JP2004014568A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造であっても、周波数特性を向上させることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】配線基板10の表面側に配線パターン11が形成されるとともにボンディングパッド14群が形成され、裏面側との間にビア接続部15が形成され、表面側に接着剤17を用いてICチップ20がフェースアップ状態で接着固定され、裏面側にマトリクス状の配置で外部電極32群が設けられている。ボンディングパッド群とチップ上面に形成されたパッド21群とはボンディングワイヤ30により接続され、チップとボンディングワイヤと配線基板上を覆うように樹脂パッケージ31で封止されている。そして、ボンディングパッド群のうち高周波信号の経路に含まれる少なくとも一つ14aは他のボンディングパッドよりもICチップ寄りに配置されている。
【選択図】 図1
【解決手段】配線基板10の表面側に配線パターン11が形成されるとともにボンディングパッド14群が形成され、裏面側との間にビア接続部15が形成され、表面側に接着剤17を用いてICチップ20がフェースアップ状態で接着固定され、裏面側にマトリクス状の配置で外部電極32群が設けられている。ボンディングパッド群とチップ上面に形成されたパッド21群とはボンディングワイヤ30により接続され、チップとボンディングワイヤと配線基板上を覆うように樹脂パッケージ31で封止されている。そして、ボンディングパッド群のうち高周波信号の経路に含まれる少なくとも一つ14aは他のボンディングパッドよりもICチップ寄りに配置されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に係り、特に半導体チップを配線基板上にマウントしたパッケージ構造を有する半導体装置における配線基板の配線配置に関するもので、高周波用の半導体装置に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
高周波信号処理用のIC(集積回路)チップを配線基板上にマウントして樹脂で封止したパッケージ構造を有する高周波用(例えば2.5GHz以上)の半導体装置のパッケージにおいて、パッケージ内のインダクタンスが高い場合(例えば自己インダクタンスが1nH以上)には、半導体装置の電気的特性が満足できなくなる。
【0003】
そこで、パッケージ内のインダクタンスを低減するには、チップ・基板間の接続長を短くすることが可能なフリップチップ接続を用いたパッケージ構造が有効である。
【0004】
しかし、フリップチップ接続を用いたパッケージ構造は、未だ市場では大規模に流通していない材料を使用しているので、コストが高くなるという問題がある。
【0005】
一方、ボンディングワイヤを使用したファインピッチ・ボールグリッドアレイ(Fine−pitch Ball Grid Array;FBGA)を有するパッケージ構造が知られている。
【0006】
図6は、ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造を有する従来の半導体装置の一部を示す断面図である。
【0007】
図6において、パッケージ基板である配線基板60は、表面側に配線パターン(例えばCu)61が形成されるとともにボンディングパッド62群が形成され、裏面側に外部接続用の配線パターン(例えばCu)69が形成され、表面側と裏面側との間にビア(Via)接続部63が形成されている。
【0008】
半導体チップ64は、配線基板60の表面側に接着剤65を用いてフェースアップ状態で接着固定され、上面にパッド66群が形成されている。この半導体チップ64上のパッド66群と配線基板60上のボンディングパッド62群とはボンディングワイヤ(例えばAu)67により接続されている。これらの半導体チップ64、ボンディングワイヤ67および配線基板60上を覆うように樹脂パッケージ68で封止されている。そして、配線基板60の裏面側の外部接続用の配線パターン69上には、マトリクス状の配置で外部電極70群(例えば半田ボール群)が設けられている。
【0009】
なお、図6中、71は配線基板のコア材、72は配線基板両面で配線パターン上にコーティングされたソルダーレジストである。
【0010】
しかし、図6に示した従来の半導体装置は、ボンディングワイヤ長が長く、パッケージの内部配線(半導体チップ64上のパッド66から外部接続用の配線パターン69までの経路)のインダクタンスが大きい(最低でも2nH程度)ので、高周波の用途に対する市場の要求を必ずしも満足することができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようにボンディングワイヤを使用したパッケージ構造を有する従来の半導体装置は、パッケージ内のインダクタンスが大きく、高周波の用途に対する市場の要求を必ずしも満足することができないという問題があった。
