JP2004011860A - 消防ホース用連結金具及びそのロック部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】受け金具と差し金具とが離脱しないようにした消防ホース用連結金具及びそのロック部材を提供する。
【解決手段】筒状の受け金具2の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪5を出没自在に設ける一方、該受け金具2に挿入する筒状の差し金具3の先端に係止爪5と係合する係止突部8と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪9とを設け、該押し輪9の押し込みにより係止爪5を押し上げて係止突部8との係合を解除する構成にした連結金具であり、前記押し輪9の外周に、該押し輪の後端に形成したフランジ9fと受け金具2の前端縁との間に着脱自在に嵌合するロック部材20を設けたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】筒状の受け金具2の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪5を出没自在に設ける一方、該受け金具2に挿入する筒状の差し金具3の先端に係止爪5と係合する係止突部8と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪9とを設け、該押し輪9の押し込みにより係止爪5を押し上げて係止突部8との係合を解除する構成にした連結金具であり、前記押し輪9の外周に、該押し輪の後端に形成したフランジ9fと受け金具2の前端縁との間に着脱自在に嵌合するロック部材20を設けたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は消防ホース用連結金具及びそのロック部材に関し、さらに詳しくは、連結外れ事故をなくすようにした消防ホース用連結金具及びそのロック部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
火災現場において、複数本の消防ホースを次々に素早く連結できるようにした連結金具として、図5に示すような差込式連結金具が知られている。
【0003】
この差込式連結金具51は、筒状の受け金具52に筒状の差し金具53を差し込むだけで連結するようになっており、受け金具52には後端側に消防ホースHの装着部54を形成し、前端側の内壁に係止爪55を周方向に複数個間欠的に設け、かつその係止爪55を背面からスプリング56で半径方向内側へ付勢して出没自在にしている。
【0004】
また、差し金具53には、後端側に消防ホースHの装着部57を形成し、前端部に外径を大きくした係止突部58を形成し、この差し金具53を受け金具52に差し込んだとき、係止突部58に係止爪55に係合させて差し金具53が抜け出さないようにしている。さらに差し金具53には、装着部57と係止突部58との間に押し輪59が軸方向にスライド可能に外挿されている。この押し輪59は、図5のような連結状態にした受け金具52と差し金具53を離脱するときに使用され、押し輪59を受け金具52側に押し込むと、係止爪55を径方向外側に押し上げて係止突部58との係合を外すため、差し金具53を受け金具52から簡単に抜き出すことが出来る。
【0005】
しかし、最近のビル火災などでは、消防士が長く連結した消防ホースを引きずりながら階段等を昇り降りすることがあり、そのとき上記差込式連結金具51の押し輪59のフランジ59fが階段の角などに引っ掛かると、押し輪59が受け金具52内に押し込まれ、係止爪55が押し上げられて受け金具52から差し金具53が外れてしまうということがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題を解決し、消防ホースを引きずり階段等を昇り降りするときでも、受け金具と差し金具とが離脱することがないようにした消防ホース用連結金具及びそのロック部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の消防ホース用連結金具は、筒状の受け金具の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪を出没自在に設ける一方、該受け金具に挿入する筒状の差し金具の先端に前記係止爪と係合する係止突部と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪とを設け、該押し輪の押し込みにより前記係止爪を押し上げ前記係止突部との係合を解除する構成にした連結金具であり、前記押