JP2004106938A - 筒状体の包装方法、包装装置及び包装体 - Google Patents

筒状体の包装方法、包装装置及び包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】 無機繊維性の保温筒などの筒状体を段ボール箱詰に比べて少ない包装資材によって生産性良く且つ端部の破損を生じない包装形態の包装体を形成するように包装する技術を提供する。
【解決手段】 複数の筒状体2の端面を保護可能な大きさの保護材3を水平に置き、その上に複数の筒状体2を立て並べ、並べた複数の筒状体の上端面にも保護材3を置き、並べた複数の筒状体2の上下の端面にそれぞれ保護材3を押し付けた状態で、その複数の筒状体2と保護材3の周囲にストレッチフィルム等の軟包装材4を巻き付けて、全体を一体化し、包装体1を形成する。
【選択図】 図1

Description

 本発明は、例えば、無機繊維製の保温筒のように、押し潰されやすい繊維材料製の筒状体の包装技術に関するものである。
 ロックウールやガラスウールなどの無機繊維製の保温筒には、圧縮された際に潰れやすいものがあり、運搬の際に押し潰されるといった損傷を受けないようにすることが必要である。特に、保温筒は端部同士を突き合わせた形態で配管に取り付けてゆくので、端部の損傷を避けなければならない。そこで、現状の保温筒の梱包形態は、段ボール箱詰が用いられている。しかしながら、段ボール箱詰では、保温筒を完全に収容する段ボール箱を必要とするため包装コストが高くなっており、しかも工事現場では開梱した段ボール箱がゴミとなるため、多量のゴミを発生させるという問題があった。
 そこで、段ボール箱詰に代わる梱包形態が望まれる。保温筒の包装ではないが、棒状の物品の包装技術として、特開昭52−54591号公報には、複数の棒状物品をコの字状のガイドに積み重ね整列し、整列した物品の両端位置でボール紙からキャップを組み立て、物品の両端をそのキャップで覆い、その上から収縮性フィルムで包装する方法が記載されており、また、特公昭62−4294号公報には、管ないしロッドをコの字状ガイドで整列させ、両端部又は全部を収縮性フィルム又はストレッチフィルムで包む方法が記載されているので、これらを保温筒の包装に適用することが考えられる。
 しかしながら、特開昭52−54591号公報に記載の包装方法では、コの字状ガイドに積み重ねた状態で両端のキャップを組み立てるため生産性が良くないという問題がある。また、特公昭62−4294号公報に記載の包装方法では、形成された包装体の両端部に保護材がないため、該包装体を、端部を上下にして取り扱う場合には破損の恐れがあった。
特開昭52−54591号公報 特公昭62−4294号公報
 本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、無機繊維製の保温筒のように押し潰されやすい繊維材料製の筒状体を段ボール箱詰に比べて少ない包装資材によって生産性良く、且つ端部の破損を生じにくい包装形態の包装体を形成するように包装する技術を提供すること課題とする。
 本願請求項1に係る発明は、押し潰されやすい繊維材料製の筒状体の包装方法において、複数の筒状体の端面を保護するための保護材を水平に置く工程と、該保護材の上に複数の前記筒状体を、その筒状体の胴部が接するように立て並べる工程と、並べた複数の筒状体の上端面に、複数の筒状体の端面を保護するための保護材を置く工程と、並べた複数の筒状体の上下端面にそれぞれ配した保護材を筒状体端面に押し付けた状態で、前記複数の筒状体と保護材の周囲にフィルム状の軟包装材を巻き付けて包装する工程を含むことを特徴とするものである。
 請求項2に係る発明は、請求項1の発明において前記フィルム状の軟包装材としてストレッチフィルムを用いることを特徴とするものである。