【0012】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造であっても、周波数特性を向上させ、高周波の用途に対する市場の要求を満足し得る半導体装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、第1の主面に配線パターンが形成されるとともにボンディングパッド群が形成され、前記第1の主面とその反対面側の第2の主面との間にビア接続部が形成された配線基板と、前記配線基板の第1の主面上に接着剤を用いてフェースアップ状態で接着固定され、上面にパッド群が形成された半導体チップと、前記半導体チップ上のパッド群と前記配線基板上のボンディングパッド群とを接続するボンディングワイヤ群と、前記半導体チップ、ボンディングワイヤ群および前記配線基板上を覆うように封止した樹脂と、前記配線基板の第2の主面にマトリクス状に配置された外部電極群とを具備し、前記配線基板上のボンディングパッド群のうちで高周波信号の経路に含まれるの少なくとも一つの特定のボンディングパッドは、他のボンディングパッドよりも前記半導体チップ寄りに配置されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の一部の断面構造を概略的に示している。図1において、10はパッケージ基板となる配線基板であり、20は配線基板上にマウントされた高周波(例えば周波数2.5GHz以上)用のICチップ、30はICチップ20上のパッド21群と配線基板10上のボンディングパッド12群とを電気的に接続するボンディングワイヤである。31はICチップ20上とボンディングワイヤ30と配線基板10上を覆う樹脂であり、樹脂パッケージを形成している。32は配線基板10の裏面側に設けられる外部電極であり、本例ではファインピッチ・ボールグリッドアレイ(FBGA)として形成されている。
【0016】
図2は、図1中の配線基板10上の配線パターン11の一部およびボンディングパッド14群の一部と、ICチップ20上のパッド21群の一部と、ボンディングワイヤ30群の一部との相対的な配置関係の一例を概略的に示す平面図である。
【0017】
図3は、図2の一部を取り出して拡大して示す平面図である。ここでは、ICチップ20を透視してその下部に位置する配線11やビア(Via)接続部15も表示しており、配線基板10を透視してその下面の配線パターン12、外部接続端子部12a、外部電極32も表示している。
【0018】
図1〜図3において、配線基板10は、表面側の第1の主面に配線パターン11が形成され、裏面側の第2の主面にはFBGAを接続するために必要な外部接続端子部12aを有する配線パターン12が形成された両面配線基板である。この配線基板10は、表面側の配線パターン11と裏面側の配線パターン12とを接続するビア接続部15が形成されている。
【0019】
ここで、配線基板10の製造方法を説明しておく。コア材(例えばBTレジンやガラスエポキシ材を使用し、厚さ0.1mm)13の両面に銅箔(例えば厚さ0.012mm)が貼り付けられた基板材料(両面基板)に対して、フォトリソグラフィ工程(露光、現像、エッチング工程)を経て銅のパターニングを施すことにより、配線パターン11、12を形成する。
【0020】
この際、本実施形態では、フォトリソグラフィ工程時に、第1の主面に配線パターン11に連なるボンディングパッド14群の位置を定義する。このボンディングパッド14群は、従来は一ライン上に並んで形成されるが、本実施形態では、高周波用のICチップ20をマウントするので、高周波信号の経路に含まれる少なくとも一つの特定のボンディングパッド14aのみICチップ寄りに(ICチップに接近させて)配置する。
【0021】
次に、配線基板10にビア(Via)接続部15群を形成する。この際、配線基板10に対してドリル法またはレーザー法によりスルーホール(ビアホール)を形成し(例えばφ0.1〜φ0.2mm)、スルーホールの側面部に例えば銅メッキ法によりメタル層(例えば0.015mm厚)を形成し、配線パターン11、12の接続を可能にする。
【0022】
本実施形態では、特定のボンディングパッド14aの中心位置から0.5mm程度の距離にビア接続部15群の一部(特定のビア接続部15)を配置し、特定のビア接続部15に連なる裏面の特定の配線パターン12の外部接続端子部12aの中心位置までの距離も0.5mm程度に設計している。これにより、特定のボンディングパッド14aに連なる配線基板10上の総配線長(ボンディングパッド14aの中心位置〜ビア接続部15〜裏面の配線パターン12の外部接続端子部12aの中心位置までの配線長距離の和)が1.0mm以下になるように形成している。
【0023】
