JP2004018514A - 漁網防汚剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、主に定置用、養殖用漁網に付着するヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物並びに貝類、管棲多毛類及び藻類等の水棲汚損生物に対して優れた防汚効果を示す、低公害性で保存安定性の優れた実用的な漁網防汚剤を提供すること。
【解決手段】N−ベンジルマレイミドを必須有効成分とする漁網防汚剤は、水棲汚損生物に対して優れた防汚効果を有し、かつ保存安定性の優れた漁網防汚剤であることが確認された。また、本漁網防汚剤は、毒性が低く安全性も高いことも確認されている。
【選択図】なし
【解決手段】N−ベンジルマレイミドを必須有効成分とする漁網防汚剤は、水棲汚損生物に対して優れた防汚効果を有し、かつ保存安定性の優れた漁網防汚剤であることが確認された。また、本漁網防汚剤は、毒性が低く安全性も高いことも確認されている。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、N−ベンジルマレイミドを必須有効成分とする漁網防汚剤に関する。更に詳しくは、養殖用又は定置用の漁網に水棲汚損生物が付着することを防止する漁網防汚剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶の船底、養殖用又は定置用の漁網等は、海中や淡水に長時間保持されるため、ヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物、貝類、管棲多毛類、海藻類、コケムシ類及び軟体動物類等の水棲生物が付着する。これらの水棲生物の付着は、大きな経済的損失を低減するため、多大の労力と費用をかけて被汚損対象物の保守に努めているのが現状である。
【0003】
これまで、付着生物への対策として種々の研究、提案がなされてきた。実用的には一連の有機錫化合物が有効であることが知られている。しかし、有機錫化合物は概して毒性が強く、これらを含有する商品を不用意に取り扱うと取扱者に障害を及ぼす恐れがある上に、環境を破壊する可能性もある。このような理由から低公害性の漁網防汚剤、防汚塗料等水中防汚剤の出現が望まれるようになった。
例えば、特公昭51−10849号公報にはベンゾチアゾール化合物を有効成分とする水中防汚塗料が、特開昭60−38306号公報、特開昭63−284275号公報及び特公平1−11606号公報にはテトラアルキルチウラムジスルフィッド化合物とその他の化合物を組み合わせた種々の漁網防汚剤、防汚塗料組成物及び漁網防汚剤溶液が、特公昭54−14610号公報、特開昭54−15939号公報にはピリチオン金属塩を有効成分とする抗菌剤、水中防汚塗料が、特公昭61−50984号公報には3−イソチアゾロン化合物を有効成分とする海洋構築物の汚染防止剤が、特公平1−20665号公報、特公平2−2424号公報、特開昭53−9320号公報、特開平5−201804号公報、特開平6−100405号公報及び特開平6−100408号公報等にはマレイミド化合物を有効成分とする防汚塗料がそれぞれ開示されている。
しかし、これらの防汚剤は、いずれもヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物、貝類、管棲多毛類及び藻類に対する付着防止効果が弱く、腔腸動物発生海域並びに貝類、管棲多毛類及び藻類発生海域では使用できなかった。腔腸動物発生海域とは、主に東北地方、北海道沿岸であり、東海、西日本海域では貝類、管棲多毛類及び藻類が多く発生している。
【0004】
このような問題を解決するために、最近では、特に腔腸動物に生理活性効果を有するトリフェニルボロン・アミン付加化合物を利用することが提案されている。
例えば、米国特許第3,111,679号公報には、防汚活性化合物としてトリフェニルボロンと置換又は非置換ピリジン付加化合物や脂肪族アミンとの付加化合物が開示されているが、腔腸動物に生理活性があるという記述はない。特開平8−295608号公報には、トリフェニルボロン・アミン付加化合物を有効成分とする漁網防汚剤が、特開平8−295609号公報にはトリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物を含有する溶液が開示され、この明細書中には腔腸動物に対して、長期間にわたって優れた防汚効果を示す漁網防汚剤が提案されている。国際公開WO97/27254号公報には、トリフェニルボロン・ロジンアミン付加化合物を含有する水中防汚塗料がそれぞれ開示されている。しかし、これらの防汚剤は、腔腸動物には優れた防汚効果があるが、貝類、管棲多毛類及び藻類に対しては付着防止効果が弱く、これらの生物の付着を有効に防止することが出来ていないのが現状である。
【0005】
このような問題点を解決する方法として、異なった種類の有効成分を組み合わせて使用することが通常行われている。これによって、更にその効力を増強したり、更に広範囲の水棲生物への効果を得たりする方法が取られているのが現状である。また、組み合わせる有効成分によっては有効成分の分解等が起こり適用する環境に応じた漁網防汚剤を開発することが出来ない状況になっている。
例えば、コストの安いテトラエチルチウラムジスルフィッド(商品名:サンセラーTET−G、三新化学工業(株)製)を混合する方法等が取られているが、組み合わせる有効成分によっては、漁網防汚剤を長期間保存すると分解を起こすことが分かってきた。
例えば、トリフェニルボロン・アミン付加化合物と混合した漁網防汚剤は、長期間保存中に双方の有効成分が分解し、本来の効果を発揮出来ない問題も生じている。更にトリフェニルボロン・アミン付加化合物に亜酸化銅及びロダン銅を混合するとトリフェニルボロン骨格が分解し、銅系防汚剤を使用している地域等には使用出来ない等の問題が発生している。また、藻類等に効果を発揮する2,3−ジクロロマレイミド化合物等は、サンセラーTET−Gと混合した漁網防汚剤についても、保存安定性に問題があり、更に腔腸動物に効力のあるトリフェニルボロン・アミン付加化合物と混合した漁網防汚剤についても安定性の面で問題となっている。
このような状況から、保存安定性の優れ、かつ水棲生物の付着を長期間防止する漁網防汚剤の開発が強く望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、主に定置用、養殖用漁網に付着するヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物並びに貝類、管棲多毛類及び藻類等の水棲汚損生物に対して優れた防汚効果を示す、低公害性で保存安定性の優れた実用的な漁網防汚剤を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記した従来の漁網防汚剤の諸欠点を克服するために鋭意研究に努力した結果、低毒性でかつ環境汚染の恐れが少ない漁網防汚剤を発明した。更に詳しくは、ヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物、貝類、管棲多毛類及び藻類又は他の生物の付着に対して優れた防汚効果を示し、更に保存安定性に優れた漁網防汚剤を見出し、本発明の完成に至った。
【0008】
即ち、本発明は、(1):一般式(1)
【化9】
により表されるN−ベンジルマレイミドを必須有効成分とすることを特徴とする漁網防汚剤、
