JP2004123389A - ワイヤスプール、および、ワイヤ残量を検知する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤスプールに巻き付けられたワイヤ、特に被覆されたワイヤのワイヤ残量を、外部の磁気センサと協働してできるだけ正確に測定できるワイヤスプールを提供する。
【解決手段】ワイヤスプールは、両側のスプール壁40とスプールドラム30を含むスプールボディを備えており、ワイヤ1はスプールボディ上にN巻きの巻線として巻き付けられている。スプールボディ内には棒磁石10が固定されており、棒磁石10が作用する磁気センサであるリードリレー20が、ワイヤ巻線を挟んで、棒磁石10に対向して設けられている。スプールボディ内の棒磁石10の取付け位置が、磁石10に沿った磁力線がワイヤ1の、スプールドラム30上への巻き付け方向に実質的に平行になる位置になっている。
【選択図】図2b
【解決手段】ワイヤスプールは、両側のスプール壁40とスプールドラム30を含むスプールボディを備えており、ワイヤ1はスプールボディ上にN巻きの巻線として巻き付けられている。スプールボディ内には棒磁石10が固定されており、棒磁石10が作用する磁気センサであるリードリレー20が、ワイヤ巻線を挟んで、棒磁石10に対向して設けられている。スプールボディ内の棒磁石10の取付け位置が、磁石10に沿った磁力線がワイヤ1の、スプールドラム30上への巻き付け方向に実質的に平行になる位置になっている。
【選択図】図2b
Description
本発明は、ワイヤを蓄える装置、特に請求項1の前提項に記載のワイヤスプール、および、このようなワイヤスプールについてワイヤの残量を検知する方法に関する。
上記したような種類の装置は、通常、ワイヤを処理する機械、例えば、枚葉状の被印刷体のパイルを綴じる針金櫛形綴じ部材(Drahtkammbindeelement)を製造する装置においてワイヤを取り扱うために用いられる。
ワイヤから未完成製作品または中間材料を製造する、または、溶接ワイヤを使用する装置では、ワイヤがワイヤスプールから引き出される。ワイヤがその終端に近づいていることは、このような装置の操作者がワイヤスプールを目視することによって簡単に知ることができる場合が多い。しかし、多くの用途において、これらのスプールは、手が届きにくいか、または、スプールの数が多いかのいずれかであり、その結果、ワイヤの補充状態を手動で制御するのは操作者にとって面倒である。そこで、ワイヤが間もなく終端に達するのを自動的に検知できれば有利である。
通常、操作者は、ワイヤスプールを観察しても、あと何メートルのワイヤがワイヤスプールに残っていて、ワイヤがまだあとどれだけの溶接、未完成製作品、または中間材料に足りるかについて正確に知ることはできない。したがって、ワイヤスプール上の残りのワイヤ量を検知する、または、少なくとも所定の時点に、特に、ワイヤがあとわずかしかない時に、ワイヤスプール上であと何メートルのワイヤを使えるかについての情報を通知するのが望ましい。
ワイヤの残量を検知する方法と装置は、様々な種類の従来技術から知られている。この装置または方法のいくつかでは、接点を用いてワイヤに電流を流し、この際に測定できるワイヤの抵抗に基づいてワイヤの長さを推定できる電気抵抗法が用いられている。しかし、この方法は、ワイヤが、針金櫛形綴じ部材に多くの場合用いられているような、プラスチックで被覆されたワイヤの場合には用いることができない。他の方法は、ワイヤの残量を測定するために、光学的な手段を用いている。このような方法は通常は汚れに弱く、さらにこの方法は、部分的にコストがかかり、したがって高価な光学系を必要とする。このような方法または装置は、特に、磁性的または電気的特性を有していない、ワイヤスプール上の、例えば糸である線条部材を検出しなければならない場合に必要とされる。
残りのワイヤを検知できなければ、ワイヤを消費する装置に重大な損傷が生じる場合がある。あとどれだけの量のワイヤがワイヤスプール上にあるかが正確にわからないと、ワイヤをできるだけ使い尽くす前にワイヤスプールを交換することになり、これでは不経済である。