その後、配線基板10の露出した配線パターン11、12の絶縁性を高めるために、表面側のボンディングパッド14および裏面側の外部接続端子部12a以外の部所に印刷法またはフォトリソグラフィ法によりソルダーレジスト16のコーティングを例えば厚さ0.020〜0.040mm程度に実施する。
【0024】
なお、本例では、ソルダーレジスト16のコーティングと同時に、ビア接続部15のスルーホールの中心部もソルダーレジスト16を充填し、ビア接続部15の絶縁性を高めている。
【0025】
その後、ボンディングパッド14、14aおよび外部接続端子部12aに対して、Niメッキ(0.005〜0.0125mm程度)、Auメッキ(0.0004mm〜0.007mm程度)を形成する。
【0026】
このように形成された配線基板10に、高周波用のICチップ20を接着剤(例えばAgペーストやエポキシ樹脂)17を使用してダイボンディングし、接着剤17を硬化させる(例えば150℃程度の硬化温度)。
【0027】
この後、ICチップ20のパッド21と配線基板10のボンディングパッド14をワイヤ30によりボンディング接続する。
【0028】
その後、ICチップ20上、ボンディングワイヤ30および配線基板10上を覆うように樹脂(例えばエポキシ樹脂)31によりトランスファーモールドを行って封止し、樹脂パッケージを形成する。そして、基板裏面にマトリクス状に配置された外部接続端子部上に外部電極32として半田ボールを搭載し、溶融による電気的接続、洗浄を行うことにより、アセンブリを完了する。
【0029】
なお、図3中の配線パターン18は、前記したスルーホールの銅メッキに際して、スルーホール部をメッキ電極に電気的に接続するために予め形成された銅配線であり、アセンブリ完了状態で例えば一連となっている配線基板群から個々の配線基板に分離する時に切断されて先端がオープン状態になっている。
【0030】
ところで、本実施形態においては、パッケージ内部の配線(ICチップ20上の特定のパッド21からボンディングワイヤ30、配線基板10上の特定のボンディングパッド14a、配線基板のビア接続部15を経由した裏面側の外部接続端子部12aまでの配線)の自己インダクタンスをほぼ1nH以下に抑えるように、ボンディングワイヤの長さおよび基板上の配線パターンが規定されている。
【0031】
即ち、後述するシミュレーションの結果に基づいて、前記配線基板上の特定のボンディングパッドとそれに対応して接続される前記半導体チップ上の特定のパッドとの間のボンディングワイヤの長さがほぼ1.1mm以下に規定されている。
【0032】
本例では、ボンディングワイヤ30のループ高さが例えば0.16mm以下に規定されており、配線基板10上の特定のボンディングパッド14aを平面に投影した場合に上記パッド14aとチップ側パッド21の各中心点間の直線距離が1.0mm以下になるように規定されている。
【0033】
図4(a)および(b)は、図1の半導体装置において、パッケージ内部の配線長さのうちで配線基板上の特定のボンディングパッドとそれに対応して接続される半導体チップ上の特定のパッドとの間のボンディングワイヤの長さを変えた場合に自己インダクタンスおよび抵抗が変化する様子をシミュレーションした結果を示している。
【0034】
この結果から、ボンディングワイヤの長さを1.1mm以下にすれば、自己インダクタンスを1nH以下に抑えることが可能であり、抵抗値も抑えることが可能であることが分かる。
【0035】
上記したように製造された第1の実施形態の半導体装置は、配線基板10上のボンディングパッド14群のうち、ボンディングワイヤ30を介してICチップ20上のパッド21との間で高周波信号の経路に含まれる少なくとも一つの特定のボンディングパッド14aは、他のボンディングパッドよりもICチップ20寄りに配置されている。この場合、パッケージの内部配線(ICチップ20の特定のパッド21からボンディングワイヤ30、特定のボンディングパッド14a、配線基板のビア接続部15を経由した裏面側の外部接続端子部12aまでの配線)の自己インダクタンスを1nH以下に抑えるように工夫されている。
【0036】
具体的には、配線基板10上のボンディングパッド14群のうちの少なくとも一つの特定のボンディングパッド14aとそれに対応して接続されるICチップ20の特定のパッド21との間のボンディングワイヤの長さがほぼ1.1mm以下に規定されている。また、配線基板10上の特定のボンディングパッド14aを平面に投影した場合に上記パッド14aとチップ側パッド21の各中心点間の直線距離が1.0mm以下になるように規定されている。また、配線基板10上の特定のボンディングパッド14aの中心からビア接続部15を経由して外部接続端子部12aの中心までの総配線長が1.0mm以下であるように設計されている。
【0037】
即ち、上記したような構造によれば、配線基板上のボンディングパッド群の内の所望の特定のボンディングパッドのみ、パッケージの内部配線の自己インダクタンスを1nH以下に抑えることが可能になる。したがって、2.5GHz以上の高周波信号を取り扱う高周波用の半導体装置を実現することが可能になる。