(2):N−ベンジルマレイミドと1,3−ジシアノテトラクロルベンゼン(以下、化合物(i)ともいう。)、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール(以下、化合物(ii)ともいう。)、一般式(2)
【化10】
(式中、R1 は炭素数1〜4個のアルキル基を示す。)により表されるテトラアルキルチウラムジスルフィッド類(以下、化合物群(iii)ともいう。)、一般式(3)
【化11】
若しくは、一般式(4)
【化12】
(式中、R2、R3は炭素数1〜4個のアルキル基を示し、mは2又は3の整数を示し、Mは亜鉛、鉄、マンガン又は銅の金属を示す。)により表されるジチオカルバミン酸金属塩(以下、化合物群(iv)ともいう。)、一般式(5)
【化13】
(式中、Mは前記と同義である。)により表されるピリチオン金属塩(以下、化合物群(v)ともいう。)、一般式(6)
【化14】
(式中、R4は炭素数3〜30の直鎖若しくは分岐アルキル基又はR5−O−R6を示し、R5は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐アルキレン基を示し、R6は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐アルキル基を示す。)により表されるトリフェニルボロン・アミン付加化合物(以下、化合物群(vi)ともいう。)、トリフェニルボロン・ピリジン付加化合物(以下、化合物(vii)ともいう。)、トリフェニルボロン・ロジンアミン付加塩(以下、化合物(viii)ともいう。)、一般式(7)
【化15】
(式中、X1、X2は各々同一又は異なってもよく、水素原子、ハロゲン又はアルキル基を示し、R7はアルキル基、核置換フェニル基又は核置換ベンジル基を示す。)により表されるイソチアゾロン化合物(以下、化合物群(ix)ともいう。)、亜酸化銅又はロダン銅から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする漁網防汚剤、
(3):溶出調整剤として一般式(8)
【化16】
(式中、R8は炭素数1〜20個のアルキル基を示し、pは2〜10の整数を示す。)で表されるジアルキルポリスルフィッド類(以下、化合物群(x)ともいう。)、平均分子量200〜1,000のポリブテン、パラフィン、ワセリン又はシリコーンオイルから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする(1)〜(2)記載の漁網防汚剤。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の漁網防汚剤の必須有効成分として用いられる一般式(1)で表されるN−ベンジルマレイミドは、特開平4−120004号公報の実施例の方法により製造することができる。得られたN−ベンジルマレイミドは、通常の方法により漁網防汚剤とすることができる。
例えば、漁網用防汚剤としては、N−ベンジルマレイミド、必要に応じて下記に示した他の有効成分とアクリル樹脂、合成ゴム、ロジン、シリコーン樹脂及びポリブテン等の各種樹脂と分散剤を加え、更に溶出調整剤としてジアルキルポリスルフィッド類、ポリブテン、パラフィン、ワセリン及びシリコーンオイルを加え、キシレン等の有機溶剤で溶解又は混合分散させればよい。
本発明における一般式(1)で示されるN−ベンジルマレイミドの漁網防汚剤中の配合量は、漁網防汚剤の適用対象物、適用環境によって任意に変更でき、特に限定されるものではないが、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは3〜20重量%である。
【0010】
本発明における一般式(1)で示されるN−ベンジルマレイミドを、漁網防汚剤の有効成分として使用する場合、当該化合物だけでも水棲汚損生物に対する優れた付着防止効果を発揮するが、1,3−ジシアノテトラクロルベンゼン(以下、化合物(i)ともいう。)、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール(以下、化合物(ii)ともいう。)や以下に記載する化合物群(iii)〜(ix)の公知の防汚成分、化合物群(x)の溶出調整剤等を配合することにより、より優れた付着防止効果を発揮できる。
【0011】
本発明で使用される化合物群(iii)のテトラアルキルチウラムジスルフィッド化合物としては、テトラメチルチウラムジスルフィッド、テトラエチルチウラムジスルフィッド、テトライソプロピルチウラムジスルフィッド及びテトラ−n−ブチルチウラムジスルフィッド等が挙げられる。
【0012】
化合物群(iv)のジチオカルバミン酸金属塩としては、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸鉄、ジメチルジチオカルバミン銅、ジメチルジチオカルバミン酸マンガン、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛及びビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオカルバミン酸亜鉛等が挙げられる。
【0013】
化合物群(v)のピリチオン金属塩としては、ピリチオン亜鉛、ピリチオン銅等が挙げられる。
【0014】
化合物群(vi)のトリフェニルボロン・アミン付加化合物としては、トリフェニルボロンn−プロピルアミン付加化合物、トリフェニルボロンiso−プロピルアミン付加化合物、トリフェニルボロンn−ブチルアミン付加化合物、トリフェニルボロンsec−ブチルアミン付加化合物、トリフェニルボロンn−ヘキシルアミン付加化合物、トリフェニルボロンn−オクチルアミン付加化合物、トリフェニルボロン2−エチルヘキシルアミン付加化合物、トリフェニルボロン・ドデシルアミン付加化合物、トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物及びトリフェニルボロン3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピリアミン付加化合物等が挙げられる。
【0015】
化合物群(ix)のイソチアゾロン化合物としては、4,5−ジクロロ−2−n−ヘキシル−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン、5−クロロ−2−デシル−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−(4−クロロベンジル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−(2−メトキシ−3−クロロフェニル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジブロモ−2−(4−クロロベンジル)−3−イソチアゾロン、4−メチル−5−クロロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−イソチアゾロン及び5−クロロ−2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−イソチアゾロン等が挙げられる。
【0016】
