JP2003302968A - 電子打楽器用ゴムパッドおよびその製造方法 - Google Patents

電子打楽器用ゴムパッドおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッド部とリム部を異なる色のゴムで成形し
たゴムパッドの耐久性を損なうことなく外観の見栄えを
よくする。 【解決手段】 電子打楽器用ゴムパッド1の打面11a
を形成したパッド部11とそのパッド部11の周囲に配
設したリム部12とを異なる色のゴムで一体に成形し、
そのパッド部11とリム部12との色の境界部13の外
表面側に環状の溝14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子打楽器用ゴム
パッドおよびその製造方法に関し、特に複数色のゴムで
成形する電子打楽器用ゴムパッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子ドラムは、自然打楽器のドラムであ
るアコースティックドラムを電子化した電子打楽器であ
り、電子ドラム用ゴムパッド(以下、単に「ゴムパッ
ド」と云う)に形成した打面をスティック(打棒)など
で打撃すると、その強弱などの打撃状態がパッドの裏側
に設けられた圧電素子などの打撃センサにより検知さ
れ、その検知信号に基づいて電子音源から電子音が発生
する。ところで、アコースティックドラムの奏法には、
打面を打撃する通常の奏法の他に様々な奏法があり、例
えば、スネアドラムなどのリム部を打撃するリムショッ
ト奏法などもある。このリムショット奏法を行うと、通
常の打撃(打面を打撃)の時とは異なる音色の楽音を発
生することができる。近年、このような奏法を電子ドラ
ムでも実現可能にするために様々な工夫がなされてい
る。例えば、ゴムパッドのリム部にリムスイッチなどの
打撃センサを設けて、リム部への打撃を検出する電子ド
ラムも既に開発されている。
【0003】このリムスイッチなどの打撃センサは、ス
ティックなどで直接的に打撃されないようにゴムパッド
の裏面など、打面以外の場所に配設されることが多く、
また、リム部にリムスイッチを設けたゴムパッド(以
下、「リムスイッチ付きゴムパッド」と云う)と設けな
いゴムパッド(以下、「リムスイッチ無しゴムパッド」
と云う)とは外形の形状が同じである。よって、これら
を外観で見分けるのは難しい。しかし、この2種類のゴ
ムパッドが混在して使用される場合がある。例えば、複
数のゴムパッドを演奏者の周りにセットしてアコーステ
ィックドラムセットのように演奏するとき、アコーステ
ィックドラムセットにはリムショット奏法を行うドラム
と通常はリムショット奏法を行わないドラムの両方があ
るので、同様にして、電子ドラムセットにリムスイッチ
付きゴムパッドとリムスイッチ無しゴムパッドの両方を
用いる場合がある。そのため、これら2種類のゴムパッ
ドを外観で区別がつくようにする必要がある。また、全
てリムスイッチ付きゴムパッドにするとコストが高くな
るため、リムスイッチ無しゴムパッドも混ぜて製造す
る。そのため、製造過程中でも両者を外観で見分けられ
るようにする必要がある。
【0004】そのため、従来からリムスイッチ付きゴム
パッドとリムスイッチ無しゴムパッドとを外観で区別で
きるようにする方法が検討されている。例えば、これら
2種類のゴムパッドの成形時にいずれか一方にマークを
つけるなど、それぞれの外形の形状を変えて区別する方
法があった。しかし、この方法はゴムパッドを製造する
金型が2種類(例えばマークを施したゴムパッド用金型
とマークを施さないゴムパッド用金型の2種類)必要に
なるため、コスト高になるという問題があった。また、
これら2種類のゴムパッドの一方に塗料や印刷などで目
印の色やマーク等を付けて区別する方法もあった。しか
し、電子打楽器のゴムパッドは激しく打撃されるので、
その衝撃により塗料や印刷などが剥げてしまい、耐久性
が悪いという問題があった。
【0005】そこで、これら2種類のゴムパッドの少な
くとも一方のリム部を、2色成形により他の部分(打面
を形成したパッド部など)とは異なる色のゴムで成形す
ることによって、リムスイッチ付きゴムパッドとリムス
イッチ無しゴムパッドとを区別する方法が考えられる。
この方法を用いると、リムスイッチ付きゴムパッドとリ
ムスイッチ無しゴムパッドを外観で容易に見分けること
ができる。しかも、これら2種類のゴムパッドを同じ金
型で製造できるという利点があり、しかも、打撃を受け
