JP2004017421A - キャリッジ位置検出装置及びそれを備えた記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリッジガイド軸を用いないキャリッジガイドフレーム構造において、摺動部の間隙によって生じるメインフレームに対するキャリッジの振れとずれを抑え、キャリッジの位置検出誤差の最大値が小さいキャリッジ位置検出装置及びそれを備えた記録装置を提供すること。
【解決するための手段】キャリッジガイド部13と摺動部14が滑らかに摺動できる程度の間隙を有する装置に、位置検出器16の中央を通る面30から左右等距離の位置に摺動部14を形成することにより、キャリッジ12の位置検出におけるメインフレーム11に対するキャリッジ12の振れの影響を最も小さい部位に位置検出器16を配置する。
【選択図】 図1
【解決するための手段】キャリッジガイド部13と摺動部14が滑らかに摺動できる程度の間隙を有する装置に、位置検出器16の中央を通る面30から左右等距離の位置に摺動部14を形成することにより、キャリッジ12の位置検出におけるメインフレーム11に対するキャリッジ12の振れの影響を最も小さい部位に位置検出器16を配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】プリンタ、複写機等の記録装置において、図4のようにキャリッジガイド軸を用いないフレーム構造として、記録装置の骨格であるメインフレーム1にキャリッジ2の主走査方向に伸びるレールや溝等のキャリッジガイド部3を設け、キャリッジ2に溝やフック等の摺動部4を設け、摺動部4がキャリッジガイド部3を摺動することで、キャリッジ2が直接メインフレーム1のキャリッジガイド部3上を案内されるキャリッジガイドフレーム構造がある。キャリッジガイドフレーム構造を用いることで、キャリッジガイド軸を不要とし軽量化や小型化を図ることができる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャリッジガイド軸とキャリッジ2に設けた穴の組合せであれば軸と穴の嵌め合いであるため、加工が比較的容易で機密性の高い隙間の管理が可能であるのに対し、キャリッジ位置検出装置のキャリッジガイド部3と摺動部2は角や面を有する凹凸形状の組合せであるため、隙間の管理は難しく比較的大きな隙間を形成することになる。そのため、キャリッジガイドフレーム構造の場合、図5に示すように、メインフレーム1とキャリッジ2の間に間隙5や振れθが生じる。
【0003】
間隙5は、図5、図6に示すように、キャリッジ2のキャリッジガイド部3に対する振れθや、基準位置sからの主走査方向に垂直な方向へのずれΔsの原因であり、この振れθやずれΔsは、キャリッジの位置や移動量の検出時に誤差を生ずる原因となる。キャリッジ2の位置や移動量の検出には、メインフレーム1に位置検出面として設けたスリット(図示ぜず)とキャリッジ2に位置検出器として設けた光学式センサ(図示せず)と、を組み合わせたリニアエンコーダが用いられることが多いが、キャリッジ2の振れθは、光学式センサの幾何学的誤差を発生し、キャリッジ2のずれΔsは、この幾何学的誤差を拡大することになる。また、キャリッジ2のずれΔsは、位置検出面と位置検出器の間隔であり、光学式センサ以外の位置検出器を用いた場合には、このずれΔs自体が検出精度に影響することもある。
【0004】
そこで、本発明の課題は、キャリッジガイド軸を用いないキャリッジガイドフレーム構造において、キャリッジガイド部と摺動部の間の間隙によって生じるキャリッジの振れとずれを抑え、キャリッジの位置検出における誤差の最大値が小さいキャリッジ位置検出装置及びそれを備えた記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載のキャリッジ位置検出装置は、キャリッジガイド部と位置検出面が主走査方向に伸びるように設けられたメインフレームと、前記キャリッジガイド部と嵌合し摺動する摺動部と前記位置検出面に対向しキャリッジの位置を検出する位置検出器とが設けられたキャリッジと、を備え、前記キャリッジガイド部と前記摺動部の間に前記キャリッジが主走査方向に移動可能な程度の間隙を有する装置におけるキャリッジ位置検出装置であって、前記間隙を有するために生じる前記メインフレームに対する前記キャリッジの振れの影響が最も小さい位置に前記位置検出器が備えられていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、キャリッジの位置を検出する位置検出器をキャリッジの振れの影響が最も小さい位置に配置することで、摺動部とキャリッジガイド部が滑らかに摺動できる程度の間隙を確保しつつ、キャリッジの振れによって生じる位置検出の誤差の最大値を、他の部分に位置検出器を配置するよりも小さくすることができる。
【0007】