し輪の外周に、該押し輪の後端に形成したフランジと前記受け金具の前端縁との間に着脱自在に嵌合するロック部材を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の消防ホース用連結金具のロック部材は、筒状の受け金具の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪を出没自在に設ける一方、該受け金具に挿入する筒状の差し金具の先端に前記係止爪と係合する係止突部と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪とを設け、該押し輪の押し込みにより前記係止爪を押し上げ前記係止突部との係合を解除する構成にした連結金具に対し、前記押し輪の外周に該押し輪の後端に形成したフランジと前記受け金具の前端縁との間に着脱自在に嵌合するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の消防ホース用連結金具によれば、上記のように押し輪のフランジと受け金具の前端縁との間にロック部材を着脱自在に介在させるようにしたので、このロック部材を装着しておくことにより、連結金具が階段の角等に引っ掛かり、押し輪に強い押圧力が作用した場合でも、押し輪が受け金具側に押し込まれることがないので、受け金具と差し金具とが分離することは起こらない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態を参照して本発明を具体的に説明する。
【0011】
図1及び図2は、本発明の消防ホース用連結金具を例示したものであり、図1は受け金具と差し金具とが分離した状態を示し、図2は連結した状態を示す。
【0012】
消防ホース用連結金具1は、筒状の受け金具2と筒状の差し金具3とから構成され、さらに両金具2,3の離脱を規制するロック部材20を設けている。
【0013】
受け金具2は、後端側に鋸刃状断面を有する消防ホースHのホース装着部4を有し、前端側の内壁に複数(2〜4個)の係止爪5を周方向に間欠的に設け、かつそれら係止爪5を背面からスプリング6で半径方向内側へ付勢して出没自在にしている。また、係止爪5の奥側にシール用パッキン10を設け、さらに外周部にゴム又は弾性樹脂からなる緩衝バンド11を巻回している。
【0014】
他方の差し金具3は、同じく鋸刃状断面を有する消防ホースHのホース装着部7を有すると共に、前端側に外径を大きくした係止突部8を形成している。この差し金具3を受け金具2の内側に押し込むと、係止突部8が受け金具2側の係止爪5を半径方向外側に押し上げて進入すると共に、通り過ぎた位置で係止突部8が係止爪5に図2のように係合して、差し金具3を受け金具2から抜け出さないようにロックする。
【0015】
さらに差し金具3の外周に、ホース装着部7と係止突起8との間を軸方向にスライド可能に押し輪9が外挿され、その押し輪9の後端側にはフランジ9fが形成されている。この押し輪9は、図2のように互いに連結状態になった受け金具2と差し金具3とを離脱するときに使用される。
【0016】
すなわち、押し輪9を受け金具2側に押し込むと、その押し輪9の前端部が係止爪5を付勢力に抗して半径方向外側へ押し上げるため、係止突部8との係合を外す。この係合が解除されたことにより、差し金具3を後方へ引き出せば簡単に抜き出すことができる。
【0017】
ロック部材20は、図1に示すように、弾性樹脂、ゴム、弾性金属等の弾性材から輪状に形成され、かつ、輪状体の周方向の一部が切り欠かれた形状になっている。このロック部材20は、図2に示すように、連結状態の連結金具1に対して押し輪9の外周に、そのフランジ9fと受け金具2の前端縁との間に嵌まるように装着される。このときのロック部材20の幅は、連結金具1を連結状態にした際の押し輪9のフランジ9fと受け金具2の前端縁との間の間隔Wと略同じ大きさを有するようにしてある。また、厚さは、押し輪9の外周と受け金具2の前端内周縁との隙間よりも大きくなるように設定されている。
【0018】
このようにロック部材20を、連結金具1に対してフランジ9fと受け金具2の前端縁との間に装着すると、押し輪9が軸方向に移動できないようにロックされる。したがって、例えば、消火作業中に連結金具1が階段の角等に引っ掛けられても、その押圧力により押し輪9が受け金具2側に押し込められることはないので、受け金具2と差し金具3とが離脱することはない。
【0019】
ロック部材20は押し輪9への装着操作を容易にするため、輪状体の切り欠き部の端部に折返し部21を形成するとよい(図2参照)。このように折返し部21を設けることより、ロック部材20を押し輪9の外周に嵌めやすくなり、嵌め込み後はロック部材20自体が弾性力により押し輪9を巻き締めるため、離脱しないように装着される。
