JP2004105643A - X線診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】適切な方法にて撮影・診断手法をオーダーでき、各種撮影・診断手法に適合した形態にて画像を表示できるユーザーフレンドリーなX線診断装置を提供すること。
【解決手段】累積被曝量、過去画像の有無等を含む過去情報に基づいて、撮影対象である被検体に対して、DE撮影の実施及びTSの実施が可能か否かを判定する。判定結果は、所定の形態にて提示される。操作者は、提示される判定結果を参考にして、当該被検体に対し適切な撮影手法を選択することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】累積被曝量、過去画像の有無等を含む過去情報に基づいて、撮影対象である被検体に対して、DE撮影の実施及びTSの実施が可能か否かを判定する。判定結果は、所定の形態にて提示される。操作者は、提示される判定結果を参考にして、当該被検体に対し適切な撮影手法を選択することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばTemporal Subtraction及びDual Energy撮影に対応可能なX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線診断装置とは、被験者の体内を透過したX線の強弱を濃淡画像として表示する画像装置であり、診断・治療等の目的に応じて種々のものが存在する。この透過したX線像を可視化する手段は、大きく分けて撮影と透視の二つの方法に分けられる。例えば、透視を利用したX線診断装置は、収集したX線画像をテレビジョンのモニタにリアルタイムに動画として表示することができ、即時性に優れている。また、撮影を利用したX線診断装置は、強度のX線照射によりフィルムに写し込まれたX線像を、高い空間分解能と鮮鋭度にて提供することが可能である。
【0003】
近年では、このX線診断装置を利用した種々の撮影・診断手法が確立されている。具体的な例としては、Temporal Subtraction及びDual Energy撮影と呼ばれる技術がある。Temporal Subtraction(以下、「TS」と称する。)とは、患部の経時的な変化を観察するために、時間差をもって撮影された二枚の画像から差分画像を生成するものである。また、Dual Energy撮影(以下、「DE撮影」と称する。)とは、差分によって軟組織や骨のみの差分画像(以下、前者を「軟組織画像」と呼び、後者を「骨画像」と呼ぶ。)を生成するために、異なるX線照射エネルギーの二枚の画像を撮影するものである。
【0004】
しかしながら、従来のX線診断装置では、この様に種々の撮影・診断手法に対応可能となっているにも関わらず、撮影・診断手法の適切なオーダー方法や、各種撮影・診断手法に適合した画像表示方法等は確立されていない。特に、どの患者にどの撮影手法等を選択すべきかという選択基準を明確にしたオーダー方法の確立は、Evidence Based Medicineの観点からも非常に重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、適切な方法にて撮影・診断手法をオーダーでき、各種撮影・診断手法に適合した形態にて画像を表示できるユーザーフレンドリーなX線診断装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、次のような手段を講じている。
【0007】
請求項1に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行可能なX線診断装置において、前記被検体に関する累積被曝量及び前記第3の画像の有無を含む過去情報に基づいて、前記第1の撮影形態の実施及び第2の撮影形態の実施が可能か否かを判定し、判定結果を得る判定手段と、前記判定結果を提示する提示手段とを具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行するX線診断装置において、第1の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の時相に関する第1の差分画像と、第2の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第2の時相に関する第1の差分画像と、を位置合わせする位置合わせ手段と、前記第1の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の画像を前記第3の画像とし、前記第2の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の画像を前記第4の画像として前記第2の差分画像を生成する画像生成手段とを具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0009】
請求項5に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記差分画像と前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくとも一方とを、同時又は階層的に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0010】
請求項7に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から前記被検体に関する骨画像と軟組織画像とを生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記第1の画像、前記第2の画像、前記骨画像、前記軟組織画像のうち、少なくとも二つを交互に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0011】
請求項8に記載の発明は、過去に撮影された第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記差分画像と前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくとも一方とを、同時又は階層的に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0012】
請求項9に記載の発明は、過去に撮影された第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記第1の画像、前記第2の画像、前記差分画像のうち少なくとも二つを交互に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0013】
請求項10に記載の発明は、それぞれが異なる過去の時相において撮影された複数の第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から複数の差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記複数の差分画像を時系列的に配列し動画表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0014】