本発明の一般式(1)で示されるN−ベンジルマレイミドと上記した化合物(i)、(ii)、化合物群(iii)〜(ix)、亜酸化銅、ロダン銅との漁網防汚剤における重量配合比は、その適用環境によって任意に変更できるが、好ましくは1:25〜25:1、より好ましくは1:10〜10:1の範囲である。これら化合物(i)、(ii)、化合物群(iii)〜(ix)、亜酸化銅、ロダン銅は単独又は2種以上混合して併用してもよい。更にここに記載した以外の公知の防汚成分を配合してもよく、種々の汚損生物に対して一層バランスのとれた効果を期待できる。
配合される公知の防汚成分としては、チオシアン酸第一銅、ナフテン酸銅、アビエチン酸銅、8−オキシキノリン銅及びオレイン酸銅等の銅化合物;2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−チオシアノメチルチオベンズイミダゾール、2−(メトキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾール等のベンズイミダゾール系化合物;5−クロロ−2,4−ジフルオロ−6−メトキシイソフタロニトリル、テトラフルオロイソフタロニトリル等のイソフタロニトリル系化合物;2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2,3,6−トリクロロ−4−プロピルスルホニルピリジン、2,6−ジクロロ−3,5−ジシアノ−4−フェニルピリジン等のピリジン系化合物;2,4−ジクロロ−(o−クロロアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−メチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4,6−ビス(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン等のトリアジン系化合物;3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メチル尿素、1−(2−メチルシクロフェニル)−3−フェニル尿素等の尿素化合物;2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジシアノ−1,4−ジチア−1,4−ジヒドロアントラキノン等のキノン系化合物;N−トリクロロメチルテトラヒドロフタルイミド、N−トリクロロメチルチオフタルイミド、N−フルオロジクロロメチルチオフタルイミド等のフタルイミド系化合物;トリクロロメチルチオメタンスルホン−p−クロルアニリド等のアニリド系化合物;メチレンビスチオシアネート、エチレンビスチオシアネート、フェニルイソチオシアネート、ベンジルイソチオシアネート、アリールイソチオシアネート等のチオシアネート系化合物、クロロメチル−n−オクチルジスルフィッド、クロロメチル−n−ドデシルジスルフィッド、クロロメチル−n−オクタデシルジスルフィッド、クロロメチル−n−オクチルスルフィッド等のポリスルフィッド化合物が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0017】
溶出調整剤として使用される化合物群(x)のポリスルフィッド化合物としては、ジエチルペンタスルフィッド、ジ第三級ブチルジスルフィッド、ジ第三級ブチルテトラスルフィッド、ジ第三級アミルテトラスルフィッド、ジ第三級オクチルペンタスルフィッド、ジ第三級ノニルペンタスルフィッド、ジ第三級ドデシルペンタスルフィッド及びジノナデシルテトラスルフィッド等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。また、これらの混合物であってもよい。
溶出調整剤として使用される平均分子量200〜1,000のポリブテンとしては、例えば、日本石油化学(株)製のLV−5、LV−10、LV−25、LV−50、LV−100、HV−15、HV−35、HV−50、HV−100及びHV−300等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。また、それらの混合物であってもよい。
溶出調整剤として使用されるパラフィン類としては、例えば、流動パラフィン、パラフィンワックス及び塩化パラフィン等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
溶出調整剤として使用されるワセリンとしては、例えば、白色ワセリン、黄色ワセリン等が挙げられる。
溶出調整剤として使用されるシリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチル水素シリコーンオイル、(高級)脂肪酸変性シリコーンオイル、アルキル(アラルキル)変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル及びメチルフェニルシリコーンオイル等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。また、これらの混合物であってもよい。
溶出調整剤として使用される化合物群(x)、ポリブテン、パラフィン類、ワセリン及びシリコーンオイル等の水中防汚剤中での配合量の合計は、その適用環境によって任意に変更できるが、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは3〜15重量%である。また、各溶出調整剤の混合比は、その適用環境によって任意に変更できる。
【0018】
本発明中の漁網防汚剤において使用される樹脂としては、例えば、ロジン樹脂、アクリル樹脂、ポリブテン樹脂、塩化ゴム樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキッド樹脂、クマロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂及び合成ゴム等が挙げられる。これらの樹脂は単独で使用してもよく、2種以上混合して使用してもよい。
【0019】
有機溶剤としては、例えば、芳香族化合物系有機溶剤、ケトン化合物系有機溶剤及び脂肪族化合物系有機溶剤等が挙げられる。より具体的には、キシレン、トルエン、プソイドクメン、ジエチルベンゼン、トリエチルベンゼン、メシチレン、ソルベントナフサ、ブタノール、イソプロパノール、メチルイソブチルケトン、ヘキサン及びプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。これらの溶剤は単独で使用してもよく、2種以上混合して使用してもよい。
【0019】
本発明における漁網防汚剤は、低毒性で安全性が高く、かつ長期にわたって水棲汚損生物に対し優れた防汚効果を示すとともに保存安定性の優れた漁網防汚剤である。
【0020】
【実施例】
以下に実施例、実験例を示すが、実施例については、これらに限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の配合は重量%を示す。
【0021】
実施例1
次の処方例に従って、各成分を混合溶解又はボールミル等で粉砕混練りして漁網防汚剤を調製した。
【0022】
処方例1
N−ベンジルマレイミド 15%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 53%
処方例2
N−ベンジルマレイミド 8%
テトラエチルチウラムジスルフィッド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例3
N−ベンジルマレイミド 8%
