JP2004015306A - 揺らぎ補正装置および揺らぎ補正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通信端末が受信した同期フレームパルスFLMCLKに応じてCODECスタートパルスC−INTを出力するゲートアレイは、所定時間周期のタイマー351がタイムアップするか、同期フレームパルスFLMCLKが入力されるとパルスを出力する内部パルス生成部301と、同期フレームパルスの揺れ幅の許容値を生成する揺れ幅許容値生成部303と、同期フレームパルスの揺れ幅が許容範囲内外にあるかを判断する同期フレームパルス許容判断部305と、揺れ幅が許容範囲内にあれば同期フレームパルスに同期してCODECスタートパルスC−INTを発生し、許容範囲外であれば発生しないCODECスタートパルス生成部307と、CODECスタートパルスを一定時間遅延させて出力するオフセット部309とを有する。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信環境等が影響して生じた揺らぎによる時間的ずれを補正する揺らぎ補正装置および揺らぎ補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
TDMA(時分割多重化方式)により通信を行う通信システムで用いられる、携帯電話等の通信端末の内部構成図を図1に示す。同図に示すように、通信端末は大きく無線部100と制御部200とに分けられ、無線部100は、アンテナ101、デュープレクサ103、増幅器105、ADC107およびDAC109等を有し、制御部200は、モデムDSP201、チャネルコーデック処理部205、PCMコーデック処理部207、ゲートアレイ11、マイク209およびスピーカ211等を有して構成されている。
【0003】
当該通信端末は、基地局から送られた無線キャリア信号をアンテナ101で受信すると、当該信号を増幅器105で増幅し周波数変換等を行った後、ADC107でA/D変換して得られたデジタル信号を制御部200のモデムDSP201に送る。図2に示すように、TDMAを利用した通信における無線キャリア信号は1フレームが所定数のスロット(図2では4スロット)によって構成されているが、通信端末は割り当てられたスロットで通信可能なため、制御部200のモデムDSP201は、無線部100から送られた信号から当該割り当てられたスロット(図2ではスロット“1”)の符号化データのみを切り出した後、この符号化データを復号化する。
【0004】
次に、モデムDSP201は、復号化したデータをチャネルコーデック処理部205に送り、当該復号化したデータに含まれている同期フレームパルスFLMCLKをゲートアレイ11に送る。ゲートアレイ11は、図7に示すように、モデムDSP201から同期フレームパルスFLMCLKを受け取った一定時間後にCODECスタートパルスC−INTをチャネルコーデック処理部205へ送る。チャネルコーデック処理部205は、ゲートアレイ11からCODECスタートパルスC−INTを受け取ると、モデムDSP201から送られたデータ(音声符号化データ)の復号化、データ解凍、軟判定処理を開始し、これらの処理によって得られたデータをPCMコーデック処理部207に送る。
【0005】
PCMコーデック処理部207は、ゲートアレイ11から送られたクロック信号PLのタイミングで、チャネルコーデック処理部205からのデータ(PCM符号化データ)を復号化する。最後に、PCMコーデック処理部207で復号化されたデータは、D/A変換された後、音声としてスピーカ211から出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、移動することによって通信環境が変化する携帯電話等の通信端末にあっては、基地局から送信された無線キャリア信号がマルチパスフェージング等の影響を受けて、当該通信端末に割り当てられたスロットを一定の周期で受信できないといった状況、いわゆる揺らぎが発生し得る。無線キャリア信号の各スロットには同期フレームパルスFLMCLKが含まれているが、上述したように、通信端末のゲートアレイ11は同期フレームパルスFLMCLKのタイミングに基づいてCODECスタートパルスC−INTを出力するため、CODECスタートパルスC−INTの入力タイミングで復号化処理等を開始するチャネルコーデック処理部205は、当該通信端末に割り当てられたスロットの受信タイミングの影響を直接受けてしまう。
【0007】