【0038】
なお、上記実施例では、外部電極32群として、配線基板の裏面側でビア接続部15に連なるように形成された配線パターン12上に接続された半田ボールのアレイ(ボールグリッドアレイ)を用いた場合を示した。これに限らず、外部電極群として、配線基板の裏面側でビア接続部15に連なるように形成されたランドパターンのアレイ(ランドグリッドアレイ、Land Grid Array;LGA)を用いることも可能である。
【0039】
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示している。
【0040】
第1の実施形態では、配線基板のビア接続部15を外部電極32群とは対向しない(投影法により観察された時に重ならない)位置に形成し、Cuのパターニングにより接続を行った。
【0041】
これに対して、第2の実施形態では、配線基板40として、外部電極32の直上にビア接続部41が形成され、このビア接続部41の一端側にビアランド42が形成された構造を使用している。なお、ビア接続部41のビアホールの内部は、スルーホールメッキ時に導体で充填することが望ましい。
【0042】
そして、上記ビアランド42の一部をボンディングパッドとして使用することが可能であり、外部電極32群として、半田グリッドアレイあるいはランドグリッドアレイを使用することが可能である。
【0043】
第2の実施形態においても、高周波信号の入力または出力が行われるパッケージの内部配線(ICチップの特定のパッドからボンディングワイヤ、特定のボンディングパッド、ビア接続部を経由した裏面側の外部接続端子までの配線)の自己インダクタンスを1nH以下に抑える基板設計および構造が採用されている。
【0044】
したがって、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】
上述したように本発明の半導体装置によれば、ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造であっても、周波数特性を向上させることができ、高周波の用途に対する市場の要求を満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す断面図。
【図2】図1中の配線基板上の配線パターンの一部およびボンディングパッド群の一部と、ICチップ上のパッド群の一部と、ボンディングワイヤ群の一部との相対的な配置関係の一例を示す平面図。
【図3】図2の一部を取り出して拡大して示す平面図。
【図4】図1の半導体装置においてパッケージ内部の配線長さのうちで配線基板上の特定のボンディングパッドとそれに対応して接続される半導体チップ上の特定のパッドとの間のボンディングワイヤの長さを変えた場合に自己インダクタンスおよび抵抗が変化する様子をシミュレーションした結果を示す特性図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す断面図。
【図6】ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造を有する従来の半導体装置の一部を示す断面図。
【符号の説明】
10…配線基板(パッケージ基板)、
11…表面側の配線パターン、
12…裏面側の配線パターン、
12a…外部接続端子部、
13…コア材、
14…ボンディングパッド群、
14a…特定のボンディングパッド、
15…ビア(Via)接続部、
16…ソルダーレジスト、
17…接着剤、
20…高周波用のICチップ、
21…ICチップ上のパッド、
30…ボンディングワイヤ、
31…樹脂(樹脂パッケージ)、
32…外部電極(半田ボール)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に係り、特に半導体チップを配線基板上にマウントしたパッケージ構造を有する半導体装置における配線基板の配線配置に関するもので、高周波用の半導体装置に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
高周波信号処理用のIC(集積回路)チップを配線基板上にマウントして樹脂で封止したパッケージ構造を有する高周波用(例えば2.5GHz以上)の半導体装置のパッケージにおいて、パッケージ内のインダクタンスが高い場合(例えば自己インダクタンスが1nH以上)には、半導体装置の電気的特性が満足できなくなる。
【0003】
そこで、パッケージ内のインダクタンスを低減するには、チップ・基板間の接続長を短くすることが可能なフリップチップ接続を用いたパッケージ構造が有効である。
【0004】
しかし、フリップチップ接続を用いたパッケージ構造は、未だ市場では大規模に流通していない材料を使用しているので、コストが高くなるという問題がある。
【0005】