また、本願請求項2に記載のキャリッジ位置検出装置は、キャリッジガイド部と位置検出面が主走査方向に伸びるように設けられたメインフレームと、前記キャリッジガイド部と嵌合し摺動する摺動部と前記位置検出面に対向しキャリッジの位置を検出する位置検出器とが設けられたキャリッジと、を備え、前記キャリッジガイド部と前記摺動部の間に前記キャリッジが主走査方向に移動可能な程度の間隙を有する装置におけるキャリッジ位置検出装置であって、前記摺動部が、主走査方向軸に垂直且つ前記位置検出器の中央を通る面を対称面として、対称に形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、位置検出器の位置がメインフレームに対するキャリッジの振れの影響が最も小さい位置となり、キャリッジの振れによって生じる位置検出の誤差の最大値を小さくすることができる。
【0009】
また、本願請求項3に記載のキャリッジ位置検出装置は、本願請求項1または本願請求項2に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記摺動部が前記キャリッジの中央部位から左右等距離の2箇所に分けて形成され、前記中央部位に位置検出装置を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、キャリッジの中央部位に位置検出器を設け、そこから等距離の位置に2つの摺動部を設けることで、位置検出器を設けているキャリッジの中央部位はキャリッジの振れの影響が最も小さい位置となり、位置検出の誤差の最大値を小さくすることができる。
【0011】
また、本願請求項4に記載のキャリッジ位置検出装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジを前記メインフレームに付勢するキャリッジ付勢手段を備えたものであること特徴とするキャリッジ位置検出装置。
【0012】
本発明によれば、キャリッジガイド部と摺動部の間に隙間が存在しても、キャリッジ付勢手段によって、キャリッジの摺動部をメインフレームのキャリッジガイド部に付勢させることによって、キャリッジのキャリッジガイド部に対する垂直な方向のずれを抑制し、位置検出精度のばらつきを抑えることができる。
【0013】
また、本願請求項5に記載のキャリッジ位置検出装置は、本願請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出器を前記位置検出面に付勢する位置検出器付勢手段を備え、前記位置検出器を前記位置検出面に接触させたことを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、位置検出面と位置検出器を常に接触させることで、位置検出器と位置検出面の間への物体の侵入を防ぐことができる。また、位置検出面と位置検出器を常に接触させることで、位置検出器が位置検出面との間隔によって位置検出精度が異なるような場合には、位置検出精度を一定にすることもできる。
【0015】
また、本願請求項6に記載の記録装置は、本願請求項5に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出器は前記位置検出器付勢手段と一体に設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明によれば、位置検出器付勢手段に位置検出器を備えることで、キャリッジ位置検出装置をよりコンパクトに形成することができる。
【0017】
また、本願請求項7に記載のキャリッジ位置検出装置は、本願請求項5または本願請求項6に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジ付勢手段と前記位置検出器付勢手段を兼用する兼用型付勢手段を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、キャリッジ付勢手段と位置検出器付勢手段の2種類の付勢手段を兼用型付勢手段の1種類にまとめることで、部品点数を減らすことができる。
【0019】
また、本願請求項8に記載の記録装置は、本願請求項4〜7のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記各付勢手段の付勢力が弾性体の復元力を利用することを特徴とするものである。
【0020】
本発明によれば、各付勢手段の付勢力に弾性体の復元力を用いているため、常にほぼ一定の押し付け力を加えることができるとともに、弾性体の材質や形状の変更や、スペーサを挟むなど構造的な面から弾性体の変形量を調節することで、付勢力を容易に調節ができる。
【0021】
また、本願請求項9に記載の記録装置は、本願請求項1〜8のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出面が、前記キャリッジガイド部に設けられていることを特徴とするものである。
【0022】
本発明によれば、位置検出面をキャリッジガイド部に形成することで、キャリッジ位置検出装置をより、コンパクトに形成することができる。
【0023】
また、本願請求項10の発明は、本願請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出面が磁気スケールであり、前記位置検出器が磁気センサであることを特徴とするものである。