したがって、揺らぎによって同期フレームパルスFLMCLKのタイミングが時間的にずれてしまうと、図8や図9に示すように、当該スロットに対応した音声出力区間が前後の音声出力区間と重なったりブランクが生じてしまうため、通信端末は正常に音声を再生できない場合があるという問題点があった。このため、揺らぎによる同期フレームパルスFLMCLKの時間的ずれが発生しても、通信端末内における同期を補正することにより音声を正常に再生可能な揺らぎ補正装置が望まれていた。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、通信環境等が影響して生じた揺らぎによる時間的ずれを補正する揺らぎ補正装置および揺らぎ補正方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る揺らぎ補正装置は、TDMA方式によって多重化された受信信号の所定スロットに含まれている同期フレームパルスの揺らぎによる時間的ずれを補正する揺らぎ補正装置であって、所定時間周期でタイムアップするタイマーを有し、前記タイマーのタイムアップまたは前記同期フレームパルスの入力によって第1パルスを出力する内部パルス発生手段と、前記第1パルスが入力されると前記同期フレームパルスの揺れ幅の許容値を生成し、前記生成された許容値を示すパルス幅を持った第2パルスを出力する揺れ幅許容値生成手段と、前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅内外にあるかを判断し、前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅外にあれば第3パルスを出力する同期フレームパルス許容判断手段と、前記同期フレームパルス許容判断手段における前記第3パルスの出力有無に基づいて、前記同期フレームパルスに同期したスタートパルスを出力するスタートパルス生成手段と、を備え、前記スタートパルス生成手段は、前記第3パルスが入力されると、前記同期フレームパルスがあっても前記スタートパルスを出力しない。
【0010】
このように、タイマーのタイムアップまたは同期フレームパルスの入力によって第1パルスが内部パルス発生手段から出力されると、揺れ幅許容値生成手段は、同期フレームパルスの揺れ幅の許容値を生成し、前記生成された許容値を示すパルス幅を持った第2パルスを出力する。同期フレームパルス許容判断手段は、同期フレームパルスが第2パルスのパルス幅内外にあるかを判断し、同期フレームパルスが第2パルスのパルス幅外にあれば第3パルスを出力する。そして、スタートパルス生成手段は、同期フレームパルス許容判断手段における第3パルスの出力有無に基づいて、同期フレームパルスに同期したスタートパルスを出力するが、第3パルスが入力されると同期フレームパルスがあってもスタートパルスを出力しない。
【0011】
したがって、マルチパスフェージング等の影響を受けて受信信号に揺らぎが発生したことにより同期フレームパルスが一定の時間間隔で入力されない場合であっても、スタートパルスは揺らぎ補正装置で揺らぎ補正されることとなる。このため、同期フレームパルスのタイミングに直接影響を受けずに、揺らぎ補正されたタイミングでスタートパルスを出力することができる。
【0012】
また、本発明に係る揺らぎ補正装置は、前記内部パルス発生手段が有する前記タイマーは、タイムアップまたは前記同期フレームパルスの入力によってリセットされる。
【0013】
また、本発明に係る揺らぎ補正装置は、前記スタートパルス生成手段は、前記スタートパルスの出力または前記第3パルスの入力によってクリアされるカウンタを有し、前記カウンタがクリアされた後、前記第2パルスのパルス幅内にある同期フレームパルスが入力されるまで前記スタートパルスを出力しない。
【0014】
また、本発明に係る揺らぎ補正装置は、前記スタートパルス生成手段が出力したスタートパルスを所定時間遅延させて出力する遅延手段を備えている。
【0015】
また、本発明に係る通信端末は、前記同期フレームパルスを含んだスロットから成る受信信号を受信する無線部と、請求項1〜4のいずれか一項記載の揺らぎ補正装置と、前記揺らぎ補正装置から出力されたスタートパルスに応じて、前記受信信号内の所定スロットのデータに対して処理を行う処理部と、を備えている。したがって、処理部は、揺らぎ補正装置からスタートパルスを受け取ると処理を開始するため、隣り合う音声出力区間が一部重なるといった状態が生じることなく、音声を正常に出力することができる。
【0016】