 請求項3に係る発明は、請求項1の発明において前記フィルム状の軟包装材として熱収縮性フィルムを用い、筒状体と保護材とをその熱収縮性フィルムで包装した後、前記熱収縮性フィルムに熱を加え、収縮させる工程を行うことを特徴とするものである。
 請求項4に係る発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項の発明において、水平に置かれた前記保護材の上に複数の前記筒状体を立て並べる工程が、並べた筒状体の下部を外側から、ほぼ垂直に設けられた複数の支え板で支える工程を含んでおり、その後の前記複数の筒状体と保護材の周囲にフィルム状の軟包装材を巻き付けて包装する工程において、前記軟包装材を、筒状体を支えている前記支え板の外側から巻き付け、その後、前記支え板を前記軟包装材と筒状体の間から引き抜くことを特徴とするものである。
 請求項5に係る発明は、前記筒状体が、無機繊維製の保温筒であることを特徴とするものである。
 請求項6に係る発明は、押し潰されやすい繊維材料製の複数の筒状体を胴部が接するように並べ、その両端面に保護材を当ててフィルム状の軟包装材で包装するために用いる包装装置であって、ほぼ垂直な軸線を中心として回転可能な回転テーブルと、その回転テーブル上に設けられ、前記保護材をその下面の周縁部分を部分的に露出させる形態で支持する受け面と該受け面上に置いた保護材上に立て並べた複数の筒状体の下部の外側を支えることができるようほぼ垂直に設けられたれた複数の支え板を備えたワーク整列受け台と、前記回転テーブルの上方に昇降可能に設けられた昇降台と、該昇降台に前記回転テーブルの回転軸線と同一軸線を中心として回転可能に保持され、保護材よりも小面積の押し面を備えたワーク押し台と、前記複数の筒状体に巻き付けるための軟包装材を繰り出す軟包装材ロールを保持して昇降可能な軟包装材繰り出し装置とを備えたものである。
 請求項7に係る発明は、無機繊維製の複数の保温筒を包装した包装体であって、前記保温筒が胴部を接する形態で並べられ、並べられた保温筒の両端面に板状の保護材が押し当てられ、前記複数の保温筒と保護材とが、それらの周囲にフィルム状の軟包装材を巻き付けて一体化されていること特徴とするものである。
 請求項1に係る発明では、複数の筒状体をその両端に配置した保護材と一緒にフィルム状の軟包装材で包装するため、生産性良く包装でき、使用する包装資材は両端の保護材と軟包装材のみであるので、段ボール箱詰に比べて小量であり、コストダウンを図ると共にゴミ発生量を削減でき、更に、得られた包装体では筒状体の端部に保護材があるので、その包装体を縦置きにしても筒状体の端部が破損することがないといった効果が得られる。
 請求項2に係る発明では、包装に、伸びが大きく且つ自己粘着性を備えたストレッチフィルムを用いたことで、そのストレッチフィルムを筒状体及びその上下に配した保護材の周囲に巻き付けることで容易に、被包装物の形状に従ったタイトな包装を行うことができ、得られた包装体は、荷崩れを起こしにくいといった効果が得られる。
 請求項3に係る発明では、包装に熱収縮性フィルムを用い、それを収縮させておくことにより、筒状体を締め付けて包装でき、荷崩れを起こしにくいといった効果が得られる。
 請求項4に係る発明では、複数の筒状体を立て並べる際に並べた筒状体の下部を外側から複数の支え板で支えるようにしたことにより、保護材の上に立て並べた筒状体が、保護材の外側にずれるとか、倒れるといったことが起こりにくく、このため、筒状体を立て並べる作業や筒状体の周囲に軟包装材を巻き付ける作業を容易に実施できるといった効果が得られる。
 請求項5に係る発明では、前記筒状体を無機繊維製の保温筒としたことにより、保温筒を両端面に保護材を配し軟包装材によって包装できる。