【0024】
本発明によれば、位置検出に磁気を用いることにより、ミスト状に微細化し浮遊した吐出インク滴等の付着物が位置検出面に付着しても、原理的には位置検出の精度に影響することがなく、位置検出面に付着した付着物による誤差を極力抑えることができる。
【0025】
また、本願請求項11の発明は、本願請求項1〜10のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジの底部に、メインフレームに水平に設けられた支持板と摺動する底面摺動部を備えたことを特徴とするものである。
【0026】
本発明によれば、キャリッジガイド部のみならずキャリッジの底部に底面側摺動部を設け、キャリッジ底部からも支持することにより、キャリッジの自重により生じるキャリッジガイド部と摺動部の片当たりを防止することができる。
【0027】
また、本願請求項12の発明は、本願請求項1〜11のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置を備えたことを特徴とするものである。
【0028】
本発明によれば、キャリッジガイド軸を用いずに、キャリッジの位置検出精度のばらつきを小さく抑えたキャリッジ位置検出装置を備えることによって、コンパクトで印字品質の高い記録装置を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るキャリッジ位置検出装置の後方からの斜視図であり、図2は本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図3の矢印II−II線に沿う左側からの断面図であり、図3は本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図2の矢印III−III線に沿う下側からの断面図である。
【0030】
はじめに、キャリッジ位置検出装置全体の構造について説明し、キャリッジの形状、付勢手段の順で説明する。
<キャリッジ位置検出装置全体の構造>
図1に示すキャリッジ位置検出装置は、ベースフレーム21と主走査方向に伸びるキャリッジガイド部13とベールフレーム21から水平に突き出る支持板19とを設けたメインフレーム11と、メインフレーム11のキャリッジガイド部13に主走査方向に伸びるように設けられた位置検出面15と、キャリッジガイド部13上を滑らかに摺動するように嵌合される摺動部14と位置検出面15に対向する位置検出器16とを設けたキャリッジ12を備えている。
【0031】
また、左側からの断面図である図2に示すように、キャリッジ2とメインフレーム11は、摺動部14とキャリッジガイド部13、及びキャリッジ2の底部に設けられた底面摺動部20と支持板19で接しており、位置検出器16は位置検出面15と接している。位置検出器16に設けられた符号22の部材は、位置検出を行う位置検出素子を示したものである。
【0032】
また、下側からの断面図である図3に示すように、位置検出器16とキャリッジ12本体の間には、弾性体18としてばねが挟み込まれている。
【0033】
本実施例では、位置検出面15がキャリッジガイド部13に設けられているが、この位置検出面15はベースフレーム21や支持板19に設けるようにすることも可能である。このとき、位置検出器16は位置を検出できるよう再配置すればよい。
【0034】
また、キャリッジ12が支持板19によって支持されているため、摺動部14とキャリッジガイド部13において、キャリッジ2の自重によって片当たりが生じることを防止している。
【0035】
また、位置検出素子22と位置検出面15の組合せとしては、受光素子とスリットの様な光学的に位置検出を行うための組合せや、ホール素子と磁気スケールの様な磁気的に位置検出を行うための組合せが可能であり、微細化インク滴の影響や小型化を考慮すると、ホール素子と磁気スケールを用いた磁気的に位置検出を行う組合せが好ましい。
<キャリッジの形状>
図1及び図3に示すように、面30は主走査方向に垂直で位置検出器16の中央を通る面で、摺動部14はこの面30を対称面として形成されている。さらに、面30はキャリッジ12の中央に位置しているため、位置検出器16がキャリッジ12の中央部位に設けられているとともに、左右に設けられた摺動部14はキャリッジ12の中央部位から等距離の位置に設けられている。
【0036】
また、面30とキャリッジ12の中央部位は必ずしも一致する必要はなく、摺動部14の中央がキャリッジ12の振れの影響が最も小さい位置となるので、この位置に位置検出器16を設けるように、摺動部14と位置検出器16の相対的な位置関係が保たれれば良い。
<付勢手段>
図3は、弾性体18としてばねをキャリッジ12と位置検出器16との間に挟み込むことで付勢手段17を形成しており、付勢手段の付勢力が弾性体18の復元力を利用したものとしての実施例を示している。
【0037】
