JP2004132007A - 空気膨張式テントの気柱の固定構造 - Google Patents

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河原 雅明
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Abstract

【課題】気柱の下端部を床シートに固定するにあたり、固定作業を楽に行えるようにし、また、床シートの損傷等を防止するとともに、気柱に空気を注入した際に気柱が歪んだ場合でも、簡単に固定し直すことが出来るようにする。
【解決手段】空気膨張式の気柱2を床シート1に固定するにあたり、縦気柱2aの下端部外周に面ファスナ5yを取り付けるとともに、床シート3の固定部4に、これと対となる面ファスナ5xを取り付け、この面ファスナ5xを開閉自在にするとともに、閉じた状態で縦気柱2aの周囲を包み込むことが出来るようにする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、骨格が気柱で構成される空気膨張式テントの縦気柱の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば災害時の救護活動や、各種イベント等において、ゴム引き布等の気密シートから断面円形または断面多角形の柱状に形成される気柱を骨格とし、その周囲を天幕で覆うような比較的大型の空気膨張式テントが使用されることがあり、このような空気膨張式テントとして、床シート上の定位置に骨格の縦気柱の下端部を載置して固定するような技術が知られており、例えば、床シートに円筒形で且つ複数のハトメを有する下止着布を固定するとともに、気柱の下端部外周に複数のハトメを有する上止着布を巻き付けて固定し、下止着布と上止着布のハトメの位置が合うように気柱を位置決めした後、ハトメに紐を蛇行状に通して固定するような技術が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
また、床シートに雄ジッパーを備えた円形の帯状体を取り付ける一方、気柱の下端部の周縁部に雌ジッパーを取り付け、これら雌雄のジッパーを噛合させることで、気柱を床シート(グランドシート)に固定するような技術も知られている。(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−110559号公報(図9、図10)
【特許文献2】
特開平9−287319号(図2〜図4)
【0004】
一方、図5に示すような固定構造も知られており、この技術では、床シート51の所定部に取付け部材52を介してハトメhを有する円形布53を取り付けると同時に、縦気柱54の下端部にもハトメhを有する円形布55を取付けておき、(b)に示すように、各ハトメhに紐56を通して固定するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前者の特開平10−110559号のような固定技術では、気柱に巻き付けた上止着布のハトメと気柱との隙間が狭いため、紐を通して結ぶ作業が難しいという問題があった。また、本明細書の図5の場合は、収納時等において、床シート51の円形布53のハトメhの金具が床シート51と擦れ合って同部の床シート51が損傷しやすい。また、使用時にもハトメhと縦気柱底面との間に若干の隙間間隔があることによって遊びが生じるため、風等によりテントが揺れる際に、縦気柱底面と円形布53が擦れ合い、破損しやすいという問題があった。
また、特開平9−287319号においても、ジッパーの存在により縦気柱底面と床シート(グランドシート)の間に遊びが生じ、縦気柱底面と床シートが擦れ合って破損しやすいという問題があった。
また、これらの方法は、気柱に空気を注入する前に、予めハトメやジッパーを結合させておくような手順を採用すれば、テントを設営する作業を楽に行うことが出来る。しかしながら、気柱が織布にゴム引きしたようなゴム引き布の場合、ゴム引きの工程において、織布にかかるテンションが部分的に異なる等により、ゴム引き布に歪みが生じている場合がある。そこで、予め縦気柱を固定した状態で気柱に空気を注入すると、空気を注入した時点で気柱に歪みが発生して、床シートが捩じれてしまうという問題がしばしば発生する。そして、この床シートの歪みを取り除くためには、ハトメに通した紐を結び直さなければならず、また、ジッパーの場合は、結合させる始点と終点が決まっているため、修正がきかないという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、縦気柱の下端部を床シートに固定するにあたり、固定作業を楽に行えるようにし、また、床シートの損傷等を防止するとともに、気柱に空気を注入した際に歪んだ場合でも、簡単に固定し直すことが出来、更に、縦気柱底面と床シートが擦れ合って破損するような不具合を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、空気膨張式テントの縦気柱の下端部を床シートの固定部に固定する構造において、前記縦気柱の下端部外周面に面ファスナを取付け、また、前記床シートの固定部に、前記縦気柱の面ファスナに係着自在な面ファスナを設けるようにした。
