JP2004104631A - 水晶発振回路 - Google Patents
水晶発振回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004104631A JP2004104631A JP2002266266A JP2002266266A JP2004104631A JP 2004104631 A JP2004104631 A JP 2004104631A JP 2002266266 A JP2002266266 A JP 2002266266A JP 2002266266 A JP2002266266 A JP 2002266266A JP 2004104631 A JP2004104631 A JP 2004104631A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oscillation circuit
- crystal
- oscillation
- unit
- circuit section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
Abstract
【課題】起動時に起動時間の遅延を生じさせない発振振幅を出力し、また起動後は安定した出力を得ると共に、消費電流,位相ノイズを低減する。
【解決手段】電源電圧を電源電圧端子11に与えると定電圧回路12より電圧が出力される。水晶振動子24に加わる過渡的な電圧により水晶振動子の絶対抵抗で割った励振電流によって、水晶振動子24が励起され振動を始める。起動時間遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量で決定の衝撃(励振電流)不足を改善する起動回路部5(スイッチ素子)を設け、ある一定期間コンデンサ34,35の短絡により、比較的大きな発振励起を得る。この起動回路部5によって、接続点を変更することにより、短時間で起動できる。
【選択図】 図1
【解決手段】電源電圧を電源電圧端子11に与えると定電圧回路12より電圧が出力される。水晶振動子24に加わる過渡的な電圧により水晶振動子の絶対抵抗で割った励振電流によって、水晶振動子24が励起され振動を始める。起動時間遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量で決定の衝撃(励振電流)不足を改善する起動回路部5(スイッチ素子)を設け、ある一定期間コンデンサ34,35の短絡により、比較的大きな発振励起を得る。この起動回路部5によって、接続点を変更することにより、短時間で起動できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的大きな発振出力を得ることができて、短時間で起動し、かつ低消費電力、低位相ノイズ化を図る水晶振動子を用いた水晶発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水晶発振回路は電子機器内の基準となる周波数として多用され、また伝送データレートも高くなってきている。このような電子機器では、低消費電力を目的として間欠動作と低電圧動作が行われ、かつ基準周波数の低位相ノイズ化も求められている。このため、これらの基準となる周波数として使用されている水晶発振回路に対して、短時間で起動を行い、低消費電力、低位相ノイズにより、一定の発振周波数を出力する発振回路が望まれているため、水晶発振回路は回路技術として極めて有用でもある。
【0003】
従来のこの種の水晶発振回路は、図6に回路図の一例を示したように構成されている。図6において、1は定電圧源、2は発振回路部、3は負荷容量部、4は増幅回路部、24は水晶振動子である。図6に示す水晶発振回路は、定電圧源1により発振回路部2と増幅回路部4の電源を供給し、水晶振動子24と発振回路部2と負荷容量部3にて発振ループを形成し、増幅回路部4より出力する構成である。
【0004】
以上のように構成された水晶発振回路について、その動作を説明する。定電圧源1の電源電圧端子11から電源電圧を印加すると定電回路部12より、ある一定の電源電圧が発振回路部2と負荷容量部3と水晶振動子24に供給され、発振回路部2に電位が印加されることにより水晶振動子24に衝撃が与えられ、これにより発振動作を行い始める。そして、この発振回路部2において発振された発振振幅を増幅回路部4で増幅を行い出力する。
【0005】
この水晶発振回路の発振振幅起動時間は、水晶振動子24に水晶発振回路の電源投入時に励起される電流の大きさと、水晶発振回路の負性抵抗の大きさにより決定されており、(数1)として与えられる。
【0006】
【数1】
Tst=2×L1/(R−R1)×ln(k)
(数1)中のL1,R1は、水晶振動子の等価回路定数で、kは定常状態の振幅と起動時の振幅比、Rは、発振回路部2の負性抵抗値(以下、負性抵抗Rという)を示している。
【0007】
この負牲抵抗Rは、主にトランジスタの動作状態(小信号時)により決定されている。発振回路部2と負荷容量部3においての負性抵抗Rは、(数2)として与えられる。