てもゴム自体の色が剥げることはないので、耐久性に優
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに2色成形によって、ゴムパッドのリム部とパッド部
とを異なる色のゴムで成形する場合、以下に説明するよ
うに、従来のゴムパッドの形状のまま、すなわち従来の
成形金型を使用して成形すると、リム部とパッド部との
色の境界がはっきりせず、滲んだ状態になってしまうの
で、ゴムパッドの外観の見栄えが悪くなるという問題点
があった。
【0007】ここで、このような従来の電子打楽器用ゴ
ムパッドとその製造方法について図面によって簡単に説
明する。図5はそのゴムパッドを成形するのに使用する
金型の一例を示す断面図である。そして、図6はこの金
型を使用して2色成形して製造した従来の電子楽器用ゴ
ムパッドの断面図、図7はそのゴムパッドの色分けを示
す平面図であり、それぞれパッド部とリム部の同じ色分
けを示している。従来のゴムパッドは、図5に示す金型
130の上型131(キャビティ部)と下型132(コ
ア部)との間に形成されるキャビティ133a,133
bに配合したゴムを入れ、その金型を熱板間に挟んで加
圧しながら加硫して成形するプレス成形(コンプレッシ
ョン成形)で製造される。また、その上型131と下型
132との間のキャビティはパッド成形部133aとリ
ム成形部133bとからなっていて、そこにそれぞれ異
なる色のゴムを入れて一度にプレス成形することによっ
て、図6及び図7に示すゴムパッド100のパッド部1
11とリム部112とが一体成形される。
【0008】ここで、例えば、パッド部111が青色で
リム部112が黒色のゴムパッドを製造する場合、図5
に示した金型130に形成されるキャビティのパッド成
形部133aに青色のゴムを入れ、リム成形部133b
に黒色のゴムを入れてプレス成形するが、その時、キャ
ビティ内の色の境界部133c付近で青色のゴムと黒色
のゴムが混ざりあってしまう。そのため、成形されたゴ
ムパッド100は、図6および図7に示すようにリム部
112の黒色とパッド部111の青色がその境界部11
3付近で滲み合い、2色のゴムの境界がはっきりしなく
なる。そのため、このゴムパッド100を図示していな
い鉄板等からなる本体に被せて電子ドラム用パッド等を
構成したとき、打面となる外表面側から見た外観上の見
栄えが悪くなるという問題があった。
【0009】ところで、このような2色成形の境界部に
おける色の滲みを防止して見栄えを改善する従来の方法
として、色が異なる部分の材質を変える方法がある。例
えば、青色の部分を青いプラスティックで、黒色の部分
を黒いゴムで一体に成形する方法がある。しかし、この
方法では異なる材質の接合面の強度が弱くなってしまう
ため、電子ドラム等の電子打楽器のゴムパッドのように
激しい衝撃を受けるものには適さない。また、製造時の
工程数が増えてしまうという問題もある。
【0010】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、電子打楽器用ゴムパッドを、
パッド部とリム部を異なる色のゴムで成形して、リムス
イッチ付きゴムパッドとリムスイッチ無しゴムパッドと
を外観で容易に見分けられるようにすると共に、耐久性
を損なうことなくその色の境界部における色の滲みを防
止して外観上の見栄えを改善すること、およびそのゴム
パッドを、従来の2色成形と同様に一工程で簡単に製造
できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、打面を形成
したパッド部とそのパッド部の周囲に配設したリム部と
からなる電子打楽器用ゴムパッドにおいて、上記の目的
を達成するため、パッド部とリム部を異なる色のゴムで
一体に成形し、そのパッド部とリム部との色の境界部の
外表面側に溝を設けたものである。上記パッド部とリム
部が、色および硬度の異なるゴムで一体に成形されてい
てもよい。また、この発明による電子打楽器用ゴムパッ
ドの製造方法は、上型と下型からなる金型として、上型
内面の上記パッド部を成形する部分と上記リム部を成形
する部分との境界部に突状の仕切部を設けたものを用
い、その仕切部の両側に異なる色のゴム材を入れ、一度
の成形で上記ゴムパッドを成形する方法である。その成
形方法としては、プレス(コンプレッション)成形が簡
単であるが、注入式(トランスファー)成形などの他の
成形方法をを用いてもよい。
【0012】また、上記電子打楽器用ゴムパッドにおい
て、パッド部とリム部以外の部分を更に異なる色のゴム