【0008】
このように面ファスナで固定するようにすれば、固定作業が簡単であり、また床シートが損傷しにくくなるとともに、空気を注入して気柱が歪むような場合でも、簡単に留め直すことができる。
また、縦気柱底面と床シートの固定部との間に遊びを無くすことが出来るため、縦気柱底面と床シートが擦れ合って損傷するような不具合を抑制することが出来る。
更に、ハトメやジッパー等の硬い部分がないため、縦気柱を固定したままエアテントを丸めても、エアテントを傷める恐れが少ない。
【0009】
また本発明では、前記固定部の面ファスナとして、縦気柱の面ファスナに係着する際、縦気柱の外周部全域を包み込むことが出来るような形態で設けるようにした。
【0010】
このように、固定部の面ファスナを、縦気柱の外周部全域を包み込むような形態にし、縦気柱の外周面全域で面ファスナを係着させるようにすれば、縦気柱の下端部がしっかりと固定され、テントの姿勢が安定する。
【0011】
また本発明では、前記縦気柱の下端部に、膨張抑制板を取り付けるようにし、また、床シートの固定部には、床シートの損傷を防止する損傷防止材を取付けるようにした。
【0012】
このように縦気柱の下端部に合板等の膨張抑制板を取り付ければ、空気を注入した際でも気柱の下端部が過度に膨らむような不具合がなくなって床シートと気柱の下端部の位置関係を正確にすることが出来、面ファスナを確実に係着させることが出来る。また、展張した後、風等で気柱が揺れると、膨張抑制材が床シートと擦れ合って床シートが損傷しやすくなる。このため、床シートの固定部に損傷防止材を貼着する等により設ける。
この際、損傷防止材としては、あまり硬すぎる素材であると、膨張抑制材と擦れ合って横に動く際に床シートが損傷しやすくなるため、例えば発泡ゴムや発泡樹脂等のようにある程度柔らかくて緩衝機能のある素材が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係る空気膨張式テントの骨格部分と床シートの一例を示す説明図、図2は気柱の固定構造を説明する拡大図、図3は固定構造の別実施例を示す説明図、図4は縦気柱の下端部に膨張抑制板を取り付ける場合の構成例を示す断面図である。
【0014】
本発明に係る気柱の固定構造は、例えば図1に示すように、骨格となる部分が空気膨張式の気柱2で構成され、この気柱2の縦気柱2aの下端部が床シート3に固定されるようなテント1を設営するにあたり、床シート3に対する気柱2の固定作業を楽に行えるようにし、また、床シート3の損傷等を防止するとともに、気柱2に空気を注入した際に気柱2の歪みによって床シート3が捩じれるような場合でも、簡単に留め直すことが出来るようにされている。
【0015】
すなわち、床シート3には、縦気柱2aの下端部を固定するための固定部4が設けられ、この固定部4には、面ファスナ5xが設けられるとともに、縦気柱2aの下端部にも、対となる面ファスナ5yが設けられている。
【0016】
そして、固定部4の面ファスナ5xは、図2にも示すように、2枚の面ファスナを床シート3に半円状に取り付けてお互いに開いたり閉じたり出来るようにするとともに、閉じた状態で縦気柱2aの外径とほぼ同じ径の円筒形状になるようにしている。
【0017】
一方、縦気柱2aの下端部の面ファスナ5yは、外周面に巻き付けられるように取り付けられ、この面ファスナ5yの全域に前記固定部4の面ファスナ5xを係着させることが出来るようにされている。
【0018】
以上のような固定構造において、テントを設営するときは、気柱2に空気を注入する前に、縦気柱2aの面ファスナ5yを床シート3の固定部4の面ファスナ5xに係着させて仮留め状態にする。
【0019】
そして、気柱2内部に空気を注入すると、気柱2がゴム引き布の場合であって、ゴム引き工程において、織布にかかるテンションが異なっていたような場合には、縦気柱2aの歪みによって床シート3が捩じようとするが、この際の留め直しは容易である。すなわち、面ファスナ5x、5yを係着し直すだけの作業である。
【0020】
また、最終的に縦気柱2aの下端部の周囲全域が固定部4の面ファスナ5xで拘束されるため、床シート3に対して気柱2が確固とした状態で固定され、テント1の姿勢が安定したものになる。
【0021】
ところで、以上の実施例では、床シート3側の固定部4の面ファスナ5xによって、縦支柱2aの下端部の周囲全域を固定するような例を示したが、図3に示すように、縦気柱2aの周囲に部分的に係着させて固定するような構造にすることも可能である。