いくつかの方法では、例えばどれだけの金属ケーブルがまだスプール上にあるかを信号で伝えるために磁性的な機構が用いられている。特許文献1では、例えば、磁気センサに作用する磁石がスプールボディ内に備えられており、磁気センサはスプール壁の外側に取り付けられ、スプールが1回転する毎に磁石に対して1回対向して位置する。この場合、磁石は、磁力線が磁石の上方のケーブル巻線を通って延びるように、すなわち、ケーブルドラム上のケーブルの巻き方向に対して直角になるように磁化されている。磁力線、すなわち磁束を、並んで位置するケーブル巻線を貫通させて導くことが、ケーブルが被覆されていない場合、特に有効な働きをする。
ケーブルよりも透磁率が小さい物質から作られた中間部材が、磁石と磁気センサの間に磁石と一列に並んでスプールボディ内に埋め込まれている。磁石の上方にケーブルがなくなると、磁力線はこの中間部材によって磁気センサの近傍に導かれ、この結果、磁気センサは信号を発生する。この信号は、ケーブルが存在しないことと相関しており、したがって、予め設定された巻数の巻線がまだワイヤスプール上に残っていることを示すものとして利用することができる。
特許文献2には、同じく磁性的な原理を用いた、溶接ワイヤのワイヤ残量を検知する装置が開示されている。この装置では、磁気近接スイッチと永久磁石が、可動の接触アーム上に配置されている。接触アームは、絶縁部材を介してワイヤに接触した状態にとどめられ、ワイヤが存在する場合には、信号が磁気センサにおいて永久磁石によって発生させられ、ワイヤがもはや存在しなくなった場合には直ちに磁気センサがオフになり、この結果、ワイヤがワイヤスプール上にもはやわずかしかないことを伝える信号が生成される。
カナダ特許第1270502号明細書
特開昭60-015360号公報
安価で、ワイヤが何メートル残っているかを正確に示すことができ、ワイヤを処理する装置の損傷を防止できる、ワイヤスプール上のワイヤ残量を検知する方法、特に、被覆されたワイヤの、残りのワイヤの長さを検知する方法、および、このような方法を実施できるワイヤスプールが望まれる。
したがって本発明の目的は、特に被覆されたワイヤのワイヤ残量を、外部の磁気センサと協働してできるだけ正確に測定できるワイヤスプールを提供することにある。
この目的は、本発明による、請求項1に記載された特徴を有するワイヤスプールによって達成される。さらに、本発明の目的は、被覆されたワイヤについて、残ったワイヤの長さを検知することができる方法を提供することにある。この目的は、本発明による、請求項10に記載のステップを有する方法によって達成される。
これによれば、スプールボディ上にN巻の巻線として巻き付けられた、ワイヤ先端とワイヤ終端を有するワイヤについてワイヤ残量を検知するためのワイヤスプールが備えられ、スプールボディは両側の側壁とスプールドラムを含み、スプールボディ内に固定された磁石を備え、スプールボディ内の磁石の取付け位置が、磁石に沿った磁力線がワイヤスプール上でのワイヤの巻き付け方向に実質的に平行になる位置になっている。
磁石は、磁極を棒の端部に備えた、特に円柱の形状を有する棒磁石であるのが有利である。この種の磁化された円柱形の棒磁石は、矩形状の棒磁石に比べて、より均質な磁界を周方向に発生する。棒磁石の直径は、ワイヤの直径の3倍から10倍となるように選択するのが有利である。例えばワイヤの直径が1mmの場合、直径が5mmの円柱状の棒磁石が好ましい。
棒磁石の相当の領域の外側が、棒磁石の磁化方向をワイヤ巻線の巻線方向に実質的に平行に位置させることにより、個々のワイヤ巻線によって覆われている。磁気センサが、磁気センサと棒磁石の間にワイヤ巻線が位置するように棒磁石に対向して配置され、その結果、個々のワイヤ巻線によって、棒磁石から発生する磁界の、個々のワイヤ巻線に相応する相当の部分が遮蔽される。通常、ワイヤスプールは回転させられ、この際、ワイヤが接線方向に引き出される。この場合、磁石と磁気センサは1回転毎に1回近接する。したがって、磁気センサ、例えばリードリレーは、ワイヤスプール上の、1巻きから2巻きのワイヤ巻線の精度で反応することができる。これは、ワイヤスプールの直径が約30cmの場合、1メートルから2メートルのワイヤの精度に相当する。
