JP2004014873A - 電子部品用ソケット - Google Patents

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Katsumi Suzuki
鈴木 勝己
Noriyuki Matsuoka
松岡 則行
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Abstract

【課題】パッケージのチップの上面と側面およびパッケージの基板から押圧ヒートシンク機構に対して熱伝達が行なわれて、広範囲からの熱伝達により押圧ヒートシンク機構の放熱特性を最大限に活用して効果的に放熱を行って冷却することができる。
【解決手段】中央にパッケージ装着部を有するソケット本体と、該ソケット本体に対して上下動可能に設けられたカバー部材と、前記ソケット本体のパッケージ装着部に装着されたパッケージを保持する押圧ヒートシンク機構と、該パッケージと接続される複数個のコンタクトとを有する電子部品用ソケットにおいて、前記押圧ヒートシンク機構が、前記ソケット本体にアーム部材により回動可能に枢支された押圧部材の上面にヒートシンク部材を有する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICパッケージ等の半導体装置としての電子部品が用いられるICソケットに関するもので、特に、ソケット本体に装着されたパッケージの押圧保持と放熱とを良好に行って熱拡散を向上することができる押圧ヒートシンク機構を有する電子部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子部品としてのICパッケージ等は、ICソケットのソケット本体に装着し、押圧機構によって押圧して保持するようにしたICソケットが知られている。
【0003】
従来におけるこのような電子部品としてのICパッケージ等が装着されるICソケットの、例えば、ボール・グリッド・アレイ・タイプのICパッケージ用のICソケットにおいては、ICパッケージの発生した熱を効果的に放散して冷却するようにヒートシンクを用いた熱放散が行なわれている。
【0004】
このような従来のICソケットの幾つかの例が図13乃至図17に示されている。図13は、従来のICソケットをテスト状態で示す押圧ヒートシンク機構が閉合している時の概略説明斜視図で、図14は、図13の従来のICソケットを操作状態で示す押圧ヒートシンク機構が開放している時の概略説明斜視図、図15は、図13の従来のICソケットの押圧ヒートシンク機構の閉合状態における熱放散状態を示す断面部分図である。さらに、図16は、従来の別のICソケットの押圧ヒートシンク機構の閉合状態における熱放散状態を示す断面部分図で、図17は、従来のさらに別のICソケットの押圧ヒートシンク機構の閉合状態における熱放散状態を示す断面部分図である。
【0005】
図13乃至図15に示されるように、従来における1つの例としてのICソケット100は、オープントップタイプのICソケットであって、固定側のソケット本体101と、ソケット本体101に対して上下動可能に設けられたオープントップタイプのカバー部材102と、中央にICパッケージ等のパッケージ装着部を有する台座103と、台座103上に装着されたICパッケージ110を押圧して保持し、かつICパッケージ110のチップ111の熱放散をはかる押圧ヒートシンク機構104と、ICパッケージ110の残りの両側部分を押圧する押圧機構105と、ICパッケージ110の外部端子と接続される複数個のコンタクト(図示しない)とを有している。
【0006】
さらに、このような従来のICソケット100においては、ICパッケージ110を押圧して保持すると共に熱の放散を兼ね備えた押圧ヒートシンク機構104は、ヒートシンク部材114と、ソケット本体101の中央部分に対応してヒートシンク部材107の内側の側辺部分の下面に設けられた押圧部材108と、ヒートシンク部材107を先端部にて支持する枢動可能なアーム部材109とを有している。
【0007】