この場合、隣接する面ファスナ5xの間にベルト等の連結具bを設け、この連結具bにより締め付け固定するようにすれば、一層確実に固定することが出来る。
【0022】
尚、縦気柱2aの下端部の面ファスナ5yを固定部4の面ファスナ5xに係着させて固定する際、気柱2に空気を注入した時点で、縦気柱2aの下端部が常に一定の径で膨らむことが好ましい。
そして、このためには、縦気柱2aの下端部に剛性のある板等を取り付けて膨張を一定に規制する必要がある。
【0023】
一方、縦気柱2aの下端部に、剛性のある板等を取り付けると、風等によって気柱2が揺れたりすると、板等と床シート3が擦れて床シート3が損傷しやすくなる。
そこで、図4は、このような不具合を防止するようにした構成例である。
【0024】
この構成例は、縦気柱2aの下端部に、合板等の膨張抑制材6を取り付けるとともに、固定部4の面ファスナ5x内に、発泡ゴムや発泡樹脂等のようにある程度柔らかくて緩衝機能のある損傷防止材7を設けるようにしている。
そして、膨張抑制材6を設けることによって、気柱2に空気を注入した際に、縦気柱2aの下端部が過度に膨張するのが防止されて一定寸法の円筒形状になり、固定部4にしっかり固定されるようになる。
また、風やテント1への人の出入り等で気柱2が揺れる場合でも、損傷防止材7によって膨張抑制材6が直接床シート3と擦れ合うことがなく、床シート3が損傷するような不具合がない。
【0025】
尚、本発明は以上のような実施例に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば縦気柱2aの断面形状は必ずしも円形に限られるものではなく、また、固定部4の面ファスナ5xは、二分割タイプ以外の三分割或いはその以上の分割方式であっても良い。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る空気膨張式テントは、縦気柱の下端部外周面に面ファスナを取付け、また、床シートの固定部に、縦気柱の面ファスナに係着自在な面ファスナを取付けるようにしたため、気柱を床シートに固定する作業が簡単であり、また、空気を注入して気柱が歪むような場合でも、簡単に留め直すことができる。
また、固定部の面ファスナとして、縦気柱の周囲を包み込むことが出来るような形態で設ければ、縦気柱の下端部がしっかりと固定され、テントの姿勢が安定する。
そして、縦気柱の下端部に膨張抑制板を取り付け、また、床シートの固定部に、損傷防止材を取付ければ、空気を注入した際でも縦気柱の下端部が過度に膨らむような不具合がなくなって面ファスナを確実に係着させることができ、また、床シートの損傷防止が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気膨張式テントの骨格部分と床シートの一例の説明図
【図2】気柱の固定構造を示す拡大図
【図3】気柱の固定構造の別実施例であり、(a)が固定状態、(b)が取り外した状態
【図4】縦気柱の下端部に膨張抑制板を取り付ける場合の構成例を示す断面図
【図5】従来の固定構造の説明図で、(a)は固定前、(b)は固定後の状態図
【符号の説明】
1…テント、2…気柱、2a…縦気柱、3…床シート、4…固定部、5x…面ファスナ、5y…面ファスナ、6…膨張抑制材、7…損傷防止材。

Claims (3)

  1. 空気膨張式テントの縦気柱の下端部を床シートの固定部に固定する構造であって、前記縦気柱の下端部外周面に面ファスナを取付け、また、前記床シートの固定部に、前記縦気柱の面ファスナに係着自在な面ファスナを設けることを特徴とする空気膨張式テントの気柱の固定構造。
  2. 前記固定部の面ファスナは、前記縦気柱の面ファスナに係着する際、縦気柱の外周部全域を包み込むことが出来るような形態で設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気膨張式テントの気柱の固定構造。
  3. 前記縦気柱の下端部には、膨張抑制板が取り付けられており、また、前記床シートの固定部には、床シートの損傷を防止する損傷防止材が取付けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気膨張式テントの気柱の固定構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308903A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Taiyo Kogyo Corp エアビーム構造物
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CN115653386A (zh) * 2022-10-19 2023-01-31 广东太力科技集团股份有限公司 一种充气式单元帐篷

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