本発明によるワイヤスプールの有利な一実施態様において、磁石はスプール壁に対して距離を有しており、その結果、磁石の上方の巻線が全てほどかれた直後にスプールドラム上に所定のn巻きのワイヤ巻線が残る。このn巻きだけ残った巻線は、ワイヤスプールの周囲の長さを乗じると、ちょうどワイヤスプール上に残ったワイヤの長さに相当する。この情報は、上述の、1巻きから2巻きのワイヤ巻線の誤差を伴っており、この誤差は絶対的なものであるが、残るワイヤ巻線の巻き数nが多くなるにつれて相対的なものになる。残りのワイヤの長さについてのこの情報は、ワイヤを処理する装置の制御装置によって、さらにどれだけの量の未完成製作品または中間材料を仕上げることができるかを見積もるために利用でき、また、これについて、制御装置によって、ワイヤを処理する装置の操作者に注意を喚起することができる。残りのワイヤ巻線の巻き数nは、ワイヤを処理する装置の用途に合わせることができるが、いずれにしてもその巻き数は、常に少なくとも、ワイヤを処理する装置がワイヤを最も多く使用するジョブをさらに実行し終えることができる巻き数にされる。
本発明によるワイヤスプールの他の有利な実施態様において、最初の巻線はスプールドラム上に密に並んで配置され、および/または、粘着部材によって弱く固定されている。これによって、想定した巻き数のワイヤ巻線が磁石とワイヤ終端の間に実際に存在することを保証することができる。この場合、両面粘着テープを用いることによって、巻き付けがさらに改善され、容易になる。さらに、両面粘着テープによって、ほどく際に最後の巻線が実際に巻線同士が接した状態に保たれ、ワイヤによる磁石の遮蔽が早期に失われないことが保証される。弱く固定するというのは、ワイヤ巻線は確かに両面粘着テープに貼り付いているが、ワイヤをワイヤスプールから引き出す力を加えることによって楽にかつ変形を生じさせることなく剥がすことができるということを意味している。両面粘着テープの他に、従来技術による、ワイヤ巻線を適切に弱く固定できる他の固定方法も利用できる。
本発明によるワイヤスプールの他の有利な実施態様において、装置は、磁石をワイヤスプール内に保持する、差し込み可能な磁石保持部材をさらに備えている。このようにして、本発明によるワイヤスプールを組み立てる簡単かつ安価な方法を実現でき、同時に、棒磁石が非常に正確に保持されることが保証される。
本発明によるワイヤスプールの他の有利な実施態様において、磁石保持部材は、スプールボディに係合するロックフックを備えている。このようにして、磁石は、ワイヤスプールが回転する際に、スプール壁に対する所定の位置から動くことはなく、すなわち簡単に再び抜け落ちることはない。これによって、特に、棒磁石とスプール壁の間の残りのワイヤ巻線の巻き数nが、予め設定された、残りのワイヤ巻線の巻き数nに事実上合致することを保証できる。
本発明によるワイヤスプールの他の有利な実施態様において、ワイヤスプールは、真っ直ぐなワイヤ終端および/または真っ直ぐなワイヤ先端用の保持部を備えている。従来技術では、これまで、多くの場合、スプールボディに固定されるワイヤ終端を、ワイヤスプールへの巻き付けの前にスプールボディに何とかして固定するために折り曲げることが唯一可能な方法であった。部分的にほどかれているが交換されて保管されているスプールでは、ワイヤ巻線が自身の張りによって少なくとも部分的にひとりでにほどけるのを防ぐために、露出したワイヤ先端が同様に折り曲げられる場合が多い。スプールをこのように交換する理由は、例えばジョブを変えることによって、ワイヤスプールをほぼ全て使い尽くしてしまわないうちに、例えばワイヤの色または他のワイヤパラメータを変えることにある。しかし、ワイヤ先端を折り曲げることによって、ワイヤスプールを再び使用する際、他の処理を行うのに好ましくない影響が生じる。ワイヤを処理する装置は、曲がったワイヤを、または曲げ戻されたワイヤ先端をも通常は受け付けず、この結果、利用者は、曲がったワイヤ先端を取り除くために補助用の工具、例えばワイヤニッパーを用いる必要がある。ワイヤ先端が曲げられることのない、ワイヤ先端の、スプールへの保持部によって、補助用の工具が不要になる。真っ直ぐなワイヤ終端には、ワイヤ終端をわざわざ折り曲げなくてもよいという明らかな利点がある。