また、本発明に係る揺らぎ補正方法は、TDMA方式によって多重化された受信信号の所定スロットに含まれている同期フレームパルスの揺らぎによる時間的ずれを補正する揺らぎ補正方法であって、所定時間周期でタイムアップするタイマーのタイムアップまたは前記同期フレームパルスの入力によって第1パルスを出力する内部パルス発生ステップと、前記第1パルスが入力されると前記同期フレームパルスの揺れ幅の許容値を生成し、前記生成された許容値を示すパルス幅を持った第2パルスを出力する揺れ幅許容値生成ステップと、前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅内外にあるかを判断し、前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅外にあれば第3パルスを出力する同期フレームパルス許容判断ステップと、前記同期フレームパルス許容判断ステップにおける前記第3パルスの出力有無に基づいて、前記同期フレームパルスに同期したスタートパルスを出力するスタートパルス生成ステップと、を有し、前記スタートパルス生成ステップは、前記同期フレームパルス許容判断ステップで前記第3パルスが出力されると、前記同期フレームパルスがあっても前記スタートパルスを出力しない。
【0017】
さらに、本発明に係る揺らぎ補正方法は、前記スタートパルス生成ステップで出力されたスタートパルスを所定時間遅延させて出力する遅延ステップを有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る揺らぎ補正装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る揺らぎ補正装置を備えた通信端末を示すブロック構成図である。同図において、本実施形態の通信端末は、無線部100と制御部200とを備え、無線部100は、アンテナ101、デュープレクサ103、増幅器105、ADC107およびDAC109等を有し、制御部200は、モデムDSP201、特許請求の範囲の揺らぎ補正装置に該当するゲートアレイ203、チャネルコーデック処理部205、PCMコーデック処理部207、マイク209およびスピーカ211等を有して構成されている。
【0020】
なお、本実施形態の通信端末の構成は、従来の通信端末の構成と略同様であるが、ゲートアレイ203の内部構成および動作が異なる。また、本実施形態の通信端末が用いられる通信システムでは、従来と同様に、多重化方式としてTDMA(時分割多重化方式)が用いられている。したがって、通信端末が受信する無線キャリア信号は、1フレームが所定数のスロット(例えば、4スロット)によって構成されており、通信端末は割り当てられたスロットで実際の通信を行う。
【0021】
以下、本実施形態の通信端末が有する各構成要素について説明する。
まず、無線部100は、基地局から送られた無線キャリア信号をアンテナ101で受信して、当該信号を増幅器105で増幅し周波数変換等を行った後、ADC107でA/D変換して得られたデジタル信号を制御部200のモデムDSP201に送るものである。また、制御部200は、無線部100から受け取ったデジタル信号に対し、主にモデムDSP201、チャネルコーデック処理部205およびPCMコーデック処理部207でそれぞれ所定の処理を行った後、D/A変換して得られた信号を音声としてスピーカ211から出力するものである。
【0022】
以下、制御部200が有する各構成要素について、図1および図2を参照して説明する。
まず、モデムDSP201は、無線部100から送られた信号から当該通信端末に割り当てられたスロット(図2ではスロット“1”)の符号化データのみを切り出した後、この符号化データを復号化するものである。モデムDSP201は、復号化されたデータをチャネルコーデック処理部205に送り、当該復号化したデータに含まれている同期フレームパルスFLMCLKをゲートアレイ203に送る。
【0023】
また、ゲートアレイ203は、モデムDSP201から受け取った同期フレームパルスFLMCLKに応じてCODECスタートパルスC−INTをチャネルコーデック処理部205に送り、PCMコーデック処理部207にはクロック信号PLを送るものである。なお、本実施形態では、マルチパスフェージング等の影響を受けて揺らぎが発生しても、当該揺らぎによる同期フレームパルスFLMCLKの時間的ずれが所定未満であれば、従来(図7)と同様に同期フレームパルスFLMCLKを受け取った一定時間後にCODECスタートパルスC−INTを発生する。しかしながら、同期フレームパルスFLMCLKの時間的ずれが所定以上であれば、図3および図4に示すように、揺らぎ補正したタイミングでCODECスタートパルスC−INTを発生する。揺らぎ補正については後述する。
【0024】
チャネルコーデック処理部205は、ゲートアレイ203からCODECスタートパルスC−INTを受け取ると、モデムDSP201から送られたデータ(音声符号化データ)の復号化、データ伸長、軟判定処理を開始するものであり、これらの処理によって得られたデータをPCMコーデック処理部207に送る。PCMコーデック処理部207は、ゲートアレイ203から送られたクロック信号PLのタイミングでチャネルコーデック処理部205からのデータ(PCM符号化データ)を復号化するものである。