一方、ボンディングワイヤを使用したファインピッチ・ボールグリッドアレイ(Fine−pitch Ball Grid Array;FBGA)を有するパッケージ構造が知られている。
【0006】
図6は、ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造を有する従来の半導体装置の一部を示す断面図である。
【0007】
図6において、パッケージ基板である配線基板60は、表面側に配線パターン(例えばCu)61が形成されるとともにボンディングパッド62群が形成され、裏面側に外部接続用の配線パターン(例えばCu)69が形成され、表面側と裏面側との間にビア(Via)接続部63が形成されている。
【0008】
半導体チップ64は、配線基板60の表面側に接着剤65を用いてフェースアップ状態で接着固定され、上面にパッド66群が形成されている。この半導体チップ64上のパッド66群と配線基板60上のボンディングパッド62群とはボンディングワイヤ(例えばAu)67により接続されている。これらの半導体チップ64、ボンディングワイヤ67および配線基板60上を覆うように樹脂パッケージ68で封止されている。そして、配線基板60の裏面側の外部接続用の配線パターン69上には、マトリクス状の配置で外部電極70群(例えば半田ボール群)が設けられている。
【0009】
なお、図6中、71は配線基板のコア材、72は配線基板両面で配線パターン上にコーティングされたソルダーレジストである。
【0010】
しかし、図6に示した従来の半導体装置は、ボンディングワイヤ長が長く、パッケージの内部配線(半導体チップ64上のパッド66から外部接続用の配線パターン69までの経路)のインダクタンスが大きい(最低でも2nH程度)ので、高周波の用途に対する市場の要求を必ずしも満足することができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようにボンディングワイヤを使用したパッケージ構造を有する従来の半導体装置は、パッケージ内のインダクタンスが大きく、高周波の用途に対する市場の要求を必ずしも満足することができないという問題があった。
【0012】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造であっても、周波数特性を向上させ、高周波の用途に対する市場の要求を満足し得る半導体装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、第1の主面に配線パターンが形成されるとともにボンディングパッド群が形成され、前記第1の主面とその反対面側の第2の主面との間にビア接続部が形成された配線基板と、前記配線基板の第1の主面上に接着剤を用いてフェースアップ状態で接着固定され、上面にパッド群が形成された半導体チップと、前記半導体チップ上のパッド群と前記配線基板上のボンディングパッド群とを接続するボンディングワイヤ群と、前記半導体チップ、ボンディングワイヤ群および前記配線基板上を覆うように封止した樹脂と、前記配線基板の第2の主面にマトリクス状に配置された外部電極群とを具備し、前記配線基板上のボンディングパッド群のうちで高周波信号の経路に含まれるの少なくとも一つの特定のボンディングパッドは、他のボンディングパッドよりも前記半導体チップ寄りに配置されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の一部の断面構造を概略的に示している。図1において、10はパッケージ基板となる配線基板であり、20は配線基板上にマウントされた高周波(例えば周波数2.5GHz以上)用のICチップ、30はICチップ20上のパッド21群と配線基板10上のボンディングパッド12群とを電気的に接続するボンディングワイヤである。31はICチップ20上とボンディングワイヤ30と配線基板10上を覆う樹脂であり、樹脂パッケージを形成している。32は配線基板10の裏面側に設けられる外部電極であり、本例ではファインピッチ・ボールグリッドアレイ(FBGA)として形成されている。
【0016】
図2は、図1中の配線基板10上の配線パターン11の一部およびボンディングパッド14群の一部と、ICチップ20上のパッド21群の一部と、ボンディングワイヤ30群の一部との相対的な配置関係の一例を概略的に示す平面図である。
【0017】
図3は、図2の一部を取り出して拡大して示す平面図である。ここでは、ICチップ20を透視してその下部に位置する配線11やビア(Via)接続部15も表示しており、配線基板10を透視してその下面の配線パターン12、外部接続端子部12a、外部電極32も表示している。
【0018】
図1〜図3において、配線基板10は、表面側の第1の主面に配線パターン11が形成され、裏面側の第2の主面にはFBGAを接続するために必要な外部接続端子部12aを有する配線パターン12が形成された両面配線基板である。この配線基板10は、表面側の配線パターン11と裏面側の配線パターン12とを接続するビア接続部15が形成されている。