この付勢手段17は、位置検出器16を位置検出面15に付勢する位置検出器付勢手段としての実施例となっている。また、この付勢手段17は、キャリッジ12の摺動部14をメインフレーム11のキャリッジガイド部13に付勢するキャリッジ付勢手段としての実施例でもある。すなわち、位置検出手段17は位置検出器付勢手段とキャリッジ付勢手段を兼用しており、兼用型付勢手段としての実施例でもある。さらに、この付勢手段17には位置検出器16が備えられており、位置検出器16が位置検出器付勢手段と一体に設けられている実施例でもある。
【0038】
付勢手段は各所を付勢するものであり、必ずしも実施例のように全てを1つの付勢手段にまとめる必要はなく、各付勢手段は複数設けても良い。また、位置検出器をキャリッジに直接設け、位置検出器付勢手段と分けても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、メインフレームのキャリッジガイド部とキャリッジの摺動部との間に間隙を有するために、メインフレームに対してキャリッジが振れ、キャリッジの位置検出に影響する場合に、位置検出器を摺動部の中央に配置するなど、キャリッジの振れの影響が最も小さい位置に設けることで、キャリッジ位置検出装置による位置検出において、キャリッジの振れの影響を最も小さくすることができる。
【0040】
さらに、位置検出器と位置検出面に磁気センサと磁気スケールを用いることで、微細化したインク滴等が位置検出面に付着しても、原理的に誤差を生じることはなく、キャリッジ位置検出装置による位置検出の誤差を極力抑えることができる。
【0041】
したがって、位置検出誤差の小さいキャリッジ位置検出装置を提供できるとともに、それを備えた印字品質の高い記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャリッジ位置検出装置の後方からの斜視図である。
【図2】本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図3の矢印II−II線に沿う左側面からの断面図である。
【図3】本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図2の矢印III−III線に沿う下面からの断面図である。
【図4】従来のキャリッジ位置検出装置についての後方からの斜視図である。
【図5】従来のキャリッジ位置検出装置のキャリッジの振れを示す水平断面図である。
【図6】従来のキャリッジ位置検出装置のキャリッジの基準位置を示す水平断面図である。
【符号の説明】
1 メインフレーム
2 キャリッジ
3 キャリッジガイド部
4 摺動部
5 キャリッジガイド部と摺動部の間隙
11 メインフレーム
12 キャリッジ
13 キャリッジガイド部
14 摺動部
15 位置検出面
16 位置検出器
17 押し付け機構
18 弾性体
19 支持板
20 底面摺動部
21 ベースフレーム
22 位置検出素子
30 走査方向軸に垂直且つ位置検出器の中央を通る面
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】プリンタ、複写機等の記録装置において、図4のようにキャリッジガイド軸を用いないフレーム構造として、記録装置の骨格であるメインフレーム1にキャリッジ2の主走査方向に伸びるレールや溝等のキャリッジガイド部3を設け、キャリッジ2に溝やフック等の摺動部4を設け、摺動部4がキャリッジガイド部3を摺動することで、キャリッジ2が直接メインフレーム1のキャリッジガイド部3上を案内されるキャリッジガイドフレーム構造がある。キャリッジガイドフレーム構造を用いることで、キャリッジガイド軸を不要とし軽量化や小型化を図ることができる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャリッジガイド軸とキャリッジ2に設けた穴の組合せであれば軸と穴の嵌め合いであるため、加工が比較的容易で機密性の高い隙間の管理が可能であるのに対し、キャリッジ位置検出装置のキャリッジガイド部3と摺動部2は角や面を有する凹凸形状の組合せであるため、隙間の管理は難しく比較的大きな隙間を形成することになる。そのため、キャリッジガイドフレーム構造の場合、図5に示すように、メインフレーム1とキャリッジ2の間に間隙5や振れθが生じる。
【0003】
間隙5は、図5、図6に示すように、キャリッジ2のキャリッジガイド部3に対する振れθや、基準位置sからの主走査方向に垂直な方向へのずれΔsの原因であり、この振れθやずれΔsは、キャリッジの位置や移動量の検出時に誤差を生ずる原因となる。キャリッジ2の位置や移動量の検出には、メインフレーム1に位置検出面として設けたスリット(図示ぜず)とキャリッジ2に位置検出器として設けた光学式センサ(図示せず)と、を組み合わせたリニアエンコーダが用いられることが多いが、キャリッジ2の振れθは、光学式センサの幾何学的誤差を発生し、キャリッジ2のずれΔsは、この幾何学的誤差を拡大することになる。また、キャリッジ2のずれΔsは、位置検出面と位置検出器の間隔であり、光学式センサ以外の位置検出器を用いた場合には、このずれΔs自体が検出精度に影響することもある。