1,3−ジシアノテトラクロロベンゼン 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例4
N−ベンジルマレイミド 8%
2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 8%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
黄色ワセリンン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例5
N−ベンジルマレイミド 8%
ジメチルジチアオカルバミン酸亜鉛 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
黄色ワセリンン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例6
N−ベンジルマレイミド 8%
亜鉛ピリチオン 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例7
N−ベンジルマレイミド 8%
トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例8
N−ベンジルマレイミド 8%
トリフェニルボロン・ピリジン付加化合物 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例9
N−ベンジルマレイミド 8%
4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 51%
処方例10
N−ベンジルマレイミド 8%
亜酸化銅 8%
第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
【0023】
実験1〔漁網防汚剤としての効力確認試験〕
実施例1(処方例1〜9)の漁網防汚剤をそれぞれポリエチレン製無結節網(6節、400デニール/60本)に浸漬塗布して風乾した後、平成13年5月から5ケ月間、高知県宿毛市宿毛湾内の海面下0.5mに浸海保持し、網に対する汚損状況(防汚効果)を調査した。この汚損状況を表1の基準により評価した。
【0024】
【表1】
【0025】
実験1の比較例の処方は次のとおりである。
比較例1
テトラエチルチウラムジスルフィッド 10%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 58%
比較例2
N−ベンジル−2,3−ジクロロマレイミド 8%
テトラエチルチウラムジスルフィッド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
比較例3
トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物 8%
テトラエチルチウラムジスルフィッド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
比較例4
トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物 8%
N−ベンジル−2,3−ジクロロマレイミド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
比較例5
トリフェニルボロン・ピリジン付加化合物 8%
亜酸化銅 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
網に対する汚損状況(防汚効果)の結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
表2より、本発明における漁網防汚剤は、比較例で示す漁網防汚剤とほぼ同等な持続性のある実用的な防汚効果を示すことが判明した。
【0027】
実験2〔漁網防汚剤の保存安定性及び防汚効果〕
処方例2、7、9及び10、比較例2、3、4及び5で調製した漁網防汚剤を40℃の恒温槽に1ケ月間保持して保存安定性及び防汚効果を見た。
【0028】
結果1〔保存安定性試験の結果〕
実験2〔漁網防汚剤の保存安定性試験及び防汚効果〕で実施したサンプルをHPLC分析により、漁網防汚剤中に残存する有効成分の含有量を表3に示す。なお、実験2における保存安定性試験実施前の漁網防汚剤中の有効成分の含有量は、処方例2、7及び10、比較例3、4及び5のいずれもそれぞれ8%であった。
【0029】
【表3】
表3より、本発明における漁網防汚剤(処方例2、7及び10)は、保存安定性に優れた漁網防汚剤を提供できることが判明した。
【0030】
結果2〔保存安定性試験後の漁網防汚剤の防汚効果〕
実験2〔漁網防汚剤の保存安定性試験及び防汚効果〕で実施した漁網防汚剤を実験1と同様の方法で、平成13年8月から5ケ月間、高知県宿毛市宿毛湾内の海面下0.5mに浸海保持し、網に対する汚損状況(防汚効果)を調査した。この結果を表1の基準により評価した。その結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
表4より、本発明における漁網防汚剤(処方例2、7及び10)は、保存安定性、防汚効果とも優れていることが判明した。
【0032】
【発明の効果】
実験1、2の結果より、本発明のN−ベンジルマレイミドを必須有効成分とする漁網防汚剤は、水棲汚損生物に対して優れた防汚効果を有し、かつ保存安定性の優れた漁網防汚剤であることが確認された。また、本漁網防汚剤は、毒性が低く安全性も高いことも確認されている。
【発明の属する技術分野】
本発明は、N−ベンジルマレイミドを必須有効成分とする漁網防汚剤に関する。更に詳しくは、養殖用又は定置用の漁網に水棲汚損生物が付着することを防止する漁網防汚剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶の船底、養殖用又は定置用の漁網等は、海中や淡水に長時間保持されるため、ヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物、貝類、管棲多毛類、海藻類、コケムシ類及び軟体動物類等の水棲生物が付着する。これらの水棲生物の付着は、大きな経済的損失を低減するため、多大の労力と費用をかけて被汚損対象物の保守に努めているのが現状である。
【0003】
これまで、付着生物への対策として種々の研究、提案がなされてきた。実用的には一連の有機錫化合物が有効であることが知られている。しかし、有機錫化合物は概して毒性が強く、これらを含有する商品を不用意に取り扱うと取扱者に障害を及ぼす恐れがある上に、環境を破壊する可能性もある。このような理由から低公害性の漁網防汚剤、防汚塗料等水中防汚剤の出現が望まれるようになった。
例えば、特公昭51−10849号公報にはベンゾチアゾール化合物を有効成分とする水中防汚塗料が、特開昭60−38306号公報、特開昭63−284275号公報及び特公平1−11606号公報にはテトラアルキルチウラムジスルフィッド化合物とその他の化合物を組み合わせた種々の漁網防汚剤、防汚塗料組成物及び漁網防汚剤溶液が、特公昭54−14610号公報、特開昭54−15939号公報にはピリチオン金属塩を有効成分とする抗菌剤、水中防汚塗料が、特公昭61−50984号公報には3−イソチアゾロン化合物を有効成分とする海洋構築物の汚染防止剤が、特公平1−20665号公報、特公平2−2424号公報、特開昭53−9320号公報、特開平5−201804号公報、特開平6−100405号公報及び特開平6−100408号公報等にはマレイミド化合物を有効成分とする防汚塗料がそれぞれ開示されている。