【0025】
次に、制御部200が有するゲートアレイ203の詳細な構成および動作について、図5および図6を参照して詳細に説明する。図5はゲートアレイの内部構成を示すブロック図であり、図6はゲートアレイ203内部の動作を示すタイミング図である。図5に示すように、本実施形態のゲートアレイ203は、主に、特許請求の範囲の内部パルス発生手段に該当する内部パルス生成部301と、揺れ幅許容値生成手段に該当する揺れ幅許容値生成部303と、同期フレームパルス許容判断手段に該当する同期フレームパルス許容判断部305と、スタートパルス生成手段に該当するCODECスタートパルス生成部307と、遅延手段に該当するオフセット部309とを備えて構成されている。
【0026】
以下、本実施形態のゲートアレイ203が有する各構成要素について説明する。
まず、内部パルス生成部301について説明する。内部パルス生成部301は、所定時間(例えば40m秒)周期でタイムアップするタイマー351と内部パルス発生部353を内部に有し、タイマー351がタイムアップするか、ゲートアレイ203に同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が入力されると内部パルス発生部353からパルス▲2▼を出力するものである。なお、タイマー351は、タイムアップまたは同期フレームパルスFLMCLK▲1▼の入力によってリセットされる。
【0027】
例えば、図6に示した例において、通常であれば40m秒という所定時間毎に同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が入力される場合、同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が40m秒毎に入力されればこのタイミングでタイマー351も同時にタイムアップするため、内部パルス発生部353は40秒毎にパルス▲2▼を出力する。しかしながら、例えば38m秒という通常よりは短い時間で同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が入力される場合、タイマー351はタイムアップしていないが同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が入力されたため、内部パルス発生部353はパルス▲2▼を出力する。
【0028】
一方、例えば42m秒という通常よりは長い時間で同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が入力される場合、40m秒の時点で同期フレームパルスFLMCLK▲1▼は入力されていないがタイマー351がタイムアップするため、内部パルス発生部353はパルス▲2▼を出力する。その後、タイマー351は再びカウントし始めるが、同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が42m秒の時点で入力されるためリセットされ再びカウントを始める。
【0029】
次に、揺れ幅許容値生成部303について説明する。揺れ幅許容値生成部303は、同期フレームパルスFLMCLK▲1▼の揺れ幅の許容値を生成するものであり、内部パルス生成部301から出力されたパルス▲2▼が入力されると、前半の許容値を示すパルス幅を持ったパルスと後半の許容値を示すパルス幅を持ったパルスを連続して出力する。したがって、揺れ幅許容値生成部303から出力されるパルス▲3▼のパルス幅とそのタイミングによって、同期フレームパルスFLMCLKの揺れ幅の許容範囲が決定される。なお、許容値は外部からの操作によって設定可能である。
【0030】
次に、同期フレームパルス許容判断部305について説明する。同期フレームパルス許容判断部305は、ゲートアレイ203に入力された同期フレームパルスFLMCLK▲1▼の揺れ幅が揺れ幅許容値生成部303の示す許容範囲内外にあるかを判断するものであり、許容範囲外にある場合にパルス▲4▼を出力する。例えば、図6に示した例において、35m秒という40m秒よりもかなり短い時間で同期フレームパルスFLMCLKが入力されると、当該パルスは揺れ幅許容値生成部303が示す許容範囲外にあるためパルスを出力する。なお、例えば45m秒といった40m秒よりもかなり長い時間で同期フレームパルスFLMCLKが入力された場合でも同様である。
【0031】
