JP2003306897A - 真贋判定機能を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙 - Google Patents
真贋判定機能を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来にない全く新規な真贋判定機能を有した
スレッドとそれを使用した偽造防止用紙を得ることを課
題とする。 【解決手段】 可視光線領域と赤外線領域の一種のメタ
メリック現象と、真珠光沢層とを組み合わせて、従来に
ない真贋判定機能を有したスレッドを得る。例えば、可
視光線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィ
ルム(1)の片方の面に、真珠光沢層(2)、赤外線を
吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3a)、
赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層
(3b)が設けられており、前記赤外線を吸収する性能
を有した図柄や文字等の印刷層(3a)と、赤外線を透
過する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3b)とが
通常光のもとで同色に見え、かつ赤外線領域での分光反
射率が相違していることを特徴とする真贋判定機能を有
するスレッドがその一例である。
スレッドとそれを使用した偽造防止用紙を得ることを課
題とする。 【解決手段】 可視光線領域と赤外線領域の一種のメタ
メリック現象と、真珠光沢層とを組み合わせて、従来に
ない真贋判定機能を有したスレッドを得る。例えば、可
視光線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィ
ルム(1)の片方の面に、真珠光沢層(2)、赤外線を
吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3a)、
赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層
(3b)が設けられており、前記赤外線を吸収する性能
を有した図柄や文字等の印刷層(3a)と、赤外線を透
過する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3b)とが
通常光のもとで同色に見え、かつ赤外線領域での分光反
射率が相違していることを特徴とする真贋判定機能を有
するスレッドがその一例である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真贋判定機能を有
するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙に関す
るものである。詳しくは、室内光や自然光などの通常の
光のもとでは真珠光沢感に優れたスレッドに見えるだけ
であるが、赤外線を照射してそれを可視化できる装置で
観察すると隠されたマイクロ文字等の文字や画像が見え
るという高度な真贋判定機能を有するスレッド、及びそ
れを使用した偽造防止用紙に関するものである。
するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙に関す
るものである。詳しくは、室内光や自然光などの通常の
光のもとでは真珠光沢感に優れたスレッドに見えるだけ
であるが、赤外線を照射してそれを可視化できる装置で
観察すると隠されたマイクロ文字等の文字や画像が見え
るという高度な真贋判定機能を有するスレッド、及びそ
れを使用した偽造防止用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙幣、商品券、株券、債券、小切手、宝
くじ等の金銭的価値を有する有価証券類には、容易に偽
造又は変造されない様に多種多様の偽造防止対策を施し
てある。この偽造防止対策は大きく2つに分けることが
できる。1つ目は偽造防止対策を施した用紙、即ち偽造
防止用紙を使用すること、2つ目は印刷で偽造防止対策
を施すことである。
くじ等の金銭的価値を有する有価証券類には、容易に偽
造又は変造されない様に多種多様の偽造防止対策を施し
てある。この偽造防止対策は大きく2つに分けることが
できる。1つ目は偽造防止対策を施した用紙、即ち偽造
防止用紙を使用すること、2つ目は印刷で偽造防止対策
を施すことである。
【0003】近年、技術の進歩により、上記した有価証
券類が多色印刷機による方法、カラーコピー機による方
法、パソコンに連動したスキャナーで画像を取り込みカ
ラープリンターでプリントする方法等で偽造されること
が多くなっている。最近は、解像度や色相等が本物と見
分けがつかないほど格段に精巧になり、比較的簡単に偽
造品を作製できるようになってきた。
券類が多色印刷機による方法、カラーコピー機による方
法、パソコンに連動したスキャナーで画像を取り込みカ
ラープリンターでプリントする方法等で偽造されること
が多くなっている。最近は、解像度や色相等が本物と見
分けがつかないほど格段に精巧になり、比較的簡単に偽
造品を作製できるようになってきた。
【0004】このような背景から、上記したような機器
を使用した偽造を防止する技術や、上記有価証券類が偽
造されたものであるか否かを判定(真贋判定)するため
の方法も種々提案されてきた。例えば「メタメリズム
(条件等色)」を利用した真贋判定の技術はその一例で
ある。「メタメリズム(metamerism)」また
は「条件等色(metameric match)」と
は、分光分布特性が異なっているにもかかわらず観察条
件によって知覚的に同じ色に見えることを言う(「色彩
ワンポイント」(財)日本色彩研究所編、(財)日本規
格協会発行、1993年、第1巻67頁)。
を使用した偽造を防止する技術や、上記有価証券類が偽
造されたものであるか否かを判定(真贋判定)するため
の方法も種々提案されてきた。例えば「メタメリズム
(条件等色)」を利用した真贋判定の技術はその一例で
ある。「メタメリズム(metamerism)」また
は「条件等色(metameric match)」と
は、分光分布特性が異なっているにもかかわらず観察条
件によって知覚的に同じ色に見えることを言う(「色彩
ワンポイント」(財)日本色彩研究所編、(財)日本規
格協会発行、1993年、第1巻67頁)。
【0005】例えば、特許第1331101号(特公昭
60−58711号)では、太陽光、蛍光灯、白熱電球
等の通常光もとで見える色と、所望のフィルターを通し
て見るかあるいは所望の分光エネルギー分布を有する光
源のもとで見える色が異なった色相、明度、彩度に見え
るメタメリックな性質を有する色材でなるメタメリック
インキを用いた偽造防止技術が提案されている。このメ
タメリックインキと同色の通常の印刷インキとで所望の
パターン群を用紙表面に組み合わせパターンとして形成
させたものを、例えばカラーコピー機で複写すると、通
常光のもとで同色であったものが両者の色に差が生じ、
偽造品であることが判明するものである。
60−58711号)では、太陽光、蛍光灯、白熱電球
等の通常光もとで見える色と、所望のフィルターを通し
て見るかあるいは所望の分光エネルギー分布を有する光
源のもとで見える色が異なった色相、明度、彩度に見え
るメタメリックな性質を有する色材でなるメタメリック
インキを用いた偽造防止技術が提案されている。このメ
タメリックインキと同色の通常の印刷インキとで所望の
パターン群を用紙表面に組み合わせパターンとして形成
させたものを、例えばカラーコピー機で複写すると、通
常光のもとで同色であったものが両者の色に差が生じ、
偽造品であることが判明するものである。
【0006】また特開2001−159094号では、
パルプ繊維でなる紙基材に、メタメリックな色材を含有
するインキが塗布された紙小片もしくは繊維片が漉き込
まれている偽造防止用紙およびそれを用いた有価証券が
提案されている。
パルプ繊維でなる紙基材に、メタメリックな色材を含有
するインキが塗布された紙小片もしくは繊維片が漉き込
まれている偽造防止用紙およびそれを用いた有価証券が
提案されている。
【0007】一方、金属光沢や真珠光沢や虹彩色は、カ
ラーコピー機による方法、パソコンに連動したスキャナ
ーで画像を取り込みカラープリンター等でプリントする
方法等では再現することが出来ないことを利用した偽造
防止技術も提案されている。例えば、本出願人は、特開
平6−313298号で、基紙表面に真珠顔料と接着剤
を主体とした部分的な被覆層を形成し偽造防止用紙を得
ること、この用紙を使用して印刷を施し、偽造防止印刷
物を得ることを提案した。
ラーコピー機による方法、パソコンに連動したスキャナ
ーで画像を取り込みカラープリンター等でプリントする
方法等では再現することが出来ないことを利用した偽造
防止技術も提案されている。例えば、本出願人は、特開
平6−313298号で、基紙表面に真珠顔料と接着剤
を主体とした部分的な被覆層を形成し偽造防止用紙を得
ること、この用紙を使用して印刷を施し、偽造防止印刷
物を得ることを提案した。
【0008】また、同じく本出願人は、特許第3075
454号では、2層以上の抄合わせ紙よりなり、最外の
紙層2が20〜50g/m2であり、かつ光輝性を有す
る細片が含まれていることを特徴とする偽造防止用紙を
提案した。
454号では、2層以上の抄合わせ紙よりなり、最外の
紙層2が20〜50g/m2であり、かつ光輝性を有す
る細片が含まれていることを特徴とする偽造防止用紙を
提案した。
【0009】また、特開2001−260517号で
は、被印刷基材上に、パール顔料を含まないインキを用
いて形成された、前記被印刷基材の表面の平滑性を向上
させるための下地印刷塗膜が少なくとも一層以上積層し
てあり、前記下地印刷塗膜上には、パール顔料を含有す
るパールインキを用いて形成されたパール印刷塗膜が少
なくとも一層以上積層されていることを特徴とするパー
ル調印刷物が提案されている。この発明は、パール調印
刷物を、オフセット印刷や活版印刷を利用して製造する
際に、被印刷基材の表面が粗面であって、印刷塗膜中の
パール顔料の配向方向が一定しないことにより、得られ
るパール光沢が不十分な点を解消することを課題として
いる。また、この発明では、上層のパール印刷塗膜のパ
ール光沢を見えやすくするために、下地印刷塗膜の色相
を比較的明度の低い暗色とすることも提案されている。
は、被印刷基材上に、パール顔料を含まないインキを用
いて形成された、前記被印刷基材の表面の平滑性を向上
させるための下地印刷塗膜が少なくとも一層以上積層し
てあり、前記下地印刷塗膜上には、パール顔料を含有す
るパールインキを用いて形成されたパール印刷塗膜が少
なくとも一層以上積層されていることを特徴とするパー
ル調印刷物が提案されている。この発明は、パール調印
刷物を、オフセット印刷や活版印刷を利用して製造する
際に、被印刷基材の表面が粗面であって、印刷塗膜中の
パール顔料の配向方向が一定しないことにより、得られ
るパール光沢が不十分な点を解消することを課題として
いる。また、この発明では、上層のパール印刷塗膜のパ
ール光沢を見えやすくするために、下地印刷塗膜の色相
を比較的明度の低い暗色とすることも提案されている。
【0010】一方、高度な偽造防止効果を有した偽造防
止用紙として、「窓開きスレッド入り紙」と呼ばれてい
る用紙がある。この偽造防止用紙の製造方法は、ワイヤ
上の紙料懸濁液に、凹凸部を有するガイドの凸部先端に
糸状物を通した溝を有するベルト機構を埋没して製造す
る方法(特公平5−85680号)や、凹凸状に加工し