【0008】
【数2】
R=ΔVG/RON
=ID/(IR23×gm×RON )
(数2)中のIDはドレイン電流で、IR23は図6の抵抗23に流れる電流、gmは増幅率、RONは出力インピーダンスを示している。
【0009】
(数2)からも明白であるが負性抵抗Rは、ID(ドレイン電流)とgm(増幅率)に依存性を有してる。また、発振回路部2より出力される発振振幅を増幅回路部4で増幅する際、増幅回路部4に入力される発振振幅により消費電流、位相ノイズが決定されていた。
【0010】
また、水晶振動子24の発振周波数は、(数3)として与えられ、
【0011】
【数3】
f=1/(2×π×SQR(L1×C1))×SQR(1+C1/(C0+CL))
CL(発振ループ内の容量値)により決定されているため水晶振動子の接続位置についても周波数変化の影響があった。
【0012】
【特許文献1】
特開昭62−30410号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図6に示す水晶発振回路を用いた場合、電源電圧が印加され動作時の発振出力は、起動時間遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量によりに依存するため、立ち上がり時間が低下する現象を有していた。また、起動後の出力振幅レベルにより消費電流増大、位相ノイズ増加を起こす原因をも有しているという問題があった。
【0014】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、起動時に起動時間の遅延を生じさせない発振振幅を出力し、また起動後は安定した低消費電流、低位相ノイズの水晶発振回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る水晶発振回路は、水晶振動子を有する発振回路部と、発振回路部と発振ループを形成する負荷容量部と、発振回路部の発振振幅を増幅して出力する増幅回路部とから成る水晶発振回路において、負荷容量部の容量値を選択変更する変更手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、前記変更手段により、負荷容量部が有する第1の容量値と第2の容量値を、起動時の電源電圧印加後に、第1の容量値を選択した後、第2の容量値に変更する起動回路部を設けたことを特徴とする。
【0017】
さらに、前記起動回路部を、短絡または開放のいずれかを選択するスイッチング素子により構成し、起動時の電源電圧投入後に短絡し、その後、開放すること、または、起動時の電源電圧投入後に開放し、その後、短絡することを特徴とする。
【0018】
また、前記発振回路部を構成するインバータ素子の出力端子側と増幅回路部とを接続して、発振回路部の発振振幅を増幅回路部へ入力し、消費電流、位相ノイズを低減すること、または、前記発振回路部を構成するインバータ素子の入出力端子の各々と水晶振動子の各端子とを接続して、周波数変化の少ない発振振幅を得ること、さらに、前記発振回路部を構成するインバータ素子に代えてバイポーラトランジスタを用いたことを特徴とする。
【0019】
前記構成によれば、電源電圧投入時による起動時において、起動時間の遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量により励振電流の不足を改善する起動回路部を備えた構成により、比較的大きな発振振幅を得ることができ、また、接続点を変更することにより、短時間でも起動でき、消費電力,位相ノイズを低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の実施の形態1における水晶発振回路の構成を示す図である。ここで、前記従来例を示す図6において説明した構成部材に対応し同等の機能を有するものには同一の符号を付してこれを示し、以下の各図においても同様とする。
【0022】
図1において、電源電圧端子11に印加された電源電圧によって定電圧源1より発振回路部2と増幅回路部4に定電圧が印加される。図1の発振回路部2,増幅回路部4では、定電圧源1とインバータ22,42が接続される構成として表し、発振回路部2,増幅回路部4に電源電圧が供給されることを示している。
【0023】
図1の抵抗23は、インバータ22の入出力端子間に帰還接続され、また水晶振動子24の一端と、水晶振動子24の負荷容量となるコンデンサ34の一端、及び増幅回路部4が接続されている。コンデンサ34の他端には、バリキャップ32が直列に接続され、さらに抵抗36が接続され、水晶振動子24の一端から見た負荷容量となっている。
【0024】
そして、水晶振動子24の他端には、インバータ22の出力端子と一端が接続されているコンデンサ35の他端が接続されている。このコンデンサ35の他端には、バリキャップ33が直列に接続され、さらに抵抗37が接続されている。
【0025】