さらにまた、この押圧と放熱とを兼用する押圧ヒートシンク機構104は、ICパッケージ110のチップ111の熱放散を行って冷却するために複数個のフィン115がヒートシンク部材107の上面に設けられており、ヒートシンク部材114の下面に一体的に設けられた熱伝達シート部材から成る押圧部材108は、ICパッケージ110のチップ111の大きさのほぼ半分の大きさをなしており、対向するヒートシンク部材107の押圧部材108と対となってチップ111を上方からほぼ全体的に亙って押圧して保持するように形成されている。図示において適用されるICパッケージ110には、サブストレートである基板112の上面にチップ111が設けられたICパッケージ110が使用されるように構成されている。また、これらソケット本体101とカバー部材102と台座103等とは、例えば電気的に絶縁性の適宜な合成樹脂材料から作られている。
【0008】
このような従来のICソケット100において、先ず、カバー部材102を押し下げて押圧ヒートシンク機構104を図12に示されるような上方に開かれた操作状態にしたならば、ICパッケージ110を台座103の上に載置して、その後に、カバー部材102の押し下げを止めれば、カバー部材102は内蔵のばね部材118によって上方に押し上げられて、押圧ヒートシンク機構104が、台座103の上に載置されたICパッケージ110の上に載せられて閉合されるので、この状態で、例えばテストを行えば、ICパッケージ110が通電されて発生した熱は、熱伝達シート部材から成る押圧部材108を介してヒートシンク部材107に伝えられ、フィン115によって外気に対して放熱されて冷却されるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような場合の熱の放散は、図15に示されるようにチップ111の上面においてのみ熱の伝達が行われてチップ111の上面から押圧ヒートシンク機構104のヒートシンク部材107に熱が伝達されてフィン115によって熱放散が行なわれるのみである。
【0010】
また、従来の別のICソケットや、さらに他のICソケットにおいても、図16や図17に示されるように、熱伝達シート部材108a、108bがヒートシンク部材107の下面に設けられた押圧ヒートシンク機構104においては、熱の放散は、チップ111の上面から、熱伝達シート部材108a、108bとの接触面のみからの熱がヒートシンク部材107に伝達されて熱の放散が行なわれるだけであり、ICパッケージ110からの発生された熱の放散が効果的に押圧ヒートシンク機構104に伝達されずに行われている。
【0011】
このように、従来のICソケットにおいては、ICパッケージの通電によって発生した熱は、チップの上面からのみ接触面を介して熱伝達シート部材や、あるいは直接にヒートシンク部材に伝達されて放散されるのみで、良好に熱の放散が行なわれない等の問題がある。
【0012】
従って、本発明の目的は、このような従来における問題点を解決するために、パッケージの露呈しているチップの上面と側面、サブストレートのような基板の表面とから熱伝達シート部材を介して押圧ヒートシンク機構によって良好に放熱を行って放熱特性を向上させるようにすることができる電子部品用ソケットを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明の電子部品用ソケットは、中央にパッケージ装着部を有するソケット本体と、該ソケット本体に対して上下動可能に設けられたカバー部材と、前記ソケット本体のパッケージ装着部に装着されたパッケージを保持する押圧ヒートシンク機構と、該パッケージと接続される複数個のコンタクトとを有する電子部品用ソケットにおいて、前記押圧ヒートシンク機構が、前記ソケット本体にアーム部材により回動可能に枢支された押圧部材の上面にヒートシンク機構を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の電子部品用ソケットは、前記ヒートシンク部材が、ほぼ平行に間隔を置いて形成された複数個のフィンが上面に設けられていることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の電子部品用ソケットは、前記ヒートシンク部材のフィンが、対向するヒートシンク部材のフィンと同じ方向に整列するように設置されていることを特徴とする。
【0016】