た網を円網抄紙機の上網に使用し、糸状物を網表面の凹
凸部に接触させながら挿入して窓開き部分に糸状物を抄
き込む方法(米国特許第4462866号)や、長網抄
紙機のワイヤ上の回転ドラム内に圧縮空気ノズルを内蔵
させ、予め紙匹に挿入した糸状物上のスラリーを圧縮空
気で間欠的に吹き飛ばして糸状物を露出させる方法(特
開平6−272200号)等が提案されている。
止用紙として、「窓開きスレッド入り紙」と呼ばれてい
る用紙がある。この偽造防止用紙の製造方法は、ワイヤ
上の紙料懸濁液に、凹凸部を有するガイドの凸部先端に
糸状物を通した溝を有するベルト機構を埋没して製造す
る方法(特公平5−85680号)や、凹凸状に加工し
た網を円網抄紙機の上網に使用し、糸状物を網表面の凹
凸部に接触させながら挿入して窓開き部分に糸状物を抄
き込む方法(米国特許第4462866号)や、長網抄
紙機のワイヤ上の回転ドラム内に圧縮空気ノズルを内蔵
させ、予め紙匹に挿入した糸状物上のスラリーを圧縮空
気で間欠的に吹き飛ばして糸状物を露出させる方法(特
開平6−272200号)等が提案されている。
【0011】前記した真珠光沢顔料の偽造防止効果と、
窓開きスレッド入り紙の偽造防止効果を組み合わせた偽
造防止用紙については、本出願人により特願平07−1
41160号(特開平08−311800号)で提案さ
れている。即ちこの出願は、2層以上の紙層で構成さ
れ、最外部に位置する紙層が窓開き部を有し、最外部に
位置する紙層とその下に位置する紙層の間に真珠光沢を
有するスレッドが挿入されており、該帯状物が窓開き部
に露出していることを特徴とする偽造防止用紙に関する
ものである。
窓開きスレッド入り紙の偽造防止効果を組み合わせた偽
造防止用紙については、本出願人により特願平07−1
41160号(特開平08−311800号)で提案さ
れている。即ちこの出願は、2層以上の紙層で構成さ
れ、最外部に位置する紙層が窓開き部を有し、最外部に
位置する紙層とその下に位置する紙層の間に真珠光沢を
有するスレッドが挿入されており、該帯状物が窓開き部
に露出していることを特徴とする偽造防止用紙に関する
ものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記した、特許第13
31101号(特公昭60−58711号)や特開20
01−159094号で提案されているメタメリックを
利用した偽造防止印刷技術は、この仕組みが判ってしま
えば比較的容易に偽造されるおそれがあり、またメタメ
リック色材の一方は耐光性に優れた無機系の着色顔料で
あり、他方は耐光性に劣る有機染料の組み合わせである
場合が多く、印刷面が光によって短時間に変色したり、
長期保存中に変色することが問題であった。また、特開
平6−313298号、特許第3075454号で提案
された真珠顔料の色相は穏やかなパール調であり、用紙
の色とのコントラストに欠けて視認性がやや劣ることが
問題であった。また、前記した特開2001−2605
17号に提案されたパール調印刷物も、この仕組みが判
ってしまえば比較的容易に偽造されるおそれがあった。
また、特開平08−311800号で本出願人が提案し
た偽造防止用紙は偽造防止技術を一層高めることが要求
されてきた。本発明はこれら従来技術の問題点を解消
し、より一層偽造防止効果を高めた全く新規な偽造防止
技術(真贋判定機能)を提案することを課題とする。
31101号(特公昭60−58711号)や特開20
01−159094号で提案されているメタメリックを
利用した偽造防止印刷技術は、この仕組みが判ってしま
えば比較的容易に偽造されるおそれがあり、またメタメ
リック色材の一方は耐光性に優れた無機系の着色顔料で
あり、他方は耐光性に劣る有機染料の組み合わせである
場合が多く、印刷面が光によって短時間に変色したり、
長期保存中に変色することが問題であった。また、特開
平6−313298号、特許第3075454号で提案
された真珠顔料の色相は穏やかなパール調であり、用紙
の色とのコントラストに欠けて視認性がやや劣ることが
問題であった。また、前記した特開2001−2605
17号に提案されたパール調印刷物も、この仕組みが判
ってしまえば比較的容易に偽造されるおそれがあった。
また、特開平08−311800号で本出願人が提案し
た偽造防止用紙は偽造防止技術を一層高めることが要求
されてきた。本発明はこれら従来技術の問題点を解消
し、より一層偽造防止効果を高めた全く新規な偽造防止
技術(真贋判定機能)を提案することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明を図面に基づいて
説明する。図1は本発明の真贋判定機能を有するスレッ
ドの一部拡大断面図である。本発明の第1の発明は、可
視光線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィ
ルム1の片方の面に、真珠光沢層2、赤外線を吸収する
性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、赤外線を透過
する性能を有した図柄や文字等の印刷層3b、接着剤層
4が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有し
た図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能
を有した図柄や文字等の印刷層3bとが通常光のもとで
同色に見え、かつ赤外線領域での分光反射率が相違して
いることを特徴とする真贋判定機能を有するスレッドで
ある。
説明する。図1は本発明の真贋判定機能を有するスレッ
ドの一部拡大断面図である。本発明の第1の発明は、可
視光線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィ
ルム1の片方の面に、真珠光沢層2、赤外線を吸収する
性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、赤外線を透過
する性能を有した図柄や文字等の印刷層3b、接着剤層
4が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有し
た図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能
を有した図柄や文字等の印刷層3bとが通常光のもとで
同色に見え、かつ赤外線領域での分光反射率が相違して
いることを特徴とする真贋判定機能を有するスレッドで
ある。
【0014】また、図2は別の構造の本発明における真
贋判定機能を有するスレッドの一部拡大断面図である。
本発明の第2の発明は、可視光線及び赤外線のいずれも
透過する性能を有したフィルム1の片方の面に、赤外線
を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、図
柄や文字等の印刷層3b、真珠光沢層2、が設けられ、
反対の面に接着剤層4が設けられており、前記赤外線を
吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤
外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3b
とが通常光のもとで同色に見え、赤外線領域での分光反
射率が相違していることを特徴とする真贋判定機能を有
するスレッドである。
贋判定機能を有するスレッドの一部拡大断面図である。
本発明の第2の発明は、可視光線及び赤外線のいずれも
透過する性能を有したフィルム1の片方の面に、赤外線
を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、図
柄や文字等の印刷層3b、真珠光沢層2、が設けられ、
反対の面に接着剤層4が設けられており、前記赤外線を
吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤
外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3b
とが通常光のもとで同色に見え、赤外線領域での分光反
射率が相違していることを特徴とする真贋判定機能を有
するスレッドである。
【0015】また、図3は別の構造の本発明における真
贋判定機能を有するスレッドの一部拡大断面図である。
本発明の第3の発明は、可視光線及び赤外線のいずれも
透過する性能を有したフィルム1の片方の面に真珠光沢
層2が設けられており、反対の面に赤外線を吸収する性
能を有した図柄や文字等の印刷層3a、赤外線を透過す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3b、接着剤層4
が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有した
図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能を
有した図柄や文字等の印刷層3bが通常光のもとで同色
に見え、赤外線領域での分光反射率が相違していること
を特徴とする真贋判定機能を有するスレッドである。
贋判定機能を有するスレッドの一部拡大断面図である。
本発明の第3の発明は、可視光線及び赤外線のいずれも
透過する性能を有したフィルム1の片方の面に真珠光沢
層2が設けられており、反対の面に赤外線を吸収する性
能を有した図柄や文字等の印刷層3a、赤外線を透過す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3b、接着剤層4
が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有した
図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能を
有した図柄や文字等の印刷層3bが通常光のもとで同色
に見え、赤外線領域での分光反射率が相違していること
を特徴とする真贋判定機能を有するスレッドである。
【0016】また、図4は別の構造の本発明における真
贋判定機能を有するスレッドの一部拡大断面図である。
本発明の第4の発明は、可視光線及び赤外線のいずれも
透過する性能を有したフィルム1の片方の面に赤外線を
透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3bとその
上に真珠光沢層2が、反対の面に赤外線を吸収する性能
を有した図柄や文字等の印刷層3a、接着剤層4が設け
られており、前記赤外線を吸収する性能を有した図柄や
文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能を有した
図柄や文字等の印刷層3bが通常光のもとで同色に見
え、赤外線領域での分光反射率が相違していることを特
徴とする真贋判定機能を有するスレッドである。
贋判定機能を有するスレッドの一部拡大断面図である。
本発明の第4の発明は、可視光線及び赤外線のいずれも
透過する性能を有したフィルム1の片方の面に赤外線を
透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3bとその
上に真珠光沢層2が、反対の面に赤外線を吸収する性能
を有した図柄や文字等の印刷層3a、接着剤層4が設け
られており、前記赤外線を吸収する性能を有した図柄や
文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能を有した
図柄や文字等の印刷層3bが通常光のもとで同色に見
え、赤外線領域での分光反射率が相違していることを特