また、起動回路部5として、ある一定期間コンデンサ34とコンデンサ35を短絡させるスイッチ素子を接続する。抵抗36,37は、バリキャップ電圧印加用端子31に接続されている。増幅回路部4におけるインバータ42は出力端子41と接続され水晶発振回路が構成される。
【0026】
以上のように構成される本実施の形態1の水晶発振回路について、図1を参照しながら以下に、その動作を説明する。
【0027】
まず、電源電圧を電源電圧端子11に与えると定電圧源1の定電圧回路12より電圧(VREG)が出力される。この電圧(VREG)に対して、水晶振動子24に加わる過渡的な電圧として電圧(VREG)が加わることになり、この電圧(VREG)により水晶振動子の絶対抵抗で割った励振電流によって、水晶振動子24が励起され振動し始める。従来の水晶発振回路においては、図6に示すように、コンデンサ35とバリキャップ33の容量分割された電圧が加わるため、励振電流が少なく水晶振動子を励起させるのに時間を要していた。
【0028】
図1に示すように、本実施の形態1の水晶発振回路では、電源電圧動作時の起動時間遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量により決定される衝撃(励振電流)不足を改善する起動回路部5(スイッチ素子)を設け、ある一定期間コンデンサ34,35を短絡する回路構成とすることにより、比較的大きな発振励起を得ることができる。この起動回路部5によって、接続点を変更することにより、短時間で起動することができる。
【0029】
また、図2は本発明の実施の形態2における水晶発振回路を示し、前述の実施の形態1と同様な効果を得ることができるものである。本実施の形態2は図2に示すように、コンデンサ34とバリキャップ32との間に、また、コンデンサ35とバリキャップ33との間に起動回路部5(スイッチ素子)を挿入して、起動時にコンデンサ,バリキャップ間を解放する回路構成とし、起動時には寄生容量を用いて発振を励起し、短時間で起動することができる。
【0030】
さらに、図3は本発明の実施の形態3における水晶発振回路を示し、前述の実施の形態1,2と同様な効果を得ることができるものである。本実施の形態3は図3に示すように、起動回路部5としてコンデンサ34,35と並列に、かつコンデンサ34,35とバリキャップ32,33の各間に直列に設けた構成とする。
【0031】
図4は本発明の実施の形態4における水晶発振回路を示し、前述の実施の形態1と同様の効果と消費電力、位相ノイズを低減することのできるものである。図4に示すように、増幅回路部4のインバータ42への入力を、発振回路部2のインバータ22の入力端子側に比べて出力振幅の大きいインバータ22の出力端子側と接続する回路構成により、起動後の出力振幅レベルを抑えて消費電力、また位相ノイズを低減することができる。
【0032】
図5は本発明の実施の形態5における水晶発振回路を示し、前述の各実施の形態と同様な効果と周波数変化の少ない発振振幅を得ることのできるものである。図5に示すように、図1の実施の形態1の構成に比べて、水晶振動子24の一端がインバータ22の入力端子と、また水晶振動子24の他端がインバータ22の出力端子に接続する回路構成とし、水晶振動子24の接続位置による周波数変化の影響を抑えたものである。
【0033】
以上のように各実施の形態の水晶発振回路の構成により、起動時間の遅延原因でもある負性抵抗R、負荷容量によって決定の励振電流不足を改善し、比較的大きな発振励起を得るため接続点を変更して、短時間で起動でき、さらに消費電力,位相ノイズを低減することができる。
【0034】
なお、前述の各実施の形態において、発振回路部2にインバータ22を用いた例を示し説明したが、バイポーラトランジスタを用いた構成として同様の効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電源投入により水晶振動子に衝撃(励振電流)を与える起動回路部を設けることにより、短時間で起動し比較的大きな発振出力を得ることができ、かつ低消費電力化が図れ、低位相ノイズを実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における水晶発振回路の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態2における水晶発振回路の構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態3における水晶発振回路の構成を示す図
【図4】本発明の実施の形態4における水晶発振回路の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態5における水晶発振回路の構成を示す図
【図6】従来の水晶発振回路の構成を示す図
【符号の説明】
1 定電圧源
2 発振回路部
3 負荷容量部
4 増幅回路部
5 起動回路部
11 電源電圧端子
12 定電圧回路
22,42 インバータ
23,36,37 抵抗
24 水晶振動子
32,33 バリキャップ