で一体に成形し、色の境界部の外表面側にそれぞれ溝を
設けるようにしてもよい。この場合、電子打楽器用ゴム
パッドの色数が増えてカラフルになるので、外観上の見
栄えが一層良くなる。そして、3色以上の電子打楽器用
ゴムパッドを製造する時は、金型の上型内部に突状の仕
切部を複数設けた金型を用い、その仕切部で区切られた
部分にそれぞれ異なる色のゴム材を入れ、一度のプレス
成形で多色成形する方法で製造するとよい。
【0013】さらに、上記いずれかの電子打楽器用ゴム
パッドを備えた電子打楽器を提供できる。また、上記方
法で製造すれば、電子打楽器用ゴムパッド以外のゴム成
形部材も多色成形できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して具体的に説明する。図1はこの発明による
電子打楽器用ゴムパッド(以下単に「ゴムパッド」と云
う)を備えた電子打楽器の一実施形態である電子ドラム
用パッド(以下「ドラムパッド」と云う)の外観を示す
斜視図である。このドラムパッドの外形は、本体2と、
その本体2と嵌合した状態でその外側に設けられるゴム
パッド1とからなる。さらに、このドラムパッドは、ゴ
ムパッド1が受けた打撃を検知する打撃センサおよびリ
ムスイッチをゴムパッド1と本体2との間に内蔵してい
るが、外観上見えないので図示していない。
【0015】このドラムパッドのゴムパッド1は、打面
を形成した円盤状のパッド部11と、そのパッド部11
の外周に沿って配設した円環状のリム部12とからな
り、そのパッド部11およびリム部12は異なる色のゴ
ムで一体に成形されている。そして、そのパッド部11
とリム部12との色の境界部の外表面に環状の溝14を
設けている。このゴムパッド1については、その詳細を
後述する。一方、本体2は、上面が平坦で下面が外側に
少し湾曲した円盤状に形成され、外周がフランジ状に形
成されており、その上面とフランジ状の外周部にゴムパ
ッド1を被せるように嵌合させる。その本体2の下面の
中央部に直径方向に沿って傾斜した突部21を持つ。こ
の突部21の外端面に水平方向の取付穴22を設けてい
る。
【0016】さらに、この突部21に取付穴22と直交
する方向にねじ込む締付け用操作ネジ23を設けてい
る。また、本体2の下面にこの突部21の側部に隣接し
てジャックホルダ24を設け、そこに打撃センサによる
打撃検知信号およびリムスイッチによるリムショット検
知信号を出力するためのジャック25,26を配設して
いる。突部21の取付穴22および操作ネジ23は、こ
のドラムパッドを電子ドラムセット用ラックなどのドラ
ムパッド支持具に取り付けるためのものである。ドラム
パッドを電子ドラムセット用ラックに取り付ける時は、
その支持ロッドを取付穴22に挿入し、高さや角度など
を演奏者が打撃し易い位置に調節した後、操作ネジ23
によって締めて固定する。
【0017】次に、ゴムパッド1についてその詳細を説
明する。図2はゴムパッドの色分けを示す平面図であ
り、そのパッド部11は青色であることを示すために細
かい平行な横線を入れ、リム部12は黒色であることを
示すために縦横の網目線を施している。この図から明ら
かなように、このゴムパッド1は、打面を形成する青色
のパッド部11と、そのパッド部11の外周に沿って設
けられた黒色のリム部12とからなり、そのパッド部1
1とリム部12は青色のゴムと黒色のゴムで一体に成形
されている。そして、その青色のパッド部11と黒色の
リム部12との境界部に環状の溝14を形成している。
【0018】図3は図2のA−A線に沿うゴムパッドの
部分的な拡大断面図であり、図2と同じ色分けを示して
いる。この図3に示すように、このゴムパッド1は、打
面を形成した青色のパッド部11と黒色のリム部12と
の色の境界部13付近で互いに入り混じっているので、
パッド部11とリム部12が強固に一体成形され、激し
い衝撃にも充分耐えられる。なお、ゴムパッド1は前述
した通り本体2の上側に嵌合されるが、その状態で外か
ら見える面(打面11aを形成する側の面)を「外表
面」と云う。図3では上側の面である。
【0019】リム部12は、リムショットを受ける蒲鉾
形に盛り上がった被打撃部12aと、その被打撃部12
aの縁部から下側に周り込むように設けた嵌合部12b
とからなる。リム部12の内表面(外表面と反対側の
面)には、本体2の縁端部との嵌合を確実するために複
数の突部やへ凹部が形成されている。一方、パッド部1
1の外表面は打面11aを形成するために略平面になっ