【0020】
図1及び2に示した実施形態では、ロック部材20を紛失防止のため押し輪9のフランジ9fに線状材22で連結するようにしている。しかし、この線状材22による連結は、本発明において必ずしも必要とするものではない。また、連結する位置は必ずしもフランジ9fである必要はなく、ホース装着部7の外側など他の適当な箇所にすることもできる。連結に使用する線状材22の材料は特に限定されないが、例えば、繊維コード、ワイヤコード、樹脂又は金属製の鎖などを使用することが出来る。
【0021】
ロック部材20を線状材22で連結しないときは、差し金具3を受け金具2に装着する前から予めロック部材20を差し金具3の押し輪9に装着しておくことが好ましい。このように予めロック部材20を押し輪9の外周に装着しておけば、紛失の心配がないばかりでなく、差し金具3を受け金具2に連結する作業にも何ら支障がないので、消火作業が終了して差し金具3を受け金具2から外すときに、初めてロック部材20を外すようにすればよい。
【0022】
上記のように予めロック部材20を押し輪9の外周に装着しておく場合、ロック部材20が押し輪9を軸方向にずり落ちないようにしておくことが望ましい。そのずり落ち防止対策としては、ロック部材20の内周面と押し輪9の外周面との間に相互に係合しあう凹凸を設けておくとよい。凹凸の形態はスポット状の突起と凹部であってもよく、或いは周方向に延長する筋状の凸条と凹溝であってもよい。
【0023】
ロック部材20の形状は、押し輪9の外周に着脱自在に装着できるのであれば特に限定されない。例えば、図1のような形状にするほか、図3の例のように、バネ鋼や弾性樹脂等のテープ状薄板材を蛇腹状に折り曲げて輪状にしたものであってもよい。バネ鋼線により同様の構成にしてもよい。
【0024】
また、図4は、本体の材料として弾性材を使用せずに、剛性材によりロック部材20を形成するようにしたものである。すなわち、一対の剛性材の円弧状部材23,23を、その端部同士を軸24により回動自在に連結し、この両円弧部材23,23をスプリング25により互いに接近する方向に弾性力を付勢するようにした態様である。
【0025】
本発明のロック部材は、連結金具の外側に装着するようになっているので、樹脂やゴムなどの材料中に蛍光剤や蓄光剤を配合したり、或いは金属箔やガラス片を混入したりすることにより、その発光或いは反射光により夜間でも連結金具の存在を確認しやすくすることができる。また、反射光で確認する場合には、反射テープを貼り付けるようにしてもよい。特に、多数の平面を持つ角型に貼りつけると、反射光を集中させることができるので、反射光の強度を大きくし、連結金具の確認を一層しやすくすることができる。
【0026】
夜間に行う消火作業では、連結金具を車両に踏みつけられて破損したり、また消防士が連結金具に蹴つまずいて怪我をしたりすることがある。しかし、ロック部材を上記のような構成にすることにより、連結金具の存在を確認しやすくするので、これらの事故を防止することができる。
【0027】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、押し輪の外周に対して該押し輪のフランジと受け金具の前端縁との間にロック部材を着脱自在に介在させるようにしたので、このロック部材の装着することにより、消火作業中に連結金具を階段の角等に引っ掛けて押し輪に強い押圧力が作用した場合であっても、押し輪が受け金具側に押し込まれることがなくなり、受け金具と差し金具とが分離する事故をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消防ホース用連結金具の一例について、受け金具と差し金具とを分離した状態で示す側面図である。
【図2】図1の消防ホース用連結金具を連結状態にして示す側面図である。
【図3】本発明に使用されるロック部材の他の例を例示し、(A)は正面図、(B)は(A)におけるY−Y断面図である。
【図4】本発明に使用されるロック部材の更に他の例を示し、(A)は正面図、(B)は(A)におけるX−X断面図である。
【図5】従来の消防ホース用連結金具を一部断面にして示す側面図である。
【符号の説明】
1 消防ホース用連結金具
2 受け金具
3 差し金具
5 係止爪
6 スプリング
8 係止突部
9 押し輪
9f フランジ
20 ロック部材
21 折返し部21
22 線状材
23 円弧状部材
25 スプリング
【発明が属する技術分野】
本発明は消防ホース用連結金具及びそのロック部材に関し、さらに詳しくは、連結外れ事故をなくすようにした消防ホース用連結金具及びそのロック部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