 請求項6に係る発明では、ワーク整列受け台の上に保護材を置き、その上に複数の筒状体を、支え板で筒状体の立て並べ位置を規制し且つ倒れないように拘束しながら立てて行き、その筒状体の上面に保護材を置き、その上からワーク押し台で押さえることで、複数の筒状体及びその上下の保護材を拘束し、その状態で、軟包装材繰り出し装置から引き出されたフィルム状の軟包装材の先端を筒状体及び保護材の周囲に巻き付け、その後、回転テーブルを回転させて、その上の複数の筒状体及び保護材を一緒に回転させ、同時に軟包装材繰り出し装置を上昇或いは降下させることで、軟包装材を筒状体及び保護材の周囲にらせん状に巻き付けて、筒状体と保護材を一緒に包装でき、その後、ワーク押し台を上方に退避させ、包装済の筒状体を上方に引き上げて筒状体と軟包装材との間から支え板を引き抜くという作業を行うことで、複数本の筒状体を、その上下端面に保護材を配した状態で軟包装材で包装でき、筒状体を作業性良く且つ少ない包装資材で包装できるといった効果が得られる。
 請求項7に係る発明の包装体は、複数の保温筒を両端に配置した保護材と軟包装材のみで包装した構成であるので、少量の包装資材で包装されており、工事現場での開梱作業が容易であると共にゴミ発生量を削減でき、更に、保温筒の両端を保護材で保護しているので、包装体を縦置きにしても、潰れやすい保温筒の端部が破損することがないといった効果が得られる。
 本発明おける包装の対象は、圧縮された際に潰れやすい繊維材料製の筒状体であれば任意であり、形状も円筒状、角筒状等任意である。なお、本明細書において筒状体とは中空構造のものに限らず、中実構造のものも含むものとする。筒状体の代表例としては、ロックウールやガラスウールなどの無機繊維製の保温筒を挙げることができる。以下、保温筒を例に取って本発明の実施の形態を説明する。
 図1は本発明の代表的な包装形態を示すものである。全体を参照符号1で示す包装体は、無機繊維製の4本の保温筒2を包装したものであり、4本の保温筒2が胴部を接する形態で並べられ、並べられた保温筒2の両端面に板状の保護材3が当てられ、4本の保温筒2と保護材3の周囲にフィルム状の軟包装材4が巻き付けられて全体が一体化されている。ここで用いる保護材3は保温筒2の端面を保護するためのものであり、4本の保温筒2の端面のほぼ全面を覆うことのできる大きさを有すると共に保護に必要な強度を備えたものが用いられる。また、保護材3は軽量で且つ廃棄等の処分を容易に行うことができるものが好ましく、具体的には紙製の段ボールが好適である。保護材3の平面形状は、図1(c)では四角形としているが、これに限らず、四角形の角部を保温筒2の形状に合わせて円弧状としたもの、全体を円形、多角形等としたもの等任意である。更に、保護材3は単に平板状のものに限らず、図2に示す包装体1Aに用いた保護材3Aのように、保温筒2の端面に押し当てる平坦部3aの周縁に、保温筒2の端部外周面を保護するための直立壁部3bを設けたものとしてもよい。またこの直立壁部3bは、平坦部3aの全周に設ける場合に限らず、主として保温筒2に接触する領域に設けても良い。なお、この形態の保護材3Aは、保護材3Aに用いる段ボール等の板材を適当な位置で折り曲げることで容易に形成できる。
 図1において、保温筒2を保護材3と共に包み込むための軟包装材4は、保温筒2と保護材3を一体に包み込むことができるものであれば、種々のものを用いることができ、樹脂フィルム、積層フィルム、紙等を例示できる。また、図面では、狭い幅の軟包装材4をらせん状に且つ部分的に重なるように巻き付けることで保温筒2の全長を包装しているが、この形態に限らず、保温筒2の長さよりも広い幅の軟包装材を用いて包装してもよい。保温筒2の両端においては、軟包装材4の幅方向の一部が保護材3よりも外側に(保温筒2とは反対側に)延び出すように巻き付けており、これにより、軟包装材4の幅方向の一部4aが保護材3の外側の面に巻きつくような形態となって保護材3を保温筒2に固定した状態に保つことができる。なお、必要なら、軟包装材の一部4aを粘着テープ、接着剤等の適当な手段を用いて保護材3に貼り付けても良い。