JP2003294031A - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置

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JP2003294031A
JP2003294031A JP2002099820A JP2002099820A JP2003294031A JP 2003294031 A JP2003294031 A JP 2003294031A JP 2002099820 A JP2002099820 A JP 2002099820A JP 2002099820 A JP2002099820 A JP 2002099820A JP 2003294031 A JP2003294031 A JP 2003294031A
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Shunichi Matsui
俊一 松井
Yoshiaki Masuda
善紀 増田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受装置では、支軸は熱間加工によっ
て形成されているため製品精度が悪く、旋削などの後加
工が必要になって工程数が増加し、製造コストが高くな
っている。 【解決手段】 第1内輪部材11を、管状の素材を用い
てこれを中空円筒状に形成することにより、従来のよう
に中実断面に形成する場合に比べて重量が軽くでき、回
転トルクの低減が可能となり、従来の熱間鍛造によって
形成する場合に比べて大掛かりな設備を必要とすること
がなく、かつ高精度に形成することができ、従って、製
品の精度がよいことから、軌道面を必要な精度とするた
めの研磨加工時間が短縮でき、軌道面以外の部分の研磨
加工をほとんど必要とせず、従って製造コストの低減を
図り得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受装置に
係り、特に車体に車輪を支持するのに適した転がり軸受
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従動輪側の車軸に用いられる転
がり軸受装置の概略構成図である。この転がり軸受装置
は、車体側に非回転に支持される外輪部材50と、この
外輪部材50の径方向内方に複列の玉51a,51bを
介して軸心回りに回転自在に支持される内輪部材52と
を有する。この内輪部材52は、ブレーキディスクおよ
びタイヤホイールを取付けるためのハブホイール53
と、車軸55とから構成される。ハブホイール53はそ
の外周面に、一方列の玉51aの内輪軌道面を有する。
【0003】車軸55はその外周面に、他方列の玉51
bの内輪軌道面を有する。外輪部材50はその内周面
に、両列の玉51a,51bの外輪軌道面を有する。車
軸55は、熱間鍛造によって中実断面に形成され、ハブ
ホイール53の中心穴に挿通される軸部54を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の転がり軸受
装置では、車軸55は中実断面であり、また熱間鍛造に
よって形成されている。従ってその製造に際しては、大
圧力を加えるためのプレス機を必要とするなど、高価で
大掛かりな設備を必要とする。また、熱間鍛造で製作し
た車軸55は、製品精度が確保しにくいので、旋削、研
磨などの後加工が多く必要であり、工程数が増加してし
まう。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明における転がり軸受装置は、外輪部材と、この
外輪部材に対して径方向内側で同心に配置される第1、
第2内輪部材と、前記外輪部材と各内輪部材との間に介
装される複数列の転動体とを含み、前記第1内輪部材
は、中空円筒状に形成され、前記第2内輪部材は、前記
第1内輪部材の挿入が可能な中心穴を有し、前記第2内
輪部材の中心穴に挿入される第1内輪部材の端部が、前
記第2内輪部材の端面にかしめられている。
【0006】上記構成のように、内輪部材のうち第1内
輪部材を中空円筒状に形成することによれば、内輪部材
が軸心回りに回転する場合では、その回転トルクが軽減
されることになる。
【0007】また、前記第1内輪部材は、冷間鍛造によ
り形成されている。あるいは、第1内輪部材は、管状の
素材を冷間鍛造することにより形成されている。
【0008】上記構成のように、第1内輪部材を冷間鍛
造、あるいは管状の素材を冷間鍛造により所定の断面形
状を有する中空円筒状に形成することによれば、転がり