さらにまた、本発明の電子部品用ソケットは、前記対向する押圧部材が、前記パッケージ装着部に装着されたパッケージを押圧するように前記アーム部材によって枢支され、前記押圧部材が熱伝達シート部材から形成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明の電子部品用ソケットは、前記熱伝達シート部材が、装着されるパッケージのチップ形状に対応した形状の窪み部が形成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明のその他の目的や特徴および利点は、添付図面に示される本発明の実施形態についての以下の詳細な説明から明らかである。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1乃至図5は、本発明のICソケットにおける実施例1を示す説明図で、図1は、本発明のICソケットをテスト状態で示す押圧ヒートシンク機構が閉じている時の概略説明斜視図、図2は、図1の本発明のICソケットの実施例1を操作状態で示す押圧ヒートシンク機構が開いている時の概略説明斜視図で、図3は、図2の本発明のICソケットの押圧ヒートシンク機構が、ICパッケージに対して開いた状態を示す概略断面部分図、図4は、図1の本発明のICソケットの実施例1の押圧ヒートシンク機構が、ICパッケージに対して閉じた状態を示す概略断面部分図で、図5は、図4の本発明のICソケットの実施例1の押圧ヒートシンク機構とにおける熱放散状態を示す断面部分図である。
【0020】
図1および図2に示されるように、本発明のICソケット1は、例えばオープントップタイプのICソケットであって、中央にICパッケージやSiパッケージのような半導体部品等のパッケージ10が装着されるパッケージ装着部4を有する固定側のソケット本体2と、このソケット本体2に対して上下動可能に設けられたオープントップタイプのカバー部材3と、ソケット本体2のパッケージ装着部4に装着されたパッケージ10を押圧して保持すると共に発生した熱を放散するためにソケット本体2の中央に向って外側から内側に開閉可能に、かつソケット本体2の両側辺部分に回動可能に対向するように枢支された一対の押圧ヒートシンク機構5、5と、これら押圧ヒートシンク機構5と協働してパッケージ10を押圧するように押圧ヒートシンク機構5、5と直交する方向に回動可能に枢支された一対の押圧機構6と、パッケージ装着部4に装着されたパッケージ10の外部端子と接続される複数個のコンタクト7とを有している。
【0021】
このような本発明のICソケット1において、パッケージ10を押圧して保持し、かつ熱の放散を行うように作用する押圧ヒートシンク機構5は、押圧部材8と、押圧部材8と一体的に形成されたヒートシンク部材14と、これら押圧部材8およびヒートシンク部材14を先端部にて支持する枢動可能なアーム部材9とを有している。また、この押圧ヒートシンク機構5の作動方向とほぼ直交する方向に作動するように設けられた、パッケージ10の側部の一部を押圧する押圧機構6は、押圧部材8aと、この押圧部材8aを支持する枢動可能なアーム部材9aとを有している。さらにまた、これらソケット本体2とカバー部材3等は、例えば電気的に絶縁性の適宜な合成樹脂材料から作られている。なお、本発明において用いられるパッケージ10は、サブストレートと呼称される基板12の中央に、ICチップやSiチップのような半導体素子等のチップ11が設けられたものである。
【0022】
本発明のこのようなICソケット1において、ソケット本体2は、パッケージ10を装着するためのパッケージ装着部4が中央部分に形成されており、このパッケージ装着部4のほぼ中央部分に載置されたパッケージ10を押圧して保持するために押圧と熱を放散するヒートシンクとを兼用した押圧ヒートシンク機構5が設けられており、押圧ヒートシンク機構5の押圧部材8が回動可能に枢支するアーム部材9が、ソケット本体2にそれぞれ枢動可能に支持されると共に、パッケージ装着部4の4隅にパッケージ10を正確に位置決めするためのコーナー部材のような位置決め部材13が設けられている。また、このような位置決め部材13は、少なくとも1つを調節ねじを用いて調節可能に設けるのが好適である。
【0023】
また、ソケット本体2には、カバー部材3を押上げるように4隅に配置されたコイルスプリングのような押上げ用ばね部材18が設けられており、さらに、ソケット本体2には、パッケージ10の、例えば半田ボールやランドのような外部端子との接続をなすための多数のコンタクト7が設けられていて、上端がソケット本体2のパッケージ装着部4の上面とほぼ同一面をなすように端子部として形成されており、パッケージ10の半田ボールやランド等のような外部端子が上に載せられて接触されるようになっている。また、このようなコンタクト7の下端は、ソケット本体2の底部に固着され、かつ下方に突出して、回路基板(図示しない)またはテストボード等の接続端子孔に差し込まれて接続されるように形成されている。なお、これらコンタクト7は、一部の上端面だけが図2に示されており、この上端面から下方にほぼ垂直に延びるように形成されている。