火災現場において、複数本の消防ホースを次々に素早く連結できるようにした連結金具として、図5に示すような差込式連結金具が知られている。
【0003】
この差込式連結金具51は、筒状の受け金具52に筒状の差し金具53を差し込むだけで連結するようになっており、受け金具52には後端側に消防ホースHの装着部54を形成し、前端側の内壁に係止爪55を周方向に複数個間欠的に設け、かつその係止爪55を背面からスプリング56で半径方向内側へ付勢して出没自在にしている。
【0004】
また、差し金具53には、後端側に消防ホースHの装着部57を形成し、前端部に外径を大きくした係止突部58を形成し、この差し金具53を受け金具52に差し込んだとき、係止突部58に係止爪55に係合させて差し金具53が抜け出さないようにしている。さらに差し金具53には、装着部57と係止突部58との間に押し輪59が軸方向にスライド可能に外挿されている。この押し輪59は、図5のような連結状態にした受け金具52と差し金具53を離脱するときに使用され、押し輪59を受け金具52側に押し込むと、係止爪55を径方向外側に押し上げて係止突部58との係合を外すため、差し金具53を受け金具52から簡単に抜き出すことが出来る。
【0005】
しかし、最近のビル火災などでは、消防士が長く連結した消防ホースを引きずりながら階段等を昇り降りすることがあり、そのとき上記差込式連結金具51の押し輪59のフランジ59fが階段の角などに引っ掛かると、押し輪59が受け金具52内に押し込まれ、係止爪55が押し上げられて受け金具52から差し金具53が外れてしまうということがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題を解決し、消防ホースを引きずり階段等を昇り降りするときでも、受け金具と差し金具とが離脱することがないようにした消防ホース用連結金具及びそのロック部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の消防ホース用連結金具は、筒状の受け金具の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪を出没自在に設ける一方、該受け金具に挿入する筒状の差し金具の先端に前記係止爪と係合する係止突部と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪とを設け、該押し輪の押し込みにより前記係止爪を押し上げ前記係止突部との係合を解除する構成にした連結金具であり、前記押し輪の外周に、該押し輪の後端に形成したフランジと前記受け金具の前端縁との間に着脱自在に嵌合するロック部材を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の消防ホース用連結金具のロック部材は、筒状の受け金具の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪を出没自在に設ける一方、該受け金具に挿入する筒状の差し金具の先端に前記係止爪と係合する係止突部と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪とを設け、該押し輪の押し込みにより前記係止爪を押し上げ前記係止突部との係合を解除する構成にした連結金具に対し、前記押し輪の外周に該押し輪の後端に形成したフランジと前記受け金具の前端縁との間に着脱自在に嵌合するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の消防ホース用連結金具によれば、上記のように押し輪のフランジと受け金具の前端縁との間にロック部材を着脱自在に介在させるようにしたので、このロック部材を装着しておくことにより、連結金具が階段の角等に引っ掛かり、押し輪に強い押圧力が作用した場合でも、押し輪が受け金具側に押し込まれることがないので、受け金具と差し金具とが分離することは起こらない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態を参照して本発明を具体的に説明する。
【0011】
図1及び図2は、本発明の消防ホース用連結金具を例示したものであり、図1は受け金具と差し金具とが分離した状態を示し、図2は連結した状態を示す。
【0012】
消防ホース用連結金具1は、筒状の受け金具2と筒状の差し金具3とから構成され、さらに両金具2,3の離脱を規制するロック部材20を設けている。
【0013】