【0004】
そこで、本発明の課題は、キャリッジガイド軸を用いないキャリッジガイドフレーム構造において、キャリッジガイド部と摺動部の間の間隙によって生じるキャリッジの振れとずれを抑え、キャリッジの位置検出における誤差の最大値が小さいキャリッジ位置検出装置及びそれを備えた記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載のキャリッジ位置検出装置は、キャリッジガイド部と位置検出面が主走査方向に伸びるように設けられたメインフレームと、前記キャリッジガイド部と嵌合し摺動する摺動部と前記位置検出面に対向しキャリッジの位置を検出する位置検出器とが設けられたキャリッジと、を備え、前記キャリッジガイド部と前記摺動部の間に前記キャリッジが主走査方向に移動可能な程度の間隙を有する装置におけるキャリッジ位置検出装置であって、前記間隙を有するために生じる前記メインフレームに対する前記キャリッジの振れの影響が最も小さい位置に前記位置検出器が備えられていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、キャリッジの位置を検出する位置検出器をキャリッジの振れの影響が最も小さい位置に配置することで、摺動部とキャリッジガイド部が滑らかに摺動できる程度の間隙を確保しつつ、キャリッジの振れによって生じる位置検出の誤差の最大値を、他の部分に位置検出器を配置するよりも小さくすることができる。
【0007】
また、本願請求項2に記載のキャリッジ位置検出装置は、キャリッジガイド部と位置検出面が主走査方向に伸びるように設けられたメインフレームと、前記キャリッジガイド部と嵌合し摺動する摺動部と前記位置検出面に対向しキャリッジの位置を検出する位置検出器とが設けられたキャリッジと、を備え、前記キャリッジガイド部と前記摺動部の間に前記キャリッジが主走査方向に移動可能な程度の間隙を有する装置におけるキャリッジ位置検出装置であって、前記摺動部が、主走査方向軸に垂直且つ前記位置検出器の中央を通る面を対称面として、対称に形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、位置検出器の位置がメインフレームに対するキャリッジの振れの影響が最も小さい位置となり、キャリッジの振れによって生じる位置検出の誤差の最大値を小さくすることができる。
【0009】
また、本願請求項3に記載のキャリッジ位置検出装置は、本願請求項1または本願請求項2に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記摺動部が前記キャリッジの中央部位から左右等距離の2箇所に分けて形成され、前記中央部位に位置検出装置を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、キャリッジの中央部位に位置検出器を設け、そこから等距離の位置に2つの摺動部を設けることで、位置検出器を設けているキャリッジの中央部位はキャリッジの振れの影響が最も小さい位置となり、位置検出の誤差の最大値を小さくすることができる。
【0011】
また、本願請求項4に記載のキャリッジ位置検出装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジを前記メインフレームに付勢するキャリッジ付勢手段を備えたものであること特徴とするキャリッジ位置検出装置。
【0012】
本発明によれば、キャリッジガイド部と摺動部の間に隙間が存在しても、キャリッジ付勢手段によって、キャリッジの摺動部をメインフレームのキャリッジガイド部に付勢させることによって、キャリッジのキャリッジガイド部に対する垂直な方向のずれを抑制し、位置検出精度のばらつきを抑えることができる。
【0013】
また、本願請求項5に記載のキャリッジ位置検出装置は、本願請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出器を前記位置検出面に付勢する位置検出器付勢手段を備え、前記位置検出器を前記位置検出面に接触させたことを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、位置検出面と位置検出器を常に接触させることで、位置検出器と位置検出面の間への物体の侵入を防ぐことができる。また、位置検出面と位置検出器を常に接触させることで、位置検出器が位置検出面との間隔によって位置検出精度が異なるような場合には、位置検出精度を一定にすることもできる。
【0015】
また、本願請求項6に記載の記録装置は、本願請求項5に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出器は前記位置検出器付勢手段と一体に設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明によれば、位置検出器付勢手段に位置検出器を備えることで、キャリッジ位置検出装置をよりコンパクトに形成することができる。