次に、CODECスタートパルス生成部307について説明する。CODECスタートパルス生成部307は、揺れ幅が許容範囲内にある同期フレームパルスFLMCLKに同期してCODECスタートパルスC−INT▲5▼を発生するものである。但し、同期フレームパルスFLMCLKの揺れ幅が許容範囲外であれば、すなわち同期フレームパルス許容判断部305からパルス▲4▼が入力されたときはCODECスタートパルスC−INT▲5▼を発生しない。なお、CODECスタートパルス生成部307は内部にカウンタ(図示せず)を有し、当該カウンタはCODECスタートパルスC−INT▲5▼が出力されるとクリアされる。また、同期フレームパルス許容判断部305は同期フレームパルスFLMCLKの揺れ幅が許容範囲外と判断するとパルス▲4▼を出力するため、CODECスタートパルス生成部307は当該パルス▲4▼が入力されたときもカウンタをクリアする。
【0032】
すなわち、カウンタは、CODECスタートパルス生成部307がCODECスタートパルスC−INT▲5▼を出力したとき、または同期フレームパルス許容判断部305からパルス▲4▼が入力されたときにクリアされ、このとき、CODECスタートパルス生成部307はCODECスタートパルスC−INT▲5▼を発生しない。図6に示す例では、35m秒という40m秒よりもかなり短い時間で同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が入力されると、当該パルスは揺れ幅許容値生成部303が示す許容範囲外にあるため同期フレームパルス許容判断部305はパルス▲4▼を出力する。したがって、カウンタがクリアされるため、CODECスタートパルス生成部307はCODECスタートパルスC−INT▲5▼を出力しない。なお、CODECスタートパルスC−INT▲5▼が出力されるのは、許容誤差内の同期フレームパルスFLMCLK▲1▼が再びゲートアレイ203に入力されたときである。
【0033】
最後に、オフセット部309について説明する。オフセット部309は、CODECスタートパルス生成部307から出力されたCODECスタートパルスC−INTを単に一定時間遅延させて出力する(▲6▼)ものである。なお、オフセット部309の遅延時間は、外部からの操作によって設定可能である。
【0034】
このようにして、ゲートアレイ203から出力されたCODECスタートパルスC−INTはチャネルコーデック処理部205に送られ、チャネルコーデック処理部205は、補正されたタイミングで所定の処理を行うことができ、結果として、スピーカ211からは正常な音声が再生されることとなる。
【0035】
以上説明したように、本実施形態の揺らぎ補正装置を備えた通信端末によれば、マルチパスフェージング等の影響を受けて無線キャリア信号に揺らぎが発生したことにより同期フレームパルスFLMCLKが一定の時間間隔で入力されない場合であっても、揺らぎ補正装置に該当するゲートアレイ203からチャネルコーデック処理部205に送られるCODECスタートパルスC−INTはゲートアレイ203内で揺らぎ補正されたタイミングで出力される。チャネルコーデック処理部205は当該CODECスタートパルスC−INTを受け取ると処理を開始し、後段のPCMコーデック処理部207はチャネルコーデック処理部205で処理されたデータに対して復号化を行う。このため、隣り合う音声出力区間が一部重なるといった状態が生じることがないため、スピーカ211は音声を正常に出力することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る揺らぎ補正装置および揺らぎ補正方法によれば、マルチパスフェージング等の影響を受けて受信信号に揺らぎが発生したことにより同期フレームパルスが一定の時間間隔で入力されない場合であっても、スタートパルスは揺らぎ補正装置で揺らぎ補正されることとなる。このため、同期フレームパルスのタイミングに直接影響を受けずに、揺らぎ補正されたタイミングでスタートパルスを出力することができる。また、通信端末は、揺らぎ補正装置からスタートパルスを受け取ると処理を開始するため、隣り合う音声出力区間が一部重なるといった状態が生じることなく、音声を正常に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る揺らぎ補正装置を備えた通信端末を示すブロック構成図
【図2】通信端末の制御部が有する各構成要素の動作を示す説明図
【図3】同期フレームパルスFLMCLKに揺らぎがある場合の一実施形態に係る通信端末が有する制御部の動作を示す説明図
【図4】同期フレームパルスFLMCLKに揺らぎがある場合の一実施形態に係る通信端末が有する制御部の動作を示す説明図
【図5】ゲートアレイの内部構成を示すブロック図
【図6】ゲートアレイ203内部の動作を示すタイミング図