【0019】
ここで、配線基板10の製造方法を説明しておく。コア材(例えばBTレジンやガラスエポキシ材を使用し、厚さ0.1mm)13の両面に銅箔(例えば厚さ0.012mm)が貼り付けられた基板材料(両面基板)に対して、フォトリソグラフィ工程(露光、現像、エッチング工程)を経て銅のパターニングを施すことにより、配線パターン11、12を形成する。
【0020】
この際、本実施形態では、フォトリソグラフィ工程時に、第1の主面に配線パターン11に連なるボンディングパッド14群の位置を定義する。このボンディングパッド14群は、従来は一ライン上に並んで形成されるが、本実施形態では、高周波用のICチップ20をマウントするので、高周波信号の経路に含まれる少なくとも一つの特定のボンディングパッド14aのみICチップ寄りに(ICチップに接近させて)配置する。
【0021】
次に、配線基板10にビア(Via)接続部15群を形成する。この際、配線基板10に対してドリル法またはレーザー法によりスルーホール(ビアホール)を形成し(例えばφ0.1〜φ0.2mm)、スルーホールの側面部に例えば銅メッキ法によりメタル層(例えば0.015mm厚)を形成し、配線パターン11、12の接続を可能にする。
【0022】
本実施形態では、特定のボンディングパッド14aの中心位置から0.5mm程度の距離にビア接続部15群の一部(特定のビア接続部15)を配置し、特定のビア接続部15に連なる裏面の特定の配線パターン12の外部接続端子部12aの中心位置までの距離も0.5mm程度に設計している。これにより、特定のボンディングパッド14aに連なる配線基板10上の総配線長(ボンディングパッド14aの中心位置〜ビア接続部15〜裏面の配線パターン12の外部接続端子部12aの中心位置までの配線長距離の和)が1.0mm以下になるように形成している。
【0023】
その後、配線基板10の露出した配線パターン11、12の絶縁性を高めるために、表面側のボンディングパッド14および裏面側の外部接続端子部12a以外の部所に印刷法またはフォトリソグラフィ法によりソルダーレジスト16のコーティングを例えば厚さ0.020〜0.040mm程度に実施する。
【0024】
なお、本例では、ソルダーレジスト16のコーティングと同時に、ビア接続部15のスルーホールの中心部もソルダーレジスト16を充填し、ビア接続部15の絶縁性を高めている。
【0025】
その後、ボンディングパッド14、14aおよび外部接続端子部12aに対して、Niメッキ(0.005〜0.0125mm程度)、Auメッキ(0.0004mm〜0.007mm程度)を形成する。
【0026】
このように形成された配線基板10に、高周波用のICチップ20を接着剤(例えばAgペーストやエポキシ樹脂)17を使用してダイボンディングし、接着剤17を硬化させる(例えば150℃程度の硬化温度)。
【0027】
この後、ICチップ20のパッド21と配線基板10のボンディングパッド14をワイヤ30によりボンディング接続する。
【0028】
その後、ICチップ20上、ボンディングワイヤ30および配線基板10上を覆うように樹脂(例えばエポキシ樹脂)31によりトランスファーモールドを行って封止し、樹脂パッケージを形成する。そして、基板裏面にマトリクス状に配置された外部接続端子部上に外部電極32として半田ボールを搭載し、溶融による電気的接続、洗浄を行うことにより、アセンブリを完了する。
【0029】
なお、図3中の配線パターン18は、前記したスルーホールの銅メッキに際して、スルーホール部をメッキ電極に電気的に接続するために予め形成された銅配線であり、アセンブリ完了状態で例えば一連となっている配線基板群から個々の配線基板に分離する時に切断されて先端がオープン状態になっている。
【0030】
ところで、本実施形態においては、パッケージ内部の配線(ICチップ20上の特定のパッド21からボンディングワイヤ30、配線基板10上の特定のボンディングパッド14a、配線基板のビア接続部15を経由した裏面側の外部接続端子部12aまでの配線)の自己インダクタンスをほぼ1nH以下に抑えるように、ボンディングワイヤの長さおよび基板上の配線パターンが規定されている。
【0031】
即ち、後述するシミュレーションの結果に基づいて、前記配線基板上の特定のボンディングパッドとそれに対応して接続される前記半導体チップ上の特定のパッドとの間のボンディングワイヤの長さがほぼ1.1mm以下に規定されている。
【0032】
本例では、ボンディングワイヤ30のループ高さが例えば0.16mm以下に規定されており、配線基板10上の特定のボンディングパッド14aを平面に投影した場合に上記パッド14aとチップ側パッド21の各中心点間の直線距離が1.0mm以下になるように規定されている。
【0033】
