、20%の線引をしたも
のは、線引はできたが、伸び、絞りが大きく減少し、冷
間コイリングはできなかった。 次に、表2の中で陥、16,17,18,19゜20.
25.26.27の8種の供試鋼を選択して表3に示す
仕様の冷間成形コイルばねを製造し、締付応力110K
gf/l1m217)下で72hrの締付は試験を実施
した。その結果を表4に示す。 表 3 表 4 表4に示すように、残留せん断ひずみγの判断基準を5
〜6X10−4とすると、本発明鋼はいずれもこれを満
足し、現行の5UP7熱処理材に匹敵するレベルにある
ことがわかる。 さらに今度は、表2の中でNo、16.17゜18.1
9,20,22,23,24,25゜26.27の11
種の供試鋼について、前記衣3に示したと同じ仕様の冷
間成形コイルばねを製造し、実体コイルばね疲労試験を
応力60±50Kgf/mm2の下で実施した。その結
果を表5に示表 5 表5に示すように、この発明による2相組織ばね鋼の寿
命は、現行の5UP7熱処理ばね(No。 25.26.27)の寿命に比べてやや低下するものも
一部あるものの、いずれも判断基準である20万回を満
足しており、耐久性においても問題ないことが明らかで
あった。 そして、特に(0)とSの低減は疲労強度にかなり効果
的である。すなわち、供試鋼尚、22 (S:0.01
51%、(0):0.0022%)、崩、23 (S:
0.0153%、(0):0.0009%)、11&)
、24(S:0.0049%、(0):0.0010%
)はSと
関し、とくに素材となる鋼の成分および線材圧延の最終
工程での圧延条件を適切にコントロールすることにより
、フェライト十オーステナイトの2相域での圧延を行い
、かつ圧延後の冷却速度を制御して最終的にフェライト
+マルテンサイト組織となるようにして高強度が得られ
るようにし、さらにより高強度を狙う場合には圧延後引
抜等の加工による加工硬化を利用して強度をより一層高
めることにより、従来の焼入れ焼戻し処理をしたものと
同等の高い強度を非調質で得られる2相組織を有する非
調質高強度ばね鋼に関するものである。 (従来技術) 従来、自動車用懸架ばねおよび産業用ばねは、熱開成形
と冷間成形の2通りで製造されている。 これらのうち、熱開成形によるばねの製造では、ばね素
材を熱間で巻いたあと焼入れ・焼戻しを行うことにより
所望の強度に調質するもの〒あり、冷開成形によるばね
の製造は、あらかじめばね素材に焼入れ・焼戻しの熱処
理を施したあと、冷開成形してばねを製造するものであ
る。ところで、最近では、自動車や産業機械等の製造に
おいて、加工工程の省略、エネルギー消費量の削減等に
よるコストの低減が強く要求されている。 (発明の目的) そこで、本発明者等はこれらの要求に対処するため、ば
ねの製造において加工工程の省略が実現されるようにす
ることを目的として、素材の成分組成および製造条件に
ついて種々検討した結果、組織的にはフェライト+マル
テンサイトの2相組織とすることにより従来から用いら
れているばね鋼の焼入れ・焼戻し材に匹敵する強度特性
の得られることを見出した。 (発明の構成) すなわち、この発明による非調質高強度ばね鋼は、主成
分として、C:0.25〜0.60重量%、Sf:0.