ている。また、このパッド部11の内表面側には段差が
有り、リム部12に近い肉厚が厚い部分は本体2と接触
する。
【0020】ところで、このゴムパッド1のパッド部1
1リム部12の境界部13の外表面側には、前述のよう
に溝14が設けられいる。この境界部13では、リム部
12から流れ込んだ黒色のゴムと、パッド部11から流
れ込んだ青色のゴムとが互いに入り混じっている。しか
し、その青色のパッド部11と黒色のリム部12との境
界部の外表面側に環状の溝14を形成している。そのた
め、その溝14の部分では青色のゴムと黒色のゴムが混
じりあうことはなく、且つこの溝14が見切りの作用も
なし、図2に示したように非常に見栄えがよくなる。な
お、パッド部11とリム部12を色だけでなく硬度も異
なるゴムで成形することもできる。例えば強い衝撃を受
けるリム部12をパッド部11より硬度の高い(固い)
ゴムで成形することもできる。
【0021】次に、このゴムパッド1を2色成形によっ
て製造方法について説明する。図4はこの発明による電
子打楽器用ゴムパッドを成形する際に使用する金型の一
例を、部分的に拡大して示す断面図である。この金型3
は上型(キャビティ部)31と下型(コア部)32とか
らなる。上型31の内面は、図3に示すゴムパッド1の
パッド部11とリム部12の被打撃部12aの外表面を
成形する型になっている。そして、そのパッド部11の
外表面を成形する部分とリム部12の外表面を成形する
部分との境界部には、溝14を形成するための突状の仕
切部36を環状に設けている。一方、下型32の内面
は、パッド部11の内表面とリム部12の被打撃部12
aの内表面および嵌合部12bを成形する型になってい
る。なお、嵌合部12bを成形する部分はアンダカット
形状になっているため、型抜きができないように見える
が、ゴム材を成形するので弾性があるため型抜きが可能
である。
【0022】この金型3を用いて前述したゴムパッド1
を成形するには、上型31と下型32を型締めして内部
に形成されるキャビティのうち、仕切部36の内側のパ
ッド成形部33aに青色のゴム材を入れ、仕切部36の
外側のリム成形部33bに黒色のゴム材を入れる。そし
て、この金型3を熱板間にはさみ、加圧しながら可硫し
て成形する。つまり、一度のプレス成形(コンプレッシ
ョン成形)で2色成形する。この時、キャビティのリム
成形部33bに入れた黒色のゴム材は仕切部36によっ
て堰き止められ、仕切部36の下側から溢れたゴム材は
キャビティ内の色の境界部33cからパッド成形部33
aに少し流れ出る。同様に、キャビティのパッド成形部
33aに入れた青色のゴム材も仕切部36によって堰き
止められ、仕切部36の下側から溢れたゴム材は、キャ
ビティ内の色の境界部33cからリム成形部33bに少
し流れ出る。
【0023】そのため、図3に示したように(図3は図
4の型に対応する大きさのゴムパッドになっている)、
青色のパッド部11と黒色のリム部12との色の境界部
13の外表面側に仕切部36によって溝14が形成さ
れ、パッド部11とリム部12の境界部13付近の下半
部では青色のゴム材と黒色のゴム材が入り混じって強固
に結合されたゴムパッド1が、一度の成形工程で成形さ
れる。なお、色が混り合う境界部13は外表面側に設け
た溝14の影になって外からは殆ど見えないので、外観
上の見栄えを損なうことはない。なお、成形に使用する
ゴムの色は青色と黒色に限るものではなく、任意の色の
ゴムを組み合わせて成形することができる。さらに、パ
ッド部11とリム部12を色だけでなく硬度も異なるゴ
ムで成形することもでき、その場合も強固に結合されて
一体に成形できる。
【0024】また、図4に示した金型はパッド部とリム
部を同じ色のゴムで成形する一色成形を行う際にも兼用
することができる。その場合もパッド部とリム部の境界
部の外表面に溝が形成されるが、それは一種のアクセン
トになり、外観を損なうようなことはない。さらに、上
型に突状の仕切部を設けて一工程で2色成形する方法
は、上述したプレス(コンプレッション)成形に限るも
のではなく、例えば注入式(トランスファー)成形など
の他の成形方法で成形しても同等の効果が得られる。
【0025】また、図1から図4に示したゴムパッドは
いずれもパッド部とリム部との色が異なる2色のゴムパ
ッドであるが、色の種類は2色に限るものではなく、パ
ッド部とリム部以外の部分を更に異なる色のゴムで一体
に成形し、色の境界部の外表面側にそれぞれ溝を設ける
ようにしてもよい。この場合、電子打楽器用ゴムパッド
