JP2003302294A - ケーブル状圧電センサ - Google Patents

ケーブル状圧電センサ

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弘之 荻野
Shigeki Ueda
茂樹 植田
Toru Sugimori
透 杉森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のケーブル状圧電センサでは、評価回路
2の形状がケーブル状圧電センサ1の外径に対して大き
いため、製品の運送や窓枠等への実装の際に邪魔になっ
たり、評価回路2を何かに引っかけて損傷したりすると
いった取り扱い上の課題がある上、評価回路2が弾性体
3に配設できないといった実装上の課題もあった。 【解決手段】 圧電センサの少なくとも一方の端部で芯
電極と外側電極とに前記圧電センサの外径以下の大きさ
のインピーダンス変換手段を接続した端末部とを備えた
もので、端末部の外径を圧電センサの外径と同じ以下に
出来る為、取り扱いやすく、かつ、弾性体等へも容易に
実装可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブル状圧電セン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブル状圧電センサは、図6に
示すように、ケーブル状圧電センサ1からの出力信号を
処理する評価回路2にケーブル状圧電センサ1を接続し
て使用していた。評価回路2はインピーダンス変換部や
フィルタ部、増幅部、判定部等を有する。そして、ケー
ブル状圧電センサ1は感度を損なわないよう柔軟性のあ
る弾性体3に配設して使用していた。具体的用途として
は、例えば、自動車の窓枠に配設し、パワーウィンドウ
の挟み込み防止用のセンサとして使用したり、移動体の
周囲に配設して衝突検知用のセンサとして使用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
のケーブル状圧電センサでは、評価回路2の形状がケー
ブル状圧電センサ1の外径に対して大きいため、製品の
運送や窓枠等への実装の際に邪魔になったり、評価回路
2を何かに引っかけて損傷したりするといった取り扱い
上の課題があった。
【0004】また、実装上の制約からケーブル状圧電セ
ンサ1を評価回路2ごと弾性体3に配設したい場合があ
るが、前記従来のケーブル状圧電センサでは、評価回路
2の形状が大きいため、評価回路2が弾性体3に配設で
きないといった実装上の課題があった。
【0005】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、取り扱いやすく、かつ、容易に実装可能なケーブル
状圧電センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、本発明のケーブル状圧電センサは、圧電セ
ンサの少なくとも一方の端部で芯電極と外側電極とに前
記圧電センサの外径以下の大きさのインピーダンス変換
手段を接続した端末部とを備えたもので、端末部の外径
を圧電センサの外径と同じ以下に出来る為、取り扱いや
すく、かつ、弾性体等へも容易に実装可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、圧電セ
ンサの少なくとも一方の端部で芯電極と外側電極とに前
記圧電センサの外径以下の大きさのインピーダンス変換
手段を接続した端末部とを備えたもので、端末部の外径
を圧電センサの外径と同じ以下に出来る為、取り扱いや
すく、かつ、弾性体等へも容易に実装可能となる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の端末部が、圧電センサの端部を固定するとともにイン
ピーダンス変換手段を配設した細幅状の基板を備えたも
ので、端末部の強度的な保持が可能となり、信頼性が向
上する。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の端末部が、圧電センサの端部及びインピーダ
ンス変換手段を被覆する被覆部を有したもので、端末部
の保護が可能となる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の端末部が、外側電極と導通した導
電体により覆われたもので、端末部への電気的ノイズの
影響を防止することが出来る。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載のケーブル状圧電センサにおいて、
インピーダンス変換手段が接続された圧電センサの端部
と反対側の端部で芯電極と外側電極の間に抵抗体を接続
したもので、前記抵抗体にバイアス電圧を印加すること
により前記ケーブル状圧電センサの断線やショートを検
出することができる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の抵抗体が外側電極と導通した導電体により覆われたも
ので、抵抗体への電気的ノイズの影響を防止することが
出来る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜5を用
いて説明する。
【0014】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