50〜4.0重量%、ソノ他焼入れ性向上元素等を含む
鋼を素材とし、かつ圧延温度を制御してフェライト十オ
ーステナイトの2相城での圧延を行い、圧延後ではフェ
ライトの面積割合が20〜50%残部がマルテンサイト
組織であることを特徴としている。 また、圧延後のフェライト面積割合が50%を超えてい
るとしても、冷間圧延後に冷間加工を行って加工硬化さ
せることにより強度を高め、これによって高強度のばね
鋼が非調質で得られることを確かめた。すなわち、この
発明の第2発明による非調質高強度ばね鋼は、主成分と
して、C:0.25〜0.60重量%、Si:0.50
〜4.0重量%、その他焼入れ性向上元素等を含む鋼を
素材とし、圧延温度を制御してフェライト十オーステナ
イトの2相域での圧延を行い、成分系と圧延条件を制御
して、圧延後ではフェライトの面積割合が20%以上残
部がマルテンサイト組織であり、圧延後の冷間加工によ
り加工硬化させたことを特徴としている。 この発明による非調質高強度ばね鋼において、成分的に
は、フェライト形成元素としてSfをコントロールし、
またマルテンサイト形成元素としてMnをコントロール
すると共に、ばねとして必要な強度を与えるためにはC
が重要であり、焼入れ性向上のためにはCrが重要であ
ることを見出した。すなわち、Fe−C系状態図におい
そ、Cの低い領域では、2相温度域が広いが、Cが高く
なって共析点に近づくにつれて2相温度域は狭くなり、
2相域圧延が困難となる。そこで、このような場合にS
iを添加することによりAC3線を高温側へ移動させて
2相温度域を広げるようにすれば、2相域での圧延を可
能にすることができ、この発明ではこのような観点から
も成分組成を定めた。 この発明の一実施態様においては、素材となる鋼として
、重量%でC:0.25〜0.60%、Si:0.5〜
4.0%、Mn:1.0〜5.0%、Cr:0.1〜2
.0%、および必要に応じてB: 0.0005〜0.
05%を含み、残部Feおよび不純物からなるものを使
用することが′でき、疲労強度のより一層の向上をはか
るために、上記不純物中において、S:0.010重量
%以下、[O] :0.0015重量%以下に規制した
ものを使用することができる。 次に、上記実施態様において使用しうるばね鋼素材の成
分範囲(重量%)の限定理由について説明すると次のと
おりである。 C(炭素): Cは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、0.2
5%未満ではばねとしての必要な強度を得ることができ
にくくなり、0.60%を超えると線材圧延時にフェラ
イト十オーステナイトの2相城での圧延が困難になり、
圧延後にフェライト+マルテンサイト組織を得ることが
できがたくなるので、0.25〜0.60%の範囲とす
るのがよい。 Si(けい素): Siはフェライト中に固溶することにより鋼の強度を向
上し、ばねの酎へたり性を向上させるのに有効な元素で
ある。それと同時に、フェライト形成元素として有効な
元素であり、フェライトの延性を向上させるのに必要で
ある。そして、この両方を満足させるには、0.5%以
上含有させることが望ましい。一方、Siを多量に含有
すると製鋼作業が困難となり、かつ5f02等の非金属
介在物が増加し、鋼の清浄度を害する要因となるので4
.0%以下にすることが望ましい。 Mn(マンガン): Mnは鋼の脱酸に有効であると共に鋼の焼入性を向上さ
せるのに有効な元素である。さらに、マルテンサイト形
成元素として重要な元素であり、フェライト中に固溶し
て当該フェライト中のC固溶量を減少させてマルテンサ
イト中のC含有量を高めて高強度を与える役割を果たす
、そして、これらを同時に満足させるには、1.0%以
上含有させることが望ましい。しかし、Mnを多量に含
有させると焼入れ性が過大になって靭性を劣化すると共
に加工性の劣化をきたすことから5.0%以下とするこ
とが望ましい。 Cr(クロム): Crは高炭素鋼の脱炭および黒鉛化を防止するのに有効
な元素であるが、0.1%未満ではこれらの効果を十分
に期待することがむつかしく、2.0%を超えると靭性
が劣化するおそれがあるので0.1〜2.0%の範囲と
するのがよい。 B(はう素): Bは鋼の焼入性を著しく向上させるのに有効な元素であ
るので、このような効果を得るために0.0005%以