本発明によるワイヤスプールの他の有利な実施態様において、ワイヤスプールは、真っ直ぐなワイヤ終端用の保持部を備えており、この際、この保持部は、ワイヤ終端が保持部から抜けるのを阻止するロック部を備えている。したがって、ワイヤ終端を単に差し込んだ後、ワイヤ端部が引っ掛かって動かなくなり、続く巻線を緩みなく張り、巻線同士を当接させて巻きつけることができるのを、簡単な方法で実現することができる。一方で差し込みを容易にし、他方でワイヤ終端をできるだけ曲がらないようにするために、ワイヤ終端を差し込む開口が差し込み斜面を有するのが有利である。本発明によるワイヤスプールの、特に有利な一実施態様において、ロック部は予定破断部を有しており、その結果、ワイヤをワイヤスプールから引き出す際に加わる理想的な巻きのための引っ張り力を超過した所定の引っ張り力によって、ロック部が破壊され、ワイヤ終端が自由になる。このようにしてワイヤをワイヤスプールから完全にほどくことができる。さらに、例えばワイヤを供給する際に、ワイヤスプールが、ワイヤを処理する装置によって保持部から誤ってもぎ取られたり、他の損傷が生じたりするのが防止される。保持部の材料は、ばね帯金鋼であるのが有利である。
本発明によるワイヤスプールの他の有利な実施態様において、ワイヤスプールは真っ直ぐなワイヤ先端用の保持部を備えており、この場合、この保持部は周囲に複数設けられている。このようにして、常に、短い真っ直ぐなワイヤ部分だけが、近くのワイヤ先端用の保持部から突き出ることを保証できる。これには、一方で損傷のおそれが低くなり、他方で、ワイヤスプールを再度使用する場合、真っ直ぐなワイヤ先端を、ワイヤを処理する装置内へ再び問題なく通すことができる公算、および、保管する際に損傷する、例えば折れ曲がることがない公算が高くなるという利点がある。保持部は、ワイヤ先端を長い区間にわたって間に挟み込む、スプール周縁に成形によって形成された、延びている円錐形の挟み込み案内部であるのが有利である。特に有利な実施態様において、ワイヤを、しっかり挟み込ませる際にスナップ式に嵌合させる必要があるアンダーカット部が、挟み込み案内部の間に隣接して形成(anformen)されている。これによって、利用者はワイヤ先端がほんとうにしっかりと挟み込まれたかどうかについて感触での応答を与えられる。さらに、この種の処置によってワイヤ先端の挟み込みによる固定をさらに改善できる。あるいは、当業者に、その専門知識に基づいて知られた多くの他の保持機構も用いることができる。
本発明によるワイヤスプールの他の有利な実施態様において、ワイヤスプールは、針金櫛形綴じ部材を製造する装置に用いられ、この場合、この針金櫛形綴じ部材は、特にループ長さとループ数のような様々なパラメータを自由に変えることができるように製造される。特に、この場合、針金櫛形綴じ部材がその大きさ、したがって必要なワイヤについて著しく異なることがあるので、次に製造すべき針金櫛形綴じ部材用にまだ十分なワイヤがあるか否かを知ることは有意義である。
さらに、本発明による思想は、本発明によるワイヤスプールを準備するステップと、スプールボディ内の磁石が作用する磁気センサを準備するステップと、磁気センサの、ワイヤが磁気センサと磁石の間に存在しないのに反応した電気信号を検出するステップと、ワイヤスプール上に残ったワイヤ巻線についての情報を、上位の電子装置に信号で伝えるステップとを有する、スプールボディ上のワイヤのワイヤ残量を検知する方法を含んでいる。