受け金具2は、後端側に鋸刃状断面を有する消防ホースHのホース装着部4を有し、前端側の内壁に複数(2〜4個)の係止爪5を周方向に間欠的に設け、かつそれら係止爪5を背面からスプリング6で半径方向内側へ付勢して出没自在にしている。また、係止爪5の奥側にシール用パッキン10を設け、さらに外周部にゴム又は弾性樹脂からなる緩衝バンド11を巻回している。
【0014】
他方の差し金具3は、同じく鋸刃状断面を有する消防ホースHのホース装着部7を有すると共に、前端側に外径を大きくした係止突部8を形成している。この差し金具3を受け金具2の内側に押し込むと、係止突部8が受け金具2側の係止爪5を半径方向外側に押し上げて進入すると共に、通り過ぎた位置で係止突部8が係止爪5に図2のように係合して、差し金具3を受け金具2から抜け出さないようにロックする。
【0015】
さらに差し金具3の外周に、ホース装着部7と係止突起8との間を軸方向にスライド可能に押し輪9が外挿され、その押し輪9の後端側にはフランジ9fが形成されている。この押し輪9は、図2のように互いに連結状態になった受け金具2と差し金具3とを離脱するときに使用される。
【0016】
すなわち、押し輪9を受け金具2側に押し込むと、その押し輪9の前端部が係止爪5を付勢力に抗して半径方向外側へ押し上げるため、係止突部8との係合を外す。この係合が解除されたことにより、差し金具3を後方へ引き出せば簡単に抜き出すことができる。
【0017】
ロック部材20は、図1に示すように、弾性樹脂、ゴム、弾性金属等の弾性材から輪状に形成され、かつ、輪状体の周方向の一部が切り欠かれた形状になっている。このロック部材20は、図2に示すように、連結状態の連結金具1に対して押し輪9の外周に、そのフランジ9fと受け金具2の前端縁との間に嵌まるように装着される。このときのロック部材20の幅は、連結金具1を連結状態にした際の押し輪9のフランジ9fと受け金具2の前端縁との間の間隔Wと略同じ大きさを有するようにしてある。また、厚さは、押し輪9の外周と受け金具2の前端内周縁との隙間よりも大きくなるように設定されている。
【0018】
このようにロック部材20を、連結金具1に対してフランジ9fと受け金具2の前端縁との間に装着すると、押し輪9が軸方向に移動できないようにロックされる。したがって、例えば、消火作業中に連結金具1が階段の角等に引っ掛けられても、その押圧力により押し輪9が受け金具2側に押し込められることはないので、受け金具2と差し金具3とが離脱することはない。
【0019】
ロック部材20は押し輪9への装着操作を容易にするため、輪状体の切り欠き部の端部に折返し部21を形成するとよい(図2参照)。このように折返し部21を設けることより、ロック部材20を押し輪9の外周に嵌めやすくなり、嵌め込み後はロック部材20自体が弾性力により押し輪9を巻き締めるため、離脱しないように装着される。
【0020】
図1及び2に示した実施形態では、ロック部材20を紛失防止のため押し輪9のフランジ9fに線状材22で連結するようにしている。しかし、この線状材22による連結は、本発明において必ずしも必要とするものではない。また、連結する位置は必ずしもフランジ9fである必要はなく、ホース装着部7の外側など他の適当な箇所にすることもできる。連結に使用する線状材22の材料は特に限定されないが、例えば、繊維コード、ワイヤコード、樹脂又は金属製の鎖などを使用することが出来る。
【0021】
ロック部材20を線状材22で連結しないときは、差し金具3を受け金具2に装着する前から予めロック部材20を差し金具3の押し輪9に装着しておくことが好ましい。このように予めロック部材20を押し輪9の外周に装着しておけば、紛失の心配がないばかりでなく、差し金具3を受け金具2に連結する作業にも何ら支障がないので、消火作業が終了して差し金具3を受け金具2から外すときに、初めてロック部材20を外すようにすればよい。
【0022】
上記のように予めロック部材20を押し輪9の外周に装着しておく場合、ロック部材20が押し輪9を軸方向にずり落ちないようにしておくことが望ましい。そのずり落ち防止対策としては、ロック部材20の内周面と押し輪9の外周面との間に相互に係合しあう凹凸を設けておくとよい。凹凸の形態はスポット状の突起と凹部であってもよく、或いは周方向に延長する筋状の凸条と凹溝であってもよい。
【0023】
ロック部材20の形状は、押し輪9の外周に着脱自在に装着できるのであれば特に限定されない。例えば、図1のような形状にするほか、図3の例のように、バネ鋼や弾性樹脂等のテープ状薄板材を蛇腹状に折り曲げて輪状にしたものであってもよい。バネ鋼線により同様の構成にしてもよい。
【0024】