軸受装置の製造に際して、大掛かりな設備を必要としな
い。また転動体の軌道面を必要な精度とするための研磨
加工時間を短縮することができる。このため、製品の製
造が容易になるとともに、製造コストが低減される。
【0009】また、内周面に複列の外輪軌道面を有する
とともに、車体に非回転に支持される外輪部材と、外周
面に前記外輪部材の一方側の外輪軌道面に対応する内輪
軌道面を有する車軸と、外周面に前記外輪部材の他方側
の外輪軌道面に対応する内輪軌道面を有するとともに、
前記車軸の他方側外周面に外嵌されたうえで車軸の端部
によりかしめられて車軸から抜止めされるハブホイール
と、前記両外輪軌道面と内輪軌道面との間にそれぞれ介
装される転動体とを含み、前記車軸は、冷間鍛造によっ
て中空円筒状に形成されている。
【0010】上記構成のように、車軸を冷間鍛造により
中空円筒状に形成することによれば、転がり軸受装置の
製造に際して、大掛かりな設備を必要としない。また転
動体の軌道面を必要な精度とするための研磨加工時間を
短縮することができる。このため、製品の製造が容易に
なるとともに、製造コストが低減される。
【0011】なお、前記外輪部材および第2内輪部材
も、第1内輪部材あるいは車軸と同様に管状の素材から
冷間鍛造によって形成することにより、製品の製造がい
っそう容易になり、製造コストも低減される。さらに第
2内輪部材は、平板状の素材を冷間鍛造することにより
形成することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る転
がり軸受装置を、図面を参照して説明する。図では、転
がり軸受装置を、従動輪側の車軸用転がり軸受装置に適
用させている。図1は本発明の実施形態に係る転がり軸
受装置の全体構成を示す断面図、図2は転がり軸受装置
の車両インナ側からの側面図である。図示のように、こ
の転がり軸受装置1は、外輪部材2と、転動体として2
列の玉4,5と、内輪部材6とを有する。
【0013】外輪部材2は、熱間鍛造によって形成され
るものである。外輪部材2は、その内周面に複列の外輪
軌道面を有する。この外輪部材2は、支持フランジ20
を有する。この支持フランジ20は、外輪部材2の軸心
方向途中位置に径方向外向きに突出して形成される。こ
の支持フランジ20が、不図示の車体側に組込まれるナ
ックルに取付けられることで、外輪部材2が車体に対し
て軸心回りに非回転に支持される。外輪部材2の車両イ
ンナ側端部に、カバー22が嵌着されている。このカバ
ー22は、不図示の車速センサーを内装する空間21を
確保するためのものである。各列の玉4,5は、それぞ
れ冠形保持器3によって円周方向等配位置に保持されて
いる。
【0014】内輪部材6は、それぞれ外輪部材2と同心
に配置される第1内輪部材11と第2内輪部材13とか
ら構成される。第1内輪部材11は車軸としての機能を
有し、その車両インナ側に、一方の外輪軌道面に対応す
る外周面を、一方列の玉4の内輪軌道面とする軌道部7
が形成されている。第1内輪部材11は、車両アウタ側
に縮径部14を有する。このような構成を有する第1内
輪部材11は、管状の素材から冷間鍛造によって、図に
示すような中空円筒状に形成されている。
【0015】第2内輪部材13は、他方の外輪軌道面に
対応する外周面を他方側の玉5の内輪軌道面とする軌道
部12と、この軌道部12から径方向外向きに突出して
形成されるハブフランジ10とを有する。この第2内輪
部材13は、ブレーキディスク8およびタイヤホイール
9を取付けるためのハブホイールとして用いられる。第
2内輪部材13は、その軌道部12の中心に、第1内輪
部材11の縮径部14が嵌着する中心穴12aを有す
る。第2内輪部材13は、冷間鍛造によって、管状また
はリング状または平板状の素材から形成されている。第
1内輪部材11はまた、その車両アウタ側端部に、第2
内輪部材13の端面に対してかしめられるかしめ部13
aを有する。
【0016】ブレーキディスク8およびタイヤホイール
9を、ハブフランジ10に取付ける際にガイドとなるガ
イド部材23が、かしめ部13aを覆うように設けられ
ている。このガイド部材23はインロー部材とも称され
る。このガイド部材23は、その中心に形成されるとと
もに、第1内輪部材11の内空部24に圧入される円筒
状嵌込部25と、この円筒状嵌込部25の端部から径方
向外向きに拡径される平板部26と、この平板部26の
径方向外側端部から車両インナ側に折曲される環状のガ
イド部28とを有する。このような構成を備えるガイド
部材23は、平板状の素材から冷間鍛造によって一体的
に形成される。
【0017】ブレーキディスク8およびタイヤホイール