軟包装材4として樹脂フィルムを用いる場合、ストレッチフィルム又は熱収縮性フィルムを用いることが好ましい。ストレッチフィルムは通常、大きい伸び及び自己粘着性を備えているので、保温筒2及び保護材3に適当な張力で巻き付けるのみで、保温筒2や保護材3の形状に従ってタイトに包装でき、包装作業が容易であると共に得られた包装体では保温筒2と保護材3がストレッチフィルムでタイトに包装されているため、長期間に渡って運搬中の荷崩れを防止できる。熱収縮性フィルムを用いた場合には、包装後に熱収縮させることで、保温筒2及び保護材3をタイトに包装でき、長期間に渡って運搬中の荷崩れを防止できる。
 上記構成の包装体1は、保温筒2を、両端に配した保護材3と軟包装材4のみで包装しているので、段ボール箱に収納する形態に比べてはるかに少量の包装資材で包装でき、包装コストを削減できる。運搬や保管に当たっては、包装体1を縦置きにしても、潰れやすい保温筒2の端部が保護材3で保護されているため、端部が破損することがない。更に、包装資材を少なくした結果、工事現場での開梱作業が容易であると共にゴミ発生量を削減できる。
 以上に4本の保温筒2を包装する例を説明したが、一つの包装体に包装する保温筒の個数や配列は種々変更可能であり、また、保温筒の端面に配置する保護材の大きさや形状も、保温筒の個数や配列に応じて適宜変更可能である。そのいくつかの例を図3の(a)〜(f)に示す。なお、図中、3B、3C、3D、3E、3F、3Gはそれぞれ保護材を示す。
 また、保温筒2の配列に当たっては、単に個々の保温筒2の胴部を接触させて並べる場合に限らず、図4に示すように、2本の保温筒2を、それぞれに設けている切れ目を利用して組み合わせ、組み合わせた複数組の保温筒2を胴部を接触させて並べるようにしてもよい。なお、図中、3Hは保護材を示す。
 次に、上記構成の包装体1を形成するための包装方法及び包装装置を説明する。図5は包装装置の概略側面図であり、10は包装装置、11はベース、12はそのベース11に設けられた本体タワー、13は、ほぼ垂直な軸線を中心として回転可能なように前記ベース11に保持された回転テーブル、14はその回転テーブル13上に設けられたワーク整列受け台である。このワーク整列受け台14は、回転テーブル13に固定された支持台16と、その支持台16に保持されたワーク整列部材17を備えている。ワーク整列部材17は図6に示すように、保護材3を支持するための受け面を備えたベース板17aと、その周囲の適当な位置に垂直に設けられた複数の支え板17bを備えている。ここで、ベース板17aは、その上に置いた保護材3を、その下面の周縁部分が部分的に露出される形態で支持することができる形状としている。これは、保護材3の周囲に軟包装材4を巻き付けた際に、軟包装材の一部が保護材3の下面に巻き込まれることを許容するためである。複数の支え板17bは、ベース板17aの上に置いた保護材3上に立て並べた複数の保温筒2の下部の外側を拘束し、保温筒がずれ落ちたり、倒れたりしないように支えるためのものであり、各保温筒2の外周の一部に接触することができる位置に配置されている。この支え板17bは、その内側に保温筒2を差し込む際には外側に容易に変形させることができ、また、保温筒2を差し込んだ後はその保温筒2を倒れないように支えることができるように、更に、保温筒2及びそれを支えた支え板17bの周囲に軟包装材を巻いた後、その軟包装材と保温筒との間から容易に引き抜くことができるように、薄く且つ弾性の大きい材料、例えば板ばねで構成することが好ましい。支え板17bの材料は、ステンレスなどの金属類、プラスチックを挙げることができる。支え板17bの厚みは0.3〜2mm程度に選定することが好ましく、更には、0.5〜1mm程度とすることが一層好ましい。支え板17bのベース板17aからの突出高さは、その支え板17bの内側に差し込んだ保温筒2を倒れないように支えることができるように定められており、保温筒のサイズによっても異なるが、多くの場合は200〜500mm程度とすることが好ましい。なお、この支え板17bは、保温筒2の下端領域及び支え板17bの周囲に軟包装材4を巻き付けた際にも、支え板17bの下端が軟包装材4よりも下方に延び出しているように、ベース板17aよりも下方に延びるように取り付けられており、これにより、支え板17bの引抜きを支障なく行うことができる。ベース板17aから下方への突出長さは100〜200mm程度が好ましい。