徴とする真贋判定機能を有するスレッドである。
【0017】また、図5は本発明の偽造防止用紙の一部
拡大上面図である。本発明の第5の発明は、用紙の表面
に形成した窓開き部(W)に前記したいずれかのスレッ
ド(T)が露出していることを特徴とする偽造防止用紙
である。
拡大上面図である。本発明の第5の発明は、用紙の表面
に形成した窓開き部(W)に前記したいずれかのスレッ
ド(T)が露出していることを特徴とする偽造防止用紙
である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明である、可視
光線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィル
ム1の片方の面に、真珠光沢層2、赤外線を吸収する性
能を有した図柄や文字等の印刷層3a、赤外線を透過す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3b、接着剤層4
が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有した
図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能を
有した図柄や文字等の印刷層3bとが通常光のもとで同
色に見え、かつ赤外線領域での分光反射率が相違してい
ることを特徴とする真贋判定機能を有するスレッドにつ
いて先ず説明する。
光線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィル
ム1の片方の面に、真珠光沢層2、赤外線を吸収する性
能を有した図柄や文字等の印刷層3a、赤外線を透過す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3b、接着剤層4
が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有した
図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する性能を
有した図柄や文字等の印刷層3bとが通常光のもとで同
色に見え、かつ赤外線領域での分光反射率が相違してい
ることを特徴とする真贋判定機能を有するスレッドにつ
いて先ず説明する。
【0019】本発明で使用する「可視光線及び赤外線の
いずれも透過する性能を有したフィルム1」とは、可視
光線(即ち、波長380nm〜770nmの光)と赤外
線(即ち、770nm〜25μmの光)のいずれも透過
する性能を有した、セロファン、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリビ
ニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポ
リカーボネートフィルム等の通常、厚みが5〜100μ
m、好ましくは10〜30μmの厚みのフィルムをいず
れも使用できる。本発明では、耐光性、物理的強度、耐
有機溶剤性に優れることから2軸延伸したポリエステル
フィルムが好適に使用できる。なお、本発明においては
本発明の目的を阻害しない範囲であれば必ずしもフィル
ムが無色透明である必要はなく、多少着色されていても
一向に構わない。また、塗料の密着性を改良する目的で
プライマーを塗工したり、紫外線による劣化を防止する
塗工層を設けたり、コロナ放電処理等を施すこともでき
る。また、フィルムの片面若しくは両面に予め部分的に
文字や図柄を印刷しておくこともできる。また他のフィ
ルムを予め貼合しておいてもよい。
いずれも透過する性能を有したフィルム1」とは、可視
光線(即ち、波長380nm〜770nmの光)と赤外
線(即ち、770nm〜25μmの光)のいずれも透過
する性能を有した、セロファン、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリビ
ニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポ
リカーボネートフィルム等の通常、厚みが5〜100μ
m、好ましくは10〜30μmの厚みのフィルムをいず
れも使用できる。本発明では、耐光性、物理的強度、耐
有機溶剤性に優れることから2軸延伸したポリエステル
フィルムが好適に使用できる。なお、本発明においては
本発明の目的を阻害しない範囲であれば必ずしもフィル
ムが無色透明である必要はなく、多少着色されていても
一向に構わない。また、塗料の密着性を改良する目的で
プライマーを塗工したり、紫外線による劣化を防止する
塗工層を設けたり、コロナ放電処理等を施すこともでき
る。また、フィルムの片面若しくは両面に予め部分的に
文字や図柄を印刷しておくこともできる。また他のフィ
ルムを予め貼合しておいてもよい。
【0020】本発明の「真珠光沢層2」は、真珠光沢粉
末とバインダーを主成分とする塗料やインキを、可視光
線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィルム
1に塗工或いは印刷することにより得られる。真珠光沢
粉末は、天然パールエッセンスや、雲母粉末、塩基性炭
酸塩、魚鱗箔、薄片状のコレステリック液晶、光干渉フ
ィルムやホログラムフィルムを薄片状にしたもの、薄片
状の粉末に薄膜を被覆して光の干渉によって真珠光沢を
発現させたもの等が好ましく使用される。薄片状の粉末
としては、例えば、天然若しくは合成雲母、板状アルミ
ナ、板状シリカ、タルク、オキシ塩化ビスマス、ガラス
フレーク、二酸化珪素フレーク、プラスチック等の小板
のフレークが適している。また、被覆する薄膜の素材と
しては、二酸化チタンや酸化ジルコニウム、二酸化鉄、
酸化クロム、酸化コバルト、有機色素等の等の均一な層
を少なくとも薄片状の粉末の表面にこれらの1種類以上
を一層以上被覆する。或いは、薄片状の粉末表面に被覆
された酸化チタンを還元して低次酸化チタンとして光輝
性を向上させた真珠光沢粉末を使用してもよい。
末とバインダーを主成分とする塗料やインキを、可視光
線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィルム
1に塗工或いは印刷することにより得られる。真珠光沢
粉末は、天然パールエッセンスや、雲母粉末、塩基性炭
酸塩、魚鱗箔、薄片状のコレステリック液晶、光干渉フ
ィルムやホログラムフィルムを薄片状にしたもの、薄片
状の粉末に薄膜を被覆して光の干渉によって真珠光沢を
発現させたもの等が好ましく使用される。薄片状の粉末
としては、例えば、天然若しくは合成雲母、板状アルミ
ナ、板状シリカ、タルク、オキシ塩化ビスマス、ガラス
フレーク、二酸化珪素フレーク、プラスチック等の小板
のフレークが適している。また、被覆する薄膜の素材と
しては、二酸化チタンや酸化ジルコニウム、二酸化鉄、
酸化クロム、酸化コバルト、有機色素等の等の均一な層
を少なくとも薄片状の粉末の表面にこれらの1種類以上
を一層以上被覆する。或いは、薄片状の粉末表面に被覆
された酸化チタンを還元して低次酸化チタンとして光輝
性を向上させた真珠光沢粉末を使用してもよい。
【0021】本発明においては、真珠光沢粉末の範疇に
コレステリック液晶も入れることとするが、これを使用
すると後に述べるように真贋判定機能を一層向上でき
る。コレステリック液晶は層状構造をなし、各層での分
子長軸方向と層面が互いに平行であり、各層は少しずつ
回転して重層している(スパイラル構造となってい
る)。このことが、ある入射光に対して選択的に反射す
る性質をもつことになり、例えば黒色のベースフィルム
の上に赤色の波長の光を反射するコレステリック液晶を
塗工して太陽光などの白色光を当てると、赤色の光を反
射し残りの波長の光は吸収されるので鮮やかな真珠光沢
を持った赤色に見える。
コレステリック液晶も入れることとするが、これを使用
すると後に述べるように真贋判定機能を一層向上でき
る。コレステリック液晶は層状構造をなし、各層での分
子長軸方向と層面が互いに平行であり、各層は少しずつ
回転して重層している(スパイラル構造となってい
る)。このことが、ある入射光に対して選択的に反射す
る性質をもつことになり、例えば黒色のベースフィルム
の上に赤色の波長の光を反射するコレステリック液晶を
塗工して太陽光などの白色光を当てると、赤色の光を反
射し残りの波長の光は吸収されるので鮮やかな真珠光沢
を持った赤色に見える。
【0022】また、コレステリック液晶は見る角度によ
って色相が変化するという別の利点があり、このことは
真贋判定にとって好ましい特徴となる。また、コレステ
リック液晶の塗工面を偏向フィルターを通して観察する
と偏向フィルターの位置の変化で塗工面の明るさが変化
するという特異な現象を観察できる。コレステリック液
晶以外の真珠光沢粉末ではこのような現象は起きないの
で、このことも真贋判定にとって好ましい特徴となる。
って色相が変化するという別の利点があり、このことは
真贋判定にとって好ましい特徴となる。また、コレステ
リック液晶の塗工面を偏向フィルターを通して観察する
と偏向フィルターの位置の変化で塗工面の明るさが変化
するという特異な現象を観察できる。コレステリック液
晶以外の真珠光沢粉末ではこのような現象は起きないの
で、このことも真贋判定にとって好ましい特徴となる。
【0023】本発明で用いる真珠光沢粉末は虹彩色を発
するものを使用すると、見る角度で色相が変化する特徴
を出すことが出来るので好適に使用できる。即ち、例え
ば乱反射光のもとでは赤色に見える虹彩色真珠光沢粉末
は、正反射光のもとでは、赤色に対して補色の関係にあ
る青緑色の真珠光沢が視認できる。また、乱反射光のも
とでは青緑色に見える虹彩色真珠光沢粉末の場合には、
正反射光のもとでは、その補色である赤色の真珠光沢が
視認できる。ここで補色とは、光の場合、混ぜ合わせた
ときに無彩色となる2色の関係を言い、マンセルの色相
環で互いに反対側同士にある色がこれに相当する。例え
ば赤色に対しては青緑色が、紫色に対しては黄緑色など
がその例である。本発明においてはかような虹彩色を発
する真珠光沢粉末を用いることにより、真贋判定機能を
一層高めることができる。
するものを使用すると、見る角度で色相が変化する特徴
を出すことが出来るので好適に使用できる。即ち、例え
ば乱反射光のもとでは赤色に見える虹彩色真珠光沢粉末
は、正反射光のもとでは、赤色に対して補色の関係にあ
る青緑色の真珠光沢が視認できる。また、乱反射光のも
とでは青緑色に見える虹彩色真珠光沢粉末の場合には、
正反射光のもとでは、その補色である赤色の真珠光沢が
視認できる。ここで補色とは、光の場合、混ぜ合わせた
ときに無彩色となる2色の関係を言い、マンセルの色相
環で互いに反対側同士にある色がこれに相当する。例え
ば赤色に対しては青緑色が、紫色に対しては黄緑色など
がその例である。本発明においてはかような虹彩色を発
する真珠光沢粉末を用いることにより、真贋判定機能を
一層高めることができる。
【0024】真珠光沢粉末と混合して使用するバインダ
ーとしては、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、石油樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、
ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム等の単独あるい
は混合物を使用でき、これらの1種類以上をトルエン、
酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、ガソリン
等の石油系溶剤等の有機溶剤に溶解して使用する。或い
は、ロジン変性フェノール樹脂を乾性油(アマニ油等)