しかし、これらの防汚剤は、いずれもヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物、貝類、管棲多毛類及び藻類に対する付着防止効果が弱く、腔腸動物発生海域並びに貝類、管棲多毛類及び藻類発生海域では使用できなかった。腔腸動物発生海域とは、主に東北地方、北海道沿岸であり、東海、西日本海域では貝類、管棲多毛類及び藻類が多く発生している。
【0004】
このような問題を解決するために、最近では、特に腔腸動物に生理活性効果を有するトリフェニルボロン・アミン付加化合物を利用することが提案されている。
例えば、米国特許第3,111,679号公報には、防汚活性化合物としてトリフェニルボロンと置換又は非置換ピリジン付加化合物や脂肪族アミンとの付加化合物が開示されているが、腔腸動物に生理活性があるという記述はない。特開平8−295608号公報には、トリフェニルボロン・アミン付加化合物を有効成分とする漁網防汚剤が、特開平8−295609号公報にはトリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物を含有する溶液が開示され、この明細書中には腔腸動物に対して、長期間にわたって優れた防汚効果を示す漁網防汚剤が提案されている。国際公開WO97/27254号公報には、トリフェニルボロン・ロジンアミン付加化合物を含有する水中防汚塗料がそれぞれ開示されている。しかし、これらの防汚剤は、腔腸動物には優れた防汚効果があるが、貝類、管棲多毛類及び藻類に対しては付着防止効果が弱く、これらの生物の付着を有効に防止することが出来ていないのが現状である。
【0005】
このような問題点を解決する方法として、異なった種類の有効成分を組み合わせて使用することが通常行われている。これによって、更にその効力を増強したり、更に広範囲の水棲生物への効果を得たりする方法が取られているのが現状である。また、組み合わせる有効成分によっては有効成分の分解等が起こり適用する環境に応じた漁網防汚剤を開発することが出来ない状況になっている。
例えば、コストの安いテトラエチルチウラムジスルフィッド(商品名:サンセラーTET−G、三新化学工業(株)製)を混合する方法等が取られているが、組み合わせる有効成分によっては、漁網防汚剤を長期間保存すると分解を起こすことが分かってきた。
例えば、トリフェニルボロン・アミン付加化合物と混合した漁網防汚剤は、長期間保存中に双方の有効成分が分解し、本来の効果を発揮出来ない問題も生じている。更にトリフェニルボロン・アミン付加化合物に亜酸化銅及びロダン銅を混合するとトリフェニルボロン骨格が分解し、銅系防汚剤を使用している地域等には使用出来ない等の問題が発生している。また、藻類等に効果を発揮する2,3−ジクロロマレイミド化合物等は、サンセラーTET−Gと混合した漁網防汚剤についても、保存安定性に問題があり、更に腔腸動物に効力のあるトリフェニルボロン・アミン付加化合物と混合した漁網防汚剤についても安定性の面で問題となっている。
このような状況から、保存安定性の優れ、かつ水棲生物の付着を長期間防止する漁網防汚剤の開発が強く望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、主に定置用、養殖用漁網に付着するヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物並びに貝類、管棲多毛類及び藻類等の水棲汚損生物に対して優れた防汚効果を示す、低公害性で保存安定性の優れた実用的な漁網防汚剤を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記した従来の漁網防汚剤の諸欠点を克服するために鋭意研究に努力した結果、低毒性でかつ環境汚染の恐れが少ない漁網防汚剤を発明した。更に詳しくは、ヒドロ虫、オベリア等の腔腸動物、貝類、管棲多毛類及び藻類又は他の生物の付着に対して優れた防汚効果を示し、更に保存安定性に優れた漁網防汚剤を見出し、本発明の完成に至った。
【0008】
即ち、本発明は、(1):一般式(1)
【化9】
により表されるN−ベンジルマレイミドを必須有効成分とすることを特徴とする漁網防汚剤、
(2):N−ベンジルマレイミドと1,3−ジシアノテトラクロルベンゼン(以下、化合物(i)ともいう。)、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール(以下、化合物(ii)ともいう。)、一般式(2)
【化10】
(式中、R1 は炭素数1〜4個のアルキル基を示す。)により表されるテトラアルキルチウラムジスルフィッド類(以下、化合物群(iii)ともいう。)、一般式(3)
【化11】
若しくは、一般式(4)
【化12】
(式中、R2、R3は炭素数1〜4個のアルキル基を示し、mは2又は3の整数を示し、Mは亜鉛、鉄、マンガン又は銅の金属を示す。)により表されるジチオカルバミン酸金属塩(以下、化合物群(iv)ともいう。)、一般式(5)
【化13】
(式中、Mは前記と同義である。)により表されるピリチオン金属塩(以下、化合物群(v)ともいう。)、一般式(6)
【化14】
(式中、R4は炭素数3〜30の直鎖若しくは分岐アルキル基又はR5−O−R6を示し、R5は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐アルキレン基を示し、R6は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐アルキル基を示す。)により表されるトリフェニルボロン・アミン付加化合物(以下、化合物群(vi)ともいう。)、トリフェニルボロン・ピリジン付加化合物(以下、化合物(vii)ともいう。)、トリフェニルボロン・ロジンアミン付加塩(以下、化合物(viii)ともいう。)、一般式(7)
【化15】
(式中、X1、X2は各々同一又は異なってもよく、水素原子、ハロゲン又はアルキル基を示し、R7はアルキル基、核置換フェニル基又は核置換ベンジル基を示す。)により表されるイソチアゾロン化合物(以下、化合物群(ix)ともいう。)、亜酸化銅又はロダン銅から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする漁網防汚剤、
(3):溶出調整剤として一般式(8)
【化16】
(式中、R8は炭素数1〜20個のアルキル基を示し、pは2〜10の整数を示す。)で表されるジアルキルポリスルフィッド類(以下、化合物群(x)ともいう。)、平均分子量200〜1,000のポリブテン、パラフィン、ワセリン又はシリコーンオイルから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする(1)〜(2)記載の漁網防汚剤。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の漁網防汚剤の必須有効成分として用いられる一般式(1)で表されるN−ベンジルマレイミドは、特開平4−120004号公報の実施例の方法により製造することができる。得られたN−ベンジルマレイミドは、通常の方法により漁網防汚剤とすることができる。