請求項11に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行するX線診断装置において、所定の画像と前記第1の差分画像及び前記第2の差分画像とを対応付ける対応付け手段と、前記所定の画像上に関心領域を設定する手段と、前記第1の差分画像及び前記第2の差分画像において、前記関心領域に対応する対応領域を抽出する抽出手段と、前記関心領域と前記各対応領域とを同時に表示する表示手段とを具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0015】
このような構成によれば、適切な方法にて撮影・診断手法をオーダーでき、各種撮影・診断手法に適合した形態にて画像を表示できるユーザーフレンドリーなX線診断装置を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0017】
図1は、本実施形態に係るCアーム構造のX線診断装置10の構成を示した図である。
【0018】
図1に示すように、X線診断装置10は、装置本体11、Cアーム12、X線発生部13、X線検出部14、架台30、天板31を具備している。
【0019】
Cアーム12の一端にはX線発生部13、他端にはX線検出部14が設けられており、双方を対向配置させて固定保持する構造になっている。Cアーム12の背面または側面にはレール(図示せず)が設けられており、固定アーム(図示せず)に設けられた接続部(図示せず)で挟み込むことにより当該Cアーム12はスライド可能になっている。
【0020】
X線発生部13は、Cアーム12の一端に設けられており、被検体に対しX線を曝射するX線管球と、当該X線管球から曝射されたX線をコリメートするX線絞り装置を有している。X線管球は、X線を発生する真空管であり、図示していない高電圧発生装置で発生された高電圧により電子を加速させ、ターゲットに衝突させることでX線を発生させる。
【0021】
X線検出部14は、Cアーム12の他端に設けられており、例えばI.I.(イメージ・インテンシファイア)と光学系とによって構成されている。X線検出部14は、I.I.によって被検者を透過したX線情報を光学情報に変換し、CCD等によって光学情報を撮像する。なお、I.I.以外の検出装置としては、X線平面検出器が挙げられる。このX線検出器は、被検体を透過したX線を光電膜に当てることで電子及び正孔を生成し、これをキャパシタによって蓄積し、半導体スイッチにより電気信号として読み出すことでX線信号を検出するものである。本X線診断装置においては、いずれの検出器を使用する構成であってもよい。
【0022】
架台30は、被検体と搭載するための天板31と、天板31を支えるスタンド32とからなる。天板31は鉛直方向及び水平方向に移動可能となっており、これにより被検体は適当な撮影位置に配置される。スタンド32は、Cアーム12を被検体Pの体軸(Z軸)方向に関して平行移動させる機構、当該移動のための駆動源、Cアーム12の位置を検出するためのロータリーエンコーダ等の位置センサを装備している。
【0023】
装置本体11は、架台制御部111、X線制御I/F113、検出器I/F115、演算部117、メモリ119、ユーザーI/F121、操作卓123、画像表示制御部125、表示部127、ネットワークI/F129を有している。
【0024】
架台制御部111は、患部を撮影野に収めるために、演算部117の制御に基づいて天板31の移動制御を行う。
【0025】
X線制御I/F113は、演算部117の制御に基づいて、X線管に印加するX線電圧、フィラメント電流をX線発生部13に供給する。
【0026】
検出器I/F115は、X線検出部14からの画像信号を増幅し、A/D変換等の所定の処理を施した後メモリ119に送信する。
【0027】
演算部117は、Cアーム12のポジショニングに関する制御、X線透視/撮影画像データの収集に関する制御、及び収集した画像データの画像処理に関する制御を行う中央処理装置である。また、演算部117は、異なるX線照射エネルギーによって撮影された二枚のX線診断画像を使用して差分処理を行い、軟組織のみのX線診断画像(以下、「軟組織画像」)、骨のみのX線診断画像(以下、「骨画像」)を生成する。さらに、演算部117は、時間差をもって撮影された二枚のX線診断画像を使用して差分処理(TS処理)を行い、差分画像を生成する。以下、TS処理によって得られる当該差分画像を以下「TS画像」と称する。また、差分処理が施されていないX線診断画像を、「通常画像」と称する。
【0028】
また、演算部117は、メモリ119に格納された過去情報、又はネットワークI/F129を介してネットワークシステムより取得された過去情報と現在情報とに基づいて、撮影対象である被検体に対してDE撮影が可能か否か、TSが可能か否かを判定する。判定結果は、画像表示制御部125の制御により、表示部127に所定の形態によって表示される。なお、過去情報とは、病歴、患部情報、過去に撮影されたX線診断画像、累積被曝量、体格情報(過去の当該患者の身長、体重、体厚、年齢及びこれらの変化等)、患者情報(年齢、性別、妊娠の有無等)のうち、少なくとも一つを含む情報である。また、現在情報とは、現在の体格情報、患者情報、患部、病種等のうち少なくとも過去に撮影されたX線診断画像、累積被曝量を含む情報である。
【0029】
さらに、演算部117は、所定の患者について、過去のDE撮影によって得られた画像から生成される骨画像と、現在のDE撮影によって得られた画像から生成される骨画像とから、適切にTS処理を行うための画像位置合わせを行う。
【0030】
メモリ119は、現在撮影されたX線診断画像、過去に撮影されたX線診断画像、各患者の過去情報等を格納する。
【0031】
操作卓123は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備えた入力装置である。操作卓123から入力された指示は、ユーザーI/F121を介して演算部117に送信される。
【0032】
画像表示制御部125は、撮影されたX線診断画像、生成されたDE画像、TS画像等を、所定の形態にて表示する。
【0033】
表示部127は、CRT等の表示装置であり、画像表示制御部125の制御に基づいてX線診断画像を表示する。
【0034】
ネットワークI/F129は、病院内LAN等のネットワークを介して、例えば患者情報電子化管理システム(HIS、RIS等)等と過去情報等の送受信を行う。
【0035】
次に、本X線診断装置10によるX線診断画像の撮影から表示までの一連の動作について、図2を参照しながら説明する。
【0036】
図2は、X線診断画像の撮影から表示までの動作において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。同図において、まず、患者ID、患部情報(撮影部位)等を含む現在情報を入力する(ステップS1)。なお、体重は、例えば患者の立ち位置に設置された体重計によって自動的に入力される構成であってもよい。
【0037】
次に、患者IDに基づいて、ネットワーク上のデータベース、又はメモリ119に格納されている当該患者に関する過去情報を検索し、当該過去情報に基づいてDE撮影、TSが可能か否かを判定する(ステップS2)。以下、このステップS2の判定の詳細について、図3を参照しながら説明する。なお、以下で使用する「通常撮影」とは、DE撮影を目的としない従来の手法による撮影を意味する。
【0038】
図3は、図2に示したステップS2の判定において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。同図に示すように、まずネットワーク上のデータベース等を検索し(ステップS21)、当該患者に関する過去情報が存在するか否かを判別する(ステップS22)。
【0039】