磁気センサは、特にリードレレーであり、あるいはホールプローブまたは同等の機構を用いてもよい。この方法によって、本発明によるワイヤスプールを受け入れる場所を有し、適当な磁気センサを備える装置において、ワイヤスプール上のワイヤ残量を、1巻きから2巻きのワイヤ巻線まで正確に測定することが可能になる。これは、周囲が約1mのワイヤスプールの場合、ワイヤスプールがn巻きの巻線までほどかれる瞬間に、ワイヤ残量を約1から2メートルの精度で検出可能であることを意味している。これによって、適当な制御装置が、磁気センサの信号を受信するとすぐに残りのワイヤの全長を判定でき、また、ワイヤスプール上の残りのワイヤからあとどれだけの量の未完成製作品または中間材料を製造できるかを操作者に知らせるためにこの情報を利用することができる。この場合、いずれにしても、残りのワイヤの長さが、作製し始めた未完成製作品または中間材料を完成させるのに、また、好ましくはさらにあと1つまたは2つの未完成製作品または中間材料を製造するのに、まだ十分であるのが有利である。したがって、これは、上位の制御装置が、次の未完成製作品または中間材料にどれだけの量のワイヤが必要なのかについての情報を保持している場合、特に、1つの未完成製作品または中間材料のワイヤ量が次に変化する場合、特に有利である。上位の制御装置は、ワイヤ終端が近いことを、音響によって、ユーザ画面上で視覚的に、または当業者に公知の他の機構によって、ワイヤを処理する装置の利用者に信号で伝えるのが有利である。
以下、本発明による装置の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
棒磁石10の磁力線11,12をワイヤ1によって遮蔽する原理が図1a,1bに示されている。棒磁石10は、磁極が棒磁石10の端部にそれぞれ位置するように磁化された円柱状の永久磁石である。磁界は、先ずあらゆる方向に放射状に延びており、磁力線11,12は棒磁石10の方向に実質的に平行に走っている。磁力線12は、磁力線12が強磁性のワイヤ1の領域に達する領域において、ワイヤ1の内部を走っており、磁界は、ワイヤ1のワイヤ巻線の他方の側では遮蔽されている。したがって、ここに取り付けられたリードリレー20は反応しない。リードリレー20は、すぐ近くに隣接し、磁界が存在する場合に互いに引き合い、それによって回路を閉じる2つのフィラメント21を含むスイッチである。磁界用のセンサとしてホールプローブを同様に用いることができるのはもちろんである。
図1c,1dに示すように、ワイヤ1がリードリレー20と棒磁石10の間の空間から除去され、特に、ワイヤ巻線が棒磁石20をもはや覆わず、またはもはや部分的にしか覆わないようにスプールドラム30からほどかれると、ワイヤ1の遮蔽作用がなくなり、リードリレー20は切替えられる。
図2a,2bには、本発明によるワイヤスプールの実施形態の、関連する断面が示されている。ワイヤスプールの構造を明瞭にするためにワイヤ1は部分的にのみ示しており、ワイヤ1は完全な巻線としてスプールドラム30の周囲に巻きつけられているのはもちろんである。棒磁石10は、棒磁石10の円柱外套が、スプールドラム30の表面の、できるだけ近くに隣接し、また、棒磁石10がスプールボディの両側壁、すなわちスプール壁40の一方に対して所定の距離Dを有するように、スプールドラム30とスプール壁40を有するスプールボディの凹部内に固定されている。ワイヤスプールは、装置内において、この装置内に備えられた磁気センサ、すなわちリードスイッチ20がスプール壁40との間に同じ距離Dを実質的に有し、棒磁石10と磁気センサ20が互いに実質的に平行であり、ワイヤ巻線に対して実質的に平行であり、また、棒磁石10に沿った磁力線11,12に対して実質的に平行であるように用いられている。
図3a,3bに示すように、両面粘着テープ60がスプールドラム30上の棒磁石10の上方に取り付けられ、巻線は、スプールドラム30上の最初のワイヤ巻線によって巻線同士が当接して固定されている。n巻きの巻線が棒磁石10とスプール壁40の間にある。ワイヤ1の、n巻きのこの巻線は、他の巻線が元通りほどかれて磁気センサ20が反応した後、スプールドラム30上に残っている。さらに、棒磁石10をまだ覆っているにも拘わらず、磁気センサ20が既に反応する、追加のわずかな巻線が、棒磁石10の寸法、磁気センサ20に対する距離、棒磁石10の磁化、磁気センサ20の反応閾値、および他の影響しだいで生じる場合がある。しかし、これらの付加的な巻線の巻数は、上述のパラメータが決められるとすぐに計算でき、ワイヤ残量の測定が不正確になることはない。