例えば、漁網用防汚剤としては、N−ベンジルマレイミド、必要に応じて下記に示した他の有効成分とアクリル樹脂、合成ゴム、ロジン、シリコーン樹脂及びポリブテン等の各種樹脂と分散剤を加え、更に溶出調整剤としてジアルキルポリスルフィッド類、ポリブテン、パラフィン、ワセリン及びシリコーンオイルを加え、キシレン等の有機溶剤で溶解又は混合分散させればよい。
本発明における一般式(1)で示されるN−ベンジルマレイミドの漁網防汚剤中の配合量は、漁網防汚剤の適用対象物、適用環境によって任意に変更でき、特に限定されるものではないが、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは3〜20重量%である。
【0010】
本発明における一般式(1)で示されるN−ベンジルマレイミドを、漁網防汚剤の有効成分として使用する場合、当該化合物だけでも水棲汚損生物に対する優れた付着防止効果を発揮するが、1,3−ジシアノテトラクロルベンゼン(以下、化合物(i)ともいう。)、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール(以下、化合物(ii)ともいう。)や以下に記載する化合物群(iii)〜(ix)の公知の防汚成分、化合物群(x)の溶出調整剤等を配合することにより、より優れた付着防止効果を発揮できる。
【0011】
本発明で使用される化合物群(iii)のテトラアルキルチウラムジスルフィッド化合物としては、テトラメチルチウラムジスルフィッド、テトラエチルチウラムジスルフィッド、テトライソプロピルチウラムジスルフィッド及びテトラ−n−ブチルチウラムジスルフィッド等が挙げられる。
【0012】
化合物群(iv)のジチオカルバミン酸金属塩としては、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸鉄、ジメチルジチオカルバミン銅、ジメチルジチオカルバミン酸マンガン、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛及びビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオカルバミン酸亜鉛等が挙げられる。
【0013】
化合物群(v)のピリチオン金属塩としては、ピリチオン亜鉛、ピリチオン銅等が挙げられる。
【0014】
化合物群(vi)のトリフェニルボロン・アミン付加化合物としては、トリフェニルボロンn−プロピルアミン付加化合物、トリフェニルボロンiso−プロピルアミン付加化合物、トリフェニルボロンn−ブチルアミン付加化合物、トリフェニルボロンsec−ブチルアミン付加化合物、トリフェニルボロンn−ヘキシルアミン付加化合物、トリフェニルボロンn−オクチルアミン付加化合物、トリフェニルボロン2−エチルヘキシルアミン付加化合物、トリフェニルボロン・ドデシルアミン付加化合物、トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物及びトリフェニルボロン3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピリアミン付加化合物等が挙げられる。
【0015】
化合物群(ix)のイソチアゾロン化合物としては、4,5−ジクロロ−2−n−ヘキシル−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン、5−クロロ−2−デシル−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−(4−クロロベンジル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−(2−メトキシ−3−クロロフェニル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジブロモ−2−(4−クロロベンジル)−3−イソチアゾロン、4−メチル−5−クロロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−イソチアゾロン及び5−クロロ−2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−イソチアゾロン等が挙げられる。
【0016】
本発明の一般式(1)で示されるN−ベンジルマレイミドと上記した化合物(i)、(ii)、化合物群(iii)〜(ix)、亜酸化銅、ロダン銅との漁網防汚剤における重量配合比は、その適用環境によって任意に変更できるが、好ましくは1:25〜25:1、より好ましくは1:10〜10:1の範囲である。これら化合物(i)、(ii)、化合物群(iii)〜(ix)、亜酸化銅、ロダン銅は単独又は2種以上混合して併用してもよい。更にここに記載した以外の公知の防汚成分を配合してもよく、種々の汚損生物に対して一層バランスのとれた効果を期待できる。
配合される公知の防汚成分としては、チオシアン酸第一銅、ナフテン酸銅、アビエチン酸銅、8−オキシキノリン銅及びオレイン酸銅等の銅化合物;2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−チオシアノメチルチオベンズイミダゾール、2−(メトキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾール等のベンズイミダゾール系化合物;5−クロロ−2,4−ジフルオロ−6−メトキシイソフタロニトリル、テトラフルオロイソフタロニトリル等のイソフタロニトリル系化合物;2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2,3,6−トリクロロ−4−プロピルスルホニルピリジン、2,6−ジクロロ−3,5−ジシアノ−4−フェニルピリジン等のピリジン系化合物;2,4−ジクロロ−(o−クロロアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−メチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4,6−ビス(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン等のトリアジン系化合物;3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メチル尿素、1−(2−メチルシクロフェニル)−3−フェニル尿素等の尿素化合物;2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジシアノ−1,4−ジチア−1,4−ジヒドロアントラキノン等のキノン系化合物;N−トリクロロメチルテトラヒドロフタルイミド、N−トリクロロメチルチオフタルイミド、N−フルオロジクロロメチルチオフタルイミド等のフタルイミド系化合物;トリクロロメチルチオメタンスルホン−p−クロルアニリド等のアニリド系化合物;メチレンビスチオシアネート、エチレンビスチオシアネート、フェニルイソチオシアネート、ベンジルイソチオシアネート、アリールイソチオシアネート等のチオシアネート系化合物、クロロメチル−n−オクチルジスルフィッド、クロロメチル−n−ドデシルジスルフィッド、クロロメチル−n−オクタデシルジスルフィッド、クロロメチル−n−オクチルスルフィッド等のポリスルフィッド化合物が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0017】