ステップS22において過去画像が存在すると判別された場合には、ステップS33に進み、過去情報に基づいて、累積被曝量が所定の閾値以上か否かが判別される(ステップS23)。ステップS23において所定期間の被曝線量が所定の閾値以上と判別された場合には、当該被検体に対してDE撮影は適切でないとし、TS、通常撮影が実行可能であると判定する(ステップS25)。また、ステップS23において所定期間の被曝線量が所定の閾値未満と判別された場合には、当該被検体に対してDE撮影可能であるとし、TS、DE撮影、通常撮影が実施可能であると判定する(ステップS26)。
【0040】
一方、ステップS22において過去画像が存在しないと判別された場合には、ステップS24に進み、過去情報に基づいて、累積被曝量が所定の閾値以上か否かが判別される(ステップS24)。ステップS24において所定期間の被曝線量が所定の閾値以上と判別された場合には、当該被検体に対してTSは不可能かつDE撮影は適切でないとし、通常撮影のみが実行可能であると判定する(ステップS27)。また、ステップS24において所定期間の被曝線量が所定の閾値未満と判別された場合には、当該被検体に対してTSは不可能、かつDE撮影、通常撮影は可能であると判定する(ステップS28)。
【0041】
図2の説明に戻る。ステップS2における判定結果は、表示部127に所定の形態にて表示される(ステップS3)。
【0042】
図4、図5は、ステップS2における判定結果の表示形態例を示した図である。図4では、TS、DE撮影の実施が適切か否かの判定結果を、その日診断される被検体(患者)毎に○×で提示する例を示している。また、図5では、当該判定結果を撮影日時等を含む過去情報とともに患者毎に提示する例を示している。
【0043】
続いて、操作者が提示された判定結果に基づいて撮影手法を選択することで、X線画像の撮影が実行され(ステップS4)、得られた画像に基づいてDE画像又はTS画像が生成される(ステップS5)。以下の説明においては、DE撮影、TSが可能と提示され、双方を実行するものとする(図3ステップS26に相当)。
【0044】
図6は、ステップS5におけるDE画像の生成処理を説明するための概念図である。同図に示すように、第1のエネルギーによって照射されたX線に基づいて得られた第1の通常画像と、第2のエネルギーによって照射されたX線に基づいて得られた第2の通常画像とを利用して差分処理を行い、骨画像と軟組織画像とを生成する。なお、被検体の体厚が厚い場合には、DE撮影を実行しないことが好ましい。また、DE撮影では、連続して第1及び第2のエネルギーにて撮影されるから、第1の通常画像と第2の通常画像との位置合わせを必要としない。
【0045】
また、図7は、ステップS5におけるTS画像を生成するためのTS処理を説明するための概念図である。同図に示すように、過去の通常画像と現在の通常画像とを位置合わせして差分処理を行い、組織等の経時的な変化を表すTS画像を生成する。なお、過去情報及び現在情報から患者の体格変化が大きいと判定された場合には、TS情報は行わないことが好ましい。
【0046】
なお、本X線診断装置10は、過去のDE撮影にて得られた骨画像と現在のDE撮影にて得られた骨画像とを利用して、より正確なTS処理における位置合わせ(図7参照)を可能とする位置合わせ機能を有している。すなわち、TS処理においては、過去に撮影された画像と現在撮影された画像とを位置合わせし差分することで、組織等の経時的変化を表すTS画像を生成する。従って、TS処理においては、過去画像と現在画像との正確な位置合わせが重要である。本X線診断装置10では、輪郭が明確である過去と現在との骨画像を利用して、TS処理における位置合わせを正確に行なう。以下、この位置合わせ機能について説明する。
【0047】
図8は、本X線診断装置10が有する位置合わせ機能を説明するための概念図である。図8において、過去にDE撮影によって得られた通常画像から、過去の骨画像を生成し、また、現在にDE撮影によって得られた通常画像から、現在の骨画像を生成する。この過去の骨画像と現在の骨画像とを位置合わせし、双方の間のずれ情報を取得する。得られたずれ情報に基づいて過去の通常画像と現在の通常画像との位置合わせ、差分処理を実行してTS画像を取得する。
【0048】
図2に戻り、生成されたDE画像(軟組織画像、骨画像)、TS画像は、所定の形態にて表示される。以下、種々の表示形態例について、図9〜図15を参照しながら説明する。なお、各表示に関する制御は、画像表示制御部125により行われる。
【0049】
図9は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像をそれぞれ単独で表示する形態を示した図である。各画像間の切換は、所定の操作により実行される。
【0050】
図10(a)、(b)は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像を並べて表示する形態を示した図である。また、図11は、DE撮影を実行した場合の第1のエネルギーにより撮影された第1の通常画像、第1のエネルギーにより撮影された第2の通常画像、骨画像、軟組織画像を並べて表示する形態を示した図である。この様に、対比する画像を同時に表示することにより、医師の観察作業の負担を軽減させることができ、また、診断に有効な情報を観察しやすい形態にて一度に多く提供することができる。
【0051】
図12は、TS処理によって得られた過去画像、現在画像、TS画像(又は、DE撮影によって得られた軟組織画像、骨画像、第1の通常画像、第2の通常画像)をレイヤー表示する形態を示した図である。なお、ここで言うレイヤー表示とは、複数の画像を階層的に表示するものである。例えば、図12(a)において、左側に各画像のサムネイル画像が並べて表示されており、その横に現在画像がフル表示されている。この状態で過去画像の観察を望む場合には、過去画像のサムネイル画像にカーソルを合わせてクリック等することで、図12(b)に示すようにフル表示される。また、同様の操作により、フル表示された過去画像をTS画像、又は現在画像に切り替えることができる。
【0052】
なお、レイヤー表示における画像間の切換は、サムネイルを利用した形態に限定する趣旨ではない。例えば、サムネイル画像の他に、「現在画像」、「TS画像」といった文字アイコン、又は、「11月6日撮影:過去画像」といった文字アイコンを使用する形態であってもよい。また、画像に「現在」、「過去」といったタグを付け、選択されたタグに対応する画像が表示される形態であってもよい。さらに、アイコン等を特に使用せず、所定の操作により所定の順番で画像が切り替わる形態であってもよい。
【0053】
図13は、DE撮影、TS処理の双方を実行した場合において、通常画像上において選択されたROI(関心領域)に並べて、当該ROI関するDE画像、TS画像を表示する形態を示している。この形態においては、まず、通常画像、DE画像、TS画像の間の対応付けが行われ、次いでDE画像、TS画像において、通常画像上のROIに対応する領域が抽出される。なお、各画像間の対応付けは、検出部15の検出面のアドレス情報や、画像処理等の手法によって実現することができる。
【0054】
この形態によれば、軟組織のみの画像、経時的変化を表す画像、患部の骨、軟組織を含む通常画像を同時に観察することができる。
【0055】