また、図4は、本体の材料として弾性材を使用せずに、剛性材によりロック部材20を形成するようにしたものである。すなわち、一対の剛性材の円弧状部材23,23を、その端部同士を軸24により回動自在に連結し、この両円弧部材23,23をスプリング25により互いに接近する方向に弾性力を付勢するようにした態様である。
【0025】
本発明のロック部材は、連結金具の外側に装着するようになっているので、樹脂やゴムなどの材料中に蛍光剤や蓄光剤を配合したり、或いは金属箔やガラス片を混入したりすることにより、その発光或いは反射光により夜間でも連結金具の存在を確認しやすくすることができる。また、反射光で確認する場合には、反射テープを貼り付けるようにしてもよい。特に、多数の平面を持つ角型に貼りつけると、反射光を集中させることができるので、反射光の強度を大きくし、連結金具の確認を一層しやすくすることができる。
【0026】
夜間に行う消火作業では、連結金具を車両に踏みつけられて破損したり、また消防士が連結金具に蹴つまずいて怪我をしたりすることがある。しかし、ロック部材を上記のような構成にすることにより、連結金具の存在を確認しやすくするので、これらの事故を防止することができる。
【0027】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、押し輪の外周に対して該押し輪のフランジと受け金具の前端縁との間にロック部材を着脱自在に介在させるようにしたので、このロック部材の装着することにより、消火作業中に連結金具を階段の角等に引っ掛けて押し輪に強い押圧力が作用した場合であっても、押し輪が受け金具側に押し込まれることがなくなり、受け金具と差し金具とが分離する事故をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消防ホース用連結金具の一例について、受け金具と差し金具とを分離した状態で示す側面図である。
【図2】図1の消防ホース用連結金具を連結状態にして示す側面図である。
【図3】本発明に使用されるロック部材の他の例を例示し、(A)は正面図、(B)は(A)におけるY−Y断面図である。
【図4】本発明に使用されるロック部材の更に他の例を示し、(A)は正面図、(B)は(A)におけるX−X断面図である。
【図5】従来の消防ホース用連結金具を一部断面にして示す側面図である。
【符号の説明】
1 消防ホース用連結金具
2 受け金具
3 差し金具
5 係止爪
6 スプリング
8 係止突部
9 押し輪
9f フランジ
20 ロック部材
21 折返し部21
22 線状材
23 円弧状部材
25 スプリング
Claims (8)
- 筒状の受け金具の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪を出没自在に設ける一方、該受け金具に挿入する筒状の差し金具の先端に前記係止爪と係合する係止突部と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪とを設け、該押し輪の押し込みにより前記係止爪を押し上げ前記係止突部との係合を解除する構成にした連結金具であり、前記押し輪の外周に、該押し輪の後端に形成したフランジと前記受け金具の前端縁との間に着脱自在に嵌合するロック部材を設けた消防ホース用連結金具。
- 前記ロック部材を、弾性材からなる輪状部材の周方向の一部を切り欠いた構成にした請求項1に記載の消防ホース用連結金具。
- 前記ロック部材を、一対の円弧状部材の端部同士を回動自在に連結し、かつ互いに接近するように弾性力を付勢した構成にした請求項1に記載の消防ホース用連結金具。
- 前記ロック部材を、蛍光剤、蓄光剤又は反射材を配合した材料で構成した請求項1、2又は3に記載の消防ホース用連結金具。
- 前記ロック部材に反射テープを貼り付けた請求項1、2又は3に記載の消防ホース用連結金具。
- 前記ロック部材と前記押し輪のフランジとの間を線状材で連結した請求項1〜5のいずれかに記載の消防ホース用連結金具。
- 前記ロック部材の内周面と前記押し輪の外周面と間に相互に係合しあう凹部と凸部を設け、軸方向の相対移動を規制した請求項1〜5のいずれかに記載の消防ホース用連結金具。
- 筒状の受け金具の内壁に半径方向内側に付勢された係止爪を出没自在に設ける一方、該受け金具に挿入する筒状の差し金具の先端に前記係止爪と係合する係止突部と、外周に軸方向にスライド可能な押し輪とを設け、該押し輪の押し込みにより前記係止爪を押し上げ前記係止突部との係合を解除する構成にした連結金具に対し、前記押し輪の外周に該押し輪の後端に形成したフランジと前記受け金具の前端縁との間に着脱自在に嵌合するようにした消防ホース用連結金具のロック部材。
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