と高沸点溶剤で溶解したオフセット印刷インキ用のビヒ
クルにしたもの、或いは、SBRラテックス、MBRラ
テックス、酢酸ビニルエマルジョン、アクリル酸エステ
ルエマルジョン、ポリビニルアルコール系樹脂等の水系
のバインダーを使用する。
ーとしては、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、石油樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、
ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム等の単独あるい
は混合物を使用でき、これらの1種類以上をトルエン、
酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、ガソリン
等の石油系溶剤等の有機溶剤に溶解して使用する。或い
は、ロジン変性フェノール樹脂を乾性油(アマニ油等)
と高沸点溶剤で溶解したオフセット印刷インキ用のビヒ
クルにしたもの、或いは、SBRラテックス、MBRラ
テックス、酢酸ビニルエマルジョン、アクリル酸エステ
ルエマルジョン、ポリビニルアルコール系樹脂等の水系
のバインダーを使用する。
【0025】前記した真珠光沢粉末とバインダーを混合
し、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて、分
散剤、増粘剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、有
機、無機顔料や紫外蛍光発色剤、着色剤等の添加剤を併
用して塗料やインキを調製する。
し、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて、分
散剤、増粘剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、有
機、無機顔料や紫外蛍光発色剤、着色剤等の添加剤を併
用して塗料やインキを調製する。
【0026】真珠光沢層2を形成するための塗料或いは
インキ中の真珠光沢粉末とバインダーの使用割合は、真
珠光沢粉体の使用比率が高ければ高いほど真珠光沢感が
高まるがフィルムへの接着強度が不足するので、乾燥重
量換算で通常は真珠光沢粉体100部に対してバインダ
ーを50〜500部とする。
インキ中の真珠光沢粉末とバインダーの使用割合は、真
珠光沢粉体の使用比率が高ければ高いほど真珠光沢感が
高まるがフィルムへの接着強度が不足するので、乾燥重
量換算で通常は真珠光沢粉体100部に対してバインダ
ーを50〜500部とする。
【0027】このようにして製造した塗料やインキを使
用して、可視光線及び赤外線のいずれも透過する性能を
有したフィルム1の上に、塗工機や印刷機を使用して真
珠光沢層2を形成する。塗工厚みや印刷厚み(いずれも
乾燥換算)は、薄すぎると真珠光沢感が失われ、厚すぎ
ると効果がそれ以上得られないので、通常1〜15μ
m、好ましくは3〜10μmとする。
用して、可視光線及び赤外線のいずれも透過する性能を
有したフィルム1の上に、塗工機や印刷機を使用して真
珠光沢層2を形成する。塗工厚みや印刷厚み(いずれも
乾燥換算)は、薄すぎると真珠光沢感が失われ、厚すぎ
ると効果がそれ以上得られないので、通常1〜15μ
m、好ましくは3〜10μmとする。
【0028】真珠光沢層2は、エアナイフコーター、ブ
レードコーター、グラビアコーター、ロールコーター、
ダイコーター、カーテンフローコーター等の周知のコー
ターや、オフセット印刷機、グラビア印刷機、スクリー
ン印刷機等の周知の印刷機を使用して形成することがで
きる。
レードコーター、グラビアコーター、ロールコーター、
ダイコーター、カーテンフローコーター等の周知のコー
ターや、オフセット印刷機、グラビア印刷機、スクリー
ン印刷機等の周知の印刷機を使用して形成することがで
きる。
【0029】本発明では更に、真珠光沢層2の上に、
「赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層
3a」と、「赤外線を透過する性能を有した図柄や文字
等の印刷層3b」を設ける(本発明では、印刷層3aと
印刷層3bを併せて単に印刷層3と呼ぶ)。この際、前
記赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層
3aと、赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の
印刷層3bが、白色電球、蛍光灯、太陽光等の通常光の
もとで同色に見え、赤外線領域での分光反射率が相違し
ているようにすることが必要である。
「赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層
3a」と、「赤外線を透過する性能を有した図柄や文字
等の印刷層3b」を設ける(本発明では、印刷層3aと
印刷層3bを併せて単に印刷層3と呼ぶ)。この際、前
記赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層
3aと、赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の
印刷層3bが、白色電球、蛍光灯、太陽光等の通常光の
もとで同色に見え、赤外線領域での分光反射率が相違し
ているようにすることが必要である。
【0030】印刷層3は印刷インキや塗料を使用して形
成する。通常、印刷インキは、色材、ビヒクル、補助剤
を主成分としている。色材は有機や無機の顔料、染料よ
りなり、ビヒクルは、油、樹脂、ピッチ、溶剤、可塑剤
等からなり、補助剤は、ワックス、グリース、ドライヤ
ー、酸化防止剤、濡和剤、等からなっている。塗料は色
材と前記真珠光沢層の説明中で述べたようなバインダー
を主剤とし、これに上記したような補助剤を適宜添加し
て調製する。この際、樹脂やバインダーの耐有機溶剤性
を向上させるためにイソシアネート系等の架橋剤を適宜
併用することで、耐有機溶剤性を高めることができる。
成する。通常、印刷インキは、色材、ビヒクル、補助剤
を主成分としている。色材は有機や無機の顔料、染料よ
りなり、ビヒクルは、油、樹脂、ピッチ、溶剤、可塑剤
等からなり、補助剤は、ワックス、グリース、ドライヤ
ー、酸化防止剤、濡和剤、等からなっている。塗料は色
材と前記真珠光沢層の説明中で述べたようなバインダー
を主剤とし、これに上記したような補助剤を適宜添加し
て調製する。この際、樹脂やバインダーの耐有機溶剤性
を向上させるためにイソシアネート系等の架橋剤を適宜
併用することで、耐有機溶剤性を高めることができる。
【0031】本発明ではこの色材として特異な性能を有
したものを使用する。即ち、通常光のもとでは同じ色
(本発明では有彩色に限らず無彩色も含むものとする)
に見えるが、赤外線領域での分光反射率が互いに異なる
色材の組み合わせで特異な効果を発現させる。
したものを使用する。即ち、通常光のもとでは同じ色
(本発明では有彩色に限らず無彩色も含むものとする)
に見えるが、赤外線領域での分光反射率が互いに異なる
色材の組み合わせで特異な効果を発現させる。
【0032】色材としては、無機顔料、有機顔料、有機
染料等を使用する。有機顔料としては、リゾールレッ
ド、レーキレッドC、カーミン6B、キナクリンレッ
ド、イソインドリンイエロー、キノフタロンイエロー、
ジスアゾイエロー、フタロシアニンブルー、アルカリブ
ルー、等の周知の顔料が、無機顔料としては、カーボ
ン、黒色酸化鉄(Fe3O4)、黒色酸化チタン(チタ
ンブラック)、銅・クロムブラック(CuCr
2O4)、赤色酸化鉄(α−Fe2O3)、TiO2−
BaO−NiO、チタンイエロー(TiO2−Sb2O
3−NiO)、チタンバフ(TiO2−Sb2O5−C
r2O3)、黄鉛、黄色酸化鉄(α−FeO(O
H))、ZnO−Fe2O3 、ZnO−Fe2O3−
Cr2O3、酸化クロム(3価)(Cr2O3、クロミ
ウムオキサイトグリーン)、クロムグリーン(黄鉛+紺
青)、ビリジアン(ギネグリーン)、TiO2−CoO
−NiO−ZnO、コバルトブルー(CoO/nAl2
O3)、セルリアンブルー(CoO・nSnO2)、群
青(Na6Al6Si6O24Sx:ウルトラマリンブ
ルー)、紺青(MFe3+[Fe2+(CN)6](M
=K,Na,NH4)等の周知の色材が使用できる。
染料等を使用する。有機顔料としては、リゾールレッ
ド、レーキレッドC、カーミン6B、キナクリンレッ
ド、イソインドリンイエロー、キノフタロンイエロー、
ジスアゾイエロー、フタロシアニンブルー、アルカリブ
ルー、等の周知の顔料が、無機顔料としては、カーボ
ン、黒色酸化鉄(Fe3O4)、黒色酸化チタン(チタ
ンブラック)、銅・クロムブラック(CuCr
2O4)、赤色酸化鉄(α−Fe2O3)、TiO2−
BaO−NiO、チタンイエロー(TiO2−Sb2O
3−NiO)、チタンバフ(TiO2−Sb2O5−C
r2O3)、黄鉛、黄色酸化鉄(α−FeO(O
H))、ZnO−Fe2O3 、ZnO−Fe2O3−
Cr2O3、酸化クロム(3価)(Cr2O3、クロミ
ウムオキサイトグリーン)、クロムグリーン(黄鉛+紺
青)、ビリジアン(ギネグリーン)、TiO2−CoO
−NiO−ZnO、コバルトブルー(CoO/nAl2
O3)、セルリアンブルー(CoO・nSnO2)、群
青(Na6Al6Si6O24Sx:ウルトラマリンブ
ルー)、紺青(MFe3+[Fe2+(CN)6](M
=K,Na,NH4)等の周知の色材が使用できる。
【0033】本発明では上記した色材に、通常光のもと
では白色か若しくは淡く着色している白色顔料を添加し
て、赤外線領域の分光反射率を変化させることもでき
る。特に通常光の反射率が高く、赤外線領域の反射率が
低い顔料、例えば、リン酸塩系の白色結晶及びガラス系
粉末やITO(酸化インジウム−スズ)粉末等の周知の
顔料を好適に利用できる。
では白色か若しくは淡く着色している白色顔料を添加し
て、赤外線領域の分光反射率を変化させることもでき
る。特に通常光の反射率が高く、赤外線領域の反射率が
低い顔料、例えば、リン酸塩系の白色結晶及びガラス系
粉末やITO(酸化インジウム−スズ)粉末等の周知の
顔料を好適に利用できる。
【0034】通常カラー印刷物を作製する場合に使用さ
れるプロセスインキは、藍(シアン)インキ、黄(イエ
ロー)インキ、紅(マゼンタ)インキの三原色を使用し
てあらゆる色を再現させようとしている。インキの混合
はいわゆる「減法混色」を示し、三原色を混ぜ合わせる
と「黒色」となる。実際は理論通りに真っ黒とならない
ので、「墨インキ」と称する色材にカーボンブラックを
使用したインキで印刷することが行われている。通常藍
インキには色材としてフタロシアニンブルーを、黄イン
キには色材としてジスアゾイエローを、紅インキには色
材としてカーミン6Bを使用している。
れるプロセスインキは、藍(シアン)インキ、黄(イエ
ロー)インキ、紅(マゼンタ)インキの三原色を使用し
てあらゆる色を再現させようとしている。インキの混合
はいわゆる「減法混色」を示し、三原色を混ぜ合わせる
と「黒色」となる。実際は理論通りに真っ黒とならない
ので、「墨インキ」と称する色材にカーボンブラックを
使用したインキで印刷することが行われている。通常藍
インキには色材としてフタロシアニンブルーを、黄イン
キには色材としてジスアゾイエローを、紅インキには色
材としてカーミン6Bを使用している。
【0035】図6に色材にフタロシアニンブルーを使っ
た藍インキをRIテスターを使用して四六<90>のコー