上含有させるのもよい。しかし、多量に添加しても効果
の向上は小さく、かえって靭性や製造性を害するおそれ
があるので0.05%以下とするのがよい。 S(いおう): SはMnS介在物を形成し、これが孔食の起点となり、
ばね折損に至らしめることがあるので。 MnSの形成を極力防止し、耐食性を付与する観点から
、o、oto%以下とすることがより望ましい。 [O] (酸素): [O]は酸化物系介在物を生成し、これが疲労破壊の起
点となりやすいので、使用目的等に応じてその含有量を
規制するのが良い。この場合、0.0015%以下であ
れば疲労破壊の起点となりにくいので、0.0015%
以下とすることがより望ましい。 (実施例1) 表1に示す13種の供試鋼を50kg高周波誘導炉で溶
製し、50kg鋼塊とした後、直径20mmに鍛伸した
。次に、得られた各鍛伸材を長さ60IIII11に切
断した後、第1図に示す熱処理を行なって硬さ測定およ
びミクロ組織観察用試料とした。また、第2図に示す熱
処理を行った後試験片を切り出してFormaster
を用いて各組の加熱変態点を測定した。この結果を同じ
く表1に示す。 木実験は、2相域圧延によって形成される組織を2回焼
入れ処理により模擬的に調べたものである。すなわち、
1次焼入れにより均一なマルテンサイト組織を形成し、
2次焼入れの温度範囲を750℃〜850℃の実用圧延
温度に設定して、硬さの変化を検討した。 第3図および第4図に硬さに及ぼす焼入れ温度の影響を
示す。表1においてフェライトの面積率が50%を超え
ている供試鋼1t、l、2.3では、ばね用線材として
要求される引張強さの最低ライン160 kgf/mm
2に相当する硬さレベルHv〜475を熱処理のみで得
ることはむつかしい。 したがって、実際にはCの低い領域では冷間加工を組み
合わせることを考慮してCは0.25%以上にするのが
良いことが明らかである。 一方、フェライトの面積率が20%未満となっているN
o、12.13では表1に示す2相温度域(Ac3−A
c1)が極端に狭くなっており、実際上の2相域圧延は
困難となる。したがって、Cは0.60%以下にするの
がよいことが明らかで一方、供試鋼陽、4,5.6はC
量を0.3%に固定してMn量を変化させて焼入れ性を
変えたものであるが、第4図より明らかなように、No
、 6 (Mn : 0 、47%)ではMnが低いた
め十分なマルテンサイト組織が得られず、2次焼入れ硬
さは低い結果となっている。これに対しテNo、 5
(Mn : 1 、2%) 、No、 4 (Mn
:3.4%)では十分なマルテンサイト組織が得られて
いるので問題ないことが明らかである。 他方、供試鋼No、7(St:0.25%)。 陽、8(Si:0.51%)、No、4(Si:2.1
%)、No、9 (Si:3.0%)は2次焼入れ硬さ
に及ぼすSi量の影響を調べたものであるが、第4図よ
り明らかなように、Si量が0.5%以上のもの〒は、
焼入れ温度の高い温度範囲ではほぼ一定の硬さを示して
おり、Stは0.5%以上必要であることが確かめられ
た。 (実施例2) 表2に示すNo、14〜No、24の化学成分を有する
鋼を電気炉溶解したのち、造塊9分塊圧延。 線材圧延、冷間引抜の工程によりばね用鋼線を製造した
。この表2において、一般に通常の熱処理ばね鋼(SU
P)ではS、[O]量を規制しないため、特に言及する
ものを除いては記載していないが、およそS量は0.0
150〜0.020重量%、[O]量は0.002〜0
.003重量%のレベルである。 なお、線材圧延では圧延温度を変えることにより、また
冷間引抜では減面率を変えることによりそれぞれ機械的
特性の調整を行なった。表2に各供試鋼の引張強さ、伸
び、絞りの値を併わせて示す。 表2において、供試鋼崩、14〜No、17は、圧延条
件の効果を検討したもので、No、14゜15では圧延
温度が2相域を外れているために最終製品でフェライト
中マルテンサイトの2相組織を得ることができず、絞り
が大きく低下していて冷間コリングは不可である。 また、供試鋼m、ia〜Il&)、 21は線引率の影
響をみたものであるが、20%が加工限界であり、それ
以上は線引できなかった。また、20%の線引をしたも
のは、線引はできたが、伸び、絞りが大きく減少し、冷
間コイリングはできなかった。 次に、表2の中で陥、16,17,18,19゜20.