 図5において、ワーク整列受け台14を構成する支持台16とワーク整列部材17は一体構造として作っても良いが、図示した好適な実施形態では、これらを別部品とし、ワーク整列部材17を交換可能としている。これにより、包装形態に合ったワーク整列部材を用いることで、異なる包装形態での包装を行うことが可能となる。例えば、図7に示すように、2本の保温筒2を組み合わせたものを4組一緒に包装する場合には、各保温筒2の接触する位置に支え板17bを配置したワーク整列部材17Aを用いればよい。
 図5において、21は回転テーブル13の上方で昇降するように、本体タワー12に保持された昇降台、22は、昇降台21に、回転テーブル13の回転軸線と同一軸線を中心として回転可能に保持されたワーク押し台であり、保温筒2の上に置かれた保護材3を押すための押し面22aを備えている。この押し面22aは、保護材3よりも小面積に作られており、保護材3を押した状態で保護材3の上面の外周部分を露出させている。これは、保護材3の周囲に軟包装材4を巻き付けた際に、軟包装材の一部が保護材3の上面に巻き込まれることを許容するためである。25は、複数の保温筒2に巻き付けるための軟包装材4、例えばストレッチフィルムを繰り出す軟包装材ロールを保持した軟包装材繰り出し装置であり、本体タワー12に昇降可能に保持されている。この軟包装材繰り出し装置25には、繰り出される軟包装材4に適当な張力を付与することができるよう、張力付与手段、例えばブレーキが設けられている。なお、図示は省略しているが、回転テーブル13を回転させる駆動装置、昇降台21を昇降させる駆動装置、軟包装材繰り出し装置25を昇降させる駆動装置も設けられている。
 次に、上記包装装置10による包装方法を説明する。図1において、回転テーブル13上のワーク整列部材17の上に保護材3を置き、その上に保温筒2を所望の配列となるように立ててゆく。この時、ワーク整列部材17の直立した支え板17bが、その内側に差し込まれた保温筒2を支えるので保温筒2がずれ落ちたり倒れたりすることがなく、容易に次々と保温筒2を立て並べて行くことができる。所定数の保温筒2を立て並べた後、それらの上端に保護材3を置き、昇降台21を降下させてワーク押し台22で保護材3を保温筒2に押し付ける。これにより、複数の保温筒2及びその上下端の保護材3がワーク整列部材17及びワーク押し台22ではさまれ、保持される。この状態で、軟包装材繰り出し装置25から、それにセットしているストレッチフィルムなどの軟包装材4を引き出し、その軟包装材4の先端を保温筒2の下端領域に、ワーク整列部材17の支え板17bの外側から且つ軟包装材の幅方向の一部が保温筒2の下端に位置する保護材3よりも更に下となるように巻き付け、且つ、回転テーブル13を回転させて軟包装材繰り出し装置25からの軟包装材4を保温筒2の周囲に巻き付けて行くと共に軟包装材繰り出し装置25を上昇させてゆく。この際、軟包装材繰り出し装置25が引き出される軟包装材4に対して予め設定している張力を掛けており、このため、軟包装材4は所定の張力で保温筒2の周囲にらせん状に且つ部分的に重なる状態に巻き付けられて行く。また、巻き始めにおいて、保護材3よりも下方に巻かれた軟包装材部分はそれに作用する張力により保護材3の下面に巻き込まれ、保護材3を保温筒2に固定する。