ワイヤ終端2は、様々な機構によってスプールドラム30またはスプール壁40に固定でき、例えばスプール壁40から内側に向かって突出する突出部の下に(図3a)、またはスプール壁40の内側の凹部内に(図3b)固定できる。ワイヤ終端2をワイヤスプールに固定した後、ワイヤ1の巻線は、矢印3で示す充填方向に巻線同士を当接させて両面粘着テープ60上に配置される。
ワイヤ終端2用の他の好適な固定機構が図4に示されている。この場合、この固定機構は、図5a,5bに詳細を示すように、スプールボディ30に横から差し込まれた磁石保持部材50である。ワイヤ終端2は、ここでは、入口側面33に沿って磁石保持部材50の領域の凹部34内に差し込まれ、入口側面33に対してワイヤ1の太さの分だけずれて並んでいる、凹部34の、傾斜したカバー部32に向かって、弾性を有するロック部材51によって押圧されている。この場合、ロック部材51は、真っ直ぐに差し込まれたワイヤ終端2を、破壊することなく凹部34から取り出すことができないように、ロック部材51が逆鉤のようにワイヤ終端2に当接するように構成されている。さらに、一実施形態において、ロック部材51は、ワイヤ終端2を所定の力で保持部から引っ張った時にロック部材51が破断されるようにする予定破断部を備えている。ロック部材51が破壊または破断されることによって、ワイヤスプール上にワイヤ1がもう存在しないことを示す最終的な音響信号が発生し、この結果、ワイヤの繰り出しを中断する契機が、ワイヤを処理する装置の利用者にもう一度与えられる。他の機械部分、特にワイヤスプールの懸架部と、場合によってはその駆動装置もロック部材51の予定破断部によって保護することができる。
磁石保持部材50は、差し込み時に、通常プラスチックから作られているスプールドラム30とスプール壁40を有するスプールボディに係合して、スプールドラム30とスプール壁40を有するスプールボディ内の磁石10の位置が変わるのを防止し、ワイヤ残量の検知が不正確にならないようにするロック歯54を、スプールボディのスプールドラム30内に差し込まれた、ばね帯金鋼から作られた支持板53上に、棒磁石10を固定する保持部材52に並んで備えている。さらに、支持板53は、他端のところで折り曲げられて、凹部34を外部に対して閉じる閉鎖板55になっている。
ワイヤ先端4の固定部の詳細が図6a,6b,6cに示されている。スプール壁40は、利用者側を向いた側に、周囲に均一に分散しているのが有利である複数の切抜き部43を有している。ワイヤ先端4を中に挟んで固定できる円錐形の2つの挟み込み案内部41が、これらの切抜き部43の間にある。平坦な挿入補助部42が、挟み込み案内部41の前方の領域に設けられており、挟み込み案内部41は挿通補助部42の側面につながって延びている。ワイヤをしっかり挟み込ませる際にスナップ式に嵌め込む必要がある、図示しないアンダーカット部が、挟み込み案内部41の間に隣接して形成(anformen)されている。
これによって、利用者は、ワイヤ先端4がほんとうにしっかりと挟み込まれたかどうかについて感触での応答を与えられる。このようにして、ワイヤ先端4をぴんと張り、真っ直ぐなままにしておくことができ、その結果、利用者は、ワイヤスプールを交換する際、ワイヤを処理する装置に、より簡単に差し込むことができる真っ直ぐなワイヤ先端4を直ぐに扱うことができる。
これによって、利用者は、ワイヤ先端4がほんとうにしっかりと挟み込まれたかどうかについて感触での応答を与えられる。このようにして、ワイヤ先端4をぴんと張り、真っ直ぐなままにしておくことができ、その結果、利用者は、ワイヤスプールを交換する際、ワイヤを処理する装置に、より簡単に差し込むことができる真っ直ぐなワイヤ先端4を直ぐに扱うことができる。
本発明は、原理的に、適当なエネルギ供給源を備える電磁石を用いることもでき、永久磁石10を用いるのが有利であるのはもちろんである。