の色数が増えてカラフルになるので、外観上の見栄えが
一層良くなる。例えば、パッド部とパッド部の縁部に配
設したリム部とパッド部の中央に配設したカップ部とか
らなる電子打楽器用ゴムパッド(電子ハイハット用ゴム
パッド)において、パッド部とリム部とカップ部とをそ
れぞれ異なる色、あるいは色と硬度のゴムで一体に成形
し、パッド部とリム部の境界部の外表面側およびパッド
部とカップ部の境界部の外表面側にそれぞれ溝を設けれ
ば、色の滲みがなく外観上の見栄えの良い3色のゴムパ
ッドができる。
【0026】あるいは、リム部を複数に(例えば左右
に)分割して、それぞれ異なる色のゴムで成形すること
によって、3色成形することもできる。そして、3色以
上のゴムパッドを製造する時は、金型の上型内部に必要
数の突状の仕切部を設けた金型を用い、キャビティ内の
その仕切部で区切られた部分ごとにそれぞれ異なる色の
ゴム材を入れ、一度のプレス成形で多色成形することも
できる。さらに、この製造方法は電子打楽器用ゴムパッ
ドに限るものではなく、他のゴム成形部材にも応用可能
である。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る電子打楽器用ゴムパッドによれば、パッド部とリム部
とを異なる色のゴムで一体に成形し、そのパッド部とリ
ム部との色の境界部の外表面側にそれぞれ溝を設けてい
るので、2色成形のゴムパッドの色の滲みを防止して、
外観上の見栄えを改善することができると共に、リムス
イッチ付きゴムパッドとリムスイッチ無しゴムパッドの
少なくとも一方のリム部をパッド部とは異なる色のゴム
で成形することによって、これら2種類のゴムパッドを
外観上容易に見分けられるようにできる。さらに、パッ
ド部とリム部とを、色のみ異なる同じゴム材で一工程で
成形するので、その色の境界部は打撃に対して充分な耐
久性を持つことができ、しかも、単色のゴムパッドを製
造する時と比較して工程数が増えないので、製造コスト
が高くなるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電子打楽器用ゴムパッドの一実
施形態である電子ドラム用パッドの外観を示す斜視図で
ある。
【図2】図1におけるゴムパッドの色分けを示す平面図
である。
【図3】図2のA−A線に沿う部分的な拡大断面図であ
る。
【図4】図1〜図3に示したゴムパッドを成形するため
の金型の例を示す部分的な断面図である。
【図5】従来の電子打楽器用ゴムパッドの成形に使用す
る金型の縦断面図である。
【図6】図5の金型を使用して2色成形されたゴムパッ
ドの縦断面図である。
【図7】同じくそのゴムパッドの色分けを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1…ゴムパッド、2…本体、3…金型、11…パッド
部、11a…打面、12…リム部、12a…被打撃部、
12b…嵌合部、13…境界部、14…溝、21…突
部、22…取付穴、23…操作ネジ、24…ジャックホ
ルダ、25,26…ジャック、31…上型、32…下
型、33a…キャビティのパッド成形部、33b…キャ
ビティのリム成形部、33c…キャビティ内の色の境界
部、36…突状の仕切部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打面を形成したパッド部と該パッド部の
    周囲に配設したリム部とからなる電子打楽器用ゴムパッ
    ドにおいて、 前記パッド部と前記リム部が異なる色のゴムで一体に成
    形されており、そのパッド部と前記リム部との色の境界
    部の外表面側に溝を設けたことを特徴とする電子打楽器
    用ゴムパッド。
  2. 【請求項2】 前記パッド部と前記リム部が、色および
    硬度の異なるゴムで一体に成形されていることを特徴と
    する請求項1記載の電子打楽器用ゴムパッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電子打楽器用ゴム
    パッドを成形する金型として、上型内面の前記パッド部
    を成形する部分と前記リム部を成形する部分との境界部
    に突状の仕切部を設けたものを用い、該仕切部の両側に
    異なる色のゴム材を入れ、一度の成形で前記電子打楽器
    用ゴムパッドを成形することを特徴とする電子打楽器用
    ゴムパッドの製造方法。
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