34,35 コンデンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的大きな発振出力を得ることができて、短時間で起動し、かつ低消費電力、低位相ノイズ化を図る水晶振動子を用いた水晶発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水晶発振回路は電子機器内の基準となる周波数として多用され、また伝送データレートも高くなってきている。このような電子機器では、低消費電力を目的として間欠動作と低電圧動作が行われ、かつ基準周波数の低位相ノイズ化も求められている。このため、これらの基準となる周波数として使用されている水晶発振回路に対して、短時間で起動を行い、低消費電力、低位相ノイズにより、一定の発振周波数を出力する発振回路が望まれているため、水晶発振回路は回路技術として極めて有用でもある。
【0003】
従来のこの種の水晶発振回路は、図6に回路図の一例を示したように構成されている。図6において、1は定電圧源、2は発振回路部、3は負荷容量部、4は増幅回路部、24は水晶振動子である。図6に示す水晶発振回路は、定電圧源1により発振回路部2と増幅回路部4の電源を供給し、水晶振動子24と発振回路部2と負荷容量部3にて発振ループを形成し、増幅回路部4より出力する構成である。
【0004】
以上のように構成された水晶発振回路について、その動作を説明する。定電圧源1の電源電圧端子11から電源電圧を印加すると定電回路部12より、ある一定の電源電圧が発振回路部2と負荷容量部3と水晶振動子24に供給され、発振回路部2に電位が印加されることにより水晶振動子24に衝撃が与えられ、これにより発振動作を行い始める。そして、この発振回路部2において発振された発振振幅を増幅回路部4で増幅を行い出力する。
【0005】
この水晶発振回路の発振振幅起動時間は、水晶振動子24に水晶発振回路の電源投入時に励起される電流の大きさと、水晶発振回路の負性抵抗の大きさにより決定されており、(数1)として与えられる。
【0006】
【数1】
Tst=2×L1/(R−R1)×ln(k)
(数1)中のL1,R1は、水晶振動子の等価回路定数で、kは定常状態の振幅と起動時の振幅比、Rは、発振回路部2の負性抵抗値(以下、負性抵抗Rという)を示している。
【0007】
この負牲抵抗Rは、主にトランジスタの動作状態(小信号時)により決定されている。発振回路部2と負荷容量部3においての負性抵抗Rは、(数2)として与えられる。
【0008】
【数2】
R=ΔVG/RON
=ID/(IR23×gm×RON )
(数2)中のIDはドレイン電流で、IR23は図6の抵抗23に流れる電流、gmは増幅率、RONは出力インピーダンスを示している。
【0009】
(数2)からも明白であるが負性抵抗Rは、ID(ドレイン電流)とgm(増幅率)に依存性を有してる。また、発振回路部2より出力される発振振幅を増幅回路部4で増幅する際、増幅回路部4に入力される発振振幅により消費電流、位相ノイズが決定されていた。
【0010】
また、水晶振動子24の発振周波数は、(数3)として与えられ、
【0011】
【数3】
f=1/(2×π×SQR(L1×C1))×SQR(1+C1/(C0+CL))
CL(発振ループ内の容量値)により決定されているため水晶振動子の接続位置についても周波数変化の影響があった。
【0012】
【特許文献1】
特開昭62−30410号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図6に示す水晶発振回路を用いた場合、電源電圧が印加され動作時の発振出力は、起動時間遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量によりに依存するため、立ち上がり時間が低下する現象を有していた。また、起動後の出力振幅レベルにより消費電流増大、位相ノイズ増加を起こす原因をも有しているという問題があった。
【0014】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、起動時に起動時間の遅延を生じさせない発振振幅を出力し、また起動後は安定した低消費電流、低位相ノイズの水晶発振回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る水晶発振回路は、水晶振動子を有する発振回路部と、発振回路部と発振ループを形成する負荷容量部と、発振回路部の発振振幅を増幅して出力する増幅回路部とから成る水晶発振回路において、負荷容量部の容量値を選択変更する変更手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、前記変更手段により、負荷容量部が有する第1の容量値と第2の容量値を、起動時の電源電圧印加後に、第1の容量値を選択した後、第2の容量値に変更する起動回路部を設けたことを特徴とする。
【0017】
さらに、前記起動回路部を、短絡または開放のいずれかを選択するスイッチング素子により構成し、起動時の電源電圧投入後に短絡し、その後、開放すること、または、起動時の電源電圧投入後に開放し、その後、短絡することを特徴とする。