溶出調整剤として使用される化合物群(x)のポリスルフィッド化合物としては、ジエチルペンタスルフィッド、ジ第三級ブチルジスルフィッド、ジ第三級ブチルテトラスルフィッド、ジ第三級アミルテトラスルフィッド、ジ第三級オクチルペンタスルフィッド、ジ第三級ノニルペンタスルフィッド、ジ第三級ドデシルペンタスルフィッド及びジノナデシルテトラスルフィッド等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。また、これらの混合物であってもよい。
溶出調整剤として使用される平均分子量200〜1,000のポリブテンとしては、例えば、日本石油化学(株)製のLV−5、LV−10、LV−25、LV−50、LV−100、HV−15、HV−35、HV−50、HV−100及びHV−300等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。また、それらの混合物であってもよい。
溶出調整剤として使用されるパラフィン類としては、例えば、流動パラフィン、パラフィンワックス及び塩化パラフィン等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
溶出調整剤として使用されるワセリンとしては、例えば、白色ワセリン、黄色ワセリン等が挙げられる。
溶出調整剤として使用されるシリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチル水素シリコーンオイル、(高級)脂肪酸変性シリコーンオイル、アルキル(アラルキル)変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル及びメチルフェニルシリコーンオイル等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。また、これらの混合物であってもよい。
溶出調整剤として使用される化合物群(x)、ポリブテン、パラフィン類、ワセリン及びシリコーンオイル等の水中防汚剤中での配合量の合計は、その適用環境によって任意に変更できるが、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは3〜15重量%である。また、各溶出調整剤の混合比は、その適用環境によって任意に変更できる。
【0018】
本発明中の漁網防汚剤において使用される樹脂としては、例えば、ロジン樹脂、アクリル樹脂、ポリブテン樹脂、塩化ゴム樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキッド樹脂、クマロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂及び合成ゴム等が挙げられる。これらの樹脂は単独で使用してもよく、2種以上混合して使用してもよい。
【0019】
有機溶剤としては、例えば、芳香族化合物系有機溶剤、ケトン化合物系有機溶剤及び脂肪族化合物系有機溶剤等が挙げられる。より具体的には、キシレン、トルエン、プソイドクメン、ジエチルベンゼン、トリエチルベンゼン、メシチレン、ソルベントナフサ、ブタノール、イソプロパノール、メチルイソブチルケトン、ヘキサン及びプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。これらの溶剤は単独で使用してもよく、2種以上混合して使用してもよい。
【0019】
本発明における漁網防汚剤は、低毒性で安全性が高く、かつ長期にわたって水棲汚損生物に対し優れた防汚効果を示すとともに保存安定性の優れた漁網防汚剤である。
【0020】
【実施例】
以下に実施例、実験例を示すが、実施例については、これらに限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の配合は重量%を示す。
【0021】
実施例1
次の処方例に従って、各成分を混合溶解又はボールミル等で粉砕混練りして漁網防汚剤を調製した。
【0022】
処方例1
N−ベンジルマレイミド 15%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 53%
処方例2
N−ベンジルマレイミド 8%
テトラエチルチウラムジスルフィッド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例3
N−ベンジルマレイミド 8%
1,3−ジシアノテトラクロロベンゼン 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例4
N−ベンジルマレイミド 8%
2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 8%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
黄色ワセリンン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例5
N−ベンジルマレイミド 8%
ジメチルジチアオカルバミン酸亜鉛 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
黄色ワセリンン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例6
N−ベンジルマレイミド 8%
亜鉛ピリチオン 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例7
N−ベンジルマレイミド 8%
トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例8
N−ベンジルマレイミド 8%
トリフェニルボロン・ピリジン付加化合物 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
ポリブテン(LV−50、日本石油化学(株)製) 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
処方例9
N−ベンジルマレイミド 8%
4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 51%
処方例10
N−ベンジルマレイミド 8%
亜酸化銅 8%
第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
【0023】
実験1〔漁網防汚剤としての効力確認試験〕
実施例1(処方例1〜9)の漁網防汚剤をそれぞれポリエチレン製無結節網(6節、400デニール/60本)に浸漬塗布して風乾した後、平成13年5月から5ケ月間、高知県宿毛市宿毛湾内の海面下0.5mに浸海保持し、網に対する汚損状況(防汚効果)を調査した。この汚損状況を表1の基準により評価した。
【0024】
【表1】
【0025】
実験1の比較例の処方は次のとおりである。
比較例1
テトラエチルチウラムジスルフィッド 10%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 58%
比較例2
N−ベンジル−2,3−ジクロロマレイミド 8%
テトラエチルチウラムジスルフィッド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
比較例3
トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物 8%