図4(a)および(b)は、図1の半導体装置において、パッケージ内部の配線長さのうちで配線基板上の特定のボンディングパッドとそれに対応して接続される半導体チップ上の特定のパッドとの間のボンディングワイヤの長さを変えた場合に自己インダクタンスおよび抵抗が変化する様子をシミュレーションした結果を示している。
【0034】
この結果から、ボンディングワイヤの長さを1.1mm以下にすれば、自己インダクタンスを1nH以下に抑えることが可能であり、抵抗値も抑えることが可能であることが分かる。
【0035】
上記したように製造された第1の実施形態の半導体装置は、配線基板10上のボンディングパッド14群のうち、ボンディングワイヤ30を介してICチップ20上のパッド21との間で高周波信号の経路に含まれる少なくとも一つの特定のボンディングパッド14aは、他のボンディングパッドよりもICチップ20寄りに配置されている。この場合、パッケージの内部配線(ICチップ20の特定のパッド21からボンディングワイヤ30、特定のボンディングパッド14a、配線基板のビア接続部15を経由した裏面側の外部接続端子部12aまでの配線)の自己インダクタンスを1nH以下に抑えるように工夫されている。
【0036】
具体的には、配線基板10上のボンディングパッド14群のうちの少なくとも一つの特定のボンディングパッド14aとそれに対応して接続されるICチップ20の特定のパッド21との間のボンディングワイヤの長さがほぼ1.1mm以下に規定されている。また、配線基板10上の特定のボンディングパッド14aを平面に投影した場合に上記パッド14aとチップ側パッド21の各中心点間の直線距離が1.0mm以下になるように規定されている。また、配線基板10上の特定のボンディングパッド14aの中心からビア接続部15を経由して外部接続端子部12aの中心までの総配線長が1.0mm以下であるように設計されている。
【0037】
即ち、上記したような構造によれば、配線基板上のボンディングパッド群の内の所望の特定のボンディングパッドのみ、パッケージの内部配線の自己インダクタンスを1nH以下に抑えることが可能になる。したがって、2.5GHz以上の高周波信号を取り扱う高周波用の半導体装置を実現することが可能になる。
【0038】
なお、上記実施例では、外部電極32群として、配線基板の裏面側でビア接続部15に連なるように形成された配線パターン12上に接続された半田ボールのアレイ(ボールグリッドアレイ)を用いた場合を示した。これに限らず、外部電極群として、配線基板の裏面側でビア接続部15に連なるように形成されたランドパターンのアレイ(ランドグリッドアレイ、Land Grid Array;LGA)を用いることも可能である。
【0039】
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示している。
【0040】
第1の実施形態では、配線基板のビア接続部15を外部電極32群とは対向しない(投影法により観察された時に重ならない)位置に形成し、Cuのパターニングにより接続を行った。
【0041】
これに対して、第2の実施形態では、配線基板40として、外部電極32の直上にビア接続部41が形成され、このビア接続部41の一端側にビアランド42が形成された構造を使用している。なお、ビア接続部41のビアホールの内部は、スルーホールメッキ時に導体で充填することが望ましい。
【0042】
そして、上記ビアランド42の一部をボンディングパッドとして使用することが可能であり、外部電極32群として、半田グリッドアレイあるいはランドグリッドアレイを使用することが可能である。
【0043】
第2の実施形態においても、高周波信号の入力または出力が行われるパッケージの内部配線(ICチップの特定のパッドからボンディングワイヤ、特定のボンディングパッド、ビア接続部を経由した裏面側の外部接続端子までの配線)の自己インダクタンスを1nH以下に抑える基板設計および構造が採用されている。
【0044】
したがって、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】
上述したように本発明の半導体装置によれば、ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造であっても、周波数特性を向上させることができ、高周波の用途に対する市場の要求を満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す断面図。
【図2】図1中の配線基板上の配線パターンの一部およびボンディングパッド群の一部と、ICチップ上のパッド群の一部と、ボンディングワイヤ群の一部との相対的な配置関係の一例を示す平面図。
【図3】図2の一部を取り出して拡大して示す平面図。
【図4】図1の半導体装置においてパッケージ内部の配線長さのうちで配線基板上の特定のボンディングパッドとそれに対応して接続される半導体チップ上の特定のパッドとの間のボンディングワイヤの長さを変えた場合に自己インダクタンスおよび抵抗が変化する様子をシミュレーションした結果を示す特性図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す断面図。