【0024】
また、本実施例においては、パッケージ10にボール・グリッド・アレイ・タイプや、ランド・グリッド・アレイ・タイプ等のICパッケージが用いられるようになっているが、このようなICパッケージのみに限定されるものではなく、他の同様なタイプのICパッケージ等が使用できることは勿論である。
【0025】
カバー部材3は、オープントップタイプのもので、中央に開口部19が形成されており、この開口部19を通ってICパッケージ等のパッケージ10をパッケージ装着部4の四隅の位置決め部材13に沿って装着できるようになっている。また、パッケージ装着部4は、ほぼ方形状をなしており、カバー部材3の中央の開口部19内に位置されていて、ソケット本体2の中央部分に形成されている。
【0026】
また、カバー部材3の中央の開口部19を介してパッケージ装着部4に装着されたパッケージ10を押圧して保持すると共に、発生した熱を放散するために、ソケット本体2の外周側辺の対向する一組の側辺部分において、互いに向き合うように開閉可能に側辺部分近傍にて枢支された一組の押圧ヒートシンク機構5、5と、これらヒートシンク機構5、5の作動方向とほぼ直交する方向に開閉可能に枢支された一組の押圧機構6、6とが、それぞれアーム部材9、9aによって枢動可能に支持されており、第1の組としての押圧ヒートシンク機構5、5がパッケージ10のチップ11部分等の主要な部分を押圧して熱を放散するように作用し、第2の組としての押圧機構6、6がパッケージ10の他の残りの外周部分を押圧することによって、パッケージ10をしっかりと保持するのを助けるように設けられている。
【0027】
さらに、このような押圧ヒートシンク機構5、5と押圧機構6、6は、図1の閉じた状態から、カバー部材3の押し下げによって図2の開かれた状態に開放されるように作動され、カバー部材3の押し下げを止めて、カバー部材3がばね部材18によって上方に押し上げられる時に、図1の状態に閉合されるように構成されている。
【0028】
このような押圧ヒートシンク機構5、5は、複数個のフィン15が間隔を置いてほぼ平行な状態に直立するように形成されたヒートシンク部材14を有しており、しかも、これらフィン15が対向する組のフィン15と同一方向に整列するように形成されていて良好な空気の流れを生じることができるように設けられている。また、このような押圧ヒートシンク機構5のヒートシンク部材14の下面には、熱伝達シート部材から形成された押圧部材8が一体的に取り付けられており、この熱伝達シート部材から成る押圧部材8の下面の中央部分には、パッケージ10のチップ11と対応する形状の窪み部17が形成されていて、閉合状態の時にこの窪み部17内にチップ11部分を良好に収容してパッケージ10を好適に押圧し、かつパッケージ10からの熱の伝達を良好にできるように構成されている。
【0029】
従って、カバー部材3の押し下げによって、押圧ヒートシンク機構5のアーム部材9が回動されて、開放状態に作動することができるようになっており、図2に示されるようにパッケージ10の押圧を解除して開放位置に押圧ヒートシンク機構5が回動することができ、これによってパッケージ10をソケット本体2のパッケージ装着部4から取り出したり、あるいは装着することができるようになっている。
【0030】
このように構成された本発明のICソケット1において、パッケージ10によって発生された熱の放散を良好に行うことができる。すなわち、図3乃至図5に示されるように、押圧ヒートシンク機構5の開放された図2の操作状態からアーム部材9の枢動によって図2および図3に示される閉じたテスト状態に作動された時に、パッケージ10とチップ11とによって発生された熱は、図5に示されるように、パッケージ10のチップ11と基板12とから、熱伝達シート部材から成る押圧部材8に矢印で示されるように熱伝達されてヒートシンク部材14自体の側面と、ヒートシンク部材14の各フィン15の表面とから外気に対して熱が放散されて良好に冷却が行なわれるようになる。従って、パッケージ10は、チップ11の上面と側面と、サブストレートとしての基板12の上面とから、熱伝達シート部材の押圧部材8に良好に熱が伝達されて放熱が行なわれるようになり、押圧ヒートシンク機構5のヒートシンク部材14から放熱が行なわれるので、効果的なヒートシンク作用が得られて広範囲の熱伝達によるヒートシンク放熱特性を最大限に活用して放熱効果を向上することができる。