図14は、現在画像と過去の複数の時期に取得された過去画像とから作成される、複数の経時的変化を表すTS画像を利用して動画的に表示する形態を示している。例えば、所定の患者について、五ヶ月前から現在まで一ヶ月毎に撮影された通常画像がある場合、経時的な複数のTS画像を生成することができる(図14の例では、「四ヶ月前−五ヶ月前」、「三ヶ月前−五ヶ月前」、「二ヶ月前−五ヶ月前」、「一ヶ月前−五ヶ月前」、「現在−五ヶ月前」の5枚のTS画像を生成している。)。この複数のTS画像を時系列的に並べ順次表示すれば、例えば疾患の経時的変遷を観察することができる。
【0056】
また、図15は、対比すべき画像を交互に動画表示する形態を示している。例えば、DE撮影を行った場合であれば、骨画像と軟組織画像とを交互に動画的に表示する。また、過去と現在との通常画像を対比する場合には、過去通常画像と現在通常画像とを交互に動画的に表示する。この様な表示形態であればわざわざ切換操作をする必要がないので、観察者の操作負担を軽減させることができる。また、対比しやすい形態によって診断画像を提供することができる。
【0057】
以上述べた構成によれば、少なくとも累積被曝量、過去画像を含む過去情報に基づいて、DE撮影の実施、及びTSの実施が可能か否かを判定する。判定結果は、実施可能な撮影手法を提示する等所定の形態にて表示される。従って、操作者は、提示される判定結果を参考にして、当該被検体に対し適切な撮影手法をオーダーすることができる。特に、本実施形態に係るX線診断装置では、累積被曝量等を判定の基準とするオーダー方法を採用しているので、Evidence Based Medicineの観点からも有効であると言える。
【0058】
また、本実施形態に係るX線診断装置によれば、過去のDE撮影にて得られた骨画像と現在のDE撮影にて得られた骨画像とを利用して、より正確なTS処理における位置合わせをすることができる。これにより、診断情報としてより正確なTS画像を提供することができ、診断の品質を向上させることができる。
【0059】
また、本実施形態に係るX線診断装置によれば、撮影手法や観察目的に応じた形態にて診断画像を表示することができる。従って、診断に有効な画像情報を観察しやすい形態にて提供することができる。
【0060】
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、上記実施形態において、実施可能な撮影手法の提示は、表示部127への表示に限定する必要はなく、例えば音声等によって提示する構成であってもよい。また、本実施形態では、Cアーム構造の撮影系を有するX線診断装置を例に説明したが、これに限定する趣旨ではなく、その他の構成を持つX線診断装置、例えば被検体が立ったままの姿勢で撮影を行う胸部用X線診断装置等にも適用することができる。
【0061】
さらに、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0062】
【発明の効果】
以上本発明によれば、適切な方法にて撮影・診断手法をオーダーでき、各種撮影・診断手法に適合した形態にて画像を表示できるユーザーフレンドリーなX線診断装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係るCアーム構造のX線診断装置10の構成を示した図である。
【図2】図2は、X線診断画像の撮影から表示までの動作において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。
【図3】図3は、図2に示したステップS2の判定において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。
【図4】図4は、ステップS2における判定結果の表示形態例を示した図である。
【図5】図5は、ステップS2における判定結果の表示形態例を示した図である。
【図6】図6は、ステップS5におけるDE画像の生成処理を説明するための概念図である。
【図7】図7は、ステップS5におけるTS画像を生成するためのTS処理を説明するための概念図である。
【図8】図8は、本X線診断装置10が有する位置合わせ機能を説明するための概念図である。
【図9】図9は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像をそれぞれ単独で表示する形態を示した図である。
【図10】図10(a)、(b)は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像を並べて表示する形態を示した図である。
【図11】図11は、DE撮影を実行した場合の第1のエネルギーにより撮影された第1の通常画像、第1のエネルギーにより撮影された第2の通常画像、骨画像、軟組織画像を並べて表示する形態を示した図である。
【図12】図12は、TS処理によって得られた過去画像、現在画像、TS画像(又は、DE撮影によって得られた軟組織画像、骨画像、第1の通常画像、第2の通常画像)をレイヤー表示する形態を示した図である。
【図13】図13は、DE撮影、TS処理の双方を実行した場合において、通常画像上において選択されたROI(関心領域)に並べて、当該ROI関するDE画像、TS画像を表示する形態を示している。
【図14】図14は、現在画像と過去の複数の時期に取得された過去画像とから作成される、複数の経時的変化を表すTS画像を利用して動画的に表示する形態を示している。
【図15】図15は、対比すべき画像を交互に動画表示する形態を示している。
【符号の説明】
10…X線診断装置
11…装置本体
12…Cアーム
13…X線発生部
14…X線検出部
30…架台
31…天板
32…スタンド
111…架台制御部
117…演算部
119…メモリ
123…操作卓
125…画像表示制御部
127…表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばTemporal Subtraction及びDual Energy撮影に対応可能なX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線診断装置とは、被験者の体内を透過したX線の強弱を濃淡画像として表示する画像装置であり、診断・治療等の目的に応じて種々のものが存在する。この透過したX線像を可視化する手段は、大きく分けて撮影と透視の二つの方法に分けられる。例えば、透視を利用したX線診断装置は、収集したX線画像をテレビジョンのモニタにリアルタイムに動画として表示することができ、即時性に優れている。また、撮影を利用したX線診断装置は、強度のX線照射によりフィルムに写し込まれたX線像を、高い空間分解能と鮮鋭度にて提供することが可能である。
【0003】
近年では、このX線診断装置を利用した種々の撮影・診断手法が確立されている。具体的な例としては、Temporal Subtraction及びDual Energy撮影と呼ばれる技術がある。Temporal Subtraction(以下、「TS」と称する。)とは、患部の経時的な変化を観察するために、時間差をもって撮影された二枚の画像から差分画像を生成するものである。また、Dual Energy撮影(以下、「DE撮影」と称する。)とは、差分によって軟組織や骨のみの差分画像(以下、前者を「軟組織画像」と呼び、後者を「骨画像」と呼ぶ。)を生成するために、異なるX線照射エネルギーの二枚の画像を撮影するものである。
【0004】