【0018】
また、前記発振回路部を構成するインバータ素子の出力端子側と増幅回路部とを接続して、発振回路部の発振振幅を増幅回路部へ入力し、消費電流、位相ノイズを低減すること、または、前記発振回路部を構成するインバータ素子の入出力端子の各々と水晶振動子の各端子とを接続して、周波数変化の少ない発振振幅を得ること、さらに、前記発振回路部を構成するインバータ素子に代えてバイポーラトランジスタを用いたことを特徴とする。
【0019】
前記構成によれば、電源電圧投入時による起動時において、起動時間の遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量により励振電流の不足を改善する起動回路部を備えた構成により、比較的大きな発振振幅を得ることができ、また、接続点を変更することにより、短時間でも起動でき、消費電力,位相ノイズを低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の実施の形態1における水晶発振回路の構成を示す図である。ここで、前記従来例を示す図6において説明した構成部材に対応し同等の機能を有するものには同一の符号を付してこれを示し、以下の各図においても同様とする。
【0022】
図1において、電源電圧端子11に印加された電源電圧によって定電圧源1より発振回路部2と増幅回路部4に定電圧が印加される。図1の発振回路部2,増幅回路部4では、定電圧源1とインバータ22,42が接続される構成として表し、発振回路部2,増幅回路部4に電源電圧が供給されることを示している。
【0023】
図1の抵抗23は、インバータ22の入出力端子間に帰還接続され、また水晶振動子24の一端と、水晶振動子24の負荷容量となるコンデンサ34の一端、及び増幅回路部4が接続されている。コンデンサ34の他端には、バリキャップ32が直列に接続され、さらに抵抗36が接続され、水晶振動子24の一端から見た負荷容量となっている。
【0024】
そして、水晶振動子24の他端には、インバータ22の出力端子と一端が接続されているコンデンサ35の他端が接続されている。このコンデンサ35の他端には、バリキャップ33が直列に接続され、さらに抵抗37が接続されている。
【0025】
また、起動回路部5として、ある一定期間コンデンサ34とコンデンサ35を短絡させるスイッチ素子を接続する。抵抗36,37は、バリキャップ電圧印加用端子31に接続されている。増幅回路部4におけるインバータ42は出力端子41と接続され水晶発振回路が構成される。
【0026】
以上のように構成される本実施の形態1の水晶発振回路について、図1を参照しながら以下に、その動作を説明する。
【0027】
まず、電源電圧を電源電圧端子11に与えると定電圧源1の定電圧回路12より電圧(VREG)が出力される。この電圧(VREG)に対して、水晶振動子24に加わる過渡的な電圧として電圧(VREG)が加わることになり、この電圧(VREG)により水晶振動子の絶対抵抗で割った励振電流によって、水晶振動子24が励起され振動し始める。従来の水晶発振回路においては、図6に示すように、コンデンサ35とバリキャップ33の容量分割された電圧が加わるため、励振電流が少なく水晶振動子を励起させるのに時間を要していた。
【0028】
図1に示すように、本実施の形態1の水晶発振回路では、電源電圧動作時の起動時間遅延の原因でもある負性抵抗R、負荷容量により決定される衝撃(励振電流)不足を改善する起動回路部5(スイッチ素子)を設け、ある一定期間コンデンサ34,35を短絡する回路構成とすることにより、比較的大きな発振励起を得ることができる。この起動回路部5によって、接続点を変更することにより、短時間で起動することができる。
【0029】
また、図2は本発明の実施の形態2における水晶発振回路を示し、前述の実施の形態1と同様な効果を得ることができるものである。本実施の形態2は図2に示すように、コンデンサ34とバリキャップ32との間に、また、コンデンサ35とバリキャップ33との間に起動回路部5(スイッチ素子)を挿入して、起動時にコンデンサ,バリキャップ間を解放する回路構成とし、起動時には寄生容量を用いて発振を励起し、短時間で起動することができる。
【0030】
さらに、図3は本発明の実施の形態3における水晶発振回路を示し、前述の実施の形態1,2と同様な効果を得ることができるものである。本実施の形態3は図3に示すように、起動回路部5としてコンデンサ34,35と並列に、かつコンデンサ34,35とバリキャップ32,33の各間に直列に設けた構成とする。
【0031】
図4は本発明の実施の形態4における水晶発振回路を示し、前述の実施の形態1と同様の効果と消費電力、位相ノイズを低減することのできるものである。図4に示すように、増幅回路部4のインバータ42への入力を、発振回路部2のインバータ22の入力端子側に比べて出力振幅の大きいインバータ22の出力端子側と接続する回路構成により、起動後の出力振幅レベルを抑えて消費電力、また位相ノイズを低減することができる。
【0032】