9は、それぞれ中央穴(符号省略)を有し、これら中央
穴がガイド部材23のガイド部28の外周面に案内され
るように嵌合される。
【0018】図の符号30は、ハブボルトを示す。この
ハブボルト30は、ハブフランジ10の円周方向所定位
置で挿通孔29に圧入されている。ブレーキディスク8
およびタイヤホイール9は、それぞれ中央穴をガイド部
材23のガイド部28に沿うように、またハブボルト3
0を盤面に挿通するようにして、ハブフランジ10に対
して図の仮想線で示すように重ねられる。ブレーキディ
スク8およびタイヤホイール9は、ハブボルト30に不
図示のナット部材を螺着することでハブフランジ10に
固定される。
【0019】転がり軸受装置1は、外輪部材2と第2内
輪部材13との間の環状空間15を、その車両アウタ側
でシールするためのシール装置16を有する。このシー
ル装置16は、外輪部材2の車両アウタ側端部内周面に
嵌着される芯金と、この芯金に取付けられて第2内輪部
材13の対向部分に接触するリップを有する弾性シール
体とから構成されている。
【0020】上記構成の転がり軸受装置1の製造手順を
説明する。まず、外輪部材2に各列の玉4,5を、冠形
保持器3に保持させた状態で組付ける。続いて第1内輪
部材11を車両インナ側から外輪部材2に挿入するよう
に組付けるとともに、第2内輪部材13を車両アウタ側
から組付ける。このとき、第1内輪部材11の縮径部1
4が、第2内輪部材13の中心穴12aに対して円滑に
挿通されるように、両内輪部材11,13を径方向位置
で位置合わせする。
【0021】第1内輪部材11の縮径部14が、第2内
輪部材13の中心穴12aに挿通された状態で、第1内
輪部材11の端面を拡径するようにして第2内輪部材1
3の端面に対してかしめ、第1内輪部材11にかしめ部
13aを形成する。このように、第1内輪部材11の端
面を第2内輪部材13の端面に対してかしめることで、
第2内輪部材13は、第1内輪部材11から抜止めさ
れ、両内輪部材11,13が軸心回りに回転一体とされ
るとともに、両列の玉4,5に対して所定の予圧が付与
される。
【0022】その後、ガイド部材23の円筒状嵌込部2
5を、第1内輪部材11の内空部24に圧入するように
し、ガイド部28が第2内輪部材13の車両アウタ側端
面に当接するように、ガイド部材23を第1内輪部材1
1に組付ける。その後外輪部材2は、支持フランジ20
を介して車体に組付けられ、ハブフランジ10にブレー
キディスク8およびタイヤホイール9が取付けられる。
【0023】このようにハブフランジ10にブレーキデ
ィスク8およびタイヤホイール9を取付ける際、それら
の中央穴を、ガイド部材23のガイド部28の外周面に
ガイドさせるようにする。
【0024】このようにして製造した転がり軸受装置1
では、車両が走行すると、不図示の車輪の回転ととも
に、内輪部材6、すなわち第1内輪部材11および第2
内輪部材13が軸心回りに回転する。
【0025】ところで、第1内輪部材11は管状の素材
を用いてこれを所定の断面形状を有する中空円筒状に形
成しているので、従来のように中実断面に形成する場合
に比べて重量が軽くでき、従動輪として、回転トルクの
低減が可能となる。
【0026】また、第1内輪部材11は管状の素材を用
いてこれを冷間鍛造によって所定の断面形状を有する中
空円筒状に形成しているので、従来のように熱間鍛造に
よって形成する場合に比べて小規模で安価な設備であつ
ても対応でき、しかも高精度に第1内輪部材11を形成
することができる。
【0027】すなわち熱間鍛造の場合は製品の表面精度
も低く、特に玉4の内輪軌道面を必要な精度とするため
の研磨加工時間を長く必要とし、場合によっては内輪軌
道面以外の部分も研磨加工を必要としていた。これに対
して、管状の素材を用いて冷間鍛造によって第1内輪部
材11および第2内輪部材13を形成する場合は、製品
の精度がよいので、内輪軌道面を必要な精度とするため
の研磨加工時間が短縮でき、内輪軌道面以外の部分の研
磨加工をほとんど必要としない。これによって、製造コ
ストを大幅に低減し得ることになる。
【0028】また図3で示したように、従来、ハブホイ
ール53(第2内輪部材)の軌道部、ハブフランジおよ
びガイド部材は、熱間鍛造によって一体に形成されてい
たため、上記と同様製造に際して大掛かりな装置が必要
であった。しかしこの実施形態のように、ガイド部材2
3を、軌道部12、ハブフランジ10とは別部材として
冷間鍛造によって形成することで、熱間鍛造部分の容量
が小さくなり、従来に比べて安価で小規模な装置で製造
することができる。
【0029】また、このガイド部材23は、第1内輪部