25.26.27の8種の供試鋼を選択して表3に示す
仕様の冷間成形コイルばねを製造し、締付応力110K
gf/l1m217)下で72hrの締付は試験を実施
した。その結果を表4に示す。 表 3 表 4 表4に示すように、残留せん断ひずみγの判断基準を5
〜6X10−4とすると、本発明鋼はいずれもこれを満
足し、現行の5UP7熱処理材に匹敵するレベルにある
ことがわかる。 さらに今度は、表2の中でNo、16.17゜18.1
9,20,22,23,24,25゜26.27の11
種の供試鋼について、前記衣3に示したと同じ仕様の冷
間成形コイルばねを製造し、実体コイルばね疲労試験を
応力60±50Kgf/mm2の下で実施した。その結
果を表5に示表 5 表5に示すように、この発明による2相組織ばね鋼の寿
命は、現行の5UP7熱処理ばね(No。 25.26.27)の寿命に比べてやや低下するものも
一部あるものの、いずれも判断基準である20万回を満
足しており、耐久性においても問題ないことが明らかで
あった。 そして、特に(0)とSの低減は疲労強度にかなり効果
的である。すなわち、供試鋼尚、22 (S:0.01
51%、(0):0.0022%)、崩、23 (S:
0.0153%、(0):0.0009%)、11&)
、24(S:0.0049%、(0):0.0010%
)はSと
〔0〕の低減効果をみたものであるが、Sと〔
0〕の両者を規制したものでは、いづれも50万回を満
足しており、疲労特性が著しく向上していることが認め
られた。 (発明の効果) 以上説明してきたように、この発明の第1発明による非
調質高強度ばね鋼は、主成分として、C:0.25〜0
.60重量%、Si:0.50〜4.0重量%、その他
焼入れ性向上元素等を含む鋼を素材とし、かつ圧延温度
を制御してフェライト十オーステナイトの2相域での圧
延を行い、圧延後ではフェライトの面積割合が20〜5
0%残部がマルテンサイト組織となっているものであり
、第2発明による非調質高強度ばね鋼は、主成分として
、C:0.25〜0660重量%、Si:0.50〜4
.0重量%、その他焼入れ性向上元素等を含む鋼を素材
とし、かつ圧延温度を制御してフェライト十オーステナ
イトの2相域での圧延を行い、圧延後ではフェライトの
面積割合が20%以上、残部がマルテンサイト組織であ
り、圧延後の冷間加工により加工効果させたものである
から、非調質であっても高強度でかつ冷間コイリング性
、耐へたり性、耐疲労特性に優れたばね鋼であり、従来
のように焼入れ焼戻しを施さなくとも上記特性の著しく
優れたばねを得ることができ、加工工程の省略、エネル
ギー消費量の削減等によるコストの低減要求に十分対処
しうるものであるという著大なる効果を奏するものであ
る。
0〕の両者を規制したものでは、いづれも50万回を満
足しており、疲労特性が著しく向上していることが認め
られた。 (発明の効果) 以上説明してきたように、この発明の第1発明による非
調質高強度ばね鋼は、主成分として、C:0.25〜0
.60重量%、Si:0.50〜4.0重量%、その他
焼入れ性向上元素等を含む鋼を素材とし、かつ圧延温度
を制御してフェライト十オーステナイトの2相域での圧
延を行い、圧延後ではフェライトの面積割合が20〜5
0%残部がマルテンサイト組織となっているものであり
、第2発明による非調質高強度ばね鋼は、主成分として
、C:0.25〜0660重量%、Si:0.50〜4
.0重量%、その他焼入れ性向上元素等を含む鋼を素材
とし、かつ圧延温度を制御してフェライト十オーステナ
イトの2相域での圧延を行い、圧延後ではフェライトの
面積割合が20%以上、残部がマルテンサイト組織であ
り、圧延後の冷間加工により加工効果させたものである
から、非調質であっても高強度でかつ冷間コイリング性
、耐へたり性、耐疲労特性に優れたばね鋼であり、従来
のように焼入れ焼戻しを施さなくとも上記特性の著しく
優れたばねを得ることができ、加工工程の省略、エネル
ギー消費量の削減等によるコストの低減要求に十分対処
しうるものであるという著大なる効果を奏するものであ
る。
第1図は表1に示す素材から硬さ測定およびミクロ組織
観察用試料を得る場合に採用した熱処理条件を示す説明
図、第2図は同じく表1に示す鋼素材から加熱変態点測
定用試料を得る場合に採用した熱処理条件を示す説明図
、第3図および第4図は表1に示す鋼素材における2次
焼入れ温度と硬さとの関係を調べた結果を示すグラフで
ある。
観察用試料を得る場合に採用した熱処理条件を示す説明
図、第2図は同じく表1に示す鋼素材から加熱変態点測
定用試料を得る場合に採用した熱処理条件を示す説明図
、第3図および第4図は表1に示す鋼素材における2次
焼入れ温度と硬さとの関係を調べた結果を示すグラフで
ある。
Claims (8)
- (1)主成分として、C:0.25〜0.60重量%、
Si:0.50〜4.0重量%、その他焼入れ性向上元
素等を含む鋼を素材とし、かつ圧延温度を制御してフェ
ライト+オーステナイトの2相域での圧延を行い、圧延
後ではフェライトの面積割合が20〜50%残部がマル
テンサイト組織であることを特徴とする非調質高強度ば
ね鋼。 - (2)素材となる鋼が、重量%で、C:0.25〜0.