におけるケーブル状圧電センサの外観図である。図1に
おいて、4は、内部にインピーダンス変換部5が配設さ
れた端末部、6は内部に抵抗体7が配設された端部、8
は3芯のリード線である。
【0015】図2に端末部4の構成と端末部4の加工手
順を示す。図2に示すように、端末部4は、内部電極を
形成する可撓性の芯電極9の表面に可撓性複合圧電体層
10を形成し、この可撓性複合圧電体層10の表面を被
覆し外側電極を形成する導電性テープ11と、更にその
周囲に保護被覆層12を成形し構成される。
【0016】芯電極9としてコイル状金属線や金属細線
を束ねた線などが用いることができ、本実施例では外径
0.3mmのステンレス撚り線を使用している。
【0017】可撓性複合圧電体層10としてエポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、クロロプレン樹脂、塩素化ポリエチ
レン樹脂などの高分子母材に、チタン酸ジルコン酸鉛な
どのセラミック圧電体粉末を添加した複合圧電体や、P
VDFなどの高分子圧電体が用いられ、本実施例では外
径1.7mmに被覆成形している。
【0018】導電性テープ11として銅箔、アルミニウ
ム箔、アルミを蒸着したPETフィルムなどが用いられ
本実施例では巾3mmのAl−PET−Al3層ラミネ
ートフィルムを螺旋状に巻いている。保護被覆層7とし
て塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリウレタンなどが用いら
れ本実施例では塩化ビニルを外径2.5mmに被覆成形
している。
【0019】端末部4は、ケーブル状圧電センサの端部
を固定するとともにインピーダンス変換部5を配設した
細幅状の基板13を備えている。導電性テープ11は基
板13のグランド(図示せず)と導通している。具体的
には、導電性テープ11とグランドとが図2のP位置で
クリップ部材やカシメ部材により圧着されて導通を図っ
ている。芯線9は例えばハンダ付けにより基板13上に
接続される。
【0020】端末部4は、ケーブル状圧電センサの端部
及びインピーダンス変換部5を被覆する被覆部14を有
している。被覆部14は例えば熱収縮チューブで構成さ
れ、図2に示すように、基板13を挿入した後に加熱し
て収縮、固定される。そして、その上をさらに外側電極
11と導通した導電体15により覆われる。導電体15
は金属テープ等を使えば良いが、望ましくは導電性のあ
る熱収縮チューブを使用する。外側電極11と導電体1
5との導通は、例えばQ位置で導電体15の上からカシ
メ部材を用いてカシメにより行うが、他の構成で導通を
図っても良い。
【0021】図3に端部6の構成と端部の加工手順を示
す。図3に示すように、抵抗体7の長軸方向を芯電極9
と同軸方向に合わせ、圧電センサに近い側のリード線1
6aを芯電極9に接続し、反対側でリード線16bを折
り返して導電性テープ11に接続する。これにより、保
護被覆層12の外径よりも小さくなりかつリード線16
aと芯電極9の電気的露出部が少なくなるように抵抗体
7が配置されている。抵抗体7は外径が保護被覆層11
よりも小さければチップ抵抗、リード線付き抵抗等どれ
でも良く、本実施例ではリード線が一体となっている1
/4Wリード線付き被膜抵抗を用いている。
【0022】リード線16aと芯電極9の接続は溶接、
ろう接、カシメなどが用いられ、リード線16bと導電
性テープ11の接続は溶接、ろう接、カシメなどが用い
られることにより電気的に接続される。リード線16b
の表面にはリード線16aとの短絡を防ぐために絶縁被
覆17を形成している。絶縁被覆17には塩化ビニル、
フッ素樹脂、ポリウレタンなどが用いられる。絶縁被覆
17はリード線16aの側に成形しても良い。
【0023】最後に抵抗体7を保護するために熱収縮チ
ューブ18を周囲に配置する。熱収縮チューブ18は絶
縁体ならばエポキシ、シリコン、ホットメルトなどで代
用しても良い。
【0024】図4にインピーダンス変換手段5の回路を
示す。図中、Psは圧電センサ、R1は断線検出用の抵
抗体7で圧電センサの電極間に接続されている。R1は
他の抵抗R2を介して電源Vdと接続されている。R
3、R4は圧電センサからの信号導出用の抵抗、Q1は
インピーダンス変換用のFETである。
【0025】断線検知用の抵抗R1は、例えば誤って刃
物でケーブル状圧電センサを切断してしまったような場
合に断線検出を行うために、信号処理回路と接続するの
と反対側の先端部に取付けられている。そして、信号処
理回路でR1、R2、R3とVdで形成される電圧値V
1をモニタすることにより断線検出を行う。
【0026】インピーダンス変換手段5からの出力信号
はリード線8により外部評価回路に入力され、そこで増
幅や濾波、判定等の処理が行われる。すなわち、インピ
ーダンス変換手段5により圧電センサからの信号が低イ
ンピーダンスに変換されるので、リード線8から導出さ
れる信号は強電界によるノイズの影響を受けにくくな
り、リード線8により任意の場所に出力信号を導出する
ことが出来る。
【0027】上記構成により、ケーブル状圧電センサの
端部で芯電極9と外側電極11とに前記圧電センサの外
径以下の大きさのインピーダンス変換手段5を接続した
端末部4とを備えたので、端末部4の外径をケーブル状
圧電センサの外径と同じ以下に出来る為、邪魔になった