【図7】同期フレームパルスFLMCLKに揺らぎがない場合の従来の通信端末が有する制御部の動作を示す説明図
【図8】同期フレームパルスFLMCLKに揺らぎがある場合の従来の通信端末が有する制御部の動作を示す説明図
【図9】同期フレームパルスFLMCLKに揺らぎがある場合の従来の通信端末が有する制御部の動作を示す説明図
【符号の説明】
100 無線部
101 アンテナ
103 デュープレクサ
105 増幅器
107 ADC
109 DAC
200 制御部
201 モデムDSP
203 ゲートアレイ
205 チャネルコーデック処理部
207 PCMコーデック処理部
209 マイク
211 スピーカ
301 内部パルス生成部
303 揺れ幅許容値生成部
305 同期フレームパルス許容判断部
307 CODECスタートパルス生成部
309 オフセット部
351 タイマー
353 内部パルス発生部
Claims (7)
- TDMA方式によって多重化された受信信号の所定スロットに含まれている同期フレームパルスの揺らぎによる時間的ずれを補正する揺らぎ補正装置であって、
所定時間周期でタイムアップするタイマーを有し、前記タイマーのタイムアップまたは前記同期フレームパルスの入力によって第1パルスを出力する内部パルス発生手段と、
前記第1パルスが入力されると前記同期フレームパルスの揺れ幅の許容値を生成し、前記生成された許容値を示すパルス幅を持った第2パルスを出力する揺れ幅許容値生成手段と、
前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅内外にあるかを判断し、前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅外にあれば第3パルスを出力する同期フレームパルス許容判断手段と、
前記同期フレームパルス許容判断手段における前記第3パルスの出力有無に基づいて、前記同期フレームパルスに同期したスタートパルスを出力するスタートパルス生成手段と、を備え、
前記スタートパルス生成手段は、前記第3パルスが入力されると、前記同期フレームパルスがあっても前記スタートパルスを出力しないことを特徴とする揺らぎ補正装置。 - 前記内部パルス発生手段が有する前記タイマーは、タイムアップまたは前記同期フレームパルスの入力によってリセットされることを特徴とする請求項1記載の揺らぎ補正装置。
- 前記スタートパルス生成手段は、
前記スタートパルスの出力または前記第3パルスの入力によってクリアされるカウンタを有し、
前記カウンタがクリアされた後、前記第2パルスのパルス幅内にある同期フレームパルスが入力されるまで前記スタートパルスを出力しないことを特徴とする請求項1または2記載の揺らぎ補正装置。 - 前記スタートパルス生成手段が出力したスタートパルスを所定時間遅延させて出力する遅延手段を備えたことを特徴とする請求項1、2または3記載の揺らぎ補正装置。
- 前記同期フレームパルスを含んだスロットから成る受信信号を受信する無線部と、
請求項1〜4のいずれか一項記載の揺らぎ補正装置と、
前記揺らぎ補正装置から出力されたスタートパルスに応じて、前記受信信号内の所定スロットのデータに対して処理を行う処理部と、
を備えたことを特徴とする通信端末。 - TDMA方式によって多重化された受信信号の所定スロットに含まれている同期フレームパルスの揺らぎによる時間的ずれを補正する揺らぎ補正方法であって、
所定時間周期でタイムアップするタイマーのタイムアップまたは前記同期フレームパルスの入力によって第1パルスを出力する内部パルス発生ステップと、
前記第1パルスが入力されると前記同期フレームパルスの揺れ幅の許容値を生成し、前記生成された許容値を示すパルス幅を持った第2パルスを出力する揺れ幅許容値生成ステップと、
前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅内外にあるかを判断し、前記同期フレームパルスが前記第2パルスのパルス幅外にあれば第3パルスを出力する同期フレームパルス許容判断ステップと、
前記同期フレームパルス許容判断ステップにおける前記第3パルスの出力有無に基づいて、前記同期フレームパルスに同期したスタートパルスを出力するスタートパルス生成ステップと、を有し、
前記スタートパルス生成ステップは、前記同期フレームパルス許容判断ステップで前記第3パルスが出力されると、前記同期フレームパルスがあっても前記スタートパルスを出力しないことを特徴とする揺らぎ補正方法。 - 前記スタートパルス生成ステップで出力されたスタートパルスを所定時間遅延させて出力する遅延ステップを有することを特徴とする請求項6記載の揺らぎ補正方法。
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