【0017】
また、本願請求項7に記載のキャリッジ位置検出装置は、本願請求項5または本願請求項6に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジ付勢手段と前記位置検出器付勢手段を兼用する兼用型付勢手段を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、キャリッジ付勢手段と位置検出器付勢手段の2種類の付勢手段を兼用型付勢手段の1種類にまとめることで、部品点数を減らすことができる。
【0019】
また、本願請求項8に記載の記録装置は、本願請求項4〜7のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記各付勢手段の付勢力が弾性体の復元力を利用することを特徴とするものである。
【0020】
本発明によれば、各付勢手段の付勢力に弾性体の復元力を用いているため、常にほぼ一定の押し付け力を加えることができるとともに、弾性体の材質や形状の変更や、スペーサを挟むなど構造的な面から弾性体の変形量を調節することで、付勢力を容易に調節ができる。
【0021】
また、本願請求項9に記載の記録装置は、本願請求項1〜8のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出面が、前記キャリッジガイド部に設けられていることを特徴とするものである。
【0022】
本発明によれば、位置検出面をキャリッジガイド部に形成することで、キャリッジ位置検出装置をより、コンパクトに形成することができる。
【0023】
また、本願請求項10の発明は、本願請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出面が磁気スケールであり、前記位置検出器が磁気センサであることを特徴とするものである。
【0024】
本発明によれば、位置検出に磁気を用いることにより、ミスト状に微細化し浮遊した吐出インク滴等の付着物が位置検出面に付着しても、原理的には位置検出の精度に影響することがなく、位置検出面に付着した付着物による誤差を極力抑えることができる。
【0025】
また、本願請求項11の発明は、本願請求項1〜10のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジの底部に、メインフレームに水平に設けられた支持板と摺動する底面摺動部を備えたことを特徴とするものである。
【0026】
本発明によれば、キャリッジガイド部のみならずキャリッジの底部に底面側摺動部を設け、キャリッジ底部からも支持することにより、キャリッジの自重により生じるキャリッジガイド部と摺動部の片当たりを防止することができる。
【0027】
また、本願請求項12の発明は、本願請求項1〜11のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置を備えたことを特徴とするものである。
【0028】
本発明によれば、キャリッジガイド軸を用いずに、キャリッジの位置検出精度のばらつきを小さく抑えたキャリッジ位置検出装置を備えることによって、コンパクトで印字品質の高い記録装置を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るキャリッジ位置検出装置の後方からの斜視図であり、図2は本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図3の矢印II−II線に沿う左側からの断面図であり、図3は本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図2の矢印III−III線に沿う下側からの断面図である。
【0030】
はじめに、キャリッジ位置検出装置全体の構造について説明し、キャリッジの形状、付勢手段の順で説明する。
<キャリッジ位置検出装置全体の構造>
図1に示すキャリッジ位置検出装置は、ベースフレーム21と主走査方向に伸びるキャリッジガイド部13とベールフレーム21から水平に突き出る支持板19とを設けたメインフレーム11と、メインフレーム11のキャリッジガイド部13に主走査方向に伸びるように設けられた位置検出面15と、キャリッジガイド部13上を滑らかに摺動するように嵌合される摺動部14と位置検出面15に対向する位置検出器16とを設けたキャリッジ12を備えている。
【0031】
また、左側からの断面図である図2に示すように、キャリッジ2とメインフレーム11は、摺動部14とキャリッジガイド部13、及びキャリッジ2の底部に設けられた底面摺動部20と支持板19で接しており、位置検出器16は位置検出面15と接している。位置検出器16に設けられた符号22の部材は、位置検出を行う位置検出素子を示したものである。
【0032】
また、下側からの断面図である図3に示すように、位置検出器16とキャリッジ12本体の間には、弾性体18としてばねが挟み込まれている。
【0033】