図5は本発明の実施の形態5における水晶発振回路を示し、前述の各実施の形態と同様な効果と周波数変化の少ない発振振幅を得ることのできるものである。図5に示すように、図1の実施の形態1の構成に比べて、水晶振動子24の一端がインバータ22の入力端子と、また水晶振動子24の他端がインバータ22の出力端子に接続する回路構成とし、水晶振動子24の接続位置による周波数変化の影響を抑えたものである。
【0033】
以上のように各実施の形態の水晶発振回路の構成により、起動時間の遅延原因でもある負性抵抗R、負荷容量によって決定の励振電流不足を改善し、比較的大きな発振励起を得るため接続点を変更して、短時間で起動でき、さらに消費電力,位相ノイズを低減することができる。
【0034】
なお、前述の各実施の形態において、発振回路部2にインバータ22を用いた例を示し説明したが、バイポーラトランジスタを用いた構成として同様の効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電源投入により水晶振動子に衝撃(励振電流)を与える起動回路部を設けることにより、短時間で起動し比較的大きな発振出力を得ることができ、かつ低消費電力化が図れ、低位相ノイズを実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における水晶発振回路の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態2における水晶発振回路の構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態3における水晶発振回路の構成を示す図
【図4】本発明の実施の形態4における水晶発振回路の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態5における水晶発振回路の構成を示す図
【図6】従来の水晶発振回路の構成を示す図
【符号の説明】
1 定電圧源
2 発振回路部
3 負荷容量部
4 増幅回路部
5 起動回路部
11 電源電圧端子
12 定電圧回路
22,42 インバータ
23,36,37 抵抗
24 水晶振動子
32,33 バリキャップ
34,35 コンデンサ
Claims (7)
- 水晶振動子を有する発振回路部と、前記発振回路部と発振ループを形成する負荷容量部と、前記発振回路部の発振振幅を増幅して出力する増幅回路部とから成る水晶発振回路において、前記負荷容量部の容量値を選択変更する変更手段を設けたことを特徴とする水晶発振回路。
- 前記変更手段により、負荷容量部が有する第1の容量値と第2の容量値を、起動時の電源電圧印加後に、第1の容量値を選択した後、第2の容量値に変更する起動回路部を設けたことを特徴とする請求項1記載の水晶発振回路。
- 前記起動回路部を、短絡または開放のいずれかを選択するスイッチング素子により構成し、起動時の電源電圧投入後に短絡し、その後、開放することを特徴とする請求項2記載の水晶発振回路。
- 前記起動回路部を、短絡または開放のいずれかを選択するスイッチング素子により構成し、起動時の電源電圧投入後に開放し、その後、短絡することを特徴とする請求項2記載の水晶発振回路。
- 前記発振回路部を構成するインバータ素子の出力端子側と増幅回路部とを接続して、前記発振回路部の発振振幅を増幅回路部へ入力し、消費電流、位相ノイズを低減することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の水晶発振回路。
- 前記発振回路部を構成するインバータ素子の入出力端子の各々と水晶振動子の各端子とを接続して、周波数変化の少ない発振振幅を得ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の水晶発振回路。
- 前記発振回路部を構成するインバータ素子に代えてバイポーラトランジスタを用いたことを特徴とする請求項5または6記載の水晶発振回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002266266A JP2004104631A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 水晶発振回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002266266A JP2004104631A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 水晶発振回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004104631A true JP2004104631A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32265123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002266266A Pending JP2004104631A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 水晶発振回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004104631A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007218733A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Seiko Instruments Inc | 電子時計 |