軟包装材4の巻き付けを保温筒2の上端領域まで行い、軟包装材の幅方向の一部が上端の保護材3よりも上方となるまで巻き付けると、保護材3より上方に巻かれた軟包装材の部分は自身の張力により保護材3の上面に巻き込まれる。その後、回転テーブル13の回転を停止し、軟包装材4を切断して、その端部を先に巻かれている軟包装材や保護材3の表面に押し付け、固定する。この際、軟包装材4としてストレッチフィルムを用いた場合には、ストレッチフィルムの自己粘着性により接着できるので、粘着テープや接着剤を用いる必要はなく、このため、巻き付けた軟包装材4の端部の始末を容易に行うことができる。なお、軟包装材4が自己粘着性を備えていない場合には、粘着テープや接着剤を用いて軟包装材4の端部を始末をすればよい。その後、ワーク押し台22を上方に退避させ、形成された包装体を上方に持ち上げ、ワーク整列部材17の支え板17bを保温筒2とそれに巻かれた軟包装材4の間から引き抜き、下側の保護材3よりも下方に延びていた軟包装材を保護材3の下面に押し付け接着させる。以上の操作によって、図1に示す形態の包装体1が作成される。
 保温筒2を包装するため軟包装材として熱収縮性フィルムを用いた場合には、上記と同様にしてワーク整列部材17及びワーク押し台22ではさまれ、保持されている複数の保温筒2の周囲に、支え板17bの上から、熱収縮性フィルムを巻き付けて包装体を形成し、その後に、熱収縮性フィルムを加熱して収縮させる工程を設ければよい。熱収縮性フィルムを用いて包装する場合には、複数の保温筒2の周囲に熱収縮性フィルムを巻き付ける際の張力をあまり高くしなくても、或いは張力をかけなくても、巻き付け後に熱収縮させて締め付けることができるので支障はない。このため、巻き付け時の張力調整はほとんど必要なく、巻き付け作業が容易となる。複数の保温筒2に巻き付けた熱収縮性フィルムの加熱、収縮工程は、熱収縮性フィルムを巻き付けた複数の保温筒2をワーク整列部材17から取り外した後で行っても良いが、以下に説明するように2段に分けて行うことが好ましい。すなわち、複数の保温筒2を熱収縮性フィルムでゆるく包装した後、ワーク整列部材17から取り外し、支え板17bによる拘束を解くと、複数の保温筒2の整列が乱れ、その後に熱収縮性フィルムを熱収縮させても良好な荷姿が得られない場合があるので、それを避けるため、複数の保温筒2に熱収縮性フィルムを巻き付けた後、複数の保温筒2をワーク整列部材17の支え板17bで拘束した状態で、その支え板17bよりも上方にある熱収縮性フィルムを加熱、収縮させて、複数の保温筒2を締め付けた状態に拘束し、その状態で、複数の保温筒2及びそれを包んだ熱収縮性フィルムをワーク整列部材17から取り外し(支え板17bを保温筒2とそれに巻かれた熱収縮性フィルムの間から引き抜き)、その後に、熱収縮させていない領域の熱収縮性フィルムを加熱、収縮させることが好ましい。このように熱収縮フィルムを2段に分けて熱収縮させることで、整列した保温筒2を乱すことなく、且つ保温筒2の下端領域まで熱収縮フィルムを良好に熱収縮させることができ、良好な荷姿の包装体を形成できる。
 以上のように、包装装置10を用いた包装方法は、単に、ワーク整列部材17の上に保護材3を置き、その上に保温筒2を立て並べ、その上に保護材3を置いてワーク押し台22で押さえ、その状態で回転テーブル13を回転させて保温筒2及び保護材3の周囲に軟包装材1を巻き付けて行き、その後、出来上がった包装体を上方に抜き取るという簡単な操作で、包装体1を形成でき、生産性よく保温筒の包装を行うことができる。