1 ワイヤ
2 ワイヤ終端
4 ワイヤ先端
10 棒磁石
11,12 磁力線
20 リードリレー
21 フィラメント
30 スプールドラム
32 カバー部
33 入口側面
34 凹部
40 スプール壁
41 挟み込み案内部
42 挿入補助部
43 切抜き部
50 磁石保持部材
51 ロック部材
52 保持部材
53 支持板
54 ロック歯
55 閉鎖板
60 両面粘着テープ
2 ワイヤ終端
4 ワイヤ先端
10 棒磁石
11,12 磁力線
20 リードリレー
21 フィラメント
30 スプールドラム
32 カバー部
33 入口側面
34 凹部
40 スプール壁
41 挟み込み案内部
42 挿入補助部
43 切抜き部
50 磁石保持部材
51 ロック部材
52 保持部材
53 支持板
54 ロック歯
55 閉鎖板
60 両面粘着テープ
Claims (10)
- ワイヤ先端(4)とワイヤ終端(2)とを有し、スプールボディ(30,40)上にN巻きの巻線として巻き付けられたワイヤ(1)用の、ワイヤ残量を検知するためのワイヤスプールであって、前記スプールボディ(30,40)は両側の側壁(40)とスプールドラム(30)を含んでおり、前記スプールボディ(30,40)内に固定された磁石(10)を有するワイヤスプールにおいて、
前記スプールボディ(30,40)内の前記磁石(10)の取付け位置が、前記磁石(10)に沿った磁力線(11,12)が前記ワイヤ(1)の、前記スプールドラム(30)上への巻き付け方向に実質的に平行になる位置であることを特徴とするワイヤスプール。 - 前記磁石(10)は、前記磁石(10)の上方の全ての巻線がほどかれた直後に所定の巻き数nのワイヤ巻線が前記スプールドラム(30)上に残るように、前記側壁(40)に対して距離を有している、請求項1に記載のワイヤスプール。
- 前記スプールドラム(30)上の最初のn巻きの前記巻線が密に並んで配置され、および/または、最初のn巻きの前記巻線が粘着部材(60)によって弱く固定されている、請求項1または2に記載のワイヤスプール。
- 前記磁石(10)を前記ワイヤスプール内に保持する、差し込み可能な磁石保持部材(50)をさらに含む、請求項1から3のいずれか1項に記載のワイヤスプール。
- 前記磁石保持部材(50)は、前記スプールボディ(30,40)に係合するロックフック(54)を備えている、請求項4に記載のワイヤスプール。
- 前記ワイヤスプールは、真っ直ぐなワイヤ終端(2)用の、および/または、真っ直ぐなワイヤ先端(4)用の保持部(41,50,51,53)を備えている、請求項1から5のいずれか1項に記載のワイヤスプール。
- 真っ直ぐなワイヤ終端(2)用の保持部(50,51,53)を備えており、該保持部(50,51,53)は、前記ワイヤ終端(2)が前記保持部(50,51,53)から引き抜かれるのを阻止するロック部材(51)を備えている、請求項1から6のいずれか1項に記載のワイヤスプール。
- 真っ直ぐなワイヤ先端(4)用の保持部(41)を備えており、該保持部(41)は前記側壁(40)の周囲に複数設けられている、請求項1から7のいずれか1項に記載のワイヤスプール。
- 前記ワイヤスプールは、針金櫛形綴じ部材を製造する装置に用いられ、該針金櫛形綴じ部材は、特に、ループ長さとループ数のような様々なパラメータを自由に変えることができるように製造される、請求項1から8のいずれか1項に記載のワイヤスプール。
- 請求項1から9のいずれか1項に記載のワイヤスプールを準備するステップと、
スプールボディ(30,40)内の磁石(10)が作用する磁気センサ(20)を準備するステップと、
前記磁気センサ(20)の、ワイヤ(1)が前記磁気センサ(20)と前記磁石(10)の間に存在しないことに反応した電気信号を検出するステップと、
前記ワイヤスプール上に残った前記ワイヤ巻線についての情報を、上位の電子装置に信号で伝えるステップを含む、スプールドラム(30)上のワイヤ(1)のワイヤ残量を検知する方法。
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