ト紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反
射率曲線)を示す。
た藍インキをRIテスターを使用して四六<90>のコー
ト紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反
射率曲線)を示す。
【0036】また、図7に色材にジスアゾイエローを使
った黄インキをRIテスターを使用して四六<90>のコ
ート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光
反射率曲線)を示す。
った黄インキをRIテスターを使用して四六<90>のコ
ート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光
反射率曲線)を示す。
【0037】また、図8に色材にカーミン6Bを使った
紅インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート
紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射
率曲線)を示す。
紅インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート
紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射
率曲線)を示す。
【0038】また、図9に前記藍インキ、黄インキ、紅
インキを混合した墨インキを使ってRIテスターを使用
して四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光
度計で測定した結果(分光反射率曲線A)と、色材とし
てカーボンブラックを使用した墨インキを使用して四六
<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度計で測
定した結果(分光反射率曲線B)を示す。
インキを混合した墨インキを使ってRIテスターを使用
して四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光
度計で測定した結果(分光反射率曲線A)と、色材とし
てカーボンブラックを使用した墨インキを使用して四六
<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度計で測
定した結果(分光反射率曲線B)を示す。
【0039】図9中の両者の分光反射率曲線における対
比で判るように、「藍+黄+紅インキ」を混合したイン
キを使用した印刷面の分光反射率曲線では波長400〜
700nmの反射率は極端に低く、700nmを過ぎる
と急激に反射率は大きくなっており、このことはわずか
に赤みがかかった黒色に見えることを示している。一
方、「カーボン墨インキ」を使用した印刷面の分光反射
率曲線も、可視光線領域の反射率は前記「藍+黄+紅イ
ンキ」を混合したインキの反射率とほぼ同一で、黒色に
見えることを示している。この両者の差は非常に少ない
ので、図1に示したようにフィルム1に印刷層3aと印
刷層3bを形成しても、実質的に両者の差を確認できず
黒色に見えるだけである。
比で判るように、「藍+黄+紅インキ」を混合したイン
キを使用した印刷面の分光反射率曲線では波長400〜
700nmの反射率は極端に低く、700nmを過ぎる
と急激に反射率は大きくなっており、このことはわずか
に赤みがかかった黒色に見えることを示している。一
方、「カーボン墨インキ」を使用した印刷面の分光反射
率曲線も、可視光線領域の反射率は前記「藍+黄+紅イ
ンキ」を混合したインキの反射率とほぼ同一で、黒色に
見えることを示している。この両者の差は非常に少ない
ので、図1に示したようにフィルム1に印刷層3aと印
刷層3bを形成しても、実質的に両者の差を確認できず
黒色に見えるだけである。
【0040】しかし、赤外線領域では両者は大幅に異な
っており、「藍+黄+紅インキ」を混合したインキの反
射率は「カーボン墨インキ」の反射率よりはるかに大き
くなっている。このことは、仮に人間の目が赤外線を感
知できるような構造になっていた場合両者は異なった色
に見えることを示している。本発明ではこの現象を積極
的に利用したものであって、赤外線を照射しその画像を
可視化できるような装置で観察したり、信号を検知する
ことで両者を識別し、真贋の判定機能に利用するもので
ある。
っており、「藍+黄+紅インキ」を混合したインキの反
射率は「カーボン墨インキ」の反射率よりはるかに大き
くなっている。このことは、仮に人間の目が赤外線を感
知できるような構造になっていた場合両者は異なった色
に見えることを示している。本発明ではこの現象を積極
的に利用したものであって、赤外線を照射しその画像を
可視化できるような装置で観察したり、信号を検知する
ことで両者を識別し、真贋の判定機能に利用するもので
ある。
【0041】図10と図11はこのことを具体的に図示
したものである。図10は、四六<90>のコート紙に印
刷層を細紋状の図柄で形成した例を示し、細紋印刷層3
aはカーボンブラックを使用した墨インキで、細紋印刷
層3bは藍インキ、黄インキ、紅インキを混合した墨イ
ンキを使用して形成されている。この印刷物は通常光の
もとでは3a及び3bは同色(黒色)に見える(図1
0)が、赤外線の反射率が異なっており、その画像を可
視化できるような装置、例えばピーク波長が830nm
や900nmの赤外線を発するLEDや、波長1060
nmの赤外線を発するガラスレーザを使用して赤外線を
照射し、その画像を赤外線フィルターを取り外したCC
Dカメラ等で撮影し、CRTに画像として映し出す装置
を使用して観察すると、図11に示したように印刷層3
aのみが黒く写って見え、印刷層3bは写らないで見え
る。
したものである。図10は、四六<90>のコート紙に印
刷層を細紋状の図柄で形成した例を示し、細紋印刷層3
aはカーボンブラックを使用した墨インキで、細紋印刷
層3bは藍インキ、黄インキ、紅インキを混合した墨イ
ンキを使用して形成されている。この印刷物は通常光の
もとでは3a及び3bは同色(黒色)に見える(図1
0)が、赤外線の反射率が異なっており、その画像を可
視化できるような装置、例えばピーク波長が830nm
や900nmの赤外線を発するLEDや、波長1060
nmの赤外線を発するガラスレーザを使用して赤外線を
照射し、その画像を赤外線フィルターを取り外したCC
Dカメラ等で撮影し、CRTに画像として映し出す装置
を使用して観察すると、図11に示したように印刷層3
aのみが黒く写って見え、印刷層3bは写らないで見え
る。
【0042】印刷層3は、印刷層3aを先ず印刷し、そ
の上に印刷層3bを重ね刷りする方法(例えば図1や図
2)、印刷層3aと印刷層3bを接して印刷する方法、
印刷層3aと印刷層3bを離して印刷する方法、印刷層
3aの一部に印刷層3bが重なる方法等の単独或いは複
数の組み合わせのいずれの方法によってもよい。また、
印刷層3は文字や図柄(本発明では全面ベタ印刷も図柄
の範疇に含むものとする)で印刷されるが、この場合文
字や図柄はベタ印刷や網点印刷のいずれの方法で表現し
てもよい。本発明においては、偽造防止効果を高める効
果が大きいので、3aの印刷層をマイクロ文字や細紋で
形成することが好ましい。またバーコード印刷や、OC
R読み取りが可能な文字で形成することで、機械読み取
り処理することが出来る。またMICR読み取りが可能
な黒色酸化鉄とカーボンを混合したインキで3aの印刷
層を形成することにより、MICR読み取りが可能とな
る。
の上に印刷層3bを重ね刷りする方法(例えば図1や図
2)、印刷層3aと印刷層3bを接して印刷する方法、
印刷層3aと印刷層3bを離して印刷する方法、印刷層
3aの一部に印刷層3bが重なる方法等の単独或いは複
数の組み合わせのいずれの方法によってもよい。また、
印刷層3は文字や図柄(本発明では全面ベタ印刷も図柄
の範疇に含むものとする)で印刷されるが、この場合文
字や図柄はベタ印刷や網点印刷のいずれの方法で表現し
てもよい。本発明においては、偽造防止効果を高める効
果が大きいので、3aの印刷層をマイクロ文字や細紋で
形成することが好ましい。またバーコード印刷や、OC
R読み取りが可能な文字で形成することで、機械読み取
り処理することが出来る。またMICR読み取りが可能
な黒色酸化鉄とカーボンを混合したインキで3aの印刷
層を形成することにより、MICR読み取りが可能とな
る。
【0043】以上の説明では、印刷層3は、印刷層3a
と印刷層3bの2つの例で述べたが、印刷層3a自身を
赤外線領域での分光反射率が互いに異なる2種類以上の
インキで、印刷層3bを通常光のもとで同色に見える、
異なった2種類以上のインキで形成することは一向にか
まわない。
と印刷層3bの2つの例で述べたが、印刷層3a自身を
赤外線領域での分光反射率が互いに異なる2種類以上の
インキで、印刷層3bを通常光のもとで同色に見える、
異なった2種類以上のインキで形成することは一向にか
まわない。
【0044】以上は黒色のインキの例を説明したが、本
発明は黒色以外の色相でも実現できる。例えば、フタロ
シアニングリーン、ジスアゾイエロー、カーボンブラッ
クの組合せで製造した黄緑色のインキと、ブルーレー
キ、ジスアゾイエローの組み合わせで製造した黄緑色の
インキは通常光のもとでは同じ色相に見えるが赤外線領
域での分光反射率は前者が大きく、後者は小さいので本
発明に好適に利用できる。
発明は黒色以外の色相でも実現できる。例えば、フタロ
シアニングリーン、ジスアゾイエロー、カーボンブラッ
クの組合せで製造した黄緑色のインキと、ブルーレー
キ、ジスアゾイエローの組み合わせで製造した黄緑色の
インキは通常光のもとでは同じ色相に見えるが赤外線領
域での分光反射率は前者が大きく、後者は小さいので本
発明に好適に利用できる。
【0045】本発明においては印刷層3の可視光領域の
分光反射率を40%以下とすることが好ましい。真珠光
沢層2は反射率の高い印刷層に形成するより反射率の低
い印刷層に形成する方が真珠光沢感を著しく高めること
ができ、周囲とのコントラストを際だたせて視認性を向
上できるからである。
分光反射率を40%以下とすることが好ましい。真珠光
沢層2は反射率の高い印刷層に形成するより反射率の低
い印刷層に形成する方が真珠光沢感を著しく高めること
ができ、周囲とのコントラストを際だたせて視認性を向
上できるからである。
【0046】本発明では、さらに図柄や文字等の印刷層
3の上に接着剤層4を設ける。接着剤層4の接着剤は抄
紙機の乾燥ゾーンで活性化して用紙と強固に接着する性
能を有した周知の接着剤を使用する。これらの接着剤に
関しては、特開平10−001898号公報や、特開平
10−226996号公報等に詳しく述べられている。
接着剤層は表裏に設けても、窓開き部Wに露出する面と
反対の面に設けてもよい。その厚みは通常1〜10μm
程度である。
3の上に接着剤層4を設ける。接着剤層4の接着剤は抄
紙機の乾燥ゾーンで活性化して用紙と強固に接着する性
能を有した周知の接着剤を使用する。これらの接着剤に
関しては、特開平10−001898号公報や、特開平
10−226996号公報等に詳しく述べられている。
接着剤層は表裏に設けても、窓開き部Wに露出する面と
反対の面に設けてもよい。その厚みは通常1〜10μm
程度である。
【0047】次いで、マイクロスリッター等の周知の装
置を使用して所定の幅にスリットしてボビンに巻き取る
ことで本発明のスレッドはできあがる。スリット幅は通
常0.5〜5mm幅である。
置を使用して所定の幅にスリットしてボビンに巻き取る
ことで本発明のスレッドはできあがる。スリット幅は通