り引っ掛けて損傷するといったことがなく取り扱いやす
い。また、弾性体等へ圧電センサを配設する際には端末
部4ごと弾性体に配設でき、容易に実装可能となる。
【0028】また、端末部4が、ケーブル状圧電センサ
の端部を固定するとともにインピーダンス変換手段5を
配設した細幅状の基板13を備えたもので、端末部4の
強度的な保持が可能となり、信頼性が向上する。
【0029】また、端末部4が、圧電センサの端部及び
インピーダンス変換手段5を被覆する被覆部15を有し
たもので、端末部4の保護が可能となる。
【0030】また、端末部4が、外側電極11と導通し
た導電体15により覆われたもので、端末部4への電気
的ノイズの影響を防止することが出来る。
【0031】また、ケーブル状圧電センサにおいて、イ
ンピーダンス変換手段5が接続された圧電センサの端部
と反対側の端部で芯電極9と外側電極11の間に抵抗体
7を接続したもので、抵抗体7にバイアス電圧を印加す
ることによりケーブル状圧電センサの断線やショートを
検出することができる。
【0032】尚、抵抗体5を外側電極11と導通した導
電体により覆ってもよく、抵抗体5への電気的ノイズの
影響を防止することが出来る。
【0033】また、上記実施例では、基板13にインピ
ーダンス変換手段5を配設した構成であったが、用途に
応じ、また、実装上の制約が許せば、インピーダンス変
換手段5からの出力信号を増幅する増幅部やフィルタ
部、判定部等も基板13上に配設した構成としてもよ
く、電気的ノイズの影響をさらに受けにくくすることが
でき、信頼性が向上する。
【0034】また、図5に示すように、熱収縮チューブ
からなる被覆部14に基板13を挿入して被覆部14を
加熱し、熱収縮チューブを収縮させて固定した後、リー
ド線8の貫通孔20を有した金属性のキャップ部21で
端末部4を覆う構成としてもよく、端末部4の強度が向
上する。
【0035】尚、この構成の場合、Rのように複合圧電
体層10に巻かれた導電性テープ11を一部剥がして保
護被覆層12の端部に巻きつけ、キャップ部21をケー
ブル状圧電センサの端部Rにはめ込んだ際に、Rの位置
で導電性テープ11とキャップ部21とが接触すること
により導通を図っている。R位置でキャップ部21にカ
シメを行ってさらに導通の信頼性を向上する構成として
もよい。
【0036】また、リード線8を少なくとも2芯のシー
ルド線としてもよい。この場合、シールド線のシールド
と基板13のグランド及び外側電極としての導電性テー
プ11とは導通させる。この構成により、電気的ノイズ
の影響をさらに受けにくくすることが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
状圧電センサによれば、圧電センサの少なくとも一方の
端部で芯電極と外側電極とに前記圧電センサの外径以下
の大きさのインピーダンス変換手段を接続した端末部と
を備えたもので、端末部の外径を圧電センサの外径と同
じ以下に出来る為、取り扱いやすく、かつ、弾性体等へ
も容易に実装可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるケーブル状圧電セン
サの構成を示す外観図
【図2】同実施例における端末部の構成を示す外観斜視
【図3】同実施例における端部の構成を示す外観斜視図
【図4】同実施例におけるインピーダンス変換手段の回
路図
【図5】他の実施例における端末部の構成を示す外観斜
視図
【図6】従来のケーブル状圧電センサの構成を示す外観
【符号の説明】
4 端末部 5 インピーダンス変換手段 6 端部 7 抵抗体 9 芯電極 10 可撓性複合圧電体層(圧電体) 11 導電性テープ(外側電極) 14 被覆部 15 導電体
フロントページの続き (72)発明者 杉森 透 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯電極と、前記芯電極の周囲に配設され
    た圧電体と、前記圧電体の周囲に配設された外側電極と
    を備えたケーブル状の圧電センサにおいて、前記圧電セ
    ンサの少なくとも一方の端部で前記芯電極と前記外側電
    極とに前記圧電センサの外径以下の大きさのインピーダ
    ンス変換手段を接続した端末部とを備えてなるケーブル
    状圧電センサ。
  2. 【請求項2】 端末部は、圧電センサの端部を固定する
    とともにインピーダンス変換手段を配設した細幅状の基
    板を備えた請求項1記載のケーブル状圧電センサ。
  3. 【請求項3】 端末部は、圧電センサの端部及びインピ
    ーダンス変換手段を被覆する被覆部を有した請求項1ま
    たは2記載のケーブル状圧電センサ。
  4. 【請求項4】 端末部が、外側電極と導通した導電体に
    より覆われた請求項1〜3のいずれか1項記載のケーブ
    ル状圧電センサ。
  5. 【請求項5】 インピーダンス変換手段が接続された圧
    電センサの端部と反対側の端部で芯電極と外側電極の間
    に抵抗体を接続した請求項1〜4のいずれか1項記載の
    ケーブル状圧電センサ。
  6. 【請求項6】 抵抗体は外側電極と導通した導電体によ
    り覆われた請求項5記載のケーブル状圧電センサ。
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