【0031】
(実施例2)
図6乃至図8には本発明のICソケットの実施例2における押圧ヒートシンク機構25が示されており、図6は、パッケージ10に対して開放した状態が示され、図7にはパッケージ10に対して閉合した状態が示され、さらに、図8には閉合した状態での熱の放散状態が示されている。
【0032】
図示されるように、本発明のICソケットのこの実施例2においては、押圧ヒートシンク機構25は、押圧部材28と、複数個のフィン35が設けられたヒートシンク部材34とを有しており、押圧部材28は熱伝達シート部材から成っている。また、この押圧部材28の下面には、チップ11のための窪み部37が設けられており、この窪み部37に対応する上面の位置に突部38が設けられていてヒートシンク部材34の下面に形成された窪み部36内に嵌合されて一体的に形成されている。
【0033】
従って、ヒートシンク部材34の窪み部36に熱伝達シート部材の押圧部材28の突部38が嵌合して一体的に形成されていることによって、熱伝達シート部材の押圧部材28からヒートシンク部材34に、パッケージ10からの熱が良好に伝達されるので、ヒートシンク部材34のフィン35から好適に熱を放散することができる。
【0034】
すなわち、この実施例2においては、閉合状態において、図7に示されるようにパッケージ10のチップ11が、押圧部材28の窪み部37内に好適に嵌合されて、テスト等によって発生したパッケージ10のチップ11や基板12からの熱が、図8に矢印で示されるように、熱伝達シート部材である押圧部材28に伝達されて、さらに、ヒートシンク部材34に伝えられるので、ヒートシンク部材34の側面やフィン35の表面から熱が外気に対して良好に放熱されるために、パッケージ10のチップ11と基板12とが良好に冷却されて効果的なヒートシンク作用が得られ、放熱効果を高めることができる。
【0035】
(実施例3)
図9および図10には本発明のICソケットの実施例3における押圧ヒートシンク機構45が示されており、図9は、パッケージ10に対して開放した状態が示され、図10には、パッケージ10に対して閉合した状態が示されている。
【0036】
図示されるように、本発明のICソケットのこの実施例3においては、パッケージ10は、基板12上に設けられたチップ11と、このチップ11の近傍に設けられた抵抗体等の部品11aとを有している。このようなパッケージ10に対応するために、押圧ヒートシンク機構45は、押圧部材48と、複数個のフィン55が設けられたヒートシンク部材54とを有しており、熱伝達シート部材から成る押圧部材48の下面に、チップ11のための窪み部57が設けられると共に、抵抗体等の部品11aのための窪み部57aとが設けられていて、押圧部材48とヒートシンク部材54とが一体的に形成されている。
【0037】
従って、実施例3のこのような押圧ヒートシンク機構45の閉合状態においては、図10に示されるように、パッケージ10のチップ11が、押圧部材48の窪み部57内に嵌合されると共に、抵抗体等の部品11aが窪み部57a内に嵌合されて、テスト等によって発生したパッケージ10のチップ11や抵抗体等の部品11aと基板12とからの熱が、熱伝達シート部材である押圧部材48に伝達されて、さらに、ヒートシンク部材54に伝えられるので、ヒートシンク部材54の側面やフィン55の表面から熱が外気に対して良好に放熱されるために、パッケージ10のチップ11と部品11aと基板12とが良好に冷却されて効果的なヒートシンク作用が得られ、放熱効果を高めることができる。
【0038】
(実施例4)
図11および図12には本発明のICソケットの実施例4における押圧ヒートシンク機構65が示されており、図11は、パッケージ10に対して開放した状態が示され、図12にはパッケージ10に対して閉合した状態が示されている。
【0039】
図示されるように、本発明のICソケットのこの実施例4においては、パッケージ10は、基板12上に設けられたチップ11と、このチップ11の近傍に設けられた抵抗体等の部品11aとを有している。このようなパッケージ10に対応するために、押圧ヒートシンク機構65は、押圧部材68と、複数個のフィン75が設けられたヒートシンク部材74とを有しており、熱伝達シート部材から成る押圧部材68の下面にチップ11のための窪み部77と、抵抗体等の部品11aのための窪み部77aとが設けられており、窪み部77に対応する上面の位置に突部78が設けられると共に、窪み部77aに対応する上面の位置に突部78aが設けられていて、ヒートシンク部材74の下面に形成された窪み部79内と窪み部79a内とにそれぞれ嵌合されて一体的に形成されている。