常0.5〜5mm幅である。
【0048】以上で本発明の第1の発明である真贋判定
機能を有するスレッドが出来上がる。このスレッドを観
察すると真珠光沢感に優れた表面が視認でき、赤外線画
像を可視化できる装置で観察すると隠し文字や図柄を検
知できる。また、印刷層3aをバーコードパターンで形
成することで、ステルス型(目で見えない)のバーコー
ド読み取りができるようにもなる。
機能を有するスレッドが出来上がる。このスレッドを観
察すると真珠光沢感に優れた表面が視認でき、赤外線画
像を可視化できる装置で観察すると隠し文字や図柄を検
知できる。また、印刷層3aをバーコードパターンで形
成することで、ステルス型(目で見えない)のバーコー
ド読み取りができるようにもなる。
【0049】本発明の第2の発明は、前に述べたよう
に、(図2参照)可視光線及び赤外線のいずれも透過す
る性能を有したフィルム1の片方の面に、赤外線を吸収
する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、図柄や文
字等の印刷層3b、真珠光沢層2、が設けられ、反対の
面に接着剤層4が設けられており、前記赤外線を吸収す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を
透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3bとが通
常光のもとで同色に見え、赤外線領域での分光反射率が
相違していることを特徴とする真贋判定機能を有するス
レッドである。この構成の真贋判定機能を有するスレッ
ドは、構成が前述した第1の発明の真贋判定機能を有す
るスレッドと図柄や文字等の印刷層3と真珠光沢層2を
形成する順序が異なり、この場合は真珠光沢層2を形成
した面から観察することとなる。本発明では真珠光沢層
2の表面にさらに透明な保護層を設けることもできる。
発明の効果は第1の発明の効果と同じである。
に、(図2参照)可視光線及び赤外線のいずれも透過す
る性能を有したフィルム1の片方の面に、赤外線を吸収
する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、図柄や文
字等の印刷層3b、真珠光沢層2、が設けられ、反対の
面に接着剤層4が設けられており、前記赤外線を吸収す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を
透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3bとが通
常光のもとで同色に見え、赤外線領域での分光反射率が
相違していることを特徴とする真贋判定機能を有するス
レッドである。この構成の真贋判定機能を有するスレッ
ドは、構成が前述した第1の発明の真贋判定機能を有す
るスレッドと図柄や文字等の印刷層3と真珠光沢層2を
形成する順序が異なり、この場合は真珠光沢層2を形成
した面から観察することとなる。本発明では真珠光沢層
2の表面にさらに透明な保護層を設けることもできる。
発明の効果は第1の発明の効果と同じである。
【0050】本発明の第3の発明は、 可視光線及び赤
外線のいずれも透過する性能を有したフィルム1の片方
の面に真珠光沢層2が設けられており、反対の面に赤外
線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、
赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3
b、接着剤層4が設けられており、前記赤外線を吸収す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を
透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3bが通常
光線のもとで同色に見え、赤外線領域での分光反射率が
相違していることを特徴とする真贋判定機能を有するス
レッドである。この場合は真珠光沢層2を形成した面か
ら観察することとなる。本発明では真珠光沢層2の表面
にさらに透明な保護層を設けることもできる。発明の効
果は第1の発明の効果と同じである。
外線のいずれも透過する性能を有したフィルム1の片方
の面に真珠光沢層2が設けられており、反対の面に赤外
線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、
赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3
b、接着剤層4が設けられており、前記赤外線を吸収す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を
透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層3bが通常
光線のもとで同色に見え、赤外線領域での分光反射率が
相違していることを特徴とする真贋判定機能を有するス
レッドである。この場合は真珠光沢層2を形成した面か
ら観察することとなる。本発明では真珠光沢層2の表面
にさらに透明な保護層を設けることもできる。発明の効
果は第1の発明の効果と同じである。
【0051】本発明の第4の発明は、可視光線及び赤外
線のいずれも透過する性能を有したフィルム1の片方の
面に赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷
層3bとその上に真珠光沢層2が、反対の面に赤外線を
吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、接着
剤層4が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を
有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する
性能を有した図柄や文字等の印刷層3bが通常光のもと
で同色に見え、赤外線領域での分光反射率が相違してい
ることを特徴とする真贋判定機能を有するスレッドであ
る。この場合は真珠光沢層2を形成した面から観察する
こととなる。発明の効果は第1の発明の効果と同じであ
る。
線のいずれも透過する性能を有したフィルム1の片方の
面に赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷
層3bとその上に真珠光沢層2が、反対の面に赤外線を
吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層3a、接着
剤層4が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を
有した図柄や文字等の印刷層3aと、赤外線を透過する
性能を有した図柄や文字等の印刷層3bが通常光のもと
で同色に見え、赤外線領域での分光反射率が相違してい
ることを特徴とする真贋判定機能を有するスレッドであ
る。この場合は真珠光沢層2を形成した面から観察する
こととなる。発明の効果は第1の発明の効果と同じであ
る。
【0052】本発明の第5の発明は、用紙の表面に形成
した窓開き部Wに前記したいずれかのスレッドTが露出
していることを特徴とする偽造防止用紙である。この窓
開きスレッド入りタイプの偽造防止用紙の製造には従来
提案されている方法を何れも使用できる。窓開き部Wで
はスレッドが露出しているので、暗室内で赤外線を照射
し、赤外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して
画像をCRTに出力できるような装置で観察したとこ
ろ、「security・・」のマイクロ文字を明確に
読み取ることができる。窓開き部と窓開き部の間ではス
レッドは紙層間に潜り込んでいるのでこの部分(トンネ
ル部分)のマイクロ文字は明瞭に見えない。このことは
赤外線がある程度は紙層内部にも入ることを示してい
る。
した窓開き部Wに前記したいずれかのスレッドTが露出
していることを特徴とする偽造防止用紙である。この窓
開きスレッド入りタイプの偽造防止用紙の製造には従来
提案されている方法を何れも使用できる。窓開き部Wで
はスレッドが露出しているので、暗室内で赤外線を照射
し、赤外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して
画像をCRTに出力できるような装置で観察したとこ
ろ、「security・・」のマイクロ文字を明確に
読み取ることができる。窓開き部と窓開き部の間ではス
レッドは紙層間に潜り込んでいるのでこの部分(トンネ
ル部分)のマイクロ文字は明瞭に見えない。このことは
赤外線がある程度は紙層内部にも入ることを示してい
る。
【0053】
【実施例】実施例1 真贋判定機能を有するスレッドの
製造例真珠光沢層の形成 幅500mm、厚さ12μmの透明な2軸延伸したポリ
エステルフィルムを準備し、塗料の接着性を向上させる
ために片面をコロナ放電処理した。このコロナ放電処理
面に正反射光のもとで薄い金色に見える真珠光沢粉末
(商品名「イリオジン205」、メルク・ジャパン
(株)販売)を100重量部、バインダーとしてポリエ
ステル系樹脂(商品名「バイロン」、東洋紡(株)製
造)を130重量部、イソシアネート系硬化剤を適量、
溶剤としてトルエン280重量部、メチルエチルケトン
150重量部よりなる塗工液を調製した。この塗工使用
してグラビアコーターで塗工し、厚み5μmの真珠光沢
層を形成した。
製造例真珠光沢層の形成 幅500mm、厚さ12μmの透明な2軸延伸したポリ
エステルフィルムを準備し、塗料の接着性を向上させる
ために片面をコロナ放電処理した。このコロナ放電処理
面に正反射光のもとで薄い金色に見える真珠光沢粉末
(商品名「イリオジン205」、メルク・ジャパン
(株)販売)を100重量部、バインダーとしてポリエ
ステル系樹脂(商品名「バイロン」、東洋紡(株)製
造)を130重量部、イソシアネート系硬化剤を適量、
溶剤としてトルエン280重量部、メチルエチルケトン
150重量部よりなる塗工液を調製した。この塗工使用
してグラビアコーターで塗工し、厚み5μmの真珠光沢
層を形成した。
【0054】赤外線を吸収するマイクロ文字の印刷
先ずグラビア印刷機のグラビアロール(幅500mm)
に、文字の大きさ5ポイント、線数175L、深さ30
μm、で「SECURITY 」という単語をくり返し
た文字列(列と列の間隔は2.4mmとした)をロール
の周長方向全面に連続して形成した。次いで、前記真珠
光沢層の上に、色材としてカーボンブラックを使用した
グラビア印刷用墨インキ(商品名「HRカラー墨」、大
日精化工業(株)製造)を用いて、常法に従い印刷を施
した(図12)。
に、文字の大きさ5ポイント、線数175L、深さ30
μm、で「SECURITY 」という単語をくり返し
た文字列(列と列の間隔は2.4mmとした)をロール
の周長方向全面に連続して形成した。次いで、前記真珠
光沢層の上に、色材としてカーボンブラックを使用した
グラビア印刷用墨インキ(商品名「HRカラー墨」、大
日精化工業(株)製造)を用いて、常法に従い印刷を施
した(図12)。
【0055】赤外線を透過するベタ印刷層の形成
メチルエチルケトン500重量部に、ロイコ染料(商品
名「BK−202」、山田化学(株)製造)100重量
部、顕色剤としてビスフェノール(商品名「BPS−
N」、日華化学(株)製造)を200重量部加えて黒色
の色材とした。これとは別にポリエステル系樹脂(商品
名「バイロン」、東洋紡(株)製造)150重量部、イ
ソシアネート系硬化剤を適量、トルエン320重量部、