本実施例では、位置検出面15がキャリッジガイド部13に設けられているが、この位置検出面15はベースフレーム21や支持板19に設けるようにすることも可能である。このとき、位置検出器16は位置を検出できるよう再配置すればよい。
【0034】
また、キャリッジ12が支持板19によって支持されているため、摺動部14とキャリッジガイド部13において、キャリッジ2の自重によって片当たりが生じることを防止している。
【0035】
また、位置検出素子22と位置検出面15の組合せとしては、受光素子とスリットの様な光学的に位置検出を行うための組合せや、ホール素子と磁気スケールの様な磁気的に位置検出を行うための組合せが可能であり、微細化インク滴の影響や小型化を考慮すると、ホール素子と磁気スケールを用いた磁気的に位置検出を行う組合せが好ましい。
<キャリッジの形状>
図1及び図3に示すように、面30は主走査方向に垂直で位置検出器16の中央を通る面で、摺動部14はこの面30を対称面として形成されている。さらに、面30はキャリッジ12の中央に位置しているため、位置検出器16がキャリッジ12の中央部位に設けられているとともに、左右に設けられた摺動部14はキャリッジ12の中央部位から等距離の位置に設けられている。
【0036】
また、面30とキャリッジ12の中央部位は必ずしも一致する必要はなく、摺動部14の中央がキャリッジ12の振れの影響が最も小さい位置となるので、この位置に位置検出器16を設けるように、摺動部14と位置検出器16の相対的な位置関係が保たれれば良い。
<付勢手段>
図3は、弾性体18としてばねをキャリッジ12と位置検出器16との間に挟み込むことで付勢手段17を形成しており、付勢手段の付勢力が弾性体18の復元力を利用したものとしての実施例を示している。
【0037】
この付勢手段17は、位置検出器16を位置検出面15に付勢する位置検出器付勢手段としての実施例となっている。また、この付勢手段17は、キャリッジ12の摺動部14をメインフレーム11のキャリッジガイド部13に付勢するキャリッジ付勢手段としての実施例でもある。すなわち、位置検出手段17は位置検出器付勢手段とキャリッジ付勢手段を兼用しており、兼用型付勢手段としての実施例でもある。さらに、この付勢手段17には位置検出器16が備えられており、位置検出器16が位置検出器付勢手段と一体に設けられている実施例でもある。
【0038】
付勢手段は各所を付勢するものであり、必ずしも実施例のように全てを1つの付勢手段にまとめる必要はなく、各付勢手段は複数設けても良い。また、位置検出器をキャリッジに直接設け、位置検出器付勢手段と分けても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、メインフレームのキャリッジガイド部とキャリッジの摺動部との間に間隙を有するために、メインフレームに対してキャリッジが振れ、キャリッジの位置検出に影響する場合に、位置検出器を摺動部の中央に配置するなど、キャリッジの振れの影響が最も小さい位置に設けることで、キャリッジ位置検出装置による位置検出において、キャリッジの振れの影響を最も小さくすることができる。
【0040】
さらに、位置検出器と位置検出面に磁気センサと磁気スケールを用いることで、微細化したインク滴等が位置検出面に付着しても、原理的に誤差を生じることはなく、キャリッジ位置検出装置による位置検出の誤差を極力抑えることができる。
【0041】
したがって、位置検出誤差の小さいキャリッジ位置検出装置を提供できるとともに、それを備えた印字品質の高い記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャリッジ位置検出装置の後方からの斜視図である。
【図2】本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図3の矢印II−II線に沿う左側面からの断面図である。
【図3】本発明に係るキャリッジ位置検出装置についての図2の矢印III−III線に沿う下面からの断面図である。
【図4】従来のキャリッジ位置検出装置についての後方からの斜視図である。
【図5】従来のキャリッジ位置検出装置のキャリッジの振れを示す水平断面図である。
【図6】従来のキャリッジ位置検出装置のキャリッジの基準位置を示す水平断面図である。
【符号の説明】
1 メインフレーム
2 キャリッジ
3 キャリッジガイド部
4 摺動部
5 キャリッジガイド部と摺動部の間隙
11 メインフレーム
12 キャリッジ
13 キャリッジガイド部
14 摺動部
15 位置検出面
16 位置検出器
17 押し付け機構
18 弾性体
19 支持板
20 底面摺動部
21 ベースフレーム
22 位置検出素子
30 走査方向軸に垂直且つ位置検出器の中央を通る面
Claims (12)
- キャリッジガイド部と位置検出面が主走査方向に伸びるように設けられたメインフレームと、前記キャリッジガイド部と嵌合し摺動する摺動部と前記位置検出面に対向しキャリッジの位置を検出する位置検出器とが設けられたキャリッジと、を備え、前記キャリッジガイド部と前記摺動部の間に前記キャリッジが主走査方向に移動可能な程度の間隙を有する装置におけるキャリッジ位置検出装置であって、