| JP2008098776A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Anasem Inc | パルス発生回路 |
| CN103117705A (zh) * | 2012-11-13 | 2013-05-22 | 长沙景嘉微电子股份有限公司 | 一种稳定快速的晶振起振电路 |
| JP2013150033A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-01 | Seiko Npc Corp | 電圧制御型発振器 |
-
2002
- 2002-09-12 JP JP2002266266A patent/JP2004104631A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007218733A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Seiko Instruments Inc | 電子時計 |
| US7583565B2 (en) | 2006-02-16 | 2009-09-01 | Seiko Instruments, Inc. | Electronic timepiece |
| JP2008098776A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Anasem Inc | パルス発生回路 |
| JP2013150033A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-01 | Seiko Npc Corp | 電圧制御型発振器 |
| CN103117705A (zh) * | 2012-11-13 | 2013-05-22 | 长沙景嘉微电子股份有限公司 | 一种稳定快速的晶振起振电路 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2008312269A (ja) | 発振回路、発振器 | |
| JP3950703B2 (ja) | 温度補償水晶発振器 | |
| JP2003152454A (ja) | 発振回路および発振用集積回路 | |
| JP2004104631A (ja) | 水晶発振回路 | |
| JP4259241B2 (ja) | 発振回路及び半導体集積回路 | |
| KR20010021705A (ko) | 오실레이터를 포함한 집적 회로 | |
| JP2005094147A (ja) | 発振回路 | |
| JP2003032039A (ja) | 圧電発振回路 | |
| JP4296982B2 (ja) | 発振回路 | |
| JP2009290379A (ja) | 発振器 | |
| JP5098979B2 (ja) | 圧電発振器 | |
| JP4677696B2 (ja) | 平衡型発振回路およびそれを用いた電子装置 | |
| US7205856B2 (en) | Piezoelectric oscillator | |
| JP4604825B2 (ja) | 圧電発振器 | |
| JP4145695B2 (ja) | 圧電発振器 | |
| JPH066594Y2 (ja) | オ−バ−ト−ン水晶発振回路 | |
| JP2004304667A (ja) | 圧電発振器 | |
| JP4145696B2 (ja) | 圧電発振器 | |
| JP5533051B2 (ja) | 信号発生部付き発振回路 | |
| JP2004242241A (ja) | 水晶発振回路 | |
| JP2002016437A (ja) | 圧電発振器 | |
| JP2002185253A (ja) | 発振回路 | |
| JP2001339245A (ja) | 圧電発振回路 | |
| JP2000216633A (ja) | 電圧制御型水晶発振器 | |
| JP2003032044A (ja) | 水晶発振回路 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050107 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061206 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070710 |