【図6】ボンディングワイヤを使用したパッケージ構造を有する従来の半導体装置の一部を示す断面図。
【符号の説明】
10…配線基板(パッケージ基板)、
11…表面側の配線パターン、
12…裏面側の配線パターン、
12a…外部接続端子部、
13…コア材、
14…ボンディングパッド群、
14a…特定のボンディングパッド、
15…ビア(Via)接続部、
16…ソルダーレジスト、
17…接着剤、
20…高周波用のICチップ、
21…ICチップ上のパッド、
30…ボンディングワイヤ、
31…樹脂(樹脂パッケージ)、
32…外部電極(半田ボール)。
Claims (9)
- 第1の主面に配線パターンが形成されるとともにボンディングパッド群が形成され、前記第1の主面とその反対面側の第2の主面との間にビア接続部が形成された配線基板と、
前記配線基板の第1の主面上に接着剤を用いてフェースアップ状態で接着固定され、上面にパッド群が形成された半導体チップと、
前記半導体チップ上のパッド群と前記配線基板上のボンディングパッド群とを接続するボンディングワイヤと、
前記半導体チップ、ボンディングワイヤおよび前記配線基板上を覆うように封止した樹脂パッケージと、
前記配線基板の第2の主面にマトリクス状に配置された外部電極群
とを具備し、
前記配線基板上のボンディングパッド群のうちで高周波信号の経路に含まれる少なくとも一つの特定のボンディングパッドは、他のボンディングパッドよりも前記半導体チップ寄りに配置されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記半導体チップ上の特定のパッドからボンディングワイヤ、前記配線基板上の特定のボンディングパッド、配線基板のビア接続部を経由した外部接続端子までの配線の自己インダクタンスは1nH以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記配線基板上の特定のボンディングパッドとそれに対応して接続される前記半導体チップ上の特定のパッドとの間のボンディングワイヤの長さが1.1mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
- 前記配線基板上の特定のボンディングパッドを平面に投影した場合に当該パッドと前記半導体チップ上の特定のパッドの各中心点間の直線距離が1.0mm以下であり、かつ、前記配線基板上の特定のボンディングパッドの中心から前記ビア接続部を経由して前記外部接続端子の中心までの総配線長が1.0mm以下であることを特徴とする1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記配線基板上の特定のボンディングパッドの位置は、前記配線基板の外部電極群のうちの少なくとも一つの外部電極の位置に対して対向していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記配線基板のビア接続部の一端側のビアランドの一部が前記特定のボンディングパッドとして使用されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記外部電極群は、前記配線基板の第2の主面で前記ビア接続部に連なるように形成された外部接続用の配線パターン上に接続された半田ボールであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記外部電極群は、前記配線基板の第2の主面で前記ビア接続部に連なるように形成されたランドパターンであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記半導体チップは、前記前記配線基板上の特定のボンディングパッドとの間で2.5GHz以上の高周波信号を入力または出力することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置。
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|---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-06-03 JP JP2002161813A patent/JP2004014568A/ja active Pending
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| JP2015075326A (ja) * | 2013-10-04 | 2015-04-20 | 矢崎総業株式会社 | インジケータ照明装置 |
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