60%、Si:0.5〜4.0%、Mn:1.0〜5.
0%、Cr:0.1〜2.0%を含み、残部Feおよび
不純物からなることを特徴とする特許請求の範囲第(1
)項記載の非調質高強度ばね鋼。 - (3)素材となる鋼が、重量%で、C:0.25〜0.
60%、Si:0.5〜4.0%、Mn:1.0〜5.
0%、Cr:0.1〜2.0%、B:0.0005〜0
.05%を含み、残部Feおよび不純物からなることを
特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の非調質高強
度ばね鋼。 - (4)不純物中において、S:0.010重量%以下、
[O]:0.0015重量%以下に規制したことを特徴
とする特許請求の範囲第(2)項または第(3)項記載
の非調質高強度ばね鋼。 - (5)主成分として、C:0.25〜0.60重量%、
Si:0.50〜4.0重量%、その他焼入れ性向上元
素等を含む鋼を素材とし、かつ圧延温度を制御してフェ
ライト+オーステナイトの2相域での圧延を行い、圧延
後ではフェライトの面積割合が20%以上残部がマルテ
ンサイト組織であり、圧延後の冷間加工により加工硬化
させたことを特徴とする非調質高強度ばね鋼。 - (6)素材となる鋼が、重量%で、C:0.25〜0.
60%、Si:0.5〜4.0%、Mn:1.0〜5.
0%、Cr:0.1〜2.0%を含み、残部Feおよび
不純物からなることを特徴とする特許請求の範囲第(5
)項記載の非調質高強度ばね鋼。 - (7)素材となる鋼が、重量%で、C:0.25〜0.
60%、Si:0.5〜4.0%、Mn:1.0〜5.
0%、Cr:0.1〜2.0%、B:0.0005〜0
.05%を含み、残部Feおよび不純物からなることを
特徴とする特許請求の範囲第(5)項記載の非調質高強
度ばね鋼。 - (8)不純物中において、S:0.010重量%以下、
[O]:0.0015重量%以下に規制したことを特徴
とする特許請求の範囲第(6)項または第(7)項記載
の非調質高強度ばね鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14916384A JPS6130650A (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 高強度ばね鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14916384A JPS6130650A (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 高強度ばね鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6130650A true JPS6130650A (ja) | 1986-02-12 |
Family
ID=15469169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14916384A Pending JPS6130650A (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 高強度ばね鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6130650A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63206453A (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-25 | Kobe Steel Ltd | 非調質高強度ばね用鋼線及びその製造法 |
| JPH04183819A (ja) * | 1990-11-19 | 1992-06-30 | Shinko Kosen Kogyo Kk | ばね用ステンレス鋼線 |
| US5591028A (en) * | 1993-12-28 | 1997-01-07 | J. Morita Manufacturing Corporation | Dental cutting tool holder |
-
1984
- 1984-07-18 JP JP14916384A patent/JPS6130650A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63206453A (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-25 | Kobe Steel Ltd | 非調質高強度ばね用鋼線及びその製造法 |
| JPH04183819A (ja) * | 1990-11-19 | 1992-06-30 | Shinko Kosen Kogyo Kk | ばね用ステンレス鋼線 |
| US5591028A (en) * | 1993-12-28 | 1997-01-07 | J. Morita Manufacturing Corporation | Dental cutting tool holder |
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