メチルエチルケトン170重量部よりなる溶液を準備
し、前記黒色の色材と混合した。次いで前述のマイクロ
文字印刷面にグラビア印刷機を用いて常法に基づいて全
面ベタ印刷し、厚み4μmの黒色の印刷層を形成した。
名「BK−202」、山田化学(株)製造)100重量
部、顕色剤としてビスフェノール(商品名「BPS−
N」、日華化学(株)製造)を200重量部加えて黒色
の色材とした。これとは別にポリエステル系樹脂(商品
名「バイロン」、東洋紡(株)製造)150重量部、イ
ソシアネート系硬化剤を適量、トルエン320重量部、
メチルエチルケトン170重量部よりなる溶液を準備
し、前記黒色の色材と混合した。次いで前述のマイクロ
文字印刷面にグラビア印刷機を用いて常法に基づいて全
面ベタ印刷し、厚み4μmの黒色の印刷層を形成した。
【0056】接着剤層の形成
ついで、ポリエステル系感熱接着剤(商品名「バイロ
ン」、東洋紡(株)製造)にチオフェン系の蛍光染料を
0.5重量%添加した塗料を5g/m2 (乾燥換算)
塗工して感熱接着剤塗工層を形成した。次いでマイクロ
スリッターを使用して、文字がスレッドの中央に位置す
るようにスリットし巾2.4mmのスレッドを製造し
た。
ン」、東洋紡(株)製造)にチオフェン系の蛍光染料を
0.5重量%添加した塗料を5g/m2 (乾燥換算)
塗工して感熱接着剤塗工層を形成した。次いでマイクロ
スリッターを使用して、文字がスレッドの中央に位置す
るようにスリットし巾2.4mmのスレッドを製造し
た。
【0057】得られた真贋判定機能を有するスレッドを
フィルム側から観察すると全面が金色に見え、マイクロ
文字印刷(security・・の文字)は視認できな
かった。この真贋判定機能を有するスレッドに暗室内で
波長880nmの赤外線(LEDを使用)を照射し、赤
外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して画像を
CRTに出力したところ、「security・・」の
マイクロ文字を明確に読み取ることができた(図1
3)。
フィルム側から観察すると全面が金色に見え、マイクロ
文字印刷(security・・の文字)は視認できな
かった。この真贋判定機能を有するスレッドに暗室内で
波長880nmの赤外線(LEDを使用)を照射し、赤
外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して画像を
CRTに出力したところ、「security・・」の
マイクロ文字を明確に読み取ることができた(図1
3)。
【0058】実施例2 真贋判定機能を有するスレッド
の製造例 実施例1の真珠光沢粉末を、乱反射光のもとで赤色に近
い虹彩色、正反射光のもとでは緑色の虹彩色に見える真
珠光沢粉末(商品名「イリオジン235」、メルク・ジ
ャパン(株)販売)に変更した以外は実施例1と同様に
して真贋判定機能を有するスレッドを製造した。
の製造例 実施例1の真珠光沢粉末を、乱反射光のもとで赤色に近
い虹彩色、正反射光のもとでは緑色の虹彩色に見える真
珠光沢粉末(商品名「イリオジン235」、メルク・ジ
ャパン(株)販売)に変更した以外は実施例1と同様に
して真贋判定機能を有するスレッドを製造した。
【0059】得られた真贋判定機能を有するスレッドを
フィルム側から乱反射光で観察すると全面が暗緑色に見
え、また正反射光で観察すると明るい緑金色に見えた。
いずれもマイクロ文字印刷は視認できなかった。この真
贋判定機能を有するスレッドに暗室内で波長880nm
の赤外線(LEDを使用)を照射し、赤外線も感知でき
るCCDビデオカメラで撮影して画像をCRTに出力し
たところ、「security・・」のマイクロ文字を
明確に読み取ることができた。
フィルム側から乱反射光で観察すると全面が暗緑色に見
え、また正反射光で観察すると明るい緑金色に見えた。
いずれもマイクロ文字印刷は視認できなかった。この真
贋判定機能を有するスレッドに暗室内で波長880nm
の赤外線(LEDを使用)を照射し、赤外線も感知でき
るCCDビデオカメラで撮影して画像をCRTに出力し
たところ、「security・・」のマイクロ文字を
明確に読み取ることができた。
【0060】実施例3 偽造防止用紙の製造例紙料の調製
NBKP20重量部,LBKP80重量部をフリーネス
350mlC.S.F.に叩解し、これに白土10重量
部、紙力増強剤(商品名「ポリストロン191」、荒川
化学工業(株)製)0.3重量部、サイズ剤(商品名
「サイズパインE」、荒川化学工業(株)製)1.0重
量部、硫酸バンドを適量加え紙料を調製した。
350mlC.S.F.に叩解し、これに白土10重量
部、紙力増強剤(商品名「ポリストロン191」、荒川
化学工業(株)製)0.3重量部、サイズ剤(商品名
「サイズパインE」、荒川化学工業(株)製)1.0重
量部、硫酸バンドを適量加え紙料を調製した。
【0061】抄紙網の製造
円網抄紙機の円網シリンダーの上網(幅1300mm)
に、短辺10mm、長辺25mm、厚み0.3mmの長
方形の樹脂板からなる多数の型を接着剤を使用して紙層
の流れ方向に5mm間隔で連続的に貼りつけた。この列
を上網の幅方向に等間隔に6列取り付けた。
に、短辺10mm、長辺25mm、厚み0.3mmの長
方形の樹脂板からなる多数の型を接着剤を使用して紙層
の流れ方向に5mm間隔で連続的に貼りつけた。この列
を上網の幅方向に等間隔に6列取り付けた。
【0062】用紙の抄造
2槽式円網抄紙機の1槽目の円網シリンダーには何等細
工を施さない上網を装着し、2槽目の円網シリンダーに
は上記型を取り付けた上網を装着した。1槽目で形成し
た第1層目の紙層の上に2槽目形成した第2層目の紙層
が重なるようにして、前記紙料を用い抄紙速度50m/
分で2層抄合わせ紙を製造した。この際、第1層目(乾
燥重量に換算して50g/m2 )と第2層目(同50
g/m2)の間に上記で製造したスレッドを本出願人が
特公平5−40080号で提案した方法を用いて型の中
央に相当する位置に挿入した。クーチロールの位置にブ
ラックライト(紫外線発生ライト)を設置して湿紙に紫
外線を照射した。用紙の窓開き部に露出するスレッドが
紫外線の照射で青白色に発色して見える場合は、スレッ
ド裏面の感熱接着剤塗工層が露出していることを意味す
るので、スレッドを切断し、スレッドの表裏面を反転さ
せたのち再び挿入する動作を行った。この動作を紫外線
の照射でスレッドが発色しなくなるまで行うことによ
り、正常なスレッド挿入状態とすることができる。次い
で常法に従い湿紙を脱水後、シリンダードライヤーで乾
燥し、2層抄合わせ紙からなる本発明の偽造防止用紙を
製造した。
工を施さない上網を装着し、2槽目の円網シリンダーに
は上記型を取り付けた上網を装着した。1槽目で形成し
た第1層目の紙層の上に2槽目形成した第2層目の紙層
が重なるようにして、前記紙料を用い抄紙速度50m/
分で2層抄合わせ紙を製造した。この際、第1層目(乾
燥重量に換算して50g/m2 )と第2層目(同50
g/m2)の間に上記で製造したスレッドを本出願人が
特公平5−40080号で提案した方法を用いて型の中
央に相当する位置に挿入した。クーチロールの位置にブ
ラックライト(紫外線発生ライト)を設置して湿紙に紫
外線を照射した。用紙の窓開き部に露出するスレッドが
紫外線の照射で青白色に発色して見える場合は、スレッ
ド裏面の感熱接着剤塗工層が露出していることを意味す
るので、スレッドを切断し、スレッドの表裏面を反転さ
せたのち再び挿入する動作を行った。この動作を紫外線
の照射でスレッドが発色しなくなるまで行うことによ
り、正常なスレッド挿入状態とすることができる。次い
で常法に従い湿紙を脱水後、シリンダードライヤーで乾
燥し、2層抄合わせ紙からなる本発明の偽造防止用紙を
製造した。
【0063】この偽造防止用紙に暗室内で波長880n
mの赤外線(LEDを使用)を照射し、赤外線も感知で
きるCCDビデオカメラで撮影して画像をCRTに出力
したところ、窓開き部に露出しているスレッド部分で
「security・・」のマイクロ文字を明確に読み
取ることができた。トンネル部分に潜り込んでいるスレ
ッドの部分でもマイクロ文字は明瞭ではないが確認でき
た。
mの赤外線(LEDを使用)を照射し、赤外線も感知で
きるCCDビデオカメラで撮影して画像をCRTに出力
したところ、窓開き部に露出しているスレッド部分で
「security・・」のマイクロ文字を明確に読み
取ることができた。トンネル部分に潜り込んでいるスレ
ッドの部分でもマイクロ文字は明瞭ではないが確認でき
た。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明の真贋判定機能
を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙は
製造され、下記に述べるような効果を有する。 1)従来の、真珠光沢顔料を使用した偽造防止用紙や偽
造防止印刷物、または、メタメリック現象を利用した偽
造防止印刷物の真贋判定機能を一段と高めることができ
る。即ち、本発明の真贋判定機能を有するスレッド、及
びそれを使用した偽造防止用紙は、外観は鮮やかな真珠
光沢を有するのでカラーコピー機やパソコンと連動した
スキャナーとカラープリンターを使用して偽造を試みて
も、その真珠光沢感を再現できないという効果ととも
に、赤外線を照射しそれを可視化した時に通常の光の照
射では視認できなかった文字や画像を視認できるという
従来にない顕著な効果を発揮する。
を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙は
製造され、下記に述べるような効果を有する。 1)従来の、真珠光沢顔料を使用した偽造防止用紙や偽
造防止印刷物、または、メタメリック現象を利用した偽
造防止印刷物の真贋判定機能を一段と高めることができ
る。即ち、本発明の真贋判定機能を有するスレッド、及
びそれを使用した偽造防止用紙は、外観は鮮やかな真珠
光沢を有するのでカラーコピー機やパソコンと連動した
スキャナーとカラープリンターを使用して偽造を試みて
も、その真珠光沢感を再現できないという効果ととも
に、赤外線を照射しそれを可視化した時に通常の光の照
射では視認できなかった文字や画像を視認できるという
従来にない顕著な効果を発揮する。
【0065】2)真珠光沢顔料は紫外線を吸収するもの
が多く、耐光性の劣る色材を用いた図柄や文字等の印刷
層が退色するのを防ぐことができる。
が多く、耐光性の劣る色材を用いた図柄や文字等の印刷
層が退色するのを防ぐことができる。
【0066】3)本発明のスレッドを抄き込んだ窓開き
スレッド入りタイプの偽造防止用紙に赤外線を照射し、
赤外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して画像
をCRTに出力できるような装置で観察すると、窓開き
部では文字や画像を明確に読み取ることができるだけで
なく、窓開き部と窓開き部の間のトンネル部分に潜り込
んだスレッドに形成されている文字や画像も明瞭ではな
いが観察できる。スレッド入り紙を製造するだけでも高
度な技術が必要である。これに本発明のような高度な真
贋判定機能を有したスレッドを組み合わせることで、従
来にない極めて高度な真贋判定機能を有した偽造防止用
紙を製造できる。
スレッド入りタイプの偽造防止用紙に赤外線を照射し、
赤外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して画像
をCRTに出力できるような装置で観察すると、窓開き
部では文字や画像を明確に読み取ることができるだけで
なく、窓開き部と窓開き部の間のトンネル部分に潜り込
んだスレッドに形成されている文字や画像も明瞭ではな