しかしながら、従来のX線診断装置では、この様に種々の撮影・診断手法に対応可能となっているにも関わらず、撮影・診断手法の適切なオーダー方法や、各種撮影・診断手法に適合した画像表示方法等は確立されていない。特に、どの患者にどの撮影手法等を選択すべきかという選択基準を明確にしたオーダー方法の確立は、Evidence Based Medicineの観点からも非常に重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、適切な方法にて撮影・診断手法をオーダーでき、各種撮影・診断手法に適合した形態にて画像を表示できるユーザーフレンドリーなX線診断装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、次のような手段を講じている。
【0007】
請求項1に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行可能なX線診断装置において、前記被検体に関する累積被曝量及び前記第3の画像の有無を含む過去情報に基づいて、前記第1の撮影形態の実施及び第2の撮影形態の実施が可能か否かを判定し、判定結果を得る判定手段と、前記判定結果を提示する提示手段とを具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行するX線診断装置において、第1の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の時相に関する第1の差分画像と、第2の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第2の時相に関する第1の差分画像と、を位置合わせする位置合わせ手段と、前記第1の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の画像を前記第3の画像とし、前記第2の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の画像を前記第4の画像として前記第2の差分画像を生成する画像生成手段とを具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0009】
請求項5に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記差分画像と前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくとも一方とを、同時又は階層的に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0010】
請求項7に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から前記被検体に関する骨画像と軟組織画像とを生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記第1の画像、前記第2の画像、前記骨画像、前記軟組織画像のうち、少なくとも二つを交互に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0011】
請求項8に記載の発明は、過去に撮影された第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記差分画像と前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくとも一方とを、同時又は階層的に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0012】
請求項9に記載の発明は、過去に撮影された第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記第1の画像、前記第2の画像、前記差分画像のうち少なくとも二つを交互に表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0013】
請求項10に記載の発明は、それぞれが異なる過去の時相において撮影された複数の第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から複数の差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、前記複数の差分画像を時系列的に配列し動画表示する表示手段を具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0014】
請求項11に記載の発明は、被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行するX線診断装置において、所定の画像と前記第1の差分画像及び前記第2の差分画像とを対応付ける対応付け手段と、前記所定の画像上に関心領域を設定する手段と、前記第1の差分画像及び前記第2の差分画像において、前記関心領域に対応する対応領域を抽出する抽出手段と、前記関心領域と前記各対応領域とを同時に表示する表示手段とを具備することを特徴とするX線診断装置である。
【0015】
このような構成によれば、適切な方法にて撮影・診断手法をオーダーでき、各種撮影・診断手法に適合した形態にて画像を表示できるユーザーフレンドリーなX線診断装置を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0017】
図1は、本実施形態に係るCアーム構造のX線診断装置10の構成を示した図である。
【0018】
図1に示すように、X線診断装置10は、装置本体11、Cアーム12、X線発生部13、X線検出部14、架台30、天板31を具備している。
【0019】
Cアーム12の一端にはX線発生部13、他端にはX線検出部14が設けられており、双方を対向配置させて固定保持する構造になっている。Cアーム12の背面または側面にはレール(図示せず)が設けられており、固定アーム(図示せず)に設けられた接続部(図示せず)で挟み込むことにより当該Cアーム12はスライド可能になっている。
【0020】
X線発生部13は、Cアーム12の一端に設けられており、被検体に対しX線を曝射するX線管球と、当該X線管球から曝射されたX線をコリメートするX線絞り装置を有している。X線管球は、X線を発生する真空管であり、図示していない高電圧発生装置で発生された高電圧により電子を加速させ、ターゲットに衝突させることでX線を発生させる。
【0021】
X線検出部14は、Cアーム12の他端に設けられており、例えばI.I.(イメージ・インテンシファイア)と光学系とによって構成されている。X線検出部14は、I.I.によって被検者を透過したX線情報を光学情報に変換し、CCD等によって光学情報を撮像する。なお、I.I.以外の検出装置としては、X線平面検出器が挙げられる。このX線検出器は、被検体を透過したX線を光電膜に当てることで電子及び正孔を生成し、これをキャパシタによって蓄積し、半導体スイッチにより電気信号として読み出すことでX線信号を検出するものである。本X線診断装置においては、いずれの検出器を使用する構成であってもよい。
【0022】
架台30は、被検体と搭載するための天板31と、天板31を支えるスタンド32とからなる。天板31は鉛直方向及び水平方向に移動可能となっており、これにより被検体は適当な撮影位置に配置される。スタンド32は、Cアーム12を被検体Pの体軸(Z軸)方向に関して平行移動させる機構、当該移動のための駆動源、Cアーム12の位置を検出するためのロータリーエンコーダ等の位置センサを装備している。
【0023】
装置本体11は、架台制御部111、X線制御I/F113、検出器I/F115、演算部117、メモリ119、ユーザーI/F121、操作卓123、画像表示制御部125、表示部127、ネットワークI/F129を有している。