テトラエチルチウラムジスルフィッド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
比較例4
トリフェニルボロン・オクタデシルアミン付加化合物 8%
N−ベンジル−2,3−ジクロロマレイミド 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル(TSF−410、東芝シリコーン(株)製) 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
比較例5
トリフェニルボロン・ピリジン付加化合物 8%
亜酸化銅 8%
ジ第三級ノニルペンタスルフィッド 5%
流動パラフィン 5%
シリコーンオイル 2%
アクリル樹脂(50%キシレン液) 20%
キシレン 52%
網に対する汚損状況(防汚効果)の結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
表2より、本発明における漁網防汚剤は、比較例で示す漁網防汚剤とほぼ同等な持続性のある実用的な防汚効果を示すことが判明した。
【0027】
実験2〔漁網防汚剤の保存安定性及び防汚効果〕
処方例2、7、9及び10、比較例2、3、4及び5で調製した漁網防汚剤を40℃の恒温槽に1ケ月間保持して保存安定性及び防汚効果を見た。
【0028】
結果1〔保存安定性試験の結果〕
実験2〔漁網防汚剤の保存安定性試験及び防汚効果〕で実施したサンプルをHPLC分析により、漁網防汚剤中に残存する有効成分の含有量を表3に示す。なお、実験2における保存安定性試験実施前の漁網防汚剤中の有効成分の含有量は、処方例2、7及び10、比較例3、4及び5のいずれもそれぞれ8%であった。
【0029】
【表3】
表3より、本発明における漁網防汚剤(処方例2、7及び10)は、保存安定性に優れた漁網防汚剤を提供できることが判明した。
【0030】
結果2〔保存安定性試験後の漁網防汚剤の防汚効果〕
実験2〔漁網防汚剤の保存安定性試験及び防汚効果〕で実施した漁網防汚剤を実験1と同様の方法で、平成13年8月から5ケ月間、高知県宿毛市宿毛湾内の海面下0.5mに浸海保持し、網に対する汚損状況(防汚効果)を調査した。この結果を表1の基準により評価した。その結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
表4より、本発明における漁網防汚剤(処方例2、7及び10)は、保存安定性、防汚効果とも優れていることが判明した。
【0032】
【発明の効果】
実験1、2の結果より、本発明のN−ベンジルマレイミドを必須有効成分とする漁網防汚剤は、水棲汚損生物に対して優れた防汚効果を有し、かつ保存安定性の優れた漁網防汚剤であることが確認された。また、本漁網防汚剤は、毒性が低く安全性も高いことも確認されている。
Claims (3)
- N−ベンジルマレイミドと1,3−ジシアノテトラクロロベンゼン、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、一般式(2)
(式中、R1 は炭素数1〜4個のアルキル基を示す。)により表されるテトラアルキルチウラムジスルフィッド類、一般式(3)
若しくは、一般式(4)
(式中、R2、R3は炭素数1〜4個のアルキル基を示し、mは2又は3の整数を示し、Mは亜鉛、鉄、マンガン又は銅の金属を示す。)により表されるジチオカルバミン酸金属塩、一般式(5)
(式中、Mは前記と同義である。)により表されるピリチオン金属塩、一般式(6)
(式中、R4は炭素数3〜30の直鎖若しくは分岐アルキル基又はR5−O−R6を示し、R5は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐アルキレン基を示し、R6は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐アルキル基を示す。)により表されるトリフェニルボロン・アミン付加化合物、トリフェニルボロン・ピリジン付加塩、トリフェニルボロン・ロジンアミン付加塩、一般式(7)
(式中、X1、X2は各々同一又は異なってもよく、水素原子、ハロゲン又はアルキル基を示し、R7はアルキル基、核置換フェニル基又は核置換ベンジル基を示す。)により表されるイソチアゾロン化合物、亜酸化銅又はロダン銅から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする漁網防汚剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002207592A JP2004018514A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | 漁網防汚剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2002207592A JP2004018514A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | 漁網防汚剤 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004018514A true JP2004018514A (ja) | 2004-01-22 |
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ID=31184303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002207592A Pending JP2004018514A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | 漁網防汚剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004018514A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007264923A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Ntt Docomo Inc | ユーザインタフェース |
| KR100885934B1 (ko) * | 2008-04-04 | 2009-02-26 | 이종규 | 어망용 방오도료 |
| JP2009235373A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-10-15 | Chugoku Marine Paints Ltd | 安定性が改良されたトリフェニルボロン化合物含有漁網用クリヤー型防汚塗料組成物 |
-
2002
- 2002-06-12 JP JP2002207592A patent/JP2004018514A/ja active Pending
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| JP2009235373A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-10-15 | Chugoku Marine Paints Ltd | 安定性が改良されたトリフェニルボロン化合物含有漁網用クリヤー型防汚塗料組成物 |
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