材11のかしめ部13aのカバーの機能を有しているた
め、第2内輪部材13の端面とかしめ部13aの間から
泥水等が侵入するのを防止する機能を有する。
【0030】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。上記実施形態では、転がり軸受装置1として内
輪回転タイプの例を示し、ガイド部材23を内輪部材1
1に組付けるようにした。しかし本発明は外輪部材2に
ハブフランジ10を有する外輪回転タイプの転がり軸受
装置にも適用できる。この場合、ガイド部材23は、外
輪部材2の端部内周面に組付けるようにする。あるいは
他の実施形態として、例えば、第1内輪部材11と第2
内輪部材13とをスプライン嵌合するような構成の転が
り軸受装置にも適用できる。何れの場合でも、ガイド部
材23を内輪部材11,13あるいは外輪部材2とは別
体とすることで、少なくとも第1内輪部材11を、管状
の素材を用いて冷間鍛造によって形成することができる
ようになり、回転トルクの低減を図り得るとともに、製
造コストを大幅に低減し得る。
【0031】なお、上記各実施形態において、両内輪部
材11,13、外輪部材2、ガイド部材23の素材とな
る管状またはリング状または平板状の素材は、強度の許
す限り薄肉に形成することで、軽量化、加工性、製造コ
ストの面からも優れる。
【0032】さらに、上記実施形態における転がり軸受
装置1は、車両の従動輪側に用いた場合を示したが、こ
れに限定されるものではなく、車両における駆動輪側に
適用させることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、高価で大掛かりな設備が不要となるばかりでな
く、内輪部材に対して転動体の軌道面を必要な精度とす
るための研磨加工あるいは旋削加工などの後加工時間を
短縮もしくは省略でき、もって製造コストの低減を図り
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る転がり軸受装置の
全体断面図である。
【図2】 同じく側面図である。
【図3】 従来の転がり軸受装置の全体断面図である。
【符号の説明】
1 転がり軸受装置 2 外輪部材 10 ハブフランジ 11 第1内輪部材 13 第2内輪部材 13a かしめ部 23 ガイド部材 24 内空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA43 AA54 AA62 BA53 DA09 FA44 GA02 GA03 4E087 AA10 BA18 CB01 HA42 HA82 HB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪部材と、この外輪部材に対して径方
    向内側で同心に配置される第1、第2内輪部材と、前記
    外輪部材と各内輪部材との間に介装される複数列の転動
    体とを含み、 前記第1内輪部材は、中空円筒状に形成され、前記第2
    内輪部材は、前記第1内輪部材の挿入が可能な中心穴を
    有し、 前記第2内輪部材の中心穴に挿入される第1内輪部材の
    端部が、前記第2内輪部材の端面にかしめられている、
    ことを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転がり軸受装置であっ
    て、 前記第1内輪部材は、冷間鍛造により形成されている、
    ことを特徴とする転がり軸受装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の転がり軸受装置であっ
    て、 前記第1内輪部材は、管状の素材を冷間鍛造することに
    より形成されている、ことを特徴とする転がり軸受装
    置。
  4. 【請求項4】 内周面に複列の外輪軌道面を有するとと
    もに、車体に非回転に支持される外輪部材と、外周面に
    前記外輪部材の一方側の外輪軌道面に対応する内輪軌道
    面を有する車軸と、外周面に前記外輪部材の他方側の外
    輪軌道面に対応する内輪軌道面を有するとともに、前記
    車軸の他方側外周面に外嵌されたうえで車軸の端部によ
    りかしめられて車軸から抜止めされるハブホイールと、
    前記両外輪軌道面と内輪軌道面との間にそれぞれ介装さ
    れる転動体とを含み、 前記車軸は、冷間鍛造によって中空円筒状に形成されて
    いる、ことを特徴とする転がり軸受装置。
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