前記間隙を有するために生じる前記メインフレームに対する前記キャリッジの振れの影響が最も小さい位置に前記位置検出器が備えられていることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。 - キャリッジガイド部と位置検出面が主走査方向に伸びるように設けられたメインフレームと、前記キャリッジガイド部と嵌合し摺動する摺動部と前記位置検出面に対向しキャリッジの位置を検出する位置検出器とが設けられたキャリッジと、を備え、前記キャリッジガイド部と前記摺動部の間に前記キャリッジが主走査方向に移動可能な程度の間隙を有する装置におけるキャリッジ位置検出装置であって、
前記摺動部が、主走査方向軸に垂直且つ前記位置検出器の中央を通る面を対称面として、対称に形成されていることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。 - 請求項1または請求項2に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記摺動部が前記キャリッジの中央部位から左右等距離の2箇所に分けて形成され、前記中央部位に位置検出装置を設けたことを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジを前記メインフレームに付勢するキャリッジ付勢手段を備えたものであること特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出器を前記位置検出面に付勢する位置検出器付勢手段を備え、前記位置検出器を前記位置検出面に接触させたものであることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項5に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出器は前記位置検出付勢手段と一体に設けられていることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項5または請求項6に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジ付勢手段と前記位置検出器付勢手段を兼用する兼用型付勢手段を備えたものであることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項4〜7のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記各付勢手段の付勢力が弾性体の復元力を利用するものであることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出面が、前記キャリッジガイド部に設けられているものであることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記位置検出面が磁気スケールであり、前記位置検出器が磁気センサであることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置であって、前記キャリッジの底部に、メインフレームに水平に設けられた支持板と摺動する底面摺動部を備えたものであることを特徴とするキャリッジ位置検出装置。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載のキャリッジ位置検出装置を備えたものであることを特徴とする記録装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002174112A JP2004017421A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | キャリッジ位置検出装置及びそれを備えた記録装置 |
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| JP2004017421A true JP2004017421A (ja) | 2004-01-22 |
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| JP (1) | JP2004017421A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006175860A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Oce Technologies Bv | 往復するキャリッジおよび2段フレーム構造を備えたプリンタ |
-
2002
- 2002-06-14 JP JP2002174112A patent/JP2004017421A/ja active Pending
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