【0024】
架台制御部111は、患部を撮影野に収めるために、演算部117の制御に基づいて天板31の移動制御を行う。
【0025】
X線制御I/F113は、演算部117の制御に基づいて、X線管に印加するX線電圧、フィラメント電流をX線発生部13に供給する。
【0026】
検出器I/F115は、X線検出部14からの画像信号を増幅し、A/D変換等の所定の処理を施した後メモリ119に送信する。
【0027】
演算部117は、Cアーム12のポジショニングに関する制御、X線透視/撮影画像データの収集に関する制御、及び収集した画像データの画像処理に関する制御を行う中央処理装置である。また、演算部117は、異なるX線照射エネルギーによって撮影された二枚のX線診断画像を使用して差分処理を行い、軟組織のみのX線診断画像(以下、「軟組織画像」)、骨のみのX線診断画像(以下、「骨画像」)を生成する。さらに、演算部117は、時間差をもって撮影された二枚のX線診断画像を使用して差分処理(TS処理)を行い、差分画像を生成する。以下、TS処理によって得られる当該差分画像を以下「TS画像」と称する。また、差分処理が施されていないX線診断画像を、「通常画像」と称する。
【0028】
また、演算部117は、メモリ119に格納された過去情報、又はネットワークI/F129を介してネットワークシステムより取得された過去情報と現在情報とに基づいて、撮影対象である被検体に対してDE撮影が可能か否か、TSが可能か否かを判定する。判定結果は、画像表示制御部125の制御により、表示部127に所定の形態によって表示される。なお、過去情報とは、病歴、患部情報、過去に撮影されたX線診断画像、累積被曝量、体格情報(過去の当該患者の身長、体重、体厚、年齢及びこれらの変化等)、患者情報(年齢、性別、妊娠の有無等)のうち、少なくとも一つを含む情報である。また、現在情報とは、現在の体格情報、患者情報、患部、病種等のうち少なくとも過去に撮影されたX線診断画像、累積被曝量を含む情報である。
【0029】
さらに、演算部117は、所定の患者について、過去のDE撮影によって得られた画像から生成される骨画像と、現在のDE撮影によって得られた画像から生成される骨画像とから、適切にTS処理を行うための画像位置合わせを行う。
【0030】
メモリ119は、現在撮影されたX線診断画像、過去に撮影されたX線診断画像、各患者の過去情報等を格納する。
【0031】
操作卓123は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備えた入力装置である。操作卓123から入力された指示は、ユーザーI/F121を介して演算部117に送信される。
【0032】
画像表示制御部125は、撮影されたX線診断画像、生成されたDE画像、TS画像等を、所定の形態にて表示する。
【0033】
表示部127は、CRT等の表示装置であり、画像表示制御部125の制御に基づいてX線診断画像を表示する。
【0034】
ネットワークI/F129は、病院内LAN等のネットワークを介して、例えば患者情報電子化管理システム(HIS、RIS等)等と過去情報等の送受信を行う。
【0035】
次に、本X線診断装置10によるX線診断画像の撮影から表示までの一連の動作について、図2を参照しながら説明する。
【0036】
図2は、X線診断画像の撮影から表示までの動作において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。同図において、まず、患者ID、患部情報(撮影部位)等を含む現在情報を入力する(ステップS1)。なお、体重は、例えば患者の立ち位置に設置された体重計によって自動的に入力される構成であってもよい。
【0037】
次に、患者IDに基づいて、ネットワーク上のデータベース、又はメモリ119に格納されている当該患者に関する過去情報を検索し、当該過去情報に基づいてDE撮影、TSが可能か否かを判定する(ステップS2)。以下、このステップS2の判定の詳細について、図3を参照しながら説明する。なお、以下で使用する「通常撮影」とは、DE撮影を目的としない従来の手法による撮影を意味する。
【0038】
図3は、図2に示したステップS2の判定において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。同図に示すように、まずネットワーク上のデータベース等を検索し(ステップS21)、当該患者に関する過去情報が存在するか否かを判別する(ステップS22)。
【0039】
ステップS22において過去画像が存在すると判別された場合には、ステップS33に進み、過去情報に基づいて、累積被曝量が所定の閾値以上か否かが判別される(ステップS23)。ステップS23において所定期間の被曝線量が所定の閾値以上と判別された場合には、当該被検体に対してDE撮影は適切でないとし、TS、通常撮影が実行可能であると判定する(ステップS25)。また、ステップS23において所定期間の被曝線量が所定の閾値未満と判別された場合には、当該被検体に対してDE撮影可能であるとし、TS、DE撮影、通常撮影が実施可能であると判定する(ステップS26)。
【0040】
一方、ステップS22において過去画像が存在しないと判別された場合には、ステップS24に進み、過去情報に基づいて、累積被曝量が所定の閾値以上か否かが判別される(ステップS24)。ステップS24において所定期間の被曝線量が所定の閾値以上と判別された場合には、当該被検体に対してTSは不可能かつDE撮影は適切でないとし、通常撮影のみが実行可能であると判定する(ステップS27)。また、ステップS24において所定期間の被曝線量が所定の閾値未満と判別された場合には、当該被検体に対してTSは不可能、かつDE撮影、通常撮影は可能であると判定する(ステップS28)。
【0041】
図2の説明に戻る。ステップS2における判定結果は、表示部127に所定の形態にて表示される(ステップS3)。
【0042】
図4、図5は、ステップS2における判定結果の表示形態例を示した図である。図4では、TS、DE撮影の実施が適切か否かの判定結果を、その日診断される被検体(患者)毎に○×で提示する例を示している。また、図5では、当該判定結果を撮影日時等を含む過去情報とともに患者毎に提示する例を示している。
【0043】
続いて、操作者が提示された判定結果に基づいて撮影手法を選択することで、X線画像の撮影が実行され(ステップS4)、得られた画像に基づいてDE画像又はTS画像が生成される(ステップS5)。以下の説明においては、DE撮影、TSが可能と提示され、双方を実行するものとする(図3ステップS26に相当)。
【0044】
図6は、ステップS5におけるDE画像の生成処理を説明するための概念図である。同図に示すように、第1のエネルギーによって照射されたX線に基づいて得られた第1の通常画像と、第2のエネルギーによって照射されたX線に基づいて得られた第2の通常画像とを利用して差分処理を行い、骨画像と軟組織画像とを生成する。なお、被検体の体厚が厚い場合には、DE撮影を実行しないことが好ましい。また、DE撮影では、連続して第1及び第2のエネルギーにて撮影されるから、第1の通常画像と第2の通常画像との位置合わせを必要としない。
【0045】
また、図7は、ステップS5におけるTS画像を生成するためのTS処理を説明するための概念図である。同図に示すように、過去の通常画像と現在の通常画像とを位置合わせして差分処理を行い、組織等の経時的な変化を表すTS画像を生成する。なお、過去情報及び現在情報から患者の体格変化が大きいと判定された場合には、TS情報は行わないことが好ましい。