【0040】
従って、この実施例4の押圧ヒートシンク機構65の閉合状態においては、図12に示されるようにパッケージ10のチップ11が、押圧部材68の窪み部77内に嵌合され、部品11aが窪み部77a内に嵌合されて、テスト等によって発生したパッケージ10のチップ11や部品11aと基板12とからの熱が、熱伝達シート部材である押圧部材68に伝達されて、さらに、ヒートシンク部材74に伝えられるので、ヒートシンク部材74の側面やフィン75の表面から熱が外気に対して良好に放熱されるために、パッケージ10のチップ11と部材11aと基板12とが良好に冷却されて効果的なヒートシンク作用が得られ、放熱効果を高めることができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の電子部品用ソケットは、中央にパッケージ装着部を有するソケット本体と、該ソケット本体に対して上下動可能に設けられたカバー部材と、前記ソケット本体のパッケージ装着部に装着されたパッケージを保持する押圧ヒートシンク機構と、該パッケージと接続される複数個のコンタクトとを有する電子部品用ソケットにおいて、前記押圧ヒートシンク機構が、前記ソケット本体にアーム部材により回動可能に枢支された押圧部材の上面にヒートシンク部材を有するので、パッケージのチップの上面と側面およびパッケージの基板とから押圧ヒートシンク機構に対してパッケージの上表面全体から熱伝達が良好に行なわれて、広範囲からの熱伝達により押圧ヒートシンク機構の放熱特性を最大限に活用して効果的に放熱を行って冷却することができ、好適なヒートシンク作用により放熱効果を高めることができる。
【0042】
本発明の請求項2記載の電子部品用ソケットは、前記ヒートシンク部材が、ほぼ平行に間隔を置いて形成された複数個のフィンが上面に設けられているので、パッケージのチップの上面と側面およびパッケージの基板とから押圧ヒートシンク機構に対して熱伝達が行なわれて、複数個のフィンを有するヒートシンク部材等の広範囲からの熱伝達により押圧ヒートシンク機構の放熱特性を最大限に利用して効果的に放熱を行って冷却することができる。
【0043】
本発明の請求項3記載の電子部品用ソケットは、前記ヒートシンク部材のフィンが、対向するヒートシンク部材のフィンと同じ方向に整列するように設置されているので、パッケージのチップの上面と側面およびパッケージの基板から、押圧ヒートシンク機構のヒートシンク部材に対して熱伝達が行なわれて広範囲からの熱伝達により押圧ヒートシンク機構の放熱特性を最大限に用いて効果的に放熱を行って良好に冷却することができる。
【0044】
本発明の請求項4記載の電子部品用ソケットは、前記対向する押圧部材が、前記パッケージ装着部に装着されたパッケージを押圧するように前記アーム部材によって枢支され、前記押圧部材が熱伝達シート部材から形成されているので、パッケージをしっかりと押圧して保持し、パッケージの基板とチップとから押圧ヒートシンク機構に対して熱伝達が行なわれて良好に放熱されて、広範囲からの熱伝達により押圧ヒートシンク機構の放熱特性を最大限に活用して効果的に放熱を行って冷却することができる。
【0045】
本発明の請求項5記載の電子部品用ソケットは、前記熱伝達シート部材が、装着されるパッケージのチップ形状に対応した形状の窪み部が形成されているので、パッケージの基板とチップとから押圧ヒートシンク機構に対して熱伝達が良好に行なわれ、広範囲からの熱伝達により押圧ヒートシンク機構の放熱特性を最大限に活用して効果的に放熱を行ってパッケージを冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICソケットの実施例1をテスト状態で示す押圧ヒートシンク機構が閉合している時の概略説明斜視図である。
【図2】図1の本発明のICソケットの実施例1を操作状態で示す押圧ヒートシンク機構が開放している時の概略説明斜視図である。
【図3】図2の本発明のICソケットの実施例1の押圧ヒートシンク機構が、ICパッケージに対して開放した状態を示す概略断面部分図である。