(a)は本発明に係る包装方法で形成する包装体の1例を示す概略斜視図、(b)はその包装体を、外周の軟包装材を断面として示す概略側面図、(c)はその包装体における保温筒の配列と保護材の形状を示す概略平面図 (a)は包装体の他の例を、外周の軟包装材を断面として示す概略側面図、(b)はその包装体における保温筒の配列と保護材の形状を示す概略平面図 (a)〜(f)はそれぞれ、包装体を形成する際の保温筒の配列及び保護材の形状を示す概略平面図 包装体を形成する際の保温筒の配列及び保護材の形状の更に他の例を示す概略平面図 本発明に係る包装装置の1例を示す概略側面図 (a)、(b)は図5の包装装置に用いるワーク配列部材の概略平面図及び側面図 (a)、(b)は図5の包装装置に用いるワーク配列部材の他の例を示す概略平面図及び側面図
符号の説明
 1 包装体
 2 保温筒
 3、3A 保護材
 4 軟包装材
 10 包装装置
 11 ベース
 12 本体タワー
 13 回転テーブル
 14 ワーク整列受け台
 16 支持台
 17 ワーク整列部材
 17a ベース板
 17b 支え板
 21 昇降台
 22 ワーク押し台
 22a 押し面
 25 軟包装材繰り出し装置

Claims (7)

  1.  押し潰されやすい繊維材料製の筒状体の包装方法において、複数の筒状体の端面を保護するための保護材を水平に置く工程と、該保護材の上に複数の前記筒状体を、その筒状体の胴部が接するように立て並べる工程と、並べた複数の筒状体の上端面に、複数の筒状体の端面を保護するための保護材を置く工程と、並べた複数の筒状体の上下端面にそれぞれ配した保護材を筒状体端面に押し付けた状態で、前記複数の筒状体と保護材の周囲にフィルム状の軟包装材を巻き付けて包装する工程を含む筒状体の包装方法。
  2.  前記フィルム状の軟包装材がストレッチフィルムであることを特徴とする請求項1記載の筒状体の包装方法。
  3.  前記フィルム状の軟包装材が熱収縮性フィルムであり、その熱収縮性フィルムで前記筒状体と保護材とを包装した後、前記熱収縮性フィルムに熱を加え、収縮させる工程を行うことを特徴とする請求項1記載の筒状体の包装方法。
  4.  水平に置かれた前記保護材の上に複数の前記筒状体を立て並べる工程が、並べた筒状体の下部を外側から、ほぼ垂直に設けられた複数の支え板で支える工程を含んでおり、その後の前記複数の筒状体と保護材の周囲にフィルム状の軟包装材を巻き付けて包装する工程において、該軟包装材を筒状体を支えている支え板の外側から巻き付け、その後、前記支え板を前記軟包装材と筒状体の間から引き抜くことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の筒状体の包装方法。
  5.  前記筒状体が、無機繊維製の保温筒であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の筒状体の包装方法。
  6.  押し潰されやすい繊維材料製の複数の筒状体を胴部が接するように並べ、その両端面に保護材を当ててフィルム状の軟包装材で包装するために用いる包装装置であって、ほぼ垂直な軸線を中心として回転可能な回転テーブルと、その回転テーブル上に設けられ、前記保護材をその下面の周縁部分を部分的に露出させる形態で支持する受け面と該受け面上に置いた保護材上に立て並べた複数の筒状体の下部の外側を支えることができるようほぼ垂直に設けられたれた複数の支え板を備えたワーク整列受け台と、前記回転テーブルの上方に昇降可能に設けられた昇降台と、該昇降台に前記回転テーブルの回転軸線と同一軸線を中心として回転可能に保持され、保護材よりも小面積の押し面を備えたワーク押し台と、前記複数の筒状体に巻き付けるための軟包装材を繰り出す軟包装材ロールを保持して昇降可能な軟包装材繰り出し装置とを備えた筒状体の包装装置。
  7.  無機繊維製の複数の保温筒を包装した包装体であって、前記保温筒が胴部を接する形態で並べられ、並べられた保温筒の両端面に保護材が押し当てられ、前記複数の保温筒と保護材とが、それらの周囲にフィルム状の軟包装材を巻き付けて一体化されていること特徴とする保温筒の包装体。
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