【0046】
なお、本X線診断装置10は、過去のDE撮影にて得られた骨画像と現在のDE撮影にて得られた骨画像とを利用して、より正確なTS処理における位置合わせ(図7参照)を可能とする位置合わせ機能を有している。すなわち、TS処理においては、過去に撮影された画像と現在撮影された画像とを位置合わせし差分することで、組織等の経時的変化を表すTS画像を生成する。従って、TS処理においては、過去画像と現在画像との正確な位置合わせが重要である。本X線診断装置10では、輪郭が明確である過去と現在との骨画像を利用して、TS処理における位置合わせを正確に行なう。以下、この位置合わせ機能について説明する。
【0047】
図8は、本X線診断装置10が有する位置合わせ機能を説明するための概念図である。図8において、過去にDE撮影によって得られた通常画像から、過去の骨画像を生成し、また、現在にDE撮影によって得られた通常画像から、現在の骨画像を生成する。この過去の骨画像と現在の骨画像とを位置合わせし、双方の間のずれ情報を取得する。得られたずれ情報に基づいて過去の通常画像と現在の通常画像との位置合わせ、差分処理を実行してTS画像を取得する。
【0048】
図2に戻り、生成されたDE画像(軟組織画像、骨画像)、TS画像は、所定の形態にて表示される。以下、種々の表示形態例について、図9〜図15を参照しながら説明する。なお、各表示に関する制御は、画像表示制御部125により行われる。
【0049】
図9は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像をそれぞれ単独で表示する形態を示した図である。各画像間の切換は、所定の操作により実行される。
【0050】
図10(a)、(b)は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像を並べて表示する形態を示した図である。また、図11は、DE撮影を実行した場合の第1のエネルギーにより撮影された第1の通常画像、第1のエネルギーにより撮影された第2の通常画像、骨画像、軟組織画像を並べて表示する形態を示した図である。この様に、対比する画像を同時に表示することにより、医師の観察作業の負担を軽減させることができ、また、診断に有効な情報を観察しやすい形態にて一度に多く提供することができる。
【0051】
図12は、TS処理によって得られた過去画像、現在画像、TS画像(又は、DE撮影によって得られた軟組織画像、骨画像、第1の通常画像、第2の通常画像)をレイヤー表示する形態を示した図である。なお、ここで言うレイヤー表示とは、複数の画像を階層的に表示するものである。例えば、図12(a)において、左側に各画像のサムネイル画像が並べて表示されており、その横に現在画像がフル表示されている。この状態で過去画像の観察を望む場合には、過去画像のサムネイル画像にカーソルを合わせてクリック等することで、図12(b)に示すようにフル表示される。また、同様の操作により、フル表示された過去画像をTS画像、又は現在画像に切り替えることができる。
【0052】
なお、レイヤー表示における画像間の切換は、サムネイルを利用した形態に限定する趣旨ではない。例えば、サムネイル画像の他に、「現在画像」、「TS画像」といった文字アイコン、又は、「11月6日撮影:過去画像」といった文字アイコンを使用する形態であってもよい。また、画像に「現在」、「過去」といったタグを付け、選択されたタグに対応する画像が表示される形態であってもよい。さらに、アイコン等を特に使用せず、所定の操作により所定の順番で画像が切り替わる形態であってもよい。
【0053】
図13は、DE撮影、TS処理の双方を実行した場合において、通常画像上において選択されたROI(関心領域)に並べて、当該ROI関するDE画像、TS画像を表示する形態を示している。この形態においては、まず、通常画像、DE画像、TS画像の間の対応付けが行われ、次いでDE画像、TS画像において、通常画像上のROIに対応する領域が抽出される。なお、各画像間の対応付けは、検出部15の検出面のアドレス情報や、画像処理等の手法によって実現することができる。
【0054】
この形態によれば、軟組織のみの画像、経時的変化を表す画像、患部の骨、軟組織を含む通常画像を同時に観察することができる。
【0055】
図14は、現在画像と過去の複数の時期に取得された過去画像とから作成される、複数の経時的変化を表すTS画像を利用して動画的に表示する形態を示している。例えば、所定の患者について、五ヶ月前から現在まで一ヶ月毎に撮影された通常画像がある場合、経時的な複数のTS画像を生成することができる(図14の例では、「四ヶ月前−五ヶ月前」、「三ヶ月前−五ヶ月前」、「二ヶ月前−五ヶ月前」、「一ヶ月前−五ヶ月前」、「現在−五ヶ月前」の5枚のTS画像を生成している。)。この複数のTS画像を時系列的に並べ順次表示すれば、例えば疾患の経時的変遷を観察することができる。
【0056】
また、図15は、対比すべき画像を交互に動画表示する形態を示している。例えば、DE撮影を行った場合であれば、骨画像と軟組織画像とを交互に動画的に表示する。また、過去と現在との通常画像を対比する場合には、過去通常画像と現在通常画像とを交互に動画的に表示する。この様な表示形態であればわざわざ切換操作をする必要がないので、観察者の操作負担を軽減させることができる。また、対比しやすい形態によって診断画像を提供することができる。
【0057】
以上述べた構成によれば、少なくとも累積被曝量、過去画像を含む過去情報に基づいて、DE撮影の実施、及びTSの実施が可能か否かを判定する。判定結果は、実施可能な撮影手法を提示する等所定の形態にて表示される。従って、操作者は、提示される判定結果を参考にして、当該被検体に対し適切な撮影手法をオーダーすることができる。特に、本実施形態に係るX線診断装置では、累積被曝量等を判定の基準とするオーダー方法を採用しているので、Evidence Based Medicineの観点からも有効であると言える。
【0058】
また、本実施形態に係るX線診断装置によれば、過去のDE撮影にて得られた骨画像と現在のDE撮影にて得られた骨画像とを利用して、より正確なTS処理における位置合わせをすることができる。これにより、診断情報としてより正確なTS画像を提供することができ、診断の品質を向上させることができる。
【0059】
また、本実施形態に係るX線診断装置によれば、撮影手法や観察目的に応じた形態にて診断画像を表示することができる。従って、診断に有効な画像情報を観察しやすい形態にて提供することができる。
【0060】
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、上記実施形態において、実施可能な撮影手法の提示は、表示部127への表示に限定する必要はなく、例えば音声等によって提示する構成であってもよい。また、本実施形態では、Cアーム構造の撮影系を有するX線診断装置を例に説明したが、これに限定する趣旨ではなく、その他の構成を持つX線診断装置、例えば被検体が立ったままの姿勢で撮影を行う胸部用X線診断装置等にも適用することができる。
【0061】
さらに、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0062】
【発明の効果】
以上本発明によれば、適切な方法にて撮影・診断手法をオーダーでき、各種撮影・診断手法に適合した形態にて画像を表示できるユーザーフレンドリーなX線診断装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係るCアーム構造のX線診断装置10の構成を示した図である。