【図4】図1の本発明のICソケットの実施例1の押圧ヒートシンク機構が、ICパッケージに対して閉合した状態を示す概略断面部分図である。
【図5】図4の本発明のICソケットの実施例1の押圧ヒートシンク機構における熱放散状態を示す断面部分図である。
【図6】本発明のICソケットの実施例2の押圧ヒートシンク機構が、ICパッケージに対して開放した状態を示す概略断面部分図である。
【図7】図6の本発明のICソケットの実施例2の押圧ヒートシンク機構が、ICパッケージに対して閉合した状態を示す概略断面部分図である。
【図8】図7の本発明のICソケットの実施例2の押圧ヒートシンク機構における熱放散状態を示す断面部分図である。
【図9】本発明のICソケットの実施例3の押圧ヒートシンク機構を開放状態で示す概略断面部分図である。
【図10】図9の本発明のICソケットの実施例3の押圧ヒートシンク機構を閉合状態で示す概略断面部分図である。
【図11】本発明のICソケットの実施例4の押圧ヒートシンク機構を開放状態で示す概略断面部分図である。
【図12】図11の本発明のICソケットの実施例4の押圧ヒートシンク機構を閉合状態で示す概略断面部分図である。
【図13】従来のICソケットをテスト状態で示す押圧ヒートシンク機構が閉合している時の概略説明斜視図である。
【図14】図13の従来のICソケットを操作状態で示す押圧ヒートシンク機構が開放している時の概略説明斜視図である。
【図15】図13の従来のICソケットの押圧ヒートシンク機構の閉合状態における熱放散状態を示す断面部分図である。
【図16】従来の別のICソケットの押圧ヒートシンク機構との閉合状態における熱放散状態を示す断面部分図である。
【図17】従来のさらに別のICソケットの押圧ヒートシンク機構との閉合状態における熱放散状態を示す断面部分図である。
【符号の説明】
1   ICソケット
2   ソケット本体
3   カバー部材
4   パッケージ装着部
5   押圧ヒートシンク機構
6   押圧機構
7   コンタクト
8   押圧部材
8a  押圧部材
9   アーム部材
9a  アーム部材
10  パッケージ
11  チップ
11a 部品(附属部品)
12  基板(サブストレート)
13  位置決め部材
14  ヒートシンク部材
15  フィン
17  窪み部
18  ばね部材
19  開口部
25  押圧ヒートシンク機構
28  押圧部材
34  ヒートシンク部材
35  フィン
36  窪み部
37  窪み部
38  突部
45  押圧ヒートシンク機構
48  押圧部材
54  ヒートシンク部材
55  フィン
57  窪み部
57a 窪み部
65  押圧ヒートシンク機構
68  押圧部材
74  ヒートシンク部材
75  フィン
77  窪み部
77a 窪み部
78  突部
78a 突部
79  窪み部
79a 窪み部

Claims (5)

  1. 中央にパッケージ装着部を有するソケット本体と、該ソケット本体に対して上下動可能に設けられたカバー部材と、前記ソケット本体のパッケージ装着部に装着されたパッケージを保持する押圧ヒートシンク機構と、該パッケージと接続される複数個のコンタクトとを有する電子部品用ソケットにおいて、
    前記押圧ヒートシンク機構は、前記ソケット本体にアーム部材により回動可能に枢支された押圧部材の上面にヒートシンク部材を有することを特徴とする電子部品用ソケット。
  2. 前記ヒートシンク部材は、ほぼ平行に間隔を置いて形成された複数個のフィンが上面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品用ソケット。
  3. 前記ヒートシンク部材のフィンは、対向するヒートシンク部材のフィンと同じ方向に整列するように設置されていることを特徴とする請求項2記載の電子部品用ソケット。
  4. 前記対向する押圧部材が、前記パッケージ装着部に装着されたパッケージを押圧するように前記アーム部材によって枢支され、前記押圧部材が熱伝達シート部材から形成されていることを特徴とする請求項3記載の電子部品用ソケット。
  5. 前記熱伝達シート部材は、装着されるパッケージのチップ形状に対応した形状の窪み部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の電子部品用ソケット。
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