いが観察できる。スレッド入り紙を製造するだけでも高
度な技術が必要である。これに本発明のような高度な真
贋判定機能を有したスレッドを組み合わせることで、従
来にない極めて高度な真贋判定機能を有した偽造防止用
紙を製造できる。
【0067】4)この偽造防止用紙の表面に所定の印刷
を施して偽造防止印刷物を製造するが、その際、カーボ
ンブラックを使用した墨インキと、藍インキ、黄イン
キ、紅インキを混合して調製した墨インキで、例えば図
11に示したように図柄や文字等の印刷部分を刷り分け
ることで偽造防止効果を一層高めることができる。 5)これらの特徴を生かして、本発明の真贋判定機能を
有するスレッドは偽造防止用紙の用途に好適に使用でき
る。またそれを使用した偽造防止用紙は、紙幣、小切
手、株券、債券、商品券、カード、機密文書、パスポー
ト、身分証明書、セキュリティタグ、ラベル等の用途に
好適に使用できる。
を施して偽造防止印刷物を製造するが、その際、カーボ
ンブラックを使用した墨インキと、藍インキ、黄イン
キ、紅インキを混合して調製した墨インキで、例えば図
11に示したように図柄や文字等の印刷部分を刷り分け
ることで偽造防止効果を一層高めることができる。 5)これらの特徴を生かして、本発明の真贋判定機能を
有するスレッドは偽造防止用紙の用途に好適に使用でき
る。またそれを使用した偽造防止用紙は、紙幣、小切
手、株券、債券、商品券、カード、機密文書、パスポー
ト、身分証明書、セキュリティタグ、ラベル等の用途に
好適に使用できる。
【図1】 本発明の真贋判定機能を有するスレッドの
一部拡大断面図である。
一部拡大断面図である。
【図2】 別の構造の本発明における真贋判定機能を有
するスレッドの一部拡大断面図である。
するスレッドの一部拡大断面図である。
【図3】 別の構造の本発明における真贋判定機能を有
するスレッドの一部拡大断面図である。
するスレッドの一部拡大断面図である。
【図4】 別の構造の本発明における真贋判定機能を有
するスレッドの一部拡大断面図である。
するスレッドの一部拡大断面図である。
【図5】 本発明の真贋判定機能を有するスレッドを抄
き込んだ窓開きスレッド入りタイプの偽造防止用紙の一
部拡大上面図である。
き込んだ窓開きスレッド入りタイプの偽造防止用紙の一
部拡大上面図である。
【図6】 藍インキをRIテスターを使用して四六<9
0>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結
果(分光反射率曲線)を示している。
0>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結
果(分光反射率曲線)を示している。
【図7】 黄インキをRIテスターを使用して四六<9
0>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結
果(分光反射率曲線)を示している。
0>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結
果(分光反射率曲線)を示している。
【図8】 紅インキをRIテスターを使用して四六<9
0>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結
果(分光反射率曲線)を示している。
0>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結
果(分光反射率曲線)を示している。
【図9】 藍インキ、黄インキ、紅インキを混合した墨
インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート紙
にベタ印刷したものを分光光度計で測定した結果と、色
材としてカーボンブラックを使用した墨インキを使用し
て四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度
計で測定した結果を示している。
インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート紙
にベタ印刷したものを分光光度計で測定した結果と、色
材としてカーボンブラックを使用した墨インキを使用し
て四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度
計で測定した結果を示している。
【図10】 四六<90>のコート紙に印刷層を細紋状の
図柄で形成した例である。
図柄で形成した例である。
【図11】 図10の印刷物に赤外線を照射してそれを
可視化した像である。
可視化した像である。
【図12】 赤外線を吸収するマイクロ文字を印刷した
例である。
例である。
【図13】 本発明のスレッドに赤外線を照射して可視
化した画像である。
化した画像である。
1 可視光及び赤外光のいずれも透過する性能を有した
フィルムである。 2 真珠光沢層である。 3a 赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印
刷層である。 3b 赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印
刷層である。 4 接着剤層である。 T スレッドである。 W 窓開き部である。
フィルムである。 2 真珠光沢層である。 3a 赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印
刷層である。 3b 赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印
刷層である。 4 接着剤層である。 T スレッドである。 W 窓開き部である。
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Fターム(参考) 2C005 HB10 HB12 JB12 JB40 KA03
KA37 KA40 KA49 KA61
4F100 AH03B AK41A AK41B AR00E
AT00A BA04 BA07 BA10A
CB00E CB05E GB90 HB31C
HB31D JD10A JD10C JD10D
JL00 JN22B
4L055 AA02 AA03 AC06 AJ05 AJ10
BB03 BD17 BE14 FA30 GA45
Claims (6)
- 【請求項1】 可視光線及び赤外線のいずれも透過する
性能を有したフィルム(1)の片方の面に、真珠光沢層
(2)、赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の
印刷層(3a)、赤外線を透過する性能を有した図柄や
文字等の印刷層(3b)、接着剤層(4)が設けられて
おり、前記赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等
の印刷層(3a)と、赤外線を透過する性能を有した図
柄や文字等の印刷層(3b)とが通常光のもとで同色に
見えかつ赤外線領域での分光反射率が相違していること
を特徴とする真贋判定機能を有するスレッド。 - 【請求項2】 可視光線及び赤外線のいずれも透過する
性能を有したフィルム(1)の片方の面に、赤外線を吸
収する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3a)、図
柄や文字等の印刷層(3b)、真珠光沢層(2)、が設
けられ、反対の面に接着剤層(4)が設けられており、
前記赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷
層(3a)と、赤外線を透過する性能を有した図柄や文
字等の印刷層(3b)とが通常光のもとで同色に見え赤
外線領域での分光反射率が相違していることを特徴とす
る真贋判定機能を有するスレッド。 - 【請求項3】 可視光線及び赤外線のいずれも透過する
性能を有したフィルム(1)の片方の面に真珠光沢層
(2)が設けられており、反対の面に赤外線を吸収する
性能を有した図柄や文字等の印刷層(3a)、赤外線を
透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3b)、
接着剤層(4)が設けられており、前記赤外線を吸収す
る性能を有した図柄や文字等の印刷層(3a)と、赤外
線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3
b)が通常光のもとで同色に見え、赤外線領域での分光
反射率が相違していることを特徴とする真贋判定機能を
有するスレッド。 - 【請求項4】 可視光線及び赤外線のいずれも透過する
性能を有したフィルム(1)の片方の面に赤外線を透過
する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3b)とその
上に真珠光沢層(2)が、反対の面に赤外線を吸収する
性能を有した図柄や文字等の印刷層(3a)、接着剤層
(4)が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を
有した図柄や文字等の印刷層(3a)と、赤外線を透過
する性能を有した図柄や文字等の印刷層(3b)が通常
光のもとで同色に見え赤外線領域での分光反射率が相違
していることを特徴とする真贋判定機能を有するスレッ
ド。 - 【請求項5】 前記図柄や文字等の印刷層(3a,3
b)の可視光領域の分光反射率が40%以下であること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の真
贋判定機能を有するスレッド。 - 【請求項6】 用紙の表面に形成した窓開き部(W)に
請求項1乃至5のいずれか1項記載のスレッド(T)が
露出していることを特徴とする偽造防止用紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002116105A JP2003306897A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 真贋判定機能を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002116105A JP2003306897A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 真贋判定機能を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003306897A true JP2003306897A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=29397067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002116105A Pending JP2003306897A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 真贋判定機能を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003306897A (ja) |
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2002
- 2002-04-18 JP JP2002116105A patent/JP2003306897A/ja active Pending
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