【図2】図2は、X線診断画像の撮影から表示までの動作において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。
【図3】図3は、図2に示したステップS2の判定において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。
【図4】図4は、ステップS2における判定結果の表示形態例を示した図である。
【図5】図5は、ステップS2における判定結果の表示形態例を示した図である。
【図6】図6は、ステップS5におけるDE画像の生成処理を説明するための概念図である。
【図7】図7は、ステップS5におけるTS画像を生成するためのTS処理を説明するための概念図である。
【図8】図8は、本X線診断装置10が有する位置合わせ機能を説明するための概念図である。
【図9】図9は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像をそれぞれ単独で表示する形態を示した図である。
【図10】図10(a)、(b)は、TS処理を実行した場合の現在通常画像、過去通常画像、TS画像を並べて表示する形態を示した図である。
【図11】図11は、DE撮影を実行した場合の第1のエネルギーにより撮影された第1の通常画像、第1のエネルギーにより撮影された第2の通常画像、骨画像、軟組織画像を並べて表示する形態を示した図である。
【図12】図12は、TS処理によって得られた過去画像、現在画像、TS画像(又は、DE撮影によって得られた軟組織画像、骨画像、第1の通常画像、第2の通常画像)をレイヤー表示する形態を示した図である。
【図13】図13は、DE撮影、TS処理の双方を実行した場合において、通常画像上において選択されたROI(関心領域)に並べて、当該ROI関するDE画像、TS画像を表示する形態を示している。
【図14】図14は、現在画像と過去の複数の時期に取得された過去画像とから作成される、複数の経時的変化を表すTS画像を利用して動画的に表示する形態を示している。
【図15】図15は、対比すべき画像を交互に動画表示する形態を示している。
【符号の説明】
10…X線診断装置
11…装置本体
12…Cアーム
13…X線発生部
14…X線検出部
30…架台
31…天板
32…スタンド
111…架台制御部
117…演算部
119…メモリ
123…操作卓
125…画像表示制御部
127…表示部
Claims (11)
- 被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行可能なX線診断装置において、
前記被検体に関する累積被曝量及び前記第3の画像の有無を含む過去情報に基づいて、前記第1の撮影形態の実施及び第2の撮影形態の実施が可能か否かを判定し、判定結果を得る判定手段と、
前記判定結果を提示する提示手段と、
を具備することを特徴とするX線診断装置。 - 前記過去情報は前記被検体の過去の体格に関する情報を含み、
前記判定手段は、前記被検体の現在の体格に関する情報と前記過去情報とに基づいて、前記第1の撮影形態の実施及び第2の撮影形態の実施が可能か否かを判定すること、
を特徴とする請求項1記載のX線診断装置。 - 被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行するX線診断装置において、
第1の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の時相に関する第1の差分画像と、第2の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第2の時相に関する第1の差分画像と、を位置合わせする位置合わせ手段と、
前記第1の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の画像を前記第3の画像とし、前記第2の時相において実行された前記第1の撮影形態により生成される前記第1の画像を前記第4の画像として前記第2の差分画像を生成する画像生成手段と、
を具備することを特徴とするX線診断装置。 - 前記第1の時相に関する第1の差分画像及び前記第2の時相に関する第1の差分画像は、骨画像であることを特徴とする請求項3記載のX線診断装置。
- 被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、
前記差分画像と前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくとも一方とを、同時又は階層的に表示する表示手段を具備すること、
を特徴とするX線診断装置。 - 前記差分画像は、骨画像又は軟組織画像であることを特徴とする請求項5記載のX線診断装置。
- 被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から前記被検体に関する骨画像と軟組織画像とを生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、
前記第1の画像、前記第2の画像、前記骨画像、前記軟組織画像のうち、少なくとも二つを交互に表示する表示手段を具備すること、
を特徴とするX線診断装置。 - 過去に撮影された第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、
前記差分画像と前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくとも一方とを、同時又は階層的に表示する表示手段を具備すること、
を特徴とするX線診断装置。 - 過去に撮影された第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、
前記第1の画像、前記第2の画像、前記差分画像のうち少なくとも二つを交互に表示する表示手段を具備すること、
を特徴とするX線診断装置。 - それぞれが異なる過去の時相において撮影された複数の第1の画像と、前記被検体対してX線を曝射し前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第2の画像と、から複数の差分画像を生成する撮影形態を実行するX線診断装置において、
前記複数の差分画像を時系列的に配列し動画表示する表示手段を具備すること、
を特徴とするX線診断装置。 - 被検体に対し第1のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第1の画像を生成し、前記被検体に対し第2のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて第2の画像を生成し、これら第1及び第2の画像から第1の差分画像を生成する第1の撮影形態と、過去に撮影された第3の画像と、前記被検体対し第3のエネルギーのX線を曝射し、前記被検体を透過したX線に基づいて生成される第4の画像と、から第2の差分画像を生成する第2の撮影形態と、を実行するX線診断装置において、
所定の画像と前記第1の差分画像及び前記第2の差分画像とを対応付ける対応付け手段と、
前記所定の画像上に関心領域を設定する手段と、
前記第1の差分画像及び前記第2の差分画像において、前記関心領域に対応する対応領域を抽出する抽出手段と、
前記関心領域と前記各対応領域とを同時に表示する表示手段と、
を具備することを特徴とするX線診断装置。
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